JP2019206106A - 温度制御装置及び温度制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】スケールの発生を抑制するとともにヒータの過熱を防止できる温度制御装置及び温度制御方法を提供する。【解決手段】温度制御装置は、媒体が流れる流路管の外周に設けられたヒータパイプへの通電のオン/オフを繰り返して媒体の温度を制御する媒体温度制御部と、所定周期毎の通電オフ時間又は所定周期の複数回に亘る期間での通電オフ時間の合計時間を調整してヒータパイプの温度を制御するヒータパイプ用温度制御部とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、温度制御装置及び温度制御方法に関する。
プラスチック等の合成樹脂を用いて成型品を射出成形する射出成形機には金型が使用されている。射出成形の金型は、溶融したプラスチックが充填される空間部分であるキャビティ、溶融したプラスチックを冷却固化するための媒体を流す流路を有する。成型品の精度を高めるため、媒体(金型)の温度を正確に所要の温度に調節する金型温度調整装置が用いられている。
特許文献1には、媒体が通るタンクの中にヒータの発熱部を浸漬させた加熱器を備え、加熱時にはヒータによって媒体を加熱し、冷却時には給水口から冷水を入れて熱交換によって冷却して、媒体の温度を調節する金型温度調節装置が開示されている。
特開2007−7950号公報
しかし、媒体(一般的には水)にはカルシウム、マグネシウム、シリカなどの無機塩類化合物が含まれるため、ヒータを媒体中に浸漬させた場合、ヒータの表面にスケールが付着する。付着したスケールは非常に硬く水に溶けにくいため、一旦ヒータの表面に付着すると熱伝達率が低下して、ヒータが過熱して故障するおそれがある。また、熱伝達率が低下するので、媒体の加熱が不十分となり媒体の温度調整に支障をきたす場合もある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、スケールの発生を抑制するとともにヒータの過熱を防止できる温度制御装置及び温度制御方法を提供することを目的とする。
本発明に係る温度制御装置は、管路を介して対象物に循環させる媒体の温度を制御する温度制御装置であって、前記媒体が流れる流路管の外周に設けられたヒータパイプへの通電のオン/オフを繰り返して前記媒体の温度を制御する媒体温度制御部と、所定周期毎の通電オフ時間又は前記所定周期の複数回に亘る期間での通電オフ時間の合計時間を調整して前記ヒータパイプの温度を制御するヒータパイプ用温度制御部とを備える。
本発明に係る温度制御方法は、管路を介して対象物に循環させる媒体の温度を制御する温度制御方法であって、前記媒体が流れる流路管の外周に設けられたヒータパイプへの通電のオン/オフを繰り返して前記媒体の温度を制御し、所定周期毎の通電オフ時間又は前記所定周期の複数回に亘る期間での通電オフ時間の合計時間を調整して前記ヒータパイプの温度を制御する。
本発明によれば、スケールの発生を抑制するとともにヒータの過熱を防止できる。
本実施の形態の温度制御装置としての金型温度調節機の構成の一例を示す説明図である。 本実施の形態のヒータ装置の構成の一例を示す外観斜視図である。 本実施の形態のヒータ装置の構成の一例を示す分解斜視図である。 本実施の形態のヒータ装置の構成の一例を示す正面図である。 流路管の外周に卷回されたヒータパイプの要部を示す模式図である。 本実施の形態のヒータ装置の構成の他の例を示す正面図である。 ヒータ装置の動作モードの一例を示す説明図である。 ヒータ温度と通電オフ時間の合計時間との関係の一例を示す模式図である。 通電オフ時間の合計時間を変化させた場合のヒータ温度の変動の一例を示す模式図である。 本実施の形態の金型温度調節機による温度制御方法の第1例を示す模式図である。 媒体設定温度と通電オフ時間の合計時間との関係を示す模式図である。 媒体の温度の推移の一例を示す模式図である。 本実施の形態の金型温度調節機による温度制御方法の第2例を示す模式図である。 流量とヒータ装置の入口・出口間の媒体温度差との関係を示す模式図である。 流量とヒータ温度との関係を示す模式図である。 ヒータ装置の入口・出口間の媒体温度差とヒータ温度との関係を示す模式図である。 ヒータ装置の入口・出口間の媒体温度差と通電オフ時間の合計時間との関係を示す模式図である。 本実施の形態の金型温度調節機の温度制御方法の処理手順の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて説明する。図1は本実施の形態の温度制御装置としての金型温度調節機100の構成の一例を示す説明図である。本実施の形態では、温度制御装置として金型温度調節機100を例に挙げて説明するが、温度制御装置は金型温度調節機に限定されるものではない。金型温度調節機100は、対象物としての金型200の温度、より具体的には、金型200へ供給する媒体の温度を調節(制御)する。
図1に示すように、金型温度調節機100は、ポンプ31の出口側(OUT)と金型200の入口側との間に管路11(送媒管路)を接続し、金型200の出口側とポンプ31の入口側(IN)との間に管路12(返媒管路)を接続し、ポンプ31により媒体(例えば、水)が管路11、12、バイパス管路16内を循環するようになっている。すなわち、ポンプ31は、例えば、ケーシング内でモータの回転により羽根車を高速回転し、媒体に作用する遠心力を利用するので、媒体は管路11、12、バイパス管路16を循環する。
管路11のポンプ31の出口側付近には圧力センサ62を設けてあり、ポンプ31の出口側付近の媒体の圧力を計測することができる。管路11の中途にはヒータ装置80を介装してあり、媒体を加熱して媒体の温度を上げることができる。サーモスタット801は、ヒータ装置80のヒータパイプ(不図示)が所定の温度を超えた場合にヒータ装置80による加熱を停止する。ヒータ装置80の詳細は後述する。
ヒータ装置80の上流側の管路11には温度センサ71を設けてあり、ヒータ装置80の下流側の管路11には温度センサ72を設けてある。温度センサ71は、ヒータ装置80より上流側の媒体温度を検出することができ、温度センサ72は、ヒータ装置80より下流側の媒体温度を検出することができる。温度センサ73は、ヒータ装置80のヒータパイプの表面温度を検出することができる。本明細書では、ヒータパイプの表面温度をヒータ温度とも称する。
管路11は、途中で2系統に分岐してあり、分岐した管路11それぞれが金型200の入口側に接続されている。分岐した管路11それぞれには、送媒バルブ21を介装してあり、分岐した管路11毎の媒体の流量を調整することができる。同様に、管路12も、金型200の出口側で2系統に分岐してあり、途中で分岐した管路12が1つの管路12に統合してある。分岐した管路12それぞれには、返媒バルブ22を介装してあり、分岐した管路12毎の媒体の流量を調整することができる。
管路12の中途には熱交換器40を介装してあり、熱交換器40の出口側の管路12には冷却電磁弁23を介装してある。また、熱交換器40の入口側の管路12の所要箇所(図1の符号Aで示す箇所、分岐点Aともいう)と、冷却電磁弁23の出口側の管路12の所要箇所(図1の符号Bで示す箇所、分岐点Bともいう)との間には、バイパス管路16を設けている。
熱交換器40は、一次側には、冷却水を流す冷却流路13a、二次側には媒体を流す媒体流路12aを有する。冷却流路13aの両端は、冷却水を供給する冷却管路13と連通してある。媒体流路12aの両端は、管路12と連通してある。熱交換器40は、冷却流路13aを流れる冷却水と、媒体流路12aを流れる媒体との間で熱交換を行い、媒体流路12aを流れる媒体を冷却して温度を調節する。なお、図1では、金型温度調節機100は、熱交換器40を具備する構成であるが、金型温度調節機100は、図1の例に限定されるものではなく、熱交換器40を具備せずに、給水口から直接水を管路11、12に供給して媒体を冷却する構成でもよい。
管路12のポンプ31の入口側付近には圧力センサ63、開放リリーフ弁を設けてある。圧力センサ63は、ポンプ31の入口側付近の媒体の圧力を計測する。また、熱交換器40の入口側の管路12(分岐点Aより上流側)には、ストレーナを設けている。ストレーナは、媒体に含まれる固形成分を取り除くものである。
給水口と管路12の分岐点Bとの間には管路14を設けてある。管路14の給水口側にはストレーナ、圧力センサ61を設けてある。圧力センサ61は、給水圧を計測する。管路14の途中には逆止弁26を介装してあり、逆止弁26の両側には、加圧ポンプ32を介装した分岐管14aを接続してある。
