JP3470261B2 - 瓦の歪測定装置 - Google Patents

瓦の歪測定装置

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JP3470261B2
JP3470261B2 JP15151799A JP15151799A JP3470261B2 JP 3470261 B2 JP3470261 B2 JP 3470261B2 JP 15151799 A JP15151799 A JP 15151799A JP 15151799 A JP15151799 A JP 15151799A JP 3470261 B2 JP3470261 B2 JP 3470261B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明が属する技術分野】この発明は、粘土瓦等の製造
工程において瓦の歪を迅速かつ正確に測定する瓦の歪測
定装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の瓦の歪測定装置として例えば、特
開平10−221026号公報、特開平10−2210
34号公報に示されるものが知られている。この種の装
置は、瓦表面の測定ポイントに対する距離を検出する距
離検出センサを備え、その距離検出センサを用いて搬送
中の瓦の歪具合を測定するものである。 【0003】しかし、この種の装置は、瓦の表面を測定
して歪の有無を判断することに止まり、実際に瓦を屋根
を葺いたときに当接する部位の歪みを直接測定するもの
ではなかった。例えば、J形瓦の場合では瓦の桟側下端
が衿側表面に当接するから、桟側下端に対する衿側表面
の平行度を考慮する必要あるが、この種の装置では桟側
下端に対する衿側表面の平行度を測定するものではなか
った。また、光学式の距離検出センサを用いて瓦表面と
の距離を測定するものであるが、瓦の色が黒や青緑系の
色では、距離検出センサのレーザー光が確実に反射しな
い場合があるなど、瓦の歪を安定して測定することがで
きなかった。 【0004】しかも、距離検出センサの価格が少なくと
も接触式のセンサの約5倍以上であるため、装置がコス
ト高となるという問題があった。因みに、瓦の色の影響
を受けることなく、確実に反応する距離検出センサもあ
るが、このセンサの価格は接触式のセンサの価格の約1
5倍以上であって、瓦の製造においては到底採用するこ
とができなかった。 【0005】その上、瓦を搬送させつつ瓦の歪を測定す
るため、搬送時の振動やコンベアの撓みなどの影響を受
け、測定時における瓦の姿勢が不安定となり、安定した
瓦の歪測定を行うことができないおそれがあった。尚、
前記した特開平10−221034号公報には搬送中の
瓦の姿勢を規制するための受け部材、位置決め手段およ
び押圧手段が設けられている。しかしながら、測定時に
おいては瓦が搬送中であることから、これらの手段によ
り完全に瓦の姿勢を規制することは不可能であった。し
たがって、距離検出センサの精度を高めることができる
としても、瓦の姿勢を確実に規制することができず、測
定精度の低下という問題を避けることができなかった。 【0006】また、別の装置としては、例えば特開昭6
3−42412号公報に示されたものが知られている。
この装置は、瓦の桟側を支持するコンベアと衿側を支持
するコンベアとを平行に、同方向、同速度に走行自在に
配置し、瓦の衿側表面の両端付近情上方の2個所に光学
式変位センサーを設け、前記両コンベア間の進行方向に
瓦の測定位置進入を検出するスイッチを設けたものであ
る。 【0007】この種の装置によれば、実際に瓦を屋根を
葺いたときに、当接する部位の歪みを直接測定するた
め、桟側下端に対する衿側表面の平行度を測定すること
ができる有利性がある。しかしながら、瓦の桟側を支持
