JP2001163750A - ゲル状芳香剤組成物 - Google Patents
ゲル状芳香剤組成物Info
- Publication number
- JP2001163750A JP2001163750A JP35083399A JP35083399A JP2001163750A JP 2001163750 A JP2001163750 A JP 2001163750A JP 35083399 A JP35083399 A JP 35083399A JP 35083399 A JP35083399 A JP 35083399A JP 2001163750 A JP2001163750 A JP 2001163750A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gel
- fragrance
- water
- fragrance composition
- weight
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Cosmetics (AREA)
- Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
- Fats And Perfumes (AREA)
Abstract
でき、且つゲルの安定性、製造作業性が向上したゲル状
芳香剤組成物を提供することにある。 【解決手段】 式(1) OCN-X-NH-CO-O-Y-O-CO-NH-X-NCO (1) {式中、Xは炭素原子数6〜12を有するアルキニレ
ン、アリーレンまたはアラルキレン基を示し、Yは式 −(R1O)m−(R2O)n− (式中、R1およびR2は同一又は異なってそれぞれ炭素原
子数2〜4を有するアルキニレン基を示し、mおよびn
は同一又は異なってそれぞれ10〜250の整数を示
す。但し、m+n=20〜260の整数である)を有す
る基を示す}で表されるジイソシアネート化合物、式
(2) Z−(Y−O−CO−X−NCO)p (2) (式中、XおよびYは前述したものと同じ意義を有し、
Zはp価の多価アルコール残基を示し、pは2〜6の整
数を示す)で表されるポリイソシアネート化合物、香料
および水を含むことを特徴とするゲル状芳香剤組成物。
このゲル状芳香剤組成物においては、発泡性、ゲル化時
間を任意に調整することができ、且つゲルの安定性、製
造作業性が優れている。
Description
間を任意に調整することができ、且つゲルの安定性、製
造作業性が向上したゲル状芳香剤組成物に関する。
用した芳香体は、例えば特公昭51−40115号公
報、特公昭53−24492号公報に記載されている
が、これらは香料を含むため、強い攪拌による乳化工程
が必要であったり、ウレタン特有の発泡及び臭気問題や
製品の安定性(特に高温時の離水現象)などの改善され
るべき問題点が幾つか挙げられていた。その後、特公昭
63−64227号公報のイソシアネートブロック剤を
添加することにより発泡を抑えつつゲル化速度を速めた
り、特公平3−36542号公報のように特定ポリオー
ルを使用することにより発泡を抑えたりなどして臭気と
発泡の問題点を解決するための幾つかの方法が提案され
ている。
で最大の問題となる作業性に関しては、特公昭61−3
4828号公報において特定溶剤を使用することで臭気
及び作業性を改善しているが、これは親水性ウレタンプ
レポリマーの粘度を下げることにより攪拌工程が改善さ
れただけであり、香料を乳化させる作業性は何ら改善さ
れていない。また、製品安定性に関しては現在も大きな
問題として残されている。
は、カラギーナンゲル、ジェランゲル、ゼラチンゲル、
吸水性樹脂ゲル、金属石鹸ゲルなどが挙げられる。カラ
ギーナンゲル、ジェランゲル、ゼラチンゲル、金属石鹸
ゲルは製造の際に加熱工程が必要不可欠であるため、こ
れによる香料成分の揮発による変化が避けられない。ま
た、カラギーナンゲル、金属石鹸ゲルは温度上昇と共に
液状化するため成形に問題が生じる。更に、吸水性樹脂
においては加熱工程がないものの、流動性があるため内
容物がこぼれやすい欠点を有する。
課題に鑑みなされたものであり、発泡性、ゲル化時間を
