JP2001167563A - データ記録媒体、記録装置、並びに再生装置および再生方法 - Google Patents

データ記録媒体、記録装置、並びに再生装置および再生方法

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JP2001167563A
JP2001167563A JP2000299131A JP2000299131A JP2001167563A JP 2001167563 A JP2001167563 A JP 2001167563A JP 2000299131 A JP2000299131 A JP 2000299131A JP 2000299131 A JP2000299131 A JP 2000299131A JP 2001167563 A JP2001167563 A JP 2001167563A
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JP2000299131A
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Yoichiro Sako
曜一郎 佐古
Tetsuji Kawashima
哲司 川嶌
Yukio Shishido
由紀夫 宍戸
Shigeki Tsukatani
茂樹 塚谷
Katsumi Toyama
勝望 外山
Tatsuya Inoguchi
達也 猪口
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Indexing, Searching, Synchronizing, And The Amount Of Synchronization Travel Of Record Carriers (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 既存の記録媒体の時間情報を有すると共に、
2進数で表現されたアドレスも有し、高容量化に対応す
る。 【解決手段】 既存のCD−ROMは、サブコードのQ
チャンネルとしてBCDで表現した時間情報が記録さ
れ、また、データ中のヘッダに同様の時間情報が記録さ
れている(図10A)。そのために24ビットのアドレ
ス表記部分が使用れる。このヘッダ中のアドレス表記部
分にBCDの時間情報に代えてバイナリ表現のアドレス
を記録する(図10B)。それによって、BCDによる
アドレス表現に比較して、より多くのアドレスを表すこ
とが可能となり、ディスクの容量を増大させることに対
応することができる。また、サブコードとして時間情報
が記録されているので、既存のプレーヤの時間表示等を
行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高密度化に対応
したアドレスを表現可能なデータ記録媒体、記録装置、
並びに再生装置および再生方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】オーディオデータをディジタル化して光
学的に記録した記録媒体として、コンパクトディスク(C
ompact Disc;CD) が広く知られている。CDは、通
常、直径12cm、トラックピッチ1.6μmを有し、
線速度が1.2m/sで最大74.7分のディジタルオ
ーディオデータを記録することが可能である。また、C
Dは、トラックピッチを規格で許容されている最小値で
ある1.5μmまで狭くすることによって、約80分も
のディジタルオーディオデータを記録することも可能で
ある。
【0003】一方、CDをROM(Read Only Memory)に
応用し、CDのオーディオ記録領域にディジタルオーデ
ィオデータ以外のディジタルデータを予め記録した再生
専用記録媒体であるいわゆるCD−ROMも広く普及し
ている。このCD−ROMには、上述したCDと同一の
仕様の場合、74.7分のディジタルオーディオデータ
に相当する650メガバイト以上のディジタルデータが
記録可能である。
【0004】このようなCDやCD−ROMにおいて
は、8チャンネル(P,Q,R,S,T,U,V,Wチ
ャンネル)からなるサブコードが用意されており、記録
されるディジタルデータの時間情報は、Qチャンネルの
72ビット内に記録される。この時間情報には、記録領
域の先頭からの再生経過時間である絶対時間と、各曲の
先頭あるいは各インデックスからの再生経過時間とがあ
り、これらはともに、分(MIN)、秒(SEC)、フ
レーム番号(FRAME)を時間の単位として表され
る。なお、CDの場合には、この時間情報とは、ディジ
タルデータのアドレス情報を示すものである。
【0005】これらの”MIN”、”SEC”、”FR
AME”の時間単位には、それぞれ、8ビットずつのデ
ータが割り当てられ、それぞれが2ディジットの2進化
10進法(Binary Coded Decimal; BCD)で表現され
る。そのため、CDやCD−ROMにおいては、このB
CD表記によって、”SEC”は、”00”から”5
9”まで表現され、”FRAME”は、1秒が75フレ
ームであることから、”00”から”74”まで表現さ
れる。また、”MIN”は、CD規格に準拠していれば
デジタルデータの記録可能時間が80分未満であり、”
00”から”79”までで表現される。CD規格外であ
れば、実際には、BCD表記により、”00”から”9
9”まで表現可能である。
【0006】また、CD−ROMにおいては、Qチャン
ネルに加えてメインデータ内のヘッダ部にも時間情報
(アドレス情報)が記録されており、Qチャンネルと同
様に、”MIN”、”SEC”、”FRAME”には、
8ビットずつのデータが割り当てられ、それぞれ2ディ
ジットのBCD表記で表現される。
【0007】さらに追記型のCD−R(CD-Recordable
),書換え型のCD−RW(CD-ReWritable )のブラ
ンクディスクには22.05kHzのサイン波形で径方
向に蛇行(ウォブリング)された案内溝(プリグルー
ブ)にATIP(Absolute Timein Pregroove)という
記録アドレス情報がFM変調されて、同様の”MI
N”、”SEC”、”FRAME”という形式でBCD
表記で記録されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、光記録媒体
は、ピットの成形技術や記録および/または再生技術の
向上、使用するレーザの短波長化等によって、例えばD
VD(Digital Versatile Disc または Digital Vide
o Disc)にみられるように、記録容量が拡大する傾向に
ある。これにともない、上述した従来のCDやCD−R
OMにおいても、高密度化への要求が高まりつつある。
【0009】従来のCDやCD−ROMの記録容量が2
倍になった場合には、従来のCDやCD−ROMは、約
150分のディジタルデータを記録することが可能とな
り、記録容量が4倍になった場合には、約300分もの
ディジタルデータを記録することが可能となる。
【0010】しかしながら、従来のCDやCD−ROM
においては、上述したように、時間情報を示す”MI
N”、”SEC”、”FRAME”が、それぞれ2ディ
ジットのBCDにより表現される。そのため、従来のC
DやCD−ROMにおける時間情報では、100分を超
過する時間を表現することができないといった問題があ
り、装置が破綻してしまうことになる。
【0011】この発明は、このような実情に鑑みてなさ
れたものであり、従来のCDやCD−ROMにおける問
題を解決し、従来CDやCD−ROMとの互換性を保ち
つつ、高密度化に対応した時間情報を表現することが可
能な記録媒体を提供することを目的とするものである。
さらにこの発明はコンピュータ用途の使用に好適にする
ため、CD−ROMのアドレス情報やCD−R、CD−
RWのATIPは2進数で表現するようにしている。
【0012】また、この発明はこのような時間情報を記
録媒体に記録する記録装置を提供することを目的とする
ものであり、さらに、この発明はこのような時間情報を
記録媒体から再生する再生装置を提供することを目的と
するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明は、メインデータと、再生経過
時間を表す時間情報を有してメインデータに付随して記
録されるサブコードとからなるディジタル信号を記録す
るためのデータ記録媒体であって、サブコード内の再生
