JP2001164597A - 支点ピン構造体およびチルト・アングルドーザ装置 - Google Patents
支点ピン構造体およびチルト・アングルドーザ装置Info
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Abstract
作がコスト高であったし、生産性も悪かった。 【解決手段】 四面体に形成されているブロック16
と、このブロック16の対向二面から軸心同一としてそ
れぞれ突出されている対の支点ピン18A,18Bと、
この支点ピン18A,18Bの軸心と直交して前記ブロ
ック16における他の対向二面に貫通しているピン挿通
孔19に挿通されている支点ピン20と、を備え、この
支点ピン20の両端が前記ブロック16における他の対
向二面から軸心同一としてそれぞれ突出されている支点
ピン構造体(クロスピン)15とすることで、機械加工
で製作できるようにした。
Description
(クロスピン構造体)およびチルト・アングルドーザ装
置に関する。
ドーザ装置として、ブレード(排土板)をチルト動作可
能でかつアングル動作可能として軸支しているチルト・
アングルドーザ装置は公知である。例えば、図7
(1)、図8および図9で示すように、走行機体(トラ
ックフレーム)1の左右にクローラで例示する走行体2
を備え、この走行機体1上に旋回軸受3を介して縦軸心
O−O廻りに旋回台4を備えたバックホー5において
は、左右の走行体2間において走行機体2の前部に、平
面視で門形乃至U形の支持腕6をドーザーシリンダ7に
よって上下動自在に備え、支持腕6にアングル支点ピン
8を中心として図8の矢示Aで示すように、アングルシ
リンダ9の伸縮によってアングル動作可能にブレード1
0を軸支するとともに、チルト支点ピン11を中心とし
て図9の矢示Bで示すように、チルトシリンダ12の伸
縮によってブレード10をチルト動作可能に軸支したチ
ルト・アングルドーザ装置13が装備されている。
アングル支点ピン8とチルト支点ピン11とが前後に別
個になっていることから、機体幅に比べてブレード10
の幅が広くしかも旋回中心O−Oからブレード10まで
の距離も長くなることでドーザ部分が大型化し、下記の
欠点があった。 バックホー等の作業機の運搬に大型トラックが必要
となる。 狭い現場(都市の市街地)での作業(使用)が困難
となる。 ブレードに偏荷重が作用するため、これを補強する
必要があって、重量が過大でコスト高となる。
く、これに伴い削り取る土量が少なくなって均平作業性
能が低下する。 全体の大型化によりコスト高となる。 このような欠点は、アングル支点ピンをできるだけブレ
ードに近づけて軸支させることによってある程度は解決
でき、このためには、支点ピン構造体をクロスピン構造
等にすることが採用される。例えば、図7(2)で示す
ような支点ピン構造体(クロスピン)14を採用すると
か、特開平8−184072号公報で開示されているよ
うな球面軸受部を有する連結軸(連結ピン)を採用する
ことがあった。
ロスピン14は、鍛造品を加工して製作されることか
ら、次のような課題があった。 鍛造成形金型が高価であること。 機械加工も直角度割り出し等難易度が高い。 従って、コスト高であり、特にバックホー等に用い
る生産量の少ない特装機のような受注生産機では採用で
きない。
示されている球面軸受部を有するものでは、その構造が
複雑である故に、コスト高を招くだけでなく、組立分解
等も困難でメンテナンスの面でも不利となり、結果とし
てチルト・アングル動作を軽快かつ円滑に行い難く、特
に、土工作業等であることから、耐久性の点でも課題が
ある。そこで本発明は、切削・穴穿け等の機械加工等に
よって、簡単かつ容易に製作することが可能でありなが
ら、その製品精度も高く維持できる支点ピン構造体を提
供するものであり、また、この支点ピン連結体を用いた
チルト・アングル動作が正確かつ軽快にできるチルト・
アングルドーザ装置を提供することが目的である。
