JP4137294B2 - 製品の集積供給装置及びその集積供給方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、製品を所定の個数に集積した状態で包装する集積包装機に好適した製品の集積供給装置及びその集積供給方法に関する。
【0002】
【関連する背景技術】
この種の製品の集積及びその集積製品の供給にあっては、個々に搬送される製品を滞留させて集積製品列を形成し、この集積製品列が所定の個数に達すると、その集積製品列を包装機に向けて供給する。具体的には、製品の搬送をストッパにより規制して、このストッパを先頭として集積製品列を形成し、そして、その集積製品列をエレベータにより一括して包装機に向けて送り込む。ここで、集積製品列に所定個数分の製品が含まれているか否かを判定するために、各種の判定手法が採用されている。
【0003】
例えば、センサを用いて製品個数を判定する場合、形成するべき集積製品列の先頭及び最後尾の位置にそれぞれセンサを配置して、これらセンサからの検出信号に基づいて製品個数を判定する手法がある。具体的には、一方のセンサによりストッパに対して製品が当接しているか否かを検出し、他方のセンサにより先頭の製品から数えて所定個数となる位置に製品があるか否かを検出する。この場合、2つのセンサから同時に検出信号が出力されているとき、集積製品列に所定個数分の製品が含まれるものと判定することができると考えられる。
【0004】
製品が相互に間隔を置くことなく、連なって搬送される場合にあっては、反射式センサを用いて製品個数を判定する手法がある。具体的には、反射式センサは搬送される製品の外面に向けてセンサ光を投射し、その反射強度に基づいて個々の製品の外面とその縁とを判別する。この場合、センサ光を通過した製品の縁の数に基づき、先頭から所定個数分の製品が通過したものと判定できると考えられる。
【0005】
一方、搬送した製品を搬送経路から送出してプレート上に載せ換え、このプレート上にて集積製品列を形成する場合にあっては、所定の先頭位置にセンサを配置して、このセンサからの検出信号に基づいて製品個数を判定することができる。具体的には、プレートは搬送経路の終端から延びており、搬送経路から送出された製品は、押せ押せ方式で順次プレート上に載せ換えられ、列をなしてプレート上を押し進められる。その製品列がプレート上で所定の整列位置に達すると、先頭の製品がストッパプレートに当接して製品列は停止する。このとき、プレート上には既に所定個数分の製品が載せ換えられていると考えられることから、先頭位置で製品が検出されたとき、その後続に所定個数分の集積製品列が形成されているものと判定することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した各種の判定手法にあっては、判定についての正確性を保証するのが難しい。具体的には、集積製品列の先頭位置と最後尾の位置にそれぞれセンサが配置されている場合、個々の製品が間隔を置いて搬送されたとき、製品の集積が所定個数に満たなくても、2つのセンサから同時に検出信号が出力されることがある。このような状況にあっては、単に2つの検出信号が出力されたとしても、直ちに所定個数の判定を成立させることはできない。このため、最後尾の位置に配置されたセンサについては、その検出信号が所定時間継続して出力されたときのみ、その出力を有効とする補正処理を必要とする。このような補正処理を行えば、所定個数の判定を有効に成立させることができるものの、この場合、補正処理のための時間を要する分、集積製品列の供給開始タイミングが遅れてしまう。このようなタイミングの遅れは、包装機全体の作動サイクルを不所望に延長し、その生産効率を低下させる要因となる。
【0007】
また、反射式センサを用いる判定手法にあっては、例えば製品の外面に模様が付されている場合、その模様を製品の縁として誤って判別してしまう虞がある。更に、製品の厚み公差分のばらつきが製品毎に極端に大きい場合、製品の外面と縁とを正確に判別することができないこともある。このような状況にあっては最早、個数判定の正確性を保証することはできない。
【0008】
一方、搬送された製品を押せ押せ方式でプレート上に載せ換えている場合、単に整列位置に製品が達したことを検出していても、その後続に所定個数の製品列が確実に集積されているという保証はない。
