JP2001168176A - プラズマ処理装置および保持具 - Google Patents

プラズマ処理装置および保持具

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JP2001168176A
JP2001168176A JP34438399A JP34438399A JP2001168176A JP 2001168176 A JP2001168176 A JP 2001168176A JP 34438399 A JP34438399 A JP 34438399A JP 34438399 A JP34438399 A JP 34438399A JP 2001168176 A JP2001168176 A JP 2001168176A
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plasma processing
mounting surface
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plasma
processing apparatus
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Masahito Tashiro
征仁 田代
Yutaka Okumura
裕 奥村
Shigeo Takei
滋郎 竹居
Yukio Iimura
幸夫 飯村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可撓性の薄物を適切に処理しうるようにす
る。 【解決手段】被処理物70を横にして真空チャンバ(2
0)内でプラズマに曝すプラズマ処理装置(10)に対
して、導電性の板状体からなり被処理物を載せる方の乗
載面41aが単調な凸面に形成された乗載面形成部材4
1と、被処理物70の端部を挟持する挟持部材57と、
この挟持部材57を被処理物70の反対側へ向けて付勢
する付勢手段61とを備えたプラズマ処理用保持具40
を用いる。乗載面形成部材41が出し入れ自在な搬器兼
電極延長部となり、乗載面24aの形状の複雑化が回避
されながらも被処理物70と乗載面24aとの接触が確
実に維持され、被処理物70の熱変形が付勢力によって
強制的に矯正される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、被処理物を横に
して即ち概ね水平な状態でプラズマに曝すプラズマ処理
装置およびそれと共に用いられるプラズマ処理用保持具
に関し、詳しくは、被処理物の特質等に基づいて適切に
被処理物を保持する技術に関する。プラズマ処理装置と
しては、エッチャー(エッチング装置)が典型的なもの
と言えるが、アッシャー(アッシング装置)や、CVD
装置(化学的気相法による薄膜形成装置)も、該当す
る。また、被処理物は、板状体や膜状体といった薄い物
であって可撓性を具有しているものが想定されている。
その典型例としては、薄いプラスチックフィルムをベー
スにし、その片面や両面に対して可撓性を失わない程度
に、金属膜やレジスト等をパターン形成したものが、挙
げられる。
【0002】
【従来の技術】シリコンウエハは可撓性を持たない平ら
な薄物であり、そのような被処理物をプラズマに曝すプ
ラズマ処理装置の多くは、被処理物を横にして処理する
ものである。そのような装置では、ウエハ乗載面の形成
された乗載面形成部材が真空チャンバの内底に設置され
るとともに、その乗載面が水平な平坦面に仕上げられて
いる。そして、真空チャンバ側壁の貫通口に設けられた
ゲートのところ等を通って被処理物が乗載面上に出し入
れされるようになっている。また、被処理物の浮き上が
り防止等のために、乗載面形成部材に静電チャックを組
み込んでいるものも多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、静電チャッ
クは、高価なうえ、既に被処理物の一部が打ち抜かれて
いたり処理中に被処理物の一部が抜けたりしてプラズマ
によるダメージが避けられない等の理由から、被処理物
によってはその採用を控えたり限定したりせざるを得な
いこともある。このような場合、被処理物の辺縁部分等
を挟持する等の保持手法が採られることとなるが、高温
のプラズマによる被処理物の過熱を防止する必要がある
ので、乗載面形成部材を介して熱を逃がすために被処理
物の裏面と乗載面との全面接触を確保すべく、被処理物
の保持に際して被処理物を乗載面に押し付ける等のこと
も併せて行うこととなる。
【0004】しかしながら、薄物では、熱膨張による膨
張力に加えて表裏面の温度差や熱膨張率の違い等による
曲げ応力等の変形力が生じ易いうえ、可撓性まで具わっ
ていると、辺縁部分等を押さえただけでは被処理物の全
体を乗載面に接触させておくことが難しい。特に、被処
理物において打ち抜き部分と隣り合うような箇所では、
局所的な変形によって被処理物の裏面が乗載面から浮き
上がり易く、接触状態を維持するのが困難である。ま
た、プラスチックフィルム等の処理については、コスト
や量産性に関する要請が厳しいうえ、被処理物を取り替
える等の基本作業に加えて、融けて乗載面に付着した残
渣を除去する等の煩雑な付随作業も有る。
【0005】そこで、可撓性の薄物に対してプラズマ処
