JP2001165653A - 瓦の歪測定装置 - Google Patents

瓦の歪測定装置

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JP2001165653A JP34597199A JP34597199A JP2001165653A JP 2001165653 A JP2001165653 A JP 2001165653A JP 34597199 A JP34597199 A JP 34597199A JP 34597199 A JP34597199 A JP 34597199A JP 2001165653 A JP2001165653 A JP 2001165653A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 瓦を搬送させつつセンサにより瓦の歪を測定
する装置では、瓦の姿勢を確実に規制することができ
ず、測定の精度が低下する点にある。 【解決手段】 瓦Wfを支持するコンベア12が設けら
れ、コンベア12に瓦Wfの測定位置Aが設定されると
ともに、瓦Wfの測定位置Aにおける瓦Wfの上方に複
数の変位センサ88が設けられ、該コンベア12の進行
方向に瓦Wfの測定位置Aへの進入を検出するセンサ1
8を備えた瓦の歪測定装置であって、瓦Wfの下面にお
ける3箇所以上の点支持により瓦Wfをコンベア12上
で昇降させる昇降手段20がコンベア12の測定位置A
に備えられ、瓦Wfの長さ方向および幅方向の位置決め
する位置決め手段が設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、粘土瓦等の製造
工程において瓦の歪を迅速かつ正確に測定する瓦の歪測
定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の瓦の歪測定装置として例えば、特
開平10−221026号公報、特開平10−2210
34号公報に示されるものが知られている。この種の装
置は、瓦表面の測定ポイントに対する距離を検出する距
離検出センサを備え、その距離検出センサを用いて搬送
中の瓦の歪具合を測定するものである。
【0003】しかし、この種の装置はコンベア上で連続
的に搬送される瓦を測定するものであり、瓦を搬送させ
つつ瓦の歪を測定するため、搬送時の振動やコンベアの
撓みなどの影響を受け、測定時における瓦の姿勢が不安
定となり、安定した瓦の歪測定を行うことができないお
それがあった。
【0004】尚、前記した特開平10−221034号
公報には搬送中の瓦の姿勢を規制するための受け部材、
位置決め手段および押圧手段が設けられている。しかし
ながら、測定時においては瓦が搬送中であることから、
これらの手段により完全に瓦の姿勢を規制することは不
可能であった。とくに、施釉されたF形瓦(「平板瓦」
とも称される)については、瓦の頭側に釉薬の斑が生じ
ていると搬送時における瓦の妄動が助長されやすい。し
たがって、距離検出センサの精度を高めることができる
としても、瓦の姿勢を確実に規制することができず、測
定精度の低下という問題を避けることができなかった。
【0005】また、のし瓦や冠瓦など略半截状の断面形
態を有する瓦は、屋根への使用状態からみると、瓦の側
面付近の歪の測定が重要となるが、この種の瓦の歪を正
確に測定する測定装置は具体的に知られていなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明が解決しよう
とする課題は、瓦を搬送させつつセンサにより瓦の歪を
測定する装置では、瓦の姿勢を確実に規制することがで
きず、測定の精度が低下する点にある。この発明の目的
は、実際に瓦を屋根を葺いたときに当接する部位の歪み
を直接かつ正確に測定することができ、瓦の歪を測定す
る際に瓦の姿勢を完全に規制させることができる瓦の歪
測定装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用効果】上記の目
的を達成するため、請求項1記載の瓦の歪測定装置は、
瓦を支持するコンベアが設けられ、コンベアに瓦の測定
位置が設定されるとともに、瓦の測定位置における瓦の
上方に複数の変位センサが設けられ、該コンベアの進行
方向に瓦の測定位置への進入を検出するセンサを備えた
瓦の歪測定装置であって、瓦の下面における3箇所以上
の点支持により瓦をコンベア上で昇降させる昇降手段が
コンベアの測定位置に備えられ、瓦の長さ方向および幅
方向の位置決めする位置決め手段が設けられたことを特
徴とするものである。
【0008】請求項2記載の瓦の歪測定装置は、請求項
1記載の瓦の歪測定装置において、測定される瓦が本体
部、オーバーラップ部およびアンダーラップ部を備えた
F形瓦であって、少なくとも瓦素地のオーバーラップ部
における頭および尻付近、瓦の本体部におけるアンダー
ラップ部寄りの頭および尻付近の高さを測定する変位セ
ンサが夫々設けられたことを特徴とするものである。
【0009】請求項3記載の瓦の歪測定装置は、請求項
1記載の瓦の歪測定装置において、測定される瓦が略半
截状の断面形態を備える瓦であって、少なくとも瓦の両
側面の前面付近および後面付近の高さを測定する変位セ
ンサが夫々設けられたことを特徴とするものである。
【0010】請求項1記載の発明は、上記のとおりであ
るから、コンベアにより搬送される瓦が瓦の測定位置に
達するとセンサにより瓦が感知される。次に、昇降手段
