JP2001166873A - 座標入力装置 - Google Patents

座標入力装置

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JP2001166873A
JP2001166873A JP35220599A JP35220599A JP2001166873A JP 2001166873 A JP2001166873 A JP 2001166873A JP 35220599 A JP35220599 A JP 35220599A JP 35220599 A JP35220599 A JP 35220599A JP 2001166873 A JP2001166873 A JP 2001166873A
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tablet
switch
voltage
input device
coordinate input
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JP35220599A
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English (en)
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Hiroyuki Iwahashi
弘幸 岩橋
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用者が”マーク”位置を押さなくても、タ
ブレットを自動的に調整することができる座標入力装置
を提供する。 【解決手段】 タブレットに設定された基準位置A20
に補正用電極23a、23bを設けて、スイッチ24と
接続する。スイッチをON状態にすると各基準位置毎に
X軸平面1とY軸平面2の電極が接続され、両平面1、
2がペン等で押した場合と同様に短絡されるので、その
基準位置の電圧を検出することができる。これを各基準
位置で繰り返し、全ての基準電圧の検出が終了した時点
で、全てのスイッチが開くように制御する。検出された
基準電圧から補正値を求めて、タブレットを調整するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抵抗膜方式のタブ
レットを搭載しているパーソナルコンピュータ、コンピ
ュータの端末機器、ワードプロセッサおよび携帯機器等
に利用される座標入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ペン入力作業が可能な機器が開発
され、抵抗膜方式、電磁誘導方式、静電結合方式および
光学方式等、色々な座標入力装置が考案されて実用化さ
れている。その中でも、抵抗膜方式は安価に実現可能で
あることから、携帯用途を中心とした機器に組み込まれ
て普及している。
【0003】図1は、一般的な抵抗膜方式タブレットの
概略構造を示す斜視図である。このタブレットは、電極
3および電極4が接続されたX軸平面(シート)1と、
電極5および電極6が接続されたY軸平面(シート)2
が、電極が接続された辺が互いに直交するように重なっ
ている。各平面1、2は一様な抵抗成分を有するように
処理されており、両平面1、2間には等間隔にスペーサ
ーが配置されている。両平面1、2は、このスペーサー
分のわずかな隙間7によって絶縁されているが、平面上
の任意の点をペン等で押すことにより、この点でX軸平
面1とY軸平面2とが短絡する。
【0004】この抵抗膜方式タブレットの座標検出原理
について、図2を参照しながら説明する。図2(a)は
このタブレット8の入力面上の位置を示す平面図であ
り、図2(b)はその構成を等価的に示す図である。こ
こでは、検出有効エリアの縦(Y軸方向)をH、横(X
軸方向)をLとし、原点をZ(0,0)、入力座標をP
(X,Y)とする。各平面1、2に接続された電極3、
4、5および6は、切替スイッチ9、10、11および
12によって電圧印加13、接地14および電圧測定1
5に接続できるように構成されている。
【0005】まず、切替スイッチ9、10、11および
12を図2(b)に示す状態にしてX座標を検出する。
ここでは、X軸平面1に接続された電極3−電極4間に
電圧を印加し、Y軸平面2に接続された電極6は電圧測
定15に接続し、電極6は未接続とする。この状態でタ
ブレット8に入力座標P(X,Y)が押されると、これ
に対応する箇所でX軸平面1とY軸平面2とが接触す
る。そして、図2(b)に示すように、電極3−電極4
