JP2001166386A - 写真処理装置 - Google Patents

写真処理装置

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JP2001166386A
JP2001166386A JP35110199A JP35110199A JP2001166386A JP 2001166386 A JP2001166386 A JP 2001166386A JP 35110199 A JP35110199 A JP 35110199A JP 35110199 A JP35110199 A JP 35110199A JP 2001166386 A JP2001166386 A JP 2001166386A
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JP
Japan
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light emitting
photosensitive material
defective
unit
emitting unit
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JP35110199A
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English (en)
Inventor
Hiroki Saegusa
広樹 三枝
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Noritsu Koki Co Ltd
Original Assignee
Noritsu Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発光部に不良個所が存在する場合であって
も、露光不良部分が生じることなく感光材料に画像をプ
リントできるようにする。 【解決手段】 PLZTプリントヘッド24の位置58
に不良ドットが存在する場合に、位置58を含む領域6
4が画像のプリントに用いられないようにするととも
に、印画紙92 が領域64を通過しないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印画紙などの感光
材料に対して露光処理などを施すための写真処理装置に
関し、特に発光部に不良個所があっても露光不良部分な
く所望の画像がプリントされた感光材料を得ることがで
きる写真処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】印画紙などの感光材料に対して露光、現
像、漂白などの処理を自動的に施すことが可能な写真処
理装置が知られている。かかる写真処理装置によって感
光材料を露光する場合には、写真フィルムの透過光で感
光材料を露光する直接(アナログ)露光が広く行われて
いる。
【0003】これに対し、近年、フィルムを撮像するこ
とによって得られたディジタル画像信号に基づいて制御
された光で感光材料を露光するディジタル露光が実用化
されている。ディジタル露光方式を採用することによ
り、色補正や濃度補正などの各種画像処理を自由に行う
ことができるとともに迅速な焼き増し処理が可能にな
り、さらに、色および濃度の再現性や解像度に優れたよ
り高画質の良好なプリントを得ることが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】感光材料のディジタル
露光を行う際には、感光材料の搬送方向とほぼ直交する
方向に延在した発光部を用いたライン露光が行われるこ
とがある。しかしながら、このようなライン露光を行う
ための発光部はその延在方向に配列された多数の発光ド
ットの集合であるため、その1つのドットが不良である
場合であっても、発光部の延在方向と直交する方向に搬
送された感光材料にはライン状の露光不良部分が生じて
しまう。現状では、このように発光部に不良ドットが存
在していることが判明した場合、発光部の修理或いは交
換が行われるまで写真処理装置の運転を全面的に停止す
る以外に適切な手段がなく、顧客の急ぎの要求に全く対
応することができなくなってしまうという問題がある。
【0005】そこで、本発明の目的は、発光部に不良個
所が存在する場合であっても、露光不良部分が生じるこ
となく感光材料に画像をプリントすることが可能な写真
処理装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の写真処理装置は、少なくとも一方向に延
在しており、感光材料にプリントすべき画像の画像情報
に基づいて光を出射する発光部と、前記発光部に存在す
る不良個所の位置情報を記憶する記憶手段と、前記発光
部による露光位置に感光材料を供給する感光材料供給手
段と、前記感光材料供給手段によって供給された感光材
料に露光を行う際に、前記記憶手段に記憶された不良個
所の位置情報に基づいて、前記発光部の不良個所が画像
のプリントには用いられないように前記発光部を制御す
る制御手段とを備えている。
【0007】請求項1によると、記憶手段は発光部に存
在する不良個所の位置情報を記憶して、制御手段はこの
位置情報に基づいて感光材料を露光する際に発光部の不
良個所が画像のプリントには用いられないように発光部
を制御する。そのため、たとえ発光部に不良個所があっ
たとしても、その不良部分では画像のプリントは行われ
ず、感光材料には不良個所以外の部分を用いて画像がプ
リントされる。従って、発光部に不良個所が存在する場
合であっても、露光不良部分なく所望の画像がプリント
された感光材料を得ることができるようになる。
【0008】また、請求項2の写真処理装置は、前記制
御手段が、前記感光材料供給手段によって供給された感
光材料に露光を行う際に、前記記憶手段に記憶された不
良個所の位置情報に基づいて、前記発光部の不良個所が
画像のプリントには用いられないように前記発光部を制
御するとともに、露光時に感光材料と前記発光部の不良
個所とが対向しないように前記感光材料供給手段および
前記発光部の少なくともいずれか一方を制御することを
特徴とするものである。
【0009】請求項2によると、制御手段は露光時に感
光材料と発光部の不良個所とが対向しないように感光材
料供給手段および発光部の少なくともいずれか一方を制
御するので、露光を行うことによって感光材料供給手段
によって供給されたすべての感光材料に画像をプリント
することが可能となって、供給された感光材料を無駄に
消費することがなくなる。
【0010】また、請求項3の写真処理装置は、前記感
光材料供給手段が、前記制御手段からの制御によって、
露光時における前記発光部と感光材料との相対位置を変