が作動して瓦をコンベアから持ち上げるが、このとき、
昇降手段は瓦の下面を3点以上で支持するので瓦の姿勢
が安定し、瓦が上下方向に妄動することなく持ち上げら
れる。また、同時に位置決め手段により瓦の長さおよび
幅方向について位置決めされるので、瓦が妄動すること
がない。そして、昇降手段の上昇により瓦の表面を変位
センサが測定するが、位置決め手段により瓦の姿勢は完
全に規制されているので、変位センサに対する瓦の位置
は定まっている。測定後、昇降手段が下降すると、位置
決め手段が解除されるとともに昇降手段による瓦の支持
が解除され、瓦はコンベア上に復帰し次工程へ向けて搬
送される。一方、測定位置に順次搬送される瓦は、前述
の手順により順次瓦の歪が測定される。
【0011】請求項1記載の発明によれば、コンベアに
より搬送される瓦をコンベアの瓦測定位置において、瓦
は昇降手段により持ち上げられるが、昇降手段は瓦の下
面を3点以上で支持するので、瓦は昇降手段に対して安
定した状態で支持され、また、昇降手段に位置決め手段
が設けられているほか、昇降手段および位置決め手段が
同時に作動するので、瓦の上昇時において瓦の姿勢が完
全に規制され、変位センサに対する瓦の位置が定まり、
瓦の歪の測定精度が低下することがなく、正確に瓦の歪
を測定することができる。
【0012】また請求項2によれば、測定される瓦が本
体部、オーバーラップ部およびアンダーラップ部を備え
たF形瓦であって、少なくとも瓦素地のオーバーラップ
部における頭および尻付近、瓦の本体部におけるアンダ
ーラップ部寄りの頭および尻付近の高さを測定する変位
センサが夫々設けられているため、F形瓦の測定時にお
いて、F形瓦の姿勢が完全に規制され、変位センサに対
するF形瓦の位置が定まり、瓦の歪の測定精度が低下す
ることがなく、正確に瓦の歪を測定することができる。
【0013】また請求項3によれば、測定される瓦が略
半截状の断面形態を備える瓦であって、少なくとも瓦の
両側面の前面付近および後面付近の高さを測定する変位
センサが夫々設けられているため、この種の瓦の測定時
において、瓦の姿勢が完全に規制され、変位センサに対
する瓦の位置が定まり、瓦の歪の測定精度が低下するこ
とがなく、正確に瓦の歪を測定することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態に係る図面
を参照して説明する。図1はこの発明の実施の形態に係
る瓦の歪測定装置の正面図、図2は同装置の側面図、図
3は瓦の測定時における同装置の要部正面図、図4は瓦
の測定時における同装置の要部側面図あり、図5は瓦の
測定状態を示した概略図である。また、図6は別の実施
の形態に係る瓦の歪測定装置の正面図、図7は同装置の
側面図、図8は瓦の測定時における同装置の要部正面
図、図9は瓦の測定時における同装置の要部側面図あ
り、図10は瓦の測定状態を示した概略図である。図1
1はJ形瓦に適用した場合の瓦の測定箇所等を示した説
明図である。
【0015】図1ないし図5に基づいて実施の形態に係
る瓦の歪測定装置10について説明する。この実施の形
態に係る瓦の歪測定装置10は平板瓦と称されるF形瓦
Wfの歪を測定するためのものである。
【0016】一対のベルト14を備えたコンベア12が
瓦Wfをほぼ水平状態に搬送することができるように設
置されている。この実施の形態におけるコンベア12の
ベルト14は丸ベルトが採用されており、一方のベルト
14が瓦Wfの下面に当接するものである(図1を参
照)。そして、この実施の形態では瓦Wfの表面を上方
にして瓦Wfを搬送するが、瓦Wfの裏面を上方にして
瓦Wfを搬送してもよい。
【0017】コンベア12の略中央よりやや前端側に、
瓦Wfの測定位置Aが設定されている(図2、図4を参
照)。瓦Wfの測定位置Aには搬送されてくる瓦Wfを
感知するための光学式のセンサ18が設けられている。
この実施の形態ではコンベア12の傍らから搬送面に向
けてセンサ18が設けられている(図1、図3を参
照)。
【0018】瓦Wfの測定位置Aの下方には、瓦Wfを
コンベア12のベルト14上から持ち上げたり、持ち上
げられた瓦Wfをベルト14上に降ろしたりするための
昇降手段20が設けられている。この実施の形態におけ
る昇降手段20は、コンベア12の測定位置Aからコン
ベア14の後端を越えて延設された揺動杆22と、揺動
杆22の前端上に設けられた昇降台24から構成されて
いる。揺動杆22はコンベア12の後端側に設けられた
支点軸26を介して上下に揺動自在に設けられており、
揺動杆22の揺動により昇降台24が昇降できるように
図られている。
【0019】また、揺動杆22の略中央付近の下面にお
いて、下方に向けられたローラ用支持体28が固定さ
れ、ローラ用支持体28の下端に転動自在のカムローラ
30が固定されている。一方、コンベア12の下方に減
速機32を備えた駆動モータ34が設けられ、減速機3
2の回転軸36に偏芯カム38が取り付けられている。
そして、この偏芯カム38の外周に揺動杆22のカムロ
ーラ30が当接するように、偏芯カム38とカムローラ
30が配設されている(図2、図4を参照)。したがっ
て、駆動モータ34の作動により偏芯カム38が回転さ
れると、偏芯カム38の回転に伴いカムローラ30が偏
芯カム38に倣い、揺動杆22が上下方向に揺動され
る。
【0020】揺動杆22に設けられた昇降台24には、
瓦Wfの下面に当接して瓦を3点支持するための3個の
