JP2001169480A - 起動制御方式 - Google Patents

起動制御方式

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JP2001169480A
JP2001169480A JP34702399A JP34702399A JP2001169480A JP 2001169480 A JP2001169480 A JP 2001169480A JP 34702399 A JP34702399 A JP 34702399A JP 34702399 A JP34702399 A JP 34702399A JP 2001169480 A JP2001169480 A JP 2001169480A
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JP
Japan
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lighting
message
power
brightness
control panel
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Application number
JP34702399A
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Inventor
Takashi Noguchi
孝史 野口
Takeo Aizono
岳生 相薗
Katsumi Kono
克己 河野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明では、機器周辺の環境の変化に応じた機
器の起動・停止、機器の出力調整を自動的に行う方式を
提供することを課題とする。 【解決手段】機器とコントローラがネットワークを介し
て接続されているシステムにおいて、コントローラが機
器の起動・停止、機器の出力に関する要求を受信し、機
器が機器周辺の環境や機器の状態から機器の起動や機器
の出力に関する重要性を求めて、コントローラと機器間
で該要求と該重要性の添付されたメッセージを送受信
し、コントローラまたは機器が機器の起動・停止、機器
の出力を決定することにより、機器周辺の環境や機器の
状態に応じて機器の起動・停止、機器の出力調整が可能
な機器システムを提案する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機器への外部入力
や機器自身の状態の動的な変化に適した機器の起動・停
止、機器の出力を決定する起動制御方式に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の家庭用電気製品、ブレーカー、コ
ントローラーがネットワークを介して接続されているシ
ステムにおいて、家庭用電気製品に予め固定の優先度を
設定し、家庭用電気製品の消費電力が最大消費電力を超
えてしまう場合にブレーカーを落とすのではなく、コン
トローラにおいて家庭用電気製品の消費電力がブレーカ
ーに設定されている最大消費電力を超えていることを検
出して、家庭用電気製品の消費電力が最大消費電力を超
えなくなるまで、設定されている優先順位に従ってコン
トローラが家庭用電気製品への電力供給を停止していく
方式が、例えば特願平7−241885号において示さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の機器の起動制御
では、機器周辺の環境を元に機器の起動に固定の優先度
を設定しておき、優先度に基づいた起動制御を行う方式
がとられてきた(環境とは、例えば照明機器において
は、照明機器周囲の人、周囲の明るさのことをいう)。
しかし、機器の数が増加し、また機器周辺の環境が動的
に変化する場合、従来の方法では、機器からなるシステ
ムが、ユーザに対して適したサービスを提供するのは難
しい。
【0004】本発明では、環境の変化に応じた機器の起
動・停止、機器の出力の調整を可能とする方式を提案す
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】コントローラと機器がネ
ットワークを介して接続されているシステムにおいて、
機器が各機器周辺の環境や機器の状態から機器の起動、
機器の出力に関する重要性を求め、コントローラで機器
の起動・停止、機器の出力に関する要求を受け取り、機
器とコントローラ間で該重要性や該要求を送受信するこ
とにより、コントローラまたは各機器が該要求と該環境
情報から機器の起動・停止、機器の出力を決定する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明における第1の実施例を説
明する。
【0007】本発明における第1の実施例では、電気機
器制御での電気機器の起動と停止において、複数からな
る電気機器の起動制御方式について説明する。図1は、
本発明における複数からなる電気機器の起動制御方式を
実現するためのシステム構成例である。
【0008】インテリジェントブレーカー103は緊急
用のスイッチ1(101)と本発明方式を実現するため
のスイッチ1(102)を持つ。インテリジェントブレ
ーカー103は、供給電力の監視による電気機器への電
力供給を決定する機能と電気機器104〜106から送
信されるメッセージとユーザからの要求を元に電力供給
を決定する機能を持つ。スイッチ1(101)は、電力
供給を緊急停止するためのスイッチである。スイッチ2
(102)は、スイッチをオフにしても使用中の電気機
器への電力供給は停止しない機能のためのスイッチであ
る。電気機器104、105、106は、自身が使用中
かどうかを判断する赤外線センサ、照明とこれらを制御
する回路からなり、パワーライン107、108、10
9を介してインテリジェントブレーカー103と接続さ
れている。パワーライン107、108、109は、各
電気機器104、105、106への電力配送機能と各
電気機器104、105、106とインテリジェントブ
レーカー103間の通信媒体機能を兼ね備えたケーブル
である。メッセージ110、113、112は、電気機
器104、105、106とインテリジェントブレーカ
ー間の情報交換を行うための手段である。ここでは、電
力供給兼通信ケーブルを用いているが、電力供給用のケ
