JP2001167744A - リチウム二次電池及びその製造方法 - Google Patents

リチウム二次電池及びその製造方法

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    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱遮蔽板を用いることなく薄形を達成でき、
充放電の繰り返に対する耐久性に富んだ、サイクル寿命
の長いリチウム二次電池を提供する。 【解決手段】 凹部102aと該凹部の周辺部に鍔部1
03aを有する部材101aと、凹部102bと該凹部
の周辺部に鍔部103bを有する部材101bとを凹部
が内側になるように対向配置し、該鍔部を溶着し、部材
101a及び部材101bで囲まれた凹部には、正極、
負極、イオン導電体を含む蓄電部材が収容されている。
部材101aには、蓄電部材と導通する外部への正極の
出力端子104、および負極の出力端子106と該正極
の出力端子104、および該負極の出力端子106を絶
縁する絶縁部105が設けられているリチウム二次電
池。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リチウム二次電
池、特に薄形の形状をしたリチウム二次電池およびその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、大気中に含まれるCO2 ガス量が
増加しつつある為、室温効果により地球の温暖化が生じ
る可能性が指摘されている。火力発電所は化石燃料など
を燃焼させて得られる熱エネルギーを電気エネルギーに
変換しているが、燃焼によりCO2 ガスを多量に排出す
るため新たな火力発電所は、建設することが難しくなっ
て来ている。したがって、火力発電所などの発電機にて
作られた電力の有効利用として、余剰電力である夜間電
力を一般家庭に設置した二次電池に蓄えて、これを電力
消費量が多い昼間に使用して負荷を平準化する。いわゆ
るロードレベリングが提案されつつある。
【0003】また、COx、NOx、炭化水素などを含
む大気汚染にかかわる物質を排出しないという特徴とを
有する電気自動車用途では、高エネルギー密度の二次電
池の開発が期待されている。さらに、ブック型パーソナ
ルコンピュータ、ワードプロセッサー、ビデオカメラ及
び携帯電話等のポータブル機器の電源用途では、小型・
軽量で高性能な二次電池の開発が急務になっている。
【0004】このような状況下にあって、 ニッケル・
水素二次電池とリチウム二次電池が実用化され、さら
に、より高性能を求めて研究開発が精力的に行われてい
る。
【0005】ニッケル・水素二次電池は、軽量という点
ではリチウム二次電池に比べて劣るものの、低コストで
製造できることや、製造のしやすさ等の理由から、携帯
用機器の電源として、また、一部ではあるが電気自動車
用電源としても実用化され始めている。
【0006】一方、リチウム二次電池は、負極に金属リ
チウム、リチウム合金、カーボン等を用い、正極には二
酸化マンガン、コバルト酸リチウム、ニッケル酸リチウ
ム等を用いた電池が研究・開発されており、ニッケル・
水素二次電池に比べて、高エネルギー密度が期待できる
等、優れている点が多いことから、特に携帯用機器に用
いられてきている。
【0007】携帯用機器に用いられる二次電池の形状と
しては、円筒形、角形が多い。特に、角形電池 は、円
筒形電池に比べて薄形化が可能であることから、小形の
携帯機器に多く用いられてきている。円筒形電池の作製
においては、正極と負極を隔離体であるセパレータを介
して円筒形に捲回し、この捲回群を円筒形の容器に挿入
した後、この容器の開口部の近くにくびれを入れる。そ
の後、電解液を注入し、内圧開放弁、PTC(正温度抵
抗素子:Positive Temperature
Coefficient Device)、電流遮断機
構等を有した外部端子を兼ねる上蓋をくびれ部分にの
せ、パッキンを介してカシメすることにより作製され
る。角形電池については、一般に、まず、正極と負極を
隔離体であるセパレータを介して偏平状に捲回し、この
捲回群を角形の容器に挿入する。次いで、内圧開放弁や
PTC、電流遮断機構、注液口等を備えた外部端子を兼
ねる上蓋を、容器の開口部に載せ、レーザー溶接を施
す。その後、電解液を注液口より注入し、この注液口を
封口することにより作製される。
【0008】円筒形電池や角形電池の容器は、一般に、
鉄にニッケルメッキを施した板、アルミニウム板、ある
いはステンレスの板等を深絞りすることにより製造され
る。
【0009】角形電池を作製する際の欠点としては、角
形の電池容器を絞り加工によって、深絞りする通常の方
法では加工できる材料に限界がある点が挙げられる。通
常の場合、電池を構成する容器の厚さが5mm程度以上
が限界である。これは、円筒形電池でもほぼ同様であ
る。この厚さよりも薄い材料を用いて角形電池用の容器
を作製する方法としては、例えば、板の厚さ方向の中を
刳り割り貫くように削り取ることが考えられる。しか
し、この方法を採用した場合には大幅なコストアップが
避けられず、現実的な方法とはいえない。また、電池容
器が薄くなると、当然、上蓋の幅も狭くなる。溶接する
上蓋の巾が約5mm以下になると、上蓋に細工された端
子キャップおよびその絶縁モールドの加工、注液口の加
工等が極めて難しくなる。加えて、電池容器と上蓋の溶
接、多くはレーザー溶接であるが、この溶接の際、溶接
部近傍の絶縁モールドに熱的悪影響を与えることとな
る。
【0010】一方、最近では、正極と負極の間にセパレ
ータ、ゲル電解質あるいは固体電解質を介在させた蓄電
部材を、ラミネートフィルムで覆ったシート形電池と呼
ばれる、より薄形化が可能な電池も開発されている。
【0011】シート形電池については、使用するラミネ
ートフィルムが強度的に弱いため、変形しやすい、傷つ
きやすい、使用できる範囲が限定されてしまう等の問題