理を施す際に、被処理物の内部に変形力が生じたとして
も、被処理物が乗載面に接触し続けるように、プラズマ
処理装置の構造等を工夫することが技術的な課題とな
る。また、作業性を高めるために作業を行い易い構造に
することや、量産性を高めるために作業の段取りをやり
易くする等のことも、さらなる課題となる。
【0006】この発明は、このような課題を解決するた
めになされたものであり、可撓性の薄物を適切に処理す
るプラズマ処理装置を実現することを目的とする。ま
た、本発明は、可撓性の薄物をプラズマ処理するのに好
適な保持具を実現することも目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために発明された第1乃至第5の解決手段について、
その構成および作用効果を以下に説明する。
【0008】[第1の解決手段]第1の解決手段のプラ
ズマ処理装置は(、出願当初の請求項1に記載の如
く)、被処理物を横にして真空チャンバ内でプラズマに
曝すプラズマ処理装置において、前記被処理物を載せる
乗載面が上面に形成された乗載面形成部材と、前記被処
理物の端部を挟持する挟持部材と、この挟持部材を前記
被処理物の反対側へ向けて付勢する付勢手段とを備えた
ものである。
【0009】このような第1の解決手段のプラズマ処理
装置にあっては、被処理物が横に保持されることから、
それを載せる乗載面も横になるので、その上に被処理物
をセットする際には、先ず乗載面に被処理物を載せてお
いて、その端部を挟持部材で挟んでから、付勢手段を働
かせる。すると、その付勢力は、挟持部材を介して被処
理物に及び、乗載面上で被処理物はピンと張られる。そ
のため、プラズマ処理によって被処理物に内部応力が生
じても、これに起因する曲げや延び等の変形は、或る程
度までは付勢力によって強制的に矯正されるので、発現
が抑制される。そして、被処理物の裏面と乗載面との接
触が維持される。
【0010】これにより、被処理物の表面がプラズマに
曝されてもその裏面が乗載面に接触して熱伝導による放
熱が維持され、それによって被処理物の過熱が防止され
るので、また、高さ方向の変位の変動も抑えられて電界
集中も回避されるので、被処理物が可撓性の薄物であっ
ても、あるいは静電チャックの利用が制限されるような
場合でも可撓性の薄物であればこそ、プラズマ処理が適
切に行われることとなる。したがって、この発明によれ
ば、可撓性の薄物を適切に処理するプラズマ処理装置を
実現することができる。
【0011】[第2の解決手段]第2の解決手段のプラ
ズマ処理装置およびその保持具は(、出願当初の請求項
2に記載の如く)、上記の第1の解決手段のプラズマ処
理装置であって、前記乗載面形成部材の前記乗載面が単
調な凸面になっている、というものである。
【0012】このような第2の解決手段のプラズマ処理
装置にあっては、曲面でも単調であればその加工等は比
較的容易に行える。そして、凸面の場合、その曲がりに
よって、被処理物に生じる熱内部応力が或る程度まで相
殺されるのに加えて、付勢手段による付勢力の分力が被
処理物を乗載面に押し付けるように働くので、被処理物
と乗載面との密着性が一段と良くなる。
【0013】これにより、乗載面の形状が複雑になるの
を回避しつつも、被処理物と乗載面との接触を確実に維
持するのが可能となる。したがって、この発明によれ
ば、可撓性の薄物を一層適切に処理するプラズマ処理装
置であって製造容易なものを実現することができる。
【0014】[第3の解決手段]第3の解決手段のプラ
ズマ処理装置は(、出願当初の請求項3に記載の如
く)、上記の第1,第2の解決手段のプラズマ処理装置
であって、前記乗載面形成部材が、良電導体からなり、
前記真空チャンバの内底側に設けられている電極と分離
して設けられ、その下面が前記電極の上面に対して密接
可能に形成されている、というものである。
【0015】このような第3の解決手段のプラズマ処理
装置にあっては、乗載面形成部材が、電極上からの取り
出し及びそれへの乗せ置き何れも自在なものであって、
電極上では電極からの高周波電力を良く伝搬する延長部
にもなる。また、そのような乗載面形成部材は、自重で
も変形してしまいがちな被処理物を固定して保持するの
に好適な搬器としても利用できる。そこで、プラズマ処
理に先立って被処理物を真空チャンバ内にセットすると
きは、先ず乗載面形成部材を電極上から取り出してお
き、その乗載面に被処理物を載せて挟持等しておいてか
ら、乗載面形成部材ごと電極上に乗せることとなる。ま
た、プラズマ処理の済んだ被処理物を真空チャンバから
取り出すときは、先ず乗載面形成部材ごと電極上から取
り外し、それから、その挟持状態を解除して、乗載面上
から被処理物を取り上げることとなる。
【0016】このように乗載面形成部材を出し入れ自在
な搬器兼電極延長部としたことにより、被処理物の取り
替え等の基本作業が楽になるばかりか、融けて乗載面に
付着した残渣を除去する等の煩雑な付随作業も真空チャ
ンバ外で楽に行える。したがって、この発明によれば、
可撓性の薄物を適切に処理するプラズマ処理装置であっ
て作業も楽なものを実現することができる。
【0017】[第4の解決手段]第4の解決手段のプラ
ズマ処理用保持具は(、出願当初の請求項4に記載の如
く)、導電性の板状体からなり被処理物を載せる方の乗
