JP2001169990A - 食器洗い乾燥機 - Google Patents

食器洗い乾燥機

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JP2001169990A
JP2001169990A JP35541799A JP35541799A JP2001169990A JP 2001169990 A JP2001169990 A JP 2001169990A JP 35541799 A JP35541799 A JP 35541799A JP 35541799 A JP35541799 A JP 35541799A JP 2001169990 A JP2001169990 A JP 2001169990A
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JP
Japan
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heating element
washing
temperature
air
heating
Prior art date
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JP35541799A
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English (en)
Inventor
Takeshi Inada
剛士 稲田
Kyosuke Kimura
恭介 木村
Masaki Yura
政樹 由良
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Washing And Drying Of Tableware (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗浄水および空気を加熱して食器類を洗浄
し、乾燥させる食器洗い乾燥機において、均一に洗浄水
および空気を加熱するとともに、安全性を向上する。 【解決手段】 洗浄槽1内に食器類2を配置した食器か
ご3を収納し、洗浄槽1内の洗浄水を洗浄ポンプ5によ
り加圧して、洗浄槽1内に回転自在に配設した噴射孔7
を有する洗浄ノズル6より洗浄水を噴射して食器類2を
洗浄し、洗浄槽1内の洗浄水を排水ポンプ9により排出
するとともに、送風ファン11により洗浄槽内に空気を
送風する。発熱体25を熱伝導体26に埋め込んだ加熱
手段23により洗浄水および空気を加熱するとともに、
発熱体25は、発熱体の温度が所定温度以上にならない
ように自己制御を行うように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗浄水および空気
を加熱して食器類を洗浄し、乾燥させる食器洗い乾燥機
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の食器洗い乾燥機は図8に
示すように構成していた。以下、その構成について説明
する。
【0003】図8に示すように、洗浄槽1は内部に食器
類2を配置する食器かご3を収納している。また、洗浄
槽1内には、洗浄槽1内の洗浄水を加熱する加熱手段と
して発熱体4を設け、洗浄槽1の下面に洗浄ポンプ5を
設け、洗浄ノズル6の噴射孔7より洗浄水を噴射して食
器かご3に配置した食器類2を洗浄するように構成して
いる。給水弁8は水道水を洗浄槽1に給水するものであ
る。洗浄槽1内の洗浄水は排水ポンプ9により排水す
る。
【0004】フィルタ10は洗浄槽1に設け、洗浄行程
およびすすぎ行程において、残菜(食器類2に汚れとし
て付着していた食品を残菜という)を捕集する。送風フ
ァン11は、乾燥行程で運転して機外より吸気し、吸気
した空気を洗浄槽1内に送風し、排気口12より排気す
ることにより、洗浄槽1内の食器類2を乾燥させる。洗
浄槽1の前面にドア13を開閉自在に設けている。
【0005】第1の温度検知手段14および第2の温度
検知手段15は、それぞれ洗浄水、空気および発熱体4
の温度を検知し、その出力を制御装置16に入力してい
る。制御装置16は、第1の温度検知手段14および第
2の温度検知手段15の出力に基づいて発熱体4を制御