が挙げられる。
【0012】図10(a)、図10(b)は、外装にラ
ミネートフィルムを用いたリチウム二次電池の概略図で
ある。図10(a)は、ラミネートフィルムを用いた二
次電池を真横から見た透視図であり、図10(b)は、
図10(a)の周辺部をD−D’に沿って垂直方向に切
断した断面図である。図10(a)において、1001
は一対の出力端子であり、ラミネートフィルム1005
を用いてパックが形成され、パックの内部に蓄電部材1
003が入れられている。ラミネートフィルム1005
は、2枚の耐溶剤性のある厚さ数10μmのプラスチッ
クフィルム1006の間に厚さ数10μmのアルミニウ
ム箔1007を挟んで構成される。このアルミニウム箔
1007は、電池内部への水分の透過を防止するための
ものであるが、アルミニウム箔1007が薄いため、水
分の透過を完全には防止できない可能性がある。
【0013】ラミネートフィルム1005を用いた電池
の実装においては、図10(a)に示すようにラミネー
トフィルム1005を折り曲げ部1004で折り曲げ、
折り曲げた2枚のフィルムで形成される空間内に蓄電部
材1003と正極および負極の出力端子を入れ、周辺部
に熱溶着部1002を形成して封止がなされる。図10
(b)に示されるように、熱溶着は、2枚のラミネート
フィルム1005を重ね、圧力をかけながら加熱するこ
とにより、ラミネートフィルム1005を構成する内側
のプラスチックフィルム1006どうしが溶融、溶着
し、熱溶着領域1008が形成される。
【0014】この場合、出力端子1001周辺のシール
が難しいため、必要以上に熱溶着の部分を多くする必要
があり、信頼性が必ずしも満足できるものではなかっ
た。
【0015】加えて、一般に熱溶着部1002は5mm
以上必要とされており、この熱溶着部1002が、容量
密度を低下させる大きな原因となっている。また、この
熱溶着部をも折り曲げてしまえば、容量密度の低下は少
なくてもすむが、折り曲げにより、ラミネートフィルム
1005の信頼性が低下し、水分が更に透過しやすくな
るという懸念がある。
【0016】このような、欠点を補う二次電池として、
特開平09−213286号公報に開示されたものがあ
る。当該公報には、ラミネートフィルムを用いずに薄い
板厚の金属板を成型してなる薄形電池容器を用いたリチ
ウム電池が開示されている。当該公報に開示されたリチ
ウム電池は、電池容器が、蓄電部材と平行な面に開口部
を有する薄形容器と、該開口部に載置した蓋板との接合
により封口して形成されたものである。そして、薄形容
器と蓋板とは、レーザー照射により溶接されることが開
示されている。
【0017】図11は、当該公報に開示されてリチウム
二次電池の構成を模式的に示す断面図である。図11お
いては、正極1101と負極1102とを隔離体110
3を介して積層し構成される蓄電部材1100と平行な
面に開口部を有する薄形の容器1105の開口部に蓋板
1104を載置し、端部にレーザー光1008を照射し
て溶接により封口され、二次電池が作製されている。
【0018】この方法によると厚さ5mm以下の薄形電
池を比較的大きな面積で作製することが可能となる。
【0019】しかしながら、図11の二次電池は、上記
の蓋板1104は板厚が薄い単純なシート状をしている
ため、蓋板1104の強度が十分でないという問題点を
有している。すなわち、電池容器に対して、垂直方向、
あるいは斜めからの応力がかかった場合の変形により、
往々にしてショートを生ずる恐れがある。
【0020】さらに、容器1105と蓋板1104の溶
接にレーザーを用いることから、蓄電部材が熱に晒され
ることとなり、熱を遮蔽するための熱遮蔽板1106を
溶接部と蓄電部材間に設ける必要がある。この熱遮蔽板
1106には、熱伝導性の良い材料、たとえば、ステン
レス、銅、ニッケル等の金属で構成された厚さは0.1
mm前後の板が用いられる。熱遮蔽板が金属で構成され
ることから、充放電により膨張しやすい活物質を用いた
場合や、応力がかかった場合にはショートが生ずる恐れ
が高まる。また、この熱遮蔽板の厚さは、総厚さが数m
mのリチウム二次電池に対しては、数%から5%程度と
なり、このことから、これに相当した容量密度が低下す
ることとなる。更に、熱遮蔽板1106の形状を波状と
した場合には、容量密度の低下が一層著しいものとな
る。隙間1107は、熱遮蔽板1106を入れることに
より、蓋1104、もしくは容器1105と正極110
1と負極1102と隔離体1103からなる蓄電部材の
間に必然的に発生してしまう。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、薄形形状の
リチウム二次電池についての上述した従来技術の状況に
鑑みてなされたものである。本発明の目的は熱遮蔽板を
用いることなく薄形を達成するリチウム二次電池を提供
することにある。本発明の他の目的は、充放電を繰り返
すことによっても容易にはショートすることがない耐久
性に富んだリチウム二次電池を提供することにある。本
発明の別の目的は、サイクル寿命の長いリチウム二次電
池を提供することにある。本発明の更に別の目的は、前
記リチウム二次電池の製造方法を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明により提供される
リチウム二次電池は、少なくとも一方の部材が凹部を有
し、該凹部が内側になるように対向配置された2つの部
材と、該2つの部材で囲まれた、正極、負極、及びイオ
ン伝導体を含む蓄電部材とを備えたリチウム二次電池に
おいて、前記一方の部材の凹部の周辺部及び他方の部材
の前記一方の部材の周辺部に対応する領域には、互いに
溶着された鍔部が設けられ、前記一方もしくは他方の部
材には、前記蓄電部材と導通した出力端子と該出力端子
を絶縁する絶縁部が配されていることを特徴とする。
【0023】本発明は、前記リチウム二次電池の製造方
