JP2001168500A - 配線基板 - Google Patents
配線基板Info
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Abstract
た配線基板を提供すること。 【解決手段】 配線パターン2が形成された絶縁層材1
の表層がカバーコート材によってコートされた配線基板
において、カバーコート材は、化学反応により析出され
たガラス薄膜3であり、配線パターン2によって形成さ
れる電極2Aの位置を除いて絶縁層材1の表層をコート
する。
Description
成された絶縁層材の表層がカバーコート材によってコー
トされた配線基板に関するものである。
の必要個所を除いて、絶縁と保護のためのカバーコート
材によってコート(以下、「カバーコート」ともいう)さ
れている。
カバーコート材としてのペースト状の耐熱樹脂を配線基
板の表層に印刷する方法、カバーコート材としてのペー
スト状の感光性樹脂を配線基板の表層に全面コートした
後に、露光および現像処理によって電極位置等の必要個
所を除去する方法、またフレキシブル配線基板の場合に
は、カバーコート材としてのポリイミドフィルムを貼り
付ける等の方法が採られている。
能化の要求に伴ない、それに用いられる配線基板の耐熱
性や耐湿性の向上がより強く要望されてきている。しか
し、上記のような従来のカバーコートによっては、その
ような要望に応えることが難しいかった。
ト材は吸湿性があるため、微細配線の配線基板におい
て、マイグレーションによる配線間ショートが生じるお
それがある。また、樹脂のカバーコート材では、大きな
耐熱性が期待できない。仮に、耐熱性向上のために一般
に用いられる無機質フィラーを樹脂に混入したとして
も、耐熱性の大きな向上は得られない。また、ポリイミ
ドフィルムの場合は、それを貼り付けるための接着層が
介在することになるため、その接着層を形成する接着剤
の耐熱性や吸湿性が問題となる。また、フレキシブル配
線基板の場合は、カバーコート材の熱処理時における熱
収縮のために、反ったり波打つような変形が生じ、特
に、樹脂のカバーコート材を用いた場合には、そのよう
な変形が顕著に現れる。このような変形は、配線基板の
寸法の変化を招くことになる。
(1)、(2)、(2)の改善が望まれている。 (1)優れた耐熱性があること。 (2)優れた耐湿性があること。 (3)カバーコート処理時の収縮率が小さいこと。
カバーコート材によってカバーコートされることによ
り、耐熱性、耐湿性、および寸法安定性等の優れた配線
基板を提供することにある。
線パターンが形成された絶縁層材の表層がカバーコート
材によってコートされた配線基板において、前記カバー
コート材は、化学反応により析出されたガラス薄膜であ
ることを特徴とする。
基づいて説明する。
図1において、1は、配線パターン2が形成された絶縁
層材であり、その表層は、化学反応により析出されたガ
ラス薄膜(カバーコート材)3によってカバーコートさ
れている。ガラス薄膜3は、配線パターン2によって形
成される電極2Aの位置に相当する部分に開口部3Aが
形成されている。電極2Aは、その開口部3Aから露出
することにより、他の電気回路や電子部品との接続が可
能となっている。
低温ガラスコーティング技術によって生成される。この
技術は、ハロゲンイオンの触媒作用により、例えば、2
00℃以下の低温で1から数10ミクロンのガラス被膜
を形成する技術である。
を説明するための図である。この技術には、加水分解可
能な有機金属化合物が用いられる。まず、水と有機触媒
からなる反応液中において、ホウ素イオンの存在下でハ
ロゲンイオンを触媒として、有機金属化合物を加水分
解、脱水縮合させる。その後、その反応生成物を絶縁層
材1の表層に塗布し、200℃以下の低温の熱処理によ
ってガラス薄膜3を生成する。ガラス薄膜3としては、
例えば、ZrO2膜、Al2O3膜、SiO2膜、SiO2
−B2O3−ZNO多成分ガラス膜、またはSiO2−P
bO−Al2O3多成分ガラス膜を生成することができ
る。図7は、それらの膜の焼成温度と、ナトリウムのD
線を用いて測定した屈折率の値を表す。SiO2−B2O
3−ZNO多成分ガラス膜、およびSiO2−PbO−A
l2O3多成分ガラス膜の屈折率は、それぞれ1.48,
1.92であり、それらを高温で加熱焼成して生成した
場合の屈曲率1.485,1.923と変わらない。
属アルコキシド原料としてジルコニウムテトラブトキシ
ドを用い、ハロゲン触媒として酸化フッ化アンモニウム
を用い、混合溶媒として水、メタノール、エタノール、