更することが可能であることを特徴とするものである。
【0011】請求項3によると、感光材料供給手段は制
御手段からの制御によって露光時における発光部と感光
材料との相対位置を変更することができるので、発光部
に不良個所があったとしても同時に画像がプリントされ
る感光材料の数を減らすことなく露光を行うことが可能
である。従って、写真処理装置の処理能力を低下させず
に感光材料に画像をプリントすることが可能となる。
【0012】また、請求項4の写真処理装置は、前記感
光材料供給手段が、前記制御手段からの制御によって、
露光位置に同時に供給される感光材料の数を変更するこ
とが可能であることを特徴とするものである。
【0013】請求項4によると、感光材料供給手段は制
御手段からの制御によって露光位置に同時に供給される
感光材料の数を変更することができるので、発光部に存
在する不良個所の位置や数によっては請求項3のような
制御を行って感光材料に画像をプリントするのが不可能
な場合であっても、感光材料を無駄に消費することなく
少なくとも1つの感光材料に画像をプリントすることが
可能となる。
【0014】また、請求項5の写真処理装置は、前記発
光部の不良個所の位置を入力して前記記憶手段に不良個
所の位置情報として記憶させるための入力手段をさらに
備えていることを特徴とするものである。
【0015】請求項5によると、写真処理装置の操作者
が発光部の不良個所の位置をすでに知っている場合に、
これを入力することができるほか、請求項6のような不
良発見モードで発見された不良個所の位置を入力するこ
とができる。
【0016】また、請求項6の写真処理装置は、前記発
光部の不良個所を発見するために、感光材料の露光によ
って前記発光部の全発光領域が1または複数の感光材料
と対向するように前記感光材料供給手段が制御される不
良発見モードでの動作が可能であることを特徴とするも
のである。
【0017】請求項6によると、不良発見モードで動作
させることによって、発光部に存在する不良個所のう
ち、小判の感光材料を露光するだけでは発見できないこ
とがある不良個所の位置を前もって知ることができるの
で、実際の運転で露光された感光材料に不良部分が生じ
るのを防止することが可能となる。また、発光部に不良
個所が存在する場合にはそれを前もって知っておくこと
で、発光部の修理或いは交換などに迅速に対応すること
が可能となる。
【0018】また、請求項7の写真処理装置は、前記不
良発見モードにおいて露光される1または複数の感光材
料には、前記発光部に存在する不良個所の位置を特定す
る際に参照される画像がプリントされることを特徴とす
るものである。
【0019】請求項7によると、不良個所の位置を特定
する際に参照される画像がプリントされるので、不良個
所の位置をより正確且つ迅速に知ることができる。
【0020】また、請求項8の写真処理装置は、前記発
光部の不良個所を検出するための検出手段をさらに備え
ており、前記検出手段で検出された不良個所の位置情報
が前記記憶手段に記憶されることを特徴とするものであ
る。
【0021】請求項8によると、検出手段によって発光
部の不良個所を検出することができるので、操作者が露
光された感光材料を自ら観察するという作業を行わなく
ても発光部の不良個所を自動的且つ迅速に検出すること
が可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、図面を参照しつつ説明する。
【0023】図1は、本実施の形態の写真処理装置の概
略構成を示す図である。本実施の形態の写真処理装置1
は、プリンタ部2と、プロセッサ部3と、仕上げ処理部
4とから構成されている。後述するカッタ13、14で
所定長さに切断された印画紙6は、図1において1点鎖
線で示した経路に沿って、プリンタ部2からプロセッサ
部3を経て仕上げ処理部4へと搬送される。プリンタ部
2では、主に、感光材料である印画紙6に対してディジ
タルデータに基づく画像の露光プリント処理が行われ
る。プロセッサ部3では、それぞれ異なる液剤が蓄えら
れた液槽(図示せず)を露光された印画紙6が順次通過
することによって、現像、漂白、安定化などの処理が印
画紙6に施される。仕上げ処理部4では、プロセッサ部
3で処理された印画紙6に乾燥処理が施され、さらに乾
燥して排出口5から排出された印画紙6がオーダーごと
に仕分けられる。
【0024】プリンタ部2は、巻回された長尺の印画紙
6を収納するペーパーマガジン11、12から引き出さ
れた所定幅を有する印画紙6を所定長さに切断するカッ
タ13、14と、所定長さに切断された印画紙6を露光
位置の前段にまで搬送するチャッカ15と、印画紙6に
露光処理を施すための露光ユニット16と、印画紙6の
感光乳剤層が形成されていない面(裏面)に所望の文字
を印字するための印字ユニット17と、印画紙6をペー
パーマガジン11、12から引き出してチャッカ15に
まで搬送するためのローラ対18aと、チャッカ15か
ら印画紙6を受け取ってプロセッサ部3にまで搬送する
ためのローラ対18bとを有している。なお、本実施の
形態において、チャッカ15およびローラ対18a、1
8bが感光材料供給手段を構成している。
【0025】露光ユニット16は、ハロゲンランプを内
蔵した光源23と、光源23からの光が光ファイバ(図
示せず)を介して導かれるPLZTプリントヘッド(発
光部)24とから構成されている。PLZTプリントヘ
ッド24は、電気光学効果を有する電気光学素子として
PLZT結晶を有している。PLZT結晶は、チタン酸
ジルコン酸鉛にランタンを添加することにより得られる
透明強誘電性セラミックス材料であって印加電圧に応じ
て複屈折率が変化する性質があるため、光シャッタとし
て機能させることができる。このPLZT結晶からなる
光シャッタが発光ドットとして印画紙6の幅方向すなわ
ち印画紙6の搬送方向と直交する方向(図1の紙面垂直
方向)に1次元的に配列されたものがPLZTプリント
ヘッド24の主要部であり、PLZTプリントヘッド2
4は光シャッタの配列方向である印画紙6の幅方向に延
在している。そのため、ローラ対18bによる印画紙6
の搬送タイミングとPLZTプリントヘッド24の光シ
ャッタ開閉タイミングとを制御することによって、印画
紙6の感光乳剤面をライン露光して所望画像の潜像を形
成することができる。なお、光源23は例えばRGBの
3色の光を出射することができるものであり、これに対
応してPLZTプリントヘッド24もRGB3つのヘッ
ドがその延在方向とは直交する方向に一体的に配列され
ている。
【0026】チャッカ15は、PLZTプリントヘッド
24とほぼ同じ幅でこれと同じ方向に延在しているとと
もに、カッタ13、14で切断された印画紙6を安定に
挟持或いは保持するためのグリップ25(図3参照)を