するとともに、洗浄ポンプ5、排水ポンプ9を制御し
て、洗浄、すすぎ、乾燥の一連の行程を逐次制御するよ
う構成している。
【0006】上記構成において動作を説明すると、利用
者がドア13を前方に開け、食器類2を食器かご3に配
置し、洗浄槽1に収納して洗剤を入れた後、運転を開始
すると、まず排水ポンプ9が動作して、前回の運転等で
洗浄槽1内に残っている洗浄水(残水と呼ぶ)を機外へ
排出する。
【0007】そして、給水弁8が動作して洗浄水を洗浄
槽1に供給する。所定の洗浄水が供給されると、洗浄ポ
ンプ5により洗浄水を加圧し、洗剤とともに洗浄ノズル
6に設けた噴射孔7から洗浄水を噴射する。こうして洗
浄行程が行われる。この洗浄行程では洗浄槽1内に設け
た発熱体4に通電して、洗浄水を洗浄行程での所定温度
まで加熱する。
【0008】所定時間の洗浄行程を経ると、次に食器類
2から洗い落とされた汚れを含む洗浄水を排水ポンプ9
により機外へ排出する。引き続いて、新たに洗浄水を供
給して洗浄ノズル6に設けた噴射孔7から再び噴射し
て、洗剤や残菜等で汚れた食器類2をすすぐ行程を実行
する。
【0009】このすすぎ行程を終えると、洗浄水を再び
機外へ排出する。このすすぎ行程は連続して数回繰り返
される。なお、洗浄およびすすぎ行程において、残菜は
洗浄槽1に設けたフィルタ10内に捕集される。所定回
数のすすぎ行程が終了すると乾燥行程が開始する。この
行程では、送風ファン11が動作して機外の空気が洗浄
槽1内へ送り込まれる。送り込まれた空気は発熱体4に
より加熱された後、食器類2を乾燥させて排気口12よ
り機外へ排出される。乾燥行程終了後、運転を終了す
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の構成
では、発熱体4は、洗浄水も空気も直接加熱することが
できたり、洗浄水の中でも使用したりすることができる
シーズヒータで構成されている。そして、発熱体4は、
図9に示すように、発熱体4の温度に対してその抵抗値
はほとんど変化しないので、図10の特性aに示すよう
に、発熱体4に連続通電すると、発熱体4の温度は時間
とともに上昇し、発熱体4の耐久信頼性を確保できる最
高温度であるT0(例えば450℃)をはるかに越えて
しまう。
【0011】そのため、図8に示すように、洗浄および
すすぎ行程中の洗浄水の温度、乾燥行程中に発熱体4に
より加熱された空気の温度および加熱された空気と発熱
体4の温度との相関関係から算出される発熱体4の温度
を検知するための第1の温度検知手段14を備えてい
る。
【0012】この第1の温度検知手段14の出力を制御
装置16に入力し、制御装置16は、図11に示すよう
に、洗浄およびすすぎ行程では洗浄水がそれぞれの行程
での所定温度になるように、乾燥行程では食器類2を乾
燥させる空気の温度が乾燥行程での所定温度になるよう
に、また、発熱体4をシーズヒータで構成する場合は、
乾燥行程において、安全性やシーズヒータの耐久信頼性
等からシーズヒータの温度が最高でT0(例えば450
℃)になるように、図12に示すように、発熱体4を通
電したり非通電にしたりして温度制御を行っている。
【0013】そのため、第1の温度検知手段14は、乾
燥行程では、常に発熱体4により加熱された空気の温度
および加熱された空気の温度と発熱体4の温度の関係か
ら得られる発熱体4の温度を検知しなければならず、ま
た、制御装置16は洗浄およびすすぎ行程だけでなく、
乾燥行程においても発熱体4の通電を制御しなければな
らないという問題がある。
【0014】その上、発熱体4に通電したり非通電にし
たりするために、図11に示すように、乾燥行程におい
て、発熱体4により加熱される空気は一定温度にはなら
ず、そのため、食器類2が一定の温度で乾燥されないと
いう問題もある。
【0015】さらに、第1の温度検知手段14が故障し
た場合に、発熱体4の温度が異常に高くなることによ
り、発熱体4の耐久信頼性が低下することや洗浄ノズル
6や食器類2が溶損したりすることを防止するために、
図8に示すように、第2の温度検知手段15を備えてい
る。
【0016】この第2の温度検知手段15は、第1の温
度検知手段14が故障したりした場合に、発熱体4の温
度を検知し、その出力に基づいて制御装置16が発熱体