経過時間を表す時間情報が2進化10進数により記録さ
れるサブコード領域と、メインデータ内の一部であっ
て、時間情報と同期してなるアドレス情報が2進数によ
り記録されるヘッダ領域と、このヘッダ領域に続くとと
もに、メインデータの一部である外部からのユーザデー
タが記録されるデータ領域とを備えたデータ記録媒体で
ある。
【0014】請求項9の発明は、データを記録するため
のガイドとなる記録アドレス情報が予め2進数で記録さ
れたデータ記録媒体であって、記録アドレス情報に対応
して、メインデータと、メインデータに付随した2進化
10進法により表現される再生経過時間を表す時間情報
を有するサブコードとが記録される記録領域を有するデ
ータ記録媒体である。
【0015】請求項25の発明は、データ記録媒体に対
して、メインデータと、再生経過時間を表す時間情報を
有してメインデータに付随して記録されるサブコードと
を記録する記録装置であって、時間情報を2進化10進
数で生成する手段と、2進化10進数を2進数に変換す
る変換手段と、メインデータに含まれるとともに、時間
情報に同期してなるアドレス情報を変換手段を用いて2
進数に変換して時間情報とともにデータ記録媒体に記録
する記録手段とを備えることを特徴とするデータ記録装
置である。
【0016】請求項26の発明は、データ記録媒体に対
して、メインデータと、再生経過時間を表す時間情報を
有してメインデータに付随して記録されるサブコードと
を記録する記録装置であって、メインデータに含まれる
とともに、時間情報に同期した2進数で成るアドレス情
報を生成する手段と、2進数を2進化10進数に変換す
る変換手段と、変換手段を用いて2進化10進数に変換
された時間情報によってサブコードを形成し、このサブ
コードをメインデータとともにデータ記録媒体に記録す
る記録手段とを備えることを特徴とするデータ記録装置
である。
【0017】請求項27の発明は、データを記録するた
めの記録アドレス情報が2進数によって構成されるとと
もに、予め形成された所定周期でウォブリングされた案
内溝に記録アドレス情報が付与されているデータ記録媒
体に対して、記録データを記録するデータ記録装置であ
って、データ記録媒体から記録アドレス情報を再生する
再生手段と、再生手段により再生された記録アドレス情
報に同期して、メインデータに付随してメインデータの
再生経過時間を表す時間情報を2進化10進数で記録す
る手段と、メインデータを記録する記録手段とを備える
ことを特徴とするデータ記録装置である。
【0018】請求項28の発明は、メインデータと、再
生経過時間を2進化10進数で表す時間情報を有してメ
インデータに付随して記録されるサブコードとが記録さ
れたデータ記録媒体からメインデータおよびサブコード
を再生する再生装置であって、記録媒体からメインデー
タおよびサブコードを再生する再生手段と、再生手段に
より再生されたサブコードから、時間情報を抽出する第
1の抽出手段と、再生手段により再生されたメインデー
タ内の2進数で表されたアドレス情報を抽出する第2の
抽出手段とを備えることを特徴とするデータ再生装置で
ある。
【0019】請求項29の発明は、メインデータと、再
生経過時間を2進化10進数で表す時間情報を有してメ
インデータに付随して記録されるサブコードとが記録さ
れたデータ記録媒体からメインデータおよびサブコード
を再生する再生方法であって、記録媒体からメインデー
タおよびサブコードを再生する再生ステップと、再生さ
れたサブコードから、時間情報を抽出する第1の抽出ス
テップと、再生ステップにより再生されたメインデータ
内の2進数で表されたアドレス情報を抽出する第2の抽
出ステップとからなることを特徴とするデータ再生方法
である。
【0020】この発明では、基本的には高密度CDのよ
うなデータ記録媒体に対して、CDディジタルオーディ
オは従来の媒体との連続性を考え、必要ならば時情報
(HOUR)を加えたBCD表記を行い、CD−ROM
のようなデータ記録媒体は、パーソナルコンピュータと
の親和性を考え、「分、秒、フレーム」表記からフレー
ムを基本単位とした24ビット(または23ビット)バ
イナリ表現に変更する。さらに、CD−R、CD−RW
のような媒体におけるATIPも同様にパーソナルコン
ピュータとの親和性をメインに考え24ビット(または
23ビット)バイナリ表現を用いる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明を適用した具体的
な実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0022】この発明を適用した実施の形態は、メイン
データであるディジタルオーディオデータを記録した記
録媒体であるコンパクトディスク(Compact Disc;C
D)のマスタを作成する記録装置であるマスタリング装
置と、ディジタルオーディオデータが記録された記録媒
体であるオーディオコンパクトディスク(Compact Disc
-Digital Audio;CD−DA)からディジタルオーディ
オデータを再生する再生装置である。
【0023】図1において、10は、マスタリング装置
の全体を示す。マスタリング装置10は、図1に示すよ
うに、例えばArイオンレーザ、He−CdレーザやK
rイオンレーザ等のガスレーザや半導体レーザであるレ
ーザ11と、このレーザ11から出射されたレーザ光
を、後述するCD用信号発生器15からの信号に基づい
て変調(オン/オフ)する音響光学効果型の光変調器1
2と、この光変調器12を通過したレーザ光を集光し、
感光物質であるフォトレジストが塗布されたディスク状
のガラス原盤19のフォトレジスト面に照射する対物レ
ンズ等を有する記録手段である光ピックアップ13を有
する。
【0024】また、光ピックアップ13をガラス原盤1
9との距離が一定に保つようにトラッキングさせたり、
後述するスピンドルモータ18の回転駆動動作を制御す
るためのサーボ回路14と、後述するCD−ROMデー
タ発生器16からのCD−ROMデータ( メインデー
タ) と、後述するサブコード発生器17からのサブコー
ドとに基づいて、ガラス原盤19に記録するCD用の信
号を発生し、光変調器12をオン/オフするCD用信号
発生器15と、CD−ROMデータを発生するCD−R
OMデータ発生器16と、後述するサブコードを発生す
るサブコード発生器17と、ガラス原盤19を回転駆動
するスピンドルモータ18とを備える。
【0025】マスタリング装置10は、CD用信号発生
器15により発生された信号にしたがって、レーザ11
からのレーザ光を変調する。そして、マスタリング装置
10は、この変調されたレーザ光をガラス原盤19に照
射することによって、CD−ROMデータが記録された
マスタを作成する。
【0026】このようなマスタリング装置10によりガ
ラス原盤19に記録される信号は、CD用信号発生器1
5により発生される。CD用信号発生器15は、CD−
ROMデータ発生器16からのCD−ROMデータと、
サブコード発生器17からのサブコードとを、CDフォ
ーマットのデータに変換する。CD用信号発生器15で
は、1サンプルあるいは1ワードの16ビットが上位8
ビットと下位8ビットとに分割されてそれぞれシンボル
とされ、このシンボル単位で、例えばCIRC(Cross
Interleave Reed-Solomon Code)によるエラー訂正用の
パリティデータ等を付加するエラー訂正符号化処理やス
クランブル処理が施され、さらに、EFM(Eight to F
ourteen Modulation)で変調される。
【0027】図2は、変調後の1フレームのデータ構成
を示す。CDでは、2チャンネルのディジタルオーディ
オデータ合計12サンプル(24シンボル)から各4シ
ンボルのパリティQおよびパリティPが形成される。こ
の合計32シンボルに対してサブコードの1シンボルを
加えた33シンボル(264データビット)をひとかた
まりとして扱う。つまり、EFM変調後の1フレーム内
に、サブコードと、24シンボルのデータと、4シンボ
ルのQパリティと、4シンボルのPパリティとからなる
33シンボルが含まれる。
【0028】EFM変調では、各シンボル(8データビ
ット)が14チャンネルビットへ変換される。また、各
14チャンネルビットの間には、3ビットの接続ビット
が配される。さらに、フレームの先頭にフレームシンク
パターンが付加される。フレームシンクパターンは、チ
ャンネルビットの周期をTとする時に、11T、11T
