JP2001170817A - 鋸刃の切削液供給方法及びその装置 - Google Patents

鋸刃の切削液供給方法及びその装置

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JP2001170817A
JP2001170817A JP35493799A JP35493799A JP2001170817A JP 2001170817 A JP2001170817 A JP 2001170817A JP 35493799 A JP35493799 A JP 35493799A JP 35493799 A JP35493799 A JP 35493799A JP 2001170817 A JP2001170817 A JP 2001170817A
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cutting
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Hideo Ura
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 切断加工時に切削液を鋸刃の刃先のみならず
胴部にも充分にかけることにより鋸刃の寿命の向上や切
削性や切断加工効率の向上を図る。 【解決手段】 鋸盤の鋸刃ハウジングに回転自在に備え
た複数のホイールにエンドレス状の鋸刃7を巻回し、こ
の鋸刃7を複数のホイールの回転により走行回転せしめ
る。鋸刃7の厚さ方向で隙間を介して挟み込むスリット
43を備えたスリット部材45の前記スリット43内に
鋸刃7を通過させる。スリット43内に噴射ノズル33
から切削液を噴射することにより、切削液がスリット4
3内に充満するので鋸刃7の刃先並びに胴部に切削液が
満遍なくかけられることになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋸刃の切削液供給
方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鋸盤としての例えば堅型帯鋸盤は
駆動ホイールと従動ホイールとに巻回されたエンドレス
状の帯鋸刃により、バイス装置にてクランプされたワー
クに切断加工が施される。
【0003】切断加工時には、図10に示されているよ
うに噴射ノズル101から切削液としてのオイルミスト
OMが帯鋸刃103の刃先に向けて噴射され、切削性の
向上を図り切断加工効率をアップし、帯鋸刃103の寿
命の向上を図っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うに噴射ノズル101から噴射されるオイルミストOM
は帯鋸刃103の刃先に充分にかかるが帯鋸刃103の
胴部にはかからない。その理由で、潤滑油剤としての機
能が充分に働かないために帯鋸刃103に傷がつくので
帯鋸刃103の寿命が低下し、切削性の低下や切断加工
効率の低下等の問題点があった。
【0005】本発明は上述の課題を解決するためになさ
れたもので、その目的は、切断加工時に切削液を鋸刃の
刃先のみならず胴部にも充分にかけることにより鋸刃の
寿命の向上や切削性や切断加工効率の向上を図り得る鋸
刃の切削液供給方法及びその装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1によるこの発明の鋸刃の切削液供給方法は、
鋸盤の鋸刃ハウジングに回転自在に備えた複数のホイー
ルにエンドレス状の鋸刃を巻回し、この鋸刃を前記複数
のホイールの回転により走行回転せしめ、この走行回転
する鋸刃をスリット部材に備えたスリット内に前記鋸刃
の厚さ方向で隙間を介して挟み込むようにして通過せし
め、前記スリット内に噴射ノズルから切削液を噴射する
ことにより、前記鋸刃の刃先並びに胴部に切削液を供給
することを特徴とするものである。
【0007】したがって、切断加工時には、切削液が噴
射ノズルからスリット内に噴射されると、この噴射され
た切削液はスリット内に充満した状態になるので、スリ
ット部材のスリット内を通過している鋸刃には、切削液
が鋸刃の刃先並びに胴部に満遍なくかけられることにな
