JPH0898797A - 食器洗い乾燥機 - Google Patents

食器洗い乾燥機

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JPH0898797A
JPH0898797A JP23680094A JP23680094A JPH0898797A JP H0898797 A JPH0898797 A JP H0898797A JP 23680094 A JP23680094 A JP 23680094A JP 23680094 A JP23680094 A JP 23680094A JP H0898797 A JPH0898797 A JP H0898797A
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JP
Japan
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wash water
heater
pipe heater
dry air
storage tank
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Application number
JP23680094A
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English (en)
Inventor
Eijiro Iguchi
栄二郎 井口
Tetsuo Moriyama
徹夫 森山
Noritake Sumida
憲武 隅田
Noritaka Okamura
則孝 岡村
Eijiro Nakagawa
英次郎 中川
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヒータの構成を簡単且つ安全な構成とし噴射
ノズルへ供給される洗浄水全てを効率良く加熱し、しか
も、少量の洗浄水で食器の洗浄を可能とする。 【構成】 本体1内の食器洗浄槽2の底部に洗浄水を一
定量貯溜する洗浄水貯溜槽7を設け、貯溜槽7の底部に
筒状のパイプヒータ9を接続し、ヒータ9に洗浄水噴射
ポンプ11を接続し、ポンプ11に複数個の噴射孔13
を有した噴射ノズル14を配設して洗浄水循環路を形成
している。洗浄槽2の吸込口16に吸込ダクト17を接
続し、吸込ダクト17に乾燥空気循環送風機18を接続
し、送風機18に吹出ダクト19を接続し、吹出ダクト
19を貯溜槽7の吹出口20に接続し、吹出ダクト19
の一部でヒータ9を囲繞してヒータ9を吹出ダクト19
内に配置して乾燥空気循環路を形成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、本体に設けられた食器
洗浄槽の底部に上面に複数個の小孔を有した噴射ノズル
を回転自在に配設するとともに、洗浄水を貯留する洗浄
水貯留槽を設け、該噴射ノズルの上方に食器を収容する
食器かごを配設し、上記本体の底部に、上記噴射ノズル
に洗浄水を供給し上記食器かごに収納された食器に洗浄
水を噴射するための洗浄水噴射ポンプを設け、上記洗浄
水貯留槽,洗浄水噴射ポンプ,噴射ノズルからなる洗浄
水を循環させる洗浄水循環路を設けるとともに食器洗浄
槽内の乾燥空気を循環させる乾燥空気循環路を設け、該
乾燥空気循環路に乾燥空気を循環させるための循環用送
風機を設け、上記本体に洗浄水及び乾燥空気を加熱する
ヒータを設けた食器洗い乾燥機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の食器洗い乾燥機の一例を図3とと
もに説明する。従来の食器洗い乾燥機は、箱型のキャビ
ネットからなる本体31内に食器洗浄槽32が配設さ
れ、該本体31の前面に食器洗浄槽32の開口部を開閉