加圧ポンプ32は、管路11、12、バイパス管路16内の媒体(例えば、水)の圧力が飽和蒸気圧より高くなるように加圧する。
また、管路14の分岐管14aが接続された箇所の上流側には、冷却水を分岐して熱交換器40に流すための冷却管路13を接続してある。冷却管路13は、熱交換器40の入口側で冷却流路13aの一端に接続してある。熱交換器40の出口側で冷却流路13aの他端に接続された冷却管路13は排水口に接続してある。排水口に接続される冷却管路13の中途には冷却水電磁弁25を介装してある。
熱交換器40と冷却電磁弁23との間の管路12には、排水口に接続された排水管路15を接続してある。排水管路15の中途には排水電磁弁24を介装してある。
また、金型温度調節機100は、制御部50を備え、制御部50は、弁開閉制御部51、ヒータパイプ用温度制御部52、媒体温度制御部53を備える。なお、図1の例では、ヒータパイプ用温度制御部52及び媒体温度制御部53それぞれを別個に設ける構成であるが、これに限定されるものではなく、ヒータパイプ用温度制御部52及び媒体温度制御部53を纏めて一つの温度制御部として構成してもよい。ヒータパイプ用温度制御部52及び媒体温度制御部53は、温度センサ71、72、73で検出した温度を取得することができる。
弁開閉制御部51は、冷却電磁弁23、排水電磁弁24、冷却水電磁弁25の開閉を制御する。また、媒体温度制御部53は、加熱工程において媒体の温度を上げるように制御し、冷却工程において媒体の温度を下げるように制御する。
金型温度調節機100の動作の概要は以下のとおりである。排水電磁弁24、冷却電磁弁23、送媒バルブ21、返媒バルブ22を開にして給水口から媒体としての水を供給すると、管路11、12、バイパス管路16などの循環路内の空気が完全に排出され、その後、排水電磁弁24を閉じることにより、管路11、12、バイパス管路16などの循環路には媒体が充填される。また、管路11、12、バイパス管路16などの循環路内の媒体の圧力は、加圧ポンプ32により媒体の温度に対応する飽和蒸気圧以上に維持される。加熱制御時には、管路11、12、バイパス管路16などの循環路内の媒体の温度は、ヒータ装置80により加熱され所要の設定温度になるように昇温される。また、冷却制御時には、バイパス管路16などの循環路内の媒体の温度は、熱交換器40により、あるいは給水口から直接に水を循環路内に供給することにより、所要の設定温度になるように冷却される。ヒータ装置80による加熱動作及び冷却動作により、管路11、12、バイパス管路16などの循環路内の媒体の温度、すなわち金型200内の媒体の温度は所要の設定温度に調節(制御)される(安定時)。
次に、ヒータ装置80について詳細に説明する。ヒータ装置80は、1又は複数の加熱ユニットで構成される
図2は本実施の形態のヒータ装置80の構成の一例を示す外観斜視図であり、図3は本実施の形態のヒータ装置80の構成の一例を示す分解斜視図であり、図4は本実施の形態のヒータ装置80の構成の一例を示す正面図である。なお、図2、図3、図4の例は、ヒータ装置80が一つの加熱ユニットで構成される場合を示す。また、図4では、便宜上、内部構造が分かるように図示している。
ヒータ装置80(加熱ユニット)は、所要の隙間を介して平行に配置された流路管811(第1の流路管)、流路管812(第2の流路管)、流路管813(第3の流路管)と、各流路管811、812、813の両端に設けられたマニホールド84、85とによって媒体の流路を形成している。流路管811の外周には、流路管811の流路方向に沿って二つのヒータパイプ815、815が適長離隔して卷回されている。流路管812の外周には、流路管812の流路方向に沿って二つのヒータパイプ816、816が適長離隔して卷回されている。流路管813の外周には、流路管813の流路方向に沿って二つのヒータパイプ817、817が適長離隔して卷回されている。
ヒータパイプ815、816、817は、例えば、ニクロム線などの発熱体が絶縁体を介して金属パイプで包まれた構造をなし、シーズヒータとも称される。
マニホールド84には、加熱ユニットへの媒体の流入口又は加熱ユニットからの媒体の流出口として機能する入出管841、及び二つの流路管の端部を連通する連通管842を形成してある。また、マニホールド85には、加熱ユニットへの媒体の流入口又は加熱ユニットからの媒体の流出口として機能する入出管851、及び二つの流路管の端部を連通する連通管852を形成してある。
すなわち、流路管811の一端811aには流入口(入出管851)が設けられ、流路管811の他端811bと流路管812の一端812bとは連通管842(第1の連通管)で連通し、流路管812の他端812aと流路管813の一端813aとは連通管852(第2の連通管)で連通し、流路管813の他端813bには流出口(入出管841)が設けられている。媒体は、流入口(入出管851)から流入し、流路管811、812、813内を流れて流出口(入出管841)から流出する。流路管811、812、813内を流れる媒体は、ヒータパイプ815、816、817によって加熱される。
ヒータパイプ815の両端からは二つのリード線が引き出され、当該二つのリード線は、例えば、3相交流のU端子、V端子に接続される。ヒータパイプ816の両端からは二つのリード線が引き出され、当該二つのリード線は、例えば、3相交流のV端子、W端子に接続される。ヒータパイプ817の両端からは二つのリード線が引き出され、当該二つのリード線は、例えば、3相交流のW端子、U端子に接続される。これにより、3相交流の各相を3組のヒータパイプ815、816、817のいずれか一つに対応させて電源を印加することができ、3相交流電源に対応することができる。
ヒータパイプ815、816、817それぞれが卷回された流路管811、812、813を覆うように、背面側にはカバー81が取り付けられ、正面側には、カバー82、83が取り付けられている。カバー82とカバー83との間、カバー82とマニホールド84との間、カバー83とマニホールド85との間には、ヒータパイプ815、816、817のリード線が引き出せるように隙間を設けてある。ヒータパイプ815、816、817とカバー81、82、83の内面との間には、断熱材(不図示)を設けてある。断熱材により、ヒータパイプ815、816、817の熱が外部に放熱されることを抑制し、流路管811、812、813側に伝わるようにすることができる。
また、3つの流路管811、流路管812、流路管813を、流路方向に沿って平行に配置し、各流路管811、812、813の両端に設けられたマニホールド84、85によって媒体の流路を形成することにより、加熱ユニットの外径寸法を大きくすることなく、ヒータパイプ815、816、817の流路方向の有効長を長くすることができ、加熱ユニットの小型化に寄与する。
図5は流路管813の外周に卷回されたヒータパイプ817の要部を示す模式図である。なお、他のヒータパイプ815、816も同様であるので、説明は省略する。図5に示すように、ヒータパイプ817の外径をφとし、流路管813の外周上で隣り合うヒータパイプ817のピッチをpとすると、ヒータパイプ817の外径φは、ヒータパイプ817のピッチpよりも小さい(φ<p)。すなわち、ヒータパイプ817は密着することなく、流路管813の外周で隣り合うヒータパイプ817同士は、お互いに隙間を設けて流路管813の外周に巻回されている。隙間を設けることにより、ヒータパイプ817の過熱を防止することができる。
ヒータパイプ815、816、817の外径φは5mm以下とすることができる。これにより、所定長の流路管811、812、813の外周に巻回するヒータパイプ815、816、817の巻回数を比較的多くすることができ、流路管811、812、813の外周でのヒータパイプ815、816、817の接触面積を多くすることができ、流路管811、812、813を通じてヒータパイプ815、816、817の熱を媒体に効率良く伝えることができる。
ヒータパイプ815、816、817は、流路管811、812、813の外径よりも若干小さい寸法の内径でコイル状に巻いておき、コイル状に巻かれたヒータパイプ815の内側に流路管811を挿入する。流路管811が挿入されたヒータパイプ815は、弾性により、径の中心に向かって縮小しようとする力が働き、流路管811にヒータパイプ815を圧着させることができ、ヒータパイプ815の熱を流路管811、812、813側に伝わるようにすることができる。他のヒータパイプ816、817も同様である。
また、流路管811、812、813にヒータパイプ815、816、817をろう付けしてもよい。これにより、ヒータパイプ815、816、817の熱をさらに流路管811、812、813側に伝わるようにすることができる。