ーブルと通信用のケーブルを分けた構成でもよい。ケー
ブルを用いた通信ではなく、無線による通信でもよい。
また、図1では、電気機器104、105、106はパ
ワーラインを用いてインテリジェントブレーカーに直接
接続されているが機器間とインテリジェントブレーカー
間でネットワークを組む構成でもよい。以下で詳細に説
明する。
【0009】図2にインテリジェントブレーカーのハー
ドウェア構成例を示す。ROM202、RAM203、
CPU204、I/Oインターフェース205、トラン
シーバ206、通信通信プロセッサ207、スイッチ1
(208)、スイッチ2(209)、電力供給装置21
0、211、202が内部バス219を介して直接ある
いは間接的に接続されており、各構成間のデータ交換は
この内部バス219を用いて行われる。電気機器10
4、105、106とはパワーライン216、217、
218を介して接続されている。ROM202には、C
PU204で実行されるインテリジェントブレーカーの
動作を記述したプログラムが書き込まれている。CPU
204は、通信プロセッサ207を用いて電気機器10
4、105、106とのメッセージを用いた通信を行
う。トランシーバ206はパワーライン216、21
7、218からデータを受信し、通信プロセッサ207
に転送する機能と電気機器104、105、106へ電
力を送信する機能を持つ。通信プロセッサ207では、
通信に用いるバッファの管理を行う。CPU204は、
通信プロセッサ207から電気機器104、105、1
06から送信されるメッセージを読込む。CPU204
は、I/Oインターフェース205介して、スイッチ1
(208)、スイッチ2(209)のオン、オフ状態を
読込む。スイッチ1(208)は、電気機器104、1
05、106への電力供給を緊急停止するためのスイッ
チである。スイッチ2(209)は、オフになっても、
使用中の電気機器への電力供給を続ける機能を提供する
ためのスイッチである。パワーライン216、217、
218はインテリジェントブレーカー103と電気機器
104、105、106間の通信媒体としての機能と電
気機器104、105、106への電力供給ケーブルと
しての機能を持つ。電力供給装置210、211、21
2は、電気機器104、105、106への電力を供給
する。電力供給用配線213、214、215は、電気
機器へ供給すべき電力をトランシーバ206に送るため
の配線である。トランシーバに送られた電力はパワーラ
イン216、217、218を介して電気機器104、
105、106へと送られる。本体電源供給装置220
はコントロールパネル自身に電力を供給する装置であ
る。プラグ221から電力を供給する。
【0010】図3に電気機器104、105、106の
ハードウェア構成を示す。ROM302、CPU30
3、I/Oインターフェース304、トランシーバ30
5、通信プロセッサ306、赤外センサ311、OA機
器や家庭用電気製品312が内部バス307を介して直
接あるいは間接的に接続されており、各構成要素間のデ
ータ交換はこの内部バス307を介して行われる。イン
テリジェントブレーカー103とはパワーライン308
を介して接続されている。赤外線センサは、電気機器の
周囲に人がいると反応するようにセットしておく。赤外
線センサ311は、人が周囲にいるかどうかを検出する
のための装置であって、必ずしも赤外線センサである必
要はない。また、人が周囲にいるかどうかではなく、他
の電気機器との関連があるかどうかなどでもよい。RO
M302には、CPU303上で実行される電気機器自
身の動作を記述したプログラムが書き込まれている。C
PU303は、通信プロセッサ306を用いて電気機器
とのメッセージを用いた通信を行う。CPU303は、
I/Oインターフェース304を介して赤外線センサ3
11の測定値を読込む。トランシーバ305はネットワ
ーク308からデータを受信し、通信プロセッサ306
に転送する。通信プロセッサ306では、通信に用いる
バッファの管理を行う。パワーライン308は、インテ
リジェントブレーカーから送信される電力を電気機器に
送信する機能と電気機器104、105、106からイ
ンテリジェントブレーカーへのメッセージを送信するた
めの通信媒体としての機能を持つ。本体電源供給装置3
09は電気機器自身に電力を供給する装置である。
【0011】図4に、電気機器104、105、106
とインテリジェントブレーカー103の間でなされる情
報交換の手段として使われるメッセージのフォーマット
を示す。各電気機器104、105、106は、備え付
けの赤外線センサ311を用いて自身が使われているか
どうかを判断する。もし、ROM302に書き込まれて
いるプログラムを実行するCPU303において、機器
が使われていると判断された場合は、送信機器識別子が
401形式のメッセージに書き込まれ、通信プロセッサ
306、トランシーバ305、ネットワーク308を経
てインテリジェントブレーカー103に送信される。送
信機器識別子とは、メッセージを送信してきた電気機器
を識別するための識別子である。メッセージを受け取っ
たインテリジェントブレーカー103は、その機器が現
在使用中であると判断し、メッセージ中の送信機器識別
子をRAM203に書き込まれている使用機器リスト5
01に書き加える。ここに書き込まれている識別子を持
つ電気機器には電力が供給されるが、書き込まれていな
い電気機器には電力は供給されない。
【0012】図5に使用中の電気機器名をリスト化した
使用機器リスト501を示す。CPU204は、ROM
202に書き込まれているプログラムに従って、電気機
器104、105、106から送信されてきたメッセー
ジを元にこの使用機器リストを作成する。使用機器リス
ト501は、インテリジェントブレーカー103内のR
AM203に書き込まれる。CPU202は、この使用
機器リスト中の使用機器識別子を持つ電気機器に対して
のみ電力供給を続ける。
【0013】図6にインテリジェントブレーカー103
内部での処理のフローチャートを示す。プラグが差し込
まれ(601)、インテリジェントブレーカーに電力が
供給される(602)。スイッチ1(208)がオンで
あるとインテリジェントブレーカー103に電力が供給
され(603)、CPU204は、ROM202からイ
ンテリジェントブレーカー制御プログラムを読み込む。
