JP2001167231A - Icカード用端末 - Google Patents

Icカード用端末

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JP2001167231A
JP2001167231A JP34787699A JP34787699A JP2001167231A JP 2001167231 A JP2001167231 A JP 2001167231A JP 34787699 A JP34787699 A JP 34787699A JP 34787699 A JP34787699 A JP 34787699A JP 2001167231 A JP2001167231 A JP 2001167231A
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JP34787699A
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Takeru Minemoto
長 峯元
Takashi Matsubara
隆志 松原
Hiroshi Suso
公士 須曽
Keiichi Shimada
惠一 嶋田
Takuya Tagashira
拓也 田頭
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Hitachi Ltd
Hitachi Media Electronics Co Ltd
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Hitachi Ltd
Hitachi Media Electronics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マルチアプリケーションICカードを扱うこ
とができ、かつ、携帯電話機等と組み合わせて通信回線
を介して電子商取引を行うことができる小型で携帯性に
優れたICカード用端末を得る。 【解決手段】 本体上ケース101、本体下ケース10
2、拡張ケース103により構成される本体部と、本体
上ケースの上に、表示部を構成するLCDレンズ10
6、図示しない携帯電話機との接続のための接続コネク
タ108を有するアジャスタユニット107と、アジャ
スタユニット107の高さを使用電話機によって調整す
るアジャスタケース105とを備えて構成されている。
さらに、一方の側面に操作用のスライドツマミ109、
下・次・OKボタン110、上・前・キャンセルボタン
111が設けられ、他方の側面に、本体下ケース102
を窪ませて形成したICカード挿入用のカードスロット
が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICカード用端末
に係り、特に、複数のアプリケーションが格納されたI
Cカードを扱うことが可能で、通信機能をも備えたIC
カード用端末に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ICカードを使用する各種の電子
通貨システム、ICカードを使用する各種のクレジット
カードシステムが提案されている。これらのシステムに
使用するICカードは、その内部に通信機能を有するマ
イクロプロセッサと、処理プログラム、電子通貨の残
額、カードの使用により与えられてその点数が所定値と
なると所定の金品を受け取ることができるポイントを格
納するEEPROM等によるメモリとを備えて構成され
る。そして、電子通貨に使用するICカードは、銀行、
商店、個人の住宅等に備えられる端末を通信回線を介し
て任意に接続可能に構成される電子通貨システムを介し
て、また、専用の端末を使用することにより、他のIC
カードとの間で、電子通貨の出し入れが可能である。ま
た、クレジットのために使用するICカードは、商店等
に備えられる端末を介してクレジット会社からのカード
の正当性の確認を受け、商品購入等の処理後に前述のポ
イントが格納される。
【0003】そして、前述したような各種のシステムに
対して、1枚のICカードで対応可能としたマルチアプ
リケーションICカードも提案されている。
【0004】なお、この種のマルチアプリケーションI
Cカード、及び、マルチアプリケーションICカードを
使用するシステムに関する従来技術として、例えば、特
開平11−39445号公報等に記載された技術が知ら
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述で提案されている
各種の電子通貨システム、各種のクレジットカードシス
テムに共通なマルチアプリケーションICカードは、金
融機関、商店等で使用することだけを考えれば、1枚の
ICカードを持ち歩くだけで済むので、非常に携帯性の
よいものであるということができる。しかし、使用者
は、外出先等でICカード内の情報を確認したり、電子
商取引等を通信回線を使用して行いたいという要求を持
っており、このために、小型で携帯性に優れ、通信機能
をも備えた端末が必要である。
【0006】本発明の目的は、前述した各種の電子通貨
システム、クレジットカードシステム等に共通に使用す
ることができるマルチアプリケーションICカードを扱
うための極めて小型で携帯性に優れ、かつ、容易に通信
を行って電子商取引等を行うことを可能にしたICカー
ド用端末を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば前記目的
は、電子通貨システム、複数のクレジットカードシステ
ムに共通に使用することができるマルチアプリケーショ
ンICカードを扱うICカード用端末において、携帯電
話機を載置して携帯電話機と接続可能な形状を有し、通
信回線を介して接続相手先との間で情報の授受を行う手
段を備えることにより、また、前記ICカード内と携帯
電話機との間で、それらの内部に保持されている情報の
授受を行う手段をさらに備えることにより達成される。
【0008】また、前記目的は、電子通貨システム、複
数のクレジットカードシステムに共通に使用することが
できるマルチアプリケーションICカードを扱うICカ
ード用端末において、文字入力可能なテンキーと、前記
ICカード内の情報を取り込む手段と、そのデータに対
する編集・加工を行う手段とを備えることにより、ま
た、電話機との接続のためのコネクタと、通信回線を介
して接続相手先との間で情報の授受を行う手段とをさら
に備えることにより達成される。