複数有している。また、チャッカ15は、2つのペーパ
ーマガジン11、12からの印画紙6の搬送路の交差点
である上端位置31と、PLZTプリントヘッド24の
前段にあるローラ対18bの直前にある下端位置32と
の間を上下に移動することが可能である。つまり、チャ
ッカ15は、上端位置31において所定長さに切断され
た印画紙6を受け取ってこれをグリップを閉じることで
挟持し、下端位置32においてグリップを開放して後段
にあるローラ対18bに印画紙6を与えることができ
る。
【0027】また、チャッカ15は、上下方向だけでは
なく、印画紙6の幅方向すなわち印画紙6の搬送方向と
直交する方向(図1の紙面垂直方向)にも移動可能であ
る。そのため、チャッカ15は、PLZTプリントヘッ
ド24よりも狭い幅を有する印画紙6を1枚挟持しては
その幅方向に移動するという動作を繰り返すことによっ
て、複数枚の印画紙6を同時に且つPLZTプリントヘ
ッド24の延在方向に並列に挟持した状態でこれらを下
方に搬送することができる。
【0028】このとき、チャッカ15が搬送可能な最大
枚数は、搬送される印画紙6の幅およびグリップの数
(好ましくは1枚の印画紙を2以上のグリップで挟持す
る)に応じて決定される。例えば、図2(a)は、幅の
広い大判の印画紙7が3個所の挟持位置33〜35にお
いてグリップに挟持された状態でPLZTプリントヘッ
ド24の方向に搬送されている様子を模式的に示した図
である。このように、印画紙7の幅が広い場合には、チ
ャッカ15は印画紙7を1枚しか搬送することができな
い。また、図2(b)は、n枚の幅の狭い小判の印画紙
1 〜8n (各印画紙の幅はすべて同じである)がそれ
ぞれ2個所の挟持位置36、37;38、39において
グリップに挟持された状態でPLZTプリントヘッド2
4の方向に搬送されている様子を模式的に示した図であ
る。このように、印画紙81 〜8nの幅が狭い場合に
は、チャッカ15は複数枚の印画紙81 〜8n を同時に
並列的に搬送することができる。図2(b)のように、
チャッカ15が幅の狭い印画紙をn枚同時に搬送するこ
とができる場合、写真処理装置1には、印画紙を同時に
ライン露光することが可能なレーンが、チャッカ15の
幅方向位置に対応して第1レーンから第nレーンまでの
n個形成されることになる。
【0029】印字ユニット17は、サーマルヘッドなど
の公知の印字ヘッド(図示せず)を有しており、印画紙
6の感光乳剤層が形成されていない面(裏面)に所望の
文字や記号を印字可能に構成されている。
【0030】また、本実施の形態において、プリンタ部
2は、上述した以外にも、写真処理装置1全体の動作を
制御する制御ユニット19と、プリント枚数やプリント
時の色、濃度の補正値などを入力するためのキーボード
(入力手段)20と、写真処理装置1に関する様々な情
報を表示して操作者に告知するとともに必要に応じて操
作者にキーボード20からの入力を促すためのモニタ2
1と、印画紙6に露光すべき画像データを取り込むため
のデータ取り込み部22とを有している。
【0031】本実施の形態の写真処理装置1において、
キーボード20は、PLZTプリントヘッド24の不良
ドットまたはこれを含むレーンの位置を入力するために
も用いられる。キーボード20から入力された不良ドッ
トまたはレーンの位置情報は、後述するRAM43(図
3参照)に記憶される。また、PLZTプリントヘッド
24の交換或いは修理によってPLZTプリントヘッド
24から不良ドットがなくなった場合には、キーボード
20を操作することによってRAM43から不良ドット
またはレーンの位置情報が削除される。
【0032】データ取り込み部22は、フィルムの各コ
マに記録された露光すべき画像データを取り込んで制御
ユニット19に供給可能なものであればどのようなもの
でもよい。例えば、フィルムの各コマに記録された画像
を読み取ることができるCCD撮像素子を備えたスキャ
ナなどの画像読み取り装置であってもよいし、フロッピ
ーディスクやMOなどのデータ記録媒体に記録された画
像データを読み取ることが可能なデータ読み取り装置で
あってもよいし、或いは、外部の画像読み取り装置或い
はデータ読み取り装置などとの接続インターフェイスで
あってもよい。
【0033】図3は、図1に示された写真処理装置1の
制御系のブロック図である。図3に示すように、制御ユ
ニット19は、バス45によって互いに接続された、C
PU41とROM42とRAM43と入出力インターフ
ェイス44とを有している。入出力インターフェイス4
4には、キーボード20と、モニタ21と、カッタ1
3、14を駆動するモータ46を制御するドライバ50
と、チャッカ15を上下左右に駆動するモータ47を制
御するドライバ51と、グリップ25を開閉駆動するモ
ータ48を制御するドライバ52と、ローラ対18bを
駆動するモータ49を制御するドライバ53と、PLZ
Tプリントヘッド24の各光シャッタを駆動するドライ
バ54と、印字ユニット17と、データ取り込み部22
とが接続されている。なお、図3において、ローラ対1
8aについての制御系の図示を省略している。また、2
つのカッタ13、14はそれぞれ異なるモータで駆動さ
れてもよい。
【0034】CPU(制御手段)41は、写真処理装置
1の各部の動作を制御する信号を生成するために種々の
演算を実行し、演算結果に応じて写真処理装置1の各部
に動作命令を出力する。CPU41で生成された信号
は、入出力インターフェース44を介して、これに接続
されたドライバ50〜54などに供給される。ROM4
2は、CPU41で行われる演算のプログラムやそれに
必要なデータを記憶している。また、RAM(記憶手
段)43は、キーボード20やデータ取り込み部22な
どから与えられたデータやCPU41での演算結果など
を記憶する。
【0035】本実施の形態の写真処理装置1において、
RAM43には、露光すべきコマに関する画像データの
RGBの各色ごとの1ライン分の画像データおよび必要
に応じて出力される他の編集情報を一時記憶するライン
バッファが形成される。また、RAM43には、PLZ
Tプリントヘッド24の不良ドットの位置情報を記憶す
るための不良ドット位置格納バッファおよび処理禁止レ
ーン位置格納バッファが形成される。不良ドット位置格
納バッファには、写真処理装置1の操作者がキーボード
20から入力した不良ドットの位置情報が記憶される。
処理禁止レーン位置格納バッファには、写真処理装置1
に形成されるn個のレーンのうち、不良ドットを含んで
いるために画像のプリント処理が禁止されるレーンの位
置情報が記憶される。処理禁止レーン位置格納バッファ
の記憶内容は、不良ドット位置格納バッファに記憶され
た情報に基づいてCPU41で演算により求めたもので
もよいし、操作者が写真処理装置1の運転開始前にすで