条件分岐603において、スイッチ1(208)がオフ
であるならば、すべての照明機器への電力供給が停止さ
れる。もし、スイッチ2(102)がオンであるなら
(604)、電力供給装置210、211、212から
パワーライン216、217、218を介して電気機器
104、105、106へ電力が供給される(60
5)。スイッチ2がオフであれば、インテリジェントブ
レーカーは一定時間待ち状態に入る(606)。この
間、電気機器では、自身の周囲の環境情報を赤外線セン
サから収集する。赤外線センサが反応しているれば、そ
の電気機器は、現在使用中であると判断して、401フ
ォーマットのメッセージをインテリジェントブレーカー
に送信する。このメッセージは、CPU204が通信プ
ロセッサ207へアクセスすることにより読込まれる
(607)。このようにして、この一定時間の間に複数
のメッセージがインテリジェントブレーカー103によ
って受信される。これらのメッセージから、RAM20
3に使用機器リスト501を作成する(608)。
【0014】もし、同じ機器からのメッセージをインテ
リジェントブレーカ103が受信しても、メッセージの
内容は不変の機器の識別子であるので破棄される。ま
た、各処理過程において、通信プロセッサが管理するバ
ッファがあふれる場合は古いメッセージから破棄する。
次にCPU204は、RAM203の使用機器リスト5
01に記述されている機器の識別子に対応する電気機器
に対して電力を供給する。
【0015】電力供給はパワーライン915、916、
917を介して行われる。このリスト501に記述され
ていない機器の識別子に対応する電気機器には電力を供
給しない(609)。
【0016】図7に電気機器内部での処理のフローチャ
ートを示す。インテリジェントブレーカーからの電力供
給で電気機器104、105、106は起動する(70
1)。
【0017】ただし、条件分岐701は照明機器が判断
するのではなく、インテリジェントブレーカーから電力
が供給されているどうかで決まる。機器に電力が供給さ
れるとCPU303は、ROM302から機器制御用プ
ログラムを読み込む。CPU303は、内部バス307
を介してI/Oインターフェース309から赤外線セン
サ309の値を読込む(702)。この値は、ROM3
02内のプログラムをCPU303が実行することによ
り処理され、現在、機器が使用中であるかどうかを判定
するのに用いられる(703)。ここでは、赤外線セン
サが反応すれば、周囲に人がいてその電気機器は使用中
であると判断する。機器自身が使用中であると判定した
場合、401フォーマットのメッセージに機器自身の識
別子を書き込んだあと、インテリジェントブレーカ10
3に送信される(704)。このメッセージを受け取っ
たインテリジェントブレーカー103は、メッセージ内
に記述されている機器の識別子に対応する電気機器は使
用中であると判断する。
【0018】この実施例によれば、現在使用中の電気機
器には電力供給を続け、使用中でない電気機器には電力
供給を停止することがスイッチの切り替えのみで可能で
あるため、家庭用電気機器への電力供給停止をより柔軟
に行うことができる。また、企業オフィス等においては
一つの部屋に複数のブレーカーを用意するのが一般的
で、どの電気機器がどのブレーカーに属するのかといっ
た電気機器とブレーカーの関係は複雑であり、この関係
を見誤って意図した電気機器とは異なる電気機器への電
力供給を停止してしまうことがしばしばある。
【0019】第1の実施例によれば上記のような電力の
供給停止ミスを防ぐことができる。電力が供給されてい
る計算機やコーピー機が「ブレーカーが落とされたが使
用中であるため電力が供給され続けている」ことを警告
ランプ等によりユーザに知らせると、誤ったブレーカー
をオフにしたことにユーザは気づき易い。この警告ラン
プはブレーカーを落とすまえに現在使われている機器が
あるどうかを確認する手法にも利用できる。
【0020】本発明における第1の実施例の変形例を示
す。
【0021】第1の実施例の変形例では、照明機器への
電力供給に対する要求をオン・オフではなくアナログ値
で入力する。また、照明機器がセンサ等を用いて照明機
器周辺の明るさを判断し、照明機器周辺の明るさが、コ
ントロールパネルから指定された必要な明るさよりも小
さい場合には照明機器への電力供給が継続され、大きい
場合は電力供給は停止される。
【0022】図8に本実施例の機能を実現するためのシ
ステム構成例を示す。システムを構成する要素として電
気機器803、804、805、パワーライン806、
807、808を用いるのは第1の実施例と同じである
が、ここでは、電気機器として照明器具803、80
4、805を考える。照明機器803、804、805
は、感光センサが備え付けられており、周囲の環境から
機器自身の必要度を求める。例えば、部屋の窓側にある
照明機器の必要性は低く、内側にある照明機器の必要性
は高い。各照明機器803、804、805は上記必要
度を電力供給兼通信ケーブル812から814を介して
コントロールパネル801に送信する。電気機器80
3、804、805の必要度はメッセージ809、81
0、811としてコントロールパネル801に送信され
る。また、第1の実施例ではユーザがインテリジェント
ブレーカー103のスイッチ101、102を切り替え
ることによりユーザの要求をシステムに入力することを
前提としたが、第2の実施例では、コントロールパネル
801に付属する必要照明度コントロールレバー802
を操作することによりユーザの要求をシステムに入力す
る。必要照明度とは、照明機器周辺の明るさに対する要
求を表わす。ここでは、パワーラインを用いているが、
電力供給用のケーブルと通信用のケーブルを分けた構成
でもよい。ケーブルを用いた通信ではなく、無線による
通信でもよい。また、図1では、照明機器803、80
4、805はコントロールパネルに直接接続されている
が照明機器間とコントロールパネル801間でネットワ
ークを組む構成でもよい。この実施例では、照明機器が
赤外線センサを用いて自動的に自身の必要度を自動的に
求めることを前提としているが、ユーザが各照明機器に
固定の必要度を割り当ててもよい。以下で詳細に説明す
る。
【0023】図9にコントロールパネルのハードウェア
構成を示す。ROM902、RAM903、CPU90