る。結果として、鋸刃の鋸刃寿命が延びることになり、
しかも空中で切削液が噴射されるよりも切削液の量が節
約される。
【0008】請求項2によるこの発明の鋸刃の切削液供
給装置は、鋸刃ハウジングに回転自在に備えた複数のホ
イールにエンドレス状の鋸刃を巻回した構成の鋸盤にお
いて、前記鋸刃を厚さ方向で隙間を介して挟み込むスリ
ットを備えたスリット部材を前記ホイール間に設け、こ
のスリット部材の前記スリット内に切削液を噴射する噴
射ノズルを前記スリット部材に隣接して設けてなること
を特徴とするものである。
【0009】したがって、請求項1記載の作用と同様で
あり、切断加工時には、切削液が噴射ノズルからスリッ
ト内に噴射されると、この噴射された切削液はスリット
内に充満した状態になるので、スリット部材のスリット
内を通過している鋸刃には、切削液が鋸刃の刃先並びに
胴部に満遍なくかけられることになる。結果として、鋸
刃の鋸刃寿命が延びることになり、しかも空中で切削液
が噴射されるよりも切削液の量が節約される。
【0010】請求項3によるこの発明の鋸刃の切削液供
給装置は、請求項2記載の鋸刃の切削液供給装置におい
て、前記スリット部材が、鋸刃をガイドするガイド部材
に装着してなることを特徴とするものである。
【0011】したがって、スリット部材がガイド部材に
装着されることによって、切削加工する鋸刃の近くで切
削液が満遍なく鋸刃に噴射される。
【0012】請求項4によるこの発明の鋸刃の切削液供
給装置は、請求項2記載の鋸刃の切削液供給装置におい
て、前記スリット部材が、前記鋸刃の一面側を挟み込む
第1スリット部と前記鋸刃の他面側を挟み込む第2スリ
ット部とからなり、前記第1スリット部を鋸刃ハウジン
グを構成するフレーム部材に設けると共に前記第2スリ
ット部を前記第1スリット部に対して開閉自在に設け、
前記第2スリット部に前記噴射ノズルを一体的に設けて
なることを特徴とするものである。
【0013】したがって、鋸刃交換時には、第2スリッ
ト部が第1スリット部に対して開放されるに伴って噴射
ノズルも移動されるので、鋸刃が容易に交換される。切
断加工時には、第2スリット部が閉じられると噴射ノズ
ルが必然的に第1スリット部と第2スリット部から構成
されるスリットに容易に確実に位置決めされるので、切
削液が前記スリット内に噴射されて切削液が鋸刃の刃先
並びに胴部に満遍なくかけられる。
【0014】請求項5によるこの発明の鋸刃の切削液供
給装置は、請求項4記載の鋸刃の切削液供給装置におい
て、前記第2スリット部を、前記複数のホイール間の鋸
刃を走行可能にガードすべく前記フレーム部材に開閉自
在に設けられた鋸刃ガードに装着してなることを特徴と
するものである。
【0015】したがって、鋸刃交換時には、鋸刃ガード
が確実に開閉されるので、必然的に第2スリット部も第
1スリット部に対して開閉される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の鋸刃の切削液供
給方法及びその装置の実施の形態について、一般的な竪
型帯鋸盤を例にとって図面を参照して説明する。
【0017】図4を参照するに、本実施の形態に係わる
鋸盤としての例えば竪型帯鋸盤1は、箱形の基台3をベ
ースにしており、この基台3の上には鋸刃ハウジングと
しての例えば断面C字状をなす本体フレーム5が設けら
れている。
【0018】本体フレーム5にはエンドレス状の鋸刃と
しての帯鋸刃7と、この帯鋸刃7を掛回支持する回転可
能な駆動ホイール9、従動ホイール11と、前記駆動ホ
イール9を回転駆動させるホイール用駆動モータ13が
備えられている。
【0019】より詳しくは、本体フレーム5は駆動ホイ
ール9及びホイール用駆動モータ13を収納する下部フ
レーム15と、この下部フレーム15の上面の片側に立
設する支柱フレーム17と、この支柱フレーム17の上
部に一体的に固定され従動ホイール11を収納する上部
フレーム19とから成り、各フレーム15,17,19
により図1紙面上で右方向が開口されたふところ部21
を備えた断面C字状をなしている。なお、前記下部フレ
ーム15の上面にはワークWを載置するテーブル23並
びに補助テーブル25が設けられている。
【0020】なお、下部フレーム15の上部にはテーブ