【0009】さらに、前記目的は、前記ICカードが持
つ情報のセキュリティ手段により、ICカード用端末内
部に保持する情報のセキュリティを持たせることにより
達成される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるICカード用
端末の実施形態を図面により詳細に説明する。
【0011】図1は本発明の第1の実施形態によるIC
カード用端末の外観を示す斜視図、図2は第1の実施形
態によるICカード用端末の外観を示す5面図、図3は
第1の実施形態によるICカード用端末の断面図、図4
は第1の実施形態によるICカード用端末の全体の構造
を説明する分解斜視図、図5は本発明の第1に実施形態
に携帯電話機をセットした使用状態を説明する図、図6
は携帯電話機と一体に構成した本発明の第1の実施形態
の変形例を説明する斜視図である。図1〜図6におい
て、101は本体上ケース、102は本体下ケース、1
03は拡張ケース、104はカードスロット、105は
アジャスタケース、106はLCDレンズ、107はア
ジャスタユニット、108は接続コネクタ、109はス
ライドツマミ、110は下・次・OKボタン、111は
上・前・キャンセルボタン、301はカードガイドユニ
ット、302はIC接点部、303はメイン基板、30
4はメモリケース、305はメモリ接点部、306はバ
ッテリー接点部、307はバッテリー部、308はイン
タフェース基板、309はアジャスタ部、310はLC
Dユニット、311はボタン基板、401は拡張メモ
リ、402はロックボタン、501は携帯電話機であ
る。
【0012】本発明の第1の実施形態は、図1(a)に
示す上面斜視図、図1(b)に示す裏面斜視図、図2に
示す5面図から判るように、携帯電話機に対するアダプ
タとして構成したものである。そして、図示ICカード
用端末は、図1に示すように、本体上ケース101、本
体下ケース102、拡張ケース103により構成される
本体部と、本体上ケースの上に、表示部を構成するLC
Dレンズ106、図示しない携帯電話機との接続のため
の接続コネクタ108を有するアジャスタユニット10
7と、アジャスタユニット107の高さを使用電話機に
よって調整するアジャスタケース105とを備えて構成
されている。さらに、一方の側面に操作用のスライドツ
マミ109、下・次・OKボタン110、上・前・キャ
ンセルボタン111が設けられ、他方の側面に、本体下
ケース102を窪ませて形成したICカード挿入用のカ
ードスロットが設けられている。
【0013】本発明の第1の実施形態によるICカード
用端末の内部には、図3の断面図に示すように、アジャ
スタユニット107のLCDレンズ106の下にLCD
ユニット310、インタフェース基板308、アジャス
タ部309が配置され、さらに、その下の本体部の内部
にバッテリー接点部306を有するバッテリー部307
が配置されている。また、本体部の内部には、ボタン基
板311、IC接点部302を有するメイン基板303
とカードガイドユニット301とが配置されており、ま
た、拡張ケース103の内部には、拡張メモリを格納し
たメモリケース304が配置されている。
【0014】前述で説明した本発明の第1の実施形態を
構成する各部材の組み立て状況を分解斜視図として示し
ているのが図4であり、図4に示すように、LCDレン
ズ106、LCDユニット310、接続コネクタ108
を収納するアジャスタユニット107は、アジャスタケ
ース105に取り付けられた後、ロックボタン402に
より固定される。また、この図には、メモリケース30
4内に拡張メモリ401が格納されることを示してい
る。
【0015】図5(a)には、本発明の第1の実施形態
によるICカード用端末に携帯電話機501を接続した
状態を示しており、第1の実施形態によるICカード用
端末と携帯電話機501との接続は、携帯電話機501
の下面に設けられている図示しないコネクタと、第1の
実施形態に設けられている接続コネクタ108とを直接
接続して行われる。この場合に、本体部上部と携帯電話
機の上部との結合が行われていないことになり、手に持
ったとき本体上の携帯電話機501の支持が不安定にな
るので、図5(b)に示すように本体部の裏面側から携
帯電話機501の上面を支持するように手に持必要があ
る。前述したような本体上の携帯電話機501の支持の
不安定を解消するために、本体部の上面と携帯電話機5
01の裏面との間に図示していないが面状ファスナーを
介在させるとよい。
【0016】そして、前述した本発明の第1の実施形態
は、ICカードを挿入するカードスロットが本体部側面
の上部に設けられているので、図5(b)に示すよう
に、携帯電話機501を本体部の上に乗せて手に持った
とき、ICカードが邪魔にならずに、安定して全体を保
持することができる。
【0017】次に、前述した本発明の第1の実施形態に
よるICカード用端末のLCDレンズ106、LCDユ
ニット310による表示部と、携帯電話機の表示部との
使い分け、及び、スライドツマミ109、下・次・OK
ボタン110、上・前・キャンセルボタン111の機能
について説明する。
【0018】携帯電話機の表示部は、基本的には、通信
制御に必要な情報及び接続先から送られる情報を表示す
るために使用され、また、本発明の第1の実施形態によ
るICカード用端末の表示部は、挿入されたICカード
内に備えられるアプリケーションあるいはICカード用
端末自身が備えているアプリケーションの操作に必要な
情報、アプリケーションの情報等が表示される。また、
スライドツマミ109は、前述したアプリケーションを
選択するために使用され、下・次・OKボタン110、
上・前・キャンセルボタン111は、アプリケーション
の操作時の表示画面の上下、前後のスクロール、決定、
キャンセルのために使用される。
【0019】前述では、本発明を携帯電話機を載置、接
続して使用するICカード用端末として構成した例を説
明したが、現今のように、多数の人々が携帯電話機を持
ち歩いている状況を勘案すると、前述した本発明の第1
の実施形態による形状は、携帯電話機と共に持ち歩くた
めに極めて効果的で使い勝手のよいものである。
【0020】図6には、携帯電話機と一体に構成した本
発明の第1の実施形態の変形例を斜視図として示してい
る。この例は、電話機本体部の側面にカードスロットを
設け、前述で説明した第1の実施形態によるICカード
用端末の構成に含まれる機能を携帯電話機の中に含ませ
て構成したものであり、このように一体型に構成したこ