4、I/Oインターフェース905、トランシーバ90
6、通信プロセッサ907、電力供給レベルコントロー
ルレバー908、必要照明度コントロールレバー90
8、電力供給装置909、910、911が内部バス9
18を介して直接あるいは間接的に接続されており、各
構成間のデータ交換はこの内部バス918を用いて行わ
れる。照明機器803、804、805とはパワーライ
ン915、916、917を介して接続されている。R
OM902には、CPU904で実行されるコントロー
ルパネル801の動作を記述したプログラムが書き込ま
れている。CPU904は、このプログラムに従い、通
信プロセッサ907からのメッセージの読込み、RAM
903に書き込まれている照明度リスト1201の更新
等を行う。また、CPU904は、I/Oインターフェ
ース905を介して、必要照明度を表わすコントロール
レバーの値を読込む。さらに、CPU904は、RAM
903上に書き込まれている機器必要度リスト1201
を読込むことができ、機器周辺照明度と必要照明度から
どの機器に電力供給すべきかを判断する。トランシーバ
906はパワーライン915、916、917からデー
タを受信し、通信プロセッサ907に転送する。通信プ
ロセッサ907では、通信に用いるバッファの管理を行
う。必要照明度コントロールレバー908は、ユーザが
どれくらい明るさを押さえたいかをシステムに入力する
ためのレバーである。電力供給装置は、パワーライン9
15、916、917を介して照明機器803、80
4、805に電力を供給するための装置で、I/Oイン
ターフェース905を介してCPU904から制御され
る。電力供給用配線912、913、914は、電力供
給装置909、910、911から供給される電力をト
ランシーバまで送電するための配線である。パワーライ
ン915、916、917は、電力供給装置909、9
10、911から供給される電力を照明機器803、8
04、805へ送電するケーブルの機能と、照明機器8
03、804、805とコントロールパネル801間の
通新媒体の機能を持つ。本体電源供給装置919はコン
トロールパネル801自身に電力を供給する装置であ
る。プラグ920から電力を供給する。
【0024】図10に照明機器のハードウェア構成を示
す。ROM1002、RAM1004、CPU100
3、I/Oインターフェース1005、トランシーバ1
006、通信プロセッサ1007、感光センサ1010
照明機器が内部バス1008を介して直接あるいは間接
的に接続されており、各構成要素間のデータ交換はこの
内部バス1008を介して行われる。コントロールパネ
ル801とはパワーライン1009を介して接続されて
いる。感光センサは、照明機器周囲の明るさを検出する
のに用いる。感光センサで明るさを検出するのは、電気
機器803、804、805が必要とされているかどう
かを判断するためであって、感光センサではなく他のセ
ンサを用いてもよい。また、感光センサだけではなく、
複数のセンサ出力から電気機器803、804、805
がどれほど必要とされているかを求めてもよい。ROM
1002には、CPU1003上で実行される照明機器
の動作を記述したプログラムが書き込まれている。CP
U1003は、このプログラムに従い、メッセージを送
信したり、I/Oインターフェース1005を介して感
光センサ1012検出結果を読込んだり、RAM100
4に機器周辺照明度の履歴の書き込み等を行う。ここで
書き込まれた機器周辺照明度は、照明機器周辺の明るさ
に変更があるかどうかを判定するために用いられる。C
PU1003は、通信プロセッサ1用いて照明機器との
メッセージを用いた通信を行う。機器周辺照明度に変更
がある場合、このメッセージに照明機器自身の識別子と
機器周辺照明度を書き込み、このメッセージをパワーラ
イン1007を介してコントロールパネル801に送信
する。また、CPU1003は、I/Oインターフェー
ス1005を介して感光センサ1010の測定値を読込
み、ROM1002に書き込まれているプログラムを元
に機器周辺照明度を求め、照明機器周辺の明るさに変更
があればネットワーク1009を介してコントロールパ
ネル801にメッセージを送信する。さらにCPU10
03は、照明機器の起動を管理する。トランシーバ10
06はネットワーク1009からデータを受信し、通信
プロセッサ1007に転送する。通信プロセッサ100
7では、通信に用いるバッファの管理を行う。
【0025】本体電源供給装置1010は照明機器自身
1001に電力を供給する装置である。電力供給用配線
は、本体電源球装置1010、感光センサ1012、照
明機器1013に電力を供給するための配線である。
【0026】図11に、照明機器803、804、80
5とコントロールパネル801の間でなされる情報交換
の手段として使われるメッセージのフォーマットを示
す。各照明機器803〜805は、備え付けの感光セン
サを用いて自身の機器周辺照明度を計算する。この計算
は、ROM1002に書き込まれているプログラムを実
行するCPU1004でなされる。次にCPU1004
は、ROM1002に書き込まれている照明度履歴バッ
ファ1204の値と先ほど求めた機器周辺照明度を比較
して異なれば、送信機器識別子と求めた機器周辺照明度
を1101形式のメッセージに書き込み、通信プロセッ
サ306、トランシーバ305、ネットワーク308を
介してコントロールパネル801に送信する。送信機器
識別子とはメッセージを送信してきた照明機器を識別す
るための識別子である。メッセージを受け取ったコント
ロールパネル801は、機器周辺照明度に変更があった
と判断して、メッセージ中の送信機器識別子とその識別
子に対応する必要度を用いてRAM1003に書き込ま
れている照明度テーブル1201を更新する。
【0027】図12に(a)照明機器803、804、8
05の識別子とその必要度のペアをリスト化した照明度
テーブルと(b)前回の機器周辺照明度を保存しておくた
めの照明度履歴バッファを示す。まず、照明度テーブル
について説明する。CPU904は、ROM902に書
き込まれているプログラムに従って、照明機器803、
804、805から送信されてきたメッセージを元に機
器必要度リストを作成する。照明度テーブル1201
は、コントロールパネル内のRAM903に書き込まれ