間に印加された電圧Vrが抵抗R1および抵抗R2の割
合で比例配分された電圧Vxが検出される。この電圧V
xと座標Xとの関係は、 Vx={R1/(R1+R2)}×Vr ・・・式(1) X=(L/Vr)×Vx ・・・式(2) で表される。
【0006】次に、切替スイッチ9、10、11および
12を切り替えて、Y座標を検出する。ここでは、Y軸
平面1に接続された電極5−電極6間に電圧を印加し、
X軸平面1に接続された電極3は未接続とし、電極4は
電圧測定15に接続する。この状態でタブレット8に入
力座標P(X,Y)が押されると、これに対応する箇所
でX軸平面1とY軸平面2とが接触する。そして、電極
5−電極6間に印加された電圧Vrが抵抗R3および抵
抗R4の割合で比例配分された電圧Vyが検出される。
この電圧Vyと座標Yとの関係は、 Vy={R3/(R3+R4)}×Vr ・・・式(3) Y=(L/Vr)×Vy ・・・式(4) で表される。
【0007】このように、電圧Vxおよび電圧Vyを検
出することによって、入力座標(X,Y)を求めること
ができる。従来、この検出原理は、図3に示すような回
路構成で実現されている。この回路において、4本の電
極3、4、5および6は切替部16に接続され、制御部
19によって上述した電圧印加13、接地14および電
圧測定15の切替が行われる。検出された電圧は、演算
処理のためにA/D変換器17によってデジタル化さ
れ、CPU等の演算処理部18によって電圧系から座標
系に変換される。
【0008】上述したような構造と検出原理で動作する
抵抗膜方式のタブレットは、一般に、液晶等を用いた表
示装置の上に重ね合わせて用いられる。そして、ペン等
でタブレットの入力面を押すと、上述したような電圧配
分によって入力座標が求められ、さらに、表示部の座標
に対応する位置に変換されて表示部に出力される。これ
によって、使用者は入力座標に対応する表示を見ること
ができる。
【0009】しかしながら、従来実用化されている抵抗
膜方式のタブレットでは、X軸平面1またはY軸平面2
の抵抗体のバラツキや経年変化によって、上記式(1)
または上記式(3)の理論値から若干のズレが生じ、入
力座標と表示位置との間にズレが生じる。さらに、タブ
レットの個体間でもバラツキがある。このため、タブレ
ットを使用する機器においては、これらの原因によって
生じる位置ズレを防止するために、何らかの手段を用い
て入力と出力が一致するように位置補正を行っている。
【0010】従来技術における位置補正の代表的な方法
を、図4を用いて説明する。この方法では、タブレット
8の対角に2点の基準位置AおよびBを設定して、これ
らを表示面の基準位置20、21にドット等の”マー
ク”として順次表示し、基準位置20、21に表示され
た”マーク”を使用者に押させる。
【0011】この基準位置20、21の座標をA(x
a,ya)、B(xb,yb)として、ここで検出され
る基準電圧をVa(Vxa,Vya)、Vb(Vxb,
Vyb)とすると、基準位置20、21と基準電圧との
関係は、 Vxa=a×xa+b、Vxb=a×xb+b ・・・式(5) (aおよびbは補正値) Vya=c×ya+d、Vyb=c×yb+d ・・・式(6) (cおよびdは補正値) で表される。
【0012】上記式(5)および式(6)から補正値
a、b、cおよびdを計算すると、 a=(Vxb−Vxa)/(xb−xa) ・・・式(7) b=(Vxa×xb−Vxb×xa)/(xb−xa) ・・・式(8) c=(Vyb−Vya)/(yb−ya) ・・・式(9) d=(Vya×yb−Vyb×ya)/(yb−ya) ・・・式(10) となる。
【0013】ここで、タブレット8での入力座標P
(X,Y)と電圧V(Vx,Vy)との関係は、 Vx=a×X+b ・・・式(11) Vy=c×Y+d ・・・式(12) で表すことができる。一方、理想的には、X軸平面1お
よびY軸平面2に印加される電圧VrとX座標およびY
座標の関係は、 X=(L/Vr)×Vx ・・・式(13) Y=(H/Vr)×Vy ・・・式(14) であるので、上記式(11)を式(13)に、上記式
(12)を式(14)に代入すると、入力座標P(X,
Y)と補正値との関係は、 X=(L×b)/(Vr−a×L) ・・・式(15) Y=(H×d)/(Vr−c×H) ・・・式(16) で表すことができる。
【0014】すなわち、基準電圧を検出して補正値を求
めておけば、実際の入力座標検出時に上記式(15)お
よび式(16)を用いることにより、タブレット8の入