とにより、さらに、持ち運びが容易なものとすることが
できる。
【0021】図7〜図11は本発明の第1の実施形態に
よるICカード用端末の種々の状況での操作処理につい
て説明するフローチャート、図12はICカード用端末
側の表示部での表示画面例を説明する図であり、以下、
これらの図に示すフローを参照して操作方法について説
明する。
【0022】図7は通信回線を介してデータ情報を購入
し決済する場合の操作を説明するフローチャートであ
り、まず、これについて説明する。
【0023】(1)利用者は、まず、購入する情報を探
すため、携帯電話機を使用して通信回線との接続を行っ
て、視聴したい情報を提供している情報サーバにアクセ
スし、情報を閲覧する(ステップ701〜704)。
【0024】(2)閲覧した情報の中で購入したいもの
があるか否か判断する。購入したいものがない場合、通
信回線を切断して情報サーバとの接続を切断する(ステ
ップ705、720、721)。
【0025】(3)ステップ705で購入したい情報を
見つけ、購入使用とする場合、表示されている指示に従
った操作により情報購入画面を表示させ、詳しいデータ
情報と金額情報とを表示させた後、決済方法を選択する
ために、決済方法一覧を表示させる。ここでは、ICカ
ードを選択したものとする。決済方法を選択しない場
合、前述したステップ720からの処理に移行する(ス
テップ706〜711)。
【0026】(4)決済方法としてICカードを使用す
ることを選択したため、処理がICカード用端末の側に
移る。ここで、使用者は、ICカード用端末に電源スイ
ッチがある場合、ICカード用端末の電源ボタンを使用
して電源をONとする。この結果、ICカード用端末の
表示部にアプリケーション選択のためのメニューが表示
される(ステップ750〜752、754)。
【0027】(5)ステップ711で決済方法としてI
Cカードを使用することを選択したため、ICカード用
端末の使用が自動的に選択され、端末側に表示されてい
るメニュー画面がカード決済の表示画面となる。このと
き、ICカード用端末側にICカードが挿入されていな
ければ、ICカードの挿入を指示してICカードを挿入
させる(ステップ712、762、785、786、7
53)。
【0028】(6)使用者がカード決済の表示画面の中
で決済を行うことを決定してその旨の入力を行うと、購
入情報の金額が表示される。これを確認すると、暗証番
号の入力が指示されるのでその入力を行う。次に、IC
カード内の電子マネーの残高の確認のため残高が表示さ
れる。使用者は、これを確認して決済を開始させる(ス
テップ763〜766、761、768)。
【0029】(7)ステップ761での残高表示で残高
がない場合、メニュー表示画面に戻って、カード内のア
プリケーションから、例えば、クレジットによる決算を
選択して処理を進めることができる(ステップ767、
754、756)。
【0030】(8)決済の表示画面または暗証番号の入
力画面が表示されているときに、この取り引きを中断し
たいとき、ICカードを手により排出すれば、電源が断
となり自動的に取り引きが中止される(ステップ77
2、775)。
【0031】(9)決済の開始が指示されると、携帯電
話機の側での決済情報の送信の処理に移り、携帯電話機
は、決済サーバへの接続を行って決済を成立させる(ス
テップ722、723、713)。
【0032】(10)決済が成立すると、その結果による
残高がICカード用端末側に表示され、また、決済サー
バからの付加情報が送信されてきて、例えば、取り引き
に伴うポイント等がICカード用端末側に表示される
(ステップ769、724、770)。
【0033】(11)また、決済成立後、携帯電話機の表
示部には、決済が完了したことが表示され、さらに、情
報の保存場所を選択させる表示画面を表示し情報購入の
処理を終了する。そして、情報保存場所の選択により、
購入した情報は、ICカード用端末のメモリ401に格
納され、また、取り引きに関する情報がICカード内に
記録される。なお、この処理において、購入した情報を
ICカード内に格納するようにすることも可能である
(ステップ714〜719、717、718、776、
771)。
【0034】次に、携帯電話機を使用することなくIC
カード用端末だけを使用してICカード内のアプリケー
ションを操作する例について図7を参照してさらに説明
を続ける。
【0035】(1)すでに説明したように、ICカード
用端末の電源をONとすれば、端末の表示画面にメニュ
ーが表示されて、スライドツマミ109によりカード内
のアプリケーションを選択することが可能となる。ここ
で選択可能なものは、カード内アプリケーションの表
示、カード決済履歴表示、カード残高表示等である(ス
テップ754、756、757、759〜761)。
【0036】(2)ステップ759のカードアプリケー
ション表示で使用するアプリケーションを選択して決定
すれば、そのアプリケーションの内容が表示されて操作
することができる(ステップ780、783、78
4)。
【0037】(3)ステップ780での使用するアプリ
ケーションを選択する画面で、その後の処理をやめるた
めにキャンセルボタンを操作するとメニューの表示画面
に戻る(ステップ781、782、754)。
【0038】図8は通信回線を介して商品を購入し決済
する場合の操作を説明するフローチャートであり、次
に、これについて説明する。このフローでの処理は、携
帯電話機側でのステップ714の決済完了表示まで、図
7に示すフローにより説明した場合と同様に行われるの
で、ここでは、その後の処理についてだけ説明する。
【0039】(1)ステップ714で決済完了表示が行
われた後、購入した商品の配送先を選択させる表示が行
われ、商品の配送場所をICカード内の個人情報から選
択するか否かを選択させる(ステップ801、80
2)。
【0040】(2)ICカードから配送先を選択する場
合、ICカード用端末は、ICカード内の情報を読み込
み、住所録アプリケーションを表示する。使用者は、表
示された住所録から配送先の住所を選択して決定する。
また、希望する配送先の住所が住所録にない場合、入力
アプリケーションを表示させて、送り先の住所を入力し
て決定する。決定された配送先の住所は、配送情報とし
て携帯電話機の側に送られる(ステップ803〜80
8)。
【0041】(3)ステップ802で、配送場所をIC
カード内の個人情報から選択しない場合、携帯電話機側
の表示部に入力アプリケーションを表示させ、使用者に