る。照明度テーブル1201に書き込まれている機器識
別子に対応する照明機器803、804、805の内、
指定された必要照明度よりも大きな機器周辺照明度を持
つ照明機器に対してのみ電力の供給が行われる。次に照
明度履歴バッファについて説明する。照明機器は赤外線
センサを用いて自身の機器周辺照明度を求めるが、この
例では、必要度を送信するのは、機器周辺照明度に変更
があった場合のみである。このためこれまでの機器周辺
照明度を保存しておくためのバッファが必要である。
【0028】照明度履歴バッファ1204は、現在の機
器周辺照明度を保存しておくためのバッファである。
【0029】図13にコントロールパネル内部での処理
のフローチャートを示す。コントロールパネル801に
付属するプラグ920がコンセントに差し込まれるとコ
ントロールパネルに電力が供給され(1301)、CP
U1003は、ROM1002からコントロールパネル
制御用プログラムを読み込み、照明機器803、80
4、805に対して電力が供給される(1302)。た
だし、条件分岐1301はコントロールパネルが判断す
るのではなく、プラグ920がコンセントに差し込まれ
ているかどうかで決まる。ここで、もし、照明機器にお
いて機器周辺照明度を求めるためにある程度の時間が必
要であるならば、照明機器がコントロールパネルにメッ
セージを送信するまでに一定の時間が必要なので、コン
トロールパネルにおいてもこの時間待つかあるいは、デ
フォルトの照明機器のをROM902に保存しておきこ
の時間の間はその値を使用する必要がある。または、照
明機器803、804、805がROM1002にデフ
ォルトの機器周辺照明度を保持していて、この時間の間
はその機器周辺照明度をコントロールパネルに送信する
ようにしてもよい。コントロールパネルに電力が供給さ
れている(1303)と、CPU904は、通信プロセ
ッサ907からメッセージを読込む(1304)。次に
メッセージ中の照明機器の識別子とその識別子に対応す
る機器周辺照明度を用いて、ROM902上にある照明
度テーブル1201を作成あるいは、このテーブルの作
成、更新を行う(1305)。次にCPU904は、I
/Oインターフェース905からユーザが指定する必要
照明度を読込む(1306)。
【0030】次に、読込んだ必要照明度とROM902
に書き込まれている照明度テーブル1201中に書き込
まれている機器周辺照明度から照明機器への電力供給を
決定する。必要照明度よりも機器周辺照明度が小さけれ
ば(1307)、その必要度を持つ識別子に対応する照
明機器への電力供給を続けるが(1308)、必要照明
度よりも機器周辺照明度が大きければ電力供給は停止さ
れる(1309)。必要照明度が200ルクス、ある照
明機器の機器周辺照明度が150ルクスであれば、要求さ
れている明るさよりも暗いのでその照明機器への電力供
給は継続される。
【0031】必要照明度が200ルクス、ある照明機器
の機器周辺照明度が250ルクスであれば、必要な明る
さよりも明るいのでその照明機器への電力供給は停止さ
れる。
【0032】図14に照明機器内部での処理のフローチ
ャートを示す。コントロールパネルから電力が供給され
ると(1401)、CPU1003は、ROM1002
から照明機器制御用プログラムを読み込む。ただし、条
件分岐1401は照明機器が判断するのではなく、コン
トロールパネル801から電力が供給されているかどう
かで決まる。CPU1003は、I/Oインターフェー
ス1005を介して、赤外線センサ1012の検出値を
読込み機器周辺照明度を求める。次にCPU1003
は、RAM1003から照明度履歴バッファの値を読込
む(1403)。まだ、照明度履歴バッファ1204に
値が入ってなければそのまま、求めた機器周辺照明度を
照明度履歴バッファ1204に書き込む。あるいは、デ
フォルトの機器周辺照明度をROM1002に書き込ん
でおいて、照明機器立ち上げ時にCPU1003がRO
M1002からデフォルトのを読込んで、照明度履歴バ
ッファに書き込んでもよい。次に機器の機器周辺照明度
とRAM1003から読込んだ照明度履歴バッファ12
04の値が異なれば(1404)、1101形式のメッ
セージにその照明機器の機器周辺照明度と電気機器の識
別子を書き込み、そのメッセージをパワーラインを介し
てコントロールパネルに送信する(1405)。
【0033】実施例1の変形例では、照明機器への電力
供給に対する要求の入力をスイッチのオン・オフで行う
方式とは異なり、照明機器への電力供給に対する要求を
コントロールレバーを用いてアナログ値で入力するの
で、機器周辺の明るさに応じた照明への電力供給停止を
段階的に行うことができ、柔軟な消費電力の節約が可能
である。
【0034】本発明における第2の実施例を示す。
【0035】第1の実施例では、機器周辺照明度と必要
照明度から照明機器への電力供給を行うかどうかの決定
をコントロールパネルが行う実施例を示した。第3の実
施例では、必要照明度を添付したメッセージを各照明機
器にブロードキャストし、メッセージを受信した照明機
器が照明への電力供給を行うかどうかの決定を行う。ま
た、単なる電力供給を続けるかどうかではなく、機器周
辺照明度と必要照明度の差により照明の明るさを調整す
る。以上の2点で第1の実施例とは異なる。図15に本
実施例の機能を実現するためのシステム構成例を示す。
システムの構成要素としてコントロールパネル150
1、照明機器1503、1504、1505を用いるの
は、実施例2と同じであるが、両者間を接続するネット
ワークにデバイスネット1506を用いる。また、メッ
セージ(1507)は、実施例2とは、逆方向であるコ
ントロールパネル1501から照明機器1503、15
04、1505へブロードキャストされるメッセージで
ある。
【0036】図16にコントロールパネル1501のハ
ードウェア構成を示す。実施例2と同様にコントロール
パネル1501を構成する各要素が内部バス1609を
介して接続されているが、RAMが接続されていないこ
と、照明機器へ電力を供給するためのパワーライン91
5、916、917と電力供給装置909、910、9
11と電力供給用配線がないといった点で構成が異な
る。照明機器1503、1504、1505とは、デバ
イスネットで接続される。
【0037】図17に照明機器のハードウェア構成を示
す。実施例2と同様に照明機器1503、1504、1
