JP2001170996A - 異形ブロー成形方法及び同方法による成形品 - Google Patents

異形ブロー成形方法及び同方法による成形品

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JP2001170996A
JP2001170996A JP35762499A JP35762499A JP2001170996A JP 2001170996 A JP2001170996 A JP 2001170996A JP 35762499 A JP35762499 A JP 35762499A JP 35762499 A JP35762499 A JP 35762499A JP 2001170996 A JP2001170996 A JP 2001170996A
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JP
Japan
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resin material
blow molding
burrs
molding method
deburr
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JP35762499A
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English (en)
Inventor
Riyougo Murayama
僚悟 村山
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Kojima Industries Corp
Original Assignee
Kojima Press Industry Co Ltd
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Publication date
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はブロー成形方法に関し、バリ取り困
難な部分と、バリ取り容易な部分とを一体成形する成形
品を、バリ取り困難な部分にバリを発生させないように
形成できる異形ブロー形成方法を実現することを目的と
する。 【解決手段】 形状が複雑でバリ取りの困難な部分と、
形状が簡単でバリ取りの容易な部分とを一体に形成する
ブロー成形方法であって、前記バリ取り容易な部分は硬
質樹脂材12aで、バリ取り困難な部分は軟質樹脂材1
2bでそれぞれ形成されるように、硬質樹脂材12aと
軟質樹脂材12bとでパリソン12を一体形成し、前記
硬質樹脂材12aと軟質樹脂材12bとの膨張特性の差
を利用してプリブロー時には硬質樹脂材12aのみを膨
張させ、成形金型14を用いた本ブロー時には軟質樹脂
材12b部分にはバリの発生がなく、硬質樹脂材12a
部分には金型14によるバリの発生を許容するように構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は異形ブロー成形方法
に関する。異形ブロー成形方法とは、単純な形状の容器
ではなく、特別に要求される何らかの機能を持った製品
を作るブロー成形方法であって、本発明では、形状が複
雑でバリの除去が困難な部分と形状が簡単でバリの除去
が容易な部分とを有する製品を、そのバリの除去が困難
な部分を軟質樹脂材で、バリの除去が容易な部分を硬質
樹脂で形成して、軟質樹脂材部分でのバリの発生を防止
し、形状複雑なバリ除去困難部分のバリ除去の手数を省
いた異形ブロー成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のブロー成形方法は、複雑な形状の
部品を一体形成できたり、金型が安価であるなどの長所
を有しており、これまでは単純な形状の容器が主であっ
たが、最近では自動車用の外板やガソリンタンク等の部
品にまで適用されるようになって来ている。
【0003】ブロー成形方法には、ダイレクトブロー成
形方法、シートブロー成形方法等がある。ダイレクトブ
ロー成形方法は、図3(a)に示すように、塩化ビニル
やポリエチレン,ポリプロピレン,ポリカーボネートな
どの熱可塑性樹脂を加熱溶融し、押出機1でダイヘッド
2を介してパイプ状に押出し(これをパリソンとい
う)、そのパリソン3が充分長くなったとき、図3
(b)の如く、2つ割りの成形金型4,4′で挟み、該
金型4,4′を閉じてパリソン3の先端部分を切り取る
と共に、該パリソン3を有底パイプ状とする。
【0004】次いで図3(c)の如く、ダイヘッド2の
