JP2001162323A - チタン亜鉛合金板の加工方法 - Google Patents

チタン亜鉛合金板の加工方法

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JP2001162323A
JP2001162323A JP34773499A JP34773499A JP2001162323A JP 2001162323 A JP2001162323 A JP 2001162323A JP 34773499 A JP34773499 A JP 34773499A JP 34773499 A JP34773499 A JP 34773499A JP 2001162323 A JP2001162323 A JP 2001162323A
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JP
Japan
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zinc alloy
alloy plate
titanium
coating
bending
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JP34773499A
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English (en)
Inventor
Masayuki Mori
雅之 森
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SHINSEI SHOJI KK
Original Assignee
SHINSEI SHOJI KK
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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
  • Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 折り曲げ加工による表面及び裏面の樹脂塗装
へのクラックの発生がなく、亜鉛合金板を使用した折り
曲げ製品の加工が可能な亜鉛合金板の加工方法を提供す
る。 【解決手段】 両面に化成皮膜処理3、3を施し、その
上にそれぞれ塗装5、7を施したチタン亜鉛合金板1を
使用した折り曲げ製品の加工に際し、チタン亜鉛合金板
1の折り曲げ加工を施す部分を加熱機12で予め加熱昇
温させた後、加工機11で折り曲げ加工を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、屋根葺
き材や建物の屋外設備製品等の形成に用いて有用な建築
関係用のチタン亜鉛合金板を折り曲げ加工して製品とす
るための加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、屋根葺き材は、周囲の環境や建
物の形状にマッチしているという要求を満たすだけでは
なく、常に直射日光と風雨に曝される過酷な条件で使用
されるため、この屋根葺き材の形成に金属板を用いる場
合、上記のような過酷な条件をクリアすることのできる
材質と構造の選択が必要である。
【0003】従来の金属板を用いた屋根葺き材として、
両面に化成皮膜処理を施し、その上にそれぞれ塗装を施
したチタン亜鉛合金板が、過酷な条件をクリアすること
のできるものとして多用されている。
【0004】このチタン亜鉛合金板の具体的な構造は、
純度の高い亜鉛に少量のチタンと銅を加えた基板の両面
に化成皮膜処理を施し、表面側は化成皮膜処理の上にフ
ッソ樹脂塗装又はポリエステル樹脂塗装と裏面側にポリ
エステル樹脂塗装を施したものであり、化成皮膜処理は
人工緑青の生成により、表面の変化及び色調の経時変化
を少なくし、表面の塗装により、色調の安定と基板の長
期耐久性を実現し、裏面の塗装が熱水腐食の防止を行
い、これにより、屋根葺き材に要求される条件をクリア
している。
【0005】上記チタン亜鉛合金板は、化成皮膜処理に
よる人工緑青の生成により、表面の変化及び色調の経時
変化を少なくし、表面の塗装により、色調の安定と基板
の長期耐久性を実現し、裏面の塗装が熱水腐食の防止を
行い、これにより、屋根葺き材に要求される条件をクリ
アしている。
【0006】ところで、上記チタン亜鉛合金板を用いた
屋根葺き材等の製品は、折り曲げ加工やロールホーミン
グ加工によって製造される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記チ
タン亜鉛合金板の性質は折り曲げ加工に適さず、10℃
以下では極端に加工性が悪く、このような条件下で折り
曲げ加工やロールホーミング加工を施すと、折り曲げ部
分において、表面及び裏面の樹脂塗装にクラックが発生
することがあり、材料ロスの発生が多いという問題があ
る。
【0008】そこで、この発明の課題は、折り曲げ加工
やロールホーミング加工を施しても表面及び裏面の樹脂
塗装にクラックの発生がなく、折り曲げ加工やロールホ
ーミング加工による製品の形成に材料ロスの発生を無く
すことができるチタン亜鉛合金板の加工方法を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、請求項1の発明は、両面に化成皮膜処理を施
し、その上にそれぞれ塗装を施したチタン亜鉛合金板の
折り曲げ加工を施す部分を予め加熱昇温させた後、折り
曲げ加工を行なう構成を採用したものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
示例と共に説明する。