505を構成する各要素が内部バス1708を介して接
続されているが、コントロールパネル1501から供給
される電力を受けるためのパワーライン1009と電力
供給用配線1011は用いない。実施例2では、コント
ロールパネルから電力供給を受けるのではなく、プラグ
1714、本体電源供給装置1710を用いて外部から
100Vの電力を供給することが可能である。また、照
明機器の照明は単なるオン・オフではなくアナログ信号
を受け付けるため、明るさの細かな調節が可能である。
このアナログ制御は、CPU1703がI/Oインター
フェース1705を介して行う。
【0038】図18にコントロールパネル1501と照
明機器1503、1504、1505間の通信で用いる
メッセージのフォーマットを示す。メッセージ(150
7)は、コントロールパネル1501から照明機器15
03、1504、1505に要求されている明るさを送
信するためのメッセージである。このため、メッセージ
(1507)には必要照明度が添付される。ここで、第
2の実施例における必要照明度は、照明機器1503、
1504、1505に要求される照明機器1503、1
504、1505周辺の明るさをいう。この後、メッセ
ージ(1507)は、照明機器1503、1504、1
505にブロードキャストされる。メッセージ(150
7)を受信した照明機器1503、1504、1505
は、どの程度に明るさが要求されているかを知ることが
できる。
【0039】図19にコントロールパネル内部での処理
のフローチャートを示す。まず、コントロールパネル1
501に電力が供給され(1901)、CPU1603
は、ROM1602からプログラムを読み込む。ただ
し、条件分岐1901はコントロールパネルが判断する
のではなく、プラグ1611がコンセントに差し込まれ
ているかどうかで決まる。コントロールレバー1502
の指す値が変更されると(1902)、CPU1603
に割り込みが入る。
【0040】CPU1603は、I/Oインターフェー
ス1604からコントロールレバー1502の指す値を
読み込み、メッセージ1(1801)に添付した後、照
明機器1503、1504、1505にブロードキャス
トする(1903)。
【0041】図20に照明機器内部での処理のフローチ
ャートを示す。照明機器に電力が供給されると(200
1)、CPU1703はROM1702からプログラム
を読み込む。ただし、条件分岐2001は照明機器が判
断するのではなく、プラグ1714がコンセントに差し
込まれているかどうかで決まる。トランシーバ1706
においてメッセージを受信すると(2002)、メッセ
ージに添付されている必要照明度をRAM1704に書
き込む(2003)。
【0042】2回目以降は、このRAM1704の値を
更新する(2003)。CPU1703は、照明機器付
近の明るさをI/Oインターフェース1705から読み
込み、その値を機器周辺照明度として(2004)、R
AM1704に書き込む(2005)。すでに書き込ま
れている場合は更新する。次にRAM1704から必要
照明度を読み込み(2006)、機器周辺照明度と比較
し、機器周辺照明度と必要照明度の差をなくすだけの電
力を照明に供給する(2007)。機器周辺照明度が1
50ルクス、必要照明度が180ルクスである場合は、
照明機器の明るさを20ルクス増加させるだけの電力を
加える。
【0043】本実施例によれば、照明機器周辺の明るさ
と要求された明るさにより、照明機器が自動的に環境に
適した明るさを求め、その明るさになるように照明に電
力を供給するので、ユーザには適切な明るさを提供す
る。また、照明機器の明るさをほとんど必要としない箇
所にある照明機器の照明にはあまり電力が供給されない
ので、必要な箇所には電力を供給しつつ必要でない箇所
には電力を供給しない柔軟な消費電力節約が可能であ
る。実施例2では、すべての照明機器からのメッセージ
をコントロールパネルで処理する集中型であるため、照
明機器数の増加に伴い、要求に対する照明機器の応答が
遅れる。たとえば、一つの照明機器からのメッセージを
処理して、電力をするか否かに0.05秒かかるとす
る。照明機器が100個の場合、すべての照明機器を一
通り処理するだけに5秒かかることになる。一方、本実
施例では、コントロールパネルの処理は、要求を照明機
器にブロードキャストするだけであるので、コントロー
ルパネルでは、0.05秒よりも短い周期で次の要求を
照明機器に送信することができる。照明機器での処理も
それほど多くはなく、遅くとも1秒以内には、次の要求
を受信できる状態になる。このことより、要求に対する
高い応答性を可能にする。照明機器数の増加に対して、
コントローラのハード構成、ソフト構成を変更する必要
がなく、機器の拡張性の点で優れている。
【0044】本発明における第3の実施例を示す。
【0045】第2の実施例では、コントロールパネルに
おいて入力された必要照明度が添付されているメッセー
ジを各照明機器にブロードキャストし、メッセージを受
信した照明機器において機器周辺照明度と必要照明度の
比較を行い、機器周辺照明度と必要照明度の差から照明
の明るさを調整する実施例を示した。第3の実施例で
は、さらに、照明に設定されたの最大出力でも、コント
ロールパネルから要求された明るさを満たすことができ
ない場合、周囲の照明機器との協調により不足分の明る
さを補うため、照明機器が自身の状態と位置をブロード
キャストする方式を提案する。
【0046】図21に本実施例の機能を実現するための
システム構成例を示す。システム構成は、ほぼ第2の実
施例と同じであるが、照明機器2104から他の照明機
器2103、2105へのメッセージ2(2108)が
追加されている。メッセージ2は、照明機器2103、
2105から他の照明機器へ送信することも可能であ
る。
【0047】コントロールパネル2101と照明機器2
103、2104、2105のハードウェア構成は実施
例2と同じである。
【0048】図22にコントロールパネル2101と照
明機器2103、2104、2105間の通信で用いる
メッセージのフォーマットを示す。メッセージは2種類
あり、メッセージ1(2107)がコントロールパネル
2101から照明機器2103、2104、2105へ
送信されるメッセージで、メッセージ2(2108)は
照明機器から照明機器へ送信されるメッセージである。