本発明は上述の事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、所定個数分の製品が集積されたことを確実に知ることができ、また、その集積製品列が形成された時点で直ちに供給を可能とする製品の集積供給装置及び集積供給方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の製品の集積供給装置及び集積供給方法(請求項1,3)は、搬送経路を通じて製品を搬送しながら、搬送経路に設けられた集積セクションにて製品を一列に滞留させて集積製品列を形成し、この製品の搬送過程にて、集積セクションの入口直前に配置された計測地点を製品が通過するとき、製品の外面にローラを接触させて回転させ、このローラの回転角に応じて出力される計測信号としてのパルス信号に基づき、搬送方向でみて製品の長さを計測して出力し、そして、パルス信号を加算し、加算した長さと製品1個あたりの長さとを対比して集積セクション内に搬送された製品列の製品の個数を算出するとともに、算出された製品の個数が所定個数に達したとき、集積製品列を包装機に向けて供給するものとしている。
即ち、本発明の集積供給装置(請求項1)は、搬送方向に沿う製品の長さを計測するために、計測地点を通過する製品の外面に接して回転するローラと、ローラの回転角に応じてパルス信号を出力するパルス発信器とからなる計測手段を含んでいる。
【0010】
上述した集積供給装置及び集積供給方法によれば、ローラは製品が計測地点を通過するに伴い、製品の外面に接触しながら、この外面の長さ分だけ回転し、ローラの回転角がパルス発信器からパルス信号として出力されるので、このパルス信号に基づき、ローラの外周面の移動量、つまり、製品の長さを確実に計測可能となる。ここで、集積するべき製品の仕様が既知であり、その個々の長さが明らかであることから、その搬送過程で計測した製品の長さを加算すれば、計測地点を通過した製品の個数を正確に算出することができる。そして、この算出結果に基づき、集積された製品の個数が所定個数に達したか否かを正確に判定可能である。従って、包装機に向けて供給されるべき集積製品列には、確実に所定個数分の製品が含まれる。
【0012】
より好ましくは、上述した計測手段は更に、ローラを製品の厚み方向に変位自在に支持する支持機構と、計測地点に配置されて、製品が計測地点を通過する期間、その製品の検出信号を出力する製品検出センサとを含むことができ、この製品検出センサから検出信号が出力されるときのみ、パルス発信器からのパルス信号の出力を有効とする(請求項2)。この場合、ローラが製品に接触するとき、ローラはその厚み方向に変位して、製品の寸法公差による厚みの変動を許容する。このとき、搬送される製品が計測地点の手前でローラの外面に当接したり、あるいは、計測地点を超える位置でローラの外面から離間するものであっても、この間、パルス信号の出力はあくまで、製品が計測地点を通過する期間にのみ有効とされるので、計測誤差を生じることはない。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1を参照すると、集積包装機内での包装処理の流れが概略的に示されており、実施例の集積供給装置は、この集積包装機に適用されている。
図示の搬送ライン2は、包装機の包装セクションに向けて水平に延びており、包装すべき製品Aを一定の速度で搬送することができる。搬送ライン2の終端部には、図示しないエレベータが配置されており、搬送された製品Aはこのエレベータの昇降面上にて滞留し、ここに一列をなして集積される(集積セクション)。そして、所定の個数に製品Aが集積されると、エレベータ上に一括して包装すべき集積製品列Bが形成される。この集積製品列Bはエレベータともに供給位置まで上昇され、この供給位置にて、図示しないラッチ形ホルダ上に保持される。なお、図1にはエレベータの昇降通路のみが2点鎖線で示されている。また、製品Aの集積形態は、図示のような1段積みに限らず、例えば2段積、又は、それ以上であってもよい。なお、2段積み以上の場合には、集積製品列Bの段積みのための抱えラッチが使用される。
【0014】