任意に調整することができ、且つゲルの安定性、製造作
業性が向上したゲル状芳香剤組成物を提供することを目
的とする。
ン、アリーレンまたはアラルキレン基を示し、Yは式 −(R1O)m−(R2O)n− (式中、R1およびR2は同一又は異なってそれぞれ炭素原
子数2〜4を有するアルキニレン基を示し、mおよびn
は同一又は異なってそれぞれ10〜250の整数を示
す。但しm+nは20〜260の整数である)を有する
基を示す}で表されるジイソシアネート化合物、式
(2) Z−(Y−O−CO−X−NCO)p (2) (式中、XおよびYは前述したものと同じ意義を有し、
Zはp価の多価アルコール残基を示し、pは2〜6の整
数を示す)で表されるポリイソシアネート化合物、香料
および水を含むことを特徴とするゲル状芳香剤組成物よ
りなる。
ポリイソシアネート化合物、香料、界面活性剤および水
を含むことを特徴とするゲル状芳香剤組成物よりなる。
本発明はまた、前記ジイソシアネート化合物、ポリイソ
シアネート化合物、香料、界面活性剤、水溶性高分子化
合物および水を含むことを特徴とするゲル状芳香剤組成
物よりなる。上記ジイソシアネート化合物とポリイソシ
アネートの比は1:10〜10:1であることが好まし
い。R1が1−メチルエチレン基であり、R2がエチレン基
であり、m:nが1:1〜20:1であり、Zがグリセ
リル基であるゲル状芳香剤組成物が特に好ましい。ジイ
ソシアネート化合物とポリイソシアネート化合物との合
計重量は組成物全重量の2〜20%であるのが適当であ
る。界面活性剤はショ糖脂肪酸エステル、特にショ糖脂
肪酸モノエステルが好ましく、それを0.01〜10.0
重量%含有するのが適当である。水溶性高分子化合物は
アクリル系水溶性高分子または天然多糖類が好ましく、
それらを単独または併用して0.1〜20.0重量%含有
することが望ましい。以下、本発明の実施の形態を詳細
に説明する。
ート化合物において、R1およびR2としては、例えばエチ
レン、1−メチルエチレン、プロピレン、ブチレンが挙
げられるが、その中でも特にエチレンと1−メチルエチ
レンを使用するのが好ましい。
物は、式 HO−(Y)−OHで表わされる化合物と、式
OCN−X−NCOで表わされるジイソシアネート化合
物をモル比にして1:2で反応させることにより得るこ
とができるが、そのためのジイソシアネート化合物とし
ては、例えば2,4−トリレンジイソシアネート、65
−トリレンジイソシアネート(異性体の2,4−トリレ
ンジイソシアネートと2,6−トリレンジイソシアネー
トの比率が65:35)、80−トリレンジイソシアネ
ート(異性体の2,4−トリレンジイソシアネートと2,
6−トリレンジイソシアネートの比率が80:20)、
2,6−トリレンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチ
レンジイソシアネート、オルトキシレンジイソシアネー
ト、メタキシレンジイソシアネート、パラキシレンジイ
ソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、
ポリメチレンポリフェニルイソシアネート、オルソトリ
ジンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、
リジンジイソシアネート、メチルシクロヘキサンジイソ
シアネート、4,4′−ジシクロメタンジイソシアネー
トが挙げられるが、その中でも特に80−トリレンジイ
ソシアネートを使用したものが好ましい。
合物(2)において、Zはp価の多価アルコールの残基
を意味し、多価アルコールの例としては、エチレングリ
コール、プロピレングリコール、1,4−ブチレングリ
コールなどの2価アルコール類、グリセリン、トリメチ
ロールプロパン、1,2,4−ペンタトリオール、1,2,
4−ブタントリオール、ペンタグリセリン、ペンタメチ
ルグリセリン、1,2,3−ブタントリール、1,2,3−
ペンタントリオール、2−メチルー1,2,3−プロパン
トリオール、2,3,4−ヘキサントリオールなどの3価
アルコール類、ペンタエリトリット、1,2,3,4−ペ
ンタンテトロール、2,3,4,5−ヘキサンテトロー