および2Tが連続するパターンとされている。このよう
なパターンは、EFM変調規則では、生じることがない
もので、特異なパターンによってフレームシンクを検出
可能としている。1フレームは、総ビット数が588チ
ャンネルビットからなるものである。
【0029】このようなフレームを98個集めたもの
は、サブコードフレームと称される。98個のフレーム
を縦方向に連続するように並べ換えて表したサブコード
フレームは、図3に示すように、サブコードフレームの
先頭を識別するためのフレーム同期部と、サブコード部
と、データおよびパリティ部とからなる。なお、このサ
ブコードフレームは、通常のCDの再生時間の1/75
秒に相当する。
【0030】ここで、上述したサブコード発生器17か
ら発生されたサブコードは、サブコード部に記録され
る。このサブコード部は、図4に示すように、フレーム
F01からフレームF98までの98個のフレームから
形成される。サブコード部におけるフレームF01およ
びフレームF02は、それぞれ、サブコードフレームの
同期パターンであるとともに、EFMのアウトオブルー
ル(out of rule)のパターンS0,S1である。また、
サブコード部におけるフレームF01ないしフレームF
98の各ビットは、それぞれ、P,Q,R,S,T,
U,V,Wチャンネルを構成する。例えば、Pチャンネ
ルは、S0,S1の一部と、P01ないしP98とによ
り構成される。
【0031】RチャンネルないしWチャンネルは、例え
ば静止画やいわゆるカラオケの文字表示等の特殊な用途
に用いられるものである。また、PチャンネルおよびQ
チャンネルは、CD−ROMに記録されているディジタ
ルデータの再生時におけるピックアップのトラック位置
制御動作に用いられるものである。
【0032】Pチャンネルは、ディスク内周部に位置す
るいわゆるリードイン(lead in )領域では、”0”の
信号を、ディスクの外周部に位置するいわゆるリードア
ウト(lead out)領域では、所定の周期で”0”と”
1”を繰り返す信号を記録するのみに用いられる。ま
た、Pチャンネルは、ディスクのリードイン領域とリー
ドアウト領域との間に位置するプログラム領域では、各
曲の間を”1”、それ以外を”0”という信号を記録す
るのみに用いられる。このようなPチャンネルは、CD
に記録されているディジタルオーディオデータの再生時
における各曲の大凡の頭出しのために設けられるもので
ある。
【0033】Qチャンネルは、CDに記録されているデ
ィジタルオーディオデータの再生時におけるより精細な
制御を可能とするために設けられる。Qチャンネルの1
サブコードフレーム当たりの構造は、図5に示すよう
に、同期ビット部21と、コントロールビット部22
と、アドレスビット部23と、データビット部24と、
CRCビット部25とにより構成される。
【0034】同期ビット部21は、2ビットのデータか
らなり、上述した同期パターンの一部が記録されてい
る。
【0035】コントロールビット部22は、4ビットの
データからなり、オーディオのチャンネル数、エンファ
シスやディジタルデータ等の識別を行うためのデータが
記録されている。この4ビットのデータが”0000”
の場合には、プリエンファシスなしの2チャンネルオー
ディオを指し、”1000”の場合には、プリエンファ
シスなしの4チャンネルオーディオを指し、”000
1”の場合には、プリエンファシスつきの2チャンネル
オーディオを指し、”1001”の場合には、プリエン
ファシスつきの4チャンネルオーディオを指す。また、
4ビットのデータが”0100”の場合には、いわゆる
CD−ROM(CD-Read Only Memory)等のオーディオで
はないデータトラックを指す。
【0036】アドレスビット部23は、4ビットのデー
タからなり、後述するデータビット部24内のデータの
フォーマットや種類を示す制御信号が記録されている。
【0037】CRCビット部25は、16ビットのデー
タからなり、巡回符号(Cyclic Redundancy Check cod
e;CRC)のエラー検出を行うためのデータが記録さ
れている。
【0038】データビット部24は、72ビットのデー
タからなる。アドレスビット部23の4ビットのデータ
が”0001”である場合には、データビット部24の
構造は、図6に示すように、トラック番号部(TNO)
31と、インデックス部(INDEX)32と、経過時
間分成分部(MIN)33と、経過時間秒成分部(SE
C)34と、経過時間フレーム番号部(FRAME)3
5と、ゼロ部(ZERO)36と、絶対時間分成分部
(AMIN)37と、絶対時間秒成分部(ASEC)3
8と、絶対時間フレーム番号部(AFRAME)39と
により構成される。これらの各部は、それぞれ、8ビッ
トのデータからなるものである。
【0039】トラック番号部(TNO)31は、2ディ
ジットの2進化10進法(Binary Coded Decimal;BC
D)で表現される。このトラック番号部(TNO)31
は、”00”でデータの読み出しを始めるトラックであ
るリードイントラックの番号を表し、”01”ないし”
99”で各曲や楽章等の番号に該当するトラック番号を
表す。また、トラック番号部(TNO)31は、16進
数表示の”AA”でデータの読み出しを終了するトラッ
クであるリードアウトトラックの番号を表す。
【0040】インデックス部(INDEX)32は、2
ディジットのBCDで表現され、”00”で一時停止、
いわゆるポーズを表し、”01”ないし”99”で各曲
や楽章等のトラックをさらに細分化したものを表す。
【0041】経過時間分成分部(MIN)33、経過時
間秒成分部(SEC)34、経過時間フレーム番号部
(FRAME)35は、それぞれ、2ディジットのBC
Dで表現され、合計6ディジットで各曲や楽章内での経
過時間(TIME)を表す。
【0042】ゼロ部(ZERO)36は、8ビット全て
に”0”が付与されてなる。
【0043】絶対時間分成分部(AMIN)37、絶対
時間秒成分部(ASEC)38、絶対時間フレーム番号
部(AFRAME)39は、それぞれ、2ディジットの
BCDで表現され、合計6ディジットで第1曲目からの
経過時間(ATIME)を表す。
【0044】また、ディスクのリードイン領域における
TOC(Table of Contents )でのデータビット部24
の構造は、図7に示すように、トラック番号部(TN
O)41と、ポイント部(POINT)42と、経過時
間分成分部(MIN)43と、経過時間秒成分部(SE
C)44と、経過時間フレーム番号部(FRAME)4
5と、ゼロ部(ZERO)46と、絶対時間分成分部
(PMIN)47と、絶対時間秒成分部(PSEC)4
8と、絶対時間フレーム番号部(PFRAME)49と
により構成され、これらの各部は、それぞれ、8ビット
のデータからなる。
【0045】トラック番号部(TNO)41、経過時間
分成分部(MIN)43、経過時間秒成分部(SEC)
44、経過時間フレーム番号部(FRAME)45は、
いずれも16進数表示で”00”に固定され、ゼロ部
(ZERO)46は、上述したゼロ部(ZERO)36
と同様に、8ビット全てに”0”が付与されてなる。
【0046】また、絶対時間分成分部(PMIN)47
は、ポイント部(POINT)42が16進数表示で”
A0”の場合には、最初の曲番号あるいは楽章番号を示
し、ポイント部(POINT)42が16進数表示で”
A1”の場合には、最後の曲番号あるいは楽章番号を示
す。また、ポイント部(POINT)42が16進数表
示で”A2”の場合には、絶対時間分成分部(PMI
N)47、絶対時間秒成分部(PSEC)48、絶対時
間フレーム番号部(PFRAME)49は、それぞれ、
リードアウト領域が始まる絶対時間(PTIME)を示
す。さらに、ポイント部(POINT)42が2ディジ
ットのBCDで表現される場合には、絶対時間分成分部
(PMIN)47、絶対時間秒成分部(PSEC)4
8、絶対時間フレーム番号部(PFRAME)49は、
それぞれ、その数値で示される各曲あるいは楽章が始ま
るアドレスを絶対時間(PTIME)で表したものとな
る。
【0047】このように、Qチャンネルは、ディスクの
プログラム領域とリードイン領域とでフォーマットが若
干異なるものの、ともに24ビットで表される時間情報
が記録される。
【0048】ここで、この時間情報の表現形態について
さらに具体的に説明する。なお、以下の説明では、上述
した経過時間分成分部(MIN)33、絶対時間分成分
