JP2001245396A - 音響電気変換装置 - Google Patents

音響電気変換装置

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JP2001245396A JP2000049923A JP2000049923A JP2001245396A JP 2001245396 A JP2001245396 A JP 2001245396A JP 2000049923 A JP2000049923 A JP 2000049923A JP 2000049923 A JP2000049923 A JP 2000049923A JP 2001245396 A JP2001245396 A JP 2001245396A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所定軸方向のみの感度を向上させ周囲雑音の
影響の少ない超小型音響電気変換装置を提供する。 【解決手段】 発光強度分布が同心円状にほぼ均一な垂
直空洞表面発光型レーザー発光素子を配置し、発光素子
の放射光を受光する為の受光素子を配置した基板と、基
板に対向する位置にほぼ平行に、かつ近接して設置さ
れ、音圧により振動するとともに、発光素子からの光を
反射させて受光素子に放射する振動板と、発光素子に駆
動電流を供給する光源駆動回路と、受光素子から出力さ
れる信号の一部を負帰還信号として光源駆動回路に供給
する負帰還回路とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光を用いて振動板の
振動を電気信号に変換する音響電気変換装置に係り、特
に発光素子として垂直空洞表面発光型レーザーダイオー
ド(以下VCSELという)を用いた、指向性を可変で
きる音響電気変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】VCSELを用いた超小型音響電気変換
装置として光マイクロフォン装置が知られており、その
一例が本願出願人による先願として特願平11−345
438号に提案されている。また指向性を可変でき、し
たがって所定の方向にシャープな指向性ビームパターン
を形成することのできる光マイクロフォン装置も、本願
出願人による先願として特願平11−294222号に
提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特願平11−
294222号で提案されている光マイクロフォン装置
では、可変のシャープな指向性を有する装置を実現して
いるものの、超小型化の観点からは課題があった。そこ
で、本発明は超小型でしかも指向性を可変することので
きる音響電気変換装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の音響電気変換装置は、発光強度分布が同心円
状にほぼ均一な垂直空洞表面発光型レーザー発光素子を
配置し、前記発光素子の放射光を受光する為の受光素子
を配置した基板と、前記基板に対向する位置にほぼ平行
に、かつ近接して設置され、音圧により振動するととも
に、前記発光素子からの光を反射させて前記受光素子に
放射する振動板と、前記発光素子に駆動電流を供給する
光源駆動回路と、前記受光素子から出力される信号の一
部を負帰還信号として前記光源駆動回路に供給する負帰
還回路とを具備する。前記音響電気変換装置において、
前記負帰還回路は、出力端子が前記光源駆動回路の制御
端子に接続され、非反転入力端子が所定電位点に接続さ
れた比較器と、前記受光素子から出力される前記信号が
所定レベル以下の時増幅しかつ信号レベルが小さいほど
増幅度が大きくなる小信号増幅回路とから構成され、前
記小信号増幅回路の出力を前記比較器の反転入力端子に
供給する。さらに、前記音響電気変換装置において、前
記小信号増幅回路の出力を所定周波数範囲のみを通過さ
せるフィルタ回路を介して前記比較器の反転入力端子に
供給することが出来る。また、前記音響電気変換装置に
おいて、前記負帰還信号の負帰還量を可変する負帰還量
可変手段を設けることが出来る。
【0005】
【発明の実施の形態】まず、本発明の音響電気変換装置
の実施の形態を説明するに先立って本発明による光マイ
クロフォン装置の基本原理とVCSELを用いた光マイ
クロフォン素子の基本構造について説明する。光マイク
ロフォン装置の振動板は基本的には速度型マイクロフォ
ンと呼ばれるマイクロフォンの原理に従って動作する。
今、近接した2点間の音圧差に比例した出力電圧を発生
するマイクロフォンを想定し、図6に示すように音の進
行方向xに対して角度θで交差する軸yに沿ってだけ動
ける物体Aがあると仮定する。