するコンベアは、瓦の桟側下端に亘って支持する構造で
あるため、瓦の桟側下端が直線状となっている必要があ
った。例えば、瓦の桟側下端の頭側に成形時の僅かなバ
リなどが発生していると、基準になるべき桟側下端がコ
ンベアに対して傾斜することになり、瓦の歪みが無く実
質的に良品であっても、僅かなバリのために不良品と判
断する測定結果が生じるおそれがあった。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】この発明が解決しよう
とする課題は、瓦を搬送させつつ光学式のセンサにより
瓦の歪を測定する装置では、瓦の姿勢を確実に規制する
ことができず、測定の精度が低下するほか、瓦の色の種
類によりセンサが反応せず安定して歪を測定することが
できない点にある。その上、光学式のセンサが高額であ
るため装置がコスト高となる点にある。また、桟側下端
に対する衿側表面の平行度を測定する装置にあっては、
コンベアが桟側下端に亘って当接するので、桟側下端が
直線状に形成されていることが必要であり、桟側下端の
頭側に僅かなバリが生じると、正確な歪の測定ができな
いおそれがある点にある。 【0009】この発明の目的は、実際に瓦を屋根を葺い
たときに当接する部位の歪みを直接かつ正確に測定する
ことができ、瓦の歪を測定する際に瓦の姿勢を完全に規
制させることができるほか、光学式のセンサを利用しな
い安価な瓦の歪測定装置を提供することにある。 【0010】 【課題を解決するための手段および作用効果】上記の目
的を達成するため、請求項1記載の瓦の歪測定装置は、
瓦の裏面を支持するコンベアが設けられ、コンベアに瓦
の測定位置が設定されるとともに、瓦の測定位置におけ
る瓦の衿側表面の両端付近上方の2個所に接触式の変位
センサが設けられ、該コンベアの進行方向に瓦の測定位
置への進入を検出するセンサを備えた瓦の歪測定装置に
おいて、瓦の衿側裏面の1個所と桟側下端における2個
所との3点支持により瓦をコンベアから持ち上げる昇降
手段がコンベアの測定位置に備えられ、瓦の頭尻および
桟衿方向を位置決めする位置決め手段が昇降手段に設け
られたことを特徴とするものである。 【0011】請求項1記載の発明は、上記のとおりであ
るから、コンベアにより搬送される瓦が瓦の測定位置に
達するとセンサより瓦が感知される。次に、昇降手段が
作動して瓦をコンベアから持ち上げるが、このとき、昇
降手段は瓦の衿側裏面の1個所と頭端付近を除く桟側下
端における2個所との3点を支持するので瓦の姿勢が安
定し、瓦が上下方向に妄動することなく持ち上げられ
る。また、同時に位置決め手段により瓦の頭尻および桟
衿方向が位置決めされるので、瓦が頭尻方向および桟衿
方向に妄動することがない。そして、昇降手段の上昇に
より瓦の衿側表面の両端付近の2個所に接触式の変位セ
ンサが当接し、当接した個所について測定されるが、桟
側下端における2個所を測定の基準としている。このと
き、位置決め手段により瓦の姿勢は完全に規制されてい
るので、センサに対する瓦の位置は定まっている。測定
後、昇降手段が下降すると、位置決め手段が解除される
とともに昇降手段による瓦の支持が解除され、瓦はコン
ベア上に復帰し次工程へ向けて搬送される。一方、測定
位置に順次搬送される瓦は、前述の手順により順次瓦の
歪が測定される。 【0012】請求項1記載の発明によれば、コンベアに
より搬送される瓦をコンベアの瓦測定位置において、瓦
は昇降手段により持ち上げられるが、昇降手段は瓦の衿
側裏面の1個所と桟側下端における2個所との3点を支
持するので、単に衿側の2個所を測定することにより、
瓦の桟側下端と桟側下端に対応する衿側表面との平行度
を容易に判定できる。したがって、桟側下端が直線状で
ある必要がなく、例えば桟側下端の頭側付近に僅かなバ
リが存在しても瓦の歪測定を正確に行うことができる。