部(AMIN)37、経過時間分成分部(MIN)4
3、絶対時間分成分部(PMIN)47を、”MIN”
と総称し、経過時間秒成分部(SEC)34、絶対時間
秒成分部(ASEC)38、経過時間秒成分部(SE
C)44、絶対時間秒成分部(PSEC)48を、”S
EC”と総称し、経過時間フレーム番号部(FRAM
E)35、絶対時間フレーム番号部(AFRAME)3
9、経過時間フレーム番号部(FRAME)45、絶対
時間フレーム番号部(PFRAME)49を、”FRA
ME”と総称することにする。
【0049】すなわち、以下の説明において、”MI
N”は、経過時間分成分部(MIN)33、絶対時間分
成分部(AMIN)37、経過時間分成分部(MIN)
43、絶対時間分成分部(PMIN)47の全てまたは
少なくとも1つ以上の組み合わせを指し、”SEC”
は、経過時間秒成分部(SEC)34、絶対時間秒成分
部(ASEC)38、経過時間秒成分部(SEC)4
4、絶対時間秒成分部(PSEC)48の全てまたは少
なくとも1つ以上の組み合わせを指し、”FRAME”
は、経過時間フレーム番号部(FRAME)35、絶対
時間フレーム番号部(AFRAME)39、経過時間フ
レーム番号部(FRAME)45、絶対時間フレーム番
号部(PFRAME)49の全てまたは少なくとも1つ
以上の組み合わせを指すものとする。また、以下の説明
では、これらの”MIN”、”SEC”、”FRAM
E”の組み合わせで表される情報を、時間情報と総称す
ることにする。
【0050】時間情報は、図8に示すように、”MI
N”、”SEC”、”FRAME”のそれぞれに割り当
てられた8ビットを、上位4ビットと下位4ビットとに
分割して2ディジットの10進数を表現する。具体的
に、”10分10秒10フレーム”を表現する場合を考
える。この場合、”MIN”は、M1ないしM4で表さ
れる4ビットで10進数表示の”1”を表し、M5ない
しM8で表される下位4ビットで10進数表示の”0”
を表すことから、M1ないしM8は、”0001000
0”となる。同様に、”SEC”、”FRAME”につ
いても、S1ないしS8、F1ないしF8は、それぞ
れ、”00010000”となる。
【0051】ここまではCD−DAを対象として説明し
たが、この発明は基本的にCD−ROMに記録されるデ
ィジタルデータの絶対アドレスや、CD−R(CD-Recor
dable )やCD−RW(CD-Rewritable )のプリグルー
ブ(pre-groove)に付与される絶対アドレスを表現する
際に適用して好適であり、CDの種類に拘泥せずに、種
々のCDに適用することができる。また、この発明は、
記録可能なディスクとしては、相変化型ディスク、光磁
気記録可能なディスク等に対しても適用できる。
【0052】この発明を例えばCD−ROMに適用する
場合について説明する。CD−ROMでは、サブコード
の1周期の98フレームに含まれるデータである、2,
352バイトをアクセス単位とする。このアクセス単位
は、ブロック、セクタとも称される。このフレームの長
さは、上述したCDのサブコードフレームと同一である
1/75秒である。CD−ROMには、モード0、モー
ド1、モード2のモードがあり、CD−ROMのデータ
フォーマットは、図9に示すように、モードにより若干
異なる。
【0053】すなわち、モード0におけるデータフォー
マットは、図9Aに示すように、フレームを区分けする
信号を記録した12バイトのシンク部と、後述する4バ
イトのヘッダ部と、全て”0”である2336バイトの
データ部とにより形成される。モード0は、リードイン
領域およびリードアウト領域を、CD−ROM構造と同
一にする場合のダミーブロックに用いられる。
【0054】また、モード1におけるデータフォーマッ
トは、図9Bに示すように、フレームを区分けする信号
を記録した12バイトのシンク部と、後述する4バイト
のヘッダ部と、目的とする情報である2048バイトの
ユーザデータ部と、エラー検出・訂正のコードを記録し
た288バイトの補助データ部とにより形成される。モ
ード1は、補助データ部によりエラー訂正能力を向上さ
せたものであり、例えば文字コードやコンピュータデー
タ等の信頼性を要するデータの記録に適したものであ
る。
【0055】さらに、モード2におけるデータフォーマ
ットは、図9Cに示すように、フレームを区分けする信
号を記録した12バイトのシンク部と、後述する4バイ
トのヘッダ部と、目的とする情報である2336バイト
のユーザデータ部とにより形成される。モード2は、付
加的なエラー訂正コードを有さない代わりに、ヘッダ部
以降の領域を全てユーザデータ部として用いることがで
きるものであり、オーディオや画像等のように、補間処
理によりエラー訂正が可能なデータを主に記録する際に
適している。
【0056】既存のCD−ROMにおけるヘッダ部は、
モード0、モード1、モード2に関わらず、図10Aに
示すような構造を有する。すなわち、ヘッダ部は、フレ
ームの絶対アドレスを分(MIN),秒(SEC)、フ
レーム番号(FRAME)といった時間情報で表した2
4ビットからなる絶対アドレス部(ADDRESS)
と、上述したモードを示す8ビットからなるモード部
(MODE)とにより構成される。
【0057】絶対アドレス部(ADDRESS)は、絶
対アドレス分成分部(MIN)と、絶対アドレス秒成分
部(SEC)、絶対アドレスフレーム番号成分部(FR
AME)とにより構成され、これらは、それぞれ8ビッ
トからなる。この絶対アドレス部(ADDRESS)
は、上述したCD−DAにおけるサブコードのQチャン
ネルの時間情報と等価(1対1に対応)なものであり、
絶対アドレス分成分部(MIN)と、絶対アドレス秒成
分部(SEC)、絶対アドレスフレーム番号成分部(F
RAME)は、それぞれ、2ディジットのBCDコード
により表現される。
【0058】なお、CD−ROMにおいても、図示しな
いが上述したサブコード部が別途設けられており、この
Qチャンネルにも上述した”MIN”、”SEC”、”
FRAME”で表される絶対アドレスが記録されてい
る。
【0059】この発明が適用され、改良されたCD−R
OM(高密度CD−ROMと称する)においては、80
分または100分を超過するディジタルデータの時間情
報を表現可能とするために、図10Bに示すように、ヘ
ッダ部の”MIN”、”SEC”、”FRAME”の領
域すべてを24ビットの2進数で表現する。24ビット
の2進数でアドレスを表現すると、224=167772
16であるので、1フレームのデータ量を2Kバイトと
すると、約33Gバイトまでのデータのアクセスを表現
可能となり、高密度化に対応することができる。
【0060】また、24ビットの予め定めた1または複
数ビットによって、BCDで表現されたアドレス情報
と、2進数で表現されたアドレスとを識別することがで
きる。例えば24ビットの最上位ビットを識別に使用す
ることができる。例えば2進数のアドレスの場合では、
最上位ビットを"1" とする。既存のCD−ROMの時間
情報(分)の最上位ビットに関しては、99分まで対応
すると、"1" になることがありうる。しかしながら、実
際には、80分未満のディスクしか存在しないので、こ
のビットが"1" になることはなく、最上位ビットが"0"
である。したがって、24ビット(8バイト)の最上位
ビットの値によって、アドレスが時間情報(BCD)か
2進数によるアドレスかを識別できる。最上位ビットに
限らず、特定の1または複数ビットを使用して識別が可
能である。さらに、アドレスの変化の仕方が時間情報と
2進数とで相違することを利用して識別を行うことがで
きる。アドレスの表現の相違の識別によって、ディスク
の種類を判別することができる。
【0061】CD−ROMの再生データ中のサブコード
のQチャンネル中の時間情報は、CD−DAのフォーマ
ット(図6および図7参照)と同一と説明したが、サブ
コードの時間情報を部分的に修正することによって、既
存のものより長い時間情報を表現することができる。す
なわち、サブコードの時間情報中には、8ビット全て
が”0”であるゼロ部(ZERO)36、46が存在す
る。このゼロ部36、46を利用することで、時間情報
を拡張できる。例えばゼロ部36、46の8ビット全
て、またはその下位4ビットを使用して時(HOUR)
の情報を記録する。あるいは、ゼロ部36、46の8ビ
ット全て、またはその下位4ビットを分の100の桁の
表現に使用する。このようにすれば、サブコード中の時