に処理を禁止すべきレーンの位置を知っているのであれ
ば、操作者がキーボード20から直接入力したものでも
よい。
【0036】不良ドット位置格納バッファ或いは処理禁
止レーン位置格納バッファに情報が記憶されている場合
には不良ドット有無フラグがオンとされ、それがRAM
43の所定領域に記憶される。不良ドット位置格納バッ
ファに記憶される不良ドットの位置情報としては、後述
するような不良発見モードでの運転で得られた不良ドッ
トの位置が入力されてもよい。
【0037】本実施の形態の写真処理装置1において、
CPU41は、印画紙6の露光を行う際に、RAM43
の処理禁止レーン位置格納バッファに記憶された処理禁
止レーンの位置情報に基づいて、PLZTプリントヘッ
ド24の不良ドットが画像のプリントには用いられない
ようにPLZTプリントヘッド24を制御するととも
に、印画紙6が写真処理装置1の処理禁止レーンを通過
しないようにチャッカ15の動作を制御する。具体的に
は、CPU41は、不良ドットの存在するレーンでは画
像のプリントが行われないようにラインバッファへの画
像データの送出パターンを決定するとともに、このレー
ンと対応する部分では印画紙6が挟持および搬送されな
いようにチャッカ15の動作を制御する。
【0038】次に、本実施の形態の写真処理装置1のう
ちプリンタ部2に関連した動作について、図4のフロー
チャートをさらに参照して説明する。
【0039】まず、データ取り込み部22から取り込ま
れた画像データをフィルムの各コマごとに必要に応じて
適宜補正し、補正されたデータをRGBの各色ごとに分
けてRAM43の所定領域に記憶させる。そして、ステ
ップS1において、不良ドット有無フラグがRAM43
から読み出され、そのオンオフがCPU41で判断され
る。不良ドット有無フラグがオンであれば(S1:YE
S)、ステップS2に進んでRAM43の処理禁止レー
ン位置格納バッファに記憶された処理禁止レーンの位置
情報が読み出されCPU41に供給される。また、不良
ドット有無フラグがオフであれば(S1:NO)、ステ
ップS3に進む。
【0040】次に、ステップS3において、処理禁止レ
ーンの有無およびその位置情報に基づいて、RAM43
のラインバッファへの画像データの送出パターンおよび
チャッカ15の駆動パターンが演算される。処理禁止レ
ーンが存在しない場合には、写真処理装置1のすべての
レーンに印画紙6が同時に保持されるとともに、ライン
バッファのすべてのレーンに対応する領域に画像データ
が送出されるような演算結果が求められる。一方、処理
禁止レーンが存在する場合には、そのレーンに印画紙6
が保持されず且つラインバッファのうちそのレーンに対
応する領域に画像データが送出されないような(言い換
えると、そのレーンを用いて画像がプリントされないよ
うな)演算結果が求められる。
【0041】そして、ステップS4において、ステップ
S3での演算結果に基づいて、チャッカ15が駆動され
る。すなわち、ペーパーマガジン11或いは12からロ
ーラ対18aによって引き出されてカッタ13或いは1
4によって所定長さに切断された印画紙6が、チャッカ
15によってその上端位置でグリップによって順次挟持
される。このとき、PLZTプリントヘッド24に不良
ドットがあれば、不良ドットのあるレーンと対応する位
置には印画紙6が挟持されない。また、PLZTプリン
トヘッド24に不良ドットがなければすべてのレーンと
対応する位置に印画紙6が挟持される。そして、チャッ
カ15は印画紙6を保持したまま下端位置まで移動し、
そこでグリップ25を開いて後段にあるローラ対18b
に印画紙6を同時に供給する。これによって、さらに印
画紙6は露光ユニット16による露光位置まで搬送され
る。
【0042】次に、ステップS5において、ステップS
3での演算結果に基づいて、PLZTプリントヘッド2
4の光シャッタがRGBの各色ごとに開閉駆動されると
同時にローラ対18bが駆動されることによって、印画
紙6が1ラインごとに順次露光されていく。すなわち、
RAM43の所定領域に記憶された画像データのうち、
同時にプリントすべきコマに関する画像データが1ライ
ン分ごとにラインバッファに送出され、これが読み出さ
れることによってPLZTプリントヘッド24の光シャ
ッタの開閉制御が行われる。このとき、ステップS3で
求めたラインバッファへの画像データの送出パターンに
したがって、画像データがラインバッファへと送出され
る。つまり、PLZTプリントヘッド24に不良ドット
があれば、そのレーンに対応する領域には画像データが
送出されず、不良ドットがなければすべてのレーンに対
応する領域に画像データが送出される。
【0043】次に、ステップS6において、露光された
印画紙6がローラ対18bによって印字ユニット17ま
で搬送され、必要であれば印画紙6の裏面に露光が行わ
れた日付や時刻などの情報が印字される。その後、印画
紙6はさらにローラ対18bによって前方へ搬送され、
プロセッサ部3で現像などの処理を施された後、仕上げ
処理部4で乾燥および仕分け処理を施される。
【0044】上述した動作の具体例として、図5(a)
に示すように、チャッカ15が2枚の印画紙91 、92
を並列に挟持および搬送することができる場合を考え
る。このとき、PLZTプリントヘッド24の印画紙9
2 に対応する幅方向位置58に不良ドットが存在してい
るとすると、PLZTプリントヘッド24の位置58を
含む領域64に対応したレーンを処理禁止レーンとする
位置情報がRAM43の処理禁止レーン位置格納バッフ
ァに記憶されている。従って、CPU41は、ステップ
S1において不良ドットがあると判断し、ステップS2
で読み出した処理禁止レーンの情報に基づいて、不良ド
ットのない領域63に対応したレーンだけが画像のプリ
ントに用いられ領域64に対応したレーンが画像のプリ
ントには用いられず、且つ、印画紙91 のみがチャッカ
15によって挟持され印画紙92 が挟持されないような
演算結果をステップS3で求める。
【0045】この演算結果に基づいてステップS4でチ
ャッカ15を駆動するので、図5(b)に示すように、
PLZTプリントヘッド24の位置58に対応する領域
64には印画紙92 が搬送されず、PLZTプリントヘ
ッド24の位置58にある不良ドットは印画紙とは対向
しなくなる。また、ステップS5での露光の際に、領域
64は画像のプリントには用いられないので、この領域
64に対応する光シャッタは開放或いは閉鎖されたまま
となり、領域64でプリントされるはずであった画像は
次に領域63に搬送されてきた印画紙にプリントされる
ことになる。
【0046】このように、本実施の形態の写真処理装置
1によると、PLZTプリントヘッド24に不良ドット
が存在している場合、その不良ドットの存在するレーン