一方、集積製品列Bの供給位置の近傍からは包材Fの垂直な繰出し経路6を挟み、包装ライン4が水平に延びている。包材Fは例えば薄いフィルムからなり、包材ロール8から複数のガイドローラにより案内されて繰出し経路6まで導かれている。なお、包装機には、包材ロール8に並んで待機ロール10もまた配置されている。
【0015】
包材ロール8から引き出された包材Fは多数のガイドローラを経てフィードローラ12とピンチローラ14との間に導かれ、フィードローラ12の回転により下方に向け且つ繰出し搬送面に沿って繰り出される。
繰出し搬送面は、搬送ライン2の終端と包装ライン4の始端との間に規定され、フィードローラ12の下方位置から搬送ライン2側に垂直に延びている。
【0016】
更に、包材Fにはフィードローラ12よりも上流位置にてティアテープTが連続して張り付けられるようになっており、このティアテープTはテープリール18から連続して繰り出されるものとなっている。
フィードローラ12の下方にはカッタユニット16が配置されており、このカッタユニット16は固定刃20と可動刃22とを備えている。可動刃22は固定刃20に対して進退可能であり、繰出し搬送面上に繰り出された包材FをティアテープTとともに切断し、繰出し搬送面上にて所定長さの包装シートSを形成する。それ故、包装シートSにはティアテープ片tが予め備えられている。
【0017】
供給位置にある集積製品列Bはプッシャ(図示されていない)により包装シートSを伴って包装ライン4内に突っ込まれ、この際、包装シートSは集積製品列Bの回りに胴折りされる。集積製品列Bは包装ライン4内を移送される過程にて、図1に示すように包装シートSの折り込みが順次実施される結果、集積製品Bは包装シートSにより包装され、この後、その包装品Cは包装ライン4の終端から排出シュート(図示しない)を介して排出される。
【0018】
図2を参照すると、集積供給装置の全体的な構成が概略的に示されている。図示のように、搬送ライン2はベルトコンベアの搬送面からなり、その終端部にはエレベータユニット24が配置されている。このエレベータユニット24はコントローラ26によりその作動を制御されており、コントローラ26には、入出力インタフェースとして表示/入力部28が接続されている。
【0019】
また、集積供給装置は、搬送ライン2の途中に配置された計測ユニット30(計測手段)を備えており、この計測ユニット30の具体的な構造が図3及び図4に示されている。
図3及び図4に示されるように、計測ユニット30は搬送ライン2の上方に配置されており、搬送ライン2の幅方向に離間して配置された一対の支持プレート32,33を有している。これら支持プレート32,33間には、製品Aの搬送方向に垂直なローラ軸34が水平に延びており、ローラ軸34は、その両端をそれぞれ、軸受36を介して支持プレート32,33に支持されている。
【0020】
ローラ軸34の外周にはローラ38が取り付けられており、それ故、ローラ38は支持プレート32,33に対して回転自在となっている。このローラ38は軸線方向に段付き形状をなしており、その大径部分の外周面には2本の溝40が形成されている。これら溝40にはそれぞれ、Oリング42が填め込まれており、また、これらOリング42は何れも、ローラ38の外周面から全周に亘って突出している。
【0021】
ローラ38の小径部分にはスリット付きディスク44が取り付けられており、このスリット付きディスク44の外径はローラ38の外径より小さく設定されている。スリット付きディスク44は、環状のスリット孔列46を有しており、このスリット孔列46は同一の径上に等ピッチで形成されている。
一方の支持プレート32には、透過型の測長センサ48が取り付けられている。この測長センサ48は前述のスリット付きディスク44の両側にてセンサ光を送受することができ、その光軸Xのレベル位置はローラ軸34に対してスリット孔列46と同一の径上に位置付けられている。なお、測長センサ48の出力は、上述したコントローラ26に供給されている。
【0022】
スリット付きディスク44はローラ38と一体的に回転することができ、それ故、ローラ38が回転されると、スリット付きディスク44の回転により、測長センサ48からパルス信号が出力される(パルス発信器)。