載面が単調な凸面に形成された乗載面形成部材と、前記
被処理物の端部を挟持する挟持部材と、この挟持部材を
前記被処理物の反対側へ向けて付勢する付勢手段とを具
備したものである。
【0018】このような第4の解決手段のプラズマ処理
用保持具にあっては、適合したプラズマ処理装置と共に
用いることで、上述した第1〜第3解決手段の総ての作
用効果を奏することとなる。したがって、この発明によ
れば、可撓性の薄物をプラズマ処理するのに好適な保持
具を実現することができる。
【0019】[第5の解決手段]第5の解決手段のプラ
ズマ処理用保持具は(、出願当初の請求項5に記載の如
く)、上記の第4の解決手段のプラズマ処理用保持具で
あって、前記付勢手段が、手を掛け得る突出部または張
出部の形成された可動部材を有していて、その可動限界
位置のいずれかで前記挟持部材に対する付勢を行うとと
もに他の何れかの位置で付勢を止めるようになってい
る、というものである。
【0020】このような第5の解決手段のプラズマ処理
用保持具にあっては、可動部材が把手と付勢切換との両
部材を兼ねるので、コンパクトになる。したがって、可
撓性の薄物をプラズマ処理するのに好適な保持具を小形
に実現することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】このような解決手段で達成された
本発明のプラズマ処理装置について、これを実施するた
めの幾つかの形態を説明する。
【0022】本発明の第1の実施形態は、上述した解決
手段のプラズマ処理装置であって、前記真空チャンバの
うちその側面部も含めた上側部分を(例えば上下に或い
は後方等へ回転するよう)動かして前記乗載面の上方を
開閉する(昇降機構や揺動機構などの)駆動機構を備え
たものである。この場合、被処理物を取り替える等の作
業を行うときには、真空チャンバの上側部分を動かす
と、真空チャンバの側面部も一緒に動いて、真空チャン
バが大きく開くことから、乗載面形成部材はその上方が
広く解放されるので、作業者は楽に作業することができ
る。
【0023】本発明の第2の実施形態は、上述した解決
手段および実施形態のプラズマ処理装置であって、前記
乗載面がプラズマ形成用電極またはその延長部に(なる
よう形成や接続がな)されており、且つ、その(すなわ
ち前記乗載面の)曲面状態がプラズマ均一性(すなわち
プラズマ形成空間におけるプラズマ分布について実用上
要求される均一性・一様性)の範囲(すなわちその均一
性を損なわない程度)に収まっている、というものであ
る。この場合、被処理物を強制的に変形させるべく乗載
面を曲面にしても、プラズマの均一性が維持される。こ
れにより、被処理物と乗載面との接触に加えてプラズマ
の均一性も維持されるので、被処理物に対するプラズマ
処理が適切に而も確実に行われることとなる。
【0024】このような解決手段や実施形態にて達成さ
れた本発明のプラズマ処理装置およびその保持具につい
て、これを実施するための具体的な形態を、以下の第
1,第2実施例およびその変形例等により説明する。第
1,第2実施例は、何れも、上述の第1〜第5解決手段
および各実施形態を総て具現化したものとなっている。
【0025】
【第1実施例】本発明のプラズマ処理装置およびプラズ
マ処理用保持具の第1実施例について、その具体的な構
成を、図面を引用して説明する。図1は、装置全体の構
造を示す斜視図であり、(a)が真空チャンバを閉じた
状態、(b)が真空チャンバを開けた状態である。図2
は、その装置本体の内部構造を示す縦断左側面図であ
り、(a)が真空チャンバを閉じた状態、(b)が真空
チャンバを開けた状態である。図3は、その装置と共に
用いるプラズマ処理用保持具の斜視図であり、被処理物
を載せる前の状態を示している。図4は、そのプラズマ
処理用保持具に付設されている挟持部材および付勢手段
についての縦断図であり、(a)が挟持部を開くと共に
付勢を解除した状態、(b)が挟持部を閉め切る直前の
状態、(c)が挟持部を閉めると共に付勢も行っている
状態である。図5は、そのプラズマ処理用保持具の斜視
図であり、被処理物を載せて挟持および付勢している状
態を示している。図6は、プラズマ処理用保持具および
それを乗せておく下部電極を示し、(a)がプラズマ処
理用保持具の乗載面形成部材の側面図、(b)がプラズ
マ処理用保持具の底面の斜視図、(c)が下部電極の側
面図、(d)がプラズマ処理用保持具を下部電極に乗せ
た状態の側面図である。
【0026】このプラズマ処理装置10は(図1,図2
参照)、丈夫なフレーム等でできた基台部30によって
作業し易い高さに支持された真空チャンバ20を具えた
ものであり、プラズマ形成に必要な真空チャンバ20の
内部空間21の真空引きを行うために、そのチャンバ内
空間21と基台部30内の収納空間31とを連通させる
貫通口が真空チャンバ20の底板26を貫通して形成さ
れるとともに(図2参照)、チャンバ内圧力分布の均一
化等のために、そこには適宜のバッフル板25等も設け
られる。さらに、そこへ収納空間31側から真空配管3
2が連結されるとともに、可変バルブ33や真空ポンプ
34も、収納空間31内に設置されて、真空配管32に
連結されている。そして、適宜なコントローラ35の制
御に応じて、チャンバ内空間21がレシピ等で指示され
た適切な真空度に保たれるようになっている。また、適