また、昇降手段に位置決め手段が設けられているほか、
昇降手段および位置決め手段が同時に作動するので、瓦
の上昇時において瓦の姿勢が完全に規制され、センサに
対する瓦の位置が定まり、瓦の歪の測定精度が低下する
ことがない。その上、接触式のセンサにより測定するの
で、瓦の色により歪の測定が不安定になることがなく、
また、光学式のセンサと比較して安価であるため、装置
のコストを大幅に低減できる。 【0013】 【発明の実施の形態】この発明の実施の形態に係る図面
を参照して説明する。図1はこの発明の実施の形態に係
る瓦の歪測定装置の正面図。図2は同装置の側面図、図
3は同装置の平面図、図4は瓦の測定時における同装置
の要部正面図、図5は瓦の測定時における同装置の要部
側面図、図6はJ形瓦における歪の測定の説明図、図7
ないし図8は別の実施の形態に係る瓦の歪測定装置を示
す説明図である。 【0014】一対のベルト14を備えたコンベア12が
瓦Wを水平状態に搬送することができるように設置され
ている。この実施の形態におけるコンベア12のベルト
14は丸ベルトが採用されており、一方のベルト14が
瓦Wの山Mの裏面に当接し、他方のベルト14が衿側付
近の裏面に当接するようにベルト14の高さが異なって
いるものである(図1を参照)。そして、瓦Wが当接す
るベルト14の下面に断面略V字状のベルト受承体16
が備えられ、瓦Wの搬送時にベルト14が上下や幅方向
へ妄動しないように図られている。 【0015】コンベア12の略中央よりやや前端側に、
瓦Wの測定位置Aが設定されている(図2、図5を参
照)。瓦Wの測定位置Aには搬送されてくる瓦Wを感知
するための光学式のセンサ18が設けられている。この
実施の形態ではコンベア12の傍らから搬送面に向けて
センサ18が設けられている。 【0016】瓦Wの測定位置Aの下方には、瓦Wをコン
ベア12のベルト14上から持ち上げたり、持ち上げら
れた瓦Wをベルト14上に降ろしたりするための昇降手
段20が設けられている。この実施の形態における昇降
手段20は、コンベア12の測定位置Aからコンベア1
4の後端付近まで延設された揺動杆22と、揺動杆22
の前端上に設けられた昇降台24から構成されている。
揺動杆22はコンベア12の後端側に設けられた支点軸
26を介して上下に揺動自在に設けられており、揺動杆
22の揺動により昇降台24が昇降できるように図られ
ている。 【0017】また、揺動杆22の略中央付近の下面にお
いて、下方に向けられたローラ用支持体28が固定さ
れ、ローラ用支持体28の下端に転動自在のカムローラ
30が固定されている。一方、コンベア12の下方に減
速機32を備えた駆動モータ34が設けられ、減速機3
2の回転軸36に偏芯カム38が取り付けられている。
そして、この偏芯カム38の外周に揺動杆22のカムロ
ーラ30が当接するように、偏芯カム38とカムローラ
30が配設されている(図2、図5を参照)。したがっ
て、駆動モータ34の作動により偏芯カム38が回転さ
れると、偏芯カム38の回転に伴いカムローラ30が偏
芯カム38に倣い、揺動杆22が上下方向に揺動され
る。 【0018】揺動杆22に設けられた昇降台24には、
瓦Wを裏面に当接して瓦を3点支持するための3個の支
持体40、42、44が設けられている(図4、図5を
参照)。これらの3個の支持体40、42、44は瓦W
の桟側下端Kを2個所で支持する桟側支持体40、42
と、瓦Wの衿側付近の裏面の1個所を支持する衿側支持
体44から構成されている。桟側支持体40、42は、
コンベア12上における瓦Wの桟側下端Kの位置に対応
するように昇降台24に設けられている。 【0019】この実施の形態では、瓦Wをより正確に支
持するために桟側支持体40、42として2個の支持ロ
ーラ46を採用しているが、この支持ローラ46の転動