【0011】この発明に用いるチタン亜鉛合金板1は、
図1(C)に示すように、純度の高い亜鉛に、それぞれ
1%程度の少量のチタンと銅を加えて所定の板厚に成形
された基板2の両面に化成皮膜処理3、3を施し、表面
側は化成皮膜処理3の上に下塗層4を介してフッソ樹脂
塗装又はポリエステル樹脂塗装5と、裏面側は化成皮膜
処理3の上に下塗層6を介してポリエステル樹脂塗装7
を施し、上記両塗装5と7の表面に透明のトップコート
層8、8を設けた構造になっている。
【0012】上記基板2の両面に施した化成皮膜処理
3、3は、該基板2の表面に対し、硫酸と硝酸の混合物
を使用して酸洗いを施した処理層であり、人工緑青を生
成させると共に、基板2の表面の変化及び色調の経時変
化を少なくしている。
【0013】また、表面側のフッソ樹脂塗装又はポリエ
ステル樹脂塗装5は、色調を付ける目的と基板2の長期
耐久性を付与するための処理であり、裏面側のポリエス
テル樹脂塗装7は、基板の熱水腐食を防止する役目をす
る。
【0014】上記両塗装5と7の表面に施したトップコ
ート層8、8は、例えばポリエステル系の透明な塗料を
用い、このトップコート層8、8は、両塗装5と7の保
護と共に折り曲げ加工やロールホーミング加工時の剥離
発生を防ぎ、かつ、電食の発生を防ぐ役目をするもので
ある。
【0015】図1(A)は、上記チタン亜鉛合金板1の
加工装置を示し、長尺となるチタン亜鉛合金板1の移送
ライン上に、折り曲げ加工やロールホーミング加工を施
す加工機11を設置し、チタン亜鉛合金板1の入り側と
なる上記加工機11の手前の位置に、チタン亜鉛合金板
1の加熱機12を設けた構造になっている。
【0016】上記加工機11は、折り曲げ加工やロール
ホーミング加工により、チタン亜鉛合金板1を図1
(B)に例示するような屋根葺き材等の製品Aの断面形
状に折り曲げ加工するものであり、また、加熱機12
は、上記チタン亜鉛合金板1の加工機11により折り曲
げ加工する部分を部分的に加熱して昇温させるものであ
り、例えば、送風機とヒータを組み合わせ、通電により
発生した温風をチタン亜鉛合金板1の折り曲げ加工する
部分に吹き付けることにより、加熱昇温させるようにな
っている。
【0017】このように、チタン亜鉛合金板1の加工機
11により折り曲げ加工する部分のみを部分的に加熱昇
温させるようにすると、加熱機12の小型化が図れると
共に、全体を加熱する場合に比べて熱エネルギーのロス
がなく、経済的である。
【0018】上記加工装置を用いた加工方法は、加工機
11に向けて移動するチタン亜鉛合金板1の該加工機1
1により折り曲げ加工する部分を、加熱機12の温風に
よって予め加熱昇温させ、この加熱昇温された部分を加
工機11で折り曲げ加工する。ちなみに、加熱機12に
よるチタン亜鉛合金板1の加熱温度は、30℃〜40℃
程度である。
【0019】加工機11によるチタン亜鉛合金板1の折
り曲げ加工時に、折り曲げ部分が予め加熱昇温されてい
ると、基板2の両面に施したフッソ樹脂塗装又はポリエ
ステル樹脂塗装5と裏面側のポリエステル樹脂塗装7は
軟化し、このためチタン亜鉛合金板1の折り曲げに追従
することになり、従って、折り曲げ加工を施してもフッ
ソ樹脂塗装又はポリエステル樹脂塗装5と裏面側のポリ
エステル樹脂塗装7にクラックが発生することはなく、
化成皮膜処理3、3を保護した状態が維持できることに
なり、チタン亜鉛合金板1を所望の断面形状に折り曲げ
た屋根葺き材等の製品Aを得ることができる。
【0020】
【発明の効果】以上のように、この発明によると、両面
に化成皮膜処理を施し、その上にそれぞれ塗装を施した
チタン亜鉛合金板の折り曲げ加工を施す部分を予め加熱
昇温させた後、該チタン亜鉛合金板の折り曲げ加工を行
なうようにしたので、基板の両面に施した樹脂塗装は軟
化し、このためチタン亜鉛合金板の折り曲げに追従する
ことになり、従って、折り曲げ加工を施しても樹脂塗装
にクラックが発生することはなく、この樹脂塗装で化成
皮膜処理を保護した状態が維持できることになり、チタ
ン亜鉛合金板を所望の断面形状に折り曲げた屋根葺き材
等の良質の製品を得ることができる。
【0021】また、折り曲げ加工による樹脂塗装のクラ
ック発生がないので、屋根葺き材等の製品の製作に材料
ロスの発生がなく、経済的にも優れている。
【0022】さらに、チタン亜鉛合金板の折り曲げ加工
を行なう部分のみを部分的に加熱することにより、加熱
エネルギーの無駄がなく、経済的であると共に、加熱機
の小型化が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)チタン亜鉛合金板の加工装置を示す説明
図 (B)チタン亜鉛合金板の折り曲げ加工による製品の一
例を示す断面図 (C)この発明の実施に用いるチタン亜鉛合金板を示す
拡大縦断面
【符号の説明】
1 チタン亜鉛合金板 2 基板 3 化成皮膜処理 4 下塗層 5 ポリエステル樹脂塗装 6 下塗層 7 ポリエステル樹脂塗装 8 トップコート層 11 加工機 12 加熱機 A 製品

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両面に化成皮膜処理を施し、その上にそ
    れぞれ塗装を施したチタン亜鉛合金板の折り曲げ加工を
    施す部分を予め加熱昇温させた後、折り曲げ加工を行な
    うことを特徴とするチタン亜鉛合金板の加工方法。
JP34773499A 1999-12-07 1999-12-07 チタン亜鉛合金板の加工方法 Pending JP2001162323A (ja)

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