加熱ユニットの電力密度は、1平方cm当たり10W以下とすることができる。電力密度は、ヒータパイプ815、816、817における単位面積(1平方cm)当たりの電力負荷(W)である。例えば、ヒータパイプ815、816、817の外径をφとし、巻回されたヒータパイプ815、816、817の流路方向の有効長をLとし、電力をWとすると、電力密度は、W/(φ×π×L)で表すことができる。電力密度を1平方cm当たり10W以下とすることにより、ヒータパイプ815、816、817の過熱を防止することができる。
図6は本実施の形態のヒータ装置80の構成の他の例を示す正面図である。図6の例では、ヒータ装置80は、二つの加熱ユニットで構成されている。図6に示すように、一方の加熱ユニットのマニホールド84と他方の加熱ユニットのマニホールド85とは、繋ぎ管86によって連結されている。
加熱ユニットは、複数連結可能にしてある。これにより、ヒータ装置80の加熱容量の大小に応じて、所要数の加熱ユニットを連結するだけで媒体の温度を設定温度に調節することができるとともに、加熱ユニットは共通にすることができるので、加熱容量に応じて部品の種類が増加することもなく、コストを低減することができる。
また、図6に示すように、二つの加熱ユニットを連結する場合、寸法が比較的長い流路方向ではなく、流路方向と直交する方向に向かって二つの加熱ユニットを配置することにより、ヒータ装置80の外径寸法が大きくなることを抑制して小型化を図ることができる。なお、連結可能な加熱ユニットの数は2個に限定されない。例えば、3個以上であってもよい。3個又は4個の加熱ユニットを連結する場合には、例えば、二つの加熱ユニットの背面側に配置することができる。この場合、U字状の繋ぎ管を使用することができる。
次に、ヒータ装置80の動作について説明する。具体的には、ヒータパイプ用温度制御部52及び媒体温度制御部53がヒータ装置80の動作を制御する。
媒体温度制御部53は、流路管811、812、813の外周に設けられたヒータパイプ815、816、817への通電のオン/オフを繰り返して(例えば、所定周期で)媒体の温度を制御する。ヒータパイプ815、816、817が流路管811、812、813の外周に設けられているので、媒体がヒータパイプ815、816、817に触れることがなく、ヒータパイプ815、816、817の表面にスケールが付着しない。これにより、ヒータ装置80の熱伝達率の低下を防止することができる。
所定周期は、比例周期とも称される。以下の説明では、比例周期という文言を用いる。比例周期は、例えば、1秒、2秒などとすることができる。媒体温度制御部53は、媒体の温度が設定温度より高くなると冷却工程の比例周期における冷却媒体オンの時間である冷却媒体通電オン時間が長くなるように(例えば、5秒から8秒など)調整して媒体の温度を下げるように制御する。また、媒体温度制御部53は、媒体の温度が設定温度より低くなると加熱工程の比例周期における通電オフ時間が短くなるように(例えば、0.1秒から0.05秒など)調整して媒体の温度を上げるように制御する。通電オフ時間の調整は比例周期毎に行われる。また、媒体の設定温度を含む所要温度範囲は、比例帯とも称され、比例帯は、例えば、設定温度±10℃、あるいは設定温度±5℃などとすることができる。
また、媒体の温度が設定温度よりも高い場合、熱交換器40による冷却動作が行われる。例えば、冷却電磁弁23の開閉動作を行うことにより、冷却電磁弁23が所要時間だけ開いている間に、熱交換器40の媒体流路12a内で比較的低温に維持された媒体が、管路12、11、バイパス管路16を流れることにより、媒体の温度を下げることができる。また、所要のタイミングで冷却水電磁弁25を所要時間だけ開くことにより、熱交換器40の冷却流路13aに給水口からの冷却水が流れ、熱交換器40の媒体流路12aの温度を所要の温度(例えば、80℃)に維持することができる。
ヒータパイプ用温度制御部52は、ヒータ装置80のヒータパイプ815、816、817の温度(表面温度)も制御する。具体的には、ヒータパイプ用温度制御部52は、比例周期毎の通電オフ時間又は比例周期の複数回に亘る期間での通電オフ時間の合計時間を調整してヒータパイプ815、816、817の温度を制御する。比例周期の複数回に亘る期間を制御周期とも称する。
より具体的には、ヒータパイプ用温度制御部52は、PID制御(Proportional-Integral-Differential Controller)の比例周期の複数回に亘る期間での通電オフ時間の合計時間を調整してヒータパイプ815、816、817の温度を制御することができる。PID制御は、媒体温度制御部53による媒体の温度の制御であり、通電オフ時間を、媒体の実際の温度と、目標温度との偏差の一次関数として制御する。これにより、ヒータパイプ815、816、817の温度が上限温度を超えることを防止し、ヒータパイプ815、816、817の過熱を防止することができる。
図7はヒータ装置80の動作モードの一例を示す説明図である。比例周期をTとし、比例周期の回数(サイクル数とも称する)をnとすると、制御周期はn×Tで表すことができる。サイクル数nは、例えば、15とすることができるが、これに限定されるものではなく、10サイクル、20サイクル、あるいは30サイクルであってもよい。以下の説明では、比例周期Tを1秒とし、サイクル数nを15とする。制御周期は15秒となる。
図7に示すように、サイクル1,2,…,nの通電オフ時間をそれぞれd1,d2,…,dnとすると、制御周期における通電オフ時間の合計時間Dnは、式(1)で表すことができる。
Figure 2019206106
また、式(1)に代えて、制御周期における通電オフ時間の合計時間Dnを、式(2)で表すことができる。ここで、diは式(3)を満たす通電オフ時間である。式(3)において、dminは、最小通電オフ時間である。すなわち、制御周期における通電オフ時間の合計時間Dnを、各比例周期の通電オフ時間のうち、最小通電オフ時間dmin以上の通電オフ時間の合計時間とすることができる。別言すれば、最小通電オフ時間dmin未満の通電オフ時間は除外して合計時間を求めることになる。
ヒータパイプ用温度制御部52は、ヒータパイプ815、816、817の温度が高くなった場合には、合計時間Dnが長くなるように調整することにより、ヒータパイプ815、816、817の温度を目標温度に近づけることができる。これにより、ヒータパイプ815、816、817の温度が上限温度を超えることを防止し、ヒータパイプ815、816、817の過熱を防止することができる。
また、図7に示すように、媒体温度制御部53は、ヒータ装置80を連続通電モード(第1制御モード)及びオンオフ通電モード(第2制御モード)で動作させることができる。連続通電モードは、比例周期毎の通電オフ時間を0にしてヒータパイプ815、816、817への連続通電を行うモードである。オンオフ通電モードは、ヒータパイプ815、816、817への通電のオン/オフを比例周期で繰り返すモードである。なお、本明細書では、制御周期の中の1又は複数の比例周期において、通電時間が0となる場合も、オンオフ通電モードに含まれるものとする。
媒体の温度を加熱開始温度(例えば、20℃など)から設定温度(例えば、180℃)まで昇温させる場合、媒体温度制御部53は連続通電モードを用いることができる。また、媒体の温度を設定温度に維持する場合、媒体温度制御部53はオンオフ通電モードを用いることができる。なお、媒体の温度を加熱開始温度から設定温度まで昇温させる場合でも、媒体温度制御部53はオンオフ通電モードを用いることができる。
次に、制御周期(n×T)における通電オフ時間の合計時間Dnの設定方法について説明する。便宜上、以下の説明では、ヒータパイプ815、816、817の温度をヒータ温度と称する。
図8はヒータ温度と通電オフ時間の合計時間Dnとの関係の一例を示す模式図である。図8において、縦軸は温度を示し、横軸は時間を示す。金型温度調節機100による媒体の最小流量を10l/minとし、最大流量を65l/minとする。媒体の流量が最小流量のときにヒータパイプ815、816、817から媒体への熱伝達量が少なくなるため、ヒータ温度は最も高くなり、制御周期又は通電オフ時間の合計時間Dnへの影響が生じやすい。そこで、図8の例では流量を最小流量の10l/minとしている。また、媒体の設定温度は180℃としている。比例周期Tは1秒であり、サイクル数は15とし、制御周期は15秒である。図8のチャートは、ヒータ温度を初期温度(例えば、目標温度として、290℃とする)にした後、ヒータへの通電を連続通電(通電オフ時間=0)、制御周期の通電オフ時間の合計時間Dnを、それぞれ0.25秒、0.5秒、1.0秒とした場合のヒータ温度の推移を示す。なお、図8では、便宜上、通電オフ時間を設けたときのヒータ温度は最高温度をプロットしている。