4の通電を制御する。このため、発熱体4を安全に制御
するために、第1の温度検知手段14だけでなく第2の
温度検知手段15も備えなければならず、食器洗い乾燥
機を低コストな構成にできない等の問題もある。
【0017】そこで、乾燥行程における発熱体4の制御
を容易にしたり、信頼性を向上させるために、図13に
示すように、多くの食器洗い乾燥機で使用されているシ
ーズヒータと略同様に、発熱体17を電熱線18、電気
絶縁体19、金属保護管20で構成し、洗浄およびすす
ぎ行程では洗浄槽1内の洗浄水を直接加熱し、乾燥行程
では空気を直接加熱するよう構成した食器洗い乾燥機が
提案されている。
【0018】さらに、この発熱体17は、電熱線18を
ニッケル−鉄系等の合金で構成しており(シーズヒータ
はニッケルークロム系等の合金で構成)、図14の特性
Aに示すように、発熱体17の温度が上昇するとともに
発熱体17自身の抵抗値が増加し、連続通電してもある
温度以上にはならないように自己制御を行うことができ
る。
【0019】このため、自己制御を行う発熱体17とシ
ーズヒータを比較すると、自己制御を行う発熱体17お
よびシーズヒータを連続通電した場合、シーズヒータの
温度は、図10の特性aに示すように、経過時間ととも
に上昇し、発熱体の所定温度T0(例えば450℃)よ
りも極めて高くなってしまう。一方、自己制御を行う発
熱体17は、図10の特性bに示すように、経過時間と
ともに温度上昇の度合いが減少し、発熱体の所定温度T
0(例えば450℃)以上にはならない。
【0020】そこで、自己制御を行う発熱体17を発熱
体17の所定温度T0(例えば450℃)以上にならな
いように設定することにより、乾燥行程において、発熱
体17を連続通電しても発熱体17の所定温度を越える
ことがない。
【0021】このため、乾燥行程において、発熱体17
の温度や発熱体17により加熱された空気の温度を検知
する必要がなく、また、発熱体17を通電したり非通電
にしたりして、図11に示すように、発熱体17により
加熱された空気を乾燥行程での所定温度Td以下にする
という制御を行う必要もない。
【0022】また、図15に示すように、自己制御を行
う発熱体17の温度が一定になるので、発熱体17によ
り加熱される空気の温度も常に一定となり、洗浄槽1内
の温度も一定となる。そして、発熱体17が発熱体17
の所定温度T0のときに、発熱体17により加熱される
空気の温度が乾燥行程での所定温度Tdになるように発
熱体17を設定すれば、発熱体17により加熱される空
気の温度を乾燥行程での所定温度Td以下にすることが
できる。
【0023】したがって、自己制御を行う発熱体17
を、多くの食器洗い乾燥機で使用されているシーズヒー
タと略同様に、洗浄水および空気を加熱することができ
る構成にすることができ、乾燥行程において、図8に示
すような発熱体17の温度や発熱体4により加熱された
空気の温度を検知する第2の温度検知手段15を設ける
必要がなく、発熱体17を制御する必要もないので、洗
浄水および空気を直接加熱するとともに自己制御を行う
発熱体17を用いても、食器洗い乾燥機の構成を変更す
ることなく、また、自己制御を行う発熱体17周辺の構
成を簡単で且つ低コストな構成にすることができる。
【0024】しかしながら、この自己制御を行う発熱体
17を洗浄槽1内に配置して用いる場合、図16に示す
ように、発熱体4は直線形状部分Lと曲線形状部分Rを
持つ構成となる。このため、電熱線18は、図17に示
すように、発熱体17の直線形状部分Lと曲線形状部分
Rとでは、密度が異なることになる。つまり、直線形状
部分Lでは、電熱線18が過密になり、曲線形状部分R
では、電熱線18は過疎になる。
【0025】この構成で発熱体17に通電すると、発熱
体17の直線形状部分Lでは、電熱線18が多く存在す
るので、直線形状部分Lにおける発熱体17の温度が上
昇しやすくなり、曲線形状部分Rでは、電熱線18が直
線形状部分Lよりも多く存在しないので、曲線形状部分
Rにおける発熱体17の温度が上昇しにくくなる。
【0026】一方、発熱体17は自己制御を行うので、
図14に示すように、発熱体17の温度が上昇するとと
もに、発熱体17の抵抗値も増加し、発熱体17を流れ
る電流値は少なくなる。