間情報も高密度CD−ROMに対応したものとできる。
【0062】図10Cは、ゼロ部36を利用して時の情
報を記録するようにしたサブコードのフォーマットを示
す。ゼロ部36の8ビットが4ビットずつに分割され、
前半の4ビットの領域40aが相対時間の「時」の桁
(HOUR)に対して割り当てられ、その後半の4ビッ
トの領域40bが絶対時間の「時」の桁(AHOUR)
に対して割り当てられる。相対時間の情報の重要度が低
いので、高密度ディスクの場合では、実際には、時間情
報が記録されておらず、これらの領域は、FF FFFF Fh
にセットされている。絶対時間の「時」の桁(AHOU
R)は、0〜9のBCDコード化される。高密度ディス
クにおいては、一例として、絶対時間は、リードインエ
リアの開始位置で0時09分30秒50フレームにセッ
トされ、プログラム領域の開始位置で0時12分00秒
00フレームにセットされている。
【0063】BCDによる時間情報の表現と、2進数の
表現とが2通り存在する。しかしながら、これらは、1
対1に対応するものである。2種類のアドレス表現の関
係について図11を参照して説明する。例えばアドレス
情報が時間情報をBCDで表現したものが存在する時
に、これを2進数表現に変換するために、下記のように
なされる。
【0064】「時」の桁の値×60×60×75+
「分」の桁の値×60×75+「秒」の桁の値×75+
「フレーム」の桁の値の合計値を24(または23)ビ
ットの2進数で表現する。
【0065】逆に2進数のアドレスをBCDで表現され
た時間情報(HMSF)に変換するには、下記のように
なされる。
【0066】24(または23)ビットの2進数の値を
aとし、a/(60×60×75)=商H・・・余り
b、b/(60×75)=商M・・・余りc、c/75
=商S・・・余りF
【0067】次に、マスタリング装置10により、2進
化10進数で表現された時間情報とメインデータ内の2
進数で表現されたアドレス情報を含む信号が記録された
マスタをもとに複製されたCD−ROMを再生すること
が可能である再生装置について説明する。この再生装置
は、CD−DAの再生も可能とされている。
【0068】再生装置50は、図12に示すように、デ
ィスク67を回転駆動するスピンドルモータ51と、例
えばHe−Neレーザ等のガスレーザまたは半導体レー
ザであるレーザや、このレーザからのレーザ光をディス
ク67に照射するための光学系等を有する再生手段であ
る光ピックアップ52と、この光ピックアップ52によ
り読み出されたディスク67に記録されているRF信号
を入力してその波形を整形する波形整形部53とを備え
る。
【0069】また、再生装置50は、波形整形部53か
ら入力したRF信号の再生クロックに基づいてスピンド
ルモータ51の回転駆動動作を制御したり、後述するシ
ステムコントローラ57から入力した情報に基づいて、
光ピックアップ52の動作を制御するためのサーボ回路
54と、EFMが施されている信号を復調してディジタ
ルデータとパリティデータとを出力するEFM復調部5
5と、上述したサブコードを復調するサブコード復調部
56と、このサブコード復調部56により復調されたサ
ブコードを入力し、PチャンネルおよびQチャンネルの
情報や、後述する操作部62により入力された情報に基
づいてサーボ回路54を制御したり、サブコードの情報
に基づいて後述する表示部61に表示する情報を生成す
るシステムコントローラ57とを備える。
【0070】さらに、再生装置50は、EFM復調部5
5により復調されて得られた8ビットのデータを入力
し、CIRCによるエラー訂正を行うCIRCエラー訂
正部58と、このCIRCエラー訂正部58によるエラ
ー訂正の際のバッファの役割を果たすランダムアクセス
型のメモリ59と、CIRCエラー訂正部58によりエ
ラー訂正できなかったデータに対して補間処理を行うデ
ータ補間部66、とエラー訂正がなされたディジタルオ
ーディオデータをアナログ信号に変換するD/A(ディ
ジタル/アナログ)変換部60とを備える。
【0071】CIRCエラー訂正部58は、EFM復調
部55により復調されて得られた8ビットのデータにC
1系列のエラー訂正を行うC1エラー訂正部63と、こ
のC1エラー訂正部63によりエラー訂正が施されたデ
ータのインターリーブを解くデインターリーブ部64
と、デインターリーブされたデータにC2系列のエラー
訂正を行うC2エラー訂正部65とを有する。
【0072】ディスク67がCD−ROMの場合は補間
処理を行わず、CIRCエラー訂正部58の出力がCD
−ROM用信号処理部71に供給され、CD−ROMの
信号処理を行う。CD−ROM用信号処理部71からの
読み出しデータは、図示しないインターフェイスを介し
て外部のホストコンピュータへ吸い上げられる。読み出
しデータには、上述したような2進数表現のアドレスが
含まれている。
【0073】さらにまた、再生装置50は、Qチャンネ
ルの時間情報等に基づいてシステムコントローラ57に
より生成された情報を表示する表示部61と、例えば再
生ボタンや一時停止ボタン等の操作ボタンを有する操作
部62とを備える。
【0074】CD−ROM用信号処理部71と接続され
たアドレス情報再生部72では、データ中のヘッダのア
ドレス情報が抽出される。このアドレス情報は、既存の
CD−ROMの場合では、時間情報で表現され、高密度
ディスクの場合では、アドレスが2進数で表現されたも
のであり、抽出されたアドレス情報がシステムコントロ
ーラ57に供給される。このアドレス情報は、CD−R
OMの所定の読み出し位置をシークするため等に使用さ
れる。さらに、アドレス情報の最上位ビット等によっ
て、アドレス情報がBCDと2進数の何れで表現された
ものであるかを識別できる。この識別結果によって、デ
ィスクが既存のCD−DA、CD−ROMであるか、高
密度ディスクであるかのディスク判別ができる。この判
別結果に基づいて、サーボ系の調整や、RFイコライザ
のゲイン等が使用するディスクに対応したものに調整、
または選択される。
【0075】次に、この発明をCD−RやCD−RWに
適用する場合について説明する。CD−RWは、レーザ
光で記録可能で、光量差を検出することによって再生可
能な相変化型ディスクである。記録膜が被着される基板
の材質は、ポリカーボネートであり、射出成形によっ
て、基板上にグルーブと呼ばれるトラック案内溝が予め
形成されている。予め形成する意味でプリグルーブとも
呼ばれる。グルーブの間は、ランドと呼ばれる。グルー
ブは、内周から外周へスパイラル状に連続して形成され
ている。CD−Rは、有機色素を記録材料として使用
し、一度のみの記録を可能とする追記型の記録媒体であ
る。
【0076】CD−RおよびCD−RWには、図13に
示すように、わずかに蛇行、すなわちウォブリングされ
たプリグルーブと称される案内溝が予め形成される。こ
のプリグルーブは、22.05kHzの搬送波信号をア
ドレス情報で周波数変調し、その結果得られる周波数変
調信号でレーザビームをディスクの径方向に蛇行させる
ことで得られる。CD−R、CD−RWでは、ウォブル
情報によって得られるアドレスを参照して所望の書き込
み位置に光ピックアップを位置させ、データをディスク
に書き込むようにしている。また、このプリグルーブを
用いて、ディスクにディジタルデータを記録および/ま
たは再生する際に、スピンドルモータを制御するために
回転同期信号が得られる。このプリグルーブは、図14
に示すように、ディスク全域に形成され、アドレス情報
が予め付与される。このアドレス情報は、ATIP(Ab
solute Time In Pre-groove )と称され、ディスク上の
絶対アドレスを示すものである。
【0077】CD−R、CD−RWにおいては、グルー
ブのウォブリングは、22.05kHzをキャリアとした
±1kHzのFM(FSK)で行われており、このFMを
復調すると、クロックが6.3kHzのバイフェーズ信号
が得られる。さらに、バイフェーズ信号を復調すること
によって、3150ビット/秒のデータが得られる。1
秒が75フレームであるので、ATIPデータの1フレ
ームが42ビットにより構成される。
【0078】図15Aは、既存のCD−R、CD−RW
におけるATIPの1フレームのデータ構成を示す。1
フレームのATIPは、ATIPの先頭を識別するため
の4ビットからなるシンク部と、後述する24ビットか
らなる絶対アドレス部(ADDRESS)と、14ビッ
トからなるCRC(Cyclic Redundancy Check code)部と