方向は搬送方向と同じである。支持ローラ46が搬送方
向と同じ方向である理由は、桟側下端Kは歪の測定にお
ける基準となるため、支持ローラ46と支持ローラ46
との2点で桟側下端Kを支持することにより、基準とし
ての桟側下端Kの位置を確保するためである。 【0020】他方、瓦Wの衿側を裏面を支持する衿側支
持体44は、コンベア12のベルト14の間であって衿
側のベルト14付近に位置するように昇降台24に取り
付けられている。そして、衿側支持体44も支持ローラ
48が採用されているが、衿側支持体44の支持ローラ
48は搬送方向に対して直角方向に向けられている(図
1、図3、図4を参照)。この衿側支持体44の支持ロ
ーラ48が搬送方向と直角方向となっている理由は、桟
側支持体40、42の支持ローラ48により桟側下端K
が2点で支持され、残る衿側の1点を無理のない状態で
支持するためである。このように、これらの各支持体4
0、42、44の支持ローラ46、46、48により瓦
Wを無理のない自然な状態で3点支持することができ
る。 【0021】次に、位置決め手段について説明する。位
置決め手段は、頭尻位置決め手段と桟衿位置決め手段か
ら構成されている。まず、頭尻位置決め手段を説明する
と、昇降台24の前方側に略L字状の制動片50が固定
されている。瓦Wがコンベア12の測定位置Aに達して
揺動杆22が上方へ傾斜したとき、瓦Wの頭Hが制動片
50に当接し、測定位置Aに瓦Wを停止させるためであ
る。 【0022】一方、瓦Wの尻Bを押圧する押圧ローラ5
4を備えた尻側可動片52が揺動杆22に備えられてい
るが、瓦Wの尻Bに対応する位置となっている。尻側可
動片52は略く字状であって、尻側回動軸56を介して
前後方向に回動自在に設けられている。そして、尻側可
動片52の一端には押圧ローラ54が設けられ、他端は
一定の範囲で昇降自在な尻側連結杆58の一端に軸着さ
れている。尻側連結杆58は尻側連結杆58に装着され
た付勢手段60により下降する方向に付勢されているほ
か、尻側案内手段62により支持されている(図2を参
照)。 【0023】このことから、揺動杆22が上方へ傾斜す
ると、尻側連結杆58が尻側可動片52の他端を下方へ
引くことになり、尻側可動片52の一端は瓦Wの尻Bに
接近し、押圧ローラ54が瓦Wの尻Bを押圧し、頭Hに
当接する制動片50とともに支持体40、42、44上
の瓦Wの前後位置が位置決めされる(図5を参照)。 【0024】次に、桟衿位置決め手段について説明す
る。瓦Wの桟Sの2個所を押圧する2個の押圧ローラ6
6を備えた桟側可動片64が昇降台24に備えられてい
るが、瓦Wの桟Sに対応する位置となっている。桟側可
動片64は略L字状であって、桟側回動軸68を介して
瓦Wの幅方向に回動自在に設けられている。また、桟側
可動片64の一端は瓦Wの桟Sに沿うように張設されて
おり、桟側可動片64の一端には押圧ローラ66が2個
設けられ、瓦Wの桟Sの2個所を押圧することができる
ように図られている。一方、桟側可動片64の他端には
一定の範囲で昇降自在な桟側連結杆70の一端が軸着さ
れている。桟側連結杆70は尻側連結杆58と同様に、
桟側連結杆70に装着された付勢手段72により下降す
る方向に付勢されているほか、桟側案内手段74により
支持されている(図1を参照)。 【0025】瓦Wの衿Eを押圧する押圧ローラ78を備
えた衿側可動片76が昇降台24に備えられているが、
瓦Wの衿Eに対応する位置となっている。衿側可動片7
6は略L字状であって、衿側回動軸80を介して瓦Wの
幅方向に回動自在に設けられている。衿側可動片76の
一端には押圧ローラ78が1個設けられ、瓦Wの衿Eの
ほぼ中心部を押圧することができるように図られてい
る。一方、衿側可動片76の他端には一定の範囲で昇降