ル23並びに補助テーブル25の上面より下方に位置し
て帯鋸刃7をガイドする固定ガイド部材27が設けられ
ており、上部フレーム19の下部にはワークWの高さに
応じてワークWの直上で帯鋸刃7をガイドすべく図4に
おいて実線と2点鎖線で示されているように上下動自在
な可動ガイド部材29が設けられている。
【0021】エンドレス状の帯鋸刃7はその一側がふと
ころ部21の開口側を上部フレーム19から下部フレー
ム15へ上から下に通過走行しており、帯鋸刃7の他側
が支柱フレーム17内を下から上へ走行するよう設けら
れている。
【0022】帯鋸刃7によるワークWの切断方向は図4
の紙面に直交する方向のX軸方向であり、前述した本体
フレーム5を備えた基台3は例えば床面上に設けられた
切断機用ガイドレール31上を図示せざる切断機用駆動
モータによりワークWの切断方向(X軸方向)に前後動
するよう走行自在に設けられている。なお、補助テーブ
ル25に載置したワークWを移動するようにしてもよ
い。
【0023】本発明の実施の形態の主要部を構成する鋸
刃の切削液供給装置について説明する。
【0024】図1ないしは図3を参照するに、可動ガイ
ド部材29には帯鋸刃7に切削液としての例えばオイル
ミストOMを噴射する噴射ノズル33がノズル支持部材
35により支持されている。噴射ノズル33には切削液
を供給する切削液供給源に連通する切削液供給管37が
連結されている。
【0025】可動ガイド部材29には帯鋸刃7を厚さ方
向で挟み込んでガイドするためのガイド溝39が設けら
れているので、ノズル支持部材35は、例えばガイド溝
39の両側に跨ぐように図3において左右にフランジ部
41が設けられており、各フランジ部41の一端側が噴
射ノズル33に例えば溶接で一体的に固定され、各フラ
ンジ部41の他端側が可動ガイド部材29に着脱可能に
ボルトBTで螺着されている。
【0026】また、噴射ノズル33の先端には帯鋸刃7
を当該帯鋸刃7の厚さ方向で隙間を介して挟み込むスリ
ット43を備えたスリット部材45が本実施の形態では
溶接で一体的に設けられており、噴射ノズル33は噴射
されるオイルミストOMがスリット43内に充満する方
向に向けられている。
【0027】また、スリット部材45と可動ガイド部材
29は、図1において左側端面が連結部材47により連
結されており、スリット部材45と可動ガイド部材29
は一体的に設けられている。
【0028】なお、本実施の形態では噴射ノズル33が
特に帯鋸刃7の刃先に向けてオイルミストOMを噴射す
るように構成されているが、スリット部材45のスリッ
ト43内にオイルミストOMが噴射されることにより、
オイルミストOMはスリット43内に充満する状態にな
るので帯鋸刃7の刃先並びに胴部に満遍なくかかること
になるので、この限りではない。例えば、噴射ノズル3
3が帯鋸刃7の胴部に向けてオイルミストOMが噴射さ
れるように構成されても構わない。
【0029】また、本実施の形態では噴射ノズル33と
スリット部材45が溶接で一体的に設けられているが、
スリット部材45と可動ガイド部材29は連結部材47
により一体的に連結されているので、噴射ノズル33と
スリット部材45とは位置決めされれば良いので一体的
に設けなくとも構わない。
【0030】また、本実施の形態では噴射ノズル33は
ノズル支持部材35を介して可動ガイド部材29に一体
的に固定されているが、例えば上部フレーム19に取り
付けた固定あるいは上下動自在な他のノズル支持部材に
より支持するように構成されても、あるいはその他の構
成であっても構わない。
【0031】上記構成により、ホイール用駆動モータ1
3の回転駆動により駆動ホイール9並びに従動ホイール
11が回転されて帯鋸刃7が図4において矢印方向に走
行回転され、テーブル23並びに補助テーブル25の上
面に載置されたワークWが切断される。
【0032】この切断加工時には、噴射ノズル33から
オイルミストOMがスリット部材45のスリット43内
に噴射されるので、この噴射されたオイルミストOMは
スリット43内に充満した状態になる。したがって、帯
鋸刃7はスリット部材45のスリット43内を通過して
いるので、スリット43内に充満したオイルミストOM
