JP2001169397A - 音響電気変換装置 - Google Patents
音響電気変換装置Info
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- JP2001169397A JP2001169397A JP35362199A JP35362199A JP2001169397A JP 2001169397 A JP2001169397 A JP 2001169397A JP 35362199 A JP35362199 A JP 35362199A JP 35362199 A JP35362199 A JP 35362199A JP 2001169397 A JP2001169397 A JP 2001169397A
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- Electrostatic, Electromagnetic, Magneto- Strictive, And Variable-Resistance Transducers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 部品のバラツキがあっても焦点合わせが容易
で量産性の優れた音響電気変換装置を提供する。 【解決手段】 音圧により振動する振動板2と、振動板
2に光ビームを照射する発光素子3と、振動板2に照射
された光ビームの反射光を受光し、振動板2の振動変位
に対応する信号を出力する受光素子4と、発光素子3と
受光素子4とを設置する基板5とを備え、発光素子3の
発光面と受光素子4の受光面とが平行でかつほぼ同一平
面となるように基板5上に設置し、発光素子3から発光
面に対してほぼ垂直に出射される光ビームの振動板2へ
の入射光と反射光とのなす角度と同一角度だけ振動板2
を基板5に対して傾斜させて設置する。
で量産性の優れた音響電気変換装置を提供する。 【解決手段】 音圧により振動する振動板2と、振動板
2に光ビームを照射する発光素子3と、振動板2に照射
された光ビームの反射光を受光し、振動板2の振動変位
に対応する信号を出力する受光素子4と、発光素子3と
受光素子4とを設置する基板5とを備え、発光素子3の
発光面と受光素子4の受光面とが平行でかつほぼ同一平
面となるように基板5上に設置し、発光素子3から発光
面に対してほぼ垂直に出射される光ビームの振動板2へ
の入射光と反射光とのなす角度と同一角度だけ振動板2
を基板5に対して傾斜させて設置する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光を用いて振動板の
振動変位を電気信号に変換する音響電気変換装置に関す
る。
振動変位を電気信号に変換する音響電気変換装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】音響電気変換装置の代表的なものとして
光マイクロフォン装置が知られている。 図4は従来の
光マイクロフォン装置のヘッド部の要部構成を示す断面
図である。マイクロフォンヘッド1の内部には音圧によ
り振動する振動板2が支点7,8の間に張設されてお
り、音波が当たる方の面は外部に露出され音波6を受波
する。また振動板2の反対側の面に位置するヘッド1の
内部には振動板2の面に斜めから光ビームを照射するレ
ーザダイオード等の発光素子3と、振動板2に照射され
た光ビームの反射光を受波するホトダイオード等の受光
素子4とが設けられている。これにより振動板2に音波
6が当たることにより、受光素子4の受光面における反
射光の照射位置に応じた信号を受光素子4から出力させ
ることができる。
光マイクロフォン装置が知られている。 図4は従来の
光マイクロフォン装置のヘッド部の要部構成を示す断面
図である。マイクロフォンヘッド1の内部には音圧によ
り振動する振動板2が支点7,8の間に張設されてお
り、音波が当たる方の面は外部に露出され音波6を受波
する。また振動板2の反対側の面に位置するヘッド1の
内部には振動板2の面に斜めから光ビームを照射するレ
ーザダイオード等の発光素子3と、振動板2に照射され
た光ビームの反射光を受波するホトダイオード等の受光
素子4とが設けられている。これにより振動板2に音波
6が当たることにより、受光素子4の受光面における反
射光の照射位置に応じた信号を受光素子4から出力させ
ることができる。
【0003】このため振動板2の振動を、この振動板2
に非接触で検出して電気信号に変換することができるた