が画像のプリントには用いられないようにすることがで
きるので、露光不良部分なく画像がプリントされた印画
紙6を得ることが可能である。これにより、処理能力は
本来のものよりも低下するものの、写真処理装置1を完
全に停止しなくともよくなり、顧客の急な要求にも対応
することができるようになる。
【0047】また、PLZTプリントヘッド24に不良
ドットが存在している場合、その不良ドットのあるレー
ンには印画紙6が供給されないので、印画紙6を無駄に
消費することがなくなる。なお、本実施の形態におい
て、不良ドットのある領域64に印画紙92 が供給され
なくなるようにラインバッファへの画像データの送出パ
ターンを制御する必要は必ずしもなく、領域64に印画
紙92 が供給されるようにしてもよい。
【0048】また、本発明の第2の実施の形態として、
PLZTプリントヘッド24に不良ドットが存在する場
合に、PLZTプリントヘッド24のプリントに用いら
れる領域の位置をずらすとともに、露光時におけるPL
ZTプリントヘッド24と印画紙との相対位置を変更す
ることによってPLZTプリントヘッド24の不良部分
が印画紙6と対向しないように写真処理装置を構成して
もよい。
【0049】例えば、図6(a)に示すように、チャッ
カ15が2枚の印画紙91 、92 を並列に挟持および搬
送することができて、PLZTプリントヘッド24の印
画紙92 に対応する幅方向位置59(位置58よりもP
LZTプリントヘッド24の端部に近い位置にあるとす
る)に不良ドットが存在しており、その位置情報がRA
M43の不良ドット位置格納バッファに記憶されている
場合を考える。このとき、第1の実施の形態のように印
画紙92 を挟持しないようにチャッカ15を制御するの
ではなく、図6(b)に示すように、印画紙91 、92
が全体的に距離Xだけ左に供給されるようにチャッカ1
5を制御する。それとともに、PLZTプリントヘッド
24の領域63、64が全体的に距離Xだけ左に移動し
て不良ドットの存在する位置59が領域64に含まれな
くなるように、ラインバッファへの画像データの送出パ
ターンを変更する。このようにすることで、露光時に印
画紙91 、92 が位置59にある不良ドットと対向せ
ず、しかも、不良ドットの位置および印画紙の幅によっ
ては、同時にプリントされる印画紙の枚数を減らすこと
なく露光を行うことが可能である。従って、第1の実施
の形態のように写真処理装置の処理能力を低下させるこ
となく印画紙に所望の画像をプリントすることができる
ようになる。なお、2枚の印画紙91 、92 および2つ
の領域63、64の平行移動量は必ずしも同じでなくと
もよい。
【0050】また、本発明の第3の実施の形態として、
PLZTプリントヘッド24に不良ドットが存在する場
合に、PLZTプリントヘッド24のプリントに用いら
れる領域の位置をずらすとともにその数を減少させ、且
つ、露光位置に供給される印画紙の数および位置を変更
することによって、PLZTプリントヘッド24の不良
部分が印画紙6と対向しない写真処理装置を構成しても
よい。
【0051】例えば、図7(a)に示すように、チャッ
カ15が2枚の印画紙91 、92 を並列に挟持および搬
送することができて、PLZTプリントヘッド24の印
画紙91 、92 に対応する幅方向位置60、61にそれ
ぞれ不良ドットが存在しており、その位置情報がRAM
43の不良ドット位置格納バッファに記憶されている場
合を考える。このとき、第1の実施の形態のように印画
紙92 を挟持しないようにしたり、第2の実施の形態の
ように2枚の印画紙を平行移動させることだけによって
はプリントされた印画紙を適切に露光することができず
露光不良部分が生じてしまう。
【0052】そこで、図7(b)に示すように、チャッ
カ15が印画紙92 を挟持しないようにするとともに印
画紙91 を全体的に距離Yだけ右に平行移動するととも
に、PLZTプリントヘッド24の領域64をなくし且
つ領域63が距離Yだけ右に移動して不良ドットの存在
する位置60、61が領域63に含まれなくなるよう
に、ラインバッファへの画像データの送出パターンを変
更する。このようにすることで、露光時に印画紙91
位置60、61にあるいずれの不良ドットとも対向しな
いようになる。本実施の形態によると、第1または第2
の実施の形態では露光不良なくプリントされた印画紙を
得ることができない場合であっても、正常にプリントさ
れた不良部分のない印画紙を得ることができる。
【0053】次に、上述した第1の実施の形態におい
て、PLZTプリントヘッド24の不良ドットの位置が
不明の場合に行われる不良発見モードを含むプリント処
理禁止に関連した動作について、図8〜図11をさらに
参照して説明する。
【0054】不良発見モードでは、PLZTプリントヘ
ッド24の不良ドットを発見するために、PLZTプリ
ントヘッド24の全発光領域が1または複数の印画紙6
と対向するようにチャッカ15が制御されて印画紙6の
露光が行われる。PLZTプリントヘッド24の不良ド
ットの中には、互いに一定距離を隔てて搬送される小判
の印画紙6を露光するだけでは発見できないものがある
が、写真処理装置1を不良発見モードで動作させること
によって、PLZTプリントヘッド24に存在するほと
んどすべての不良ドットの位置を前もって知ることがで
きる。そのため、不良発見モードでの運転を行って不良
ドットの位置を把握しておけば、第1〜第3の実施の形
態のようにチャッカ15を制御することによって、実際
の運転で露光された印画紙6に不良部分が生じるのを防
止することが可能となる。
【0055】また、PLZTプリントヘッド24に不良
ドットが存在する場合にはそれを前もって知っておくこ
とで、PLZTプリントヘッド24の修理或いは交換な
どに迅速に対応することが可能となる。例えば、幅の狭
い小判の印画紙だけを露光処理する場合にはPLZTプ
リントヘッド24に不良ドットが数カ所存在しても上述
の第1〜第3の実施の形態のようにチャッカ15を制御
することで少なくとも1枚の印画紙6を露光することが
可能となることがあるが、幅の広い大判の印画紙6を露
光する場合には、PLZTプリントヘッド24に不良ド
ットが1個所存在するだけで、1枚の印画紙6も露光で
きなくなることがある。このような事態を避けるために
も、定期的に不良発見モードで写真処理装置1を動作さ
せることは有効である。
【0056】以下、ステップを追って説明する。まず、
ステップT1において、通常プリントで得られた印画紙
6に不良プリントとなったものがあるかどうかを作業者
が判断し、不良プリントが存在する場合には(T1:Y
ES)、キーボード20の「YES」キーを押下してス
テップT2に進む。また、不良プリントが存在しない場
合には(T1:NO)、キーボード20の「NO」キー