が帯鋸刃7の刃先並びに胴部に満遍なくかけられること
になる。その結果、帯鋸刃7の鋸刃寿命が延びることに
なり、しかも従来のように空中でオイルミストOMが噴
射されるよりもオイルミストOMの量が節約される。
【0033】次に、本発明の他の実施の形態の主要部を
構成する切削液供給装置について説明する。
【0034】図5を参照するに、この竪型帯鋸盤1は、
基本的に図4の前述した竪型帯鋸盤1と同様の構造であ
るので、同様の部材は同符号を用いて異なる部分のみを
説明する。
【0035】堅型帯鋸盤1は、鋸刃ハウジングとしての
例えば図5において逆向きC字状の本体フレーム5内に
ホイール用駆動モータ13に連動連結した駆動ホイール
9と、この駆動ホイール9の直上に若干量上下に移動自
在な従動ホイール11が回転自在に設けられ、前記駆動
ホイール9と従動ホイール11とにエンドレスの帯鋸刃
7が巻回されている。この帯鋸刃7にテンションをかけ
たり、緩めたりするため、従動ホイール11は公知の手
段を介して若干量だけ上下動自在となっている。
【0036】また、公知の手段であり詳細な図示を省略
したが、切断領域にある帯鋸刃7の刃先を前側に向かせ
たり、90度直面に向きを変えさせたりするため、本体
フレーム5には一対の固定ガイド部材27と可動ガイド
部材29が上下に配設されている。固定ガイド部材27
と可動ガイド部材29はクランプ解除の状態と、半クラ
ンプの状態(切断領域の帯鋸刃7が比較的撓まないで、
帯鋸刃7の適切な走行を保つことのできる状態)に適宜
に切換えることができるものである。なお、上側に設け
た可動ガイド部材29は前述した実施形態と同様、上下
方向へ位置調節自在である。
【0037】また、ふところ部21の奥の本体フレーム
5を構成する支柱フレーム17には駆動ホイール9と従
動ホイール11との間を図5において右側を走行回転す
る帯鋸刃7を走行可能にガードする鋸刃ガード51が開
閉自在に設けられている。この鋸刃ガード51は常時閉
じられており、帯鋸刃7を交換するときに開放されるも
のである。
【0038】他の実施の形態の切削液供給装置は一例と
して上記の鋸刃ガード51に設けられている。
【0039】図6及び図7を併せて参照するに、鋸刃ガ
ード51は板状をなす固定片53と、帯鋸刃7の刃先部
分をカバーするためのカバー片55とから構成されてい
る。固定片53は鋸刃ハウジングを構成するフレーム部
材としての例えば支柱フレーム17にボルトBTにより
固定されており、カバー片55は固定片53にヒンジ5
7を介して開閉自在に設けられている。なお、カバー片
55の図5において上下の長手方向のほぼ中央位置には
図7に示されているように穴部59が設けられており、
カバー片55が閉じられた状態で上記の穴部59に挿通
可能なカバー固定用シャフト61が支柱フレーム17に
突出されており、このカバー固定用シャフト61の先端
にはねじ部が備えられている。
【0040】カバー片55が閉じられると、カバー固定
用シャフト61の先端のねじ部が穴部59を挿通するの
で、上記のねじ部に固定用ナット63が螺合されること
によりカバー片55がロックされ、帯鋸刃7の刃先部分
がカバー片55でガードされる。
【0041】上記のカバー片55の図7において上方端
の上方位置には、前述したスリット部材45とは異なる
構成のスリット部材65が設けられている。すなわち、
スリット部材65は帯鋸刃7の一面側を挟み込む第1ス
リット部としての例えば固定側スリット片67が支柱フ
レーム17にボルト69により取り付けられており、帯
鋸刃7の他面側を挟み込む第2スリット部としての例え
ば可動側スリット片71が上記のカバー片55の図6に
おいて上方端にボルト73により取り付けられている。
【0042】固定側スリット片67は図7において逆L
字形状をなすブロックであり、L字の内側が帯鋸刃7を
挟み込む挟持面をなしている。この挟持面は複数の座金
75により帯鋸刃7の走行位置との位置調整が行われ
る。
【0043】可動側スリット片71は本実施の形態では
図6及び図7に示されているように大片部77と小片部
79をなすL字に折り曲げられた板状をなすもので、可
動側スリット片71の大片部77には図8において上部
右側に切欠部81が設けられており、可動側スリット片