【0027】そのため、発熱体17の直線形状部分Lで
は、発熱体17の温度が上昇して抵抗値が増加し、直線
形状部分Lを流れる電流値が少なくなるが、曲線形状部
分Rでも、発熱体17の温度が上昇しないのに、直線形
状部分Lと同様に曲線形状部分Rを流れる電流値が少な
くなってしまう。それゆえ、発熱体17の温度が上昇す
るにつれて、発熱体17の直線形状部分Lと曲線形状部
分Rとで温度差が生じることになる。したがって、発熱
体17に加熱むらが生じてしまい、発熱体17が洗浄水
や空気を加熱する際に均一に加熱することができないと
いう問題が生じる。
【0028】また、洗浄槽1内に発熱体17が存在する
ために、食器洗い乾燥機の運転中等に、樹脂製の食器類
2が食器かご3から落下して、発熱体17に接触したり
した場合には、樹脂製の食器類2が溶損したりするとい
う問題もある。
【0029】さらに、図18に示すように、乾燥行程で
空気を加熱する第2の発熱体21を別途設け、第2の発
熱体21をPTCヒータで構成すれば、PTCヒータは
自身が所定温度以上にならないように自己制御を行うの
で、自己制御を行う発熱体17と同様に、図8に示す第
2の温度検知手段15を不要な構成にすることができ
る。
【0030】しかしながら、この構成においても、洗浄
槽1内に発熱体17が存在するために、食器洗い乾燥機
の運転中等に、樹脂製の食器類2が食器かご3から落下
して、発熱体17に接触したりした場合には、樹脂製の
食器類2が溶損したりするという問題がある。
【0031】さらに、図19に示すように、洗浄槽1内
の空気を循環させる循環経路22を設け、循環経路22
内にPTCヒータで構成される第2の発熱体21を備え
ることにより、洗浄およびすすぎ行程において、洗浄槽
1内の空気が循環経路22内へ送風されて第2の発熱体
21により加熱され、加熱された空気が洗浄槽1内に再
び供給されることにより、洗浄槽1内の洗浄水が加熱さ
れる。そのため、発熱体を第2の発熱体21のみで構成
することができる。
【0032】しかしながら、この構成においては、洗浄
水は、第2の発熱体21から直接加熱されず、空気を介
して第2の発熱体21から加熱されるので、効率的に洗
浄水を加熱できないという問題がある。また、第2の発
熱体21には、洗浄およびすすぎ行程で高湿度の空気が
供給されることになるが、第2の発熱体21をPTCヒ
ータで構成した場合は、PTCヒータは水や湿度に対す
る信頼性が極めて低いので、第2の発熱体21およびそ
の周辺を安全な構成にすることができないという問題が
ある。
【0033】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、均一に洗浄水および空気を加熱するとともに、安全
性を向上することを目的としている。
【0034】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、洗浄槽内に食器類を配置した食器かごを収
納し、洗浄槽内の洗浄水を洗浄ポンプにより加圧して、
洗浄槽内に回転自在に配設した噴射孔を有する洗浄ノズ
ルより洗浄水を噴射して食器類を洗浄し、洗浄槽内の洗
浄水を排水ポンプにより排出するとともに、送風ファン
により洗浄槽内に空気を送風するよう構成し、発熱体を
熱伝導体に埋め込んだ加熱手段により洗浄水および空気
を加熱するとともに、発熱体は、発熱体の温度が所定温
度以上にならないように自己制御を行うようにしたもの
である。
【0035】これにより、加熱手段により、均一に洗浄
水および空気を加熱することができるとともに、食器洗
い乾燥機の安全性を向上することができる。
【0036】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、洗浄槽と、食器類を配置し前記洗浄槽内に収納する
食器かごと、前記洗浄槽内の洗浄水を加圧する洗浄ポン
プと、前記洗浄槽内に回転自在に配設し洗浄水を噴射す
る噴射孔を有する洗浄ノズルと、前記洗浄槽内の洗浄水
を排出する排水ポンプと、前記洗浄槽内に空気を送風す
る送風ファンと、発熱体を熱伝導体に埋め込んだ加熱手
段とを備え、前記加熱手段は洗浄水および空気を加熱す
るとともに、前記発熱体は、発熱体の温度が所定温度以
上にならないように自己制御を行うようにしたものであ