支持体40、42、44が設けられている(図3、図4
を参照)。これらの3個の支持体40、42、44は瓦
Wfのアンダーラップ部Kの下面を1個所で支持するア
ンダーラップ用支持体40と、瓦Wfのオーバーラップ
部E付近の下面の2個所を支持するオーバーラップ用支
持体42、44から構成されている。アンダーラップ用
支持体40は、コンベア12上における瓦Wfのアンダ
ーラップ部Kの下面の位置に対応するように昇降台24
に設けられている。
【0021】この実施の形態では、瓦Wfをより正確に
支持するためにアンダーラップ用支持体40として1個
の支持ローラ46を採用しているが、この支持ローラ4
6の転動方向は搬送方向と同じである。
【0022】他方、瓦WfのオーバーラップE側を下面
を支持するオーバーラップ用支持体42、44は、コン
ベア12上における瓦Wfのオーバーラップ部Eの下面
の位置に対応するように昇降台24に設けられている。
そして、オーバーラップ用支持体42、44も支持ロー
ラ48を夫々採用しているが、この支持ローラ48の転
動方向も搬送方向と同じである(図3、図4を参照)。
このように、これらの各支持体40、42、44の支持
ローラ46、48、48により瓦Wfを無理のない自然
な状態で3点支持することができる。
【0023】次に、位置決め手段について説明する。位
置決め手段は、長さ位置決め手段と幅位置決め手段から
構成されている。長さ位置決め手段は瓦Wfの長さ方向
の位置決めを図るものである。昇降台24の前方側に略
L字状の制動片50が固定されており、瓦Wfがコンベ
ア12の測定位置Aに達して揺動杆22が上方へ傾斜し
たとき、瓦Wfの頭Hが制動片50に当接し、測定位置
Aに瓦Wfを停止させるためである。
【0024】一方、瓦Wfの尻Bを押圧する押圧ローラ
54を備えた尻側可動片52が揺動杆22に備えられて
いるが、瓦Wfの尻Bに対応する位置となっている。尻
側可動片52は略く字状であって、尻側回動軸56を介
して前後方向に回動自在に設けられている。そして、尻
側可動片52の一端には押圧ローラ54が設けられ、他
端は一定の範囲で昇降自在な尻側連結杆58の一端に軸
着されている。尻側連結杆58は尻側連結杆58に装着
された付勢手段60により下降する方向に付勢されてい
るほか、尻側案内手段62により支持されている(図2
を参照)。
【0025】このことから、揺動杆22が上方へ傾斜す
ると、尻側連結杆58が尻側可動片52の他端を下方へ
引くことになり、尻側可動片52の一端は瓦Wfの尻B
に接近し、押圧ローラ54が瓦Wfの尻Bを押圧し、頭
Hに当接する制動片50とともに支持体40、42、4
4上の瓦Wfの前後位置が位置決めされる(図4を参
照)。
【0026】次に、幅位置決め手段について説明する。
幅位置決め手段は瓦Wfの幅方向の位置決めを行うもの
である。瓦Wfのアンダーラップ部Kの側面の1個所を
押圧する1個の押圧ローラ66を備えたアンダー側可動
片64が昇降台24に備えられているが、瓦Wfのアン
ダーラップ部Kの側面に対応する位置となっている。ア
ンダー側可動片64は略L字状であって、アンダー側回
動軸68を介して瓦Wfの幅方向に回動自在に設けられ
ている。また、アンダー側可動片64の一端は瓦Wfの
アンダーラップ部Kに沿って設けられ、アンダー側可動
片64の一端には押圧ローラ66が1個設けられ、瓦W
fのアンダーラップ部Kの側面の1個所を押圧すること
ができるように図られている。
【0027】一方、アンダー側可動片64の他端には一
定の範囲で昇降自在なアンダー側連結杆70の一端が軸
着されている。アンダー側連結杆70は尻側連結杆58
と同様に、アンダー側連結杆70に装着された付勢手段
72により下降する方向に付勢されているほか、アンダ
ー側案内手段74により支持されている(図1を参
照)。
【0028】瓦Wfのオーバーラップ部Eの側面の2箇
所を押圧する押圧ローラ78を備えたオーバー側可動片
76が昇降台24に備えられているが、瓦Wfのオーバ
ーラップ部Eの側面に対応する位置となっている。オー
バー側可動片76は略L字状であって、オーバー側回動
軸80を介して瓦Wfの幅方向に回動自在に設けられて
いる。オーバー側可動片76の一端は、瓦Wfのオーバ
ーラップ部Eに沿うように張設されており、オーバー側
可動片76の一端には押圧ローラ78が2個設けられ、
瓦Wfのオーバーラップ部Eの2箇所を押圧することが
できるように図られている。
【0029】一方、オーバー側可動片76の他端には一
定の範囲で昇降自在なオーバー側連結杆82の一端が軸
着されている。オーバー側連結杆82は尻側連結杆58
およびアンダー側連結杆70と同に、オーバー側連結杆
82に装着された付勢手段84により下降する方向に付
勢されているほか、オーバー側案内手段86により支持
されている(図1を参照)。
【0030】これらのことから、揺動杆22が上方へ傾
斜すると、アンダー側連結杆70がアンダー側可動片6
4の他端を下方へ引くことになり、アンダー側可動片6
4の一端は瓦Wfのアンダーラップ部Kの側面に接近
し、押圧ローラ66が瓦Wfのアンダーラップ部Kの側
面を押圧する。他方、オーバー側連結杆82はオーバー
側可動片76の他端を下方へ引くことになり、オーバー
側可動片76の一端は瓦Wfのオーバーラップ部Eの側
面に接近し、2個の押圧ローラ78が瓦Wfのオーバー
ラップ部Eの側面を押圧する。
【0031】このように、アンダー側可動片64の押圧
ローラ66とオーバー側可動片76の2個の押圧ローラ