送り先の住所を入力させる(ステップ809、81
0)。
【0042】(4)ステップ808でICカード用端末
から配送先の住所を受け取り、あるいは、ステップ81
0で配送先の住所を入力させた後その配送先を確定し
て、情報サーバにそれを送信し、商品購入配送の手配を
完了させ、通信回線を切断し情報サーバとの接続も切断
して処理を終了する(ステップ811〜814)。
【0043】(5)ステップ812で商品購入配送の手
配を完了させたとき、その情報をICカード内に履歴情
報として格納する(ステップ815)。
【0044】本発明の実施形態は、前述した処理を行う
ようにしているため、ICカードに格納された情報を使
用して配送先を指定することができるので、その都度、
住所等を入力する必要がなく、誤りも生じることなく効
率的に商品の購入、決済を行うことができる。また、住
所の情報等を暗号化して送信するようにすることもで
き、安全性の高いものとすることができる。
【0045】図9はICカード用端末内のメモリまたは
ICカード内に格納した購入データ(文字・画像・音
声)を閲覧する処理を説明するフローチャートであり、
以下、これについて説明する。
【0046】(1)使用者は、ICカード用端末に電源
スイッチがある場合、ICカード用端末の電源ボタンを
使用して電源をONとする。この結果、ICカード用端
末の表示部にアプリケーション選択のためのメニューが
表示される(ステップ901〜904)。
【0047】(2)メニューの中から購入情報を選択
し、その情報がICカード内に格納されているものか、
ICカード用端末内のメモリに格納されているものか
を、ツマミを使用して選択する。なお、メニューから購
入情報を選択しない場合、他の情報を閲覧することがで
きる(ステップ905〜909、904)。
【0048】(3)購入情報がICカード用端末内のメ
モリに格納されていて、それを選択した場合、その情報
にプロテクトがかかっていなければ、直ちにその情報の
閲覧が可能となる(ステップ910〜912)。
【0049】(4)閲覧しようとしている購入情報にプ
ロテクトがかかっていて、なおその情報を閲覧したい場
合、メモリのID情報の確認処理を行う。このID情報
の確認が暗証番号で行われる場合、暗証番号の入力画面
を選択させて暗証番号の入力を行わせる。なお、プロテ
クトがかかっているためその情報の閲覧を行わなけれ
ば、ステップ909からステップ904のメニューの表
示に戻って他の情報を閲覧することができる(ステップ
913〜916)。
【0050】(5)また、ID情報の確認にICカード
内の情報を必要とする場合で、ICカードが挿入されて
いない場合、ICカードの挿入を指示して、ICカード
を挿入させる。そして、ICカードの挿入後、ツマミに
より暗証番号の入力画面を選択させて、ICカード内の
暗証番号を取り出して、内部回路に送信する。これによ
り、プロテクトが解除されて購入情報の閲覧が可能とな
る(ステップ917、918、915、916、91
9、920)。
【0051】(6)購入情報がICカード内のメモリに
格納されていて、それを選択した場合、ICカードが挿
入されていなければ、ICカードの挿入を指示して、I
Cカードを挿入させる。そして、ICカードの挿入後、
ツマミにより暗証番号の入力画面を選択させて、ICカ
ード内の暗証番号によりプロテクトを解除する。これに
より、購入情報の閲覧が可能となる(ステップ917、
918、915、916、921、922)。
【0052】(7)ステップ912、922で、ICカ
ード用端末内のメモリに格納されている、あるいは、I
Cカード内のメモリに格納されている購入情報が閲覧可
能となった後、使用者は、その情報を閲覧し閲覧の終了
後、ICカードを取り出して処理を終了する(ステップ
923〜927)。
【0053】本発明の実施形態は、前述した処理を行う
ようにしているため、ICカードとICカード用端末内
のメモリとの双方にセキュリティ機能を持たせることが
できるので、決済や情報のダウンロード時の安全性を向
上させることができる。
【0054】図10はICカード用端末内のメモリまた
はICカード内に格納されている個人情報を編集する処
理について説明するフローチャートであり、以下、これ
について説明する。このフローでの処理は、図9に示す
フローにより説明したステップ922、912での購入
情報閲覧可能となるまでの場合と同様な処理により、個
人情報の閲覧が可能な状態になるので、ここでは、その
後の処理についてだけ説明する。
【0055】(1)ICカード内のメモリあるいはIC
カード用端末内のメモリに格納されている個人情報の閲
覧が可能になった後、使用者は、個人情報を表示させて
閲覧を行い、編集の必要があるか否かを判断する。編集
を行わない場合、個人情報の閲覧を終了し、ICカード
を取り出して処理を終了する(ステップ1001〜10
05、1017、1019)。
【0056】(2)ステップ1005で編集を行うこと
を決定してその操作を行うと、入力アプリケーションが
表示され、表示される指示に従って編集のための入力操
作を行う。編集された個人情報は、ICカード内のメモ
リあるいはICカード用端末内のメモリに格納される
(ステップ1006〜1008)。
【0057】(3)個人情報のプロテクトを行うか否か
を決定し、プロテクトを行わない場合、個人情報の閲
覧、編集の処理を終了し、ICカードを取り出して処理
を終了する(ステップ1009、1018、101
9)。
【0058】(4)ICカード内への格納である場合、
あるいは、端末内への格納である場合で、かつ、ICカ
ード内の情報によりプロテクトを行う場合、ICカード
が挿入されていなければ、ICカードの挿入を指示し
て、ICカードを挿入させる(ステップ1010、10
11)。
【0059】(5)また、プロテクトのために暗証番号
の設定を必要とする場合、ツマミにより暗証番号の入力
画面を選択させて、ICカード内の暗証番号を取り出し
て、これによりプロテクトを行う(ステップ1012、
1013)。
【0060】(6)編集した個人情報がICカード内へ
の格納である場合、自動的にプロテクトが設定され、ま
た、端末内への格納である場合、暗証番号を内部回路に
送信する。これにより、プロテクトが設定される(ステ
ップ1014〜1016)。
【0061】(7)ステップ1014、1016でプロ
テクトが設定された後、個人情報の閲覧、編集の処理を
終了し、ICカードを取り出して処理を終了する(ステ
ップ1017〜1019)。