連続通電の場合は、ヒータ温度は初期温度から上昇し始め、かなり高い温度まで温度上昇が続く。合計時間Dn=0.25秒の場合は、ヒータ温度は初期温度から徐々に上昇し始め、比較的高い温度まで上昇すると、その後は、ヒータ温度は安定する。合計時間Dn=0.5秒の場合は、ヒータ温度は、ほぼ初期温度を維持して安定する。合計時間Dn=1.0秒の場合は、ヒータ温度は初期温度から徐々に下降し始め、若干低い温度まで下降すると、その後は、ヒータ温度は安定する。
図9は通電オフ時間の合計時間Dnを変化させた場合のヒータ温度の変動の一例を示す模式図である。図9において、縦軸は温度を示し、横軸は時間を示す。図9Aは、合計時間Dn=0.5秒の場合のヒータ温度の変動の様子を示す。合計時間Dn=0.5秒の場合、制御周期でのON時間の合計時間は14.5秒となり、OFF時間の合計時間は0.5秒となる。合計時間Dn=0.5秒の場合、制御周期の最初(始点)のヒータ温度と最後(終点)のヒータ温度が同程度になり、ヒータ温度は、上昇傾向も下降傾向も示さずに安定して推移することが分かる。
図9Bは、合計時間Dn=0.25秒の場合のヒータ温度の変動の様子を示す。合計時間Dn=0.25秒の場合、制御周期でのON時間の合計時間は14.75秒となり、OFF時間の合計時間は0.25秒となる。合計時間Dn=0.25秒の場合、制御周期の最初(始点)のヒータ温度よりも最後(終点)のヒータ温度が高くなり、ヒータ温度は、徐々に上昇し、その後一定となることが分かる。
図9Cは、合計時間Dn=1.0秒の場合のヒータ温度の変動の様子を示す。合計時間Dn=1.0秒の場合、制御周期でのON時間の合計時間は14.0秒となり、OFF時間の合計時間は1.0秒となる。合計時間Dn=1.0秒の場合、制御周期の最初(始点)のヒータ温度よりも最後(終点)のヒータ温度が低くなり、ヒータ温度は、徐々に下降し、その後一定となることが分かる。
ヒータパイプ815、816、817の過熱を防止するためには、オンオフ通電モードにおいて、ヒータ温度が目標温度を維持する必要があり、ヒータ温度が安定して推移するか、下降傾向で推移することが望ましい。また、ヒータ温度が最も高くなる条件、例えば、媒体の流量が最小流量のときにヒータ温度を目標温度で維持することができれば、媒体の流量が変動しても、ヒータ温度が目標温度を超えて上昇することがない。そこで、制御周期での通電オフ時間の合計時間Dnは、一例として、0.5秒以上が好ましい。
なお、比例周期T、サイクル数nを変化させても、同様の結果を得ることができる。
ヒータパイプ用温度制御部52は、比例周期の所定回数(サイクル数)に亘る制御周期の通電オフ時間の合計時間を比例周期の2分の1以上とすることができる。比例周期をTとし、サイクル数をnとすると、制御周期(n×T)の通電オフ時間の合計時間Dnは、式(4)を満たすようにすることができる。
Figure 2019206106
例えば、前述のように、比例周期Tを1秒とし、サイクル数を15秒とした場合、通電オフ時間の合計時間Dnは、0.5秒以上とすることができる。なお、サイクル数が、例えば、10、20などの場合も、同様に通電オフ時間の合計時間Dnは、0.5秒以上とすることができる。また、比例周期Tが、例えば、2秒である場合、通電オフ時間の合計時間Dnは、0.5秒よりも長い時間、例えば、1秒以上とすることができる。
上述の構成により、媒体の温度を設定温度に維持した場合、ヒータパイプ815、816、817の温度を媒体の設定温度よりも高い目標温度又は目標温度に近い温度で維持することができ、ヒータパイプ815、816、817の温度を最適な温度にすることができる。
また、ヒータパイプ用温度制御部52は、制御周期の通電オフ時間が比例周期の10%以上である通電オフ時間の合計時間Dnを比例周期の2分の1以上とすることができる。例えば、比例周期Tを1秒とすると、通電オフ時間が比例周期Tの10%未満、すなわち、通電オフ時間が0.1秒未満では、ヒータパイプ815、816、817の温度を制御するには短すぎてヒータパイプ815、816、817の温度を下げる効果が得られない。比例周期Tの10%に相当する通電オフ時間は、式(3)の最小通電オフ時間dminである。
そこで、通電オフ時間が比例周期の10%以上である通電オフ時間の合計時間Dnを比例周期の2分の1以上とすることにより、ヒータパイプ815、816、817の温度を確実に目標温度又は目標温度に近い温度で維持することができる。
ヒータパイプ用温度制御部52は、出力部としての機能を有し、制御周期の通電オフ時間が比例周期の10%以上である通電オフ時間の合計時間Dnが比例周期の2分の1未満である場合、警告を出力することができる。警告の出力は、音声でもよく、文字又は図等を表示してもよく、表示灯を点灯又は点滅させてもよい。
通電オフ時間が比例周期の10%以上である通電オフ時間の合計時間Dnが比例周期の2分の1未満である場合、ヒータパイプ用温度制御部52は、ヒータパイプ815、816、817の温度を目標温度に近い温度にすべく、通電オフ時間を極めて短い時間に調整し、あるいは連続通電を行っている状態であると考えられる。このような状態は、ヒータパイプ815、816、817による加熱が十分でない状態であり、安定した温度制御を行うことができないおそれがある。そこで、警告を出力することにより、ヒータパイプ815、816、817による加熱制御に支障があることを通知することができる。
前述のように、制御周期の通電オフ時間の合計時間Dnを比例周期の2分の1以上とすることにより、媒体の温度が設定温度に向かって昇温中(加熱制御時)であっても、設定温度に維持するとき(安定時)であっても、ヒータ温度は、媒体の温度に追従する。
すなわち、ヒータパイプ用温度制御部52は、媒体の設定温度に基づいてヒータパイプ815、816、817の温度を制御することができる。ヒータパイプ815、816、817の温度は媒体の温度よりも高い温度で推移することを利用して、例えば、ヒータパイプ815、816、817の温度が、媒体の設定温度よりも所要の温度だけ高い温度となるように制御周期の通電オフ時間の合計時間Dnを調整する。これにより、媒体の設定温度に応じて、ヒータパイプ815、816、817の温度を最適な温度にすることができる。
図10は本実施の形態の金型温度調節機100による温度制御方法の第1例を示す模式図である。図10において、縦軸は温度を示し、横軸は時間を示す。時刻0から時刻tsまでが加熱制御時(昇温中)であり、時刻ts以降は安定時を示す。加熱制御時では、媒体温度制御部53は、連続通電モードを用いて媒体の温度が加熱開始温度(例えば、20℃)から設定温度(例えば、180℃)になるように媒体を加熱する。このとき、ヒータ温度は、媒体の温度に追従して上昇する。
時刻tsで媒体の温度が設定温度に到達すると、媒体温度制御部53は、オンオフ通電モードを用いて、媒体の温度が設定温度を維持するように、比例周期毎の通電オフ時間を調整する。なお、時刻ts以降では、所要のタイミングで冷却電磁弁23、冷却水電磁弁25を所要時間だけ開いて媒体の冷却動作も行われる。
ヒータパイプ用温度制御部52は、制御周期の通電オフ時間の合計時間Dnを比例周期の2分の1以上とすることにより、媒体の設定温度に基づいてヒータ温度を制御することができる。図10の例では、例えば、媒体の流量を30l/minとしたときのヒータ温度を示している。媒体の流量が最小流量になると、ヒータ温度はヒータ温度上限値に向かって高くなり、媒体の流量が最大流量になると、ヒータ温度はヒータ温度下限値に向かって低くなる。
ヒータパイプ用温度制御部52は、ヒータ温度が、媒体の設定温度よりも第1温度T1だけ高いヒータ温度下限値(下限温度)以上であって、設定温度よりも第2温度T2だけ高いヒータ温度上限値(上限温度)以下になるように制御周期の通電オフ時間の合計時間Dnを調整することができる。
これにより、ヒータ温度をヒータ温度下限値とヒータ温度上限値との間の温度にすることができる。例えば、ヒータ温度上限値を、ヒータパイプ815、816、817の寿命に影響を与え得るような温度(例えば、400℃など)未満の温度に設定することにより、ヒータパイプ815、816、817の期待寿命が短くなることを防止できる。また、ヒータ温度下限値を、媒体の設定温度までの昇温時間に影響を与え得るような温度よりも高い温度に設定することにより、媒体の昇温時間が期待時間よりも長くなることを防止できる。