法を包含する。本発明により提供されるリチウム二次電
池の製造方法は、少なくとも一方の部材が凹部を有し、
該凹部が内側になるように対向配置された2つの部材
と、該2つの部材で囲まれた、正極、負極、及びイオン
伝導体を含む蓄電部材とを備えたリチウム二次電池の製
造方法において、凹部と該凹部の周辺部に鍔部を有する
第1の部材を用意する工程、第1の部材の周辺部に対応
する領域に鍔部を有する第2の部材を用意する工程、前
記凹部に前記蓄電部材を配する工程、前記凹部が内側に
なるように前記第1の部材と第2の部材とを合わせる工
程、及び前記第1の部材及び第2の部材の鍔部を溶着す
る工程とを有することを特徴とする。
【0024】本発明のリチウム二次電池においては、対
向配置された2つの部材の少なくとも一つに凹部を有
し、該凹部の周辺部と、これに対向する部材の周辺部に
も鍔部を設け、該鍔部どうしを溶着して構成されてい
る。このように凹部より突き出した鍔部を溶着してなる
ことから、凹部内部に従来必要とされていた熱遮蔽板を
設ける必要がない。これにより、熱遮蔽板を用いた構成
のリチウム二次電池において懸念された、充放電を繰り
返すことによって、生ずる正極や負極の膨張に基づくシ
ョートを効果的に防止することができる。そして、本発
明のリチウム二次電池は、サイクル寿命の長い優れた特
性を示す。
【0025】本発明のリチウム二次電池の製造方法にお
いては、凹部と該凹部の周辺部に鍔部を有する第1の部
材と、第1の部材の周辺部に対応する領域に鍔部を有す
る第2の部材の鍔部どうしを溶着することから、凹部に
収容される正極、負極、及びイオン伝導体を含む発電要
素への熱的影響を極力抑えることができる。これによ
り、サイクル寿命が長く安定した特性のリチウム二次電
池を製造することができる。これに加えて、本発明の方
法においては、鍔部を有する部材を用意する工程を有
し、鍔部を金属加工により形成する場合には、金属加工
による材料の硬化により、薄い部材に大きな強度をもた
せることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明により提供されるリチウム
二次電池は、少なくとも一方の部材が凹部を有し、該凹
部が内側になるように対向配置された2つの部材と、該
2つの部材で囲まれた、正極、負極、及びイオン伝導体
を含む蓄電部材と、を備えたリチウム二次電池におい
て、前記一方の部材の凹部の周辺部、及び、他方の部材
の前記一方の部材の周辺部に対応する領域には、互いに
溶着された鍔部(つばぶ)が設けられ、前記一方もしく
は他方の部材には、前記蓄電部材と導通した出力端子と
該出力端子を絶縁する絶縁部が配されていることを特徴
とするものである。
【0027】本発明は、前記リチウム二次電池の製造方
法を包含する。本発明により提供されるリチウム二次電
池の製造方法は、少なくとも一方の部材が凹部を有し、
該凹部が内側になるように対向配置された2つの部材
と、該2つの部材で囲まれた、正極、負極、及びイオン
伝導体を含む蓄電部材と、を備えたリチウム二次電池の
製造方法において、凹部と該凹部の周辺部に鍔部を有す
る第1の部材を用意する工程、第1の部材の周辺部に対
応する領域に鍔部を有する第2の部材を用意する工程、
前記凹部に前記蓄電部材を配する工程、前記凹部が内側
になるように前記第1の部材と第2の部材とを合わせる
工程、及び前記第1の部材、及び第2の部材の鍔部を溶
着する工程と、を有することを特徴とするものである。
【0028】以下、図面を参照しながら本発明を説明す
る。図1は、本発明のリチウム二次電池の一例を示す概
観図である。
【0029】ここに示されたリチウム二次電池は、凹部
102a(ここで、図面上は、部材の外側表面が見えて
いるが、凹部102aは、部材の内側の窪みを指す)と
該凹部の周辺部に鍔部103aを有する部材101a
と、同じく凹部102bと該凹部の周辺部に鍔部103
bを有する部材101bと、を凹部が内側になるように
対向配置し、該鍔部を溶着して構成されている。この部
材101a及び部材101bで囲まれた凹部には、不図
示の正極、負極、イオン導電体を含む蓄電部材が収容さ
れている。そして部材101aには、該蓄電部材と導通
する外部への正極の出力端子104、および負極の出力
端子106と該正極の出力端子104、および該負極の
出力端子106を絶縁する絶縁部105が設けられてい
る。ここで、部材101a及び部材101bは、最終的
には、リチウム二次電池の外装容器を構成する。また、
本例では、部材101a及び部材101bの両方に凹部
が設けられているが、本発明は、2つの部材の少なくと
も一方の部材に凹部を有する態様をも包含する。
【0030】鍔部103(103aと103bの少なく
とも一方を指す。以下同様)を有する部材101(10
1aと101bの少なくとも一方を指す。以下同様)を
用意するに際し、金属材料を加工すると、金属材料が硬
化し、部材101の板の厚さが薄くても大きな強度を持
たせることができる。更に、蓄電部材を収める凹部の周
辺に配された鍔部103どうしを溶着させて電池の外装
容器を構成することから、溶着の際の凹部への熱の拡散
は直接的なものではなくなり、鍔部103が放熱の役割
を果たす。これにより、従来の薄形リチウム二次電池で
必要とされた図11における熱遮蔽板1106を設ける
必要がなくなる。
【0031】鍔部103の幅は、好ましくは0.5mm
以上3.0mm以下、より好ましくは0.5mm以上
2.0mm以下の範囲とされる。ここで、0.5mm以
上としたのは、蓄電部材への熱影響を避けるために好ま
しい距離を考慮したためである。
【0032】鍔部103の溶着は、レーザー溶接はじ
め、電子ビーム溶接、抵抗溶接、超音波溶接等により行
うことができるが、生産性や、信頼性を考えるとレーザ
ー溶接が最も推奨される。レーザー溶接時のレーザービ
ームの照射径は、外装容器を構成する部材の厚さや材質
によっても異なるが、例えば、ステンレスの場合、0.