【0062】図11は通信のための料金の決済をICカ
ード内から行うことを可能にする処理を説明するフロー
チャートであり、次に、これについて説明する。このフ
ローは、携帯電話機を使用した通信料金を、その携帯電
話機が加入している通信会社のものではなく、あたか
も、他の通信会社に加入している電話機として使用可能
とし、その通信会社に通信料金を支払うことを可能にす
る処理である。
【0063】(1)電話をかける場合、契約済みの回
線、すなわち、その携帯電話機が加入している回線を使
用するか否かを決定し、契約済みの回線を使用すること
とした場合、次に、携帯電話機内に持つ電話帳から通話
相手先を選択するか否かを決定する(ステップ1101
〜1103)。
【0064】(2)ステップ1103で、携帯電話機内
に持つ電話帳から通話相手先を選択することとした場
合、電話帳からの電話番号を選択する操作を行い回線接
続を行って、通話を開始する。回線接続により、契約済
み通信会社のサーバ、決済サーバにも接続され課金が開
始される(ステップ1104〜1108)。
【0065】(3)ステップ1102で別の通信会社の
回線を使用することとした場合、処理がICカード用端
末の側に移る。ここで、使用者は、ICカード用端末に
電源スイッチがある場合、ICカード用端末の電源ボタ
ンを使用して電源をONとする。この結果、ICカード
用端末の表示部にアプリケーション選択のためのメニュ
ーが表示される(ステップ1109〜1114)。
【0066】(4)ICカード用端末に処理が移った
後、表示されているメニューの中のICカード内のアプ
リケーションをツマミにより選択して、カード決済通話
を選択し、さらに、暗証番号の入力を行う。これによ
り、複数の決済先が一覧として表示されるので決済先を
選択する(ステップ1115〜1120)。
【0067】(5)前述において、ステップ1115で
アプリケーションの選択を行わない場合、ステップ11
17でカード決済通話を選択しない場合、または、ステ
ップ1118で暗証番号を入力しない場合、メニュー画
面に戻って処理を終了させることができる。
【0068】(6)ステップ1117でカード決済通話
を選択したとき、ICカードが挿入されていなければ、
ICカードの挿入を指示してICカードを挿入させる
(ステップ1121、1122)。
【0069】(7)ステップ1120で決済先が選択さ
れると、次に、電話帳を使用するか否かを決定する。電
話帳を使用しない場合、メニュー表示画面に戻る。電話
帳を使用することとすると、電話帳が表示されるので、
通話相手先を選択する(ステップ1123〜112
5)。
【0070】(8)ステップ1124で電話帳を表示し
ている際に、新たに電話番号を入力してそれを使用する
必要が生じた場合、入力アプリケーションを表示して入
力操作を行わせて電話帳に新たな電話番号を書き込むこ
とができる(ステップ1126、1127)。
【0071】(9)ステップ1125で通話相手先が選
択されると、それに従ってダイヤルが行われ、使用する
通信会社への接続が開始され、回線の接続が行われると
共に、通話相手先との接続が行われる。回線接続によ
り、使用する通信会社のサーバ、決済サーバにも接続さ
れて通話が開始される(ステップ1128、1129、
1105〜1108)。
【0072】(10)契約済み回線を使用した通話が行わ
れてその通話が終了すると、契約している通信会社で課
金され回線が切断される(1130、1131)。
【0073】(11)また、ICカード内から通信会社を
選択して行われた通話が終了すると、決済サーバで課金
した通話料金が通信会社のサーバを経て使用料徴収情報
として送られてきて、ICカードによる自動決済が行わ
れる(ステップ1132〜1135)。
【0074】(12)そして、回線が切断されれば、料金
の徴収完了情報がICカード用端末に送られてきて、使
用料金情報が表示され、さらに、カード残高の表示が行
われる。その後、使用者は、ICカードを取り出して処
理を終了する(ステップ1135〜1139)。
【0075】(13)ステップ1103で、携帯電話機内
に持つ電話帳でなく、ICカード内から通話相手先を選
択することとした場合、前述したステップ1123〜1
125、1128、1129の処理を経て、ICカード
内の電話帳の電話番号により、契約済みの回線を使用し
た通話を行うことができ、また、ここで、携帯電話機内
の電話帳をICカード内の電話帳にコピーすることもで
きる(ステップ1140、1141)。
【0076】図12は本発明の第1の実施形態によるI
Cカード用端末の表示部に表示される表示画面例の幾つ
かを説明する図であり、以下、これについて説明する。
【0077】図12(a)〜図12(e)はコンテンツ
決済時の表示画面の変遷を示しており、チケットを購入
する場合の例であり、各表示画面の右上にはICカード
が挿入されていることを示すマークが表示されている。
そして、これらの例は、順に、購入コンテンツがチケッ
トであることの表示、暗証番号入力のメニュー及び操作
パレットの表示、暗証番号が入力された状態の表示、I
Cカードからの支払いが行われている表示、購入チケッ
トの詳細情報をICカードへ書き込んでいることの表示
の例である。
【0078】図12(f)に示す例は、携帯電話機内の
電話帳のデータをICカード内にコピーしている状態の
表示の例である。さらに、図12(g)、図12(h)
に示す例は、セキュリティ機能について説明するもの
で、ICカード内のIDと端末内のメモリに設定された
IDとの比較を行って認証を行っていることを示す表示
及び端末内のメモリに格納されたコンテンツ、この例で
は音楽データを再生中であることを示す表示の例であ
る。
【0079】図13は本発明の第2の実施形態によるI
Cカード用端末の外観を示す斜視図、図14は第2の実
施形態によるICカード用端末の外観を示す3面図、図
15は第2の実施形態によるICカード用端末の断面
図、図16はICカード用端末を手に持った状態を説明
する図である。図13〜図16において、1301は本
体上ケース、1302は本体下ケース、1303はテン
キー、1304は上・前・キャンセルボタン、1305
は下・次・OKボタン、1306は拡張ポート蓋、13
07はLCDレンズ、1308は電池交換用蓋、130
9はレンズクリア、1310、1311はカードスロッ
トA、B、1312はカード取り出し用穴、1313は
IRDAレンズ、1314は電源ボタン、1501はL
CDユニット、1502はメイン基板、1503、15