する扉33が配設されていた。上記食器洗浄槽32の側
壁には図示しない段部が設けられており、該段部に食器
34を収納する食器かご35が着脱自在に載置されてい
た。
【0003】上記食器洗浄槽32の底部には、食器の洗
浄のために循環する洗浄水を一定量貯溜する洗浄水貯溜
槽36が設けられており、該洗浄水貯溜槽36に洗浄水
を加熱する棒状のシーズヒータ37が設けられていた。
上記洗浄水貯溜槽36の底部に吸込パイプ38の一端が
接続され、該吸込パイプ38の他端に洗浄水噴射ポンプ
39が接続され、該洗浄水噴射ポンプ39に吐出パイプ
40の一端が接続され、該吐出パイプ40の他端に洗浄
水を噴射する複数個の噴射孔41を有した噴射ノズル4
2が回転自在に配設され、上記洗浄水貯溜槽36,吸込
パイプ38,洗浄水噴射ポンプ39,吐出パイプ40,
洗浄水噴射ノズル42から洗浄水循環路を形成してい
た。
【0004】上記食器洗浄槽32の後側壁底部に乾燥空
気の吸込口43が設けられ、その上部に乾燥空気の吹出
口44が設けられている。上記食器洗浄槽32の外側に
上記吸込口43と上記吹出口44を連通する乾燥空気循
環路45が設けられ、該乾燥空気循環路45の途中に乾
燥空気循環送風機46が設けられていた。尚、上記洗浄
水貯溜槽36の底部に洗浄水を排水する排水ポンプ47
が配設されていた。
【0005】上記構成の食器洗い乾燥機は、食器34を
収納した食器かご35を食器洗浄槽32の段部に載置し
洗剤を投入して運転を開始すると、まず所定量の洗浄水
が洗浄水貯溜槽36に供給され洗浄水噴射ポンプ39が
動作し、該洗浄水噴射ポンプ40により加圧された洗浄
水が洗剤とともに噴射ノズル42の噴射孔41から上記
食器かご35の食器34に噴射され、食器34の洗浄工
程が開始される。このとき、シーズヒータ37に通電が
行われ上記洗浄水貯溜槽36の洗浄水が循環している間
にこの洗浄水を徐々に加熱して約60℃まで上昇させ、
この約60℃の洗浄水を上記洗浄水噴射ポンプ39で繰
り返し循環させて食器34の洗浄を行い、所定時間の洗
浄工程が終了すると食器34から洗い落とされた汚れを
含んだ洗浄水が排水ポンプ47により排水されていた。
【0006】そして、一回目の洗浄工程終了後、新たに
洗浄水を供給して必要に応じて上記シーズヒータ37に
て加熱を行い、すすぎ工程と洗浄工程を繰り返し行い、
最終のすすぎ工程時は、後の乾燥工程を短時間で終了す
るために洗浄水を約70℃まで加熱し、すすぎ工程を行
っていた。
【0007】この最終のすすぎ工程終了後の乾燥工程
は、上記シーズヒータ37により食器洗浄槽32内の空
気を加熱し、この加熱された乾燥空気を乾燥空気送風機
46により循環させて食器34の乾燥を行っていた。こ
のとき、上記シーズヒータ37を間欠動作させ樹脂製の
食器が変形しないようにしていた。
【0008】また、従来の食器洗い乾燥機として特開平
6−22894号公報に記載されているようなものがあ
った。この食器洗い乾燥機は、洗浄水噴射ノズルを2段
に形成し、上段の洗浄水噴射ノズルに洗浄水を供給する
ためのパイプの途中に金属管を形成し、この金属管の外
周に発熱線を巻回し、この金属管の内側に洗浄水を流通
させ上段の洗浄水噴射ノズルに供給するこの洗浄水をこ
の発熱体で加熱し洗浄を行い、金属管の外側を乾燥空気
が流れるように乾燥空気循環路を形成し、この発熱体に
よりこの乾燥空気を加熱し乾燥を行うものであった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記の図3で説明した
従来の食器洗い乾燥機では、洗浄水の温水化と乾燥空気
の熱源を兼用するシーズヒータは洗浄水貯溜槽に露出し
た状態で配設されているため、樹脂製の食器や調理道具
等が食器かごからシーズヒータの上に落下した時に熱変