め、振動検出系を振動板2に設ける必要がなくなり、振
動部分の重量を軽量化することができ、しかも微弱な音
波の変動にも十分に追従できる。ここで発光素子3と受
光素子4とは基板5にそれぞれ所定の角度Ψ1,Ψ2で
取り付けられ基板5と振動板とは近接してほぼ平行にな
るように配置されている。このため発光素子3からの入
射光と振動板での反射光との間で入射角Ψ1と反射角Ψ
2とは等しくなる。
に非接触で検出して電気信号に変換することができるた
め、振動検出系を振動板2に設ける必要がなくなり、振
動部分の重量を軽量化することができ、しかも微弱な音
波の変動にも十分に追従できる。ここで発光素子3と受
光素子4とは基板5にそれぞれ所定の角度Ψ1,Ψ2で
取り付けられ基板5と振動板とは近接してほぼ平行にな
るように配置されている。このため発光素子3からの入
射光と振動板での反射光との間で入射角Ψ1と反射角Ψ
2とは等しくなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように入射角と反
射角とを等しくさせるためには発光素子3と受光素子4
とをそれぞれ所定の角度Ψ1,Ψ2(Ψ1=Ψ2)を持
たせて基板5に取り付ける必要がある。しかし光マイク
ロフォンのヘッド部の構造が小型化するとヘッド部を構
成する部品のばらつきにより所定の角度を持って発光素
子および受光素子を基板に取り付け、しかも入射角と反
射角とを合わせることは必ずしも容易ではない。また所
定の角度を持たせて発光素子と受光素子とを基板に取り
付けるためには多大の工数を要し、しかも反射光の焦点
が受光素子の受光面に正確に合うように調整することは
非常に困難な作業を伴う。
射角とを等しくさせるためには発光素子3と受光素子4
とをそれぞれ所定の角度Ψ1,Ψ2(Ψ1=Ψ2)を持
たせて基板5に取り付ける必要がある。しかし光マイク
ロフォンのヘッド部の構造が小型化するとヘッド部を構
成する部品のばらつきにより所定の角度を持って発光素
子および受光素子を基板に取り付け、しかも入射角と反
射角とを合わせることは必ずしも容易ではない。また所
定の角度を持たせて発光素子と受光素子とを基板に取り
付けるためには多大の工数を要し、しかも反射光の焦点
が受光素子の受光面に正確に合うように調整することは
非常に困難な作業を伴う。
【0005】また、モノリシック構造の同一平面上に構
成された垂直面発光型発光素子(VCSEL)とフォト
ダイオード(PD)とを用いるものも知られている。図
5はこのような光マイクロフォン素子の構造を示すもの
である。図5(a)は断面形状を示したものでヘッド1
の底面10に電子回路基板12を設置し、この基板12
上に発光素子と受光素子とを配置した基板13を取り付
ける。取り付けは、基板13と基板12とを例えばフリ
ップチップボンディングで電気的に接続することにより
行うことも出来る。また底面10をシリコンなどの半導
体基板で構成すれば、この上に電子回路を構成できるの
で電子回路基板12を省略することも出来る。なお、図
5に示す例では発光素子として垂直面発光型レーザダイ
オードLDを受光素子としてフォトダイオードPDを用
いている。基板13の中央に円形形状の面発光レーザダ
イオードLDを配置し、この面発光レーザダイオードL
Dを取り巻くように同心円状に受光素子PDを配置す
る。
成された垂直面発光型発光素子(VCSEL)とフォト
ダイオード(PD)とを用いるものも知られている。図
5はこのような光マイクロフォン素子の構造を示すもの
である。図5(a)は断面形状を示したものでヘッド1
の底面10に電子回路基板12を設置し、この基板12
上に発光素子と受光素子とを配置した基板13を取り付
ける。取り付けは、基板13と基板12とを例えばフリ
ップチップボンディングで電気的に接続することにより
行うことも出来る。また底面10をシリコンなどの半導
体基板で構成すれば、この上に電子回路を構成できるの
で電子回路基板12を省略することも出来る。なお、図
5に示す例では発光素子として垂直面発光型レーザダイ
オードLDを受光素子としてフォトダイオードPDを用
いている。基板13の中央に円形形状の面発光レーザダ
イオードLDを配置し、この面発光レーザダイオードL
Dを取り巻くように同心円状に受光素子PDを配置す
る。
【0006】図5(b)は図5(a)中に点線で囲んで
示した受発光素子が搭載された基板13の受発光部を拡
大して示した平面図である。図に示すように中心部に円
形形状の発光素子LDを配置し、これを取り囲むように