【0006】この物体Aの軸yに垂直な端面の面積を
S、両端面間の距離をdとすると、両端面に働く力の差
すなわち物体Aに働く軸y方向の駆動力Fは角周波数を
ω、大気密度をρ0、粒子密度をuとすると、
【数1】 で表わされる。
【0007】次に、この物体Aの機械インピーダンスを
Zmとすると軸方向の速度Vは
【数2】 と表わされる。従ってこの種の速度型マイクロフォンの
軸方向の速度Vは周波数と振動板の面積に比例し、また
粒子速度にも比例する。そして、振動板の機械インピー
ダンスには反比例する。
【0008】光マイクロフォンの場合、光源から発射し
た光を振動板に当て、その反射光を検出するように構成
されているので、マイクロフォンの出力電圧は振動板の
振幅(変位)Xに比例する。従って(3)式の関係が成
立する。
【数3】 光マイクロフォンの振動板の振幅は、音の進行方向が振
動板の動く軸の方向と一致している時(θ=0、180
°)最大となり、その両者が直角のとき(θ=90°、
270°)最小となる。
【0009】この振動板の振幅は感度に比例するため、
その感度を示す指向特性は図7に示すように表わされ
る。ここで振動板の音圧をP、音速をcとすると、
(4)式が成立する。
【数4】
【0010】音圧に対する振幅感度は(5)式で表わさ
れる。
【数5】
【0011】このように光マイクロフォンの感度は振動
板の面積に比例し、振動板の機械インピーダンスに反比
例する。また振動板の振動方向と音の進行方向とが一致
したときに最大感度となり、それが直角のときに最小感
度となる。ここで、振動板の機械インピーダンスが抵抗
性の場合(振動板の両側に音響抵抗などを入れた抵抗制
御状態の場合)、感度は周波数に無関係な値となる。し
かし、振動板をピンと張って緊張させた状態にした場合
(スティフネス制御)、感度は周波数に比例して高域ほ
ど高くなる。逆に振動板をフラフラに緩くした場合(慣
性制御)、感度は周波数に反比例するため高域ほど感度
が下がる。スティフネス制御や慣性制御の場合には、感
度が周波数に依存するため電気的な補正が必要となる。
【0012】このように光マイクロフォン装置ではその
音波に対する感度が図7に示すような固定された指向性
パターンを有している。そこで本発明の光マイクロフォ
ン装置では図7に示す感度の指向性パターンをθ=0、
180°の軸方向に伸長させ、θ=90、270°の軸
に直交する方向で絞り込むように感度の指向特性を変化
させるようにしている。
【0013】次にVCSELを用いた光マイクロフォン
素子の基本構造について説明する。図8は本発明による
光マイクロフォン素子の基本構造を示す図である。図8
(a)は断面形状を示したもので容器1の底面8に電子
回路基板12を設置し、この基板12上に発光素子と受
光素子とを配置した基板9を取り付ける。取り付けは、
基板9と基板12とを例えばフリップチップボンディン
グで電気的に接続することにより行うことも出来る。ま
た底面8をシリコンなどの半導体基板で構成すれば、こ
の上に電子回路を構成できるので電子回路基板12を省
略することも出来る。なお、図8に示す実施の形態では
発光素子として垂直空洞面発光レーザダイオードLDを
受光素子としてフォトダイオードPDを用いている。基
板9の中央に円形形状の面発光レーザダイオードLDを
配置し、この面発光レーザダイオードLDを取り巻くよ
うに同心円状に受光素子PDを配置する。
【0014】図8(b)は図8(a)中に点線で囲んで
示した受発光素子が搭載された基板9の受発光部を拡大
して示した平面図である。図に示すように中心部に円形
形状の発光素子LDを配置し、これを取り囲むように同
心円状に受光素子PD1,PD2,…PDnを配置す
る。なおここで用いられる発光素子LDとしては垂直空
洞表面発光型レーザを用いることができる。この発光素
子LDと受光素子PDとはガリウム砒素ウェファ上に同
時に半導体製造工程により作製することができる。従っ
て発光素子LDと受光素子PDとの位置合わせ精度は半
導体製造工程に用いられるマスクの精度によって決めら
れるため、その合わせ精度を1μm以下とすることがで
き、従来の光マイクロフォン素子の受発光素子の位置合
わせ精度に比べて百分の1以下の高精度で実現が可能で
ある。
【0015】一般に、垂直空洞表面発光型発光素子は発
光強度分布が同心円状にほぼ均一な特性を持っている。
従って、中心部に設置された発光素子LDから所定の角
度で振動板2に向かって放射された放射光は同心円状に
同一強度を持って反射し、音波7の受波により振動板2
が振動することにより反射角度が変化し受光素子PDに
同心円状に到達する。従って、同心円状に配列された受
光素子PD1〜PDnの受光光量の変化を検出すること
により振動板2の振動変位を検出することができる。こ