空気吹き込み口2aから空気を吹き込み、パリソン3を
膨らませて金型4,4′に密着させ、冷えるまでそのま
ま放置し、その後、図3(d)の如く、冷却した成形品
5を金型4,4′から取り出し、不要部分を切除して完
成品とする。
【0005】また、シートブロー成形方法は、図4
(a)に示すように、2つのT型ダイヘッド2,2′を
対向させて配置し、該ダイヘッド2,2′から2枚のシ
ート状のパリソン3,3′を吐出させ、次いで図4
(b)の如く、パリソン3,3′を2つ割りの成形金型
4,4′により挟み、該金型4,4′の一端4aから注
射針を用いて空気を吹き込み、図4(c)の如く、パリ
ソン3,3′を膨らませてそれぞれ金型4,4′に密着
させ、冷えるまでそのまま放置し、その後、図4(d)
の如く、冷却した成形品を金型4,4′から取り出し、
不要部およびバリ5aを除去して完成品とする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記ブロー成形方法に
おいて、図4で説明したシートブロー成形方法は、シー
ト状のパリソンから製品を形成するため必然的にバリが
形成され、後処理としてバリ取り工程が必要となる。特
に、図5(a)に示すような蛇腹6の付いたような複雑
な形状の製品は、生じたバリ(ハッチングを入れて示
す)7を除去するための工数が大となる。また、形状に
よってはバリ取り処理が不可能となる場合がある。
【0007】また、図3で説明したダイレクトブロー成
形方法は、パイプ状のパリソンから製品を形成するた
め、図5(b)に示すように、バリ7は端部にのみ形成
されるため、後処理としては不要部の除去として端面の
A−A線およびB−B線の切断のみですみ、バリ取り工
程は不要となる。
【0008】しかし、このダイレクトブロー成形方法で
は開口形状が大きくできず、またステー8、枝分かれパ
イプ9等の複合形状が成形できない。従ってステー8、
枝分かれパイプ9等は予め別体で形成しておき、本体形
成時にインサート成形する必要がある。このため工数は
大となる。なお、図5(a)で説明したシートブロー成
形の場合はステー8、枝分かれパイプ9等は本体との同
時一体成形が可能である。
【0009】本発明は上記従来の問題点に鑑み、形状が
複雑でバリ取り困難な部分と、形状が簡単でバリ取りが
容易な部分とを有する製品を成形するブロー成形方法に
おいて、形状が複雑でバリ取り困難な部分にバリを発生
させないように形成できる異形ブロー形成方法を実現す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の異形
ブロー成形方法は、形状が複雑でバリ取りの困難な部分
と、形状が簡単でバリ取りの容易な部分とを一体に形成
するブロー成形方法であって、前記バリ取り容易な部分
は硬質樹脂材12aで、バリ取り困難な部分は軟質樹脂
材12bでそれぞれ形成されるように、硬質樹脂材12
aと軟質樹脂材12bとでパリソン12を一体形成し、
前記硬質樹脂材12aと軟質樹脂材12bとの膨張特性
の差を利用してプリブロー時には硬質樹脂材12aのみ
を膨張させ、成形金型を用いた本ブロー時には軟質樹脂
材12b部分にはバリの発生がなく、硬質樹脂材12a
部分には金型14によるバリの発生を許容することを特
徴とする。
【0011】また、請求項2の異形ブロー成形品は、請
求項1記載の異形ブロー成形方法により形成されたこと
を特徴とする。
【0012】この構成を採ることにより、硬質樹脂材と
軟質樹脂材のプリプロー時の膨張特性の差、即ち同一温
度で、硬質樹脂材は膨張するが、軟質樹脂材は殆ど膨張
しない特性を利用し、軟質樹脂材で形成したバリ取り困
難な複雑な形状の部分にはバリを発生させず、硬質樹脂
材で形成した形状簡単な部分にはバリの発生を許容する
が、そのバリ除去は容易であるため、製品全体としての
バリ取り工数は低減が可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本発明の異形ブロー成形方
法の実施の形態を説明するための図であり、図2(b)
に示す如き形状の製品を成形する場合に例をとり、その
製造工程を示した。本実施の形態の異形ブロー成形方法
は、先ず、図1(a)の如く押出機10により多層ブロ
ー用ダイヘッド11を介してパリソン12用のパイブを
作るのであるが、この場合下方部分を硬質樹脂材12a
で形成してから、ダイヘッド11により樹脂材料を切り
換えて上方部分を軟質樹脂材12bで形成する。
【0014】次いで図1(b)の如く、パリソン12の
下端を閉じて袋状とした後、ダイヘッド11の空気吹き
込み口13より袋状のパリソン12に空気を吹き込みプ