一対の支持プレート32,33は、それぞれ搬送ライン2の上流側に延びる基端部50を有しており、これら一対の支持プレート32,33はその基端部50にて、連結部材52を介して相互に連結されている。一対の支持プレート32,33及び連結部材52には貫通孔54が形成されており、この貫通孔54はローラ軸34と平行に延びている。貫通孔54には支持ロッド56が嵌め合わされており、この支持ロッド56の外周面と貫通孔54との間には所定のクリアランスが確保されている。支持ロッド56は例えば、図示しない包装機の機体に固定して取り付けられており、それ故、計測ユニット30は、支持ロッド56を介して包装機に支持され、そして、支持ロッド56を中心として搬送ライン2に対し上下方向に揺動することができる。なお、支持ロッド56を固定する位置は包装機の機体に対して適宜に変更することができ、この場合、計測ユニット30全体の配置もまた可変である。
【0023】
また、計測ユニット30の下方には、搬送ライン2を挟んで製品検出センサ58が配置されており、この製品検出センサ58もまた、コントローラ26に接続されている。製品検出センサ58の検出面は、搬送される製品Aの下面に対向しており、そのセンサ光軸は図3でみてローラ38の中心を通る鉛直線上に配置されている。製品検出センサ58は、搬送される製品Aがそのセンサ光軸線上の地点P(計測地点)を通過する期間、その製品Aの検出信号を出力する。
【0024】
図5を参照すると、製品Aの搬送に伴う計測ユニット30の揺動を表したモデルが示されている。計測ユニット30の下方への揺動は、図示しないストッパにより規制されるようになっており、この場合、その初期位置では、ローラ38の搬送ライン2からの最小高さhが製品Aの標準厚みHよりも低く設定されている(実線により図示)。
【0025】
それ故、搬送ライン2上の製品Aはその搬送に伴い、前述した計測地点Pの手前の位置でローラ38、つまり、Oリング42に当接する。この後、製品Aの更なる搬送に伴い、搬送方向でみて製品Aの前端が計測地点Pに到達すると、図3に示されるようにローラ38が製品Aの上面に相対的に乗り上げる。このとき、図5中2点鎖線で示されるように、計測ユニット30全体が上方、つまり、製品Aの厚み方向に押し上げられる。そして、製品Aが計測地点Pを通過している期間、計測ユニット30はその最高位置に保持される。
【0026】
この後、製品Aの後端が計測地点Pを通過すると、ローラ38は製品Aの上面から相対的に脱落し、製品Aの搬送に伴い、上述した初期位置まで下方に揺動する。
この間、ローラ38は製品Aの外面との接触により、図5中反時計回りの方向に回転される。このときローラ38は、製品Aが計測地点Pを通過している期間は、搬送方向でみて製品Aの上面の長さLに相当する外周長分だけ回転し、更に、製品Aへの乗り上げ及びその脱落の動作の間に製品Aが搬送される距離a,bの和に相当する外周長の分だけ回転する。なお、これら外周長の曲率はOリング42による接触有効径である。
【0027】
ここで、図6を参照すると、上述したローラ38の回転に伴う測長センサ48からの出力及び製品Aの搬送に伴う製品検出センサ58からの出力が示されている。
例えば、ある時刻t1に製品Aの前端がローラ38の外面にてOリング42に当接したとき、この時点からローラ38の回転が立ち上がると同時に、測長センサ48からパルス信号が出力される。一方、この時点で製品Aは計測地点Pに到達しておらず、それ故、製品検出センサ58からの検出信号の出力はみられない。
【0028】
製品Aの更なる搬送に伴い、時刻t2にその前端が計測地点Pに到達すると、この時点で製品検出センサ58から検出信号が出力される。この検出信号は、製品Aの後端が計測地点Pを通過する時刻t3までの間、継続して出力される。
製品Aの後端が計測地点Pを通過した後、時刻t4に製品Aの後端がローラ38の外面から離れると、この時点でローラ38の回転が停止されるので、パルス信号の出力もまた停止される。
【0029】
次に、上述した集積供給装置により実施される製品Aの集積供給方法について説明する。
図2に示されるように、集積するべき製品Aを、例えばベルトコンベヤからなる搬送ライン2にて一定の速度で搬送する。このとき、製品Aは相互に間隔を存して搬送されていてもよいし、また、密集した状態で搬送されていてもよい。