自在な衿側連結杆82の一端が軸着されている。衿側連
結杆82は尻側連結杆58および桟側連結杆70と同様
に、衿側連結杆82に装着された付勢手段84により下
降する方向に付勢されているほか、衿側案内手段86に
より支持されている(図1を参照)。 【0026】このことから、揺動杆22が上方へ傾斜す
ると、桟側連結杆70が桟側可動片64の他端を下方へ
引くことになり、桟側可動片64の一端は瓦Wの桟Sに
接近し、2個の押圧ローラ66が瓦Wの桟Sを押圧す
る。他方、衿側連結杆82は衿側可動片76の他端を下
方へ引くことになり、衿側可動片76の一端は瓦Wの衿
Eに接近し、押圧ローラ78が瓦Wの衿を押圧する。こ
のように、桟側可動片64の2個の押圧ローラ66と衿
側可動片76の押圧ローラ78により、瓦Wの桟Sと衿
Eがそれぞれ押圧され、瓦Wが3点支持された状態で瓦
Wの幅方向の位置が位置決めされ、位置決めされた瓦W
の位置が規制される(図4を参照)。 【0027】したがって、瓦Wの桟衿方向の位置は昇降
台24に備えられた桟衿位置決め手段により確実に規制
され、また、昇降手段20に対して瓦Wの位置が変化し
ないほか、桟衿位置決め手段が昇降手段20に設けられ
ていることから、桟衿位置決め手段により瓦Wの位置を
位置決めしても桟衿位置決め手段に対する瓦Wの変位は
小さく、瓦Wが損傷することがない。また、桟衿位置決
め手段は3個の押圧ローラ66、78を介して瓦Wの位
置決めを行うので、桟衿方向の瓦Wの位置決めと測定後
の瓦Wの姿勢の規制を円滑に行うことができる。 【0028】次に、瓦の歪みを測定するための変位セン
サ88について説明する。この実施の形態では、瓦Wの
表面において衿E付近の2個所と谷Vの2個所について
歪みを測定するように合計4個の変位センサ88を配設
している。これらの変位センサ88は物理的な接触によ
る接触式のセンサであって公知のものである。また、変
位センサ88は瓦Wを支持する昇降台24の上昇に伴い
瓦と接触し、昇降台24が最大に上昇したとき、瓦Wの
測定個所における瓦Wの表面高さを測定するものであ
る。この実施の形態においては衿付近と谷Vの夫々2個
所を測定する構成としたが、衿付近の2個所のみとして
もよく、また必要に応じて瓦の山M(桟峠)を測定して
もよい。 【0029】次にこの実施の形態に係る歪測定装置10
の作用を説明する。コンベア12の上流側の別のコンベ
ア(図示せず)から、表面を上方に向けた瓦Wが水平状
態で搬送される。このとき、瓦Wの頭Hを前方とし尻B
を後方としている。 【0030】搬送される瓦がコンベア12の測定位置A
にほぼ達すると、瓦Wが測定位置Aにほぼ達したことを
感知するセンサ18が反応する。センサ18からの信号
に基づいて昇降手段20が上昇する。具体的には、セン
サ18からの信号を受けた駆動モータ34が作動され、
偏芯カム38が回転するが、カムローラ30が偏芯カム
38に倣うため、揺動杆22は支点軸26を支点とし上
方へ傾斜するように回動する。そして、揺動杆22の前
端には昇降台24が取り付けられているので揺動杆22
の回動に伴い、昇降台24が上昇する。 【0031】コンベア12の測定位置に達した瓦Wは、
昇降台24の上昇とともに、まず瓦Wの頭Hが頭尻位置
決め手段により規制される。具体的には昇降台24に設
けられた制動片50が、昇降台24の上昇とともに瓦W
の頭Hに当接され、瓦Wの搬送は停止される。そして、
昇降台24がさらに上昇するため、瓦Wが支持体40、
42、44により3点支持される。具体的には、昇降台
24に設けられた桟側支持体40、42により瓦Wの桟
側下端Kが2個所で支持され、衿側支持体44により瓦
Wの衿側付近の裏面の1個所が支持される。 【0032】次に、瓦Wの姿勢が昇降手段20に設けら
れた位置決め手段により規制される。具体的には昇降台
24に設けられた頭尻位置決め手段および桟衿位置決め