により形成される。シンク部は、バイフェーズマークで
は、現れないパターンのものとされている。24ビット
の各8ビットによって、アドレス(時間情報)の分、
秒、フレームの10進数がBCDコードで表現され、最
大で99分59秒74フレームまでのアドレスを表現す
ることができる。このアドレスは、1フレームのデータ
量を2Kバイトとすると、約900Mバイトのデータに
相当する。
【0079】絶対アドレス部(ADDRESS)は、フ
レームの絶対アドレスを分(MIN)、秒(SEC)、
フレーム番号(FRAME)といった時間情報で表した
ものであり、それぞれ8ビットからなる絶対アドレス分
成分部(MIN)と、絶対アドレス秒成分部(SE
C)、絶対アドレスフレーム番号成分部(FRAME)
とにより構成される。この絶対アドレス部(ADDRE
SS)は、上述したCD−DAのサブコード部における
Qチャンネルに配される時間情報と等価なものであり、
絶対アドレス分成分部(MIN)と、絶対アドレス秒成
分部(SEC)、絶対アドレスフレーム番号成分部(F
RAME)は、それぞれ、2ディジットのBCDコード
により表現される。
【0080】この発明の一実施形態では、高密度ディス
クにおいては、図15Bに示すように、24ビットのア
ドレス表記部分をバイナリ(2進数)で表現するもので
ある。24ビットを全てバイナリでアドレスを表現する
と、224=16777216であるので、1フレームの
データ量を2Kバイトとすると、約33Gバイトまでの
データのアドレシングが可能となり、高密度化に対応す
ることができる。言い換えると、CD−RおよびCD−
RWに準じる高密度ディスクにおいては、80分または
100分を超過するプリグルーブの領域については、A
TIPの”MIN”、”SEC”、”FRAME”の領
域すべてを24または23ビットの2進数で表現するこ
とにより、それ以上の時間に相当する絶対アドレスを表
現することができるディスクが作成可能である。
【0081】また、既存のCD−R、CD−RWのフォ
ーマットでは、最上位ビットは、実際には、使用しない
(すなわち、常に"0" である。したがって、最上位ビッ
トを"1" とすることによって、アドレスが2進数で表記
されたことを示すことができる。その場合には、表現で
きる時間、アドレスが半分になるが、それでも、既存の
ディスクに比較して充分に多いアドレスを表現できる。
また、アドレス情報の代わりに付加情報を配し、最上位
ビットによってこれを認識させることもできる。
【0082】なお、ディスクを作成する際に絶対アドレ
スをプリグルーブに付与する処理については、上述した
マスタリング装置10において時間情報をディスクに記
録する処理と同様であるため、ここではその説明を省略
する。
【0083】このように、絶対アドレスが付与されたプ
リグルーブが形成されたディスクに記録データを記録す
る記録装置としては、CDレコーダがある。このCDレ
コーダによりディスクに記録される記録データのフォー
マットは、上述したCD−ROMのデータフォーマット
と同一のものとなる。このとき、記録データに付随して
記録されたQチャンネルおよびデータのヘッダ部で表さ
れる絶対アドレスは、対応するATIPが表す絶対アド
レスと同期するように時間情報として記録される。
【0084】図16を参照して、CDレコーダの一例に
ついて説明する。図16において、81が光ディスク例
えばCD−RWを示す。光ディスク81は、スピンドル
モータ82によって、回転駆動される。光ディスク1に
データを記録し、また、データを光ディスク81から再
生するために、光ピックアップ83が設けられている。
光ピックアップ83が送りモータ84によってディスク
径方向に送られる。
【0085】外部のホストコンピュータ90からのデー
タがインターフェース88を介してドライブに供給され
る。インターフェース88には、エンコーダ/デコーダ
ブロック85が接続され、エンコーダ/デコーダブロッ
ク85には、バッファメモリ86が接続されている。バ
ッファメモリ86は、ライトデータまたはリードデータ
を保持する。ライトデータがインターフェース88から
エンコーダ/デコーダブロック5に供給される。エンコ
ーダ/デコーダブロック5では、ライトデータがセクタ
構造に変換され、また、エラー訂正符号の符号化がなさ
れ、さらに、EFM変調の処理およびフレーム同期信号
の付加の処理がされる。
【0086】アドレスは、ATIP以外にエンコーダ/
デコーダブロック85において、サブコードとして付加
され、また、データ中のヘッダに対しても付加される。
これらのアドレスは、ATIPと同様にアドレスを表す
ものである。
【0087】エンコーダ/デコーダブロック85からの
フレーム構造のデータがレーザドライバ87に供給され
る。レーザドライバ87では、光ディスク81に対して
記録データを記録するための所定のレベルを有するドラ
イブ波形が生成される。レーザドライバ87の出力が光
ピックアップ83に対して供給され、データが記録され
る。レーザドライバ87は、RF信号処理ブロック91
内のAPC(AutomaticPower Control) によってレーザ
出力が適切なものに制御される。
【0088】光ディスク81上のデータを光ピックアッ
プ83が再生し、4分割フォトディテクタにより検出さ
れた信号がRF信号処理ブロック91に供給される。R
F信号処理ブロック91では、マトリックスアンプがフ
ォトディテクタの検出信号を演算することによって、再
生(RF)信号、ウォブル信号、トラッキングエラー信
号TE、フォーカスエラー信号FEを生成する。RF信
号がエンコーダ/デコーダブロック85に供給され、プ
ッシュプル信号として得られるウォブル信号がATIP
復調器92に供給され、トラッキングエラー信号、フォ
ーカスエラー信号がサーボブロック94に供給される。
【0089】エンコーダ/デコーダブロック85では、
EFMの復調、エラー訂正符号の復号(すなわち、エラ
ー訂正)、セクタ構造へ再生データを分解する処理等が
なされる。エンコーダ/デコーダブロック85では、再
生データがバッファメモリ86に格納される。ホストコ
ンピュータ90からのリードコマンドが受け付けられる
と、リードデータがインターフェース88を介してホス
トコンピュータ90に対して転送される。
【0090】ATIP復調器12では、ウォブル信号を
キャリア周波数(22.05kHz)付近のみを通過させ
るバンドパスフィルタを介してFM復調器に供給し、バ
イフェーズ信号を得る。さらに、バイフェーズ信号から
取り出したクロックをスピンドルモータ82の制御に用
いると共に、そのクロックでバイフェーズ信号中のアド
レスデータを抜き取る。ATIP復調器92からのアド
レスが制御用マイコン93に供給され、制御用マイコン
93がこのアドレスを使用してシーク動作を制御する。
制御用マイコン93は、インターフェース88、エンコ
ーダ/デコーダブロック85、RF信号処理ブロック9
1、サーボブロック94を制御する。
【0091】RF信号処理ブロック91からのフレーム
同期信号、トラッキングエラー信号およびフォーカスエ
ラー信号と、ATIP復調器92からのクロックがサー
ボブロック94に供給される。サーボブロック94は、
光ピックアップ83に対するトラッキングサーボおよび
フォーカスサーボと、スピンドルモータ82に対するス
ピンドルサーボと、送りモータ84に対するスレッドサ
ーボを行う。
【0092】ここで、この発明におけるCDレコーダの
記録動作について以下に述べる。ホストコンピュータ9
0からの記録データはインターフェイス88を通じてバ
ッファメモリ86に記憶される。また、制御用マイコン
93は、ホストコンピュータ90からの記録要求コマン
ドに従って、記録データが光ディスク81上の所望の位
置に記録されるようサーボブロック94を制御すること
によってスピンドルモータ82や送りモータ84を操作
し、光ピックアップ83の光ディスク81に対する位置
制御を行う。
【0093】このとき、光ピックアップ83からは、前
述のように光ディスク81上に形成されているATIP
情報がATIP復調器92から再生されて制御用マイコ
ン93に入力される。このATIP情報は、装着された
光ディスク81が高密度ディスクの場合はバイナリデー
タとして制御用マイコン93に入力される。制御用マイ
コン93では入力されたATIP情報の内容から光ディ
スク81が高密度ディスクであると認識するとともに、
そのバイナリデータによって光ピックアップ83の盤面