【0030】
搬送された製品Aを、エレベータユニット24の昇降テーブル60上にて一列に滞留させ、ここに製品列を形成する。なお、製品列の先頭には図示しない製品ストッパが配置されている。
一方、製品Aを搬送する過程で、計測ユニット30により個々の製品Aの長さLを計測する。具体的には、コントローラ26は、上述した測長センサ48及び製品検出センサ58からそれぞれパルス信号及び検出信号の出力を受け取り、これら信号に基づき製品Aの長さLを計測する。
【0031】
図7を参照すると、このときコントローラ26が実行する計測ルーチンが示されている。具体的には、先ずそのステップS10において、製品検出センサ58から検出信号が出力されているか否かを判別し、そして、その出力があるときのみ(Yes)、次のステップS12に進む。
ステップS12では、測長センサ48から出力されるパルス信号の立ち上がりがあるか否かを判別し、この判別が成立するときは(Yes)、次にステップS14を実行する。
【0032】
そして、ステップS14では、所定のカウントパルス変数CPに所定の加算値(=1)を加算して、その変数CPの値をインクリメントする。
製品検出センサ58から検出信号が出力されている間は、コントローラ26は以上のステップS10〜S14の手順を繰り返しながらカウントパルス変数CPの値を1ずつインクリメントしていく。
【0033】
この後、製品検出センサ58からの出力が途絶えると、コントローラ26は計測ルーチンを一旦終了し、この間にインクリメントしたカウントパルス変数CPの値(=例えば製品1個分)をメモリに保存する。ここで、製品Aの1個あたり、その長さLについてカウントパルス変数CPが実際にいくらの値を示すかは、その製品の長さL、この長さLに対応するローラ38の回転角、また、スリット孔の数等を考慮して、予め正確に設定されている。
【0034】
ここで、図6からも明らかなように、コントローラ26は上述の計測ルーチンを実行することで、測長センサ48から出力されるパルス信号については、製品検出センサ58の出力があるときのみ、その出力を有効なものとしてカウントする(例えば時刻t2〜t3)。この結果、実際に製品Aが計測地点Pを通過している期間に出力されたパルス信号のみがカウントパルス変数CPの値に含まれ、その他の期間(例えば時刻t1〜t2及び時刻t3〜t4)に出力されたパルス信号については無視される。
【0035】
また、コントローラ26は上述した計測ルーチンを実行し、計測地点Pを通過する製品Aの長さLを計測するとともに、その計測結果を順次加算して、昇降テーブル60上に搬送された製品Aの個数を算出することができる。
具体的には、図6に示されるように、1つの製品Aの通過により時刻t3にカウントパルス変数CPの値が保存された後、次の製品Aが計測地点Pに到達すると(時刻t5)、その時点からカウントパルス変数CPのインクリメントが再開され、その製品Aが計測地点Pを通過した時点(時刻t6)でカウントパルス変数CPの値は2倍に増加(=製品2個分)している。
【0036】
コントローラ26は、上述のようにカウントパルス変数CPの値を順次加算することで、昇降テーブル60上に滞留している製品Aの個数を正確に算出することができる。
コントローラ26は更に、上述の算出結果に基づいて、供給するべき集積製品列Bが確実に形成されたか否かを判別することができる。具体的には、コントローラ26は図7の計測ルーチンの実行に並行して、昇降テーブル60上に搬送された製品Aの個数が所定個数(例えば5個)に達したか否かを判定する処理を実行する。
【0037】
図8を参照すると、コントローラ26が実行する判定ルーチンが示されており、具体的には先ず、そのステップS20において、カウントパルス変数CPの値が所定の設定値CPmに達したか否かを判別する。
この設定値CPmは、得られたカウントパルス変数CPに基づいて、昇降テーブル60上に集積製品列Bが確実に形成されたことを判定するための判定閾値として設定されている。具体的には、図2に示されるように、昇降テーブル60上に集積製品列Bが形成されたとき、その全長LBは製品Aの5個分の長さに相当する。一方、計測地点Pは集積製品列Bの後端から例えば所定の間隔LOだけ後方にオフセットして配置されているので、集積製品列Bの後方にこの間隔LO分の長さだけ製品Aが滞留していれば、集積製品列Bが昇降テーブル60上に完全に形成されていることを確認することができる。