手段により行われる。揺動杆22が上方へ傾斜すると、
尻側連結杆58が尻側可動片52の他端を下方へ引くこ
とになり、尻側可動片52の一端は瓦Wの尻Bに接近
し、押圧ローラ54が瓦Wの尻Bに押圧し、頭Hに当接
する制動片50とともに支持体40、42、44上の瓦
Wの前後位置が位置決めされる(図5を参照)。 【0033】また、昇降台24の上昇により、瓦Wの前
後方向の位置決めとほぼ同時に、桟側連結杆70が桟側
可動片64の他端を下方へ引くことになり、桟側可動片
64の一端は瓦Wの桟Sに接近し、2個の押圧ローラ6
6が瓦Wの桟Sを押圧する。他方、衿側連結杆82は衿
側可動片76の他端を下方へ引くことになり、衿側可動
片76の一端は瓦Wの衿Eに接近し、押圧ローラ78が
瓦Wの衿Eを押圧する。 【0034】このように、桟側可動片64の2個の押圧
ローラ66と衿側可動片76の押圧ローラ78により、
瓦Wの桟Sと衿Eがそれぞれ押圧され、瓦Wが3点支持
された状態で瓦Wの幅方向の位置が位置決めされ、位置
決めされた瓦Wの位置が規制される(図4を参照)。し
たがって、瓦Wが3点支持された後の昇降台24の上昇
に伴い、瓦Wの頭尻方向と桟衿方向の位置決めが完了す
る。 【0035】そして、昇降台24はさらに上昇し、瓦W
はさらに持ち上げられるので、瓦Wの表面における衿付
近と谷Vの夫々2個所に変位センサ88が当接する。昇
降台24が最大に上昇した時点で変位センサ88が各測
定個所の高さを測定する。 【0036】このとき、昇降台24のさらなる上昇によ
り、各案内手段62、74、86に対して各連結杆5
8、70、82は上昇するが、各連結杆58、70、8
2に設けられた付勢手段60、72、84の弾発力によ
り、各押圧ローラ54、66、78は瓦Wに対する押圧
を維持している。したがって、測定時においても瓦Wの
姿勢が完全に規制された状態にある。 【0037】変位センサ88により瓦Wの歪みが測定さ
れると、偏芯カム38の回転に伴い昇降台24は下降し
つつ、位置決め手段による瓦Wの姿勢の規制が解除され
る。そして、さらなる昇降台24の下降により瓦Wがコ
ンベア12に復帰するとともに、瓦Wの頭Hが制動片5
0から開放され、瓦Wはコンベア12により次工程へ向
けて搬送される。 【0038】なお、瓦Wの変位センサ88により瓦Wの
歪みを測定する目的は、測定した瓦Wの歪みによる良否
判別を行うためである。測定時において瓦Wの桟側下端
Kは支持ローラ46により2点で支持されており、2点
を結ぶ線分mを得ることができる。また、衿側に於ける
測定個所の2点を結ぶ線分nを得ることができるしたが
って、支持ローラ46により支持された2点間を結ぶ線
分mを基準とし、測定個所を結ぶ線分nとの平行度を比
較することにより、瓦Wの歪み判別を判別することがで
きる(図6を参照)。 【0039】そして、予め良否判別となる基準の瓦Wの
測定値を記憶させておき、基準の瓦Wと測定した瓦Wの
衿側の高さの較差により、歪みによる瓦の良否判別を行
うことができる。比較の結果、所定の較差を越えた瓦W
は、瓦Wを葺いたときに相当の隙間が生じるため不良品
として扱うことになる。 【0040】この実施の形態の瓦Wの歪測定装置10に
よれば、瓦Wの頭尻方向の位置は昇降台24に備えられ
た頭尻位置決め手段によって確実に規制され、また、昇
降手段20に対して瓦Wの位置が変化しないほか、頭尻
位置決め手段が昇降手段20に設けられていることか
ら、頭尻位置決め手段により瓦Wの位置を位置決めして
も頭尻位置決め手段に対する瓦Wの変位は小さく、瓦W
が損傷することがない。 【0041】また、瓦Wの桟衿方向の位置は昇降台24
に備えられた桟衿位置決め手段により確実に規制され、
また、昇降手段20に対して瓦Wの位置が変化しないほ
か、桟衿位置決め手段が昇降手段20に設けられている
