JP2001163750A - ゲル状芳香剤組成物 - Google Patents

ゲル状芳香剤組成物

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JP2001163750A
JP2001163750A JP35083399A JP35083399A JP2001163750A JP 2001163750 A JP2001163750 A JP 2001163750A JP 35083399 A JP35083399 A JP 35083399A JP 35083399 A JP35083399 A JP 35083399A JP 2001163750 A JP2001163750 A JP 2001163750A
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gel
fragrance
water
fragrance composition
weight
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JP35083399A
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Kazutomi Yasuma
一臣 安間
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Ogawa and Co Ltd
Toho Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Ogawa and Co Ltd
Toho Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発泡性、ゲル化時間を任意に調整することが
でき、且つゲルの安定性、製造作業性が向上したゲル状
芳香剤組成物を提供することにある。 【解決手段】 式(1) OCN-X-NH-CO-O-Y-O-CO-NH-X-NCO (1) {式中、Xは炭素原子数6〜12を有するアルキニレ
ン、アリーレンまたはアラルキレン基を示し、Yは式 −(R1O)m−(R2O)n− (式中、R1およびR2は同一又は異なってそれぞれ炭素原
子数2〜4を有するアルキニレン基を示し、mおよびn
は同一又は異なってそれぞれ10〜250の整数を示
す。但し、m+n=20〜260の整数である)を有す
る基を示す}で表されるジイソシアネート化合物、式
(2) Z−(Y−O−CO−X−NCO)p (2) (式中、XおよびYは前述したものと同じ意義を有し、
Zはp価の多価アルコール残基を示し、pは2〜6の整
数を示す)で表されるポリイソシアネート化合物、香料
および水を含むことを特徴とするゲル状芳香剤組成物。
このゲル状芳香剤組成物においては、発泡性、ゲル化時
間を任意に調整することができ、且つゲルの安定性、製
造作業性が優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発泡性、ゲル化時
間を任意に調整することができ、且つゲルの安定性、製
造作業性が向上したゲル状芳香剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、親水性ウレタンプレポリマーを使
用した芳香体は、例えば特公昭51−40115号公
報、特公昭53−24492号公報に記載されている
が、これらは香料を含むため、強い攪拌による乳化工程
が必要であったり、ウレタン特有の発泡及び臭気問題や
製品の安定性(特に高温時の離水現象)などの改善され
るべき問題点が幾つか挙げられていた。その後、特公昭
63−64227号公報のイソシアネートブロック剤を
添加することにより発泡を抑えつつゲル化速度を速めた
り、特公平3−36542号公報のように特定ポリオー
ルを使用することにより発泡を抑えたりなどして臭気と
発泡の問題点を解決するための幾つかの方法が提案され
ている。
【0003】しかしながら、これらゲル状芳香剤組成物
で最大の問題となる作業性に関しては、特公昭61−3
4828号公報において特定溶剤を使用することで臭気
及び作業性を改善しているが、これは親水性ウレタンプ
レポリマーの粘度を下げることにより攪拌工程が改善さ
れただけであり、香料を乳化させる作業性は何ら改善さ
れていない。また、製品安定性に関しては現在も大きな
問題として残されている。