めの本発明に係る支点ピン構造体15は、四面体に形成
されているブロック16と、このブロック16の対向二
面から軸心同一としてそれぞれ突出されている対の支点
ピン18A,18Bと、この支点ピン18A,18Bの
軸心と直交して前記ブロック16における他の対向二面
に貫通しているピン挿通孔19に挿通されている支点ピ
ン20と、を備え、この支点ピン20の両端が前記ブロ
ック16における他の対向二面から軸心同一としてそれ
ぞれ突出されていることを特徴とするものである(請求
項1)。
5は、四面体のブロック16に対の支点ピン18A,1
8Bを突出形成し、これらは、切削加工等の機械加工等
によって精度よく製作できるし、ピン挿通孔19の穴穿
け作業をしてこの孔19に支点ピン20を挿通すれば安
価で高精度のものを製作できる。また、前記ブロック1
6の残りの対向二面の少なくとも一面が、このブロック
16の装着面16Eとされており、この装着面16Eに
装着孔27が形成されていることによって、支点ピン構
造体15の装着(取り付け)も正確、容易となるし、組
立分解等のメンテナンス性も向上するのである(請求項
2)。
に、前記ピン挿通孔19に連通する潤滑用主孔24A,
24Bが軸心方向に形成されており、この主孔24A,
24Bから対の支点ピン18A,18Bの外周面に至る
潤滑用副孔25A,25Bが形成されていることによっ
て、支点ピン構造体15における軸支部分の潤滑性が向
上できて軽快にして円滑な動作が耐久性を向上しつつ得
ることができるし、主孔24A,24B、副孔25A,
25Bの形成もドリル等の機械加工によって製作できる
のである(請求項3)。
点ピン11の軸心廻りでチルト動作可能に軸支され、か
つ、アングル支点ピン8の軸心廻りでアングル動作可能
に軸支されているチルト・アングルドーザ装置におい
て、前述した請求項1〜3のいずれかに記載の支点ピン
構造体15を備え、該構造体15の対の支点ピン18
A,18Bとこれと直交する支点ピン20のいずれか一
方がチルト支点ピン11とされ、他方がアングル支点ピ
ン8とされていることを特徴とするものである(請求項
4)。
スジョイント(十字接手)を有する各部に採用すること
が可能であるが、チルト・アングルドーザ装置の支点ピ
ンとして採用することによって、チルト・アングル動作
が軽快・円滑にできて、メンテナンス性も向上できるの
である。
体およびこれを用いたチルト・アングルドーザ装置につ
いて説明する。なお、チルト・アングルドーザ装置13
の基本構成については、図7〜図9を参照して既述した
構成と共通するので共通部分は共通符号で示し、以下、
専ら、相違点(すなわち、本発明の構成)について説明
する。本発明に係る支点ピン構造体15は、図1および
図2で示すように、支持腕6の前面部から突設されたブ
ラケット6Aとブレード10の背面との間に装着されて
いる。
の金属材料を切削加工等して四面体に形成されているブ
ロック16を備え、このブロック16の対向二面16
A,16Bから座部17A,17Bを介して軸心同一と
してそれぞれ突出されている円柱状とされた対の支点ピ
ン18A,18Bを備え、この支点ピン18A,18B
の軸心と直交して前記ブロック16の他の対向二面16
C,16Dに貫通する円筒状とされたピン挿通孔19が
穴穿け作業等によって穿設されている。このピン挿通孔
19には、図2で示すように円柱状とされた支点ピン2
0が挿通され、この支点ピン20の両端が対向二面16
C,16Dから軸心同一としてそれぞれ突出され、ブラ
ケット6Aに形成した上下の筒ボス6Bに軸支されてい
るとともに抜止めプレート21をボルト21Aとによっ
て抜止め状態で位置決めされている。
18Bはチルト支点ピン11であり、ブレード10側の
ボス10A,10Bにブシュメタル22A,22Bを介
して軸支されており、支点ピン20はアングル支点ピン
8であり、上下のブシュメタル23A,23Bを介して
ピン挿通孔19に挿通されて上下の筒ボス6Bに軸支さ
れている。従って、アングル動作用の伸縮シリンダ9を