れにより入射音波7の強弱を検知することができるた
め、光マイクロフォン素子として使用可能となる。なお
発光素子LDや受光素子PDを駆動、もしくは入射光量
の検出のために電極11が形成されている。
【0016】次に本発明で用いられる発光素子である垂
直空洞表面発光型レーザ(VCSEL)について説明す
る。図9にはVCSELの発光強度分布を示したもの
で、図に示すように放射強度分布は核内に対するガウス
分布として与えられる。発光強度分布P0(θ)は
(6)式で示される。
【数6】
【0017】この発光分布係数αの算出を1次元の場合
について計算すると(7)式のように表わされる。
【数7】 そしてこれを使って発光強度分布を指定された方位につ
いて計算すると図9に示すような分布が得られる。
【0018】図10は発光強度分布を2次元について計
算して図示した場合の図である。この場合、2次元の発
光強度分布P0(θ)は(8)式で与えられる。
【数8】
【0019】θ方向とψ方向につき分布算出係数αとβ
と同様な方法で算出する。発光分布係数αは(9)式で
与えられ、発光分布係数βは(10)式で与えられる。
【数9】
【数10】
【0020】このようにして得られた2次元の発光強度
分布から明らかなように、垂直空洞表面発光型レーザで
は発光素子の強度分布が同心円状にほぼ均一となってい
る。このことからレーザ発光を振動板2の偏倚(変位)
として効率的に受光するためには、受光素子を同心円状
に配置するのが最適となる。そして同心円状に配置され
た異なる同心円に属する受光素子が検出した信号の差動
信号が音圧変化を与える信号となる。ここで受波信号の
ダイナミックレンジを制限したり、選別したりするため
には受光素子を同心円状に2つ以上設けることによりそ
れが可能となる。
【0021】図1は本発明に係る音響電気変換装置の一
実施形態としての光マイクロフォン装置の構成を示すブ
ロック図である。なお、本発明による光マイクロフォン
装置においてもマイクロフォンヘッド部の構造は図8に
示す構造と同一であるので、本発明に関係する部分のみ
を図1に示した。受光素子PDからの出力はフィルタ回
路18を介して取り出され、増幅器19により増幅され
てマイク出力となる。フィルタ回路18は希望周波数範
囲の信号成分のみを取り出すために用いられる。
【0022】本発明の光マイクロフォン装置では、この
受光素子PDからの出力信号の一部を負帰還(ネガティ
ブフィードバック:NFB)回路100を介して、受光
素子LDに所定電流を供給してこの発光素子LDを駆動
している光源駆動回路13に負帰還信号として供給する
ように構成している。負帰還回路100は小信号増幅回
路15と、その出力から希望周波数範囲の信号成分のみ
を取り出すフィルタ回路16と、比較器17とから構成
される。比較器17の非反転入力端子には基準電圧とな
る基準電源14が接続されている。フィルタ回路16を
介して取り出された信号は、比較器17の反転入力端子
に供給される。小信号増幅回路15は所定レベル以下の
信号のみを増幅する。このように構成すると、比較器1
7はフィルタ回路16の出力が大きいほど小さな出力レ
ベルを出力し、これにより光源駆動回路13は発光素子
LDに供給する電流を減らすように動作する。
【0023】次に、図1に示す回路の回路動作を説明す
る。図5は小信号増幅回路15の回路動作を説明するた
めの図である。すなわち、小信号増幅回路15は入力信
号レベルが所定レベル以下の場合のみその信号を増幅
し、あるレベル以上の信号は増幅しない。図5におい
て、入力信号レベルがB点以上の場合には出力信号レベ
ルは変化せず従って増幅度(利得)は0となる。また、
入力信号が所定の信号レベルB以下の時には、信号レベ
ルが小さいほど増幅度が大きくなるように増幅する。図
5に示すように、入力信号に対する出力信号の増加率は
入力信号レベルが小さいほど高くなっている。ここで、
受光素子PDからの出力は受波音量に比例しているた
め、小信号増幅回路15の出力は小音量ほど大きく増幅
されて出力される。これがフィルタ回路16を介して比
較器17の反転入力端子に入力されているため、比較器
17の出力は逆に小音量ほどその出力レベルが低下す
る。その結果、発光素子LDに供給される電流は小音量
ほど発光素子LDの光出力を低下させるように動作す
る。すなわち、小音量ほどマイクロフォンの感度は低下
することになる。
【0024】また所定レベル以上の信号は増幅されない
ため、その信号レベルでは光出力は制限されない。その
ためマイクロフォンの感度も低下することはない。その
結果、音の大きさを変化させた時の感度の指向性パター
ンは図4に示すようになる。ここでSsは小さい音、M
sは中位の音、Lsは大きい音をそれぞれ示している。