2mmから0.4mm、アルミニウムの場合、0.6m
mから0.8mmの範囲とするのが望ましい。
【0033】図2は、本発明のリチウム二次電池で、図
1のX−X’に沿って切断した時の外装容器(部材)の
一例を示す断面図である。本発明において、部材に形成
される凹部の深さ201は、厳密に制限されるものでは
ないが0.3mmから3mmの範囲、好ましくは0.5
mmから2.5mmの範囲が適している。また、凹部の
角度202は、5度から45度、好ましくは10度から
40度の範囲が適している。
【0034】外装容器を構成する部材101の材料とし
ては、薄さを特に要求される場合には、強度の大きいス
テンレス、軽さを要求される場合にはアルミニウムが特
に推奨されるが、その他、ニッケル、ニッケルメッキを
施した鉄、銅等を用いることもができる。
【0035】部材101の板厚は0.05mm以上プレ
ス加工ができる範囲の厚さまでが推奨されるが、上限と
しては、ステンレスの場合、0.3mm、アルミニウム
の場合、0.8mm程度である。より好ましくは、ステ
ンレスの場合、0.1mmから0.2mmの範囲、アル
ミニウムの場合0.2mmから0.5mmの範囲であ
る。
【0036】外装容器を構成する部材101の材料とし
て上記のような金属材料以外にプラスチック材料をも用
いることができる。しかし、部材101の材料強度か
ら、全てをプラスチック材料で構成することは難しい。
【0037】プラスチック材料使用の一例としては、図
3に示す態様が考えられる。図3は本発明のリチウム二
次電池で、正極の出力端子、負極の出力端子、絶縁部、
内圧開放弁を有するリチウム二次電池の一例を示す平面
図である。図3においては、正極の出力端子104と負
極の出力端子106の周囲に絶縁部105が設けられ、
該絶縁部105をプラスチック材料で構成している。別
の例としては、電池容器内部の圧力が上昇した時に内部
の圧力を解放するような内圧開放弁301を設けること
が考えられるがこの弁をプラスチック材料で構成するこ
とができる。
【0038】また、図4に示す態様も考えられる。図4
は本発明のリチウム二次電池で、図1のY−Y’に沿っ
て切断した時の外装容器(部材)の一例を示す断面図で
ある。図4においては、不図示の蓄電部材に接続された
正極の出力端子104及び負極の出力端子106を部材
101から絶縁させるために絶縁部105が設けられて
いて、該絶縁部105をプラスチック材料で構成するこ
とができる。この場合、あらかじめ正極の出力端子10
4、負極の出力端子106、金属からなる支持板401
及び絶縁部105を成形しておき、その支持板401と
部材101aを何らかの方法で溶接し、溶接部402を
形成することが考えられる。
【0039】図5は、図1のY−Y’に沿って切断した
時の外装容器(部材)の一例を示す断面図で、図1には
不図示の内圧開放弁301を含んでいる。リチウム二次
電池においては、電池容器内部の圧力が上昇した時に内
部の圧力を解放する圧力解放弁301が薄肉部に設けら
れている。内圧開放弁301にはプラスチックの栓を設
けることもできる。内圧開放弁301は、外装容器の金
属部分にプレス加工等によって薄肉部を作成したり、金
属箔等を貼り付けて所定の圧力で内部の圧力が解放でき
るように構成することができる。また、安全弁にはゴム
栓、スプリングを用いて、所定の圧力になったら作動さ
せ、内圧を下げる方法もある。図5に示す電池は、部材
101a、正極の出力端子104、負極の出力端子10
6および絶縁部105を一体成形して構成することがで
きる。
【0040】図6に本発明のリチウム二次電池で、正極
の出力端子と正極リードを正極出力端子リードで、電気
的に接合する場合に、クラッド材を用いた時の断面の一
例を示す。正極の出力端子104を構成する材料として
は、導電性が高く、腐食しにくく、強度が大きいものが
望ましい。そうした材料としては、銅、ニッケル、ある
いはこれらに金メッキしたもの等が挙げられる。特に、
正極602から出ている正極リード601と一体成形さ
れている正極の端子104の材質がこれとは異なる場
合、正極端子リード601にクラッド材を用いて構成す
ることは、有益である。たとえば、正極リード601の
材質がアルミニウムの場合、一体成形された正極出力端
子リード403の材質をアルミニウムとすれば問題無い
が、アルミニウムでは強度が弱いので、ニッケルとしな
ければならない場合が有り得る。その場合、ニッケルと
アルミニウムの溶接は難しいが、クラッド材を用いるこ
とにより、このような問題を解消できる。負極について
も同様にクラッド材を用いることができる。
【0041】クラッド材の具体例としては、銅とニッケ
ルが挙げられる。
【0042】次いで、図7を参照しながら本発明のリチ
ウム二次電池を説明する。図7は本発明のリチウム二次
電池で、蓄電要素を外装容器(部材)の内部に収納した
時の図1のX−X’ に沿って切断した時の一例を示す
断面図である。図7において、蓄電部材としての正極6
02、負極702、隔離体701としてのセパレータ等
は積層され、フィルム703で覆われた状態で部材10
1aと101bの凹部102に配されている。
【0043】正極602は、一般に集電体の両側に活物
質層が配置される。活物質層はリチウムの挿入、脱離が
可能な活物質粉末、導電剤、その他の添加材および、こ
れらの活物質粉末同士、あるいは活物質粉末と集電体を
保持させるための結着材で構成される。
【0044】正極の活物質としては、電解液中で安定で
あって、リチウムの挿入、脱離が可能であればよく、一
例として、LiCoO2 、LiNiO2 、LiMnO
2 、LiMn24 のような遷移金属酸化物とリチウム
の化合物、V25 、MnO2、TiO2 、MoO3
どのリチウムを含まない金属酸化物、TiS2 、MoS
2 のような金属カルコゲン化合物、ポリアセチレン、ポ
リピロール、ポリアニリン、ポリフタロシアニン等の導
電性高分子およびこれらの誘導体が挙げられる。
【0045】結着材としては、電気化学的、化学的に安
定で、結着力のある材料で構成される。一例として、ポ
リテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン等の
フッ素系の樹脂がよく用いられるが、カルボキシメチル
セルロースのようなセルロース系、ポリビニルアルコー
ルのような酢酸ビニル系のものを用いることもできる。
【0046】導電剤としては、電気化学的、化学的に安
定で、電気伝導度が高いものが望ましい。一例として、
炭素粉末、特に黒鉛化した粉末、銅粉末、アルミニウム
粉末、チタン粉末等が挙げられる。