71が小片部79を介してカバー片55の図6及び図8
において上方端に前述したようにボルト73で取り付け
られている。
【0044】可動側スリット片71の大片部77の上部
の図7において右側の面が帯鋸刃7を挟み込む挟持面を
なしており、鋸刃ガード51のカバー片55が閉じられ
たときに可動側スリット片71の挟持面と固定側スリッ
ト片67の挟持面との間隔で帯鋸刃7が走行可能なスリ
ット83を形成するように調整されている。
【0045】上記の可動側スリット片71の大片部77
には図9に示されるように本実施の形態では折曲げ形成
されたノズルブラケット85が溶接などにより一体的に
取り付けられており、このノズルブラケット85に前述
した実施の形態と同様の噴射ノズル33が設けられてい
る。なお、噴射ノズル33は切削液が満遍なく噴射され
るように噴射口が上記のスリット83に向けて取り付け
られている。
【0046】上記構成により、鋸刃交換時には、鋸刃ガ
ード51のカバー片55が開閉されるので、このカバー
片55の開閉動作に伴って必然的に可動側スリット片7
1も固定側スリット片67に対して開閉されることとな
る。
【0047】したがって、鋸刃交換時には、可動側スリ
ット片71が固定側スリット片67に対して開放される
のに伴って噴射ノズル33も移動されるので、前述した
実施の形態の噴射ノズル33のように取り外される必要
がなく、帯鋸刃7が容易に交換可能となる。
【0048】また、切断加工時には鋸刃ガード51のカ
バー片55が常時閉じられるので、可動側スリット片7
1も閉じられることとなるために噴射ノズル33が必然
的に上記のスリット83に容易に確実に位置決めされ
る。切削液がスリット83内に噴射されて切削液が鋸刃
の刃先並びに胴部に満遍なくかけられることとなる。
【0049】なお、この発明は前述した実施の形態に限
定されることなく、適宜な変更を行うことによりその他
の態様で実施し得るものである。本実施の形態では鋸盤
として竪型帯鋸盤を例にとって説明したが横型帯鋸盤お
よびその他の鋸盤であっても構わない。
【0050】また、前述した実施の形態では可動側スリ
ット片71は鋸刃ガード51のカバー片55に取り付け
られているが、例えば直接ヒンジを介して固定側スリッ
ト片67に開閉自在に設けられてもよく、あるいは他の
開閉動作する部材に取り付けられても構わない。
【0051】
【発明の効果】以上のごとき発明の実施の形態の説明か
ら理解されるように、請求項1の発明によれば、切断加
工時には、噴射ノズルから切削液をスリット内に噴射す
ると、この噴射された切削液がスリット内に充満した状
態になるので、スリット部材のスリット内を通過してい
る鋸刃の刃先並びに胴部に対して切削液を満遍なくかけ
ることができる。結果として、鋸刃の鋸刃寿命を延ばす
ことができ、しかも切削液が空中で噴射されるよりも切
削液の量を節約できる。
【0052】請求項2の発明によれば、請求項1記載の
効果と同様であり、切断加工時には、噴射ノズルから切
削液をスリット内に噴射すると、この噴射された切削液
がスリット内に充満した状態になるので、スリット部材
のスリット内を通過している鋸刃の刃先並びに胴部に対
して切削液を満遍なくかけることができる。結果とし
て、鋸刃の鋸刃寿命を延ばすことができ、しかも切削液
が空中で噴射されるよりも切削液の量を節約できる。
【0053】請求項3の発明によれば、スリット部材が
ガイド部材に装着されるので、切削加工する鋸刃の近く
で切削液を満遍なく鋸刃に噴射できる。
【0054】請求項4の発明によれば、鋸刃交換時に
は、第2スリット部が第1スリット部に対して開放され
るに伴って噴射ノズルも移動できるので、鋸刃を容易に
交換できる。切断加工時には、第2スリット部が閉じら
れると噴射ノズルも必然的に第1スリット部と第2スリ
ット部から構成されるスリットに容易に確実に位置決め
できるので、前記スリット内を通過している鋸刃の刃先
並びに胴部に対して切削液を満遍なくかけることができ
る。
【0055】請求項5の発明によれば、鋸刃交換時に
は、鋸刃ガードが確実に開閉されるので、必然的に第2
スリット部も第1スリット部に対して開閉できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すもので、鋸刃の切削