【0004】現在市場に見られるゲル状芳香剤として
は、カラギーナンゲル、ジェランゲル、ゼラチンゲル、
吸水性樹脂ゲル、金属石鹸ゲルなどが挙げられる。カラ
ギーナンゲル、ジェランゲル、ゼラチンゲル、金属石鹸
ゲルは製造の際に加熱工程が必要不可欠であるため、こ
れによる香料成分の揮発による変化が避けられない。ま
た、カラギーナンゲル、金属石鹸ゲルは温度上昇と共に
液状化するため成形に問題が生じる。更に、吸水性樹脂
においては加熱工程がないものの、流動性があるため内
容物がこぼれやすい欠点を有する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
課題に鑑みなされたものであり、発泡性、ゲル化時間を
任意に調整することができ、且つゲルの安定性、製造作
業性が向上したゲル状芳香剤組成物を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、式(1) OCN-X-NH-CO-O-Y-O-CO-NH-X-NCO (1) {式中、Xは炭素原子数6〜12を有するアルキニレ
ン、アリーレンまたはアラルキレン基を示し、Yは式 −(R1O)m−(R2O)n− (式中、R1およびR2は同一又は異なってそれぞれ炭素原
子数2〜4を有するアルキニレン基を示し、mおよびn
は同一又は異なってそれぞれ10〜250の整数を示
す。但しm+nは20〜260の整数である)を有する
基を示す}で表されるジイソシアネート化合物、式
(2) Z−(Y−O−CO−X−NCO)p (2) (式中、XおよびYは前述したものと同じ意義を有し、
Zはp価の多価アルコール残基を示し、pは2〜6の整
数を示す)で表されるポリイソシアネート化合物、香料
および水を含むことを特徴とするゲル状芳香剤組成物よ
りなる。
【0007】さらに本発明はジイソシアネート化合物、
ポリイソシアネート化合物、香料、界面活性剤および水
を含むことを特徴とするゲル状芳香剤組成物よりなる。
本発明はまた、前記ジイソシアネート化合物、ポリイソ
シアネート化合物、香料、界面活性剤、水溶性高分子化
合物および水を含むことを特徴とするゲル状芳香剤組成
物よりなる。上記ジイソシアネート化合物とポリイソシ
アネートの比は1:10〜10:1であることが好まし
い。R1が1−メチルエチレン基であり、R2がエチレン基
であり、m:nが1:1〜20:1であり、Zがグリセ
リル基であるゲル状芳香剤組成物が特に好ましい。ジイ
ソシアネート化合物とポリイソシアネート化合物との合
計重量は組成物全重量の2〜20%であるのが適当であ
る。界面活性剤はショ糖脂肪酸エステル、特にショ糖脂
肪酸モノエステルが好ましく、それを0.01〜10.0
重量%含有するのが適当である。水溶性高分子化合物は
アクリル系水溶性高分子または天然多糖類が好ましく、
それらを単独または併用して0.1〜20.0重量%含有
することが望ましい。以下、本発明の実施の形態を詳細
に説明する。
【0008】
【発明の実施の形態】式(1)で示されるジイソシアネ
ート化合物において、R1およびR2としては、例えばエチ
レン、1−メチルエチレン、プロピレン、ブチレンが挙
げられるが、その中でも特にエチレンと1−メチルエチ
レンを使用するのが好ましい。
【0009】式(1)で示されるジイソシアネート化合
物は、式 HO−(Y)−OHで表わされる化合物と、式
OCN−X−NCOで表わされるジイソシアネート化合
物をモル比にして1:2で反応させることにより得るこ
とができるが、そのためのジイソシアネート化合物とし
ては、例えば2,4−トリレンジイソシアネート、65
−トリレンジイソシアネート(異性体の2,4−トリレ
ンジイソシアネートと2,6−トリレンジイソシアネー
トの比率が65:35)、80−トリレンジイソシアネ
ート(異性体の2,4−トリレンジイソシアネートと2,
6−トリレンジイソシアネートの比率が80:20)、
2,6−トリレンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチ
レンジイソシアネート、オルトキシレンジイソシアネー
ト、メタキシレンジイソシアネート、パラキシレンジイ
ソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、
ポリメチレンポリフェニルイソシアネート、オルソトリ
ジンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、