【0047】正極の集電体を構成する材料としては、電
気化学的、化学的に安定で、導電性が高い材料であるこ
とが望ましい。一例として、アルミニウム、ステンレ
ス、チタン、ニッケルが挙げられる。また、集電体の形
状としては、シート状、網状、エキスパンド状、穿孔板
状、スポンジ状等が採用できる。
【0048】負極702は、一般に集電体の両側に活物
質層が配置される。活物質層はリチウムの挿入、脱離が
可能な活物質粉末、導電剤、その他の添加材および、こ
れらの活物質粉末同士、あるいは活物質粉末と集電体を
保持させるための結着材で構成される。
【0049】負極の活物質としては、電解液中で安定で
あって、リチウムの挿入・脱離、あるいは析出・溶解が
可能な材料が望ましい。一例としては、金属リチウムお
よび金属リチウムとの合金、アルミニウム−リチウム合
金、鉛−リチウム合金、錫−リチウム合金等が挙げられ
る。また、TiO2 、V25 等の金属酸化物、あるい
はこれら金属酸化物のリチウム化合物、錫−鉄、錫−コ
バルト、シリコン−鉄、シリコン−ニッケル等のリチウ
ムと合金を作る金属(ここでは、錫、シリコン)とリチ
ウムと合金を作らない金属(ここでは、鉄、コバルト、
ニッケル)の合金あるいはこれらの合金とリチウムとの
合金、あるいは、炭素(非晶質炭素、黒鉛等)等を用い
ることもできる。
【0050】結着材、導電材については、正極活物質で
述べたのと同様の材料を用いることができる。
【0051】負極の集電体を構成する材料については、
電気化学的、化学的に安定で、導電性が高いこと、およ
びリチウムと合金化しないことが要求される。このよう
な材料の一例として、銅、ニッケル、ステンレス、チタ
ン等を挙げることができる。形状は、シート状、網状、
エキスパンド状、穿孔板状、スポンジ状等を採用するこ
とができる。
【0052】隔離体701は正極602と負極702の
電気的絶縁をとるため設けられる。そこで、充放電に関
与するリチウムはイオンの状態で、この隔離体を自由に
通過できなければならない。隔離体としてセパレータを
用いた場合には、同時に電解液を蓄電部材の中に注液す
る。ゲル、あるいは固体電解質を用いた場合には、それ
自体が隔離体であり、かつリチウムイオンを通過させる
ことができるため、電解液の注液は必ずしも、必要では
ない。
【0053】セパレータとしては、微細孔を有するポリ
プロピレン薄膜、ポリエチレン薄膜あるいはこれら2種
類を積層し厚さ数10μmとした薄膜、あるいは不織布
等を用いることができる。
【0054】電解液は、溶媒と電解質からなる。溶媒の
一例としては、プロピレンカーボネート、エチレンカー
ボネート、ジエチルカーボネート、メチルエチルカーボ
ネート、γ−ブチルラクトン等を挙げることができる。
電解質の一例としては、六フッ化リン酸リチウム、4フ
ッ化リン酸リチウム、4フッ化硼酸リチウム等を挙げる
ことができる。
【0055】固体電解質としては、β−アルミナ、酸化
銀、沃化リチウム等を挙げることができる。
【0056】ゲル電解質としては、ポリエチレンオキシ
ド、ポリアクリロニトリル、ポリエチレンイミン等、ポ
リマーと前記記載の溶媒および電解液等との組み合わせ
からなるものを挙げることができる。
【0057】正極、負極、イオン伝導体(電解液あるい
はゲル電解質を含んだセパレータ、ゲル電解質、固体電
解質)の配置については、イオン伝導体を介して、正極
と負極を交互に積層するもの、あるいは、イオン伝導体
を介して、正極と負極を平たく捲回するもの等が採用で
きる。セパレータを用いた場合には平たく捲回したも
の、ゲル電解質や固体電解質を用いた場合には積層した
ものが実用上有益である。
【0058】蓄電部材を覆うフィルム703しては、絶
縁性があり、耐溶剤性を備えた材料を採用するのが望ま
しく、このような材料としては、ポリプロピレン、ポリ
エチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリイミド、
フッソ樹脂等が挙げられる。フィルムの厚さは、約10
μmから50μmの範囲とするのが実用上望ましい。
【0059】図8は本発明のリチウム二次電池で、外装
容器(部材)の中に電池本体を収納した時の一例で、真
上から透視した時の図である。図8においては、内圧開
放弁301、正極の出力端子104及び負極の出力端子
106のまわりは絶縁部105で絶縁されている。40
3、404は、それぞれ、正極及び負極の出力端子リー
ドであり、601及び801は、それぞれ、正極及び負
極リードである。部材101で構成される外装容器の内
部には、蓄電部材802が配されている。
【0060】絶縁部材としてのプラスチック材料として
は、絶縁性はもちろん、高強度で、耐溶剤性に優れ、水
分を透過しないものが望ましい。こうした材料として
は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレ
フタレート、フッ素樹脂等を挙げることができる。
【0061】内圧開放弁301は絶縁体としてのプラス
チック部を一体成形する時に、同時に形成することがで
きる。
【0062】正極、負極、導電体を含む隔離体からなる
蓄電部材802を金属容器を構成する部材101に直接
接することのないように、蓄電部材802を部材101
から絶縁する必要がある。この絶縁は、蓄電部材802
をプラスチックフィルム、たとえば、ポリイミドフィル
ム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリプロピ
レンフィルム、ポリエチレンフィルム等で覆う手法や、
金属の部材101の内側に前述のプラスチックフィルム
を貼る手法あるいは、絶縁性のプラスチックを塗工する
手法等でなし得る。
【0063】具体的な、電池の作製は、次のように行い
得る。即ち、正極の出力端子104と負極の出力端子1
06とを絶縁部105により絶縁し、内圧開放弁301
を備えた部材101に、絶縁性のプラスチックフィルム
(不図示)で覆った蓄電部材802を、前記の部材10
1の凹部に配し、正極の出力端子リード403を介して
正極の出力端子104と蓄電部材802の正極リード6
01、及び負極の出力端子リード404を介して負極の
出力端子106と負極リード801とをレーザー溶接、
抵抗溶接、超音波溶接等を用いて、溶接する。次いで、
一方の部材上に他方の部材(不図示)をかぶせ、両者の
鍔どうしを溶接することにより、薄形電池が得られる。
【0064】ここで、本発明においては、2つの部材の
鍔部を溶着により接合してリチウム二次電池を製造する
が、2つの部材の接合には、溶着以外にも接着剤を用い