形したり、焦げ付いたりする虞れがあった。また、乾燥
運転終了直後には、シーズヒータの表面温度が高いため
食器かごを取り出すときに、使用者が誤って手を触れ火
傷を負う危険性があった。
【0010】更に、樹脂製の食器等の熱変形を考慮し
て、シーズヒータの表面温度を低くしたり、食器乾燥時
に熱が食器に均等に行き渡るようにするため、シーズヒ
ータの発熱部を長くしかも食器洗浄槽投影面いっぱいに
なるように配設しているため、洗浄水を一定量貯溜する
洗浄水貯溜槽の容積も大きくなり、少量の洗浄水で食器
を洗浄することができなかった。そして、シーズヒータ
が洗浄水噴射ノズルの直下にあるので、食器乾燥時にシ
ーズヒータの放射熱が洗浄水噴射ノズルに直接当たるた
め、洗浄水噴射ノズル下面に耐熱材料を使用する必要が
あり、コストが高くなった。
【0011】また、特開平6−22894号公報におい
ては、筒状の金属管の外周に発熱線を巻回しているの
で、金属管の回りを絶縁する必要があるとともに発熱線
の熱が金属管に伝わりにくく、熱交換効率が悪く効率の
良い加熱が行えず、しかも、このような構成では金属管
に発熱線を巻回して発熱体を形成するため、この発熱体
の製作に手間がかかるという問題があった。
【0012】本発明の食器洗い乾燥機は上記の問題に鑑
みなされたものであり、洗浄水貯溜槽と本体の底部に設
けた洗浄水噴射ポンプとを筒状のパイプヒータで接続
し、該パイプヒータを囲繞して乾燥空気循環路を形成す
ることにより、ヒータの構成を簡単且つ安全な構成とし
て噴射ノズルへ供給される洗浄水の全てを効率良く加熱
し、しかも、少量の洗浄水で食器の洗浄を可能とするこ
とを目的としたものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の食器洗い乾燥機は、本体に設けられた食器洗
浄槽の底部に上面に複数個の噴射孔を有した噴射ノズル
を回転自在に配設するとともに、洗浄水を貯留する洗浄
水貯留槽を設け、該噴射ノズルの上方に食器を収容する
食器かごを配設し、上記本体の底部に、上記噴射ノズル
に洗浄水を供給し上記食器かごに収納された食器に洗浄
水を噴射するための洗浄水噴射ポンプを設け、上記洗浄
水貯留槽,洗浄水噴射ポンプ,噴射ノズルからなる洗浄
水を循環させる洗浄水循環路を設けるとともに食器洗浄
槽内の乾燥空気を循環させる乾燥空気循環路を設け、該
乾燥空気循環路に乾燥空気を循環させるための循環用送
風機を設け、上記本体に洗浄水及び乾燥空気を加熱する
ヒータを設けた食器洗い乾燥機において、上記ヒータを
筒状のパイプヒータとし、該パイプヒータにより上記洗
浄水貯留槽と上記洗浄水噴射ポンプとを接続し、その内
側に洗浄水を流通させて当該パイプヒータで上記洗浄水
循環路の一部を形成し、該パイプヒータの外側を乾燥空
気が流通するように当該パイプヒータを囲繞して上記乾
燥空気循環路を形成している。そして、上記パイプヒー
タを導電性セラミックで形成し、その外側両端に金属被
膜からなる一対の電極を設けている。
【0014】また、上記パイプヒータは、耐熱性の絶縁
材料で形成した基材の外側表面に皮膜発熱体を塗布する
とともにその両端に金属被膜からなる一対の電極を設け
て形成している。更に、上記パイプヒータの外側表面に
臭気の吸着及び酸化分解する触媒を担持させている。
【0015】
【作用】上記構成の食器洗い乾燥機は、ヒータを筒状の
パイプヒータとし、このパイプヒータで洗浄水貯溜槽と
洗浄水噴射ポンプとを接続しているので、パイプヒータ
を本体の底部に配設することが可能となり、噴射ノズル
に供給される洗浄水の全てを効率良く加熱可能で、洗浄
水貯溜槽の容積を小さくすることができ少量の洗浄水で
の食器の洗浄を可能とし、加熱のための消費電力を少な
くする。しかも、パイプヒータに熱で乾燥空気を効率良