を押下して本処理を終了する。
【0057】次に、ステップT2において、不良発見モ
ードでの動作を行うかどうかを作業者が選択する。写真
処理装置1の不良ドットが存在するレーンが予め分かっ
ていれば不良発見モードを行わないこととしてキーボー
ド20の「手動」キーを押下してステップT21に進み
(T2:NO)、分かっていなければキーボード20の
「自動」キーを押下してステップT3以下に進み(T
2:YES)、不良発見モードでの動作を行う。ステッ
プT21では、処理を禁止するレーンの位置を操作者が
キーボード20から入力し、その後ステップT18に進
む。
【0058】次に、ステップT3では、印画紙の露光に
よってPLZTプリントヘッド24の全発光領域が1枚
または複数枚の印画紙と対向するためにチャッカ15を
どのように動作させればよいか、言い換えると、印画紙
6をチャッカ15でどのように振り分けて搬送すればP
LZTプリントヘッド24の全発光領域が露光時に印画
紙と対向するようになるかの振分けパターンが演算によ
り求められる。振分けパターンは、ペーパーマガジン1
1或いは12に収納されている印画紙6の幅とPLZT
プリントヘッド24の幅との長さの比率によって定めら
れる。
【0059】例えば、ペーパーマガジン11に収納され
ている印画紙6の幅がPLZTプリントヘッド24の幅
よりも大きいか両者が等しい場合には、ペーパーマガジ
ン11から引き出された1枚の印画紙6をチャッカ15
で1回だけPLZTプリントヘッド24方向に搬送する
という振分けパターンを採用するのが最も簡易である。
【0060】また、ペーパーマガジン12に収納されて
いる印画紙6の幅がPLZTプリントヘッド24の幅よ
りも小さい場合には、ペーパーマガジン12から複数枚
の印画紙6を引き出し、PLZTプリントヘッド24の
全発光領域が印画紙と対向するように印画紙の幅方向位
置が互いに異なるようにこれを保持しつつPLZTプリ
ントヘッド24方向へ搬送する必要がある。このとき、
複数枚の印画紙6を互いに側部を突き合わせてチャッカ
15で同時にPLZTプリントヘッド24方向に1回で
搬送するのが迅速な処理を行う観点では好ましい。しか
しながら、このようにすると、隣接して搬送される印画
紙間にわずかでも隙間ができてしまうと、PLZTプリ
ントヘッド24のすべての不良ドットを発見することが
できなくなる。そこで、チャッカ15による印画紙6の
搬送を複数回に分け、各印画紙6の幅方向位置が側部近
傍において多少重なり合うように振分けパターンを定め
るのが現実的である。
【0061】つまり、例えば、図9に示すように、印画
紙61 がPLZTプリントヘッド24の最左位置に対応
する位置に配置される場合、印画紙62 の配置位置はそ
の左側部の数ドット分が印画紙61 の右側部の数ドット
分と重なり合うような位置とされる。また、印画紙61
の左側部の数ドット分はPLZTプリントヘッド24の
左端位置からはみ出してもよい。このようにして、N枚
の印画紙61 〜6N がチャッカ15によりN回に分けて
PLZTプリントヘッド24方向に搬送される。なお、
このように印画紙の位置が互いに重なり合うようにしつ
つ、奇数枚目を1回目(或いは2回目)に搬送し、偶数
枚目を2回目(或いは1回目)に搬送するというような
振分けパターンを採用すれば、不良ドットの見落としを
避けつつも印画紙の幅がPLZTプリントヘッド24の
幅よりも狭い場合の搬送回数を最小回数に抑制すること
が可能である。
【0062】次に、ステップT4において、ローラ対1
8aを動作させることによって、印画紙6を予め登録さ
れている長さだけペーパーマガジン11或いは12から
引き出す。そして、ステップT5において、印画紙6を
ステップT4で引き出した長さで切断する。次に、ステ
ップT6において、ステップT3で演算された振分けパ
ターンにしたがって切断された1枚または複数枚の印画
紙6をチャッカ15で保持して下方に搬送し、さらにロ
ーラ対18bによって印画紙6をその下端が露光位置に
達するまで下方に搬送する。
【0063】次に、ステップT7において、ローラ対1
8bで印画紙6を搬送しつつPLZTプリントヘッド2
4で印画紙6をドット単位でライン露光する。このと
き、図9に示すように、PLZTプリントヘッド24の
最左位置に対応する印画紙61の感光乳剤面には、これ
が最も左側に位置する印画紙6であることを示す
「(1)」という記号がプリントされる。同様にして、
印画紙62 には「(2)」という記号がプリントされ、
印画紙6N には「(N)」という記号がプリントされ
る。また、同時に、印画紙61 〜6N の感光乳剤面に
は、その左側部から右側部に向けて「12345678
9・・・・・・」というように印画紙61 〜6N 内での
位置を示す数字がプリントされる。このように、各印画
紙61 〜6N の位置を表す画像と各印画紙61 〜6N
の位置を表す画像とをプリントしておけば、これを参照
して、現像された印画紙61 〜6N を観察することによ
ってPLZTプリントヘッド24にある不良ドットのお
よその位置を特定することが可能となる。なお、不良発
見モードで印画紙を1枚だけ露光する場合には、印画紙
の位置を示す「(1)」などの記号をプリントする必要
はなく、「123456789・・・・・・」のような
印画紙内での位置を示す数字や記号だけをプリントすれ
ばよい。
【0064】また、印画紙61 〜6N には、図10に示
すように、その下半分の領域71に灰色の画像がプリン
トされる。このような中間色でプリントする領域を設け
るのは、PLZTプリントヘッド24の不良ドットに対
応する部分が現像されて白または黒に発色することが多
いので、印画紙内での位置を示す数字「1234567
89・・・・・・」と関連づけて不良部分を迅速に発見
することができるようにするためである。
【0065】次に、ステップT8では、チャッカ15側
から搬送されてきた1枚或いは複数枚の印画紙6の露光
がすべて終了したかどうかを自動的に判断する。終了し
ていれば(T8:YES)ステップT9に進み、終了し
ていなければ(T8:NO)ステップT7に戻ってさら
に露光を続ける。
【0066】次に、ステップT9において、印字ユニッ
ト17に搬送された印画紙6の裏面への印字が開始され
る。そして、ステップT10では、ローラ対18bによ
って印画紙が前方に搬送されつつ印字が行われる。例え
ば、印画紙61 の裏面には、図11に示すように、これ
が最も左側に位置する印画紙6であることを示す
「(1)」という記号と、露光が行われた日付・時刻が
印字される。このように、裏面にも印画紙の位置情報
「(1)」を記録しておけば、表面にプリントされた
「(1)」が不良ドットに対応していて適切に現像され
なかった場合でも、その印画紙の位置を知ることができ
