JP2001164139A - 染料飛散防止剤 - Google Patents
染料飛散防止剤Info
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- JP2001164139A JP2001164139A JP37623899A JP37623899A JP2001164139A JP 2001164139 A JP2001164139 A JP 2001164139A JP 37623899 A JP37623899 A JP 37623899A JP 37623899 A JP37623899 A JP 37623899A JP 2001164139 A JP2001164139 A JP 2001164139A
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- scattering
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 染料の粉塵飛散をなくす、水になじみやすく
凝集物も生じず、かつ、染料に配合しても染料粉体の流
動性を維持し取り扱い容易な染料飛散防止剤の提供。 【解決手段】 有機疎水性物質と炭素数８〜２２のアル
キル基、ないしアルケニル基を少なくともひとつ有する
ＨＬＢ７〜１３の非イオン界面活性剤を含む事を特徴と
する染料飛散防止剤の提供。
凝集物も生じず、かつ、染料に配合しても染料粉体の流
動性を維持し取り扱い容易な染料飛散防止剤の提供。 【解決手段】 有機疎水性物質と炭素数８〜２２のアル
キル基、ないしアルケニル基を少なくともひとつ有する
ＨＬＢ７〜１３の非イオン界面活性剤を含む事を特徴と
する染料飛散防止剤の提供。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、染料の飛散防止性
を改良する染料飛散防止剤に関する。
を改良する染料飛散防止剤に関する。
【０００２】
【従来の技術】染料の粉塵の飛散防止のために、各種飛
散防止剤を染料に添加する事は、例えば、公開Ｓ５６−
１０３２５１、公開Ｓ５６−１１５３５９、公開Ｓ５７
−１６５４５８、公開Ｓ６４−９２７２、公開Ｈ６−１
３６２７９等の特許に見られるように各種の飛散防止剤
が試みられてきたが、その効果が不充分であったり、該
防止剤の水溶性、水分散性が不充分のため水系における
実用に際してオイル状物質が浮遊する等の問題があっ
た。
散防止剤を染料に添加する事は、例えば、公開Ｓ５６−
１０３２５１、公開Ｓ５６−１１５３５９、公開Ｓ５７
−１６５４５８、公開Ｓ６４−９２７２、公開Ｈ６−１
３６２７９等の特許に見られるように各種の飛散防止剤
が試みられてきたが、その効果が不充分であったり、該
防止剤の水溶性、水分散性が不充分のため水系における
実用に際してオイル状物質が浮遊する等の問題があっ
た。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、染料の粉塵飛散をなくす、水になじみやすく凝集物
も生じず、かつ、染料に配合しても染料粉体の流動性を
維持し取り扱い容易な染料飛散防止剤の提供にある。
は、染料の粉塵飛散をなくす、水になじみやすく凝集物
も生じず、かつ、染料に配合しても染料粉体の流動性を
維持し取り扱い容易な染料飛散防止剤の提供にある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、有機疎水性物
質と炭素数８〜２２のアルキル基、ないしアルケニル基
を少なくともひとつ有するＨＬＢ７〜１３の非イオン界
面活性剤を含む事を特徴とする染料飛散防止剤に関す
る。
質と炭素数８〜２２のアルキル基、ないしアルケニル基
を少なくともひとつ有するＨＬＢ７〜１３の非イオン界
面活性剤を含む事を特徴とする染料飛散防止剤に関す
る。
【０００５】
【発明の実施の形態】本発明の染料飛散防止剤は、有機
疎水性物質と炭素数８〜２２のアルキル基、ないしアル
ケニル基を少なくともひとつ有するＨＬＢ７〜１３の非
イオン界面活性剤を含む事を特徴とする。本発明での有
機疎水性物質としては、例えば、流動パラフィン、分岐