リブローを行う。この場合硬質樹脂材12aと軟質樹脂
材12bとでは膨張し易さに差があり、硬質樹脂材12
aは容易に膨らむが、軟質樹脂材12bは殆ど膨らまな
いため、図の如き形状となる。
【0015】次いで図1(c)の如く、プリブローを行
ったパリソン12を2つ割りの金型14にて挟みつけ
る。すると、プリブローにより膨らんだ硬質樹脂材12
aの部分は金型14に挟み付けられてバリ15が形成さ
れるが、膨らまなかった軟質樹脂材12bの部分にはバ
リは生じない。なお、パリソン12の外径は予め、プリ
ブロー後においても軟質樹脂材12bの外径が金型14
の内径より小さくなるようにしておく必要がある。
【0016】次いで図1(d)の如く、ダイヘッド11
の空気吹き込み口13よりパリソン12内に空気を吹き
込み本プローする。これによりパリソン12は膨張し、
軟質樹脂材12bの部分には蛇腹16が形成され、硬質
樹脂材12aの部分はパイプ状の本体17とステー1
8、枝分かれパイプ19等が形成される。
【0017】最後に、図2(a)の如く、成形品を金型
14より取り出し、上端のA−A線および下端のB−B
線よりカットして図2(b)の如く開口部20,20′
を作り、また硬質樹脂材12aで形成された本体17部
分のバリ15を除去して完成する。
【0018】このようにプロー成形品を形成する本実施
の形態の異形ブロー成形方法は、軟質樹脂材で形成され
た蛇腹16部分にはバリが発生しないため、該部のバリ
取りの必要がなく、また、硬質樹脂材で形成された本体
部17に生じたバリは本体17の形状が簡単であるので
バリ取りは極めて容易である。従ってコスト低下、品質
向上が可能となる。
【0019】
【発明の効果】本発明の異形ブロー成形方法に依れば、
形状が複雑でバリの除去が困難な部分と、形状が簡単で
バリの除去が容易である部分とを有する製品を一体成形
する場合、そのバリの除去が困難な部分を軟質樹脂材
で、形状が簡単な部分を硬質樹脂材でそれぞれ形成でき
るようにパリソンを形成し、軟質樹脂材と硬質樹脂材の
膨張特性の差を利用してプリブロー時に硬質樹脂材のみ
を膨らませた後、金型を用いて本ブローすることによ
り、軟質樹脂材部分にはバリの発生を防止することがで
き、バリ取りの省力化が可能となり、さらには品質の向
上、コストダウンが可能となる。
【0020】なお、本発明では、実施の形態で説明した
ステー、パイプ以外にレゾネーター、クランプ、チュー
ブ等の成形が可能であり、また、バリ部分に他部品をイ
ンサートすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の異形ブロー成形方法を説
明するための図である。
【図2】本発明の実施の形態の異形ブロー成形方法を説
明するための図である。
【図3】従来のダイレクトブロー成形方法を説明するた
めの図である。
【図4】従来のシートブロー成形方法を説明するための
図である。
【図5】発明が解決しようとする課題を説明するための
図で、(a)はシートブロー成形方法で成形したところ
を示し、(b)はダイレクトブロー成形方法で成形した
ところを示す図である。
【符号の説明】
10…押出機 11…ダイヘッド 12…パリソン 12a…硬質樹脂材 12b…軟質樹脂材 13…空気吹き込み口 14…成形金型 15…バリ 16…蛇腹 17…本体 18…ステー 19…枝分かれパイプ 20,20′…開口部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 形状が複雑でバリ取りの困難な部分と、
    形状が簡単でバリ取りの容易な部分とを有する製品を一
    体に形成するブロー成形方法であって、 前記バリ取り容易な部分は硬質樹脂材(12a)で、バ
    リ取り困難な部分は軟質樹脂材(12b)でそれぞれ形
    成されるように、硬質樹脂材(12a)と軟質樹脂材
    (12b)とでパリソン(12)を一体形成し、前記硬
    質樹脂材(12a)と軟質樹脂材(12b)との膨張特
    性の差を利用してプリブロー時には硬質樹脂材(12
    a)のみを膨張させ、成形金型を用いた本ブロー時には
    軟質樹脂材(12b)部分にはバリの発生がなく、硬質
    樹脂材(12a)部分には金型(14)によるバリの発
    生を許容することを特徴とする異形ブロー成形方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の異形ブロー成形方法によ
    り形成されたことを特徴とする異形ブロー成形品。
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