リジンジイソシアネート、メチルシクロヘキサンジイソ
シアネート、4,4′−ジシクロメタンジイソシアネー
トが挙げられるが、その中でも特に80−トリレンジイ
ソシアネートを使用したものが好ましい。
【0010】本発明で用いられるポリイソシアネート化
合物(2)において、Zはp価の多価アルコールの残基
を意味し、多価アルコールの例としては、エチレングリ
コール、プロピレングリコール、1,4−ブチレングリ
コールなどの2価アルコール類、グリセリン、トリメチ
ロールプロパン、1,2,4−ペンタトリオール、1,2,
4−ブタントリオール、ペンタグリセリン、ペンタメチ
ルグリセリン、1,2,3−ブタントリール、1,2,3−
ペンタントリオール、2−メチルー1,2,3−プロパン
トリオール、2,3,4−ヘキサントリオールなどの3価
アルコール類、ペンタエリトリット、1,2,3,4−ペ
ンタンテトロール、2,3,4,5−ヘキサンテトロー
ル、1,2,3,5−ペンタンテトロール、1,3,4,5−
ヘキサンテトロールなどの4価アルコールなどが挙げら
れる。特にプロピレングリコール、グリセリンが好まし
い。
【0011】ジイソシアネート化合物およびポリイソシ
アネート化合物はこのまま使用してもよいが、これらの
化合物と反応しない、即ち活性酸素を持たない溶剤を加
えることにより作業性を向上させた混合物でも良い。こ
のようなイソシアネート化合物としては、東邦化学工業
(株)より、ジイソシアネートを44%含むものが「ハイ
セル OH−1AN」、ポリイソシアネートを55%含
むものが「ハイセル OH−8N」の商品名で販売され
ており、入手することができる。
【0012】親水性ウレタンプレポリマーの配合量は、
ゲル状芳香組成物全量(100重量%、以下同じ)に対
して0.5〜50重量%、好ましくは2〜15重量%の
範囲から適宜選択される。配合量が0.5重量%未満で
は十分なゲル強度が得られず、高温時の離水現象も問題
となる。また、配合量が50重量%を超えるとコスト面
や蒸散後の残渣が多くなるため好ましくない。
【0013】ジイソシアネート化合物とポリイソシアネ
ートとの混合割合は製造時に必要とされるゲル化時間及
び発泡の程度に合わせて調整することが可能であるが、
好ましくは、 例えばジイソシアネート化合物:ポリイ
ソシアネート化合物=10:1〜1:10の範囲から適
宜選択される。
【0014】本発明に用いられる香料はリモネンなどの
モノテルペン系炭化水素、アビエチンなどのジテルペン
系炭化水素、リナロールなどのテルペン系アルコール、
ベンジルアルコールなどの芳香族アルコール、シトラー
ルなどのテルペン系アルデヒド、メントンなどのテルペ
ン系ケトン、p−メチルアセトフェノンなどの芳香族ケ
トン、ジフェニルエーテルなどのフェノール誘導体、パ
ラサイメンなどの芳香族炭化水素、デカナールなどの脂
肪族アルデヒド、ベンズアルデヒドなどの芳香族アルデ
ヒド、シトラールジメチルアセタールなどのアセタール
類、イソシアルアセテートなどのカルボン酸エステル、
α、β、γ−イオノンなどの脂環式ケトン、ムスコンな
どの大環状ケトン、ローズオキサイドなどの環状エーテ
ル、インドールなどの複素環式化合物、ギ酸ゲラニルな
どの脂肪族エステル、安息香酸メチルなどの芳香族酸エ
ステル、γ−へプチルブチロンラクトンなどのラクトン
類などを任意に調合して得ることができるが、上記に限
定されるものではない。
【0015】また、香料の溶解助剤としてプロピレング
リコール、ポリエチレングリコールなどのグリコール
類、エタノール、プロピルアルコールなどの低級脂肪族
アルコールなどを香料と混合することにより用いること
ができる。
【0016】香料の配合量はゲル状芳香剤組成物全量に
対して0.1〜50重量%、好ましくは1〜10重量%
の範囲の中から適宜選択される。配合量が0.1重量%
未満の場合、満足な香り放散が期待できない。また、配
合量が50重量%を超えるとコスト面で好ましくない。
【0017】本発明で用いられる界面活性剤、好適には
ショ糖脂肪酸エステルは香料の乳化を補助し、製造工程
での作業性、特に香料乳化を伴う攪拌工程を向上する目
的で用いられる。本来、親水性ウレタンプレポリマーも
それ自身が乳化作用を有するが、ショ糖脂肪酸エステル
を併用することで簡単な攪拌で乳化することができる。
【0018】ショ糖脂肪酸エステルの脂肪酸の種類とし
ては、ベヘニル酸、ステアリン酸、パルミチン酸、ミリ