上の位置を認識する。
【0094】一方、バッファメモリ86に保持された記
録データはエンコーダ/デコーダブロック85によって
エラー訂正符号が付加されるとともに図9に示されるよ
うなセクターフォーマットに変換される。このとき、ヘ
ッダ部に含まれる絶対アドレスは、制御用マイコン93
によって光ディスク81上の記録位置に対応するATI
Pに同期するように付加される。なお、光ディスク81
が高密度ディスクである場合、ATIP情報(図15B
参照)と、ヘッダ部に付加される絶対アドレス(図10
B参照)はともにバイナリデータで構成されるため、制
御用マイコン93では記録位置に対応するATIP情報
をそのままヘッダ部のアドレスとして用いることができ
る。
【0095】更に、エンコーダ/デコーダブロック85
はCD−ROMフォーマットに変換された記録データ
に、エラー訂正用のパリティデータを付加するとともに
前述のサブコードを付加し、図3に示されるようなサブ
コードフレームを形成する。このサブコード中のQチャ
ンネルに記録される絶対時間情報は、光ディスク81が
高密度ディスクである場合、図10Cに示されるように
「時」の桁(AHOUR)を含む時間情報がBCDコー
ドによって記録される。従って、制御用マイコン93で
は、図11を参照して説明したように記録位置に対応す
るATIP情報をBCDコードに変換する。そして変換
後のATIP情報に対応するようにQチャンネル内の絶
対時間情報を記録データに付加する。
【0096】このようにサブコードフレーム化された記
録データは更にエンコーダ/デコーダブロック85にて
EFM変調され、レーザドライバ87に供給される。レ
ーザドライバ87は、入力された記録データに同期して
光ピックアップ83を駆動し、光ディスク81上の指定
された位置に記録パワーを有するレーザを照射させるこ
とによって記録データを光ディスク81に記録する。
【0097】なお、上述の説明ではATIP情報がバイ
ナリデータで光ディスク81に予め記録されている例を
示したが、例えばATIP情報が「時」「分」「フレー
ム」の各桁からなるBCDコードによって記録されてい
る場合には、制御用マイコン93では、このATIP情
報をバイナリデータに変換することによてヘッダ部に記
録されるアドレス情報と対応させることが可能である。
【0098】このように、本発明のCDレコーダでは、
アドレス変換機能を備えることによって、アドレス情報
の表し方が互いに異なる複数のフォーマット間でのデー
タの取り扱いが可能となる。
【0099】上述したように、CDレコーダは、記録デ
ータを記録する際に、ATIPの2進数表現のアドレス
をATIP復調処理によって再生する。さらに、CDレ
コーダは、80分または100分を超過するデータにつ
いても、上述した再生装置50と同様に、ATIPのア
ドレスを読みとり、正確に再生する。そして、CDレコ
ーダ、ATIPの2進数のアドレスに基づいて、記録デ
ータとともに、記録データのヘッダ部に2進数表現のア
ドレスを記録し、また、Qチャンネルの“HOU
R”、”MIN”、”SEC”、”FRAME”を時間
情報として記録し、記録データの絶対アドレスを表現す
る。2進数のアドレスを時間情報に変換する処理は、上
述したものを使用できる。さらに、サブコードは、既存
のCD−DAと同様のものでも良く、または、時の桁を
ゼロ部に記録したり、分の桁をゼロ部に拡張したもので
も良い。
【0100】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明により、CD−ROM、CD−R、CD−RW等の光
記録媒体の高密度化にともない、99分59秒74フレ
ーム以上のアドレスが必要となった場合にも対応が可能
なデータ記録媒体が提供できる。
【0101】また、サブコードとして記録される時間情
報は、再生時間等の時間表示などの問題を考慮し、従来
のBCD表記のままとすることによって、互換性が良い
高密度ディスクが実現できる。
【0102】さらに、CD−ROMのヘッダ部のアドレ
ス情報やATIPの記録情報は24ビットバイナリにし
たので、コンピュータ環境との親和性が高く、使いやす
い。また約33GBの容量まで対応可能である。
【0103】加えて、CD−ROM、CD−R、CD−
RWのフォーマットは24ビットのアドレス表記部分以
外は従来と同じなので、対応するための回路やソフトウ
ェアの変更が少なく、従来との互換性が取り易い。
【0104】さらに加えて、CD−ROMのヘッダ部の
アドレス情報やATIPの記録アドレス情報の表記方法
の違いによりディスクの種別を判断できて、この判別結
果によりサーボやRFイコライザなどをそれぞれのディ
スクに合わせて設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態であるマスタリング装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の一実施形態であるCDにおけるフレ
ームのフォーマットの一例を示す略線図である。
【図3】この発明の一実施形態であるCDにおけるサブ
コードフレームのフォーマットの一例を示す略線図であ
る。
【図4】この発明の一実施形態であるCDにおけるサブ
コード部のフォーマットの一例を示す略線図である。
【図5】この発明の一実施形態であるCDにおけるQチ
ャンネルのフォーマットの一例を示す略線図である。
【図6】この発明の一実施形態であるCDにおけるデー
タビットブロックのフォーマットの一例を示す略線図で
ある。
【図7】この発明の一実施形態である記録媒体における
TOCのデータビットブロックのフォーマットの一例を
示す略線図である。
【図8】この発明の一実施形態である記録媒体における
時間情報のフォーマットの一例を示す略線図である。
【図9】この発明を適用できるCD−ROMのデータフ
ォーマットの一例を示す略線図である。
【図10】従来のCD−ROMおよび高密度CD−RO
Mのそれぞれのヘッダ部のフォーマットの一例と高密度
CD−ROMのサブコードのフォーマットの一例を示す
略線図である。
【図11】BCD表現のアドレスと2進数表現のアドレ
スとの変換方法を説明するための略線図である。
【図12】この発明の一実施形態である再生装置の構成
を示すブロック図である。
【図13】この発明の一実施形態である記録媒体におけ
るプリグルーブの要部拡大斜視図である。
【図14】この発明の一実施形態である記録媒体におけ
るプリグルーブを示す略線図である。
【図15】従来のCD−R、CD−RWのATIPおよ
び高密度ディスクのCD−R、CD−RWのATIPの
フォーマットの一例を示す図である。
【図16】この発明の一実施形態である記録装置の構成
を示すブロック図である。
【符号の説明】
13,52・・・光ピックアップ、18,51・・・ス
ピドルモータ、19・・・ガラス原盤、67・・・ディ
スク、71・・・CD−ROM用信号処理部、72・・
・アドレス情報再生部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宍戸 由紀夫 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 塚谷 茂樹 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 外山 勝望 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 猪口 達也 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メインデータと、再生経過時間を表す時
    間情報を有して上記メインデータに付随して記録される
    サブコードとからなるディジタル信号を記録するための
    データ記録媒体であって、 上記サブコード内の上記再生経過時間を表す時間情報が
    2進化10進数により記録されるサブコード領域と、上
    記メインデータ内の一部であって、上記時間情報と同期
    してなるアドレス情報が2進数により記録されるヘッダ
    領域と、このヘッダ領域に続くとともに、上記メインデ
    ータの一部である外部からのユーザデータが記録される
    データ領域とを備えたデータ記録媒体。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記時間情報は、分成分を表す分情報、秒成分を表す秒
    情報およびフレーム番号成分を表すフレーム情報により