力座標と表示位置とのズレを防ぐことが可能となる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方法では、使用者に”マーク”位置を押させる必要
があり、補正処理の一部を強いることになっている。ま
た、使用者が表示された”マーク”位置とは異なる位置
に入力してしまった場合に、これに基づいて得られる補
正値によって誤った調整を行ってしまうという問題もあ
る。
【0016】本発明は、このような従来技術の課題を解
決すべくなされたものであり、使用者が”マーク”位置
を押さなくてもタブレットを調整することができ、誤っ
た位置に入力することで生じる補正値計算の誤りも防ぐ
ことができる座標入力装置を提供することを目的とす
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の座標入力装置
は、一様な抵抗成分を有し、両端に電極が接続されたX
軸用シートとY軸用シートとが、一定の隙間を開けて、
かつ、各シートの該電極が接続された両端の辺を互いに
直交させるように重なったタブレットを備え、該タブレ
ットの入力面を押すことによって両シートを接触させて
短絡し、一方のシートの電極間に電圧を印加して他方の
シートの電極から電圧を検出し、検出された電圧から補
正値を用いて入力座標を求める座標入力装置であって、
各シートの対角をなす2点の基準位置に補正用電極を有
し、各基準位置毎に両シートの補正用電極を接続するた
めのスイッチを備え、各基準位置のスイッチを閉じるこ
とにより両シートを電気的に接続してその基準位置の電
圧を検出し、検出された基準電圧から補正値を求めてタ
ブレットを調整可能とされており、そのことにより上記
目的が達成される。
【0018】前記スイッチは、前記複数の各基準位置に
おいてスイッチが順次閉じて基準位置の電圧を検出する
ことを繰り返し、全ての基準電圧の検出が終了した時点
で全てのスイッチが開くように制御される。
【0019】装置の電源が供給された時点で、前記スイ
ッチの制御が自動的に行われるようにしてもよい。
【0020】装置の電源が切られた時点で、前記スイッ
チの制御が自動的に行われるようにしてもよい。
【0021】装置の使用が一次的に中断され、一定期間
入力が無かった場合に、前記スイッチの制御が自動的に
行われるようにしてもよい。
【0022】装置使用中に、一定時間が経過した時点
で、前記スイッチの制御が自動的に行われるようにして
もよい。
【0023】前記一定時間の設定を装置使用者が任意に
指定可能としてもよい。
【0024】装置使用者の指示によって、前記スイッチ
の制御が行われるようにしてもよい。
【0025】以下、本発明の作用について説明する。
【0026】本発明にあっては、タブレットに設定され
た基準位置に補正用電極を設けて、スイッチと接続す
る。スイッチがON状態になる(閉じる)と各基準位置
毎に両シート(X軸平面とY軸平面)の補正用電極が接
続されて両平面が短絡し、OFF状態になる(開く)と
両平面の補正用電極が絶縁されて両平面が絶縁される。
【0027】各基準位置のスイッチ24を閉じることに
より、ペン等で押した場合と同様に両平面が電気的に接
続されるので、その基準位置の電圧を検出することがで
きる。これを各基準位置で繰り返し、検出された基準電
圧から補正値を求める。全ての基準電圧の検出が終了し
た時点で、全てのスイッチが開くように制御すれば、両
平面が絶縁されるので、ペン等で押すことにより通常の
座標入力が可能となる。使用者が基準位置の”マーク”
を押す作業等を行わなくても、タブレットを調整するこ
とができるので、”マーク”位置とは異なる位置を押し
てしまう等の問題も生じない。
【0028】このスイッチの制御は、装置の電源が供給
された時点で自動的に行われるようにすれば、装置の使
用前に自動調整が行われる。また、装置の電源が切られ
た時点でスイッチの制御が自動的に行われるようにすれ
ば、次に装置を使用するときに装置が自動調整されてい
る。
【0029】さらに、装置の使用が一次的に中断され、
一定期間入力が無かった場合にスイッチの制御が自動的
に行われるようにしてもよく、装置使用中に、一定時間
が経過した時点でスイッチの制御が自動的に行われるよ
うにしてもよい。この一定時間の設定は、装置使用者が
任意に指定可能とすることができる。さらに、装置使用
者の指示によって、スイッチの制御が行われるようにし
てもよい。この場合も、使用者は調整を指示するだけで
基準位置の”マーク”を押すという作業は不要である。