同心円状に受光素子PD1,PD2,…PDnを配置す
る。なおここで用いられる発光素子LDとしては垂直表
面発光型レーザを用いることができる。この発光素子L
Dと受光素子PDとはガリウム砒素ウェファ上に同時に
半導体製造工程により作製することができる。一般に、
垂直表面発光型発光素子は発光強度分布が同心円状にほ
ぼ均一な特性を持っている。従って、中心部に設置され
た発光素子LDから所定の角度で振動板2に向かって放
射された放射光は同心円状に同一強度を持って反射し、
音波6の受波により振動板2が振動することにより反射
角度が変化し受光素子PDに同心円状に到達する。
示した受発光素子が搭載された基板13の受発光部を拡
大して示した平面図である。図に示すように中心部に円
形形状の発光素子LDを配置し、これを取り囲むように
同心円状に受光素子PD1,PD2,…PDnを配置す
る。なおここで用いられる発光素子LDとしては垂直表
面発光型レーザを用いることができる。この発光素子L
Dと受光素子PDとはガリウム砒素ウェファ上に同時に
半導体製造工程により作製することができる。一般に、
垂直表面発光型発光素子は発光強度分布が同心円状にほ
ぼ均一な特性を持っている。従って、中心部に設置され
た発光素子LDから所定の角度で振動板2に向かって放
射された放射光は同心円状に同一強度を持って反射し、
音波6の受波により振動板2が振動することにより反射
角度が変化し受光素子PDに同心円状に到達する。
【0007】従って、同心円状に配列された受光素子P
D1〜PDnの受光光量の変化を検出することにより振
動板2の振動変位を検出することができる。これにより
入射音波6の強弱を検知することができるため、光マイ
クロフォン素子として使用可能となる。なお発光素子L
Dや受光素子PDを駆動、もしくは入射光量の検出のた
めに電極11が形成されている。図6はVCSELの発
光強度分布を示したもので、図に示すように放射強度分
布はガウス分布として与えられる。このような構造の受
発光素子を用いた場合、VCSELの放射角度は光軸に
対して5〜10度位は膨らむが、垂直方向の発光強度が
一番大きくなるため、VCSELの周囲に配置された受
光素子は必ずしも最大効率で振動板2からの反射光を受
光することが出来ない。本発明はこのような従来の音響
電気変換装置の欠点を解消し、量産性が優れしかも均一
の反射を得ることのできる音響電気変換装置を提供する
ことを目的とする。
D1〜PDnの受光光量の変化を検出することにより振
動板2の振動変位を検出することができる。これにより
入射音波6の強弱を検知することができるため、光マイ
クロフォン素子として使用可能となる。なお発光素子L
Dや受光素子PDを駆動、もしくは入射光量の検出のた
めに電極11が形成されている。図6はVCSELの発
光強度分布を示したもので、図に示すように放射強度分
布はガウス分布として与えられる。このような構造の受
発光素子を用いた場合、VCSELの放射角度は光軸に
対して5〜10度位は膨らむが、垂直方向の発光強度が
一番大きくなるため、VCSELの周囲に配置された受
光素子は必ずしも最大効率で振動板2からの反射光を受
光することが出来ない。本発明はこのような従来の音響
電気変換装置の欠点を解消し、量産性が優れしかも均一
の反射を得ることのできる音響電気変換装置を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の音響電気変換装置は、音圧により振動する振
動板と、前記振動板に光ビームを照射する発光素子と、
前記振動板に照射された前記光ビームの反射光を受光
し、前記振動板の振動変位に対応する信号を出力する受
光素子と、前記発光素子と前記受光素子とを設置する基
板とを備え、前記発光素子の発光面と前記受光素子の受
光面とが平行でかつほぼ同一平面となるように前記発光
素子と受光素子とを前記基板上に設置し、前記発光素子
から前記発光面に対してほぼ垂直に出射される前記光ビ
ームの前記振動板への入射光と前記反射光とのなす角度
と同一角度だけ前記振動板を前記基板に対して傾斜させ
て設置することを特徴とする。また、前記音響電気変換
装置において、前記振動板の前記入射光が照射される領
域を鏡面とすることが出来る。なお、前記領域は円環状
又は円形スポット状に形成することが出来る。
に本発明の音響電気変換装置は、音圧により振動する振
動板と、前記振動板に光ビームを照射する発光素子と、
前記振動板に照射された前記光ビームの反射光を受光
し、前記振動板の振動変位に対応する信号を出力する受