る。また、露光が行われた日付・時刻を印字しておくこ
とで、不良発見モードを行った日時を記録しておくこと
ができて、不良発見モードでの動作を複数回行った場合
に各回に得られたプリントを混同することがなくなる。
なお、露光が行われた日付・時刻は表面に露光してもよ
いが、露光不良によって見づらくなるのを防止するため
に裏面に印字することが好ましい。
【0067】次に、ステップT11では、搬送されてき
た1枚或いは複数枚の印画紙6の印字がすべて終了した
かどうかを自動的に判断する。終了していれば(T1
1:YES)ステップT12に進み、終了していなけれ
ば(T11:NO)ステップT10に戻ってさらに露光
を続ける。
【0068】次に、ステップT12において、ローラ対
18bを駆動して印字の終わった印画紙6を後方のプロ
セッサ部3へと送り出す。そして、ステップT13にお
いて、現像などの処理が印画紙6に施されて露光により
形成された潜像が顕在化された後、仕上げ処理部4にお
いて印画紙6に乾燥処理が施される。さらに、ステップ
T14では、1枚或いは複数枚の乾燥した印画紙6が仕
上げ処理部から排出される。
【0069】次に、ステップT15において、ステップ
T14で排出された印画紙6を操作者が観察することに
よって、露光不良部分を探しだす。そして、ステップT
16において、印画紙6に存在する1または複数の露光
不良部分の位置をキーボード20から入力する。印画紙
6の露光不良部分の位置は、例えば図9のようにN枚の
印画紙61 〜6N が露光された場合、不良部分のある印
画紙の番号と不良部分の印画紙内での位置を示す数字と
の組み合わせで決定される。入力された情報は、RAM
43の不良ドット位置格納バッファに記憶される。
【0070】次に、ステップT17において、ステップ
T16で入力された不良部分の位置に基づいて、1或い
は複数のプリント処理が禁止されるレーンをCPU41
での演算により求める。
【0071】次に、ステップT18において、ステップ
T17で求められたレーンまたはステップT21で入力
されたレーンの位置をRAM43の処理禁止レーン位置
格納バッファに記憶させる。上述したように、第1の実
施の形態では処理禁止レーン位置格納バッファの記憶内
容にしたがってチャッカ15の動作が決定されるので、
処理が禁止されたレーンを用いた画像のプリントは行わ
れなくなる。また、ステップT19では、処理が禁止さ
れた全レーンの処理禁止の解除命令が操作者によってキ
ーボード20から入力されたかどうかが判断される。も
し、処理が禁止されていた全レーンについての処理禁止
の解除命令が入力されれば(T19:YES)、ステッ
プT20に進み、RAM43の不良ドット位置格納バッ
ファおよび処理禁止レーン位置格納バッファの記憶内容
を削除し、処理が禁止されていた全レーンの処理禁止を
解除する。また、処理が禁止されていた全レーンについ
ての処理禁止が解除されていなければ(T19:N
O)、ステップT18に戻る。このような処理を行うこ
とにより、PLZTプリントヘッド24に不良ドットが
ある場合の処理を適切に行うことができる。
【0072】次に、本発明の第4の実施の形態について
説明する。本実施の形態は、発光部であるPLZTプリ
ントヘッド24の不良ドットを自動的に検出することを
可能としたものである。本実施の形態の写真処理装置
は、PLZTプリントヘッド24と対向する位置に光セ
ンサ(図1および図3に符号81で示す:検出手段)を
有している。この光センサ81は、PLZTプリントヘ
ッド24の各ドットの出射光量を測定可能なものであっ
て、PLZTプリントヘッド24の延在方向に移動可能
である。この光センサ81を用いれば、PLZTプリン
トヘッド24内のドットのうち特に出射光量が少ないド
ットを不良ドットとして検出することが可能である。
【0073】光センサ81で検出された不良ドットの位
置情報は、RAM43の不良ドット位置格納バッファに
記憶される。そして、この位置情報に基づいて、上述の
第1〜第3の実施の形態と同様にして、画像のプリント
に用いられるレーンおよびチャッカ15が制御され印画
紙6の露光が行われる。このように、本実施の形態によ
ると、光センサ81によってPLZTプリントヘッド2
4の不良ドットを検出することができるので、操作者が
自ら印画紙6を観察するという作業を行わなくても印画
紙6の不良ドットを自動的且つ迅速に検出することが可
能となるという利点がある。また、不良発見モードで動
作させなくても不良ドットの位置情報を知ることができ
るので、印画紙6を無駄に使用することがない。また、
光センサ81は、各ドットの光量差を補正するためのキ
ャリブレータとして用いることもできる。
【0074】以上、本発明の好適な実施の形態について
説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるもの
ではなく特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な
設計変更が可能である。例えば、上述の実施の形態では
発光部としてPLZTプリントヘッドを用いたが、発光
部は、一方向または二方向に延在したLED(発光ダイ
オード)アレイ、LCD(液晶ディスプレイ)アレイ、
PDP(プラズマディスプレイ)アレイ、ELD(エレ
クトロルミネセントデバイス)アレイ、DMD(ディジ
タルマイクロミラーデバイス)アレイ、CRT(陰極線
管)などの公知のものを用いることができる。なお、二
方向に延在した、すなわち平面的な発光部を用いる場合
には、ラインバッファに代えて1画面分の画像メモリを
用いればよい。
【0075】また、上述の実施の形態では、感光材料供
給手段としてチャッカおよびローラ対を用いたが、ロー
ラ対だけを用いるようにしてもよい。また、発光部を固
定し且つローラ対によって印画紙を搬送しつつ露光を行
うのではなく、発光部を移動させつつ露光を行うように
してもよい。また、入力手段としては、キーボード以外
に、マウスなどのポインティングデバイスを用いること
もできる。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
請求項1によると、発光部に不良個所が存在する場合で
あっても、露光不良部分なく所望の画像がプリントされ
た感光材料を得ることができるようになる。従って、写
真処理装置の運転を停止することなく顧客の急ぎの要請
にも対応することが可能となる。
【0077】請求項2によると、露光を行うことによっ
て感光材料供給手段によって供給されたすべての感光材
料に画像をプリントすることが可能となって、供給され
た感光材料を無駄に消費することがなくなる。
【0078】請求項3によると、発光部に不良個所があ
ったとしても同時に画像がプリントされる感光材料の数