宜のRFユニット36や、ガスユニット37、さらには
図示しない冷却水供給ユニット等も、付設されており、
これらもコントローラ35の制御に従って作動するよう
になっている。
【0027】真空チャンバ20は(図1,図2参照)、
やはり丈夫なフレーム等でできた箱状のものである。そ
の前後左右の側面部をなす側壁22と、その下に位置す
る底板26とは、別体に分離して作られており、両者の
離接にて底面の開閉がなされるが、それらの当接部位に
はシールリング21a等が組み込まれていて、チャンバ
内空間21が気密に閉じられる。その底板26の水平な
上面すなわち真空チャンバ20の内底に当たるところに
は、下部電極24が横たわるようにして設置され、その
上面は、プラズマ処理時に被処理物70をプラズマに曝
すために、プラズマ処理用保持具40を載せるようにな
っている。なお、その詳細は後述する。また、底板26
は、基台部30の天板も兼ねていてそこに固定されてい
るが、側壁22は、背面側がエレベータユニット11の
昇降部材に連結されている。
【0028】エレベータユニット11は(図1,図2参
照)、コントローラ35の制御に従って作動する電動モ
ータや油空圧モータ等の動力源と、その動力を上記昇降
部材に伝えてそれを上下動させるチェインやシリンダ等
の伝動機構とを具えたものであり、基台部30の後背部
に立設されていて、真空チャンバ20の側壁22及びそ
の上の天板部分を昇降させるとともに支持する。このよ
うなエレベータユニット11は、真空チャンバ20のう
ちその側面部22も含めた上側部分を上下に動かして乗
載面24aの上方を開閉する駆動機構となっている。
【0029】チャンバ内空間21には(図2参照)、側
壁22や天板に取着して、上部電極23も、設けられて
いる。上部電極23は、金属等の良電導体からなり、そ
のガス流出電極面23aが導電性を持った平坦面に形成
されるとともに、RFユニット36からプラズマ励起用
の高周波電力を印加されるようになっている。また、ガ
ス流出電極面23aには多数のガス流出用小孔が穿孔形
成されるとともに、上部電極23の内部空間にはガスユ
ニット37から送給されたガスが導かれるようフレキシ
ブルなガス配管23bなどの適宜な配管もなされてい
て、プラズマ生成用の処理ガスやその希釈用ガス等が、
ガス流出電極面23aのところからチャンバ内空間21
の中央に向かって送り込まれるようになっている。
【0030】下部電極24は(図1,図2参照)、被処
理物70及びそれを保持するプラズマ処理用保持具40
を横にして載せ置くために、上述したように底板26上
に横置きされているが、被処理物70等の支持部材であ
ると同時にプラズマに励起電力等を印加する電極でもあ
るので、被処理物70をプラズマに曝すときに、上部電
極23と下部電極24とで挟まれた空間にプラズマを効
率良く形成すべく、金属等の良電導体から形成されて、
RFユニット36に導電線等で接続されるとともに、そ
の上面がガス流出電極面23aと対向するような状態で
設置される。これにより、下部電極24は、上部電極2
3と共にプラズマ形成用対向電極になる。また、真空チ
ャンバ20はそれらのプラズマの形成空間を囲うものと
なる。
【0031】さらに、下部電極24には、処理が等方性
なのか異方性なのか等に応じて、接地電位やその他の所
定電位にバイアスしたり、適宜の高周波を印加したりす
るが、そのための配線は、図示しない適宜のケーブル等
を用いて行われている。また、下部電極24の内部に
は、冷却水を流すための水路が穿孔形成されており、こ
れには、図示しない適宜の冷却水供給用の配管が外部か
ら収納空間31等を経由して繋ぎ込まれている。
【0032】プラズマ処理用保持具40は(図3〜図5
参照)、被処理物70を横にして載せるため上面にワー
ク乗載面41aが形成された板状体の乗載面形成部材4
1を主体に構成され、その対向する2辺のところに挟持
部材50と付勢手段60とが付設されたものである。す
なわち、真空チャンバの内底側に設けられている下部電
極24とは分離して別体に纏められており、下部電極2
4上に載せたりそこから持ち上げて取り出したりするこ
とが簡単にできるようになっている。
【0033】乗載面形成部材41は(図3,図5参
照)、下部電極24上で延長電極をも兼ね得るように導
電性の板状体となっており、これは、良電導体である厚
さ数cmのアルミニウム板等を被処理物70より一回り
以上大きな四辺形に切り出してから、その上面にワーク
乗載面41aを形成するとともに、その両端部すなわち
対向2辺のところに挟持部材50等を装着するための段
差部も形成する等の加工にて作られる。そのワーク乗載
面41aは、両段差方向の距離が被処理物70より少し
短く、段差の無い方の距離が被処理物70より少し長く
なっている。また、その段差部のうちワーク乗載面41
aに近いところには挟持部材50が装着され、ワーク乗
載面41aから遠い端のところに付勢手段60が装着さ
れるように、図示しないネジ穴加工等も適宜になされて
いる。
【0034】挟持部材50は(図4参照)、被処理物7
0の端部を傷つけないよう挟持するために、軟質プラス
チック等からなる一対の摘み部材51,56を具えてお
り、それらを開閉可能に保持するために下側挟持部材5
2と上側挟持部材57も具えている。下側挟持部材52
は、ワーク乗載面41a側に下側摘み部材51を保持し