78により、瓦Wfのアンダーラップ部Kとオーバーラ
ップ部Eの側面がそれぞれ押圧され、瓦Wfが3点支持
された状態で瓦Wfの幅方向の位置が位置決めされ、瓦
Wfの位置が規制される(図3を参照)。
【0032】したがって、瓦Wfの幅方向の位置は昇降
台24に備えられた幅位置決め手段により確実に規制さ
れ、また、昇降手段20に対して瓦Wfの位置が変化し
ないほか、幅位置決め手段が昇降手段20に設けられて
いることから、幅位置決め手段により瓦Wfの位置を位
置決めしても幅位置決め手段に対する瓦Wfの変位は小
さく、瓦Wfが損傷することがない。
【0033】次に、瓦の歪みを測定するための変位セン
サ88について説明する。この実施の形態では、瓦Wf
の表面においてオーバーラップ部E付近および瓦本体部
のアンダーラップ部K寄り付近について各3箇所(頭寄
り、中央付近、尻寄り)、瓦本体部の中心付近について
2個所(頭寄、中央付近)を測定するように合計8個の
変位センサ88を配設している(図5を参照)。
【0034】これらの変位センサ88は物理的な接触に
よる接触式のセンサであって公知のものである。また、
変位センサ88は瓦Wfを支持する昇降台24の上昇に
伴い瓦と接触し、昇降台24が最大に上昇したとき、瓦
Wfの測定個所における瓦Wfの表面高さを測定するも
のである。
【0035】この実施の形態においてはオーバーラップ
部E付近、瓦本体部の中心付近および瓦本体部のアンダ
ーラップ部K寄り付近を測定する構成としたが、オーバ
ーラップ部E付近とアンダーラップ部K寄り付近の計6
個所としてもよい。また、アンダーラップ部K付近およ
びオーバーラップ部E付近の測定個所について、頭寄り
と尻寄りの2個所としてもよい。
【0036】なお、この実施の形態では、瓦Wfの測定
時に瓦Wfの浮き上がりを防止するための上面押圧手段
90が設けられており、揺動軸92に上下に揺動自在の
レバー94の一端を軸着し、他端に転動自在の押えロー
ラ96を設けた構成となっている。上面押圧手段90に
より測定時における瓦Wfの姿勢をより確実に規制する
ことができる。
【0037】次にこの実施の形態に係る歪測定装置10
の作用を説明する。コンベア12の上流側の別のコンベ
アから、表面を上方に向けた瓦Wfがほぼ水平状態で搬
送される。このとき、瓦Wfの頭Hを前方とし尻Bを後
方としている。
【0038】搬送される瓦がコンベア12の測定位置A
にほぼ達すると、瓦Wfが測定位置Aにほぼ達したこと
を感知するセンサ18が反応する。センサ18からの信
号に基づいて昇降手段20が上昇する。具体的には、セ
ンサ18からの信号を受けた駆動モータ34が作動さ
れ、偏芯カム38が回転するが、カムローラ30が偏芯
カム38に倣うため、揺動杆22は支点軸26を支点と
し上方へ傾斜するように回動する。そして、揺動杆22
の前端には昇降台24が取り付けられているので揺動杆
22の回動に伴い、昇降台24が上昇する。
【0039】コンベア12の測定位置に達した瓦Wf
は、昇降台24の上昇とともに、まず瓦Wfの頭Hが長
さ位置決め手段により規制される。具体的には昇降台2
4に設けられた制動片50が、昇降台24の上昇ととも
に瓦Wfの頭Hに当接され、瓦Wfの搬送は停止され
る。そして、昇降台24がさらに上昇するため、瓦Wf
が支持体40、42、44により3点支持される。具体
的には、昇降台24に設けられたアンダーラップ用支持
体40により瓦Wfのアンダーラップ部Kの下端が1個
所で支持され、オーバーラップ用支持体42、44によ
り瓦Wfのオーバーラップ部Eの裏面の2個所が支持さ
れる。
【0040】次に、瓦Wfの姿勢が昇降手段20に設け
られた位置決め手段により規制される。具体的には昇降
台24に設けられた長さ位置決め手段および幅位置決め
手段により行われる。揺動杆22が上方へ傾斜すると、
尻側連結杆58が尻側可動片52の他端を下方へ引くこ
とになり、尻側可動片52の一端は瓦Wfの尻Bに接近
し、押圧ローラ54が瓦Wfの尻Bに押圧し、頭Hに当
接する制動片50とともに支持体40、42、44上の
瓦Wfの前後位置が位置決めされる(図5を参照)。
【0041】また、昇降台24の上昇により、瓦Wfの
長さ方向の位置決めとほぼ同時に、アンダー側連結杆7
0がアンダー側可動片64の他端を下方へ引くことにな
り、アンダー側可動片64の一端は瓦Wfのアンダーラ
ップ部Kの側面に接近し、1個の押圧ローラ66が瓦W
fのアンダーラップ部Kの側面を押圧する。他方、オー
バー側連結杆82はオーバー側可動片76の他端を下方
へ引くことになり、オーバー側可動片76の一端は瓦W
fのオーバーラップ部Eの側面に接近し、押圧ローラ7
8が瓦Wfのオーバーラップ部Eの側面を押圧する。
【0042】このように、アンダー側可動片64の押圧
ローラ66とオーバー側可動片76の2個の押圧ローラ
78により、瓦Wfのアンダーラップ部Kとオーバーラ
ップ部Eの側面がそれぞれ押圧され、瓦Wfが3点支持
された状態で瓦Wfの幅方向の位置が位置決めされ、瓦
Wfの位置が規制される(図3を参照)。したがって、
瓦Wfが3点支持された後の昇降台24の上昇に伴い、
瓦Wfの長さ方向と幅方向の位置決めが完了する。
【0043】そして、昇降台24はさらに上昇し、瓦W
fはさらに持ち上げられるので、瓦Wfの表面における
オーバーラップ部E付近および瓦本体部のアンダーラッ
プ部K寄り付近について各3箇所、瓦本体部の中心付近
の2箇所に変位センサ88が夫々当接する。昇降台24