長鎖パラフィン、長鎖オレフィン、低分子オレフィンオ
リゴマー、フタール酸エステル系可塑剤等があげられる
が、好ましくは流動パラフィン、分岐長鎖パラフィン、
長鎖オレフィン、低分子オレフィンオリゴマーであり、
特に好ましくは、生分解性良好で、安全性の良好な流動
パラフィンである。
疎水性物質と炭素数８〜２２のアルキル基、ないしアル
ケニル基を少なくともひとつ有するＨＬＢ７〜１３の非
イオン界面活性剤を含む事を特徴とする。本発明での有
機疎水性物質としては、例えば、流動パラフィン、分岐
長鎖パラフィン、長鎖オレフィン、低分子オレフィンオ
リゴマー、フタール酸エステル系可塑剤等があげられる
が、好ましくは流動パラフィン、分岐長鎖パラフィン、
長鎖オレフィン、低分子オレフィンオリゴマーであり、
特に好ましくは、生分解性良好で、安全性の良好な流動
パラフィンである。
【０００６】本発明に用いる非イオン界面活性剤として
は、炭素数８〜２２のアルキル基、ないしアルケニル基
を少なくともひとつ有する必要があり、このようなアル
キル、アルケニル基としては、オクチル、２エチルヘキ
シル、デシル、ドデシル、イソデシル、トリデシル、ヘ
キサデシル、オクタデシル、オレイル等があげられ、こ
れらのアルキルないしアルケニル基に、エーテル、エス
テル、アミド、結合等を介して、アルキレンオキシドが
付加しているものがあげられる。
は、炭素数８〜２２のアルキル基、ないしアルケニル基
を少なくともひとつ有する必要があり、このようなアル
キル、アルケニル基としては、オクチル、２エチルヘキ
シル、デシル、ドデシル、イソデシル、トリデシル、ヘ
キサデシル、オクタデシル、オレイル等があげられ、こ
れらのアルキルないしアルケニル基に、エーテル、エス
テル、アミド、結合等を介して、アルキレンオキシドが
付加しているものがあげられる。
【０００７】アルキレンオキシドとしては、エチレンオ
キシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシドがあげ
られるが、好ましくは、エチレンオキシド単独、もしく
はエチレンオキシド、プロピレンオキシド混合物であ
る。これらの非イオン界面活性剤は、ＨＬＢが７〜１３
である必要がある。そのようなＨＬＢになるように、ア
ルキル基、アルケニル基、アルキレンオキシドの付加モ
ル数を設定する必要がある。具体的には、長鎖アルコー
ルのエチレンオキシド付加体、長鎖アルコールのエチレ
ンオキシド、プロピレンオキシド混合物の付加体、長鎖
脂肪酸のエチレンオキシド付加体、長鎖脂肪酸のエチレ
ンオキシド、プロピレンオキシド混合物の付加体であっ
て、ＨＬＢ７〜１３のものが好ましい。本発明の非イオ
ン界面活性剤は、該有機疎水性物質の染料への吸着を促
進すると共に、染料の水への溶解、分散を良好とするも
のであり、しかも発泡抑制効果があり、そのためには、
上記のＨＬＢの範囲内でなければならない。該有機疎水
性物質と非イオン界面活性剤の配合比は、質量比で１
０：０．５〜１０：２０が好ましい。
キシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシドがあげ
られるが、好ましくは、エチレンオキシド単独、もしく
はエチレンオキシド、プロピレンオキシド混合物であ
る。これらの非イオン界面活性剤は、ＨＬＢが７〜１３
である必要がある。そのようなＨＬＢになるように、ア
ルキル基、アルケニル基、アルキレンオキシドの付加モ
ル数を設定する必要がある。具体的には、長鎖アルコー
ルのエチレンオキシド付加体、長鎖アルコールのエチレ
ンオキシド、プロピレンオキシド混合物の付加体、長鎖
脂肪酸のエチレンオキシド付加体、長鎖脂肪酸のエチレ
ンオキシド、プロピレンオキシド混合物の付加体であっ
て、ＨＬＢ７〜１３のものが好ましい。本発明の非イオ
ン界面活性剤は、該有機疎水性物質の染料への吸着を促
進すると共に、染料の水への溶解、分散を良好とするも
のであり、しかも発泡抑制効果があり、そのためには、
上記のＨＬＢの範囲内でなければならない。該有機疎水
性物質と非イオン界面活性剤の配合比は、質量比で１
０：０．５〜１０：２０が好ましい。