【0038】
なお、これら全長LB及び間隔LOの具体的な値はそれぞれ自由に設定することができ、その作業は上述した表示/入力部28を通じて行うことができる。例えば全長LBの値は、包装するべき製品Aの仕様やその集積するべき個数に応じて適宜に書き換えることができる。また、間隔LOは昇降テーブル60の昇降に対して、実際に計測ユニット30が干渉しない程度の値に設定されている。
【0039】
従って、カウントパルス変数CPを加算した結果、その値が集積製品列Bの全長LB(=製品5個分の長さ)及び間隔LOを合算した長さ(=LB+LO)に相当するパルス数に達したとき、ステップS20での判定が成立する(Yes)。
コントローラ26は続いてステップS22を実行し、製品検出センサ58からの検出信号の出力を確認する。この検出信号が出力されていれば(Yes)、図2に示される状態で昇降テーブル60上に集積製品列Bが完全に形成されていることが確認できるので、この場合、コントローラ26はステップS24に進む。
【0040】
ステップS24では、コントローラ26は現在のカウントパルス変数CPの値をリセットし、代わりにオフセットパルス変数POを与える。オフセットパルス変数POの値は、上述した間隔LOの長さに相当するパルス数であり、このような処理は、既に計測地点Pを通過した製品Aの長さ分のパルス数を、カウントパルス変数CPの初期値として与えるためのものである。
【0041】
そして、コントローラ26はステップS26に進み、ここで判定成立信号を出力する。この判定成立信号は、同時にアクチュエータ62に対する作動指令信号をも形成し、コントローラ26はこの信号の出力によりアクチュエータ62を駆動して昇降テーブル60を上昇させ、上述のように集積製品列Bを所定の抱えラッチに向けて供給する。
【0042】
集積製品列Bの供給が完了すると、コントローラ26はアクチュエータ62を駆動して昇降テーブル60を下降させる。この後、後続の製品Aがその搬送により昇降テーブル60上に順次一列をなして滞留する。
なお、上述の説明では、昇降テーブル60上に製品Aが全く滞留していない状態で、その集積供給動作を開始した場合について説明しているが、次回からの集積供給動作においては、判定ルーチンの実行においてカウントパルス変数CPには既に、初期値としてオフセットパルス変数PO(間隔LOに相当するパルス数)が与えられているので、ステップS20において判定が成立するためには、カウントパルス変数CPの値が製品Aの5個分の長さに相当するパルス数だけ新たに加算されるだけでよい。従って、通常の集積供給動作においては、製品Aの個数の算出において、その個数が5個に達したとき、その時点でコントローラ26は直ちに集積製品列Bの供給を開始することができる。
【0043】
本実施例の集積供給装置を用いた集積供給方法は、集積するべき個々の製品Aの長さLを直接的に計測することにより、集積された製品列に所望の個数分の製品Aが確実に含まれることを正確に判定することができる。また、その判定が成立した時点で直ちに集積製品列Bの供給を開始できるから、集積包装機全体としての稼働率を向上し、その処理能力を大幅に高める。
【0044】
また、個々の製品Aについての寸法公差や、その外面に付された模様等の影響による誤判定がなく、常に安定した製品供給が可能である。
本発明は上述した実施例以外にも種々に変形して実施可能である。例えば、計測ユニット30は、搬送される製品Aに対してその上面だけでなく、側面や下面に向かって配置されていてもよい。また、ローラ38やスリット付ディスク44、そして、測長センサ48や製品検出センサ58の具体的な構成は種々に変形可能であり、ローラ38の回転に伴うパルス信号の発生は、電気的又は電磁的な他の技術手段により実現可能である。
【0045】
上述した実施例では、搬送ライン2の搬送速度は一定としているが、その搬送速度が可変されるものであってもよい。なお、搬送速度が一定である場合、計測ユニット30を透過型センサに置き換え、そのセンサ出力時間Tと搬送速度Vとの関係から製品長さLを算出しても良い。