ル、1,2,3,5−ペンタンテトロール、1,3,4,5−
ヘキサンテトロールなどの4価アルコールなどが挙げら
れる。特にプロピレングリコール、グリセリンが好まし
い。
アネート化合物はこのまま使用してもよいが、これらの
化合物と反応しない、即ち活性酸素を持たない溶剤を加
えることにより作業性を向上させた混合物でも良い。こ
のようなイソシアネート化合物としては、東邦化学工業
(株)より、ジイソシアネートを44%含むものが「ハイ
セル OH−1AN」、ポリイソシアネートを55%含
むものが「ハイセル OH−8N」の商品名で販売され
ており、入手することができる。
ゲル状芳香組成物全量(100重量%、以下同じ)に対
して0.5〜50重量%、好ましくは2〜15重量%の
範囲から適宜選択される。配合量が0.5重量%未満で
は十分なゲル強度が得られず、高温時の離水現象も問題
となる。また、配合量が50重量%を超えるとコスト面
や蒸散後の残渣が多くなるため好ましくない。
ートとの混合割合は製造時に必要とされるゲル化時間及
び発泡の程度に合わせて調整することが可能であるが、
好ましくは、 例えばジイソシアネート化合物:ポリイ
ソシアネート化合物=10:1〜1:10の範囲から適
宜選択される。
モノテルペン系炭化水素、アビエチンなどのジテルペン
系炭化水素、リナロールなどのテルペン系アルコール、
ベンジルアルコールなどの芳香族アルコール、シトラー
ルなどのテルペン系アルデヒド、メントンなどのテルペ
ン系ケトン、p−メチルアセトフェノンなどの芳香族ケ
トン、ジフェニルエーテルなどのフェノール誘導体、パ
ラサイメンなどの芳香族炭化水素、デカナールなどの脂
肪族アルデヒド、ベンズアルデヒドなどの芳香族アルデ
ヒド、シトラールジメチルアセタールなどのアセタール
類、イソシアルアセテートなどのカルボン酸エステル、
α、β、γ−イオノンなどの脂環式ケトン、ムスコンな
どの大環状ケトン、ローズオキサイドなどの環状エーテ
ル、インドールなどの複素環式化合物、ギ酸ゲラニルな
どの脂肪族エステル、安息香酸メチルなどの芳香族酸エ
ステル、γ−へプチルブチロンラクトンなどのラクトン
類などを任意に調合して得ることができるが、上記に限
定されるものではない。
リコール、ポリエチレングリコールなどのグリコール
類、エタノール、プロピルアルコールなどの低級脂肪族
アルコールなどを香料と混合することにより用いること
ができる。
対して0.1〜50重量%、好ましくは1〜10重量%
の範囲の中から適宜選択される。配合量が0.1重量%
未満の場合、満足な香り放散が期待できない。また、配
合量が50重量%を超えるとコスト面で好ましくない。
ショ糖脂肪酸エステルは香料の乳化を補助し、製造工程
での作業性、特に香料乳化を伴う攪拌工程を向上する目
的で用いられる。本来、親水性ウレタンプレポリマーも
それ自身が乳化作用を有するが、ショ糖脂肪酸エステル
を併用することで簡単な攪拌で乳化することができる。
ては、ベヘニル酸、ステアリン酸、パルミチン酸、ミリ
スチン酸、ラウリン酸、エルカ酸、オレイン酸などが挙
げられる。また、エステル組成はモノ、ジ、トリ、テト
ラ、ペンタ、ヘキサ、ヘプタ、オクタが挙げれ、エステ
ル組成別では、単独或いは2種類以上共存していても良
い。この中で、特に好ましいのはショ糖パルミチン酸モ
ノエステルであるが、このものには更に抗菌作用もある
ことから、従来水系ゲル状組成物に添加されているパラ
ベン類などの添加も不要となる。また、ショ糖脂肪酸エ
ステルの脂肪酸は、香料の特性などを考慮して適宜選択
することができる。
香剤組成物全量に対して0.01〜10重量%、好まし
くは0.1〜3重量%の範囲から適宜選択される。配合
量が0.01重量%未満の場合、十分な乳化作用を得る
ことができない。また、配合量が3重量%を超えるとコ
スト面やゲル強度に影響を与える恐れがある。
芳香剤組成物の安定性向上、特に高温時の離水現象を防
止するために用いられる。また、ウレタンプレポリマー
のみのゲル状芳香剤組成物よりも水分の保持力が増強さ
れるため、キャリアーを水としている芳香組成物に対し
ては香りの持続効果も期待できる。
酸系、ポリアクリル酸塩系、自己架橋型ポリアクリル酸
塩系、デンプン−ポリアクリル酸グラフト共重合体、酢