【0030】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて説明する。ここでは、本発明によるタブレット調整
の一例を、図4に示した従来技術のようにタブレット8
の対角に2つの基準位置A(xa,ya)20およびB
(xb,yb)21を設けた場合について説明する。な
お、基準位置については、入力面の「左下をA、右上を
B」として説明しているが、対角をなす2点であれば他
の組み合わせでもよく、「右下をA、左上をB」、「左
下をB、右上をA」、「右下をB、左上をA」としても
よい。タブレットの検出有効エリアは、縦(Y軸方向)
をH、横(X軸方向)をLとする。
【0031】図5(a)は本実施形態の座標入力装置に
おける基準位置A20の近傍を示す平面図であり、図5
(b)は図5(a)の断面B部分を示す断面図であり、
図5(c)は図5(a)の断面A部分を示す断面図であ
る。この座標入力装置は、図4に示すようにタブレット
8に設定された基準位置A20および基準位置B21
に、補正用電極23a、23bが配置されている。補正
用電極23aは一方の端が基準位置A20および基準位
置B21においてX軸平面1に接続され、他方の端がリ
ード線等によりスイッチ24と接続されている。また、
補正用電極23bは一方の端が基準位置A20および基
準位置B21においてX軸平面1に接続された補正用電
極23aと向かい合うようにY軸平面2に接続され、他
方の端がリード線等によりスイッチ24と接続されてい
る。補正用電極23a、23bは、X軸平面1およびY
軸平面2への無用な短絡を防ぐため、絶縁体22で覆わ
れている。スイッチ24は、各基準位置毎にX軸平面1
の補正用電極23aとY軸平面2の補正用電極23bを
接続するためのものであり、ソフトウェア的にON/O
FF制御可能とされている。なお、図5では基準位置A
20部分を示しているが、基準位置B21部分でも同様
である。
【0032】この座標入力装置は、図6に示すような回
路構成で実現される。ここでは、切替部28は、図3に
示した従来方式の切替部16に加えて、基準位置A2
0、B21に配置されたスイッチのON/OFFを制御
するためのスイッチ制御線26および27が接続されて
いる。この切替部28も、制御部19または演算処理部
(CPU)18によってソフトウェア的に制御される。
【0033】この回路において、タブレット8をペン等
で押すことと、スイッチ24を介して補正用電極23
a、23bにより図1に示したX軸平面1およびY軸平
面2間を短絡させることは等価であり、図2で説明した
検出原理で基準位置の座標検出を行うことが可能であ
る。すなわち、タブレット8の基準位置A20および基
準位置B21のX軸平面1に補正用電極23a、Y軸平
面2に補正用電極23bを設けてこれをスイッチ24を
介して接続することにより、基準位置A20および基準
位置B21でX軸平面1とY軸平面2とを短絡させるこ
とができる。よって、従来技術のように、基準位置A2
0および基準位置B21に”マーク”を表示してこれを
使用者が押すことは不要となる。
【0034】この座標入力装置において、タブレットを
調整するための補正値を求める場合には、各基準位置の
スイッチ24を順次閉じて、その基準位置の電圧を検出
することを基準位置A20および基準位置B21で繰り
返す。そして、通常の入力座標の検出時にはスイッチ2
4がOFF状態となるように、全ての基準電圧の検出が
終了した時点で全てのスイッチが開くように制御する。
このスイッチ制御および補正計算は、以下のように行う
ことができる。なお、スイッチON状態でX軸平面1と
Y軸平面2とが短絡し、スイッチOFFでX軸平面1と
Y軸平面2とが絶縁されるものとする。
【0035】まず、基準位置A20においてX軸平面1
とY軸平面2とを短絡させるため、基準位置A20に設
けた補正用電極23a、23bを接続するスイッチ24
をON、基準位置B21に設けた補正用電極を接続する
スイッチをOFFとする。そして、X軸平面の両端1に
接続した電極3および4と、Y軸平面2の両端に接続し
た電極5および6とを図2に示したX座標検出時の設定
にして、基準電圧Vxaを検出する。次に、X軸平面の
両端1に接続した電極3および4と、Y軸平面2の両端
に接続した電極5および6とをY座標検出時の設定にし
て、基準電圧Vyaを検出する。
【0036】次に、基準位置B21においてX軸平面1
とY軸平面2とを短絡させるため、基準位置A20に設
けた補正用電極23a、23bを接続するスイッチ24
をOFF、基準位置B21に設けた補正用電極を接続す
るスイッチをONとする。そして、X軸平面の両端1に