り、加熱手段により、均一に洗浄水および空気を加熱す
ることができるとともに、安全性を向上させることがで
きる。
【0037】請求項2に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、発熱体は略直線形状に形成したも
のであり、加熱手段の温度分布を均一にすることがで
き、より均一に洗浄水および空気を加熱することができ
る。
【0038】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例について、図面
を参照しながら説明する。なお、従来例と同じ構成のも
のは同一符号を付して説明を省略する。
【0039】(実施例1)図1に示すように、加熱手段
23は、洗浄槽1と洗浄ポンプ5と洗浄ノズル6を接続
する循環経路24内に配置している。この加熱手段23
は、図2に示すように、発熱体25、熱伝導体26およ
び流水管27により構成しており、発熱体25を熱伝導
体26に埋め込み、熱伝導体26は、アルミニウム、
銅、黄銅、鉄、亜鉛、すず等で形成し、発熱体25より
発生する熱を流水管27に均一に伝えるように、発熱体
25および流水管27を覆うように形成している。ま
た、流水管27は、循環経路24の一部を形成してい
る。
【0040】発熱体25は、図3に示すように、電熱線
18a、電気絶縁体19a、金属保護管20aで構成
し、電熱線18aをニッケル−鉄系等の合金で構成し、
図14の特性Aに示すように、発熱体25の温度が上昇
するとともに発熱体25自身の抵抗値が増加し、連続通
電してもある温度以上にはならないように自己制御を行
うように構成している。
【0041】送風経路28は、図1に示すように、乾燥
行程で、送風ファン11を運転することにより機外より
吸気した空気を洗浄槽1内に送風するもので、この送風
経路28内に加熱手段23の一部または全部を配置する
ように構成している。温度検知手段29は、洗浄槽1内
の洗浄水の温度を検知するものである。
【0042】上記構成において動作を説明する。洗浄槽
1内に所定量の洗剤を投入し、食器類2を食器かご3に
配置して洗浄槽1内に収納する。食器類2を収納した
後、運転を開始する。運転が開始すると、まず排水ポン
プ9が動作して洗浄槽1内に残っている残水を機外へ排
出する。そして、給水弁8に通電することで洗浄水が供
給される。所定量の洗浄水が供給されると、洗浄ポンプ
5が駆動して洗浄水を加圧する。加圧された洗浄水は洗
浄ノズル6に供給され、洗浄ノズル6に設けた噴射孔7
から噴射される。そして、洗浄水は洗浄槽1および食器
類2に供給される。こうして食器類2を洗浄する洗浄行
程が行われる。
【0043】この洗浄行程では、循環経路24内を洗浄
水が循環することになるので、発熱体25に通電するこ
とにより、発熱体25が発生する熱を熱伝導体26およ
び流水管27を介して洗浄水へ伝達するので、洗浄水を
加熱することができる。そして、洗浄水の温度を温度検
知手段29で検知し、この検知した温度を制御装置16
に入力し、温度制御することにより、図15に示すよう
に、洗浄水は洗浄行程での所定温度Tw(例えば60
℃)まで加熱される。所定時間の洗浄行程を経過する
と、排水ポンプ9が動作し、食器類2から洗い落とされ
た汚物等を含む洗浄水を機外へ排出する排水行程が行わ
れる。
【0044】そして、新たに洗浄水を供給し、洗浄ノズ
ル6に備えられた噴射孔7から洗浄水を噴射すること
で、洗剤や残菜等で汚れた食器類2をすすぐ行程を行
う。この行程終了後、再び洗浄水を機外へ排出する。そ
して、このすすぎ行程は連続して数回繰り返される。最
終のすすぎ行程では、図15に示すように、すすぎ行程
での所定温度Tr(例えば70℃)まで洗浄水は加熱さ
れる。残菜は洗浄槽1に設けたフィルタ10内に捕集さ
れる。
【0045】すすぎ行程終了後、乾燥行程に入る。乾燥
行程では、送風ファン11が動作することにより、機外
の空気が送風経路28を介して洗浄槽1内に送り込まれ
る。送風経路28内に送りこまれた空気は、図15に示
すように、乾燥行程での所定温度Td(例えば80℃)
以下になるように加熱手段23により加熱され、その
後、洗浄槽1内に送りこまれて食器類2に供給され、食
器類2を乾燥させる。食器類2を乾燥させた空気は排気
口12から機外へ排出される。所定の乾燥時間終了後、