この結果、あるレベル以上の音に対してはマイク感度は
変化しないが音のレベルが下がっていくに従ってマイク
の感度が小さくなる。そこで、振動板に直交する軸方向
からきた音でマイクロフォンの感度低下が発生しないよ
うな大きさの音に対して、その音を軸方向からずらして
いくと本来の指向特性によって感度は徐々に低下してい
くそして、あるレベル以下になると小信号増幅回路15
が増幅度を持つようになり、光源駆動回路13の供給電
流制御が働いて更にマイクロフォンの感度は低下する。
この結果、負帰還回路100を有する光マイクロフォン
装置では、図7に示すような感度の指向性パターンより
も指向性ビームの幅がより絞られたパターンとなる。こ
こで、小信号増幅回路15の増幅度を大きくすることに
より負帰還量は大きくなり、より小さい音に対して発光
素子LDの電流抑制が働き、指向性パターンは更に絞ら
れたものとなる。
【0025】図3は負帰還量を変化させることにより指
向性のパターンを変化させた例を示す図で、図3(A)
は負帰還をかけない場合の指向性パターンを示したもの
である。この場合にはほぼ円形の指向性パターンとな
る。次に負帰還をかけた場合の指向性パターンを(B)
および(C)に示している。(B)の場合には負帰還量
が小さく、(C)の場合には負帰還量が大きい。このよ
うに小信号増幅回路15の増幅度を可変することにより
負帰還量を変化させて、感度の指向性パターンを最大感
度の軸方向に伸長させ、軸に直交する方向に絞り込むよ
う変化させることができるが、図5に示す小信号増幅回
路15が増幅を始めるポイントBを可変することによっ
ても指向性パターンを変化させることはできる。これは
指向性パターンの感度が低下するポイントを可変させる
ためである。このようにして光マイクロフォンの感度の
指向特性を可変することができる。
【0026】図2は小信号増幅回路15の一例を示す回
路図である。増幅器20の反転入力端子と出力端子との
間に極性をそれぞれ正逆方向に並列接続した2つのダイ
オードD1,D2を接続する。増幅器20の非反転入力
端子は接地される。入力はインピーダンスZ1を介して
増幅器20の反転入力端子に入力される。このような構
成の回路において、増幅器20の利得A1はダイオード
D1,D2のインピーダンスをZdに等しいとすると式
(11)で表わされる。 Al=Zd/Z1 …(11) インピーダンスZdはダイオードのインピーダンスのた
め、その両端電圧がダイオードの導通電圧を越えると極
端に小さくなるため、そのレベル以上の信号では利得A
1はほぼ0となる A1≒0 …(12)
【0027】ダイオードD1,D2の両端電圧が上記レ
ベル以下の場合にはダイオードの内部インピーダンスは
大きくなり、両端電圧が小さいほど内部インピーダンス
は大きくなるため、出力電圧が小さいほど(小信号レベ
ルほど)(11)式に従って利得A1は大きくなる。そ
して出力電圧があるレベル以上(ダイオードの導通電圧
以上)になると利得はなくなり、それ以上の出力は出な
くなる。従って、反転入力端子側に接続されたインピー
ダンスZ1を変えることにより増幅度(利得)を変える
ことができる。またダイオードD1,D2の種類を変え
ることにより増幅度が0となる信号出力レベルを変える
こともできる。例えば、シリコンダイオードなら0.6
ボルト、ゲルマニウムダイオードなら0.2〜0.3ボ
ルト、ショットキダイオードなら約0.3ボルトとする
ことができる。
【0028】なお本発明の動作原理を説明するに際し、
説明の便宜上、光マイクロフォン装置のヘッド部の構成
として、音波が振動板2の片側からのみ入射するような
構造のヘッド部を開示したが、実用的な観点からは、振
動板2の両側から音波が入射するように構成する必要が
ある。本発明のような超小型の速度型光マイクロフォン
においては、振動板2がヘッド1の内部で音波により自
由に振動する必要があり、振動板2に近接対向して音波
の入射しない閉塞面が存在すると、振動板2の振動が阻
害されてしまい、指向特性が前述したようなパターン形
状にならず、場合によっては無指向性になってしまうか
らである。このように両側から音波が均一に入射するよ
うヘッド1の中央部に振動板2を設けた光マイクロフォ
ン装置では、図3、図4に示す指向性パターンは、反対
側にも対称に現われ、いわゆる8の字特性を示すことは
言うまでもない。なお、本発明は光マイクロフォン装置
に限定されるものではなく、光センサにも適用出来るこ
とはいうまでもない。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の音響電気
変換装置では、受光素子から出力される出力信号の一部
を負帰還回路を介して発光素子の駆動回路にネガティブ
フィードバックするようにしているため、音圧の小さい