た接着法が考え得る。
【0065】常温付近の安定した温度領域で電池を使用
する場合については、接着剤の種類を選べば接着法によ
る接合でも実質的に問題はないと考えられるが、低温や
高温域で使用する場合や、温度衝撃をうけやすいような
環境下での使用では、問題が懸念される。即ち、部材と
接着材との熱膨張係数が異なることから、接着剤と部材
間の密着性が低下し、水分が電池内に侵入、電池性能を
劣化させる恐れがある。
【0066】これに対し、レーザー溶接等の溶接を用い
て2つの部材を接合する本発明のリチウム二次電池は、
溶接部が解け、均一な状態で接合されているので、広範
囲の温度変化等にも十分耐え得る密着性が確保でき、耐
久性、信頼性に富んだ二次電池となる。
【0067】図9は、本発明のリチウム二次電池を携帯
電話にセットした時に、リチウム二次電池が機器の外装
の一部なった時の概観を示す。携帯電話本体902に、
本発明のリチウム二次電池901を矢印Aの方向にセッ
トすることにより、リチウム二次電池が携帯電話の外装
の一部になる。この時、部材101の外側は、携帯機器
の他の外装部分とマッチングするように、プラスチック
で覆う、ラベルを貼る、塗装する、等の処理が施されて
いる。このようにして用いることにより、電池をセット
した後に蓋をする必要がなくなり、多くの携帯機器の薄
型化がより一層、可能になる。
【0068】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。
【0069】実施例1 正極はコバルト酸リチウムを90重量部、導電材として
天然黒鉛を5重量部、バインダとしてポリフッ化ビニリ
デン5重量部、溶媒としてN−メチル−2−ピロリドン
を50重量部、これらを混練し、粘度が3000cps
のスラリーとした。これを厚さ20μmのアルミニウム
箔の両面へ間欠塗工し、乾燥した。この正極をプレス
し、厚さを200μmとした。
【0070】負極はグラファイトを95重量部、バイン
ダとしてポリフッ化ビニリデンを5重量部、溶媒として
N−メチル−2−ピロリドンを60重量部、これらを混
練し、粘度が2000cpsのスラリーとした。これを
厚さ12μmの銅箔の両面に間欠塗工した。この負極を
プレスし、厚さを180μmとした。
【0071】これらの正極と負極を52mm×70mm
の寸法に切断し、その一部の活物質を掻き落とし、集電
体の箔を露出させ、そこへ集電体と同じ材質のアルミニ
ウムと銅の幅5mm×厚さ50μm×長さ5mmのリボ
ンを超音波溶接器で溶接し、それぞれ正極、負極のリー
ドとした。この正極、負極を厚さ25μmで、53mm
×71mmの大きさのポリプロピレン製の多孔性セパレ
ータを介して、負極が外側になるようにして、正極を6
枚、負極を7枚を交互に積層した。さらに、蓄電部材の
外側をプラスチック性のフィルムで覆い、電池ケースと
絶縁した。
【0072】一方、外装容器(部材)は、板厚0.15
mmのステンレス板を金型を用い、図1のように絞り加
工した。この容器は2個用意した。凹部の寸法は、長さ
86mm、幅54mmで鍔部は1mm、凹部の深さは
1.5mm、凹部の角度は15度とした。2個のうちの
一方の一部に12mm×10mmの穴をあけ、正極の出
力端子と負極の出力端子になる厚さ150μmのニッケ
ルシートをポリプロピレンでインサート成形し、ニッケ
ル端子とケースを絶縁を取りながら一体化した。正極端
子および負極端子の外部へ出ている大きさは、ともに3
mm×5mmである。
【0073】ニッケル端子をインサート成形した容器の
中に、前述した正極と負極をセパレータを介して積層し
た蓄電部材を入れ、正極、負極のリードを正極端子およ
び負極端子のリードに超音波溶接した。そこへ、プロピ
レンカーボネートとジメチルカーボネートの等量混合溶
媒1リットルに、1モルの6フッ化燐酸リチウムを溶解
した電解液を注液した。これに、インサート成形を施さ
ないもう一方の容器をかぶせた。
【0074】押え治具で容器の鍔を抑えながら、この鍔
をYAGレーザー溶接機で溶接した。溶接は、あらかじ
めエネルギー1.4J、パルスの照射時間2.0m・s
ecで、照射回数1pps(1秒あたりのパルス回
数)、2mmピッチで仮止をした。その後、エネルギー
1.4J、パルスの照射時間2.0m・sec、照射回
数25pps、送り速度2.0mm/secでシーム溶
接した。これにより、薄形電池を作製した。
【0075】実施例2 負極は平均粒径3μmの錫粉末60重量部、カルボキシ
メチルセルロース5重量部、水35重量部を混練し、粘
度2000cpsのペーストとし、厚さ12μmの銅箔
に塗工した。これを乾燥させ、厚さ180μmにプレス
した。正極および、電極寸法、正極および負極のリー
ド、積層枚数、容器の構成等は実施例1と同じにして薄
形電池を作製した。
【0076】実施例3 正極と負極は実施例1と同じものを用いた。この電池で
は、実施例1のセパレータの代わりに、ゲル電解質を用
いた。作製方法は所定の寸法に切断した正極および負極
の表面に、メトキシポリエチレングリコールモノアクリ
レートを70重量部、ポリエチレングリコールジメタク
リレートを30重量部、エチレンカーボネートとジメト
キシエタンの等容積混合物に6フッ化燐酸リチウムを1
モル/Lの濃度で溶解した溶液を400重量部、2,2
−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノンを0.3重
量部を混合した溶液を塗布し、その後、紫外線を照射
し、ゲル状の電解質にした。正極および負極の表面に形
成されたゲル層の厚さはセパレータの厚さの1/2の1
2.5μmとした。これにより、積層した場合に、セパ
レータと同じ厚さになる。
【0077】積層枚数、容器の構成等、その他の構成
は、実施例1と同じにして薄形電池を作製した。
【0078】実施例4 実施例1と同様にして薄形電池を作製した。正極端子の
リードは厚さ50μmのアルミニウムとニッケルのクラ
ッド材を5mm×10mmの寸法に切断し、このクラッ
ド材のニッケル側と正極端子を超音波溶接で溶接し、も
う一方をアルミニウム側を正極リードであるアルミニウ
ムリボンに超音波で溶接した。正極、負極の構成、容器
の構成等、他の条件は実施例1と同じである。
【0079】実施例5 外装容器(部材)は、実施例1と同様の材料を用い、絞
り加工した。寸法は、凹部の深さが3.0mmであるこ
とを除いて、全て同じである。正極および負極の出力端
子の構成、蓄電部材の構成、電解液、等は全て同様であ
る。他方の部材は、板厚0.15mmのステンレスを長
さ88mm、幅56mmに切断し、作製した。外装容器