酸ビニル−アクリル酸塩共重合体のケン化物、架橋ポリ
アクリル酸塩系、デンプン−アアクリルニトリルグラフ
ト系、アクリル酸塩−アクリルアミド共重合物架橋系、
ポリエチレンオキサイド系、ポリアクリルアミド系、セ
ルロース系、セルロースエーテル系、カルボキシメチル
セルロース系、カルボキシメチルセルロースナトリウム
系、ヒドロキシプロピルメチルセルロース系、イソブチ
レン−無水マレイン酸共重合体、ポリビニルアルコール
系、ポリビニルアルコール−無水マレイン酸共重合体、
アルギン酸ナトリウム及びそのエステル誘導体などの合
成水溶性高分子、またはローカストビーンガム、ジェラ
ンガム、カラギーナン、デンプンなどに代表される天然
系高分子などが挙げられるが、上記に限定されるもので
はない。
全量に対して0.1〜20重量%、好ましくは0.5〜5
重量%の範囲から適宜選択される。配合量が0.1重量
%未満の場合、安定性面、特に高温時の離水現象を十分
に防止できない。また、配合量が20重量%を超える
と、外観が悪くなったり、作業性が低下したり、香りの
放散を抑制したりなどして好ましくない。
上記成分の他、必要に応じてその性質を損なわない範囲
で他の成分を添加することができる。添加可能な成分と
しては、防腐剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、色素等が
挙げられる。
体は、前記ウレタンプレポリマー、香料、乳化剤、水溶
性高分子、水を室温下で均一混合して、容器に充填する
ことにより調製される。容器の材質は芳香体の機能を損
傷しない限り、特に制限はなく、陶器、ガラス、プラス
チック、紙などが用いられるが、香りの放散を使用時ま
で遮断できる開口部があって、その開口部が香りの放散
を制御できる開閉式であることが望ましい。
本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらによ
って何ら限定されるものではない。
AN及びハイセル OH−8N(東邦化学工業(株))の
2種類を10(1AN:8N=1:4の割合)重量%に
香料(小川香料(株)、シトラス6B21730)3重量
%を均一になるまで攪拌し、精製水87重量%を加えて
香料が分離しないように全体が均一になり且つやや粘度
が上昇するまで激しく攪拌後、容器に充填し、弾力性の
ある低発泡性乳白色のゲル状芳香組成物を得た。
%にエステル組成としてモノエステル体80重量%を含
むショ糖パルミチン酸エステル(三菱化学フーズ(株)、
商品:リョートーシュガーエステル P−1670)0.
1重量%を溶解させ、水溶性ウレタンプレポリマーであ
るハイセル OH−1AN及びハイセルOH−8N(東
邦化学工業(株))の2種類を10(1AN:8N=1:
4の割合)重量%に加えて均一に混合し、精製水86.
9重量%を加えて全体が均一になる様ガラス棒で簡単に
攪拌して容器充填静置し、弾力性のある低発泡性乳白色
のゲル状芳香組成物を得た。
%にエステル組成としてモノエステル体80重量%を含
むショ糖パルミチン酸エステル(三菱化学フーズ(株)、
商品:リョートーシュガーエステル P−1670)0.
1重量%を溶解させ、水溶性ウレタンプレポリマーであ
るハイセル OH−1AN及びハイセルOH−8N(東
邦化学工業(株))の2種類を10(1AN:8N=1:
4の割合)重量%、更に水溶性高分子としてポリアクリ
ル酸系の吸水性樹脂(日本触媒(株)、商品名:アクアリ
ックCS)2重量%を加えて均一に混合し、精製水8
4.9重量%を加えて全体が均一になる様ガラス棒で簡
単に攪拌して容器充填静置し、弾力性のある低発泡性乳
白色のゲル状芳香組成物を得た。
%にエステル組成としてモノエステル体80重量%を含
むショ糖パルミチン酸エステル(三菱化学フーズ(株)、
商品:リョートーシュガーエステル P−670)0.1
重量%を溶解させ、水溶性ウレタンプレポリマーである
ハイセル OH−1AN及びハイセル OH−8N(東邦
化学工業(株))の2種類を10(1AN:8N=4:1
の割合)重量%、更に水溶性高分子としてポリアクリル
酸系の吸水性樹脂(日本触媒(株)、商品名:アクアリッ
クCS)2重量%を加えて均一に混合し、精製水84.