く加熱することができ、乾燥空気が均一に食器にあたり
易くなり、乾燥の効率が向上し乾燥時間を短くすること
が可能となる。
【0016】また、パイプヒータが導電性セラミックで
形成され、金属被膜で一対の電極を設けたり、耐熱性の
絶縁材料で形成した基材の外側表面に皮膜発熱体を塗布
するとともに金属被膜で一対の電極を形成しているの
で、このパイプヒータの熱交換効率がよくなり、内側を
流通する洗浄水を効率良く加熱することが可能となり、
しかも、簡単にパイプヒータを形成することが可能とな
る。更に、パイプヒータの外側表面に臭気の吸着及び酸
化分解を行う触媒を担持しているので、乾燥空気の脱臭
を簡単な構成でしかもパイプヒータとは別に脱臭体を用
いる必要がない。
【0017】
【実施例】本発明の食器洗い乾燥機の一実施例を図1と
ともに説明する。本発明の食器洗い乾燥機は、食器洗い
乾燥機は箱型のキャビネットからなる本体1内に食器洗
浄槽2が配設され、該本体1の前面に食器洗浄槽2の開
口部を開閉する扉3が配設されている。上記食器洗浄槽
2の側壁には段部4が設けられており、該段部4に食器
5を収納する食器かご6が着脱自在に載置されている。
【0018】上記食器洗浄槽2の底部には、食器5の洗
浄のために循環する洗浄水を一定量貯溜する洗浄水貯溜
槽7が設けられており、該洗浄水貯溜槽7の底部に吸込
継手8の一端が接続され、該第1吸込継手8の他端に筒
状のパイプヒータ9の一端が接続され、該パイプヒータ
9の他端に第2吸込継手10の一端が接続され、該第2
吸込継手10の他端に洗浄水噴射ポンプ11が接続さ
れ、該洗浄水噴射ポンプ11に吐出パイプ12の一端が
接続され、該吐出パイプ12の他端に洗浄水を噴射する
複数個の噴射孔13を有した噴射ノズル14が回転自在
に配設され、上記洗浄水貯溜槽7,第1吸込継手8,パ
イプヒータ9,第2吸込継手10,洗浄水噴射ポンプ1
1,吐出パイプ12,洗浄水噴射ノズル14から洗浄水
循環路を形成している。
【0019】上記パイプヒータ9は、炭化ケイ素や窒化
ケイ素などの導電性セラミックで形成され、その両端に
金属被膜からなる一対の電極を形成し、この電極に通電
を行うための電極線15を接続して構成している。
【0020】上記食器洗浄槽2の後側壁上部に乾燥空気
の吸込口16が設けられ、該吸込口16に吸込ダクト1
7の一端を接続し、該吸込ダクト17の他端に乾燥空気
循環送風機18が接続され、該乾燥空気循環送風機18
に吹出ダクト19の一端が接続され、該吹出ダクト19
の他端が上記洗浄水貯溜槽7の前底部に設けられた吹出
口20に接続されている。上記吹出ダクト19はその一
部を他の部分よりも大きな径に形成し、この部分で上記
パイプヒータ9を囲繞して当該パイプヒータ9が吹出ダ
クト19内に配置されるようにして上記吸込ダクト1
7,乾燥空気循環送風機18,吹出ダクト19で乾燥空
気循環路を形成している。
【0021】そして、上記乾燥空気循環送風機18の動
作により上記吸込口16,吸込ダクト17を介して吸い
込まれ、上記吹出ダクト19に送風された乾燥空気が上
記パイプヒータ9の外側を流通する際に該パイプヒータ
9により加熱され、この加熱された乾燥空気が吹出ダク
ト19を介して吹出口20から吹き出され食器を乾燥す
る。尚、上記洗浄水貯溜槽7の底部に洗浄水を排水する
排水ポンプ21が配設されていた。
【0022】上記構成の食器洗い乾燥機の動作を説明す
ると、まず、水道管から図示しない給水ホースにより食
器洗浄槽2に給水された水道水は予め投入された洗剤と
ともに食器洗浄槽2の底部の洗浄水貯溜槽7に洗浄水と
して貯溜され、洗浄水噴射ポンプ11の運転により第1
吸込継手8を介してパイプヒータ9の内側に流れ込み、
該パイプヒータ9により循環している洗浄水が加熱され
て徐々に温度が上昇し、この加熱された洗浄水を上記洗