04はIC接点部、1505は電池、1506はボタン
基板である。
【0080】本発明の第2の実施形態は、本発明を2枚
のICカードを収納することが可能で、かつ、電話機と
接続して通信を行うことが可能なワレットタイプとして
構成した例であり、図13(a)に示す上面側の斜視
図、図14に示す3面図から判るように、本体上ケース
1301及び本体下ケース1302からなる本体部と、
本体上ケース1301上に構成されるレンズクリア13
09と、このレンズクリア1309に設けたテンキー1
303と、表示部を構成するLCDレンズ1307と、
電源ボタン1314と、本体部の一方の側面に設けられ
る上・前・キャンセルボタン1304、下・次・OKボ
タン1305と、他方の側面側に設けられる図示しない
電話機接続用のコネクタ及びACジャックを覆う、取り
外し可能な拡張ポート蓋1306とを備えて構成されて
いる。
【0081】また、図示第2の実施形態によるICカー
ド用端末は、図13(b)の裏面側の斜視図に示すよう
に、その上部に2枚のICカードを個別に挿入すること
ができる2つのカードスロットA1310、B1311
が設けられ、これらのスロットの隣に赤外線による他の
端末との通信を行うIRDAレンズ1313が設けら
れ、本体下ケース1302に裏面側に挿入されたICカ
ードを取り出すためのカード取り出し用穴1312が設
けられ、さらに、本体下ケース1302の下部に電池交
換のための電池交換用蓋1308が設けられて構成され
ている。
【0082】本発明の第2の実施形態によるICカード
用端末の内部には、図15の断面図に示すように、表示
部を構成するLCDレンズ1307及びLCDユニット
1501と、2枚のICカード側の接点との接続のため
のIC接点部1503、1504を持つメイン基板15
02と、テンキー1303の下部に配置されるボタン基
板1506とが備えられている。本体下ケース1302
側のカードスロットA1310は、ICカード全体が入
るように深く形成されている。このため、一旦収納され
たICカードは、カードを抓んで取り出すことができな
くなるので、本体下ケース1302に設けたカード取り
出し用穴1302に露出するカード面を指で押し上げて
取り出すようにしている。また、もう1つのカードスロ
ットB1311は、カードの半分程度が入るような深さ
に形成されている。
【0083】前述したように、2枚のICカードを収納
可能としたのは、ICカード内に格納されている電子マ
ネーをICカード相互間で授受することを可能にするた
めであり、このような技術は、すでに本出願人等により
提案されている。このため、通常、本発明の第2の実施
形態によるICカード用端末をワレットとして持ち歩く
場合、自分のICカードを、本体下ケース1302側の
カードスロットA1310に収納しておき、ICカード
相互間で電子マネーの授受を行う場合に、相手側となる
ICカードをカードスロットB1311に収納して使用
する。
【0084】前述で説明した本発明の第2の実施形態に
よるICカード用端末を左手で持って操作する場合の状
態を図16に示しており、この図から判るように端末持
った側の左手で2つのボタン1304、1305を容易
に操作することができる。また、左手の親指でテンキー
1303の操作を行うことができ、左手だけで操作する
ことが可能である。なお、図14の正面図に示すよう
に、テンキー1303の中の数字5のキーの上下、左右
に配置されている数字キーは、十字カーソルとしての機
能が与えられており、操作の状況、表示画面の状態に応
じてテンキーの機能から自動的に十字カーソルの機能に
切り替えられる。
【0085】前述で説明した本発明の第2の実施形態に
よるICカード用端末は、取り外し可能な拡張ポート蓋
1306の内部に設けられる電話機接続用のコネクタを
用いて、携帯電話機、公衆電話機と接続することによ
り、通信回線を介した電子商取引等を前述で説明した本
発明の第1の実施形態の場合と同様に行うことができ、
また、IRDAレンズ1313を使用する赤外線による
通信手段を用いて他の端末との間で電子マネーの授受等
を行うことができ、さらに、ICカード用端末単独で、
端末の本体部内に格納されているアプリケーション、I
Cカード内に格納されているアプリケーションを呼び出
して操作することができる。
【0086】図17は本発明の第2の実施形態によるI
Cカード用端末の操作時の操作画面の例を示す図であ
り、以下、これについて説明する。
【0087】図17(a)、図17(b)には、メニュ
ー画面から予定表を選択してそれを表示させた画面例を
示しており、図17(a)は1日の予定の一覧の表示画
面例である。図17(a)内の各予定の選択とサブメニ
ューとしての予定の詳細等の表示は、テンキーに配置構
成されている十字カーソルの機能を使用して行わせるこ
とができる。各予定は、時間、予定の内容、場所により
表わされており、これらは、テンキーに割り付けられて
いる文字キーを使用して入力し、あるいは、書き替える
ことができる。本発明の第2の実施形態は、2枚のIC
カードを使用可能としているので、どちらのICカード
を使用しているかを画面の下に表示している。また、図
17(b)に示すように、詳細情報としては、各予定の
詳細な内容、出席者名等が表示される。
【0088】図17(c)には、メニュー画面から金銭
管理を選択してそれを表示させた画面例を示しており、
各種の商店での買い物の履歴が、月別の使用料金、個別
の使用料金として表示される。また、図17(d)に
は、メニュー画面からゲーム、図示例の場合、オセロゲ
ームを選択してそれを表示させた画面例を示している。
この場合、テンキーに配置構成されている十字カーソル
を使用して、位置を決定し、2つのボタンにより白、黒
の駒を決定することができる。
【0089】図18は本発明の第3の実施形態によるI
Cカード用端末の外観を示す斜視図、図19は第3の実
施形態によるICカード用端末の外観を示す3面図、図
20は第3の実施形態によるICカード用端末の断面
図、図21は充電台の外観とICカード用端末を充電台
にセットした状態を示す斜視図である。図18〜図21
において、1801は本体上ケース、1802は本体下
ケース、1803はLCDレンズ、1804は十字カー
ソル、1805はキャンセルボタン、1806はOKボ
タン、1807はICカードスロット、1808はスト
ラップ用穴、1809はカード取り出し用穴、1810
はケーブル収納穴、1811は電話接続用ケーブル、1