を減らすことなく露光を行うことができるので、写真処
理装置の処理能力を低下させずに感光材料に画像をプリ
ントすることが可能となる。
【0079】請求項4によると、発光部に存在する不良
個所の位置や数によっては請求項3のような制御を行っ
て感光材料に画像をプリントするのが不可能な場合であ
っても、感光材料を無駄に消費することなく少なくとも
1つの感光材料に画像をプリントすることが可能とな
る。
【0080】請求項5によると、写真処理装置の操作者
が発光部の不良個所の位置をすでに知っている場合に、
これを入力することができるほか、請求項6のような不
良発見モードで発見された不良個所の位置を入力するこ
とができる。
【0081】請求項6によると、発光部に存在する不良
個所の位置を前もって知ることができるので、実際の運
転で露光された感光材料に不良部分が生じるのを防止す
ることが可能となる。
【0082】請求項7によると、不良個所の位置を特定
する際に参照される画像が感光材料にプリントされるの
で、不良個所の位置をより正確且つ迅速に知ることがで
きる。
【0083】請求項8によると、発光部の不良個所を自
動的且つ迅速に検出することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる写真処理装
置の概略構成を示す図である。
【図2】図1に示された写真処理装置において、発光部
であるPLZTプリントヘッドと露光位置に供給される
印画紙との位置関係を説明するための模式図である。
【図3】図1に示された写真処理装置の制御系のブロッ
ク図である。
【図4】図1に示された写真処理装置のうちプリンタ部
に関連した動作を示したフローチャートである。
【図5】図1に示された写真処理装置において、発光部
であるPLZTプリントヘッドの画像プリントに用いら
れる領域と露光位置に供給される印画紙との位置関係を
説明するための模式図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態にかかる写真処理装
置において、発光部であるPLZTプリントヘッドの画
像プリントに用いられる領域と露光位置に供給される印
画紙との位置関係を説明するための模式図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態にかかる写真処理装
置において、発光部であるPLZTプリントヘッドの画
像プリントに用いられる領域と露光位置に供給される印
画紙との位置関係を説明するための模式図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態にかかる写真処理装
置において、プリント処理禁止に関連した動作を示した
フローチャートである。
【図9】本発明の第1の実施の形態において、不良発見
モードで複数の印画紙がどのように振分けられるかを示
した図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態において、不良発
見モードで各印画紙にプリントされる画像について説明
するための図である。
【図11】本発明の第1の実施の形態において、不良発
見モードで各印画紙の裏面への印字内容について説明す
るための図である。
【符号の説明】
1 写真処理装置 2 プリンタ部 3 プロセッサ部 4 仕上げ処理部 6 印画紙 15 チャッカ 18a、18b ローラ対 19 制御ユニット 20 キーボード 21 モニタ 22 データ取り込み部 23 光源 24 PLZTプリントヘッド 25 グリップ 41 CPU 42 ROM 43 RAM

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一方向に延在しており、感光
    材料にプリントすべき画像の画像情報に基づいて光を出
    射する発光部と、 前記発光部に存在する不良個所の位置情報を記憶する記
    憶手段と、 前記発光部による露光位置に感光材料を供給する感光材
    料供給手段と、 前記感光材料供給手段によって供給された感光材料に露
    光を行う際に、前記記憶手段に記憶された不良個所の位
    置情報に基づいて、前記発光部の不良個所が画像のプリ
    ントには用いられないように前記発光部を制御する制御
    手段とを備えていることを特徴とする写真処理装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記感光材料供給手段
    によって供給された感光材料に露光を行う際に、前記記
    憶手段に記憶された不良個所の位置情報に基づいて、前
    記発光部の不良個所が画像のプリントには用いられない
    ように前記発光部を制御するとともに、露光時に感光材
    料と前記発光部の不良個所とが対向しないように前記感
    光材料供給手段および前記発光部の少なくともいずれか
    一方を制御することを特徴とする請求項1に記載の写真
    処理装置。
  3. 【請求項3】 前記感光材料供給手段は、前記制御手段
    からの制御によって、露光時における前記発光部と感光
    材料との相対位置を変更することが可能であることを特
    徴とする請求項2に記載の写真処理装置。
  4. 【請求項4】 前記感光材料供給手段は、前記制御手段
    からの制御によって、露光位置に同時に供給される感光
    材料の数を変更することが可能であることを特徴とする
    請求項2または3に記載の写真処理装置。
  5. 【請求項5】 前記発光部の不良個所の位置を入力して
    前記記憶手段に不良個所の位置情報として記憶させるた
    めの入力手段をさらに備えていることを特徴とする請求
    項1〜4のいずれか1項に記載の写真処理装置。
  6. 【請求項6】 前記発光部の不良個所を発見するため
    に、感光材料の露光によって前記発光部の全発光領域が
    1または複数の感光材料と対向するように前記感光材料
    供給手段が制御される不良発見モードでの動作が可能で
    あることを特徴とする請求項5に記載の写真処理装置。
  7. 【請求項7】 前記不良発見モードにおいて露光される
    1または複数の感光材料には、前記発光部に存在する不
    良個所の位置を特定する際に参照される画像がプリント
    されることを特徴とする請求項6に記載の写真処理装
    置。
  8. 【請求項8】 前記発光部の不良個所を検出するための
    検出手段をさらに備えており、 前記検出手段で検出された不良個所の位置情報が前記記
    憶手段に記憶されることを特徴とする請求項1〜4のい
    ずれか1項に記載の写真処理装置。
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