浄水噴射ポンプ11により噴射ノズル14の噴射孔13
から食器かご6に収納された食器5に噴射して該食器5
の洗浄を行い、上記食器5に当たった洗浄水は上記洗浄
水貯溜槽7に戻り該洗浄水貯溜槽7に再度貯溜され、上
記と同様に再度循環されて上記パイプヒータ9により約
60℃まで加熱され、所定時間、約60℃に加熱された
洗浄水で洗浄が行われ、洗浄工程が終了すると上記食器
5から洗い落とされた汚れを含んだ洗浄水を排水ポンプ
21により排水する。
【0023】そして、一回目の洗浄工程終了後、新たに
洗浄水を供給して必要に応じて上記パイプヒータ9にて
加熱を行い、すすぎ工程と洗浄工程を繰り返し行い、最
終のすすぎ工程時は、後の乾燥工程を短時間で終了する
ために洗浄水を約70℃まで加熱し、すすぎ工程を行
う。このとき、上記洗浄水噴射ポンプ11に供給される
洗浄水の全てを当該洗浄水噴射ポンプ11に供給される
前段で上記パイプヒータ9により加熱しているので、上
記洗浄水貯溜槽7の容積を洗浄水が循環するのに必要な
最小限度の容積に設定することができ、洗浄水が少ない
分上記パイプヒータ9の消費電力が少なくなり、食器洗
い乾燥機の消費電力の大部分を占めている上記パイプヒ
ータ9の電力消費を低減することができる。
【0024】そして、最終のすすぎ工程終了後の乾燥工
程は、乾燥空気循環送風機18の運転により吸込口1
6,吸込ダクト17を介して上記食器洗浄槽2内の空気
を吸い込み、上記吹出ダクト19に送風された乾燥空気
が上記パイプヒータ9の外側を流通する際に該パイプヒ
ータ9により加熱され、この加熱された乾燥空気が吹出
ダクト19を介して吹出口20から吹き出され食器5を
乾燥する。尚、上記パイプヒータ9の出力は樹脂製の食
器が変形しないように乾燥工程では洗浄工程及びすすぎ
工程よりも低い出力に抑えられている。
【0025】上記実施例においては、パイプヒータ9を
導電性セラミックにより形成しているが、図2に示すよ
うに、強度的に強い結晶化ガラス22の表面にNiSi
2かどを塗布して皮膜発熱体23を形成し、その両端に
金属被膜からなる一対の電極24を形成してパイプヒー
タ25を構成し、皮膜発熱体23の表面に臭気の吸着及
び酸化分解を行う触媒26を担持させている。該触媒2
6は、吸着材としてゼオライトに白金系触媒を混合した
ものを用い、パイプヒータ25に通電を行うことにより
触媒26の温度を上昇させ再生が可能な構造に形成して
いる。上記パイプヒータ25により食器の乾燥工程を行
う際に循環される乾燥空気中の臭いを上記触媒26で吸
着脱臭する。
【0026】
【発明の効果】本発明の食器洗い乾燥機は上記のような
構成であるから、ヒータを筒状のパイプヒータとし、こ
のパイプヒータで洗浄水貯溜槽と洗浄水噴射ポンプとを
接続しているので、パイプヒータを本体の底部に配設す
ることが可能となり、パイプヒータが食器洗浄槽に直接
露出しておらず、使用者が火傷を負う危険を確実に防止
することができ、また、噴射ノズルに供給される洗浄水
の全てを効率良く加熱可能で、洗浄水貯溜槽の容積を小
さくすることができ、少量の洗浄水での食器の洗浄を可
能とし、加熱のための消費電力を少なくすることができ
る。しかも、パイプヒータに熱で乾燥空気を効率良く加
熱することができ、乾燥空気が均一に食器にあたり易く
なり、乾燥の効率が向上し乾燥時間を短くすることがで
きる。更に、パイプヒータの構造を簡単にすることがで
き、このパイプヒータを洗浄水循環路に配設するだけで
よく、組み立てを容易に行うことができる。
【0027】また、パイプヒータが導電性セラミックで
形成され、金属被膜で一対の電極を設けたり、耐熱性の
絶縁材料で形成した基材の外側表面に皮膜発熱体を塗布
するとともに金属被膜で一対の電極を形成しているの