運転を終了する。
【0046】このように本実施例によれば、図3に示す
ように、発熱体25を流水管27に巻きつける場合にお
いて、電熱線18aの過密な部分Lと過疎な部分Rがで
き、発熱体25に通電して発熱体25に温度の高い部分
Lと温度の低い部分Rという加熱むらが生じてしまって
も、熱伝導体26が発熱体25の加熱むらを均一にする
ことになる。
【0047】このため、熱伝導体26により、発熱体2
5の熱を均一に流水管27に伝えることができるので、
洗浄およびすすぎ行程において、流水管27内を流れる
洗浄水を均一に加熱することができる。
【0048】また、熱伝導体26により加熱手段23の
温度は均一になるので、乾燥行程において、加熱手段2
3は機外の空気を均一に加熱することができる。
【0049】さらに、加熱手段23が循環経路24の一
部を形成することにより、図1に示すように、洗浄槽1
内に発熱部がない構成とすることができるので、食器洗
い乾燥機の運転中等に、樹脂製の食器類2が食器かご3
から落下しても樹脂製の食器類2が溶損したりすること
がない。
【0050】したがって、自己制御を行う発熱体25を
用いても、洗浄水および空気を均一に加熱することがで
きるとともに、洗浄槽1内に発熱部がない構成とするこ
とができるので、安全性を向上することができる。
【0051】なお、本実施例では、送風経路28内に加
熱手段23の一部または全部を配置するように構成して
いるが、図4に示すように、送風経路28内に乾燥専用
発熱体30を設け、加熱手段23を洗浄水専用加熱手段
としてもよい。
【0052】また、図5に示すように、加熱手段23を
循環経路24の洗浄ポンプ5と洗浄ノズル6とを接続す
る部分に設けてもよい。
【0053】また、図6に示すように、発熱体25aを
熱伝導体26aに埋め込み、洗浄槽1に密着させること
により、洗浄水および空気を洗浄槽1を介して加熱する
ようにしてもよい。
【0054】また、自己制御を行う発熱体25の自己制
御温度を、熱伝導体26の溶融点より高くならないよう
に設定しておけば、熱伝導体26が溶融した場合の安全
対策(例えば加熱手段23を板金等で覆い、熱伝導体2
6が溶融しても板金から外へ流出しないようにする等)
を設ける必要がないので、より低コストな構成にするこ
とができる。
【0055】(実施例2)図7に示すように、加熱手段
23bは、発熱体25b、熱伝導体26bおよび流水管
27bにより構成しており、熱伝導体26bは、発熱体
25bより発生する熱を流水管27bに均一に伝えるよ
うに、発熱体25bおよび流水管27bを覆うように形
成している。
【0056】発熱体25bは略直線形状に形成し、この
発熱体25bは、電熱線18b、電気絶縁体19b、金
属保護管20bで構成し、電熱線18bをニッケル−鉄
系等の合金で構成し、図14の特性Aに示すように、発
熱体25bの温度が上昇するとともに発熱体25b自身
の抵抗値が増加し、連続通電してもある温度以上にはな
らないように自己制御を行うように構成している。他の
構成は上記実施例1と同じである。
【0057】上記構成において動作を説明する。発熱体
25bは、略直線形状に形成しているので、電熱線18
bは、過密な部分や過疎な部分が存在することなく、発
熱体25b内に均一に配置されることになる。このた
め、発熱体25bは加熱むらを生じることなく、発熱す
ることができるので、熱伝導体26bに均一に熱を伝達
することができる。
【0058】したがって、洗浄およびすすぎ行程におい
て、流水管27bおよび洗浄水をより均一に加熱するこ
とができ、また、乾燥行程において、機外の空気をより
均一に加熱することができる。以上より、発熱体25b
自身の温度を均一にすることができるとともに、洗浄水
および空気をより均一に加熱することができる。
【0059】なお、略直線形状の発熱体25bが熱伝導
体26b内に複数本配置される構成であれば、より一層
均一に熱伝導体26bに熱を伝達することができる。
【0060】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に記載の
発明によれば、洗浄槽と、食器類を配置し前記洗浄槽内
に収納する食器かごと、前記洗浄槽内の洗浄水を加圧す
る洗浄ポンプと、前記洗浄槽内に回転自在に配設し洗浄