て、乗載面形成部材41の段差部へ横にして装着され、
ワーク乗載面41aに対して進退する方向(図4では左
右方向)に少し移動しうるようになっている。上側挟持
部材57は、蝶番55を介して下側挟持部材52に取着
され、ほぼ直立状態(図4(a)参照)からほぼ水平な
状態(図4(c)参照)まで約90゜回転しうるように
なっている。上側挟持部材57の先端近くには上記の上
側摘み部材56が保持されており、直立状態では、摘み
部材56,57が離間して開く一方、水平状態では、摘
み部材56,57が当接して閉じるようになっている。
【0035】また、上側挟持部材57には爪部57aが
形成されるとともに、下側挟持部材52には板バネ54
にて付勢された進退板53が進退可能に取り付けられて
いて、上側挟持部材57を降ろすと、閉じる直前に(図
4(b)参照)進退板53が爪部57aに押されて後退
し、閉じ切ったところで(図4(c)参照)進退板53
が板バネ54にて戻されて、摘み部材51,56による
被処理物70のクランプをロックする。すなわち、挟持
部材50を開けてワーク乗載面41aに被処理物70を
載せると、被処理物70の端部が下側摘み部材51の上
に来るので、上側挟持部材57を降ろせば、それで被処
理物70が挟持され、その挟持状態が維持されるように
なっている。また、進退板53の両端またはその延長部
材は外に突き出ているので(図3,図5参照)、進退板
53の端部53aを操作することでロック状態の解除も
簡単に行え、ロックを外せば、蝶番55に組み込まれて
いる図示しないバネの力によって挟持部材50が開くよ
うにもなっている。
【0036】付勢手段60は(図4参照)、中間部のと
ころに張出部61aが形成された揺動板61(可動部
材)と、この揺動板61を軸支するため乗載面形成部材
41に固定された支軸62と、付勢力を出すためのコイ
ルバネ63とを具えている。張出部61aは(図5参
照)、プラズマ処理用保持具40を持ち運ぶ際等に楽に
手を掛けられるように、数cm〜十数cmに亘って外向
きに突き出ている。揺動板61は、支軸62を中心にし
て、ほぼ直立した状態(図4(a)参照)からほぼ水平
な状態(図4(c)参照)まで約90゜回転しうるよう
になっている。
【0037】コイルバネ63は、一端が下側摘み部材5
1に直接または適宜の部材を介して間接的に連結され、
他端が揺動板61に直接または適宜の部材を介して間接
的に連結されていて、揺動板61の直立した状態では
(図4(a)参照)緩められて縮む一方、水平状態では
(図4(c)参照)引っ張られて伸びるようになってい
る。なお、揺動板61の回転に伴うコイルバネ63との
干渉を避けるために、乗載面形成部材41等には適宜の
にげ加工も施されている。これにより、付勢手段60
は、揺動板61の可動限界位置のうち上側のところで挟
持部材50に対する付勢を行うとともに可動限界位置の
うち下側のところでは付勢を止めるものとなっている。
【0038】乗載面形成部材41のワーク乗載面41a
について詳述すると(図6(a)参照)、被処理物40
の大きさにもよるが、さらにはプラズマのミーンフリー
パス等にもよるが、典型的な場合を述べると、ワーク乗
載電極面41aは、中央部を膨らませたような弓状・円
弧状の滑らかな曲面に仕上げられ、幅Xが350〜40
0mmであれば高さYは5〜10mm程度にされる。こ
れにより、乗載面41aが単調な凸面になるとともに、
その程度の曲がり具合であれば乗載面41aの曲面状態
もプラズマ均一性の範囲に収まる。なお、非段差方向に
は同じ断面構造が連続した蒲鉾状の薄物にされていて、
加工し易いばかりか、その上に被処理物70を載せてそ
の対向する両端部を離すように引っ張ると、被処理物7
0がワーク乗載面41aに沿って曲がるようにもなって
いる。
【0039】乗載面形成部材41の下面について詳述す
ると(図6(b)参照)、中央部を刳り抜くようにして
下面窪み41bが形成されており、その形状は、下部電
極24の上面に形成された突部24aの裏返しとなって
おり(図6(c)参照)、プラズマ処理用保持具40を
下部電極24に載せたときに(図6(d)参照)、下面
窪み41bに突部24aがすっぽり填り込んで、位置決
めを行うとともに、下面窪み41bの内面と突部24a
の上面とがほぼ全域で接触し合う。これにより、乗載面
形成部材41は、下部電極24の上面に対して密接可能
に形成されたものとなり、さらに重量も軽減されて持ち
運び等の楽なものとなっている。
【0040】この第1実施例のプラズマ処理装置および
保持具について、その使用態様及び動作を、図面を引用
して説明する。
【0041】先ず、幾つかのプラズマ処理用保持具40
についてそれぞれに被処理物70をセットする。すなわ
ち、プラズマ処理用保持具40を用意し、揺動板61を
下げて付勢手段60を緩めるとともに、進退板53の端
部53aを操作して挟持部材50を開けておく(図3,
図4(a)参照)。その状態で、被処理物70をワーク
乗載面41aに載せて、上側挟持部材57を降ろす(図
4(b)参照)。完全に降ろすと挟持部材50がロック
するので、それから揺動板61を回転させて上げる(図
4(c)参照)。そうすると、コイルバネ63が伸び
て、上側挟持部材57が引っ張られ、挟持部材50はワ
ーク乗載面41aから少し離れるとともに被処理物70
に張力を生じさせて、それらの力が釣り合ったところで