の中に蓄電部材をいれ、電解液を注入した後、この部材
をかぶせ、実施例1と同一条件で、レーザー溶接し、薄
形電池を作製した。
【0080】比較例1 実施例1と同様に、正極と負極を作製し、また、正極、
負極、セパレータを同様に積層し、蓄電部材とした。
【0081】図11に示す様に、電池の容器1105
は、板厚0.15mmのステンレスを金型を用い、絞り
加工した。隔離体1103を介して正極1101と負極
1102を積層した蓄電部材を容器1105に入れ、蓄
電部材の上に、厚さ0.1mmのステンレス製の熱遮蔽
板1106を配置した。実施例1と同じ電解液を注入
し、その後、端子取り出し口のスペース12mm×10
mmを有した蓋板1104を実施例1と同様にレーザー
溶接で溶接した。電池部材から出ている正極、負極のリ
ードは、あらかじめ、上蓋に端子の取り出し部の穴を開
けておき、そこから取り出し、端子とした。容器と端子
の絶縁は、スプレーガンによって液状化させたポリエチ
レン樹脂を吹き付ける事により行った。
【0082】比較例2 負極は実施例2と同様に作製した。それ以外の、正極、
セパレータ、電池容器等の構成は比較例1と同じであ
る。
【0083】比較例3 ゲル電解質層は実施例3と同様に作製した。それ以外の
正極、負極、電池容器等の構成は比較例1と同様であ
る。
【0084】比較例4 熱遮蔽板を用いない事を除いて、比較例1と同じであ
る。
【0085】評価1 実施例1、実施例2、実施例3、実施例4、実施例5、
比較例1、比較例2、比較例3の電池で、充放電サイク
ル寿命を繰り返した。
【0086】充放電試験はアービン インスツルメンツ
社製BT−2043充放電システムを用い、充電条件
が、1Aで3時間、4.2Vの定電流、定電圧充電、放
電が1Aで終止電圧2.5Vとした。休止時間は、充電
および放電後、共に10分間とした。試験に供した電池
の個数は全て5個である。表1に充放電のサイクル途中
でショートした電池の個数を示した。表中の数値は試験
中の累計である。
【0087】その結果、実施例1、2、3、4、5は充
放電サイクル試験の途中でショートするものはなかった
が、比較例2は100サイクル目までに2個ショート
し、200サイクル目では全てショートしてしまった。
比較例1、3は比較例2ほどではないが、400サイク
ル目までには全てショートしてしまった。これらの電池
を解体したところ、隔離体であるセパレータやゲル電解
質層が一部破損していた。この原因は、充放電に伴う活
物質の体積膨張により、熱遮蔽板に応力がかかったた
め、起ったものと思われる。
【0088】
【表1】
【0089】評価2 実施例1および実施例5と比較例1および比較例4の電
池を1Aで3時間、4.2Vの定電流、定電圧充電で充
電した。この電池の電圧を測定しながら、油圧プレスに
より電池の全面を加圧し、急激な電圧低下を起こした時
の圧力を測定した。
【0090】実施例1は49MPaの圧力まで、実施例
5は30MPaの圧力まで、急激な電圧低下はなかった
が、比較例1では4.9MPa、比較例4では、わずか
0.98MPaで電圧低下を起こした。このことから、
本発明の電池が耐荷重に優れている事が分かった。
【0091】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明のリチウム二
次電池においては、対向配置された2つの部材の少なく
とも一つに凹部を有し、該凹部の周辺部と、これに対向
する部材の周辺部にも鍔部を設け、該鍔部どうしを溶着
して構成されていることから、凹部内部に従来必要とさ
れていた熱遮蔽板を設ける必要がなく、該熱遮蔽板を用
いた構成のリチウム二次電池において懸念された、充放
電を繰り返すことによって、生ずる正極や負極の膨張に
基づくショートを効果的に防止することができる。そし
て、本発明のリチウム二次電池は、サイクル寿命の長い
優れた特性を示す。
【0092】また、本発明のリチウム二次電池の製造方
法においては、凹部と該凹部の周辺部に鍔部を有する第
1の部材と、第1の部材の周辺部に対応する領域に鍔部
を有する第2の部材の鍔部どうしを溶着することから、
凹部に収容される正極、負極、及びイオン伝導体を含む
発電要素への熱的影響を極力抑えることができ、サイク
ル寿命が長く安定した特性のリチウム二次電池を製造す
ることができる。これに加えて、本発明の方法において
は、鍔部を有する部材を用意する工程を有し、鍔部を金
属加工により形成する場合には、金属加工による材料の
硬化により、薄い部材に大きな強度をもたせることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリチウム二次電池の一例を示す概観図
である。
【図2】本発明のリチウム二次電池で、図1のX−X’
に沿って切断した時の部材の一例を示す断面図である。
【図3】本発明のリチウム二次電池で、正極の出力端
子、負極の出力端子、絶縁部、内圧開放弁を有するリチ
ウム二次電池の一例を真上から見た図である。
【図4】本発明のリチウム二次電池で、図1のY−Y’
に沿って切断した時の部材の一例を示す断面図である。
【図5】本発明のリチウム二次電池で、図1のY−Y’
に沿って切断した時の部材をす断面図で、絶縁部の一
部に内圧開放弁を有した一例を示している。
【図6】本発明のリチウム二次電池で、正極の出力端子
と正極リードを正極出力端子リードで、電気的に接合す
る場合に、クラッド材を用いた時の一例を示す断面図で
ある。
【図7】本発明のリチウム二次電池で、電池本体を部材
の内部に収納した時の図1のX−X’に沿って切断した
時の一例を示す断面図である。
【図8】本発明のリチウム二次電池で、部材の中に電池
本体を収納した時の一例で、真上から透視した時の図で
ある。
【図9】本発明のリチウム二次電池を携帯電話にセット
した時、リチウム二次電池が携帯電話の外装の一部にな
った時の図である。
【図10】外装にラミネートフィルムを用いた従来のリ
チウム二次電池の一例を示す概略図である。
【図11】従来のリチウム二次電池の一例を示す断面図
である。