【０００８】本発明においては、油溶性のアニオン界面
活性剤を、非イオン界面活性剤の効果をさらに高めるた
め、さらに配合しても良い。該油溶性アニオン界面活性
剤としては、石油スルホン酸塩、長鎖アルキルベンゼン
スルホン酸塩、長鎖オレフィンスルホン酸塩等があげら
れるが、石油スルホン酸塩が特に好ましい。これらの油
溶性のアニオン界面活性剤の配合量は非イオン界面活性
剤に対して重量比で０．５〜５．０が好ましい。
活性剤を、非イオン界面活性剤の効果をさらに高めるた
め、さらに配合しても良い。該油溶性アニオン界面活性
剤としては、石油スルホン酸塩、長鎖アルキルベンゼン
スルホン酸塩、長鎖オレフィンスルホン酸塩等があげら
れるが、石油スルホン酸塩が特に好ましい。これらの油
溶性のアニオン界面活性剤の配合量は非イオン界面活性
剤に対して重量比で０．５〜５．０が好ましい。
【０００９】本発明の染料飛散防止剤の使用量は、染料
粉体に対して０．１〜５質量％が好ましい。０．１質量
％未満では粉塵防止効果が少なく、５質量％を超えると
粉体の流動性が低下する。本発明の染料飛散防止剤は、
染料粉体に添加し、ドライケーキの場合は粉砕混合す
る。具体的には、ヤリヤー粉砕機のような粉砕機で粉砕
やナウターミキサー等の混合機を用いて混合すれば良
い。又、粉末化する前のドライケーキを使用する場合、
ドライケーキ上に該飛散防止剤を添加もしくは噴霧し
て、次いで、ヤリヤー粉砕機のような粉砕機で粉砕し、
必要に応じナウターミキサー等の混合機を用いて混合す
れば良い。
粉体に対して０．１〜５質量％が好ましい。０．１質量
％未満では粉塵防止効果が少なく、５質量％を超えると
粉体の流動性が低下する。本発明の染料飛散防止剤は、
染料粉体に添加し、ドライケーキの場合は粉砕混合す
る。具体的には、ヤリヤー粉砕機のような粉砕機で粉砕
やナウターミキサー等の混合機を用いて混合すれば良
い。又、粉末化する前のドライケーキを使用する場合、
ドライケーキ上に該飛散防止剤を添加もしくは噴霧し
て、次いで、ヤリヤー粉砕機のような粉砕機で粉砕し、
必要に応じナウターミキサー等の混合機を用いて混合す
れば良い。
【００１０】
【実施例】以下、実施例により具体的に説明するが、本
発明はこれらの実施例により限定されるものではない。
尚、％はいずれも質量％を示す。下記の４種類の試験を
行った。 １．水との相溶性；染料飛散防止剤を１００ｃｍ３ビー
カーの中に入れた５０ｃｍ３の水に滴下して状態を観察
する。 ×；油の分離あり ○；均一乳化分散 ２．染料の分散性；染料飛散防止剤０．４％を噴霧した
ポリエステル用染料１ｇを１５０ｃｍ３サンプルビンに
入れて上下に振とうした後、静置してビンの中を観察す
る。 ×；粉塵が舞いなかなか納まらない。 〇；粉塵が舞
うがすぐに納まる。 ３．液安定性 染料飛散防止剤の０．４％水乳化液を２５℃、３時間静
置して、状態を観察する。 ×；分離 〇；分離なし ４．染色斑 染料飛散防止剤０．４％を噴霧したポリエステル用染料
０．５％の１３５℃に加熱した水分散液中にポリエステ
ル布を数回浸漬して染料の凝集を観察する。 ×；凝集 〇；ほとんど凝集なし ◎；全く凝集な
し 表１に示す各成分を配合した染料飛散防止剤を調製して
上記の各種試験を行った。
発明はこれらの実施例により限定されるものではない。
尚、％はいずれも質量％を示す。下記の４種類の試験を
行った。 １．水との相溶性；染料飛散防止剤を１００ｃｍ３ビー
カーの中に入れた５０ｃｍ３の水に滴下して状態を観察
する。 ×；油の分離あり ○；均一乳化分散 ２．染料の分散性；染料飛散防止剤０．４％を噴霧した
ポリエステル用染料１ｇを１５０ｃｍ３サンプルビンに
入れて上下に振とうした後、静置してビンの中を観察す
る。 ×；粉塵が舞いなかなか納まらない。 〇；粉塵が舞
うがすぐに納まる。 ３．液安定性 染料飛散防止剤の０．４％水乳化液を２５℃、３時間静
置して、状態を観察する。 ×；分離 〇；分離なし ４．染色斑 染料飛散防止剤０．４％を噴霧したポリエステル用染料
０．５％の１３５℃に加熱した水分散液中にポリエステ
ル布を数回浸漬して染料の凝集を観察する。 ×；凝集 〇；ほとんど凝集なし ◎；全く凝集な