メッセージ1(2107)は、コントロールパネル21
01から照明機器2103、2104、2105に要求
されている明るさを送信するためのメッセージで、メッ
セージ2(2108)は、照明機器間における協調のた
めのメッセージで、要求された明るさを照明機器が達成
できないときに周囲の照明機器に協調を依頼するための
メッセージである。メッセージ1のフォーマット(21
01)、メッセージ2のフォーマット(2102)の先
頭は、ともにメッセージを受け取った照明機器210
3、2104、2105がメッセージの内容を判断する
のに用いるフラグである。照明機器2103、210
4、2105では、このフラグが1であれば受信したメ
ッセージはメッセージ1(2107)として、フラグが
2であれば受信したメッセージをメッセージ2(210
8)として処理する。メッセージ1(2107)には、
フラグに加えて必要照明度が添付される。
【0049】第3の実施例における必要照明度は、照明
機器2103、2104、2105周辺に要求される明
るさをいう。この後、メッセージ1(2107)は、照
明機器2103、2104、2105にブロードキャス
トされる。メッセージ1(2107)を受信した照明機
器2103、2104、2105は、どの程度に明るさ
が要求されているかを知ることができる。メッセージ2
(2108)には、フラグに加えてこのメッセージを送
信する照明機器の位置情報と機器周辺照明度が添付され
る。ここでは、照明は固定されおりさらに配列状に配置
されているとする。この場合、照明の位置情報は、
(3、5)や(4、10)の形式で表現できる。位置情
報は、照明取り付け時に各照明に対して設定する。
【0050】図23に照明機器の明るさの増分を照明機
器に保存するためのバッファを示す。
【0051】照明機器の明るさの増分とは、他の照明機
器の明るさを補うのに必要な明るさである。明るさの増
分は、他の機器の状態と位置より求められ、その時点で
の必要照明度にこの増分が追加され、照明機器が出力す
べき明るさが照明機器で求められる。このバッファはR
AM1704に保存されるが、コントロールパネルから
新しい必要照明度が送信されると、明るさの増分は0に
クリアされる。
【0052】コントロールパネル内部での処理のフロー
チャートは、実施例2と同じである。
【0053】図24に照明機器内部での処理のフローチ
ャートを示す。照明機器に電力が供給されると(240
1)、CPU1703はROM1702からプログラム
を読み込む。ただし、条件分岐2401は照明機器が判
断するのではなく、プラグ1714がコンセントに差し
込まれているかどうかで決まる。トランシーバ1706
においてメッセージを受信すると(2402)、CPU
1703は、RAM1704に書きこまれている照明機
器の明るさの増分を0にクリアする。照明機器の明るさ
の増分とは、他の照明機器の明るさを補うのに必要な明
るさである。さらに、CPU1703は、メッセージの
フラグからメッセージ1(2107)かメッセージ2
(2108)かの判断を行う(2404)。受信したメ
ッセージがメッセージ1(2107)であると、添付さ
れている必要照明度をRAM1704に書き込む(24
05)。2回目以降は、このRAM1704の値を更新
する(2405)。CPU1703は、照明機器付近の
明るさをI/Oインターフェース(1708)から読み
込み、機器周辺照明度とする(2406)。機器周辺照
明度をRAM1704に書き込む。すでに書き込まれて
いる場合は更新する。次にRAM1704から必要照明
度を読み込み(2408)、機器周辺照明度と比較す
る。ここで、機器周辺照明度の値が必要照明度よりも小
さく(2409)、照明機器の出力が最大に達していな
ければ(2410)、機器周辺照明度と必要照明度の差
をなくすだけの電力とRAM1704に書きこまれてい
る明るさの増分を満たすだけの電力を照明に供給する
(2412)。もし、照明機器の出力が最大に達してい
れば、この照明機器ではこれ以上周囲を明るくすること
は不可能である。このためCPU1703では、周囲の
照明機器へ協調を依頼するためにメッセージ2(240
8)を作成する。メッセージ2(2408)には、RO
M1702に書き込まれている照明の位置と、機器周辺
照明度が添付される。ここで、照明の位置はROM17
02に書き込むのではなく、ディップスイッチによる設
定であってももちろんよい。作成されたメッセージ2
(2408)は、通信プロセッサ、トランシーバを介し
てデバイスネットで構成されたネットワークにブロード
キャストされる(2411)。ここで、条件分岐240
9において、機器周辺照明度が必要照明度よりも大きい
場合は、機器周辺照明度と必要照明度の差をなくすだけ
の電力を照明に供給する(実際には、供給される電力は
減少する)。条件分岐2404において、受信したメッ
セージがメッセージ2(2108)である場合は、メッ
セージ2を処理して、照明機器が追加して出力すべき明
るさの増分を求める。その方法を以下に示す。(1)送
信されたメッセージ2(2108)に添付されている照
明機器の位置と(2)送信されたメッセージ2(210
8)に添付されている照明装置の機器周辺照明度を取り
出す(2413)。次にRAM1704から(3)必要照
明度を読み込む(2414)。次に(1)、(2)を用
いて増加する必要のある明るさを求める(2415)。
(1)と自分の位置からメッセージを送信してきた照明
までの距離を求めることができる。この距離をDとす
る。このメッセージを受け取った照明機器は、メッセー
ジ2(2108)を送信してきた照明機器のためにさら
に明るさを増す必要があるが、その量は、T×D×
{(3)−(2)}ルクスである。求めた明るさの増分
をRAM1704に書きみ、必要照明度に求めた明るさ
の増分を加えた電力を照明機器に供給する(241
6)。ここで、Tは定数であるが、照明機器の性質や周
辺の照明機器の数に応じて調節する必要がある。照明機
器の可能な出力の範囲で明るさを供給する。また、協調
する必要があるのは、周囲にいる照明機器のみであるの
でDに制限を設ける。照明機器間の距離をRとした場
合、0<=D<=2Rとする。求めた明るさの増分は、
RAM1704に書きこまれる。
【0054】本実施例によれば、実施例2のすべての効
果に加えて、すべての照明機器の出力が等しくない場