9重量%を加えて全体が均一になる様ガラス棒で簡単に
攪拌して容器充填静置し、弾力性のある高発泡性乳白色
のゲル状芳香組成物を得た。
%にエステル組成としてモノエステル体80重量%を含
むショ糖パルミチン酸エステル(三菱化学フーズ(株)、
商品:リョートーシュガーエステル P−1670)0.
1重量%を溶解させ、水溶性ウレタンプレポリマーであ
るハイセル OH−1AN及びハイセルOH−8N(東
邦化学工業(株))の2種類を10(1AN:8N=1:
1の割合)重量%、更に水溶性高分子としてポリアクリ
ル酸系の吸水性樹脂(日本触媒(株)、商品名:アクアリ
ックCS)2重量%を加えて均一に混合し、精製水8
4.9重量%を加えて全体が均一になる様ガラス棒で簡
単に攪拌して容器充填静置し、弾力性のあるやや発泡性
のある乳白色のゲル状芳香組成物を得た。
AN(東邦化学工業(株))10重量%に香料(小川香料
(株)、シトラス6B21730)3重量%を均一になる
まで攪拌し、精製水87重量%を加えて香料が分離しな
いように全体が均一になり且つやや粘度が上昇するまで
激しく攪拌後、容器に充填し、弾力性のあるやや発泡性
のある乳白色のゲル状芳香組成物を得た。
N(東邦化学工業(株))10重量%に香料(小川香料
(株)、シトラス6B21730)3重量%を均一になる
まで攪拌し、精製水87重量%を加えて香料が分離しな
いように全体が均一になるよう攪拌すると、急激に粘度
の上昇と共にゲル化が促進し、弾力性のあるわずかに発
泡性のある乳白色のゲル状芳香組成物を得た。
成における作業性、即ち香料乳化を伴う攪拌工程の向上
下記表1に示す。
と比較した。水溶性ウレタンプレポリマー混合物のハイ
セル OH−1ANのゲル化時間は比較的遅いため、こ
れを数値化して10と設定する。ハイセル OH−8N
のゲル化時間は比較的遅いため、これを数値化して1と
設定する。設定された1〜10の数値で実施例1〜5、
及び比較例1〜2のゲル化時間とそれらの発泡度合いを
下記の表2に示す。
物の安定性について試験した。試験条件は以下の通りで
ある。高温試験:50℃恒温槽に1週間放置後ゲル状芳
香組成物の状態を評価した。低温試験:−10℃恒温槽
に1週間放置後ゲル状芳香組成物の状態を評価した。耐
光試験:照度68.000ルクスの光線下に1週間放置
後ゲル状芳香組成物の状態を評価した。試験結果を表3
に示す
の結果から明らかのように、比較例1、2で得られた本
発明のゲル状芳香組成物は、ショ糖モノパルミチン酸エ
ステルを用いていないため、香料乳化を伴う十分な攪拌
工程が必要となる上、粘度上昇を確認するまで攪拌が止
められず、容器充填への影響が大きな問題となってく
る。更に、一般式 R1〔(OR2)nOR3〕p で示される
末端NCO基含有量が1.5〜9.0%の親水性ウレタン
プレポリマー混合物を単独使用しているため、ゲル化時
間の調整ができないことも作業性を悪くすることが考え
られる。実施例1は一般式 R1〔(OR2)nOR3〕p で
示される末端NCO基含有量が1.5〜9.0%の親水性
ウレタンプレポリマー混合物を2種以上併用しているも
のの、ショ糖モノパルミチン酸エステルを用いていない
ため作業性が悪く、更には水溶性高分子を使用していな
いため、安定性、特に高温時の離水現象を防止すること
ができない。
芳香組成物は、一般式 R1〔(OR 2)nOR3〕p で示さ
れる末端NCO基含有量が1.5〜9.0%の親水性ウレ
タンプレポリマー混合を2種以上併用し、ショ糖モノパ
ルミチン酸エステルを用いているため作業性が向上され
ているものの、水溶性高分子を使用していないため、安
定性、特に高温時の離水現象を防止することができな
い。実施例3〜5で得られた本発明のゲル状芳香組成物
は、何れも作業性は向上されていた。
任意に調整することができ、且つゲルの安定性、製造作
業性が向上したゲル状芳香剤組成物が提供される。
6)
用した芳香体は、例えば特公昭51−40115号公
報、特公昭53−24492号公報に記載されている
が、これらは香料を含むため、強い攪拌による乳化工程
が必要であったり、ウレタン特有の発泡及び臭気問題や
製品の安定性(特に高温時の離水現象)などの改善され
るべき問題点が幾つか挙げられていた。その後、特公昭
63−64227号公報のイソシアネートブロック剤を
添加することにより発泡を抑えつつゲル化速度を遅くし
たり、特公平3−36542号公報のように特定ポリオ
ールを使用することにより発泡を抑えたりなどして臭気
と発泡の問題点を解決するための幾つかの方法が提案さ
れている。
アネート化合物はこのまま使用してもよいが、これらの
化合物と反応しない、即ち活性水素を持たない溶剤を加
えることにより作業性を向上させた混合物でも良い。こ
のようなイソシアネート化合物としては、東邦化学工業