接続した電極3および4と、Y軸平面2の両端に接続し
た電極5および6とを図2に示したX座標検出時の設定
にして、基準電圧Vxbを検出する。次に、X軸平面の
両端1に接続した電極3および4と、Y軸平面2の両端
に接続した電極5および6とをY座標検出時の設定にし
て、基準電圧Vybを検出する。
【0037】その後、基準位置A20に設けた補正用電
極23a、23bを接続するスイッチ24と、基準位置
B21に設けた補正用電極を接続するスイッチを共にO
FFにする。そして、基準位置A(xa,ya)20お
よび基準位置B(xb,yb)21で検出した基準電圧
(Vxa,Vya)および(Vxb,Vyb)を用い
て、上述した式(7)〜式(10)に従って、補正値
a、b、cおよびdを計算する。この補正計算は、タブ
レット8が接続された装置のCPU18によって行うこ
とができる。
【0038】そして、通常の入力座標の検出時には、基
準位置に設けた補正用電極を接続する上記スイッチは全
てOFFにして、得られた補正値a、b、cおよびdに
より位置補正を行って入力座標を検出することができ
る。このときの位置補正は、従来と同様に、上述した式
(15)および式(16)に従って行うことができる。
なお、位置補正して得られた結果を表示装置に出力する
際に、表示系への変換が必要となるが、この変換も従来
技術と同様に行うことができるので、ここでは詳述しな
い。
【0039】図7は電源投入時のタブレットの自動調整
を示すフローチャートである。ここでは、ステップS1
において電源供給後、ステップS2において上述のよう
にしてタブレットが自動調整される。そして、ステップ
S3において入力作業が行われ、ステップS4において
装置の電源が切られない場合には、ステップS3に戻っ
て入力作業が継続される。この制御では、装置を使用す
る前にタブレットの自動調整が行われる。
【0040】図8は電源切断前のタブレットの自動調整
を示すフローチャートである。ここでは、ステップS1
において電源供給後、ステップS2において入力作業が
行われる。そして、ステップS3において装置の電源が
切られない場合には、ステップS2に戻って入力作業が
継続される。一方、ステップS3において装置の電源が
切られたことを検知した場合には、ステップS4におい
て上述のようにしてタブレットが自動調整され、ステッ
プS5において電源が遮断される。この制御では、次に
装置を使用するときにタブレットが調整されていること
になる。
【0041】図9は入力中断時のタブレットの自動調整
を示すフローチャートである。ここでは、ステップS1
において電源供給後、ステップS2において入力作業が
行われる。そして、ステップS3において入力作業が中
断され、ステップS4において一定時間T1が経過する
と、ステップS5において上述のようにしてタブレット
が自動調整される。そして、ステップS6において装置
の電源が切られない場合には、ステップS2に戻って入
力作業が継続される。この制御において、一定時間T1
は予め設定されたものであってもよく、使用者が設定す
ることも可能である。
【0042】図10は入力時のタブレットの自動調整を
示すフローチャートである。ここでは、ステップS1に
おいて電源供給後、ステップS2において入力作業が行
われる。そして、ステップS3において入力作業が一定
時間T2行われると、ステップS4において上述のよう
にしてタブレットが自動調整される。そして、ステップ
S5において装置の電源が切られない場合には、ステッ
プS2に戻って入力作業が継続される。この制御におい
て、一定時間T2は予め設定されたものであってもよ
く、使用者が設定することも可能である。
【0043】図11は使用者の指示によるタブレットの
調整を示すフローチャートである。ここでは、ステップ
S1において電源供給後、ステップS2において入力作
業が行われる。そして、入力作業の最中でも、任意の時
間に、使用者がステップS3によりタブレットの調整を
指示することができる。そして、ステップS4において
装置の電源が切られない場合には、ステップS2に戻っ
て入力作業が継続される。この制御においても、使用者
は調整の指示を行うだけでよく、”マーク”表示や使用
者がその”マーク”を押す作業は不要である。
【0044】これらの制御は、例えば図12〜図14の
ように、併用して行うこともできる。図12は、電源投
入時のタブレット自動調整と入力時のタブレット自動調
整とを組み合わせた調整例を示すフローチャートであ
る。ここでは、ステップS1において電源供給後、ステ
ップS2において上述のようにしてタブレットが自動調