小信号レベルほど負帰還がかかり発光素子に供給される
電流が小さくなり感度が低下する。従って感度の指向性
パターンは本来の指向性パターンよりも絞られたパター
ンとなる。このため装置の指向特性がシャープとなり特
定の方向のみの音波を的確に受波できるため、騒音など
の周辺ノイズを抑制することができるという利点があ
る。また、VCSELを発光素子として用いているため
装置を超小型化することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る光マイクロフォン装
置の構成を示すブロック回路図。
【図2】本発明で用いられる小信号増幅回路の一例を示
す回路図。
【図3】本発明による光マイクロフォン装置の感度の指
向性特性を示す図。
【図4】図1に示す回路の動作特性を示す図。
【図5】本発明に用いられる小信号増幅回路の動作原理
を説明するための図。
【図6】速度型マイクロフォンのマイクロフォン原理を
説明するための図。
【図7】通常の光マイクロフォンにより得られる感度の
指向性パターンを示す図。
【図8】本発明の光マイクロフォン素子の基本原理を説
明するための図。
【図9】本発明に用いられる垂直空洞表面発光型レーザ
の発光強度分布を示す図。
【図10】本発明に用いられる発光素子の2次元発光強
度分布を示す図。
【符号の説明】
LD 発光素子 PD 受光素子 VCSEL 垂直空洞表面発光型レーザ 2 振動板 9 基板 11 電極 13 光源駆動回路 14 基準電源 15 小信号増幅回路 17 比較器 20 増幅器 100 負帰還回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光強度分布が同心円状にほぼ均一な垂
    直空洞表面発光型レーザー発光素子を配置し、前記発光
    素子の放射光を受光する為の受光素子を配置した基板
    と、 前記基板に対向する位置にほぼ平行に、かつ近接して設
    置され、音圧により振動するとともに、前記発光素子か
    らの光を反射させて前記受光素子に放射する振動板と、 前記発光素子に駆動電流を供給する光源駆動回路と、 前記受光素子から出力される信号の一部を負帰還信号と
    して前記光源駆動回路に供給する負帰還回路とを、具備
    することを特徴とする音響電気変換装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の音響電気変換装置にお
    いて、 前記負帰還回路が、 出力端子が前記光源駆動回路の制御端子に接続され、非
    反転入力端子が所定電位点に接続された比較器と、 前記受光素子から出力される前記信号が所定レベル以下
    の時増幅しかつ信号レベルが小さいほど増幅度が大きく
    なる小信号増幅回路とから構成され、 前記小信号増幅回路の出力を前記比較器の反転入力端子
    に供給することを特徴とする音響電気変換装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の音響電気変換装置にお
    いて、 前記小信号増幅回路の出力を所定周波数範囲のみを通過
    させるフィルタ回路を介して前記比較器の反転入力端子
    に供給することを特徴とする音響電気変換装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至4に記載の音響電気変換装
    置において、 前記負帰還信号の負帰還量を可変する負帰還量可変手段
    を設けたことを特徴とする音響電気変換装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7134343B2 (en) 2003-07-25 2006-11-14 Kabushiki Kaisha Toshiba Opto-acoustoelectric device and methods for analyzing mechanical vibration and sound
JP2007258399A (ja) * 2006-03-23 2007-10-04 Rohm Co Ltd フォトカプラ
WO2020036140A1 (ja) * 2018-08-14 2020-02-20 株式会社エンプラス 光レセプタクルおよび光モジュール

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WO2020036140A1 (ja) * 2018-08-14 2020-02-20 株式会社エンプラス 光レセプタクルおよび光モジュール

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