812は充電池接点部、2001はLCDユニット、2
002はメイン基板、2003はIC接点部、2004
はボタン基板、2005はカードスロット仕切り板、2
006は充電池である。
【0090】本発明の第3の実施形態は、本発明を1枚
のICカードを収納することが可能で、かつ、電話機と
接続して通信を行うことが可能なワレットタイプとして
構成した例であり、図18(a)に示す上面側の斜視
図、図19に示す4面図から判るように、本体上ケース
1801及び本体下ケース1802からなる本体部を有
し、本体上ケース1801上に設けられ表示部を構成す
るLCDレンズ1803と、LCDレンズ1803の下
方(図18(a)に示す図はICカードスロット180
7を明瞭にするため本体部の上部が図の下方となってい
る)に設けられる十字カーソル1804、キャンセルボ
タン1805、OKボタン1806と、本体部の上側面
に設けられるICカードスロット1807とを備えて構
成されている。また、本体部側面の隅部にはストラップ
用穴1808が設けられている。さらに、図18(b)
の裏面側の斜視図に示すように、本体下ケース1802
には、カード取り出し用穴1809と、図示しない電話
機との接続を行う電話接続用ケーブル1811を収納す
るケーブル収納穴1810とが設けられており、下側面
には内部の充電池を充電するための充電池接点部181
2が設けられている。
【0091】本発明の第3の実施形態によるICカード
用端末の内部には、図20の断面図に示すように、表示
部を構成するLCDレンズ1803及びLCDユニット
2001と、ICカード側の接点との接続のためのIC
接点部2003を持つメイン基板2002と、十字カー
ソル1804の下部に配置されるボタン基板2004と
が備えられている。また、本体部内部の下方のケーブル
収納穴1810の位置には充電池2006が収納されて
いる。カードスロット1807は、メイン基板2002
との間を仕切る仕切り板2005とカードスロット本体
下ケースとの間に形成されており、ICカード全体が入
るように深く形成されている。このため、一旦収納され
たICカードは、カードを抓んで取り出すことができな
くなるので、本体下ケース1802に設けたカード取り
出し用穴1809に露出するカード面を指で押し上げて
取り出すようにしている。前述したように、本発明の第
3の実施形態は、ICカードを1枚だけ収納するもので
あり、第3の実施形態によるICカード用端末をワレッ
トとして持ち歩く場合、収納されるICカードとして
は、自分のICカードだけてよい。
【0092】前述で説明した本発明の第3の実施形態に
よるICカード用端末は、前述で説明した電話機接続用
の接続コネクタ1811を用いて、携帯電話機、公衆電
話機と接続することにより、通信回線を介した電子商取
引等を前述で説明した本発明の第1の実施形態の場合と
同様に行うことができ、また、ICカード用端末単独
で、端末の本体部内に格納されているアプリケーショ
ン、ICカード内に格納されているアプリケーションを
呼び出して操作することができる。この場合の操作画面
は、図17により説明した第2の実施形態の場合と基本
的に同一であり、その説明は省略する。
【0093】図21(a)に前述した本発明の第3の実
施形態におけるICカード用端末の充電池2006を充
電するための充電台の外観を示している。図示充電台
は、内部に充電池を充電するための電源回路を格納して
いる本体部2103の前面部に、充電器接点2101が
配置され前述で説明したICカード用端末の下側面の形
状に沿った形状を持つ台部2104を備え、台部210
4の前面に充電インジケータランプ2102を備えて構
成されている。そして、台部2104より上部の本体部
の前面は、やや後方に傾斜するように形成されている。
図示充電器は、図21(b)に示すように、台部210
4の上にICカード用端末を載置して充電を行う場合、
台部2104と前述の傾斜により、ICカード用端末を
安定して保持することができる。また、充電台は、充電
機能とは別に記憶部を備えるように構成することがで
き、これにより、この記憶部に、ICカード用端末に格
納しきれない情報を記憶させておき、充電台にICカー
ド用端末を載置することにより、記憶された情報を簡単
に取り出すことができる。
【0094】前述で説明した本発明の第3の実施形態に
よるICカード用端末は、端末自身が持っている電話機
接続用ケーブルを用いて、携帯電話機、公衆電話機と接
続することにより、通信回線を介した電子商取引等を前
述で説明した本発明の第1の実施形態の場合と同様に行
うことができ、また、ICカード用端末単独で、端末の
本体部内に格納されているアプリケーション、ICカー
ド内に格納されているアプリケーションを呼び出して操
作することができる。
【0095】図22は本発明の第3の実施形態によるI
Cカード用端末の操作時の操作画面の例を示す図であ
り、以下、これについて説明する。
【0096】図22(a)には、アプリケーションメニ
ューを一覧表示している状態を示しており、タイトルの
「メニュー」欄の矢印は、表示されていない他のメニュ
ーが存在することを示しており、十字カーソルの左右ス
クロール機能を使用することにより表示されていないメ
ニューを呼び出すことができる。また、表示されている
メニューは、十字カーソルの上下スクロール機能により
その1つを選択することができる。各メニューの右側の
矢印は、そのメニューに下位のサブメニューがあること
を示しており、十字カーソルの左右スクロール機能を使
用することによりサブメニューを呼び出すことができ
る。また、この画面例には、画面下部に日付、時刻が表
示されており、さらに、充電池の残量も表示されてい
る。
【0097】図22(b)には、アプリケーションの1
つ、この例では電子マネーの引き出しを選択した例を示
している。この状態では、ICカード用端末は、携帯電
話機を介して電子マネーを取り扱う金融機関に接続され
た状態となっている。そして、引き出し金額を入力する
ためのテンキーパッドが表示されている。数字の入力
は、十字キーによる数字の選択とOKボタンの押下によ
り行うことができる。
【0098】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、各
種の電子通貨システム、クレジットカードシステム等に
共通に使用することができるマルチアプリケーションI
Cカードを扱うことができ、かつ、携帯電話機等と組み
合わせて通信回線を介して電子商取引を行うことができ