整される。そして、ステップS3において入力作業が行
われ、ステップS4において入力作業が一定時間T2行
われると、ステップS5において上述のようにしてタブ
レットが自動調整される。そして、ステップS6におい
て装置の電源が切られない場合には、ステップS3に戻
って入力作業が継続される。この制御においても、一定
時間T2は予め設定されたものであってもよく、使用者
が設定することも可能である。
【0045】図13は、電源投入時のタブレット自動調
整と電源切断前のタブレット自動調整とを組み合わせた
調整例を説明するためのフローチャートである。ここで
は、ステップS1において電源供給後、ステップS2に
おいて上述のようにしてタブレットが自動調整される。
そして、ステップS3において入力作業が行われ、ステ
ップS4において装置の電源が切られない場合には、ス
テップS3に戻って入力作業が継続される。一方、ステ
ップS4において装置の電源が切られたことを検知した
場合には、ステップS5において上述のようにしてタブ
レットが自動調整され、ステップS6において電源が遮
断される。
【0046】図14は、入力時のタブレット自動調整と
電源切断前のタブレット自動調整とを組み合わせた調整
例を説明するためのフローチャートである。ここでは、
ステップS1において電源供給後、ステップS2におい
て入力作業が行われる。そして、ステップS3において
入力作業が一定時間T2行われると、ステップS4にお
いて上述のようにしてタブレットが自動調整される。そ
して、ステップS5において装置の電源が切られない場
合には、ステップS2に戻って入力作業が継続される。
一方、ステップS5において装置の電源が切られたこと
を検知した場合には、ステップS6において上述のよう
にしてタブレットが自動調整され、ステップS7におい
て電源が遮断される。この制御においても、一定時間T
2は予め設定されたものであってもよく、使用者が設定
することも可能である。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
従来技術で一般的に行われていた基準位置への”マー
ク”表示が不要となり、使用者に”マーク”を押す作業
を強いることが無いので、使用者への負担も軽減され
る。さらに、使用者が”マーク”位置を誤って入力する
ことで生じる補正値計算の誤りも防ぐことができる。
【0048】タブレットの調整は、電源投入時や電源切
断直前に自動的に行うことができるので、使用者はタブ
レットの調整から解放される。また、座標入力装置の使
用中でもタブレットの調整を行うことができる。さら
に、タブレットの自動調整が実施される時間は、使用者
によって設定することができるので、使用者の好みに合
わせた調整期間を設定することができる。いずれにして
もタブレットの調整を自動的に行うことができるので、
タブレットの個々のバラツキや経年変化により発生する
検出位置ズレを使用者への負担無く防ぐことができる。
さらに、使用者の指示でタブレットの調整を行う場合で
も、各基準位置で”マーク”を押す代わりに、調整開始
を指示するだけで簡単にタブレットの調整を行うことが
できる。さらに、本発明によればタブレットの自動調整
機能を与えることができるので、生産面においても生産
性の向上を期待することができ、調整費用のコストダウ
ンによって製造コストの低廉化にも繋げることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】抵抗膜方式タブレットの概略構造を示す斜視図
である。
【図2】抵抗膜方式タブレットにおける座標検出の原理
を説明するための図であり、(a)はタブレットの入力
面上の位置を示す平面図であり、(b)はタブレットを
等価回路的に示す図である。
【図3】従来の座標入力装置について、座標検出と制御
のための回路構成を示す回路図である。
【図4】タブレットの入力面上の基準位置を示す平面図
である。
【図5】実施形態におけるタブレットの基準位置近傍の
構成を示す図であり、(a)はタブレットの入力面上の
位置を示す平面図であり、(b)はその断面B部分を示
す断面図であり、(c)はその断面A部分を示す断面図
である。
【図6】実施形態の座標入力装置について、座標検出と
制御のための回路構成を示す回路図である。
【図7】実施形態の座標入力装置について、電源投入時
のタブレットの自動調整を説明するためのフローチャー
トである。
【図8】実施形態の座標入力装置について、電源切断前
のタブレットの自動調整を説明するためのフローチャー
トである。
【図9】実施形態の座標入力装置について、入力中断時