また、上述の実施例では計測ユニット30が上下に揺動するものとしているが、単に直動させてもよい。なお、計測ユニット30は包装機に対して固定されていてもよく、この場合、搬送ライン2上でのローラ38の最小高さhは、製品Aの厚みHと同一に設定され、また、製品検出センサ58は不要である。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の製品の集積供給装置及び集積供給方法(請求項1,3)によれば、ローラと製品の外面との接触により製品の長さを計測しているので、製品の搬送速度が変動していても、確実にその計測が可能となる。それ故、供給するべき集積製品列に所望の個数の製品が正確且つ確実に含まれることになるので、包装機の停止や包装不良を招くことがなく、信頼性が向上する。また、製品を集積した時点で直ちに供給を開始することができるので、包装機の処理能力を大幅に向上することができる。
【0047】
また、ローラが製品の厚み方向に変位できれば(請求項2)、搬送される製品毎にそれぞれ計測が可能であり、また、その変位分の計測誤差が補償されるので、装置の汎用性をも向上させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】集積包装機内での包装処理の流れを示した斜視図である。
【図2】集積供給装置の構成及び配置を概略的に示した図である。
【図3】計測ユニットを具体的に示した側面図である。
【図4】図3中、IV−IV線に沿う断面図である。
【図5】計測ユニットの揺動をモデル的に示した図である。
【図6】パルス信号及び検出信号の時間的な変化をそれぞれ示した図である。
【図7】計測ルーチンを示したフローチャートである。
【図8】判定ルーチンを示したフローチャートである。
【符号の説明】
2 搬送ライン(搬送経路)
24 エレベータユニット(供給手段)
26 コントローラ(計測手段、算出手段)
30 計測ユニット(計測手段)
38 ローラ
42 Oリング
44 スリット付ディスク(パルス発信器)
48 測長センサ(パルス発信器)
54 貫通孔(支持機構)
56 支持ロッド(支持機構)
58 製品検出センサ
60 昇降テーブル(集積セクション)
Claims (3)
- 製品を所定の個数に集積した状態で包装機に供給する集積供給装置において、
製品を搬送する搬送経路と、
前記搬送経路に設けられ、搬送される製品を一列に滞留させて集積製品列を形成する集積セクションと、
前記集積セクションの入口直前にて製品が所定の計測地点を通過するとき、搬送方向でみてその製品の長さを計測し、計測信号を出力する計測手段と、
前記計測手段からの計測信号を加算し、加算した長さと前記製品1個あたりの長さとを対比して前記集積セクション内に搬送された製品列の前記製品の個数を算出する算出手段と、
前記算出手段により算出された製品の個数が所定個数に達したとき、前記集積製品列を包装機に向けて供給する供給手段と
を具備し、
前記計測手段は、
前記計測地点を通過する製品の外面に接して回転するローラと、
前記ローラの回転角に応じて前記計測信号としてのパルス信号を出力するパルス発信器とを含む
ことを特徴とする製品の集積供給装置。 - 前記計測手段は、
前記ローラを製品の厚み方向に変位自在に支持する支持機構と、
前記計測地点に配置され、製品が前記計測地点を通過する期間、その製品の検出信号を出力する製品検出センサとを更に含み、
前記製品検出センサから検出信号が出力されるときのみ、前記パルス発信器からのパルス信号の出力を有効とすることを特徴とする請求項1に記載の製品の集積供給装置。 - 搬送経路を通じて製品を搬送する一方、前記搬送経路に設けた集積セクションにて製品を一列に滞留させて集積製品列を形成し、この製品の搬送過程にて、前記集積セクションの入口直前の所定の計測地点を製品が通過するとき、製品の外面にローラを接触させて回転させ、このローラの回転角に応じて出力するパルス信号に基づき、搬送方向でみてその製品の長さを計測し、この計測結果を加算して前記集積セクション内に搬送された製品の個数を算出するとともに、この算出した個数が所定個数に達したとき、前記集積製品列を包装機に向けて供給することを特徴とする製品の集積供給方法。
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