    構成されることを特徴とするデータ記録媒体。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 上記時間情報はさらに時成分を表す時情報を有するデー
    タ記録媒体。
  4. 【請求項4】 請求項2において、 上記分情報、秒情報およびフレーム情報は、それぞれ、
    1バイトの2進化10進数により表現されることを特徴
    とするデータ記録媒体。
  5. 【請求項5】 請求項1において、 上記アドレス情報は3バイト以内で構成されることを特
    徴とするデータ記録媒体。
  6. 【請求項6】 請求項1において、 上記アドレス情報の単位は、上記フレーム番号であるこ
    とを特徴とするデータ記録媒体。
  7. 【請求項7】 請求項1において、 上記アドレス情報と、上記時間情報は1対1で表現され
    ることを特徴とするデータ記録媒体。
  8. 【請求項8】 請求項1において、 上記メインデータはEFMで変調されているデータ記録
    媒体。
  9. 【請求項9】 データを記録するためのガイドとなる記
    録アドレス情報が予め2進数で記録されたデータ記録媒
    体であって、 上記記録アドレス情報に対応して、メインデータと、上
    記メインデータに付随した2進化10進法により表現さ
    れる再生経過時間を表す時間情報を有するサブコードと
    が記録される記録領域を有するデータ記録媒体。
  10. 【請求項10】 請求項9において、 所定周期でウォブリングされた案内溝が予め形成されか
    つ上記案内溝に上記所定周期で変調された上記記録アド
    レス情報が付与されていることを特徴とするデータ記録
    媒体。
  11. 【請求項11】 請求項9において、 上記時間情報は、分成分を表す分情報、秒成分を表す秒
    情報およびフレーム番号成分を表すフレーム情報により
    構成されることを特徴とするデータ記録媒体。
  12. 【請求項12】 請求項11において、 上記時間情報はさらに時成分を表す時情報を有するデー
    タ記録媒体。
  13. 【請求項13】 請求項11において、 上記分情報、秒情報およびフレーム情報は、それぞれ、
    1バイトの2進化10進数により表現されることを特徴
    とするデータ記録媒体。
  14. 【請求項14】 請求項9において、 上記記録アドレス情報は、3バイト以内であることを特
    徴とするデータ記録媒体。
  15. 【請求項15】 請求項9において、 上記記録アドレス情報の単位はフレーム番号であること
    を特徴とするデータ記録媒体。
  16. 【請求項16】 請求項9において、 上記記録アドレス情報は、上記時間情報と1対1である
    ことを特徴とするデータ記録媒体。
  17. 【請求項17】 請求項9において、 上記メインデータ内に上記時間情報と同期してなる2進
    数で表現されたアドレス情報が存在することを特徴とす
    るデータ記録媒体。
  18. 【請求項18】 請求項17において、 上記記録アドレス情報と上記アドレス情報のデータ構成
    は略同一であることを特徴とするデータ記録媒体。
  19. 【請求項19】 請求項9において、 上記メインデータはEFMで変調されていることを特徴
    とするデータ記録媒体。
  20. 【請求項20】 請求項9において、 上記データ記録媒体は有機色素で形成されることを特徴
    とするデータ記録媒体。
  21. 【請求項21】 請求項9において、 上記データ記録媒体は相変化型記録を行うものであるこ
    とを特徴とするデータ記録媒体。
  22. 【請求項22】 請求項9において、 上記データ記録媒体は光磁気記録を行うものであること
    を特徴とするデータ記録媒体。
  23. 【請求項23】 請求項1において、 上記データ記録媒体はピットとランドの物理的変化で形
    成されることを特徴とするデータ記録媒体。
  24. 【請求項24】 請求項1または請求項9において、 上記データ記録媒体はCD規格に対して高密度であるこ
    とを示す識別子を有するデータ記録媒体。
  25. 【請求項25】 データ記録媒体に対して、メインデー
    タと、再生経過時間を表す時間情報を有して上記メイン
    データに付随して記録されるサブコードとを記録する記
    録装置であって、 上記時間情報を2進化10進数で生成する手段と、 上記2進化10進数を2進数に変換する変換手段と、 上記メインデータに含まれるとともに、上記時間情報に
    同期してなるアドレス情報を上記変換手段を用いて2進
    数に変換して上記時間情報とともに上記データ記録媒体
    に記録する記録手段とを備えることを特徴とするデータ
    記録装置。
  26. 【請求項26】 データ記録媒体に対して、メインデー
    タと、再生経過時間を表す時間情報を有して上記メイン
    データに付随して記録されるサブコードとを記録する記
    録装置であって、 上記メインデータに含まれるとともに、上記時間情報に
    同期した2進数で成るアドレス情報を生成する手段と、 上記2進数を2進化10進数に変換する変換手段と、 上記変換手段を用いて2進化10進数に変換された上記
    時間情報によってサブコードを形成し、このサブコード
    を上記メインデータとともに上記データ記録媒体に記録
    する記録手段とを備えることを特徴とするデータ記録装
    置。
  27. 【請求項27】 データを記録するための記録アドレス
    情報が2進数によって構成されるとともに、予め形成さ
    れた所定周期でウォブリングされた案内溝に上記記録ア
    ドレス情報が付与されているデータ記録媒体に対して、
    記録データを記録するデータ記録装置であって、 上記データ記録媒体から上記記録アドレス情報を再生す
    る再生手段と、 上記再生手段により再生された記録アドレス情報に同期
    して、メインデータに付随してメインデータの再生経過
    時間を表す時間情報を2進化10進数で記録する手段
    と、 上記メインデータを記録する記録手段とを備えることを
    特徴とするデータ記録装置。
  28. 【請求項28】 メインデータと、再生経過時間を2進
    化10進数で表す時間情報を有して上記メインデータに
    付随して記録されるサブコードとが記録されたデータ記
    録媒体から上記メインデータおよび上記サブコードを再
    生する再生装置であって、 上記記録媒体から上記メインデータおよび上記サブコー
    ドを再生する再生手段と、 上記再生手段により再生されたサブコードから、上記時
    間情報を抽出する第1の抽出手段と、 上記再生手段により再生されたメインデータ内の2進数
    で表されたアドレス情報を抽出する第2の抽出手段とを
    備えることを特徴とするデータ再生装置。
  29. 【請求項29】 メインデータと、再生経過時間を2進
    化10進数で表す時間情報を有して上記メインデータに
    付随して記録されるサブコードとが記録されたデータ記
    録媒体から上記メインデータおよび上記サブコードを再
    生する再生方法であって、 上記記録媒体から上記メインデータおよび上記サブコー
    ドを再生する再生ステップと、 再生された上記サブコ
    ードから、上記時間情報を抽出する第1の抽出ステップ
    と、 上記再生ステップにより再生されたメインデータ内の2
    進数で表されたアドレス情報を抽出する第2の抽出ステ
    ップとからなることを特徴とするデータ再生方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003077221A (ja) * 2001-09-04 2003-03-14 Ricoh Co Ltd 光ディスク装置
WO2003032296A1 (fr) * 2001-10-03 2003-04-17 Sony Corporation Appareil et procede de codage, appareil et procede de decodage et appareil et procede d'enregistrement de support d'enregistrement

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