(株)より、ジイソシアネートを44%含むものが「ハイ
セル OH−1AN」、ポリイソシアネートを55%含
むものが「ハイセル OH−8N」の商品名で販売され
ており、入手することができる。
と比較した。水溶性ウレタンプレポリマー混合物のハイ
セル OH−1ANのゲル化時間は比較的遅いため、こ
れを数値化して10と設定する。ハイセル OH−8N
のゲル化時間は比較的早いため、これを数値化して1と
設定する。設定された1〜10の数値で実施例1〜5、
及び比較例1〜2のゲル化時間とそれらの発泡度合いを
下記の表2に示す。
Claims (11)
- 【請求項1】 式(1) OCN-X-NH-CO-O-Y-O-CO-NH-X-NCO (1) {式中、Xは炭素原子数6〜12を有するアルキニレ
ン、アリーレンまたはアラルキレン基を示し、Yは式 −(R1O)m−(R2O)n− (式中、R1およびR2は同一又は異なってそれぞれ炭素原
子数2〜4を有するアルキニレン基を示し、mおよびn
は同一又は異なってそれぞれ10〜250の整数を示
す。但しm+nは20〜260の整数である)を有する
基を示す}で表されるジイソシアネート化合物、式
(2) Z−(Y−O−CO−X−NCO)p (2) (式中、XおよびYは前述したものと同じ意義を有し、
Zはp価の多価アルコール残基を示し、pは2〜6の整
数を示す)で表されるポリイソシアネート化合物、香料
および水を含むことを特徴とするゲル状芳香剤組成物。 - 【請求項2】 ジイソシアネート化合物、ポリイソシア
ネート化合物、香料、界面活性剤および水を含むことを
特徴とするゲル状芳香剤組成物。 - 【請求項3】 ジイソシアネート化合物、ポリイソシア
ネート化合物、香料、界面活性剤、水溶性高分子化合物
および水を含むことを特徴とするゲル状芳香剤組成物。 - 【請求項4】 ジイソシアネート化合物とポリイソシア
ネート化合物の比が1:10〜10:1であることを特
徴とする請求項1乃至3のいずれかの項に記載のゲル状
芳香組成物 - 【請求項5】 ジイソシアネート化合物および(また
は)ポリイソシアネート化合物において、末端NCO基
の含有量が全体の分子量に対して1.5〜9.0%である
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかの項に記載
のゲル状芳香剤組成物。 - 【請求項6】 R1が1−メチルエチレン基であり、R2が
エチレン基であり、m:nが1:1〜20:1である請
求項1乃至4のいずれかの項に記載のゲル状芳香剤組成
物。 - 【請求項7】 Zがグリセリル基である請求項1乃至5
のいずれかの項に記載のゲル状芳香剤組成物。 - 【請求項8】 ジイソシアネート化合物とポリイソシア
ネート化合物との合計重量が組成物全重量の2〜20%
である請求項1乃至6のいずれかの項に記載のゲル状芳
香剤組成物。 - 【請求項9】 界面活性剤がショ糖脂肪酸エステルであ
る請求項1乃至7のいずれかの項に記載のゲル状芳香剤
組成物。 - 【請求項10】 界面活性剤がショ糖脂肪酸モノエステ
ルであり、それを0.01〜10.0重量%含有すること
を特徴とする請求項8記載のゲル状芳香剤組成物。 - 【請求項11】 水溶性高分子化合物がアクリル系水溶
性高分子または天然多糖類であり、それらを単独または
併用して0.1〜20.0重量%含有することを特徴とす
る請求項1乃至9のいずれかの項に記載のゲル状芳香剤
組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35083399A JP2001163750A (ja) | 1999-12-09 | 1999-12-09 | ゲル状芳香剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35083399A JP2001163750A (ja) | 1999-12-09 | 1999-12-09 | ゲル状芳香剤組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001163750A true JP2001163750A (ja) | 2001-06-19 |
Family
ID=18413204
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35083399A Pending JP2001163750A (ja) | 1999-12-09 | 1999-12-09 | ゲル状芳香剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001163750A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003021610A (ja) * | 2001-07-09 | 2003-01-24 | New Cosmos Electric Corp | 臭気調製装置 |