光素子と、前記発光素子と前記受光素子とを設置する基
板とを備え、前記発光素子の発光面と前記受光素子の受
光面とが平行でかつほぼ同一平面となるように前記発光
素子と受光素子とを前記基板上に設置し、前記発光素子
から前記発光面に対してほぼ垂直に出射される前記光ビ
ームの前記振動板への入射光と前記反射光とのなす角度
と同一角度だけ前記振動板を前記基板に対して傾斜させ
て設置することを特徴とする。また、前記音響電気変換
装置において、前記振動板の前記入射光が照射される領
域を鏡面とすることが出来る。なお、前記領域は円環状
又は円形スポット状に形成することが出来る。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態の一例
である光マイクロフォン装置のヘッド部の構成を示す断
面図である。本発明においては基板5に搭載される発光
素子3と受光素子4とを角度を持たせることなく発光面
と受光面とが平行でほぼ同一平面となるように基板5に
設置する。そして発光素子3から発光面に対してほぼ垂
直に光ビームを振動板2に対して出射する。
である光マイクロフォン装置のヘッド部の構成を示す断
面図である。本発明においては基板5に搭載される発光
素子3と受光素子4とを角度を持たせることなく発光面
と受光面とが平行でほぼ同一平面となるように基板5に
設置する。そして発光素子3から発光面に対してほぼ垂
直に光ビームを振動板2に対して出射する。
【0010】次に本発明においては振動板2を支点7,
8により張設するに際して所定の角度θだけ基板5に対
して傾けて張設する。そして発光素子3からの光ビーム
が振動板2により反射されて受光素子4に到達する入射
光と反射光との成す角度を振動板2の傾斜角度θと同一
となるようにする。このように発光素子3と受光素子4
とを基板5に平面的に取り付けることにより量産性を向
上させることができる。ここで発光素子として垂直表面
発光型発光素子を用いると発光素子3の発光面に垂直な
方向に入射光が得られる。また受光素子4に対してはこ
れに入射する反射光は受光面に対して傾斜するが、一般
に受光素子は発光素子に比べて受光する光の入射角度に
対しては感度はそれほど劣化せず、入射角度が必ずしも
受光面に垂直になっていなくても受光効率は著しく劣化
することはない。
8により張設するに際して所定の角度θだけ基板5に対
して傾けて張設する。そして発光素子3からの光ビーム
が振動板2により反射されて受光素子4に到達する入射
光と反射光との成す角度を振動板2の傾斜角度θと同一
となるようにする。このように発光素子3と受光素子4
とを基板5に平面的に取り付けることにより量産性を向
上させることができる。ここで発光素子として垂直表面
発光型発光素子を用いると発光素子3の発光面に垂直な
方向に入射光が得られる。また受光素子4に対してはこ
れに入射する反射光は受光面に対して傾斜するが、一般
に受光素子は発光素子に比べて受光する光の入射角度に
対しては感度はそれほど劣化せず、入射角度が必ずしも
受光面に垂直になっていなくても受光効率は著しく劣化
することはない。
【0011】なお、図1に示す構成において発光素子3
として図5に示すようなVCSELを用いることが出来
る。この場合、基板5としてガリウム砒素ウェファ等を
用い、その基板5上にVCSEL3とPD4とを形成す
る。なおPD4は複数個配置しても良く、PD4をVC
SEL3を取り囲むように同心円状に形成する必要はな
い。このように形成することにより、VCSEL3から
の発光強度の最大な部分をPD4で受光できる。またP
D4を複数個配置した場合、このPD4からの信号を受
ける図示しない差動増幅器等の電子回路をフリップチッ
プボンディング等で基板5にはり付けることにより小型
化を実現することが出来る。
として図5に示すようなVCSELを用いることが出来
る。この場合、基板5としてガリウム砒素ウェファ等を
用い、その基板5上にVCSEL3とPD4とを形成す
る。なおPD4は複数個配置しても良く、PD4をVC
SEL3を取り囲むように同心円状に形成する必要はな
い。このように形成することにより、VCSEL3から
の発光強度の最大な部分をPD4で受光できる。またP
D4を複数個配置した場合、このPD4からの信号を受
ける図示しない差動増幅器等の電子回路をフリップチッ
プボンディング等で基板5にはり付けることにより小型
化を実現することが出来る。
【0012】図2は振動板2の表面形状を示したもので
ある。前述したように発光素子3として垂直表面発光型