スチン酸、ラウリン酸、エルカ酸、オレイン酸などが挙
げられる。また、エステル組成はモノ、ジ、トリ、テト
ラ、ペンタ、ヘキサ、ヘプタ、オクタが挙げれ、エステ
ル組成別では、単独或いは2種類以上共存していても良
い。この中で、特に好ましいのはショ糖パルミチン酸モ
ノエステルであるが、このものには更に抗菌作用もある
ことから、従来水系ゲル状組成物に添加されているパラ
ベン類などの添加も不要となる。また、ショ糖脂肪酸エ
ステルの脂肪酸は、香料の特性などを考慮して適宜選択
することができる。
【0019】ショ糖脂肪酸エステルの配合量はゲル状芳
香剤組成物全量に対して0.01〜10重量%、好まし
くは0.1〜3重量%の範囲から適宜選択される。配合
量が0.01重量%未満の場合、十分な乳化作用を得る
ことができない。また、配合量が3重量%を超えるとコ
スト面やゲル強度に影響を与える恐れがある。
【0020】本発明で用いられる水溶性高分子はゲル状
芳香剤組成物の安定性向上、特に高温時の離水現象を防
止するために用いられる。また、ウレタンプレポリマー
のみのゲル状芳香剤組成物よりも水分の保持力が増強さ
れるため、キャリアーを水としている芳香組成物に対し
ては香りの持続効果も期待できる。
【0021】水溶性高分子の種類としてはポリアクリル
酸系、ポリアクリル酸塩系、自己架橋型ポリアクリル酸
塩系、デンプン−ポリアクリル酸グラフト共重合体、酢
酸ビニル−アクリル酸塩共重合体のケン化物、架橋ポリ
アクリル酸塩系、デンプン−アアクリルニトリルグラフ
ト系、アクリル酸塩−アクリルアミド共重合物架橋系、
ポリエチレンオキサイド系、ポリアクリルアミド系、セ
ルロース系、セルロースエーテル系、カルボキシメチル
セルロース系、カルボキシメチルセルロースナトリウム
系、ヒドロキシプロピルメチルセルロース系、イソブチ
レン−無水マレイン酸共重合体、ポリビニルアルコール
系、ポリビニルアルコール−無水マレイン酸共重合体、
アルギン酸ナトリウム及びそのエステル誘導体などの合
成水溶性高分子、またはローカストビーンガム、ジェラ
ンガム、カラギーナン、デンプンなどに代表される天然
系高分子などが挙げられるが、上記に限定されるもので
はない。
【0022】水溶性高分子の配合量はゲル状芳香組成物
全量に対して0.1〜20重量%、好ましくは0.5〜5
重量%の範囲から適宜選択される。配合量が0.1重量
%未満の場合、安定性面、特に高温時の離水現象を十分
に防止できない。また、配合量が20重量%を超える
と、外観が悪くなったり、作業性が低下したり、香りの
放散を抑制したりなどして好ましくない。
【0023】本発明のゲル状芳香剤組成物には、また、
上記成分の他、必要に応じてその性質を損なわない範囲
で他の成分を添加することができる。添加可能な成分と
しては、防腐剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、色素等が
挙げられる。
【0024】本発明のゲル状芳香剤組成物を用いた芳香
体は、前記ウレタンプレポリマー、香料、乳化剤、水溶
性高分子、水を室温下で均一混合して、容器に充填する
ことにより調製される。容器の材質は芳香体の機能を損
傷しない限り、特に制限はなく、陶器、ガラス、プラス
チック、紙などが用いられるが、香りの放散を使用時ま
で遮断できる開口部があって、その開口部が香りの放散
を制御できる開閉式であることが望ましい。
【0025】以下に、実施例、比較例及び試験例を挙げ
本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらによ
って何ら限定されるものではない。
【0026】
【実施例】実施例 1 水溶性ウレタンプレポリマーであるハイセル OH−1
AN及びハイセル OH−8N(東邦化学工業(株))の
2種類を10(1AN:8N=1:4の割合)重量%に
香料(小川香料(株)、シトラス6B21730)3重量
%を均一になるまで攪拌し、精製水87重量%を加えて
香料が分離しないように全体が均一になり且つやや粘度
が上昇するまで激しく攪拌後、容器に充填し、弾力性の
ある低発泡性乳白色のゲル状芳香組成物を得た。
【0027】実施例 2 香料(小川香料(株)、シトラス6B21730)3重量
%にエステル組成としてモノエステル体80重量%を含
むショ糖パルミチン酸エステル(三菱化学フーズ(株)、
商品:リョートーシュガーエステル P−1670)0.