が最大に上昇した時点で変位センサ88が各測定個所の
高さを測定する。
【0044】このとき、昇降台24のさらなる上昇によ
り、各案内手段62、74、86に対して各連結杆5
8、70、82は上昇するが、各連結杆58、70、8
2に設けられた付勢手段60、72、84の弾発力によ
り、各押圧ローラ54、66、78は瓦Wfに対する押
圧を維持している。したがって、測定時においても瓦W
fの姿勢が完全に規制された状態にある。
【0045】変位センサ88により瓦Wfの歪みが測定
されると、偏芯カム38の回転に伴い昇降台24は下降
しつつ、位置決め手段による瓦Wfの姿勢の規制が解除
される。そして、さらなる昇降台24の下降により瓦W
fがコンベア12に復帰するとともに、瓦Wfの頭Hが
制動片50から開放され、瓦Wfはコンベア12により
次工程へ向けて搬送される。
【0046】なお、瓦Wfの変位センサ88により瓦W
fの歪みを測定する目的は、測定した瓦Wfの歪みによ
る良否判別を行うためである。そして、予め良否判別と
なる基準の瓦Wfの測定値を記憶させておき、基準の瓦
Wfと測定した瓦Wfの高さの較差により、歪みによる
瓦の良否判別を行うことができる。比較の結果、所定の
較差を越えた瓦Wfは、瓦Wfを葺いたときに相当の隙
間が生じるため不良品として扱うことになる。
【0047】この実施の形態の瓦Wfの歪測定装置10
によれば、瓦Wfの長さ方向の位置は昇降台24に備え
られた長さ位置決め手段によって確実に規制され、ま
た、昇降手段20に対して瓦Wfの位置が変化しないほ
か、長さ位置決め手段が昇降手段20に設けられている
ことから、長さ位置決め手段により瓦Wfの位置を位置
決めしても長さ位置決め手段に対する瓦Wfの変位は小
さく、瓦Wfが損傷することがない。
【0048】また、瓦Wfの幅方向の位置は昇降台24
に備えられた幅位置決め手段により確実に規制され、ま
た、昇降手段20に対して瓦Wfの位置が変化しないほ
か、幅位置決め手段が昇降手段20に設けられているこ
とから、幅位置決め手段により瓦Wfの位置を位置決め
しても幅位置決め手段に対する瓦Wfの変位は小さく、
瓦Wfが損傷することがない。その上、幅位置決め手段
は3個の押圧ローラ66、78を介して瓦Wfの位置決
めを行うので、幅方向の瓦Wfの位置決めと測定後の瓦
Wfの姿勢の規制を円滑に行うことができる。
【0049】さらに、瓦Wfを測定位置Aで一端停止さ
せて瓦Wfの歪みを測定するが、偏芯カム38の1回転
の作動(約1秒)により、コンベア12からの瓦Wfの
持ち上げ、瓦Wfの姿勢の位置決めおよび規制、変位セ
ンサ88による測定、コンベア12への瓦Wfの復帰を
迅速かつほぼ同時に行うことができ、瓦Wfを搬送させ
ながら測定する装置と処理能力を比較しても遜色がな
い。
【0050】次に別の実施の形態について説明する。こ
の実施の形態に係る瓦の歪測定装置100は図6ないし
図10に示される。この実施の形態に係る瓦の歪測定装
置100は、のし瓦Wnの歪を測定するためのものであ
る。この装置100はのし瓦Wnのほか、幅方向の断面
形態が略半截状である棟瓦等に適用することができるも
のである。のし瓦Wnは屋根に葺いた際に、両側面S、
Mが美観上最も重要な部位となるため、瓦の両側面S、
Mの歪の有無と歪の程度が品質上の要素として占める割
合が少なくない。したがって、この装置100の目的は
瓦Wnの両側面S、M付近の歪を測定することである。
【0051】一対のベルト104を備えたコンベア10
2が瓦Wnを水平状態に搬送することができるように設
置されている。この実施の形態におけるコンベア102
のベルト104は丸ベルトが採用されており、ベルト1
04が瓦Wnの表面に当接するものである(図6を参
照)。この実施の形態ではのし瓦Wnの裏面を上にして
搬送されるが、表面を上にして搬送してもよいことはい
うまでもない。
【0052】コンベア102の略中央よりやや前端側
に、瓦Wnの測定位置Aが設定されている(図7、図9
を参照)。瓦Wnの測定位置Aには搬送されてくる瓦W
nを感知するための光学式のセンサ108が設けられて
いる。この実施の形態ではコンベア102の傍らから搬
送面に向けてセンサ108が設けられている(図6、図
8を参照)。
【0053】瓦Wnの測定位置Aの下方には、瓦Wnを
コンベア102のベルト104上から持ち上げたり、持
ち上げられた瓦Wnをベルト104上に降ろしたりする
ための昇降手段120が設けられている。この実施の形
態における昇降手段120は、コンベア102の測定位
置Aからコンベア104の後端付近まで延設された揺動
杆122と、揺動杆122の前端上に設けられた昇降台
124から構成されている。揺動杆122はコンベア1
02の後端側に設けられた支点軸126を介して上下に
揺動自在に設けられており、揺動杆122の揺動により
昇降台124が昇降できるように図られている。
【0054】また、揺動杆122の略中央付近の下面に
おいて、下方に向けられたローラ用支持体128が固定
され、ローラ用支持体128の下端に転動自在のカムロ
ーラ130が固定されている。一方、コンベア102の
下方に減速機132を備えた駆動モータ134が設けら
れ、減速機132の回転軸136に偏芯カム138が取
り付けられている。そして、この偏芯カム138の外周
に揺動杆122のカムローラ130が当接するように、
偏芯カム138とカムローラ130が配設されている
(図7、図9を参照)。したがって、駆動モータ134