液供給装置の正面図である。
【図2】図1の矢視II−II線を示す断面図である。
【図3】図1の右側面図である。
【図4】本発明の実施の形態で用いられる竪型帯鋸盤の
正面図である。
【図5】本発明の実施の形態で用いられる他の竪型帯鋸
盤の部分的な正面図である。
【図6】図5における矢視VI部の詳細な拡大図であ
る。
【図7】図6における平面図である。
【図8】図6の左側面図である。
【図9】図8における矢視IX−IX線の側面図であ
る。
【図10】従来の鋸刃の切削液供給装置の正面図であ
る。
【符号の説明】
1 竪型帯鋸盤(鋸盤) 5 本体フレーム 7 帯鋸刃(鋸刃) 9 駆動ホイール 11 従動ホイール 23 テーブル 27 固定ガイド部材 29 可動ガイド部材 33 噴射ノズル 35 ノズル支持部材 41 フランジ部 43 スリット 45 スリット部材 47 連結部材 51 鋸刃ガード 65 スリット部材 67 固定側スリット片(第1スリット部) 71 可動側スリット片(第2スリット部) 83 スリット 85 ノズルブラケット OM オイルミスト(切削液)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋸盤の鋸刃ハウジングに回転自在に備え
    た複数のホイールにエンドレス状の鋸刃を巻回し、この
    鋸刃を前記複数のホイールの回転により走行回転せし
    め、この走行回転する鋸刃をスリット部材に備えたスリ
    ット内に前記鋸刃の厚さ方向で隙間を介して挟み込むよ
    うにして通過せしめ、前記スリット内に噴射ノズルから
    切削液を噴射することにより、前記鋸刃の刃先並びに胴
    部に切削液を供給することを特徴とする鋸刃の切削液供
    給方法。
  2. 【請求項2】 鋸刃ハウジングに回転自在に備えた複数
    のホイールにエンドレス状の鋸刃を巻回した構成の鋸盤
    において、 前記鋸刃を厚さ方向で隙間を介して挟み込むスリットを
    備えたスリット部材を前記ホイール間に設け、このスリ
    ット部材の前記スリット内に切削液を噴射する噴射ノズ
    ルを前記スリット部材に隣接して設けてなることを特徴
    とする鋸刃の切削液供給装置。
  3. 【請求項3】 前記スリット部材が、鋸刃をガイドする
    ガイド部材に装着してなることを特徴とする請求項2記
    載の鋸刃の切削液供給装置。
  4. 【請求項4】 前記スリット部材が、前記鋸刃の一面側
    を挟み込む第1スリット部と前記鋸刃の他面側を挟み込
    む第2スリット部とからなり、前記第1スリット部を鋸
    刃ハウジングを構成するフレーム部材に設けると共に前
    記第2スリット部を前記第1スリット部に対して開閉自
    在に設け、前記第2スリット部に前記噴射ノズルを一体
    的に設けてなることを特徴とする請求項2記載の鋸刃の
    切削液供給装置。
  5. 【請求項5】 前記第2スリット部を、前記複数のホイ
    ール間の鋸刃を走行可能にガードすべく前記フレーム部
    材に開閉自在に設けられた鋸刃ガードに装着してなるこ
    とを特徴とする請求項4記載の鋸刃の切削液供給装置。
JP35493799A 1999-12-14 1999-12-14 鋸刃の切削液供給方法及びその装置 Pending JP2001170817A (ja)

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CN109153141A (zh) * 2016-05-12 2019-01-04 乌本产权有限公司 用于分离干燥的纤维复合织物的方法,分离设备的用于分离干燥的纤维复合织物的应用和风能设备
WO2022097669A1 (ja) * 2020-11-09 2022-05-12 株式会社アマダ 帯鋸盤,帯鋸刃の冷却方法,及び帯鋸盤によるワークの切断方法
CN117086401A (zh) * 2023-06-13 2023-11-21 重庆敏德兴模具材料科技有限公司 一种模具钢加工设备及加工方法

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