停止する。こうして、被処理物70がワーク乗載面41
a上に張り付くような展開状態で保持される(図5参
照)。
【0042】次に、コントローラ35を操作して、真空
チャンバ20の上側部分22を上昇させ、下部電極24
の上方を広く解放しておく(図1(b)参照)。その状
態のままで、上述した被処理物70乗載済みのプラズマ
処理用保持具40を、両手で持って下部電極24の上ま
で運び、その上面の突部24a上に位置合わせしながら
載せる(図6(b)〜(c)参照)。こうして、被処理
物70が横になった状態で真空チャンバ20内に同時処
理可能なだけ並んだら、再びコントローラ35を操作し
て、真空チャンバ20を底板26で閉じるまで真空チャ
ンバ20の上側部分22を下降させることで、被処理物
70をプラズマ処理用保持具40及び下部電極24と共
にチャンバ内空間21に収める(図1(a)参照)。
【0043】そして、プラズマ処理の準備が調ったとこ
ろで、さらにコントローラ35を操作してプラズマプロ
セスを開始させると、所定のレシピに則って以下のプラ
ズマ処理が自動で行われる。すなわち、真空ポンプ34
によるチャンバ内空間21の真空引きが行われるととも
に、可変バルブ33の開度調節によってチャンバ内空間
21の圧力がレシピ指定の真空度に保たれる。例えば、
約1×10-5Pa(abs)〜約0.1Pa(abs)程度に維
持される。また、レシピで指定されたガスが、ガスユニ
ット37から上部電極23を介してチャンバ内空間21
へ供給される。例えば、ポリイミドをエッチングする場
合、酸素ガスや、窒素ガス、フッ素系ガス(CF4 ,S
6 ,NF3 等)などが用いられる。さらに、数十kH
z又はそれ以上の高周波電力がRFユニット36から上
部電極23に供給されて、上部電極23と下部電極24
及び乗載面形成部材41とに挟まれた空間におけるガス
が励起されると、そこにプラズマが形成される。
【0044】こうして、被処理物70の表面がプラズマ
に曝され、レシピに設定された適切な一定の又は適宜に
可変されるガス種や,量,電力,圧力の下で、エッチン
グ等のプラズマ処理が進行する。その際、処理済みのガ
スや副生成ガス等を含んだプラズマは、プラズマ形成空
間から離れたり、バッフル板25を通過する際に、エネ
ルギーを失って通常のガスに戻り、排出される。
【0045】また、そのようなプラズマ処理と並行し
て、下部電極24の水路には、冷却水が流され、これに
よって、下部電極24そして乗載面形成部材41は常時
ほぼ一定の温度に保たれる。そして、高温のプラズマか
ら被処理物70に伝達された熱は、被処理物70の表面
から裏面に流れ、さらに乗載面形成部材41を介して下
部電極24に逃がされる。その際、温度の上昇した被処
理物70は、膨張したり曲がったりしようとするが、被
処理物70が既に平面状態からワーク乗載面41aの凸
面に沿って曲げられており而も辺縁部分が挟持部材50
によって挟持されているので、膨張力がその曲げを強化
するように働き、被処理物70の表裏面の温度差に起因
する逆向きの曲げ力の作用は抑え込まれる。また、挟持
部材50が付勢手段60によて外向きに付勢されている
ので、被処理物70が延伸すると、その分だけ挟持部材
50が移動するので、被処理物70は、弛緩することが
無く、引き続きワーク乗載面41aに押し付けられる。
【0046】こうして、被処理物70とワーク乗載面4
1aとの全面接触が維持され、被処理物70の冷却が継
続される。そして、被処理物70が適度な温度に保たれ
て、それに対するプラズマ処理も適切に行われる。
【0047】プラズマ処理の終了後は、RFユニット3
6等の出力が停止し、チャンバ内空間21がパージされ
るとともに大気圧に戻されるので、再び真空チャンバ2
0の上側部分22を上昇させて下部電極24の上方を解
放する(図1(b)参照)。そして、プラズマ処理用保
持具40を持ち上げて取り出し、適宜な作業台の上など
に運ぶ。そこでは、揺動板61を下げて付勢手段60に
よる付勢を止めさせるとともに、進退板53の端部53
aを操作して挟持部材50によるクランプを解除させ
る。それから、処理済みの被処理物70を丁寧にワーク
乗載面41aから剥がす。
【0048】その際、ワーク乗載面41aに被処理物7
0の残渣等が貼り付いているような場合には、それを拭
き取ったり、必要であればプラズマ処理用保持具40を
縦にしたりしながら残渣等を削ぎ落としたうえで、適宜
の電気掃除機等を用いて吸い取る。こうして、ワーク乗
載面41aの清掃も楽に行える。さらに、また、未処理
の被処理物70が有れば、上述した作業等を必要なだけ
繰り返す。
【0049】
【第2実施例】本発明のプラズマ処理装置およびプラズ
マ処理用保持具の第2実施例について、その具体的な構
成を、図面を引用して説明する。図7は、そのプラズマ
処理用保持具に付設されている挟持部材について、その
縦断図であり、(a)が挟持部を開いた状態、(b)が
挟持部を閉め切る直前の状態、(c)が挟持部を閉めた
状態を示している。
【0050】この挟持部材が上述の挟持部材50と相違
するのは次の3点である。すなわち、下側挟持部材52
に代わる下側挟持部材520は、摺動性・移動容易性を
向上させるために移動部521の下層にスライダ522
が設けられたものとなっている。また、上側挟持部材5
7に代わる上側挟持部材570は、プラズマ耐性の向上