ことから、桟衿位置決め手段により瓦Wの位置を位置決
めしても桟衿位置決め手段に対する瓦Wの変位は小さ
く、瓦Wが損傷することがない。その上、桟衿位置決め
手段は3個の押圧ローラ66、78を介して瓦Wの位置
決めを行うので、桟衿方向の瓦Wの位置決めと測定後の
瓦Wの姿勢の規制を円滑に行うことができる。 【0042】さらに、瓦Wを測定位置Aで一端停止させ
て瓦Wの歪みを測定するが、偏芯カム38の1回転の作
動(約1秒)により、コンベア12からの瓦Wの持ち上
げ、瓦Wの姿勢の位置決めおよび規制、変位センサ88
による測定、コンベア12への瓦Wの復帰を迅速かつほ
ぼ同時に行うことができ、瓦Wを搬送させながら測定す
る装置と処理能力を比較しても遜色がない。 【0043】次に別の実施の形態について説明する。こ
の実施の形態に係る瓦の歪み測定装置90は図7および
図8に示される。この実施の形態においては、昇降手段
92の揺動杆94の揺動方向が瓦Wの幅方向である点
で、先の実施の形態に係る瓦の歪測定装置10と異なっ
ている。したがって、先の実施の形態と共通する構成の
説明は省略し、先の説明を援用する。 【0044】揺動杆94を揺動させる手段は、先の実施
の形態と同様に揺動杆94の下方に設けられた駆動モー
タ96、減速機98、回転軸100および偏芯カム10
2である。そして、揺動杆94の下面にローラ支持体1
04が設けられ、ローラ支持体104の先端に軸着され
たカムローラ106が偏芯カム102の外周に沿って転
動するように設けられている。 【0045】また、瓦Wを3点支持するための支持体1
08、110、112は揺動杆94に直接固定されてい
るほか、各支持体108、110、112に支持ローラ
148、150、152が設けられている。揺動杆94
に備えられた瓦Wの頭尻および桟衿の位置決め手段が揺
動杆94の揺動に基づいて制御される構成となってい
る。 【0046】頭尻の位置決め手段の具体的構成として
は、揺動杆94の前端から張設された支持板144に頭
側回動軸114を介して頭側可動片116が設けられ、
他方、揺動杆94の後端から張設された支持板146に
尻側回動軸118を介して尻側可動片120が設けられ
ている。頭側可動片116と尻側可動片120の一端に
は押圧ローラ122が夫々軸着され、他端には制御ロー
ラ124が夫々設けられている。したがって、コンベア
12の搬送方向と平行に設けられたローラ制御板126
に各制御ローラ124が当接され、揺動杆94の揺動に
より制御ローラ124、ローラ制御板126、回動軸1
14、118を介して各可動片116、120が制御さ
れる。 【0047】また、桟衿の位置決め手段の具体的構成と
しては、揺動杆94の先端付近に桟側制動ローラ128
が設けられ、他方、揺動杆94の先端と支点軸130と
のほぼ中間付近に衿側回動軸132を介して衿側可動片
134が設けられている。衿側可動片134の一端には
押圧ローラ136が軸着され、他端には押圧ローラの付
勢手段138が設けられている。 【0048】また、衿側可動片134には支片140が
下方に向けて設けられ、支片140の先端には別の制御
ローラ142が設けられている。制御ローラ142は、
先に説明したローラ制御板126に当接されることによ
り、付勢手段138により衿側可動片134が過度に回
動しないように図られている。 【0049】この実施の形態の瓦の歪み装置90によれ
ば、先の実施の形態の瓦の歪測定装置10と同等の作用
効果を奏する。それぞれの実施の形態において、測定す
る瓦WをいずれもJ形桟瓦としたが、J形桟瓦に替えて
S形桟瓦としても、S形桟瓦の歪みを測定することがで
きる。また、F形桟瓦においては、F形桟瓦のオーバー
ラップ部、アンダーラップ部が夫々J形桟瓦の桟、衿に
相当するものとすれば、J形桟瓦と同様に歪みを測定す
ることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明の実施の形態に係る瓦の歪測定装置の
正面図である。 【図2】同装置の側面図である。 【図3】同装置の平面図である。 【図4】瓦の測定時における同装置の要部正面図であ
る。 【図5】瓦の測定時における同装置の要部側面図であ
る。 【図6】J形瓦における歪の測定の説明図である。 【図7】別の実施の形態に係る瓦の歪測定装置を示す正
面図である。 【図8】別の実施の形態に係る瓦の歪測定装置を示す側
面図である 【符号の説明】 10 瓦の歪測定装置 12 コンベア 14 ベルト 16 ベルト受承体 18 センサ 20 昇降手段 22 揺動杆 24 昇降台 26 支点軸 28 ローラ用支持体 30 カムローラ 32 減速機 34 駆動モータ 36 回転軸 38 偏芯カム 40 支持体(桟側) 42 支持体(桟側) 44 支持体(衿側) 46 支持ローラ(桟側) 48 支持ローラ(衿側) 50 制動片 52 尻側可動片 54 押圧ローラ(尻側) 56 尻側回動軸 58 尻側連結杆 60 付勢手段 62 尻案内手段 64 桟側可動片 66 押圧ローラ(桟側) 68 桟側回動軸 70 桟側連結杆 72 付勢手段 74 桟側案内手段 76 衿側可動片 78 押圧ローラ(衿側) 80 衿側回動軸 82 衿側連結杆 84 付勢手段 86 衿側案内手段 88 変位センサ 90 瓦の歪測定装置 92 昇降手段 94 揺動杆 96 駆動モータ 98 減速機 100 回転軸 102 偏芯カム 104 ローラ支持体 106 カムローラ 108 支持体(桟、頭側) 110 支持体(桟、尻側) 112 支持体(衿) 114 頭側回動軸 116 頭側可動片 118 尻側回動軸 120 尻側可動片 122 押圧ローラ 124 制御ローラ 126 ローラ制御板 128 桟側制動ローラ 130 支点軸 132 衿側回動軸 134 衿側可動片 136 押圧ローラ 138 付勢手段 140 支片 142 制御ローラ 144 支持板(前) 146 支持板(後) 148 支持ローラ(桟、頭側) 150 支持ローラ(桟、尻側) 152 支持ローラ(衿側) W 瓦 H 頭 B 尻 S 桟 E 衿 V 谷 M 山 K 桟側下端 A 測定位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−221034(JP,A) 特開 平10−221026(JP,A) 特開 平7−43141(JP,A) 特開 平4−29010(JP,A) 特開 昭63−42412(JP,A) 特開 昭61−265504(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 5/00 - 7/34 G01B 11/00 - 11/30 G01B 21/00 - 21/32

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 瓦の裏面を支持するコンベアが設けら
    れ、コンベアに瓦の測定位置が設定されるとともに、瓦
    の測定位置における瓦の衿側表面の両端付近上方の2個
    所に接触式の変位センサが設けられ、該コンベアの進行
    方向に瓦の測定位置への進入を検出するセンサを備えた
    瓦の歪測定装置において、瓦の衿側裏面の1個所と桟側
    下端における2個所との3点支持により瓦をコンベアか
    ら持ち上げる昇降手段がコンベアの測定位置に備えら
    れ、瓦の頭尻および桟衿方向を位置決めする位置決め手
    段が昇降手段に設けられたことを特徴とする瓦の歪測定
    装置。
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