水を噴射する噴射孔を有する洗浄ノズルと、前記洗浄槽
内の洗浄水を排出する排水ポンプと、前記洗浄槽内に空
気を送風する送風ファンと、発熱体を熱伝導体に埋め込
んだ加熱手段とを備え、前記加熱手段は洗浄水および空
気を加熱するとともに、前記発熱体は、発熱体の温度が
所定温度以上にならないように自己制御を行うようにし
たから、加熱手段により、均一に洗浄水および空気を加
熱することができるとともに、安全性を向上させること
ができる。
【0061】また、請求項2に記載の発明によれば、発
熱体は略直線形状に形成したから、加熱手段の温度分布
を均一にすることができ、より均一に洗浄水および空気
を加熱することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の食器洗い乾燥機の断面
【図2】同食器洗い乾燥機の加熱手段の横断面図
【図3】同食器洗い乾燥機の加熱手段の拡大縦断面図
【図4】本発明の第1の実施例の食器洗い乾燥機の他の
例の断面図
【図5】本発明の第1の実施例の食器洗い乾燥機の別の
例の断面図
【図6】本発明の第1の実施例の食器洗い乾燥機の別の
例の断面図
【図7】本発明の第2の実施例の食器洗い乾燥機の加熱
手段の断面図
【図8】従来の食器洗い乾燥機の断面図
【図9】同食器洗い乾燥機のシーズヒータの温度−抵抗
値特性図
【図10】同食器洗い乾燥機の自己制御を行う発熱体と
シーズヒータの温度変化を示す図
【図11】同食器洗い乾燥機における洗浄槽内の温度変
化を示す図
【図12】同食器洗い乾燥機の運転時間に対する発熱体
の通電−非通電状態を示す図
【図13】従来の食器洗い乾燥機の自己制御を行う発熱
体の断面図
【図14】同食器洗い乾燥機の自己制御を行う発熱体の
温度−抵抗値特性図
【図15】同食器洗い乾燥機の自己制御を行う発熱体を
用いた場合の洗浄槽内の温度変化を示す図
【図16】従来の食器洗い乾燥機の自己制御を行う発熱
体の平面図
【図17】従来の食器洗い乾燥機の自己制御を行う発熱
体の要部断面図
【図18】従来の食器洗い乾燥機の他の例の断面図
【図19】従来の食器洗い乾燥機の別の例の断面図
【符号の説明】
1 洗浄槽 2 食器類 3 食器かご 5 洗浄ポンプ 6 洗浄ノズル 7 噴射孔 9 排水ポンプ 11 送風ファン 23 加熱手段 25 発熱体 26 熱伝導体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 由良 政樹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3B082 BK00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄槽と、食器類を配置し前記洗浄槽内
    に収納する食器かごと、前記洗浄槽内の洗浄水を加圧す
    る洗浄ポンプと、前記洗浄槽内に回転自在に配設し洗浄
    水を噴射する噴射孔を有する洗浄ノズルと、前記洗浄槽
    内の洗浄水を排出する排水ポンプと、前記洗浄槽内に空
    気を送風する送風ファンと、発熱体を熱伝導体に埋め込
    んだ加熱手段とを備え、前記加熱手段は洗浄水および空
    気を加熱するとともに、前記発熱体は、発熱体の温度が
    所定温度以上にならないように自己制御を行うようにし
    た食器洗い乾燥機。
  2. 【請求項2】 発熱体は略直線形状に形成した請求項1
    記載の食器洗い乾燥機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010046320A (ja) * 2008-08-22 2010-03-04 Panasonic Corp 食器洗い機
JP2019206106A (ja) * 2018-05-28 2019-12-05 株式会社松井製作所 温度制御装置及び温度制御方法

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JP7079480B2 (ja) 2018-05-28 2022-06-02 株式会社松井製作所 金型温度制御装置及び金型温度制御方法

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