と加工の容易性とを両立させるために金属製のインナー
部572の上面にセラミック製のカバー部571を被せ
たものとなっている。さらに、進退板53に代わる揺動
部材530は、板バネ54に代わるコイルバネ540に
よって付勢されるようになっている。
【0051】この場合も、上述した挟持部材50と同等
の機能が得られる。すなわち、上側挟持部材570を降
ろすと被処理物70をクランプして更にロックする一
方、揺動部材530を操作して上側挟持部材570との
係止を外すとロックが解除されて上側挟持部材570が
上がる。また、図示しない付勢手段60にて付勢されて
挟持中の被処理物70を引っ張る。
【0052】
【変形例】なお、図8(a)に左側面図を示した第1変
形例のプラズマ処理装置10は、量産性を高めるため
に、下部電極24を横方向で前後(図では左右)に並べ
て複数設けたものであり、これに対応して、基台部30
や、真空チャンバ20の側壁22及び底板26等も、大
きくなっている。
【0053】また、図8(b)に正面図を示した第2変
形例のプラズマ処理装置10は、これも量産性を高める
ために下部電極24を横に複数設けたものであるが、そ
れらの向きが異なり、前後でなく左右に並んでいる。こ
の場合、何れの下部電極24に対する作業であってもエ
レベータユニット11を避けて行うことができる。
【0054】
【その他】なお、上記実施例では、静電チャックが設け
られていない場合を述べたが、これは、静電チャックが
無くても対処可能なことを例示したに過ぎず、その併用
までも排除する訳では無い。
【0055】また、下部電極24の設置個数は、一個や
2個に限らず、それより多くても良い。一の下部電極2
4に載せるプラズマ処理用保持具40の個数も、3個に
限らず、それより多くても少なくても良い。
【0056】さらに、上記実施例では、乗載面形成部材
41の下面に下面窪み41bを形成するとともに、下部
電極24の上面に突部24aを形成したが、プラズマ処
理用保持具40の重量が問題でなければ、乗載面形成部
材41の下面および下部電極24の上面は共に平坦面に
しても良く、その方が加工も容易である。また、その場
合、位置決めのために位置決めピン及びピン挿入穴など
を用いるようにしても良いが、これらは必須ではないの
で省いても良い。
【0057】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の第1の解決手段のプラズマ処理装置にあっては、被処
理物の熱変形を付勢力によって強制的に矯正するように
したことにより、可撓性の薄物を適切に処理するプラズ
マ処理装置を実現することができたという有利な効果が
有る。
【0058】また、本発明の第2の解決手段のプラズマ
処理装置にあっては、乗載面の形状が複雑になるのを回
避しつつ被処理物と乗載面との接触が確実に維持される
ようにしたことにより、可撓性の薄物を一層適切に処理
するプラズマ処理装置であって製造容易なものを実現す
ることができたという有利な効果を奏する。
【0059】さらに、本発明の第3の解決手段のプラズ
マ処理装置にあっては、乗載面形成部材を出し入れ自在
な搬器兼電極延長部としたことにより、可撓性の薄物を
適切に処理するプラズマ処理装置であって作業も楽なも
のを実現することができたという有利な効果が有る。
【0060】また、本発明の第4の解決手段のプラズマ
処理用保持具にあっては、被処理物の熱変形を付勢力に
よって強制的に矯正するとともに、乗載面の形状の複雑
化を回避しつつ被処理物と乗載面との接触を確実に維持
し、且つ、乗載面形成部材を出し入れ自在な搬器兼電極
延長部としたことにより、可撓性の薄物をプラズマ処理
するのに好適な保持具を実現することができたという有
利な効果を奏する。
【0061】また、本発明の第5の解決手段のプラズマ
処理装置にあっては、把手と付勢手段とを兼用したこと
により、可撓性の薄物をプラズマ処理するのに好適な保
持具を小形に実現することができたという有利な効果が
有る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプラズマ処理装置の第1実施例につい
て、装置の全体構造を示す斜視図であり、(a)は真空
チャンバを閉じた状態、(b)は真空チャンバを開けた
状態である。
【図2】 その装置本体の内部構造を示す縦断左側面図
であり、(a)は真空チャンバを閉じた状態、(b)は
真空チャンバを開けた状態である。
【図3】 その装置に用いるプラズマ処理用保持具
の斜視図であり、被処理物を載せる前の状態を示す。
【図4】 そのプラズマ処理用保持具に付設されている
挟持部材および付勢手段についての縦断図であり、
(a)が挟持部を開くと共に付勢を解除した状態、
(b)が挟持部を閉め切る直前の状態、(c)が挟持部
を閉めると共に付勢も行っている状態である。
【図5】 そのプラズマ処理用保持具の斜視図であり、
被処理物を載せて挟持および付勢している状態を示す。
【図6】 プラズマ処理用保持具およびそれを乗せてお
く下部電極を示し、(a)はプラズマ処理用保持具の乗
載面形成部材の側面図、(b)はプラズマ処理用保持具
の底面の斜視図、(c)は下部電極の側面図、(d)は
プラズマ処理用保持具を下部電極に乗せた状態の側面図
である。
【図7】本発明のプラズマ処理装置の第2実施例につい