【符号の説明】 101a、101b(101) 部材 102a、102b(102) 凹部 103a、103b(103) 鍔部 104 正極の出力端子 105 絶縁部 106 負極の出力端子 201 凹部の深さ 202 凹部の角度 301 内圧開放弁 401 支持板 402 溶接部 403 正極出力端子リード 404 負極出力端子リード 405 レーザー光 601 正極リード 602 正極 700 蓄電部材 701 隔離体 702 負極 703 フィルム 801 負極リード 802 蓄電部材 901 本発明のリチウム二次電池 902 携帯電話本体 1001 出力端子 1002 熱溶着部 1003 蓄電部材 1004 折り曲げ部 1005 ラミネートフィルム 1006 プラスチックフィルム 1007 アルミニウム箔 1008 熱溶着領域 1101 正極 1102 負極 1103 隔離体 1104 蓋板 1105 容器 1106 熱遮蔽板 1107 隙間 1108 レーザー光 1100 蓄電部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01M 10/40 H01M 10/40 Z Fターム(参考) 5H011 AA01 AA03 AA09 CC06 DD05 DD07 DD11 DD13 EE04 FF04 GG01 HH02 JJ03 KK01 KK03 5H012 AA03 BB04 CC01 DD01 DD05 EE01 EE04 EE09 FF01 GG01 GG05 JJ01 5H022 AA09 BB03 BB24 CC03 CC04 EE03 5H029 AJ05 AJ11 AJ14 AK03 AL07 AM03 AM04 AM05 AM07 AM16 BJ04 BJ12 BJ27 CJ03 CJ04 CJ05 CJ06 DJ02 DJ03 DJ05 DJ14 EJ01 EJ12 HJ00 HJ04 HJ12

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一方の部材が凹部を有し、該
    凹部が内側になるように対向配置された2つの部材と、
    該2つの部材で囲まれた、正極、負極、及びイオン伝導
    体を含む蓄電部材とを備えたリチウム二次電池におい
    て、前記一方の部材の凹部の周辺部及び他方の部材の前
    記一方の部材の周辺部に対応する領域には互いに溶着さ
    れた鍔部が設けられ、前記一方もしくは他方の部材には
    前記蓄電部材と導通した出力端子と該出力端子を絶縁す
    る絶縁部が配されていることを特徴とするリチウム二次
    電池。
  2. 【請求項2】 前記2つの部材の両方に凹部が設けられ
    ている請求項1に記載のリチウム二次電池。
  3. 【請求項3】 前記部材の材質が主として、ステンレ
    ス、ニッケル、鉄−ニッケルメッキ、アルミニウム、銅
    の少なくとも一種以上からなる請求項1に記載のリチウ
    ム二次電池。
  4. 【請求項4】 前記鍔部の幅が0.5mm以上3.0m
    m以下の範囲にある請求項1に記載のリチウム二次電
    池。
  5. 【請求項5】 前記凹部の周面の傾斜角が5度以上45
    度以下の範囲にある請求項1に記載のリチウム二次電
    池。
  6. 【請求項6】 前記出力端子が正極の出力端子と負極の
    出力端子を含む請求項1に記載のリチウム二次電池。
  7. 【請求項7】 前記正極の出力端子と負極の出力端子の
    位置が前記凹部の周囲より15mm以内に位置する請求
    項1に記載のリチウム二次電池。
  8. 【請求項8】 前記部材の一部がプラスチックで構成さ
    れている請求項1に記載のリチウム二次電池。
  9. 【請求項9】 前記部材に内圧開放弁を有している請求
    項1に記載のリチウム二次電池。
  10. 【請求項10】 内圧開放弁として薄肉部を設けること
    を特徴とする請求項9記載のリチウム二次電池。
  11. 【請求項11】 前記絶縁部に内圧開放弁が設けられて
    いる請求項1に記載のリチウム二次電池。
  12. 【請求項12】 内圧開放弁として薄肉部を設けること
    を特徴とする請求項11記載のリチウム二次電池。
  13. 【請求項13】 内圧開放弁の圧力調整用として、ゴム
    もしくはスプリングを用いたことを特徴とする請求項9
    または11記載のリチウム二次電池。
  14. 【請求項14】 前記絶縁部がプラスチックで構成され
    ている請求項1に記載のリチウム二次電池。
  15. 【請求項15】 前記正極の正極リード部と正極の出力
    端子が正極の出力端子リードにより接合され、該正極の
    出力端子リードがクラッド材で構成された請求項1に記
    載のリチウム二次電池。
  16. 【請求項16】 前記正極の出力端子リードが、少なく
    ともニッケル、チタン、銅、あるいは正極の出力端子の
    元素を主成分とする材料と、正極リード部の元+素を主
    成分とする材料とで構成されている請求項15に記載の
    リチウム二次電池。
  17. 【請求項17】 少なくとも一方の部材が凹部を有し、
    該凹部が内側になるように対向配置された2つの部材
    と、該2つの部材で囲まれた、正極、負極、及びイオン
    伝導体を含む蓄電部材とを備えたリチウム二次電池の製
    造方法において、凹部と該凹部の周辺部に鍔部を有する
    第1の部材を用意する工程、第1の部材の周辺部に対応
    する領域に鍔部を有する第2の部材を用意する工程、前
    記凹部に前記蓄電部材を配する工程、前記凹部が内側に
    なるように前記第1の部材と第2の部材とを合わせる工
    程、及び前記第1の部材及び第2の部材の鍔部を溶着す
    る工程とを有することを特徴とするリチウム二次電池の
    製造方法。
  18. 【請求項18】 前記第2の部材は、凹部を有するもの
    である請求項17に記載のリチウム二次電池の製造方
    法。
  19. 【請求項19】 前記第1の部材もしくは第2の部材
    に、前記蓄電部材と導通した出力端子と該出力端子を絶
    縁する絶縁部を配する工程を含む請求項17に記載のリ
    チウム二次電池の製造方法。
  20. 【請求項20】 前記鍔部の溶着を、レーザー溶接、電
    子ビーム溶接、抵抗溶接、超音波溶接から選ばれた方法
    により行う請求項17に記載のリチウム二次電池の製造
    方法。
  21. 【請求項21】 正極の出力端子および負極の出力端子
    の周囲を絶縁部で覆い、該絶縁部の周囲に金属部を配置
    し、該金属部と第1の容器を溶接して固定する請求項1
    9に記載のリチウム二次電池の製造方法。
  22. 【請求項22】 正極の出力端子、負極の出力端子、端
    子を絶縁する絶縁部および第1の部材を一体成形法によ
    り形成する請求項19に記載のリチウム二次電池の製造
    方法。
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