-
1999
- 1999-12-09 JP JP35083399A patent/JP2001163750A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003021610A (ja) * | 2001-07-09 | 2003-01-24 | New Cosmos Electric Corp | 臭気調製装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4067824A (en) | Gelled perfume | |
US4708821A (en) | Process for preparing aqueous gel and use thereof | |
EP0152982B1 (en) | Process for the preparation of air-freshener gels | |
EP0862590A1 (de) | Flüssigkeitsabsorbierende polymere, verfahren zu deren herstellung und deren verwendung | |
JPS59115373A (ja) | 外科用材料 | |
HUT54392A (en) | Polymere-based mixture compositions containing modificated starch | |
CA1083968A (en) | Starch air freshener gels | |
JP2001163750A (ja) | ゲル状芳香剤組成物 | |
EP1485136B1 (en) | Process for the preparation of gel compositions for diffusion devices | |
EP2406324B1 (de) | Klebestift mit superabsorbern | |
JP3321123B2 (ja) | 水性液用ゲル化剤およびその物品 | |
JP4686040B2 (ja) | ゲル状芳香剤組成物 | |
JP2004010795A (ja) | 親水性架橋キトサン発泡体 | |
JP4646355B2 (ja) | 生分解性樹脂発泡体の製造方法 | |
TWI283256B (en) | The biodegradable, floating foaming element having high oil absorption, the preparation and the composition containing thereof | |
JP2517426B2 (ja) | ウレタンフォ―ムの製造方法 | |
JPH08231754A (ja) | ポリビニルアセタール系スポンジの製造方法 | |
WO2010122687A1 (ja) | カルボキシメチルセルロースアルカリ金属塩のゲルの製造方法 | |
WO2001087361A2 (en) | Gel air freshener and method of manufacturing same | |
JP2006143777A (ja) | 洗浄剤組成物 | |
CN106905570A (zh) | 散发芳香的胶乳制品及其制备方法 | |
JP5006105B2 (ja) | 消臭・芳香・防虫剤用水性ゲル組成物、水性ゲル及びゲル状消臭・芳香剤 | |
IE42162B1 (en) | Thickening solutions of film-forming polymer | |
JP2004059671A (ja) | 樹脂組成物及び透明ゲル状芳香剤 | |
KR20190124418A (ko) | 전분을 포함하는 겔 방향제 및 이의 제조방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20061116 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080627 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080708 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080905 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081007 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090317 |