イソプロパノールを用い、ホウ素イオン源としてトリエ
トキシボランを用いることができる。その場合には、塩
酸とアンモニウムによりpHを調整し、3時間熟成して
加水分解し、脱水縮合してコーティング材を得る。この
コーティング材を絶縁層材1の表層に塗布し、その絶縁
層材1を50〜70℃で予備乾燥後、120℃で30分
焼成してガラス化させることができる。そのコーティン
グ材は、絶縁層材1の表層に印刷することもできる。そ
の場合には、ニトロセルロースを増粘材として用い、ダ
イアセトンアルコール溶液を加えて粘度を上げる。その
コーティング材が印刷された絶縁層材1の焼成温度は、
180℃から200℃である。
グ技術によりガラス被膜3を形成した後に、そのガラス
被膜3に開口部3Aを形成する場合の処理手順を説明す
るための図である。
スコーティング技術によるガラス被膜3の生成処理であ
り、上述したように、ガラスコート材としての反応生成
物を絶縁層材1の表層に塗布し、200℃以下の低温の
熱処理によってガラス薄膜3を生成する。図3は、ガラ
ス被膜3が生成された絶縁層材1の断面図である。ガラ
スコート材の塗布方法としては、ローラを用いたロール
コート法やディップ法等を採用することができる。
S2)してから、次のラミネート処理(ステップS3)
において、図4のように、ガラス被膜3上に感熱性の弾
性保護シート(保護被膜)4を接着する。その後、マス
クを用いての露光処理(ステップS4)および現像処理
(ステップS5)によって、図5のように、電極2Aの
位置に相当する保護シート4の部分に開口部4Aを形成
して、電極2A上のガラス被膜3を露出させる。したが
って、保護シート4は、電極2Aの位置に相当するガラ
ス被膜3を除いて、つまり開口部3A(図1参照)の形
成部分を除いて、ガラス被膜3上を覆うことになる。
ップS6)により、図5中の矢印のように研磨剤を吹き
付ける。その研磨剤との衝突により、保護シート4の開
口部4Aから露出するガラス被膜3の部分、つまり開口
部3A(図1参照)の形成部分が除去されて、その開口
部3Aが形成される。研磨剤は、遠心力やコンプレッサ
ーのエアーなどを利用して衝突させることができ、また
研磨剤としては、アルミナやガラスビーズ等の種々の研
掃材を用いることができる。
護シート4を剥離する剥離処理(ステップS8)をする
ことにより、図1の配線基板を得る。
1の配線基板は、その絶縁層材1の表層がガラス薄膜3
によってカバーコートされているため、耐熱性、耐湿
性、電気絶縁性、耐薬品性、ガスバリア性およびイオン
マイグレーション防止性、物理的に安定な透明性などに
おいて優れたものとなる。
レキシブル材であってもよい。例えば、液晶ポリマーの
絶縁層材1の表層にガラス薄膜3をカバーコートした場
合には、液晶ポリマーの利点を活かしつつ、その欠点を
ガラス薄膜3によって補うことができる。すなわち、液
晶ポリマーには、誘電率がポリイミドよりも小さく
(0.3程度)、吸湿性がきわめて小さいために、誘電
率が安定するという利点がある反面、耐熱性に劣り、ま
たカバーコートの熱収縮によって歪みやねじれなどの変
形や収縮を生じやすいという欠点がある。しかし、その
液晶ポリマーの欠点は、ガラス薄膜3によって補うこと
ができる。
コート材の一部を成すように、プラスト加工処理後に剥
離することなく、ガラス薄膜3上に接着させたまま残留
させてもよい。また、ガラス被覆3の形成処理において
は、電極2A上に粘着シート等を貼り、全面ガラスコー
トした後に、粘着シートを剥がして、電極2A上を露出
してもよい。あるいは、電極2Aを避けるようにしてガ
ラスコート材を刷毛などによって塗布してもよい。この
場合には、電極2A上にはガラス被覆3が形成されない
ため、その電極2A上のガラス被覆3の部分を除去する
ようなショットブラスト加工処理は不要となる。
は、絶縁層材の表層をコートするカバーコート材とし
て、化学反応により析出されたガラス薄膜を用いること
により、そのガラス薄膜の特徴を活かして、耐熱性、耐
湿性、および寸法安定性等を大幅に向上させることがで
きる。
部分は、研磨剤を衝突させるプラスト加工によって簡易
に除去することができる。その場合には、ガラス薄膜の
除去すべき部分を除く他の部分に、プラスト加工から防
護するために保護被膜を接着し、プラスト加工後は、そ
の保護被膜をカバーコート材の一部として残留させるこ
とにより、保護被膜をカバーコート材としても有効利用
することができる。
キシブル材であってもよく、またガラス薄膜は、化学反
応により析出されたZrO2、Al2O3,SiO2,Si