の作動により偏芯カム138が回転されると、先の実施
の形態と同様に揺動杆122が上下方向に揺動される。
【0055】揺動杆122に設けられた昇降台124に
は、瓦Wnを下面に当接して瓦を3点支持するための3
個の支持体140、142、144が設けられている
(図8、図9を参照)。これらの3個の支持体140、
142、144は瓦Wnの下面の一側において2個所で
支持する一側支持体140、142と、瓦Wnの下面の
他側において1個所を支持する他側支持体144から構
成されている。一側支持体140、142は、コンベア
102上における瓦Wnの下面の一側に対応するように
昇降台124に設けられている。
【0056】この実施の形態では、瓦Wnを無理なく支
持するために一側支持体140、142として支持ロー
ラ146を採用しているが、この支持ローラ146の転
動方向は瓦Wnの幅方向と同じである。
【0057】他方、瓦Wnの下面の他側を支持する他側
支持体144は、コンベア12上における瓦Wnの下面
の他側の位置に対応するように昇降台124に設けられ
ている。そして、他側支持体144も支持ローラ148
を採用しているが、この支持ローラ148も瓦Wnの幅
方向と同じである(図8、図9を参照)。このように、
これらの各支持体140、142、144の支持ローラ
146、146、148により瓦Wnを無理のない自然
な状態で3点支持することができる。
【0058】次に、位置決め手段について説明する。位
置決め手段は、長さ位置決め手段と幅位置決め手段から
構成されている。長さ位置決め手段は瓦Wnの長さ方向
の位置決めを図るものである。昇降台124の前方側に
略L字状の制動片150が固定されており、瓦Wnがコ
ンベア102の測定位置Aに達して揺動杆122が上方
へ傾斜したとき、瓦Wnの前面Fが制動片150に当接
し、測定位置Aに瓦Wnを停止させるためである。
【0059】一方、瓦Wnの後面Rを押圧する押圧ロー
ラ154を備えた後面用可動片152が揺動杆122に
備えられているが、瓦Wnの後面Rに対応する位置とな
っている。後面用可動片152は略く字状であって、後
面用回動軸156を介して前後方向に回動自在に設けら
れている。そして、後面用可動片152の一端には押圧
ローラ154が設けられ、他端は一定の範囲で昇降自在
な後面用連結杆158の一端に軸着されている。後面用
連結杆158は後面用連結杆158に装着された付勢手
段160により下降する方向に付勢されているほか、後
面用案内手段162により支持されている(図7を参
照)。
【0060】このことから、先の実施の形態と同様に、
揺動杆122が上方へ傾斜すると、後面用可動片152
の一端は瓦Wnの後面Rに接近し、押圧ローラ154が
瓦Wnの後面Rを押圧し、前面Fに当接する制動片15
0とともに支持体140、142、144上の瓦Wnの
長さ方向について位置決めされる(図9を参照)。
【0061】次に、幅位置決め手段について説明する。
幅位置決め手段は瓦Wnの幅方向の位置決めを行うもの
である。瓦Wnの一側面Sの2個所を押圧する2個の押
圧ローラ166を備えた一側可動片164が昇降台12
4に備えられているが、瓦Wnの一側面Sに対応する位
置となっている。一側可動片164は略L字状であっ
て、一側回動軸168を介して瓦Wnの幅方向に回動自
在に設けられている。また、一側可動片164の一端は
瓦Wnの一側面Sに沿って設けられ、一側可動片164
の一端には押圧ローラ166が1個設けられ、瓦Wnの
一側面Sの2個所を押圧することができるように図られ
ている。
【0062】一方、一側可動片164の他端には一定の
範囲で昇降自在な一側連結杆170の一端が軸着されて
いる。一側連結杆170は後面用連結杆158と同様
に、一側連結杆170に装着された付勢手段172によ
り下降する方向に付勢されているほか、一側案内手段1
74により支持されている(図7を参照)。
【0063】瓦Wnの他側面Mの1箇所を押圧する押圧
ローラ178を備えた他側可動片176が昇降台124
に備えられているが、瓦Wnの他側面Mに対応する位置
となっている。他側可動片176は略L字状であって、
他側回動軸180を介して瓦Wnの幅方向に回動自在に
設けられている。他側可動片176の一端には押圧ロー
ラ178が1個設けられ、瓦Wnの他側面Mの1箇所を
押圧することができるように図られている。
【0064】一方、他側可動片176の他端には一定の
範囲で昇降自在な他側連結杆182の一端が軸着されて
いる。他側連結杆182は後面用連結杆158および一
側連結杆170と同様に、他側連結杆182に装着され
た付勢手段184により下降する方向に付勢されている
ほか、他側案内手段186により支持されている(図
6、図7を参照)。
【0065】これらのことから、揺動杆122が上方へ
傾斜すると、一側連結杆170が一側可動片164の他
端を下方へ引くことになり、一側可動片164の一端は
瓦Wnの一側面Sに接近し、2個の押圧ローラ166が
瓦Wnの一側面Sを押圧する。他方、他側連結杆182
は他側可動片176の他端を下方へ引くことになり、他
側可動片176の一端は瓦Wnの他側面Mに接近し、押
圧ローラ178が瓦Wnの他側面Mを押圧する。
【0066】このように、一側可動片164の2個の押
圧ローラ166と他側可動片176の押圧ローラ178
により、瓦Wnの一側面Sと他側面Mがそれぞれ押圧さ
れ、瓦Wnが3点支持された状態で瓦Wnの幅方向の位
置が位置決めされ、瓦Wnの位置が規制される(図8を