で、このパイプヒータの熱交換効率がよくなり、内側を
流通する洗浄水を効率良く加熱することでき、しかも、
簡単にパイプヒータを形成することができる。更に、パ
イプヒータの外側表面に臭気の吸着及び酸化分解を行う
触媒を担持しているので、パイプヒータとは別に脱臭体
を用いることなく乾燥空気の脱臭を単一のパイプヒータ
で簡単な構成で行うことができ、しかもあ、パイプヒー
タに通電して触媒の温度を上げることにより触媒の再生
を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の食器洗い乾燥機の一実施例を示す断面
図である。
【図2】本発明の食器洗い乾燥機のパイプヒータの他の
実施例を示す要部拡大断面図である。
【図3】従来の食器洗い乾燥機の一例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 本体 2 食器洗浄槽 5 食器 6 食器かご 7 洗浄水貯溜槽 9 パイプヒータ 11 洗浄水噴射ポンプ 13 噴射孔 14 噴射ノズル 17 吸込ダクト 18 乾燥空気循環送風機 19 吹出ダクト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡村 則孝 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 中川 英次郎 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体に設けられた食器洗浄槽の底部に上
    面に複数個の噴射孔を有した噴射ノズルを回転自在に配
    設するとともに、洗浄水を貯留する洗浄水貯留槽を設
    け、 該噴射ノズルの上方に食器を収容する食器かごを配設
    し、 上記本体の底部に、上記噴射ノズルに洗浄水を供給し上
    記食器かごに収納された食器に洗浄水を噴射するための
    洗浄水噴射ポンプを設け、 上記洗浄水貯留槽,洗浄水噴射ポンプ,噴射ノズルから
    なる洗浄水を循環させる洗浄水循環路を設けるとともに
    食器洗浄槽内の乾燥空気を循環させる乾燥空気循環路を
    設け、 該乾燥空気循環路に乾燥空気を循環させるための循環用
    送風機を設け、 上記本体に洗浄水及び乾燥空気を加熱するヒータを設け
    た食器洗い乾燥機において、 上記ヒータを筒状のパイプヒータとし、該パイプヒータ
    により上記洗浄水貯留槽と上記洗浄水噴射ポンプとを接
    続し、その内側に洗浄水を流通させて当該パイプヒータ
    で上記洗浄水循環路の一部を形成し、 該パイプヒータの外側を乾燥空気が流通するように当該
    パイプヒータを囲繞して上記乾燥空気循環路を形成した
    ことを特徴とする食器洗い乾燥機。
  2. 【請求項2】 上記パイプヒータを導電性セラミックで
    形成し、その外側両端に金属被膜からなる一対の電極を
    設けたことを特徴とする請求項1記載の食器洗い乾燥
    機。
  3. 【請求項3】 上記パイプヒータは、耐熱性の絶縁材料
    で形成した基材の外側表面に皮膜発熱体を塗布するとと
    もにその両端に金属被膜からなる一対の電極を設けて形
    成したことを特徴とする請求項1記載の食器洗い乾燥
    機。
  4. 【請求項4】 上記パイプヒータの外側表面に臭気の吸
    着及び酸化分解する触媒を担持させたことを特徴とする
    請求項1若しくは請求項2又は請求項3記載の食器洗い
    乾燥機。
JP23680094A 1994-09-30 1994-09-30 食器洗い乾燥機 Pending JPH0898797A (ja)

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