合、特に照明が古くなって出力が落ちていたり、切れて
いたりする場合に周囲の照明機器が変わりに明るさを補
うことができ、部屋等の全体的な明るさを一定に保つこ
とができる。
【0055】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
機器の起動・停止、機器の出力に関する重要性と、機器
の出力に関する要求を元に、機器の起動・停止、機器の
出力調節を決定するので、機器周辺の環境や機器の状態
の変化に応じた機器の起動・停止、機器の出力調整が可
能な機器システムを提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第1の実施例を適応したシステ
ムの構成図である。
【図2】第1の実施例におけるインテリジェントブレー
カーのハードウェア構成を示す図である。
【図3】第1の実施例における電気機器のハードウェア
構成を示す図である。
【図4】第1の実施例におけるメッセージのフォーマッ
トを示す図である。
【図5】第1の実施例におけるインテリジェントブレー
カーが管理するテーブルの構成図である。
【図6】第1の実施例におけるインテリジェントブレー
カー内部での処理のフローチャートである。
【図7】第1の実施例における電気機器内部での処理の
フローチャートである。
【図8】本発明における第1の実施例の変形例を適応し
たシステムの構成図である。
【図9】第1の実施例の変形例におけるコントロールパ
ネルのハードウェア構成を示す図である。
【図10】第2の実施例の変形例における電気機器のハ
ードウェア構成を示す図である。
【図11】第1の実施例の変形例におけるメッセージの
フォーマットを示す図である。
【図12】(a)は第1の実施例の変形例におけるコント
ロールパネルが管理するテーブルの構成図、(b)は第1
の実施例の変形例における電気機器が管理するバッファ
の構成図である。
【図13】第1の実施例の変形例におけるコントロール
パネル内部での処理のフローチャートである。
【図14】第1の実施例の変形例における電気機器内部
での処理のフローチャートである。
【図15】本発明における第2の実施例を適応したシス
テムの構成図である。
【図16】第2の実施例におけるコントロールパネルの
ハードウェア構成を示す図である。
【図17】第2の実施例における電気機器のハードウェ
ア構成を示す図である。
【図18】第2の実施例におけるメッセージ1のフォー
マットを示す図である。
【図19】第2の実施例におけるコントロールパネル内
部での処理のフローチャートである。
【図20】第2の実施例における照明機器内部での処理
のフローチャートである。
【図21】本発明における第3の実施例を適応したシス
テムの構成図である。
【図22】(a)は第3の実施例におけるメッセージ1の
フォーマットを示す図、(b)は第3の実施例におけるメ
ッセージ2のフォーマットを示す図である。
【図23】第3の実施例における照明機器が管理するバ
ッファの構成図である。
【図24】第3の実施例における照明機器内部での処理
のフローチャートである。
【符号の説明】
101・102…スイッチ、104・105・106…
センサ付き照明機器、110・111・112…電気機
器が使用中かどうかを示すメッセージ、401…実施例
1のメッセージのフォーマット、501…使用中の機器
を管理するテーブル、802…明るさに対する要求を入
力するためのレバー、809・810・811…照明機
器周辺の明るさを添付したメッセージ、803・804
・805…センサ付き照明機器、1101…照明機器の
識別子とその照明機器の周辺の明るさが添付されたメッ
セージのフォーマット、1201…各照明機器周辺の明
るさを管理するためのテーブル、1204…機器周照明
度を保管しておくバッファ、1502…照明機器周辺の
明るさに対する要求(必要照明度)を入力するためのレ
バー、1503・1504・1505…センサ付き照明
機器、1507…照明機器周辺の明るさに対する要求
(必要照明度)を添付したメッセージ、1801…必要
照明度が添付されたメッセージのフォーマット、210
2…照明機器周辺の明るさに対する要求(必要照明度)
を入力するためのレバー、2103・2104・210
5…センサ付き照明機器、2107…照明機器周辺の明
るさに対する要求(必要照明度)を添付したメッセー
ジ、2108…照明機器の状態や位置を添付したメッセ
ージ、2201…2107のためのメッセージフォーマ
ット、 2202…2108のためのメッセージフォー
マット、2301…他の照明機器のために追加する必要
のある明るさを格納するためのバッファ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河野 克己 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内 Fターム(参考) 5B049 AA03 AA06 CC48 EE55 EE56 GG04 GG07 5G064 CB11 DA07 5K048 AA16 BA03 BA07 BA12 DC04 DC06 EB02 EB10 FC01 HA31

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機器とコントローラがネットワークを介
    して接続されており、コントローラが機器の起動・停止
    に関する要求を受信するステップ、機器が外部入力や機
    器の状態から機器起動の重要性を求めるステップ、機器
    が該重要性をコントローラに送信するステップ、コント
    ローラが該要求と該重要性から機器の起動・停止を決定
    するステップからなる起動制御方式。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006075513A1 (ja) * 2005-01-13 2006-07-20 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 機器動作制御装置及びその方法
CN114123512A (zh) * 2021-12-01 2022-03-01 山东汇能电气有限公司 一种基于智能化的高压开关柜远程控制系统

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