1重量%を溶解させ、水溶性ウレタンプレポリマーであ
るハイセル OH−1AN及びハイセルOH−8N(東
邦化学工業(株))の2種類を10(1AN:8N=1:
4の割合)重量%に加えて均一に混合し、精製水86.
9重量%を加えて全体が均一になる様ガラス棒で簡単に
攪拌して容器充填静置し、弾力性のある低発泡性乳白色
のゲル状芳香組成物を得た。
【0028】実施例 3 香料(小川香料(株)、シトラス6B21730)3重量
%にエステル組成としてモノエステル体80重量%を含
むショ糖パルミチン酸エステル(三菱化学フーズ(株)、
商品:リョートーシュガーエステル P−1670)0.
1重量%を溶解させ、水溶性ウレタンプレポリマーであ
るハイセル OH−1AN及びハイセルOH−8N(東
邦化学工業(株))の2種類を10(1AN:8N=1:
4の割合)重量%、更に水溶性高分子としてポリアクリ
ル酸系の吸水性樹脂(日本触媒(株)、商品名:アクアリ
ックCS)2重量%を加えて均一に混合し、精製水8
4.9重量%を加えて全体が均一になる様ガラス棒で簡
単に攪拌して容器充填静置し、弾力性のある低発泡性乳
白色のゲル状芳香組成物を得た。
【0029】実施例 4 香料(小川香料(株)、シトラス6B21730)3重量
%にエステル組成としてモノエステル体80重量%を含
むショ糖パルミチン酸エステル(三菱化学フーズ(株)、
商品:リョートーシュガーエステル P−670)0.1
重量%を溶解させ、水溶性ウレタンプレポリマーである
ハイセル OH−1AN及びハイセル OH−8N(東邦
化学工業(株))の2種類を10(1AN:8N=4:1
の割合)重量%、更に水溶性高分子としてポリアクリル
酸系の吸水性樹脂(日本触媒(株)、商品名:アクアリッ
クCS)2重量%を加えて均一に混合し、精製水84.
9重量%を加えて全体が均一になる様ガラス棒で簡単に
攪拌して容器充填静置し、弾力性のある高発泡性乳白色
のゲル状芳香組成物を得た。
【0030】実施例 5 香料(小川香料(株)、シトラス6B21730)3重量
%にエステル組成としてモノエステル体80重量%を含
むショ糖パルミチン酸エステル(三菱化学フーズ(株)、
商品:リョートーシュガーエステル P−1670)0.
1重量%を溶解させ、水溶性ウレタンプレポリマーであ
るハイセル OH−1AN及びハイセルOH−8N(東
邦化学工業(株))の2種類を10(1AN:8N=1:
1の割合)重量%、更に水溶性高分子としてポリアクリ
ル酸系の吸水性樹脂(日本触媒(株)、商品名:アクアリ
ックCS)2重量%を加えて均一に混合し、精製水8
4.9重量%を加えて全体が均一になる様ガラス棒で簡
単に攪拌して容器充填静置し、弾力性のあるやや発泡性
のある乳白色のゲル状芳香組成物を得た。
【0031】比較例 1 水溶性ウレタンプレポリマーであるハイセル OH−1
AN(東邦化学工業(株))10重量%に香料(小川香料
(株)、シトラス6B21730)3重量%を均一になる
まで攪拌し、精製水87重量%を加えて香料が分離しな
いように全体が均一になり且つやや粘度が上昇するまで
激しく攪拌後、容器に充填し、弾力性のあるやや発泡性
のある乳白色のゲル状芳香組成物を得た。
【0032】比較例 2 水溶性ウレタンプレポリマーであるハイセル OH−8
N(東邦化学工業(株))10重量%に香料(小川香料
(株)、シトラス6B21730)3重量%を均一になる
まで攪拌し、精製水87重量%を加えて香料が分離しな
いように全体が均一になるよう攪拌すると、急激に粘度
の上昇と共にゲル化が促進し、弾力性のあるわずかに発
泡性のある乳白色のゲル状芳香組成物を得た。
【0033】試験例 作業性の比較 ゲル状芳香組成物、実施例1〜5、及び比較例1〜2作
成における作業性、即ち香料乳化を伴う攪拌工程の向上
下記表1に示す。
【0034】
【表1】
【0035】ゲル化時間と発泡度合いの比較 ゲル状芳香組成物のゲル化時間を下記のような設定のも
と比較した。水溶性ウレタンプレポリマー混合物のハイ
セル OH−1ANのゲル化時間は比較的遅いため、こ
れを数値化して10と設定する。ハイセル OH−8N
のゲル化時間は比較的遅いため、これを数値化して1と
設定する。設定された1〜10の数値で実施例1〜5、
及び比較例1〜2のゲル化時間とそれらの発泡度合いを
下記の表2に示す。