例えば、第1温度T1は50℃とし、第2温度T2は120℃とすることができる。第1温度T1を50℃未満とすると、媒体の昇温時間が期待時間よりも長くなる。また、第2温度T2を120℃より高い温度とすると、ヒータパイプ815、816、817の期待寿命が短くなる。上述の構成により、媒体の設定温度に関わらず、ヒータパイプ815、816、817の期待寿命が短くなること、及び媒体の昇温時間が期待時間よりも長くなることを防止できる。
図11は媒体設定温度と通電オフ時間の合計時間Dnとの関係を示す模式図である。図11において、縦軸は温度を示し、横軸は時間を示す。図11に示すように、媒体の設定温度が180℃のときに、制御周期の通電オフ時間の合計時間Dnを0.5秒に設定したとすると、媒体の設定温度が、200℃、250℃の如く高くなった場合には、ヒータパイプ815、816、817の温度も上昇してヒータ温度上限値を超える可能性があるので、通電オフ時間の合計時間Dnを0.5秒よりも長く(例えば、0.6秒、0.7秒、1.0秒など)なるように調整することにより、ヒータパイプ815、816、817の温度がヒータ温度上限値以下にすることができる。
上述のように、ヒータパイプ用温度制御部52は、制御周期の通電オフ時間の合計時間Dnを、媒体の設定温度に応じて、比例周期Tの2分の1以上とすることができる。具体的には、媒体の設定温度が高くなるに応じて、通電オフ時間の合計時間Dnをより長く調整することができる。
上述の構成により、媒体の設定温度に応じて、ヒータパイプ815、816、817の温度を媒体の設定温度よりも高い目標温度又は目標温度に近い温度で維持することができ、ヒータパイプ815、816、817の温度を最適な温度にすることができる。
次に、加熱時(昇温時)のヒータ装置80の動作モードについて説明する。
図12は媒体の温度の推移の一例を示す模式図である。図12において、縦軸は温度を示し、横軸は時間を示す。図12において、符号Aで示すチャート(破線)は、媒体を加熱開始前温度(例えば、20℃)から設定温度(図12の例では、180℃)まで昇温する間では連続通電モードを用い、媒体の温度が設定温度に到達した後はオンオフ通電モードを用いた場合を示す。一方、符号Bで示すチャート(実線)は、媒体を加熱開始前温度(例えば、20℃)から所定温度(図12の例では、120℃)まで昇温する間では連続通電モードを用い、その後はオンオフ通電モードを用いた場合を示す。
図12に示すように、符号Bで示すチャートでは、媒体の温度が設定温度に到達するまでの時間がts1であり、符号Aで示すチャートでは、媒体の温度が設定温度に到達するまでの時間がts2であり、ts1=ts2+Δtsとなる。時間差Δtsは、所定温度に応じて変化し、例えば、5秒から10秒程度である。すなわち、所定温度が高くなると時間差Δtsは小さくなり、所定温度が低くなると時間差Δtsは大きくなる。
媒体の温度を設定温度まで昇温させる昇温時間をできるだけ短くしたいような用途では(例えば、時間差Δtsが許容できる場合)、符号Aで示すように、媒体を加熱開始前温度から設定温度まで昇温する間では連続通電モードを用い、媒体の温度が設定温度に到達した後はオンオフ通電モードを用いることができる。また、媒体の温度を設定温度まで昇温させる昇温時間に余裕があるような用途では、符号Aで示す動作モードだけでなく、符号Bで示すように、媒体を加熱開始前温度から所定温度まで昇温する間では連続通電モードを用い、その後はオンオフ通電モードを用いることができる。
図13は本実施の形態の金型温度調節機100による温度制御方法の第2例を示す模式図である。図13において、縦軸は温度を示し、横軸は時間を示す。時刻0から時刻tsまでが媒体の温度を設定温度まで昇温させる加熱制御時(昇温中)であり、時刻ts以降は安定時を示す。図13の例では、図10の例に比べて、媒体の設定温度が高い(例えば、250℃など)を示す。
媒体温度制御部53は、連続通電モードにて、ヒータ温度が所定温度まで昇温したとき、オンオフ通電モードに移行することができる。図13の例では、ヒータ温度が所定温度に到達した時点t1(媒体の設定温度までの昇温時間tsよりも短い時点)で、媒体温度制御部53はは連続通電モードからオンオフ通電モードに移行している。
図13に示すように、ヒータ温度は媒体の温度よりも高い温度で推移するので、媒体の設定温度が比較的高温(例えば、250℃など)である場合、ヒータ温度もさらに高温になり、時点t1以降も連続通電モードを継続した場合、ヒータ温度がヒータ許容温度(ヒータ温度上限値)を超えるおそれがある。
そこで、所定温度(例えば、ヒータパイプ815、816、817の目標温度でもよく、下限温度でもよい)を設け、ヒータパイプ815、816、817の温度が所定温度まで昇温したとき、連続通電モードからオンオフ通電モードに移行することにより、媒体の設定温度までの昇温時間を短くしつつ、ヒータパイプ815、816、817の過熱を防止することができる。なお、所定温度は、媒体の設定温度、ヒータ許容温度などに応じて適宜設定することができる。
次に、ヒータパイプ815、816、817より上流側の媒体温度及びヒータパイプ815、816、817より下流側の媒体温度に基づいて媒体の流量を推定し、推定した流量によりヒータパイプ815、816、817の温度を制御する方法について説明する。
図14は流量とヒータ装置80の入口・出口間の媒体温度差との関係を示す模式図である。図14において、縦軸は温度を示し、横軸は流量を示す。図14に示すチャートは、媒体の設定温度を180℃とし、制御周期の通電オフ時間の合計時間Dnを0.5秒とした場合を示す。
金型200内の流路を含む媒体の循環路において、温度勾配が顕著である箇所は、金型200の入口と出口との間、ヒータパイプ815、816、817の上流側と下流側との間であるので、ヒータパイプ815、816、817より上流側の媒体温度は、金型200の出口温度(返媒側)に相当し、ヒータパイプ815、816、817より下流側の媒体温度は、金型200の入口温度(送媒側)に相当する。図14に示すように、媒体の流量が少なくなると、金型200で熱交換された媒体の温度が高くなるため、金型200の入口と出口との間の温度勾配が大きくなり、温度センサ71、72で検出する温度差が大きくなる。また、媒体の流量が多くなると、金型200で熱交換された媒体の温度が低くなるため、金型200の入口と出口との間の温度勾配が小さくなり、温度センサ71、72で検出する温度差が小さくなる。
図15は流量とヒータ温度との関係を示す模式図である。図15において、縦軸は温度を示し、横軸は流量を示す。図15に示すチャートは、媒体の設定温度を180℃とし、制御周期の通電オフ時間の合計時間Dnを0.5秒とした場合を示す。
図15に示すように、媒体の流量が少なくなると、媒体を加熱するための熱量が少なくてよいので熱交換が悪くなりヒータ温度が高くなる。また、媒体の流量が多くなると、媒体を加熱するための熱量が多く必要となり、熱交換が良くなりヒータ温度上昇が抑制される。
図16はヒータ装置80の入口・出口間の媒体温度差とヒータ温度との関係を示す模式図である。図16において、縦軸は温度を示し、横軸は流量を示す。図16に示すチャートは、媒体の設定温度を180℃とし、制御周期の通電オフ時間の合計時間Dnを0.5秒とした場合を示す。図16に示すチャートは、図14及び図15に示すチャートを書き換えたものである。
図16に示すように、ヒータパイプ815、816、817より下流側の媒体温度と上流側の媒体温度との温度差が比較的大きい場合には、媒体の流量が少なくヒータ温度が上昇することが分かる。また、ヒータパイプ815、816、817より下流側の媒体温度と上流側の媒体温度との温度差が比較的小さい場合には、媒体の流量が多くヒータ温度が比較的低くなることが分かる。
図17はヒータ装置80の入口・出口間の媒体温度差と通電オフ時間の合計時間Dnとの関係を示す模式図である。図17において、縦軸は温度を示し、横軸は時間を示す。図17に示すように、ヒータパイプ815、816、817より下流側の媒体温度と上流側の媒体温度との温度差が比較的大きい場合には、媒体の流量が少なくヒータパイプ815、816、817の温度が上昇するので、通電オフ時間の合計時間を長くすることができる。また、ヒータパイプ815、816、817より下流側の媒体温度と上流側の媒体温度との温度差が比較的小さい場合には、媒体の流量が多くヒータパイプ815、816、817の温度の比較的低くなるので、通電オフ時間の合計時間を短くすることができる。これにより、媒体の流量の多少を媒体温度差によって推定して、ヒータパイプ815、816、817の温度を確実に目標温度又は目標温度に近い温度で維持することができる。