のタブレットの自動調整を説明するためのフローチャー
トである。
【図10】実施形態の座標入力装置について、入力時の
タブレットの自動調整を説明するためのフローチャート
である。
【図11】実施形態の座標入力装置について、使用者の
指示によるタブレットの調整を説明するためのフローチ
ャートである。
【図12】実施形態の座標入力装置について、電源投入
時のタブレット自動調整と入力時のタブレット自動調整
とを組み合わせた調整を説明するためのフローチャート
である。
【図13】実施形態の座標入力装置について、電源投入
時のタブレット自動調整と電源切断前のタブレット自動
調整とを組み合わせた調整を説明するためのフローチャ
ートである。
【図14】実施形態の座標入力装置について、入力時の
タブレット自動調整と電源切断前のタブレット自動調整
とを組み合わせた調整を説明するためのフローチャート
である。
【符号の説明】
1 X軸平面(シート) 2 Y軸平面(シート) 3、4、5、6 電極 7 X軸平面とY軸平面の隙間 8 タブレット 9、10、11、12 電極切替用スイッチ 13 印加電圧Vr 14 GND接地 15 電圧検出 16、28 切替部 17 A/D変換器 18 演算処理部(CPU) 19 制御部 20 基準位置A 21 基準位置B 22 絶縁体 23a、23b 補正用電極 24 スイッチ 26、27 スイッチ制御線

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一様な抵抗成分を有し、両端に電極が接
    続されたX軸用シートとY軸用シートとが、一定の隙間
    を開けて、かつ、各シートの該電極が接続された両端の
    辺を互いに直交させるように重なったタブレットを備
    え、該タブレットの入力面を押すことによって両シート
    を接触させて短絡し、一方のシートの電極間に電圧を印
    加して他方のシートの電極から電圧を検出し、検出され
    た電圧から補正値を用いて入力座標を求める座標入力装
    置であって、 各シートの対角をなす2点の基準位置に補正用電極を有
    し、各基準位置毎に両シートの補正用電極を接続するた
    めのスイッチを備え、各基準位置のスイッチを閉じるこ
    とにより両シートを電気的に接続してその基準位置の電
    圧を検出し、検出された基準電圧から補正値を求めてタ
    ブレットを調整可能とされている座標入力装置。
  2. 【請求項2】 前記スイッチは、前記複数の各基準位置
    においてスイッチが順次閉じてその基準位置の電圧を検
    出することを繰り返し、全ての基準電圧の検出が終了し
    た時点で全てのスイッチが開くように制御される請求項
    1に記載の座標入力装置。
  3. 【請求項3】 装置の電源が供給された時点で、前記ス
    イッチの制御が自動的に行われる請求項2に記載の座標
    入力装置。
  4. 【請求項4】 装置の電源が切られた時点で、前記スイ
    ッチの制御が自動的に行われる請求項2または請求項3
    に記載の座標入力装置。
  5. 【請求項5】 装置の使用が一次的に中断され、一定期
    間入力が無かった場合に、前記スイッチの制御が自動的
    に行われる請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の座
    標入力装置。
  6. 【請求項6】 装置使用中に、一定時間が経過した時点
    で、前記スイッチの制御が自動的に行われる請求項2乃
    至請求項5のいずれかに記載の座標入力装置。
  7. 【請求項7】 前記一定時間の設定を装置使用者が任意
    に指定可能である請求項5または請求項6に記載の座標
    入力装置。
  8. 【請求項8】 装置使用者の指示によって、前記スイッ
    チの制御が行われる請求項2乃至請求項7のいずれかに
    記載の座標入力装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102841675A (zh) * 2011-06-23 2012-12-26 中兴通讯股份有限公司 一种移动终端及移动终端输入控制方法
JP2013206333A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Fujitsu Component Ltd 検出位置補正装置、方法及びプログラム

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