【0036】
【表2】
【0037】物性評価試験 実施例1〜5、比較例1、2で得られたゲル状芳香組成
物の安定性について試験した。試験条件は以下の通りで
ある。高温試験:50℃恒温槽に1週間放置後ゲル状芳
香組成物の状態を評価した。低温試験:−10℃恒温槽
に1週間放置後ゲル状芳香組成物の状態を評価した。耐
光試験:照度68.000ルクスの光線下に1週間放置
後ゲル状芳香組成物の状態を評価した。試験結果を表3
に示す
【0038】
【表3】
【0039】〔表1、2及び3の考察〕表1、2及び3
の結果から明らかのように、比較例1、2で得られた本
発明のゲル状芳香組成物は、ショ糖モノパルミチン酸エ
ステルを用いていないため、香料乳化を伴う十分な攪拌
工程が必要となる上、粘度上昇を確認するまで攪拌が止
められず、容器充填への影響が大きな問題となってく
る。更に、一般式 R1〔(OR2)nOR3〕p で示される
末端NCO基含有量が1.5〜9.0%の親水性ウレタン
プレポリマー混合物を単独使用しているため、ゲル化時
間の調整ができないことも作業性を悪くすることが考え
られる。実施例1は一般式 R1〔(OR2)nOR3〕p で
示される末端NCO基含有量が1.5〜9.0%の親水性
ウレタンプレポリマー混合物を2種以上併用しているも
のの、ショ糖モノパルミチン酸エステルを用いていない
ため作業性が悪く、更には水溶性高分子を使用していな
いため、安定性、特に高温時の離水現象を防止すること
ができない。
【0040】また、実施例2で得られた本発明のゲル状
芳香組成物は、一般式 R1〔(OR 2)nOR3〕p で示さ
れる末端NCO基含有量が1.5〜9.0%の親水性ウレ
タンプレポリマー混合を2種以上併用し、ショ糖モノパ
ルミチン酸エステルを用いているため作業性が向上され
ているものの、水溶性高分子を使用していないため、安
定性、特に高温時の離水現象を防止することができな
い。実施例3〜5で得られた本発明のゲル状芳香組成物
は、何れも作業性は向上されていた。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、発泡性、ゲル化時間を
任意に調整することができ、且つゲルの安定性、製造作
業性が向上したゲル状芳香剤組成物が提供される。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年3月16日(2000.3.1
6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】従来、親水性ウレタンプレポリマーを使
用した芳香体は、例えば特公昭51−40115号公
報、特公昭53−24492号公報に記載されている
が、これらは香料を含むため、強い攪拌による乳化工程
が必要であったり、ウレタン特有の発泡及び臭気問題や
製品の安定性(特に高温時の離水現象)などの改善され
るべき問題点が幾つか挙げられていた。その後、特公昭
63−64227号公報のイソシアネートブロック剤を
添加することにより発泡を抑えつつゲル化速度を遅くし
たり、特公平3−36542号公報のように特定ポリオ
ールを使用することにより発泡を抑えたりなどして臭気
と発泡の問題点を解決するための幾つかの方法が提案さ
れている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】ジイソシアネート化合物およびポリイソシ
アネート化合物はこのまま使用してもよいが、これらの
化合物と反応しない、即ち活性水素を持たない溶剤を加
えることにより作業性を向上させた混合物でも良い。こ
のようなイソシアネート化合物としては、東邦化学工業
(株)より、ジイソシアネートを44%含むものが「ハイ
セル OH−1AN」、ポリイソシアネートを55%含
むものが「ハイセル OH−8N」の商品名で販売され
ており、入手することができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】ゲル化時間と発泡度合いの比較 ゲル状芳香組成物のゲル化時間を下記のような設定のも
と比較した。水溶性ウレタンプレポリマー混合物のハイ
セル OH−1ANのゲル化時間は比較的遅いため、こ
れを数値化して10と設定する。ハイセル OH−8N