図18は本実施の形態の金型温度調節機100の温度制御方法の処理手順の一例を示すフローチャートである。以下では、便宜上、ヒータパイプ用温度制御部52及び媒体温度制御部53を纏めて、主体を温度制御部として説明する。温度制御部は、連続通電モードで媒体の加熱を開始し(S11)、ヒータ温度が所定温度に到達したか否かを判定する(S12)。ヒータ温度が所定温度に到達していない場合(S12でNO)、温度制御部は、媒体の温度が設定温度に到達したか否かを判定する(S13)。
媒体の温度が設定温度に到達していない場合(S13でNO)、温度制御部は、ステップS12以降の処理を続け、媒体の温度が設定温度に到達した場合(S13でYES)、後述のステップS14の処理を行う。ヒータ温度が所定温度に到達した場合(S12でYES)、温度制御部は、制御周期の通電オフ時間の合計時間を所定値に設定する(S14)。例えば、比例周期Tを1秒、サイクル数を15、媒体の設定温度が180℃、媒体の流量が最小流量のとき、通電オフ時間の合計時間Dnを0.5秒とすることができる。
温度制御部は、連続通電モードからオンオフ通電モードに移行し(S15)、ヒータ温度と媒体の温度との温度差が所定範囲内であるか否かを判定する(S16)。所定範囲は、例えば、第1温度T1以上、第2温度T2以下とすることができる。温度差が所定範囲内でない場合(S16でNO)、温度制御部は、通電オフ時間の合計時間を調整し(S17)、後述のステップS18の処理を行う。例えば、温度差が第2温度T2を超えた場合、通電オフ時間の合計時間を長くする。
ヒータ温度と媒体の温度との温度差が所定範囲内である場合(S16でYES)、温度制御部は、媒体の温度が設定温度に到達したか否かを判定する(S18)。媒体の温度が設定温度に到達していない場合(S18でNO)、温度制御部は、ステップS16以降の処理を続け、媒体の温度が設定温度に到達した場合(S18でYES)、制御を終了するか否かを判定する(S19)。制御を終了しない場合(S19でNO)、温度制御部は、ステップS16以降の処理を続け、制御を終了する場合(S19でYES)、処理を終了する。
本実施の形態によれば、ヒータ表面へのスケール付着による不具合を防止することができる。また、ヒータ保護のインターロックが作用しない場合(例えば、空焚き、媒体の対流がない締め切り状態など)でも、ヒータ表面温度が上限温度を超えないので、ヒータの破損を防止し、また寿命が短くなることを防止できる。
上述の実施の形態において、媒体としては水を用いることができるが、水に代えて油を使用することもできる。
上述の実施の形態では、温度制御装置の一例として金型温度調節機について説明したが、温度制御装置は金型温度調節機に限定されるものでなく、ヒータ装置を具備する装置であれば、本実施の形態を適用することができる。
本実施の形態の温度制御装置は、管路を介して対象物に循環させる媒体の温度を制御する温度制御装置であって、前記媒体が流れる流路管の外周に設けられたヒータパイプへの通電のオン/オフを繰り返して前記媒体の温度を制御する媒体温度制御部と、所定周期毎の通電オフ時間又は前記所定周期の複数回に亘る期間での通電オフ時間の合計時間を調整して前記ヒータパイプの温度を制御するヒータパイプ用温度制御部とを備える。
本実施の形態の温度制御方法は、管路を介して対象物に循環させる媒体の温度を制御する温度制御方法であって、前記媒体が流れる流路管の外周に設けられたヒータパイプへの通電のオン/オフを繰り返して前記媒体の温度を制御し、所定周期毎の通電オフ時間又は前記所定周期の複数回に亘る期間での通電オフ時間の合計時間を調整して前記ヒータパイプの温度を制御する。
媒体温度制御部は、媒体が流れる流路管の外周に設けられたヒータパイプへの通電のオン/オフを繰り返して(例えば、所定周期で)媒体の温度を制御する。ヒータパイプは、例えば、ニクロム線などの発熱体が絶縁体を介して金属パイプで包まれた構造をなし、シーズヒータとも称される。ヒータパイプが流路管の外周に設けられているので、媒体がヒータパイプに触れることがなく、ヒータパイプの表面にスケールが付着しない。これにより、ヒータの熱伝達率の低下を防止することができる。
所定周期は、比例周期とも称される。所定周期は、例えば、1秒、2秒などとすることができる。媒体温度制御部は、媒体の温度が設定温度より高くなると冷却工程の所定周期における冷却媒体オンの時間である冷却媒体通電オン時間が長くなるように(例えば、5秒から8秒など)調整して媒体の温度を下げるように制御する。また、媒体温度制御部は、媒体の温度が設定温度より低くなると加熱工程の所定周期における通電オフ時間が短くなるように(例えば、0.1秒から0.05秒など)調整して媒体の温度を上げるように制御する。通電オフ時間の調整は所定周期毎に行うことができる。
ヒータパイプ用温度制御部は、所定周期毎の通電オフ時間又は所定周期の複数回に亘る期間での通電オフ時間の合計時間を調整してヒータパイプの温度を制御する。所定周期の複数回に亘る期間を制御周期とも称する。すなわち、所定周期をTとし、回数をnとすると、制御周期はn×Tとなる。回数nはサイクル数とも称する。サイクル数は、例えば、15とすることができるが、これに限定されるものではなく、10サイクル、20サイクル、あるいは30サイクルであってもよい。
サイクル1,2,…,nの通電オフ時間をそれぞれd1,d2,…,dnとすると、通電オフ時間の合計時間Dnは、Dn=d1+d2+…+dnで表すことができる。温度制御部は、ヒータパイプの温度が高くなった場合には、合計時間Dnが長くなるように調整することにより、ヒータパイプの温度を目標温度に近づけることができる。これにより、ヒータパイプの温度が上限温度を超えることを防止し、ヒータパイプの過熱を防止することができる。
本実施の形態の温度制御装置において、前記ヒータパイプ用温度制御部は、PID制御の比例周期の複数回に亘る期間での通電オフ時間の合計時間を調整して前記ヒータパイプの温度を制御する。
ヒータパイプ用温度制御部は、PID制御(Proportional-Integral-Differential Controller)の比例周期の複数回に亘る期間での通電オフ時間の合計時間を調整してヒータパイプの温度を制御することができる。PID制御は、媒体温度制御部による媒体の温度の制御であり、通電オフ時間を、媒体の実際の温度と、目標温度との偏差の一次関数として制御する。これにより、ヒータパイプの温度が上限温度を超えることを防止し、ヒータパイプの過熱を防止することができる。
本実施の形態の温度制御装置において、前記媒体温度制御部は、前記所定周期毎の通電オフ時間を0にして前記ヒータパイプへの連続通電を行う第1制御モードと、前記ヒータパイプへの通電のオン/オフを前記所定周期で繰り返す第2制御モードとを用いる。
第1制御モードは、所定周期毎の通電オフ時間を0にしてヒータパイプへの連続通電を行う連続通電モードである。第2制御モードは、ヒータパイプへの通電のオン/オフを所定周期で繰り返すオンオフ通電モードである。なお、本明細書では、制御周期の中の1又は複数の比例周期において、通電時間が0となる場合も、オンオフ通電モードであるとする。媒体の温度を加熱開始温度(例えば、20℃など)から設定温度(例えば、180℃)まで昇温させる場合、媒体温度制御部は第1制御モードを用いることができる。また、媒体の温度を設定温度に維持する場合、媒体温度制御部は第2制御モードを用いることができる。なお、媒体の温度を加熱開始温度から設定温度まで昇温させる場合でも、媒体温度制御部は第2制御モードを用いることができる。
本実施の形態の温度制御装置において、前記媒体温度制御部は、前記第1制御モードにて、前記ヒータパイプの温度が所定温度まで昇温した場合、前記第2制御モードに移行する。
媒体温度制御部は、第1制御モードにて、ヒータパイプの温度が所定温度まで昇温した場合、第2制御モードに移行することができる。媒体の温度を加熱開始温度から昇温させる場合、媒体温度制御部が第1制御モードを用いることにより、第2制御モードを用いるときに比べて、媒体の昇温速度が速く、例えば、設定温度に到達するまでの時間を短くすることができる。一方で、ヒータパイプの温度は媒体の温度よりも高い温度で推移するので、媒体の設定温度が比較的高温(例えば、250℃など)である場合、ヒータパイプの温度もさらに高温になる。
そこで、所定温度(例えば、ヒータパイプの目標温度でもよく、下限温度でもよい)を設け、ヒータパイプの温度が所定温度まで昇温したとき、第1制御モードから第2制御モードに移行することにより、媒体の設定温度までの昇温時間を短くしつつ、ヒータパイプの過熱を防止することができる。
本実施の形態の温度制御装置において、前記ヒータパイプ用温度制御部は、前記媒体の設定温度に基づいて前記ヒータパイプの温度を制御する。