し 表１に示す各成分を配合した染料飛散防止剤を調製して
上記の各種試験を行った。
【００１１】
【表１】
【００１２】上記の表１の非イオン界面活性剤は、下記
の種類を用いた。 Ａ ドバノール２３Ｃ−Ｃ；ＨＬＢ ８，１（ライオン
社製） Ｂ レオコールＳＣ−５０；ＨＬＢ １０，５（ライオ
ン社製） Ｃ レオコールＳＣ−９０；ＨＬＢ １３，３（ライオ
ン社製） Ｄ ラウリルアルコールのエチレンオキシド２モル付加
体；ＨＬＢ ６，４ Ｅ レオコールＳＣ−１２０；ＨＬＢ １４，５（ライ
オン社製） 試験結果を下記の表２に示す。
の種類を用いた。 Ａ ドバノール２３Ｃ−Ｃ；ＨＬＢ ８，１（ライオン
社製） Ｂ レオコールＳＣ−５０；ＨＬＢ １０，５（ライオ
ン社製） Ｃ レオコールＳＣ−９０；ＨＬＢ １３，３（ライオ
ン社製） Ｄ ラウリルアルコールのエチレンオキシド２モル付加
体；ＨＬＢ ６，４ Ｅ レオコールＳＣ−１２０；ＨＬＢ １４，５（ライ
オン社製） 試験結果を下記の表２に示す。
【００１３】
【表２】
【００１４】
【発明の効果】本発明の染料飛散防止剤は、染料粉塵飛
散防止効果に優れ、かつ染料の流動性を維持し、又、水
になじみやすいので、該飛散防止剤処理をした染料の水
への溶解、分散も優れ、凝集物も生じず、油浮きも生じ
ない。しかも発泡抑制効果（フィッシュアイの生成抑
制）もある。又、生分解性も良好で、かつ、生態環境に
もやさしい。
散防止効果に優れ、かつ染料の流動性を維持し、又、水
になじみやすいので、該飛散防止剤処理をした染料の水
への溶解、分散も優れ、凝集物も生じず、油浮きも生じ
ない。しかも発泡抑制効果（フィッシュアイの生成抑
制）もある。又、生分解性も良好で、かつ、生態環境に
もやさしい。
Claims (1)
- 【請求項１】 有機疎水性物質と炭素数８〜２２のアル
キル基、ないしアルケニル基を少なくともひとつ有する
ＨＬＢ７〜１３の非イオン界面活性剤を含む事を特徴と
する染料飛散防止剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP37623899A JP2001164139A (ja) | 1999-12-06 | 1999-12-06 | 染料飛散防止剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP37623899A JP2001164139A (ja) | 1999-12-06 | 1999-12-06 | 染料飛散防止剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001164139A true JP2001164139A (ja) | 2001-06-19 |
Family
ID=18506806
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP37623899A Pending JP2001164139A (ja) | 1999-12-06 | 1999-12-06 | 染料飛散防止剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001164139A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005336396A (ja) * | 2004-05-28 | 2005-12-08 | Nof Corp | 粉塵防止剤 |
-
1999
- 1999-12-06 JP JP37623899A patent/JP2001164139A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005336396A (ja) * | 2004-05-28 | 2005-12-08 | Nof Corp | 粉塵防止剤 |
| JP4569172B2 (ja) * | 2004-05-28 | 2010-10-27 | 日油株式会社 | 粉塵防止剤 |
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