て、そのプラズマ処理用保持具に付設されている挟持部
材の縦断図であり、(a)が挟持部を開いた状態、
(b)が挟持部を閉め切る直前の状態、(c)が挟持部
を閉めた状態である。
【図8】本発明のプラズマ処理装置について下部電極を
複数並置した各種変形例であり、(a)が第1変形例の
左側面図であり、(b)が下部電極の向きを変えた第2
変形例についての正面図である。
【符号の説明】
10 プラズマ処理装置 11 エレベータユニット(昇降機構、駆動機
構) 20 真空チャンバ(装置本体部) 21 チャンバ内空間 21a シールリング 22 側壁(周壁、側板、側面部分) 23 上部電極(プラズマ形成用電極の一
方) 23a ガス流出電極面(対向電極面) 23b ガス配管 24 下部電極(プラズマ形成用電極の他
方) 24a 突部(凸部、乗載面形成部材との
密接部) 25 バッフル板 26 底板(チャンバベース、電極ベース、
ワーク乗載ベース) 30 基台部(装置本体部) 31 収納空間 32 真空配管 33 可変バルブ(真空圧力調整手段) 34 真空ポンプ(負圧吸引源) 35 コントローラ(制御装置) 36 RFユニット(高周波電源) 37 ガスユニット(プラズマ用ガス供給手
段) 40 プラズマ処理用保持具(トレー、プレート) 41 乗載面形成部材(下部電極延長部) 41a ワーク乗載面(延長された対向電
極面、乗載面) 41b 下面窪み(凹部、下部電極との密
接部) 50 挟持部材(ワーク押さえ、クランパ) 51 下側摘み部材(当接部材、軟材、緩衝部
材) 52 下側挟持部材(摺動部材、横移動部材) 53 進退板(可動爪、ロック部材、係止部材、
掛止部材) 53a 端部 54 板バネ(弾性部材) 55 蝶番(ヒンジ、軸支部材) 56 上側摘み部材(当接部材、軟材、緩衝部
材) 57 上側挟持部材(回転部材、回動部材) 57a 爪部(ロック部材、係止部材、掛止部
材) 60 付勢手段 61 揺動板(テンションハンドル、付勢操作部
材、可動部材) 61a 張出部(突出部、把手部、取っ手部) 62 支軸 63 コイルバネ(弾性部材、付勢力発生部材) 70 被処理物(可撓性の薄いワーク) 520 下側挟持部材(摺動部材、横移動部材) 521 移動部 522 スライダ 530 揺動部材(可動爪、ロック部材、係止部材、掛
止部材) 540 バネ 570 上側挟持部材(回転部材、回動部材) 571 カバー部(セラミック部、絶縁部) 572 インナー部(金属部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05H 1/46 H01L 21/302 B (72)発明者 奥村 裕 川崎市高津区坂戸3−2−1かながわサイ エンスパーク 株式会社エフオーアイ内 (72)発明者 竹居 滋郎 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 飯村 幸夫 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 Fターム(参考) 3C016 CB03 CC02 CE05 5F004 AA16 BB21 BD01 BD04 DB00 5F031 CA09 HA06 HA24 HA28 HA29 HA30 HA38 MA28 MA32 NA05 5F045 EM01 EM03 5F046 MA12

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被処理物を横にして真空チャンバ内でプラ
    ズマに曝すプラズマ処理装置において、前記被処理物を
    載せる乗載面が上面に形成された乗載面形成部材と、前
    記被処理物の端部を挟持する挟持部材と、この挟持部材
    を前記被処理物の反対側へ向けて付勢する付勢手段とを
    備えたことを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 【請求項2】前記乗載面形成部材の前記乗載面が単調な
    凸面であることを特徴とする請求項1記載のプラズマ処
    理装置。
  3. 【請求項3】前記乗載面形成部材は、良電導体からな
    り、前記真空チャンバの内底側に設けられている電極と
    分離して設けられ、その下面が前記電極の上面に対して
    密接可能に形成されたものであることを特徴とする請求
    項1又は請求項2に記載されたプラズマ処理装置。
  4. 【請求項4】導電性の板状体からなり被処理物を載せる
    方の乗載面が単調な凸面に形成された乗載面形成部材
    と、前記被処理物の端部を挟持する挟持部材と、この挟
    持部材を前記被処理物の反対側へ向けて付勢する付勢手
    段とを備えたプラズマ処理用保持具。
  5. 【請求項5】前記付勢手段が、手を掛け得る突出部また
    は張出部の形成された可動部材を有していて、その可動
    限界位置のいずれかで前記挟持部材に対する付勢を行う
    とともに他の何れかの位置で付勢を止めるものであるこ
    とを特徴とする請求項4記載のプラズマ処理用保持具。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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