ヒータパイプ用温度制御部は、媒体の設定温度に基づいてヒータパイプの温度を制御することができる。ヒータパイプの温度は媒体の温度よりも高い温度で推移することを利用して、例えば、ヒータパイプの温度が、媒体の設定温度よりも所要の温度だけ高い温度となるように通電オフ時間の合計時間を調整する。これにより、媒体の設定温度に応じて、ヒータパイプの温度を最適な温度にすることができる。
本実施の形態の温度制御装置において、前記ヒータパイプ用温度制御部は、前記ヒータパイプの温度が、前記媒体の設定温度よりも第1温度だけ高い下限温度以上であって、前記設定温度よりも第2温度だけ高い上限温度以下になるように前記所定周期毎の通電オフ時間又は前記通電オフ時間の合計時間を調整する。
ヒータパイプ用温度制御部は、ヒータパイプの温度が、媒体の設定温度よりも第1温度だけ高い下限温度以上であって、設定温度よりも第2温度だけ高い上限温度以下になるように所定周期毎の通電オフ時間又は通電オフ時間の合計時間を調整する。これにより、ヒータパイプの温度を下限温度と上限温度との間の温度にすることができる。例えば、上限温度を、ヒータパイプの寿命に影響を与え得るような温度未満の温度に設定することにより、ヒータパイプの期待寿命が短くなることを防止できる。また、下限温度を、媒体の設定温度までの昇温時間に影響を与え得るような温度よりも高い温度に設定することにより、媒体の昇温時間が期待時間よりも長くなることを防止できる。
本実施の形態の温度制御装置において、前記第1温度は50℃であり、前記第2温度は120℃である。
第1温度は50℃であり、第2温度は120℃である。第1温度を50℃未満とすると、媒体の昇温時間が期待時間よりも長くなる。また、第2温度を120℃より高い温度とすると、ヒータパイプの期待寿命が短くなる。上述の構成により、媒体の設定温度に応じて、ヒータパイプの期待寿命が短くなること、及び媒体の昇温時間が期待時間よりも長くなることを防止できる。
本実施の形態の温度制御装置において、前記ヒータパイプ用温度制御部は、前記所定周期の所定回数に亘る期間の前記通電オフ時間の合計時間を前記所定周期の2分の1以上とする。
ヒータパイプ用温度制御部は、所定周期の所定回数に亘る期間の通電オフ時間の合計時間を所定周期の2分の1以上とすることができる。所定周期(比例周期)をTとし、所定回数(サイクル数)をnとすると、制御周期(n×T)の通電オフ時間の合計時間Dnは、Dn≧T/2とすることができる。例えば、比例周期Tを1秒とし、サイクル数を15秒とした場合、通電オフ時間の合計時間Dnは、0.5秒以上とすることができる。なお、サイクル数が、例えば、10、20などの場合も、同様に通電オフ時間の合計時間Dnは、0.5秒以上とすることができる。また、比例周期Tが、例えば、2秒である場合、通電オフ時間の合計時間Dnは、0.5秒よりも長い時間、例えば、1秒以上とすることができる。
上述の構成により、媒体の温度を設定温度に維持した場合、ヒータパイプの温度を媒体の設定温度よりも高い目標温度又は目標温度に近い温度で維持することができ、ヒータパイプの温度を最適な温度にすることができる。
本実施の形態の温度制御装置において、前記ヒータパイプ用温度制御部は、前記所定周期の所定回数に亘る期間の前記通電オフ時間が前記所定周期の10%以上である通電オフ時間の合計時間を前記所定周期の2分の1以上とする。
ヒータパイプ用温度制御部は、所定周期の所定回数に亘る期間の通電オフ時間が所定周期の10%以上である通電オフ時間の合計時間を所定周期の2分の1以上とすることができる。例えば、所定周期(比例周期)Tを1秒とすると、通電オフ時間が所定周期の10%未満、すなわち、通電オフ時間が0.1秒未満では、ヒータパイプの温度を制御するには短すぎてヒータパイプの温度を下げる効果が得られない。
そこで、通電オフ時間が所定周期の10%以上である通電オフ時間の合計時間を所定周期の2分の1以上とすることにより、ヒータパイプの温度を確実に目標温度又は目標温度に近い温度で維持することができる。
本実施の形態の温度制御装置において、前記ヒータパイプ用温度制御部は、前記所定周期の所定回数に亘る期間の前記通電オフ時間が前記所定周期の10%以上である通電オフ時間の合計時間が前記所定周期の2分の1未満である場合、警告を出力する出力部を備える。
出力部は、所定周期の所定回数に亘る期間の通電オフ時間が所定周期の10%以上である通電オフ時間の合計時間が所定周期の2分の1未満である場合、警告を出力する。通電オフ時間が所定周期の10%以上である通電オフ時間の合計時間が所定周期の2分の1未満である場合、ヒータパイプ用温度制御部は、ヒータパイプの温度を目標温度に近い温度にすべく、通電オフ時間を極めて短い時間に調整し、あるいは連続通電を行っている状態であると考えられる。このような状態は、ヒータパイプによる加熱が十分でない状態であり、安定した温度制御を行うことができないおそれがある。そこで、警告を出力することにより、ヒータパイプによる加熱制御に支障があることを通知することができる。
本実施の形態の温度制御装置は、前記ヒータパイプより上流側の媒体温度及び前記ヒータパイプより下流側の媒体温度を検出する温度センサを備え、前記ヒータパイプ用温度制御部は、前記下流側の媒体温度と前記上流側の媒体温度との温度差に基づいて前記所定周期毎の通電オフ時間又は前記通電オフ時間の合計時間を調整する。
温度センサは、ヒータパイプより上流側の媒体温度及びヒータパイプより下流側の媒体温度を検出する。温度制御部は、下流側の媒体温度と上流側の媒体温度との温度差に基づいて所定周期毎の通電オフ時間又は通電オフ時間の合計時間を調整する。
金型内の流路を含む媒体の循環路において、温度勾配が顕著である箇所は、金型の入口と出口との間、ヒータパイプの上流側と下流側との間であるので、ヒータパイプより上流側の媒体温度は、金型の出口温度(返媒側)に相当し、ヒータパイプより下流側の媒体温度は、金型の入口温度(送媒側)に相当する。媒体の流量が少なくなると、金型で熱交換された媒体の温度が高くなるため、金型の入口と出口との間の温度勾配が大きくなり、温度センサで検出する温度差が大きくなる。また、媒体の流量が多くなると、金型で熱交換された媒体の温度が低くなるため、金型の入口と出口との間の温度勾配が小さくなり、温度センサで検出する温度差が小さくなる。一方、媒体の流量が少なくなると、媒体を加熱するための熱量が少なくてよいのでヒータパイプの温度が高くなる。また、媒体の流量が多くなると、媒体を加熱するための熱量が多く必要となり、ヒータパイプの温度上昇が抑制される。
そこで、ヒータパイプより下流側の媒体温度と上流側の媒体温度との温度差が比較的大きい場合には、媒体の流量が少なくヒータパイプの温度が上昇するので、所定周期毎の通電オフ時間又は通電オフ時間の合計時間を長くする。また、ヒータパイプより下流側の媒体温度と上流側の媒体温度との温度差が比較的小さい場合には、媒体の流量が多くヒータパイプの温度の比較的低くなるので、所定周期毎の通電オフ時間又は通電オフ時間の合計時間を短くする。これにより、媒体の流量の多少に応じて、ヒータパイプの温度を確実に目標温度又は目標温度に近い温度で維持することができる。
本実施の形態の温度制御装置は、前記媒体が流れる流路管と、前記流路管の外周に複数回巻回されたヒータパイプとを有する加熱ユニットを備え、前記ヒータパイプの外径は、前記流路管の外周上で隣り合うヒータパイプのピッチよりも小さい。
加熱ユニットは、媒体が流れる流路管と、流路管の外周に複数回巻回されたヒータパイプとを有する。ヒータパイプの外径は、流路管の外周上で隣り合うヒータパイプのピッチよりも小さい。すなわち、ヒータパイプは密着することなく、流路管の外周で隣り合うヒータパイプ同士は、お互いに隙間を設けて流路管の外周に巻回されている。隙間を設けることにより、ヒータパイプの過熱を防止することができる。
本実施の形態の温度制御装置において、前記ヒータパイプの外径は5mm以下である。
ヒータパイプの外径は5mm以下である。これにより、所定長の流路管の外周に巻回するヒータパイプの巻回数を比較的多くすることができ、流路管の外周でのヒータパイプの接触面積を多くすることができ、流路管を通じてヒータパイプの熱を媒体に効率良く伝えることができる。
本実施の形態の温度制御装置において、前記加熱ユニットの電力密度は、1平方cm当たり10W以下である。
加熱ユニットの電力密度は、1平方cm当たり10W以下である。電力密度は、ヒータパイプにおける単位面積(1平方cm)当たりの電力負荷(W)である。例えば、ヒータパイプの外径をφとし、巻回されたヒータパイプの有効長をLとし、電力をWとすると、電力密度は、W/(φ×π×L)で表すことができる。これにより、ヒータパイプの過熱を防止することができる。