発光素子(VCSEL)を用いた場合には発光面からの
光は同心円状に均一の発光強度を持って放射されるた
め、振動板2の受光面を円環状に鏡面仕上げしておけば
そこでの反射効率が向上する。図2に斜線で示す領域2
aはこのように鏡面仕上げをした領域を示している。ま
た図2(b)に示すように光ビームが当たるスポット状
の領域2bのみを鏡面仕上げすることも可能である。領
域2cは振動板2を支点7,8に張設する際の位置決め
ポイントを表わしている。
ある。前述したように発光素子3として垂直表面発光型
発光素子(VCSEL)を用いた場合には発光面からの
光は同心円状に均一の発光強度を持って放射されるた
め、振動板2の受光面を円環状に鏡面仕上げしておけば
そこでの反射効率が向上する。図2に斜線で示す領域2
aはこのように鏡面仕上げをした領域を示している。ま
た図2(b)に示すように光ビームが当たるスポット状
の領域2bのみを鏡面仕上げすることも可能である。領
域2cは振動板2を支点7,8に張設する際の位置決め
ポイントを表わしている。
【0013】図3は本発明による光マイクロフォン装置
のヘッド部の動作を説明するための図である。発光素子
3から出射した光ビームの光束L1は基板5に対してθ
だけ傾いた角度で張設された振動板2の所定領域に当た
り、ここで反射して反射光束L2となり受光素子4に入
射する。この時、振動板2が音波により振動することに
より反射光束L2は図中に実線、破線および鎖線で示す
ように振動変位の大きさによって変化し、受光素子4の
異なる受光面に入射する。従ってこの受光位置での光信
号の大きさを検出することにより振動板2の振動変位を
検出することができる。なお、本発明は上述した光マイ
クロフォン装置のみに限定されるものではなく、音響セ
ンサとしても利用可能である。
のヘッド部の動作を説明するための図である。発光素子
3から出射した光ビームの光束L1は基板5に対してθ
だけ傾いた角度で張設された振動板2の所定領域に当た
り、ここで反射して反射光束L2となり受光素子4に入
射する。この時、振動板2が音波により振動することに
より反射光束L2は図中に実線、破線および鎖線で示す
ように振動変位の大きさによって変化し、受光素子4の
異なる受光面に入射する。従ってこの受光位置での光信
号の大きさを検出することにより振動板2の振動変位を
検出することができる。なお、本発明は上述した光マイ
クロフォン装置のみに限定されるものではなく、音響セ
ンサとしても利用可能である。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように本発明の音響電気変
換装置では発光素子と受光素子とを基板に対して平面的
に設置しているため取り付けが簡単で量産性に優れてい
る。また振動板の傾きはわずかであるため振動板はほぼ
受発光素子の取り付けられた基板に対して平行に張設し
たものと考えることができる。このため本発明では音響
電気変換装置のヘッド部を構成する部品にバラツキがあ
っても入射光と反射光との焦点合わせが容易でしかも量
産性に優れた音響電気変換装置を構成することができ
る。
換装置では発光素子と受光素子とを基板に対して平面的
に設置しているため取り付けが簡単で量産性に優れてい
る。また振動板の傾きはわずかであるため振動板はほぼ
受発光素子の取り付けられた基板に対して平行に張設し
たものと考えることができる。このため本発明では音響
電気変換装置のヘッド部を構成する部品にバラツキがあ
っても入射光と反射光との焦点合わせが容易でしかも量
産性に優れた音響電気変換装置を構成することができ
る。
【図1】本発明の実施の形態である光マイクロフォン装
置に用いられるヘッド部の構造を示す断面図。
置に用いられるヘッド部の構造を示す断面図。
【図2】本発明に用いられる振動板の一例を示す平面
図。
図。
【図3】本発明の動作原理を説明するための図。
【図4】従来の光マイクロフォン装置のヘッド部の構造
を示す断面図。
を示す断面図。
【図5】VCSELとPDとで構成される受発光素子を
用いた光マイクロフォン装置のヘッド部の構造を示す断
面図及び平面図。
用いた光マイクロフォン装置のヘッド部の構造を示す断
面図及び平面図。
【図6】VCSELの発光強度分布を示す図。
1 ヘッド 2 振動板 3 発光素子 4 受光素子 5 基板 6 音波 7,8 支点 θ 傾斜角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 服部 裕 東京都渋谷区道玄坂1丁目14番6号 株式 会社ケンウッド内 Fターム(参考) 5D021 DD04