る小型で携帯性に優れたICカード用端末を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態によるICカード用端
末の外観を示す斜視図である。
【図2】第1の実施形態によるICカード用端末の外観
を示す5面図である。
【図3】第1の実施形態によるICカード用端末の断面
図である。
【図4】第1の実施形態によるICカード用端末の全体
の構造を説明する分解斜視図である。
【図5】本発明の第1に実施形態に携帯電話機をセット
した使用状態を説明する図である。
【図6】携帯電話機と一体に構成した本発明の第1の実
施形態の変形例を説明する斜視図である。
【図7】通信回線を介してデータ情報を購入し決済する
場合の操作を説明するフローチャートである。
【図8】通信回線を介して商品を購入し決済する場合の
操作を説明するフローチャートである。
【図9】ICカード用端末内のメモリまたはICカード
内に格納した購入データを閲覧する処理を説明するフロ
ーチャートである。
【図10】ICカード用端末内のメモリまたはICカー
ド内に格納されている個人情報を編集する処理について
説明するフローチャートである。
【図11】通信のための料金の決済をICカード内から
行うことを可能にする処理を説明するフローチャートで
ある。
【図12】本発明の第1の実施形態によるICカード用
端末の表示部の表示例の幾つかを説明する図である。
【図13】本発明の第2の実施形態によるICカード用
端末の外観を示す斜視図である。
【図14】第2の実施形態によるICカード用端末の外
観を示す3面図である。
【図15】第2の実施形態によるICカード用端末の断
面図である。
【図16】ICカード用端末を手に持った状態を説明す
る図である。
【図17】本発明の第2の実施形態によるICカード用
端末の操作時の操作画面の例を示す図である。
【図18】本発明の第3の実施形態によるICカード用
端末の外観を示す斜視図である。
【図19】第3の実施形態によるICカード用端末の外
観を示す3面図である。
【図20】第3の実施形態によるICカード用端末の断
面図である。
【図21】充電台の外観とICカード用端末を充電台に
セットした状態を示す斜視図である。
【図22】本発明の第3の実施形態によるICカード用
端末の操作時の操作画面の例を示す図である。
【符号の説明】
101、1301、1801 本体上ケース 102、1302、1802 本体下ケース 103 拡張ケース 104、1310、1311、1807 カードスロッ
ト 105 アジャスタケース 106、1307、1803 LCDレンズ 107 アジャスタユニット 108 接続コネクタ 109 スライドツマミ 110、1305 下・次・OKボタン 111、1304 上・前・キャンセルボタン 301 カードガイドユニット 302、1503、1504、2003 IC接点部 303、1502、2002 メイン基板 304 メモリケース 305 メモリ接点部 306 バッテリー接点部 307 バッテリー部 308 インタフェース基板 309 アジャスタ部 310、1501、2001 LCDユニット 311、1506、2004 ボタン基板 401 拡張メモリ 402 ロックボタン 501 携帯電話機 1303 テンキー 1306 拡張ポート蓋 1308 電池交換用蓋 1309 レンズクリア 1312、1809 カード取り出し用穴 1313 IRDAレンズ 1505 電池 1804 十字カーソル 1805 キャンセルボタン 1806 OKボタン 1808 ストラップ用穴 1810 ケーブル収納穴 1811 電話接続用ケーブル 1812 充電池接点部 2005 カードスロット仕切り板 2006 充電池
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松原 隆志 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所デザイン研究所内 (72)発明者 須曽 公士 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所デザイン研究所内 (72)発明者 嶋田 惠一 東京都品川区南大井六丁目26番2号 株式 会社日立製作所新金融システム推進本部内 (72)発明者 田頭 拓也 岩手県水沢市真城字北野1番地 株式会社 日立メディアエレクトロニクス内 Fターム(参考) 5B049 AA01 AA05 BB11 CC05 CC39 DD01 DD04 EE23 EE25 FF04 GG03 GG06 5B058 CA13 CA27 KA02 KA04 KA06 KA08 KA24 KA33 5K023 AA07 JJ04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子通貨システム、複数のクレジットカ
    ードシステムに共通に使用することができるマルチアプ
    リケーションICカードを扱うICカード用端末におい
    て、携帯電話機を載置して携帯電話機と接続可能な形状
    を有し、通信回線を介して接続相手先との間で情報の授
    受を行う手段を備えることを特徴とするICカード用端
    末。
  2. 【請求項2】 前記ICカード内と携帯電話機との間
    で、それらの内部に保持されている情報の授受を行う手
    段をさらに備えることを特徴とする請求項1記載のIC
    カード用端末。
  3. 【請求項3】 電子通貨システム、複数のクレジットカ
    ードシステムに共通に使用することができるマルチアプ
    リケーションICカードを扱うICカード用端末におい
    て、文字入力可能なテンキーと、前記ICカード内の情
    報を取り込む手段と、そのデータに対する編集・加工を
    行う手段とを備えることを特徴とするICカード用端
    末。
  4. 【請求項4】 電話機との接続のためのコネクタと、通
    信回線を介して接続相手先との間で情報の授受を行う手
    段とをさらに備えることを特徴とする請求項3記載のI
    Cカード用端末。
  5. 【請求項5】 前記ICカードが持つ情報のセキュリテ
    ィ手段により、ICカード用端末内部に保持する情報の
    セキュリティを持たせることを特徴とする請求項1ない
    し4のうちいずれか1記載のICカード用端末。
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