参照)。
【0067】したがって、瓦Wnの幅方向の位置は昇降
台124に備えられた幅位置決め手段により確実に規制
され、また、昇降手段120に対して瓦Wnの位置が変
化しないほか、幅位置決め手段が昇降手段120に設け
られていることから、幅位置決め手段により瓦Wnの位
置を位置決めしても幅位置決め手段に対する瓦Wnの変
位は小さく、瓦Wnが損傷することがない。
【0068】次に、瓦の歪みを測定するための変位セン
サ188について説明する。この実施の形態では、瓦W
nの上面において一側面S付近および他側面Mについて
各3箇所を測定するように合計6個の変位センサ188
を配設している。これらの変位センサ188は物理的な
接触による接触式のセンサであって公知のものである。
また、変位センサ188は瓦Wnを支持する昇降台12
4の上昇に伴い瓦Wnと接触し、昇降台24が最大に上
昇したとき、瓦Wnの測定個所における瓦Wnの上面高
さを測定するものである。
【0069】この実施の形態においては一側面S付近お
よび他側面M付近の各3箇所を測定する構成としたが、
両側面付近における前面F寄りおよび後面R寄りの各2
個所としてもよく、また、瓦Wnの幅方向の中心付近に
ついて測定してもよい。
【0070】次にこの実施の形態に係る歪測定装置10
0の作用を説明する。コンベア102の上流側の別のコ
ンベアから、裏面を上方に向けた瓦Wnが水平状態で搬
送される。のし瓦Wnの場合、前後面は同じ形態である
ため、搬送方向の下流側の面を前面Hとし、上流側を後
面Rとする。
【0071】搬送される瓦Wnがコンベア102の測定
位置Aにほぼ達すると、瓦Wnが測定位置Aにほぼ達し
たことを感知するセンサ108が反応する。センサ10
8からの信号に基づいて昇降手段120が上昇する。具
体的には、センサ108からの信号を受けた駆動モータ
134が作動され、偏芯カム138が回転するが、カム
ローラ130が偏芯カム138に倣うため、揺動杆12
2は支点軸126を支点とし上方へ傾斜するように回動
する。そして、揺動杆122の前端には昇降台124が
取り付けられているので揺動杆122の回動に伴い、昇
降台124が上昇する。
【0072】コンベア102の測定位置に達した瓦Wn
は、昇降台124の上昇とともに、まず瓦Wnの前面F
が長さ位置決め手段により規制される。具体的には昇降
台124に設けられた制動片150が、昇降台124の
上昇とともに瓦Wnの前面Fに当接され、瓦Wnの搬送
は停止される。そして、昇降台124がさらに上昇する
ため、瓦Wnが支持体140、142、144により3
点支持される。具体的には、昇降台124に設けられた
一側支持体140、142により瓦Wnの下面の一側に
おける2個所で支持され、他側支持体144により瓦W
nの下面の他側における1個所が支持される。
【0073】次に、瓦Wnの姿勢が昇降手段120に設
けられた位置決め手段により規制される。具体的には昇
降台124に設けられた長さ位置決め手段および幅位置
決め手段により行われる。揺動杆122が上方へ傾斜す
ると、後面用連結杆158が後面用可動片152の他端
を下方へ引くことになり、押圧ローラ154が瓦Wnの
後面Rを押圧し、前面Fに当接する制動片150ととも
に支持体140、142、144上の瓦Wnの前後位置
が位置決めされる(図9を参照)。
【0074】また、昇降台124の上昇により、瓦Wn
の長さ方向の位置決めとほぼ同時に、一側連結杆170
が一側可動片164の他端を下方へ引くことになり、一
側可動片164の一端は瓦Wnの一側面Sに接近し、2
個の押圧ローラ166が瓦Wnの一側面Sを押圧する。
他方、他側連結杆182は他側可動片176の他端を下
方へ引くことになり、他側可動片176の一端は瓦Wn
の他側面Mに接近し、押圧ローラ178が瓦Wnの他側
面Mを押圧する。
【0075】このように、一側可動片164の2個の押
圧ローラ166と他側可動片176の押圧ローラ178
により、瓦Wnの一側面Hと他側面Mの側面がそれぞれ
押圧され、瓦Wnが3点支持された状態で瓦Wnの幅方
向の位置が位置決めされ、瓦Wnの位置が規制される
(図8を参照)。したがって、瓦Wnが3点支持された
後の昇降台124の上昇に伴い、瓦Wnの長さ方向と幅
方向の位置決めが完了する。
【0076】そして、昇降台124はさらに上昇し、瓦
Wnはさらに持ち上げられるので、瓦Wnの表面におけ
る一側面付近および他側面付近について各3箇所に変位
センサ188が夫々当接する。昇降台124が最大に上
昇した時点で変位センサ188が各測定個所の高さを測
定する。
【0077】このとき、昇降台124のさらなる上昇に
より、各案内手段162、174、186に対して各連
結杆158、170、182は上昇するが、各連結杆1
58、170、182に設けられた付勢手段160、1
72、184の弾発力により、各押圧ローラ154、1
66、178は瓦Wnに対する押圧を維持している。し
たがって、測定時においても瓦Wnの姿勢が完全に規制
された状態にある。
【0078】変位センサ188により瓦Wnの歪みが測
定されると、偏芯カム138の回転に伴い昇降台124
は下降しつつ、位置決め手段による瓦Wnの姿勢の規制
が解除される。そして、さらなる昇降台124の下降に
より瓦Wnがコンベア102に復帰するとともに、瓦W
nの前面Fが制動片150から開放され、瓦Wnはコン
ベア102により次工程へ向けて搬送される。
【0079】そして、予め良否判別となる基準の瓦Wn