Claims (4)
- 【請求項1】 音圧により振動する振動板と、前記振動
板に光ビームを照射する発光素子と、前記振動板に照射
された前記光ビームの反射光を受光し、前記振動板の振
動変位に対応する信号を出力する受光素子と、前記発光
素子と前記受光素子とを設置する基板とを備え、 前記発光素子の発光面と前記受光素子の受光面とが平行
でかつほぼ同一平面となるように前記発光素子と前記受
光素子とを前記基板上に設置し、 前記発光素子から前記発光面に対してほぼ垂直に出射さ
れる前記光ビームの前記振動板への入射光と前記反射光
とのなす角度と同一角度だけ前記振動板を前記基板に対
して傾斜させて設置することを特徴とする音響電気変換
装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の音響電気変換装置にお
いて、 前記振動板の前記入射光が照射される領域を鏡面とする
ことを特徴とする音響電気変換装置。 - 【請求項3】 請求項2に記載の音響電気変換装置にお
いて、 前記領域が円環状に形成されることを特徴とする音響電
気変換装置。 - 【請求項4】 請求項2に記載の音響電気変換装置にお
いて、 前記領域が円形スポット状に形成されることを特徴とす
る音響電気変換装置。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35362199A JP2001169397A (ja) | 1999-12-13 | 1999-12-13 | 音響電気変換装置 |
EP00978067A EP1235463A4 (en) | 1999-12-03 | 2000-12-01 | ELECTROACOUSTIC TRANSDUCER USING AN OPTICAL DEVICE |
CNB008166153A CN1203727C (zh) | 1999-12-03 | 2000-12-01 | 采用光学器件的声电换能器 |
KR1020027007087A KR100629048B1 (ko) | 1999-12-03 | 2000-12-01 | 광학소자를 이용한 음향전기 변환장치 |
US10/148,468 US20050163509A1 (en) | 1999-12-03 | 2000-12-01 | Acoustoelectric transducer using optical device |
DE1235463T DE1235463T1 (de) | 1999-12-03 | 2000-12-01 | Elektroakustischer übertrager mit verwendung eines optischen geräts |
PCT/JP2000/008537 WO2001041502A1 (fr) | 1999-12-03 | 2000-12-01 | Transducteur electroacoustique utilisant un dispositif optique |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35362199A JP2001169397A (ja) | 1999-12-13 | 1999-12-13 | 音響電気変換装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001169397A true JP2001169397A (ja) | 2001-06-22 |
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JP (1) | JP2001169397A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
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- 1999-12-13 JP JP35362199A patent/JP2001169397A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN113906288A (zh) * | 2019-12-13 | 2022-01-07 | 在线业务解决方案株式会社 | 圆筒内表面检查装置 |
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