O2−B2O3−ZNO,またはSiO2−PbO−Al2
O3の薄膜とすることができる。
基板の断面図である。
断面図である。
配線基板の断面図である。
されたガラスコーティング膜の特性の説明図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 配線パターンが形成された絶縁層材の表
層がカバーコート材によってコートされた配線基板にお
いて、 前記カバーコート材は、化学反応により析出されたガラ
ス薄膜であることを特徴とする配線基板。 - 【請求項2】 前記配線パターンによって形成される所
定の電極の位置に相当する前記ガラス薄膜の部分は、研
磨剤を衝突させるブラスト加工によって除去されたこと
を特徴とする請求項1に記載の配線基板。 - 【請求項3】 前記ガラス薄膜上に、前記電極の位置に
相当する前記ガラス薄膜の部分を除いて、前記プラスト
加工から防護するための保護被膜が接着され、 前記保護被膜は、前記プラスト加工後は前記カバーコー
ト材の一部として残留されることを特徴とする請求項2
に記載の配線基板。 - 【請求項4】 前記絶縁層材はフレキシブル材であるこ
とを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の配線
基板。 - 【請求項5】 前記絶縁層材は液晶ポリマーであること
を特徴とする請求項4に記載の配線基板。 - 【請求項6】 前記ガラス薄膜は、化学反応により析出
されたZrO2、Al2O3,SiO2,SiO2−B2O3
−ZNO,またはSiO2−PbO−Al2O 3の薄膜で
あることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載
の配線基板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34941399A JP2001168500A (ja) | 1999-12-08 | 1999-12-08 | 配線基板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34941399A JP2001168500A (ja) | 1999-12-08 | 1999-12-08 | 配線基板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001168500A true JP2001168500A (ja) | 2001-06-22 |
Family
ID=18403591
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34941399A Pending JP2001168500A (ja) | 1999-12-08 | 1999-12-08 | 配線基板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001168500A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010258320A (ja) * | 2009-04-28 | 2010-11-11 | Kyocera Corp | 配線基板及びその製造方法 |
WO2011122408A1 (ja) * | 2010-03-31 | 2011-10-06 | 株式会社村田製作所 | 多層セラミック基板およびその製造方法 |
-
1999
- 1999-12-08 JP JP34941399A patent/JP2001168500A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010258320A (ja) * | 2009-04-28 | 2010-11-11 | Kyocera Corp | 配線基板及びその製造方法 |
WO2011122408A1 (ja) * | 2010-03-31 | 2011-10-06 | 株式会社村田製作所 | 多層セラミック基板およびその製造方法 |
US8754742B2 (en) | 2010-03-31 | 2014-06-17 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Multilayer ceramic substrate and method for producing the same |
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