伸縮させると、ブレード10はアングル支点ピン8を中
心として図1の矢示Aのようにアングル動作し、チルト
用の伸縮シリンダ12を伸縮させると、ブレード10は
チルト支点ピン11を中心として図3の矢示Bのように
チルト動作するのであり、ここに、チルト支点ピンとア
ングル支点ピンをブロックで一体化し、アングル支点ピ
ンをできるだけブレードに近づけ、図7〜図9で示した
チルト・アングルドーザ装置の課題〜を解消してい
るのである。
ピン18A,18Bには、その軸心上に軸方向に延伸し
て潤滑用の主孔24A,24Bがピン挿通孔19に連通
して形成されていると共に、主孔24A,24Bから分
岐して支点ピン18A,18Bの外周面に向かって潤滑
用の副孔25A,25Bが形成されており、ここに、主
孔(24A)の端部に潤滑用油のホース又はグリス等の
注入ニップル等の給油具26を設けて、この給油具26
を介して潤滑油を給油することによって、ブシュメタル
22A,22B,23A,23B等の軸支部が潤滑可能
とされ、ここに、軽快かつ円滑なチルト・アングル動作
が可能とされている。
ック16における残りの対向二面16E,16Fのうち
少なくとも一方の面(図では16Eであるが16Fでも
よいし、両面でも良い)は装着面16Eとされており、
この面16Eにはキリネジ孔で例示する4個の装着孔2
7が形成されているのである。なお、図1において、2
8はアングルシリンダ9に対する作動油の給排ホースで
あり、29はチルドシリンダ12に対する作動油の給排
ホースを示している。なお、実施形態では支点ピン18
A,18Bをチルト支点、支点ピン20をアングル支点
としているが、これは支点ピン18A,18Bをアング
ル支点、支点ピン20をチルト支点とすることもでき
る。
安価で製作が容易でしかも精度のよい支点ピン構造体を
提供でき、この支点ピン構造体を用いたチルト・アング
ルドーザ装置は、動作が軽快・円滑で耐久性等に優れた
ものとして提供できる。
面図である。
(2)はクロスピンの斜視図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 四面体に形成されているブロック(1
6)と、このブロック(16)の対向二面から軸心同一
としてそれぞれ突出されている対の支点ピン(18A)
(18B)と、この支点ピン(18A)(18B)の軸
心と直交して前記ブロック(16)における他の対向二
面に貫通しているピン挿通孔(19)に挿通されている
支点ピン(20)と、を備え、この支点ピン(20)の
両端が前記ブロック(16)における他の対向二面から
軸心同一としてそれぞれ突出されていることを特徴とす
る支点ピン構造体。 - 【請求項2】 前記ブロック(16)の残りの対向二面
の少なくとも一面が、このブロック(16)の装着面
(16E)とされており、この装着面(16E)に装着
孔(27)が形成されていることを特徴とする請求項1
に記載の支点ピン構造体。 - 【請求項3】 前記対の支点ピン(18A)(18B)
に、前記ピン挿通孔(19)に連通する潤滑用主孔(2
4A)(24B)が軸心方向に形成されており、この主
孔(24A)(24B)から対の支点ピン(18A)
(18B)の外周面に至る潤滑用副孔(25A)(25
B)が形成されていることを特徴とする請求項1又は2
に記載の支点ピン構造体。 - 【請求項4】 ブレード(10)がチルト支点ピン(1
1)の軸心廻りでチルト動作可能に軸支され、かつ、ア
ングル支点ピン(8)の軸心廻りでアングル動作可能に
軸支されているチルト・アングルドーザ装置において、 請求項1〜3のいずれかに記載の支点ピン構造体(1
5)を備え、該構造体(15)の対の支点ピン(18
A)(18B)とこれと直交する支点ピン(20)のい
ずれか一方がチルト支点ピン(11)とされ、他方がア
ングル支点ピン(8)とされていることを特徴とするチ
ルト・アングルドーザ装置。
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