の測定値を記憶させておき、基準の瓦Wnと測定した瓦
Wnの一側面Sおよび他側面Mの高さの較差により、歪
みによる瓦Wnの良否判別を行うことができる。比較の
結果、所定の較差を越えた瓦Wnは、瓦Wnを葺いたと
きに相当の隙間が生じるため不良品として扱うことにな
る。この実施の形態の瓦の歪測定装置100によれば、
先の実施の形態の瓦の歪測定装置10と同等の作用効果
を奏する。
【0080】先に説明した実施の形態では、測定する瓦
をF形瓦Wfおよびのし瓦Wnとしたが、装置の基本構
成を変更することなく、J形瓦(図11を参照)やS形
瓦などに適用することもできる。また、変位センサを接
触式のセンサとしたが、光学式などの非接触式のセンサ
としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る瓦の歪測定装置の
正面図である。
【図2】同装置の側面図である。
【図3】瓦の測定時における同装置の要部正面図であ
る。
【図4】瓦の測定時における同装置の要部側面図であ
る。
【図5】瓦の測定個所等を示した概略図である。
【図6】この発明の別の実施の形態に係る瓦の歪測定装
置の正面図である。
【図7】同装置の側面図である。
【図8】瓦の測定時における同装置の要部正面図であ
る。
【図9】瓦の測定時における同装置の要部側面図であ
る。
【図10】瓦の測定状態を示した概略図である。
【図11】J形瓦に適用した場合の瓦の測定箇所等を示
した説明図である。
【符号の説明】
10 瓦の歪測定装置 12 コンベア 14 ベルト 18 センサ 20 昇降手段 22 揺動杆 24 昇降台 26 支点軸 28 ローラ用支持体 30 カムローラ 32 減速機 34 駆動モータ 36 回転軸 38 偏芯カム 40 アンダーラップ用支持体 42 オーバーラップ用支持体 44 オーバーラップ用支持体 46 支持ローラ(アンダーラップ側) 48 支持ローラ(オーバーラップ側) 50 制動片 52 尻側可動片 54 押圧ローラ(尻側) 56 尻側回動軸 58 尻側連結杆 60 付勢手段 62 尻側案内手段 64 アンダー側可動片 66 押圧ローラ(アンダーラップ側) 68 アンダー側回動軸 70 アンダー側連結杆 72 付勢手段 74 アンダー側案内手段 76 オーバー側可動片 78 押圧ローラ(オーバーラップ側) 80 オーバー側回動軸 82 オーバー側連結杆 84 付勢手段 86 オーバー側案内手段 88 変位センサ 90 上面押圧手段 92 揺動軸 94 レバー 96 押えローラー 100 瓦の歪測定装置 102 コンベア 104 ベルト 108 センサ 120 昇降手段 122 揺動杆 124 昇降台 126 支点軸 128 ローラ用支持体 130 カムローラ 132 減速機 134 駆動モータ 136 回転軸 138 偏芯カム 140 一側支持体 142 一側支持体 144 他側支持体 146 支持ローラ(一側) 148 支持ローラ(他側) 150 制動片 152 後面用可動片 154 押圧ローラ(後面側) 156 後面用回動軸 158 後面用連結杆 160 付勢手段 162 後面用案内手段 164 一側可動片 166 押圧ローラ(一側) 168 一側回動軸 170 一側連結杆 172 付勢手段 174 一側案内手段 176 他側可動片 178 押圧ローラ(他側) 180 他側回動軸 182 他側連結杆 184 付勢手段 186 他側案内手段 188 変位センサ Wf 瓦(F形) H 頭 B 尻 K アンダーラップ部 Eオーバーラップ部 A 測定位置 Wn 瓦(のし瓦) F 前面 R 後面 S 一側面 M 他側面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 和忠 愛知県高浜市八幡町2丁目2番地1 株式 会社高セラマシン研究所内 Fターム(参考) 2F069 AA68 BB40 GG01 GG04 GG64 GG77 HH09 MM02 PP01 PP07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 瓦を支持するコンベアが設けられ、コン
    ベアに瓦の測定位置が設定されるとともに、瓦の測定位
    置における瓦の上方に複数の変位センサが設けられ、該
    コンベアの進行方向に瓦の測定位置への進入を検出する
    センサを備えた瓦の歪測定装置であって、 瓦の下面における3箇所以上の点支持により瓦をコンベ
    ア上で昇降させる昇降手段がコンベアの測定位置に備え
    られ、瓦の長さ方向および幅方向の位置決めする位置決
    め手段が設けられたことを特徴とする瓦の歪測定装置。
  2. 【請求項2】 測定される瓦が本体部、オーバーラップ
    部およびアンダーラップ部を備えたF形瓦であって、少
    なくとも瓦素地のオーバーラップ部における頭および尻
    付近、瓦の本体部におけるアンダーラップ部寄りの頭お
    よび尻付近の高さを測定する変位センサが夫々設けられ
    たことを特徴とする請求項1記載の瓦の歪測定装置。
  3. 【請求項3】 測定される瓦が略半截状の断面形態を備
    える瓦であって、少なくとも瓦の両側面の前面付近およ
    び後面付近の高さを測定する変位センサが夫々設けられ
    たことを特徴とする請求項1記載の瓦の歪測定装置。
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