のゲル化時間は比較的早いため、これを数値化して1と
設定する。設定された1〜10の数値で実施例1〜5、
及び比較例1〜2のゲル化時間とそれらの発泡度合いを
下記の表2に示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C080 AA03 BB03 HH06 KK08 LL06 LL13 LL20 MM18 NN18 QQ03 4H059 AA04 BA17 BA46 BB02 BB14 BB15 BB22 BB45 BB52 BB53 BC45 CA51 DA09 DA14 EA11 EA31

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(1) OCN-X-NH-CO-O-Y-O-CO-NH-X-NCO (1) {式中、Xは炭素原子数6〜12を有するアルキニレ
    ン、アリーレンまたはアラルキレン基を示し、Yは式 −(R1O)m−(R2O)n− (式中、R1およびR2は同一又は異なってそれぞれ炭素原
    子数2〜4を有するアルキニレン基を示し、mおよびn
    は同一又は異なってそれぞれ10〜250の整数を示
    す。但しm+nは20〜260の整数である)を有する
    基を示す}で表されるジイソシアネート化合物、式
    (2) Z−(Y−O−CO−X−NCO)p (2) (式中、XおよびYは前述したものと同じ意義を有し、
    Zはp価の多価アルコール残基を示し、pは2〜6の整
    数を示す)で表されるポリイソシアネート化合物、香料
    および水を含むことを特徴とするゲル状芳香剤組成物。
  2. 【請求項2】 ジイソシアネート化合物、ポリイソシア
    ネート化合物、香料、界面活性剤および水を含むことを
    特徴とするゲル状芳香剤組成物。
  3. 【請求項3】 ジイソシアネート化合物、ポリイソシア
    ネート化合物、香料、界面活性剤、水溶性高分子化合物
    および水を含むことを特徴とするゲル状芳香剤組成物。
  4. 【請求項4】 ジイソシアネート化合物とポリイソシア
    ネート化合物の比が1:10〜10:1であることを特
    徴とする請求項1乃至3のいずれかの項に記載のゲル状
    芳香組成物
  5. 【請求項5】 ジイソシアネート化合物および(また
    は)ポリイソシアネート化合物において、末端NCO基
    の含有量が全体の分子量に対して1.5〜9.0%である
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかの項に記載
    のゲル状芳香剤組成物。
  6. 【請求項6】 R1が1−メチルエチレン基であり、R2
    エチレン基であり、m:nが1:1〜20:1である請
    求項1乃至4のいずれかの項に記載のゲル状芳香剤組成
    物。
  7. 【請求項7】 Zがグリセリル基である請求項1乃至5
    のいずれかの項に記載のゲル状芳香剤組成物。
  8. 【請求項8】 ジイソシアネート化合物とポリイソシア
    ネート化合物との合計重量が組成物全重量の2〜20%
    である請求項1乃至6のいずれかの項に記載のゲル状芳
    香剤組成物。
  9. 【請求項9】 界面活性剤がショ糖脂肪酸エステルであ
    る請求項1乃至7のいずれかの項に記載のゲル状芳香剤
    組成物。
  10. 【請求項10】 界面活性剤がショ糖脂肪酸モノエステ
    ルであり、それを0.01〜10.0重量%含有すること
    を特徴とする請求項8記載のゲル状芳香剤組成物。
  11. 【請求項11】 水溶性高分子化合物がアクリル系水溶
    性高分子または天然多糖類であり、それらを単独または
    併用して0.1〜20.0重量%含有することを特徴とす
    る請求項1乃至9のいずれかの項に記載のゲル状芳香剤
    組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003021610A (ja) * 2001-07-09 2003-01-24 New Cosmos Electric Corp 臭気調製装置

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