本実施の形態の温度制御装置において、前記加熱ユニットは、前記媒体が流れる第1の流路管、第2の流路管及び第3の流路管と、前記第1の流路管の一端に設けられた流入口と、前記第1の流路管の他端と前記第2の流路管の一端とを連通する第1の連通管と、前記第2の流路管の他端と前記第3の流路管の一端とを連通する第2の連通管と、前記第3の流路管の他端に設けられた流出口と、前記第1の流路管の外周に巻回された1又は複数の第1のヒータパイプと、前記第2の流路管の外周に巻回された1又は複数の第2のヒータパイプと、前記第3の流路管の外周に巻回された1又は複数の第3のヒータパイプとを備え、前記第1のヒータパイプ、第2のヒータパイプ及び第3のヒータパイプそれぞれに3相交流のうちの異なる一の相を印加するようにしてある。
加熱ユニットは、媒体が流れる第1の流路管、第2の流路管及び第3の流路管を備える。第1の流路管の一端には流入口が設けられ、第1の流路管の他端と第2の流路管の一端とは第1の連通管で連通し、第2の流路管の他端と第3の流路管の一端とは第2の連通管で連通し、第3の流路管の他端には流出口が設けられている。第1の流路管の外周には1又は複数の第1のヒータパイプが巻回され、第2の流路管の外周には1又は複数の第2のヒータパイプが巻回され、第3の流路管の外周には1又は複数の第3のヒータパイプが巻回されている。第1のヒータパイプ、第2のヒータパイプ及び第3のヒータパイプそれぞれには3相交流のうちの異なる一の相が印加される。媒体は、第1の流路管、第2の流路管及び第3の流路管を流れるときに加熱される。
これにより、3相交流の各相を3組のヒータパイプのいずれか一つに対応させて電源を印加することができ、3相交流電源に対応することができる。
本実施の形態の温度制御装置は、前記加熱ユニットを複数連結可能にしてある。
加熱ユニットは、複数連結可能にしてある。これにより、加熱容量の大小に応じて、所要数の加熱ユニットを連結するだけで媒体の温度を設定温度に調節することができるとともに、加熱ユニットは共通なので、加熱容量に応じて部品の種類が増加することもなく、コストを低減することができる。
なお、前述の実施の形態の少なくとも一部を任意に組み合わせることができる。
11、12、14 管路
13 冷却管路
15 排水管路
16 バイパス管路
21 送媒バルブ
22 返媒バルブ
23 冷却電磁弁
24 排水電磁弁
25 冷却水電磁弁
31 ポンプ
40 熱交換器
50 制御部
51 弁開閉制御部
52 ヒータパイプ用温度制御部
53 媒体温度制御部
71、72、73 温度センサ
80 ヒータ装置
811、812、813 流路管
815、816、817 ヒータパイプ
851 流入口
841 流出口
842、852 連通管
100 金型温度調節機(温度制御装置)
200 金型(対象物)

Claims (17)

  1. 管路を介して対象物に循環させる媒体の温度を制御する温度制御装置であって、
    前記媒体が流れる流路管の外周に設けられたヒータパイプへの通電のオン/オフを繰り返して前記媒体の温度を制御する媒体温度制御部と、
    所定周期毎の通電オフ時間又は前記所定周期の複数回に亘る期間での通電オフ時間の合計時間を調整して前記ヒータパイプの温度を制御するヒータパイプ用温度制御部と
    を備える温度制御装置。
  2. 前記ヒータパイプ用温度制御部は、
    PID制御の比例周期の複数回に亘る期間での通電オフ時間の合計時間を調整して前記ヒータパイプの温度を制御する請求項1に記載の温度制御装置。
  3. 前記媒体温度制御部は、
    前記所定周期毎の通電オフ時間を0にして前記ヒータパイプへの連続通電を行う第1制御モードと、
    前記ヒータパイプへの通電のオン/オフを前記所定周期で繰り返す第2制御モードと
    を用いる請求項1又は請求項2に記載の温度制御装置。
  4. 前記媒体温度制御部は、
    前記第1制御モードにて、前記ヒータパイプの温度が所定温度まで昇温した場合、前記第2制御モードに移行する請求項3に記載の温度制御装置。
  5. 前記ヒータパイプ用温度制御部は、
    前記媒体の設定温度に基づいて前記ヒータパイプの温度を制御する請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の温度制御装置。
  6. 前記ヒータパイプ用温度制御部は、
    前記ヒータパイプの温度が、前記媒体の設定温度よりも第1温度だけ高い下限温度以上であって、前記設定温度よりも第2温度だけ高い上限温度以下になるように前記所定周期毎の通電オフ時間又は前記通電オフ時間の合計時間を調整する請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の温度制御装置。
  7. 前記第1温度は50℃であり、前記第2温度は120℃である請求項6に記載の温度制御装置。
  8. 前記ヒータパイプ用温度制御部は、
    前記所定周期の所定回数に亘る期間の前記通電オフ時間の合計時間を前記所定周期の2分の1以上とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の温度制御装置。
  9. 前記ヒータパイプ用温度制御部は、
    前記所定周期の所定回数に亘る期間の前記通電オフ時間が前記所定周期の10%以上である通電オフ時間の合計時間を前記所定周期の2分の1以上とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の温度制御装置。
  10. 前記ヒータパイプ用温度制御部は、
    前記所定周期の所定回数に亘る期間の前記通電オフ時間が前記所定周期の10%以上である通電オフ時間の合計時間が前記所定周期の2分の1未満である場合、警告を出力する出力部を備える請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の温度制御装置。
  11. 前記ヒータパイプより上流側の媒体温度及び前記ヒータパイプより下流側の媒体温度を検出する温度センサを備え、
    前記ヒータパイプ用温度制御部は、
    前記下流側の媒体温度と前記上流側の媒体温度との温度差に基づいて前記所定周期毎の通電オフ時間又は前記通電オフ時間の合計時間を調整する請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の温度制御装置。
  12. 前記媒体が流れる流路管と、
    前記流路管の外周に複数回巻回されたヒータパイプと
    を有する加熱ユニットを備え、
    前記ヒータパイプの外径は、前記流路管の外周上で隣り合うヒータパイプのピッチよりも小さい請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の温度制御装置。
  13. 前記ヒータパイプの外径は5mm以下である請求項12に記載の温度制御装置。
  14. 前記加熱ユニットの電力密度は、1平方cm当たり10W以下である請求項12又は請求項13に記載の温度制御装置。
  15. 前記加熱ユニットは、
    前記媒体が流れる第1の流路管、第2の流路管及び第3の流路管と、
    前記第1の流路管の一端に設けられた流入口と、
    前記第1の流路管の他端と前記第2の流路管の一端とを連通する第1の連通管と、
    前記第2の流路管の他端と前記第3の流路管の一端とを連通する第2の連通管と、
    前記第3の流路管の他端に設けられた流出口と、
    前記第1の流路管の外周に巻回された1又は複数の第1のヒータパイプと、
    前記第2の流路管の外周に巻回された1又は複数の第2のヒータパイプと、
    前記第3の流路管の外周に巻回された1又は複数の第3のヒータパイプと
    を備え、
    前記第1のヒータパイプ、第2のヒータパイプ及び第3のヒータパイプそれぞれに3相交流のうちの異なる一の相を印加するようにしてある請求項12から請求項14のいずれか一項に記載の温度制御装置。
  16. 前記加熱ユニットを複数連結可能にしてある請求項12から請求項15のいずれか一項に記載の温度制御装置。
  17. 管路を介して対象物に循環させる媒体の温度を制御する温度制御方法であって、
    前記媒体が流れる流路管の外周に設けられたヒータパイプへの通電のオン/オフを繰り返して前記媒体の温度を制御し、
    所定周期毎の通電オフ時間又は前記所定周期の複数回に亘る期間での通電オフ時間の合計時間を調整して前記ヒータパイプの温度を制御する温度制御方法。
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