JP2001161325A - 弁当の製造方法 - Google Patents

弁当の製造方法

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JP2001161325A
JP2001161325A JP35146599A JP35146599A JP2001161325A JP 2001161325 A JP2001161325 A JP 2001161325A JP 35146599 A JP35146599 A JP 35146599A JP 35146599 A JP35146599 A JP 35146599A JP 2001161325 A JP2001161325 A JP 2001161325A
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thawing
lunch
cooling
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Akira Ogura
彬 小椋
Koichi Hirata
孝一 平田
Masaoki Narumiya
正興 成宮
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Mayekawa Manufacturing Co
Santoku Corp
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Mayekawa Manufacturing Co
Santoku Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 米飯/惣菜の詰合せ弁当を味の低下や雑菌の
付着を防止可能に製造する弁当の製造方法を提供する。 【解決手段】 調理後の米飯と惣菜とを詰め合せた容器
を該米飯と惣菜との中心温度の平均値が−10℃以下に
なるまで冷却した後、それを樹脂フィルムで被覆状態に
して冷凍保存し、次いで弁当として出荷する際に、前記
樹脂フィルムに被覆状態のまま前記中心温度の平均値が
10℃以上になるまで加熱解凍した後、25℃以下の温
度に保持する。特に、−2℃から−10℃まで冷却する
冷凍工程をゆっくりと徐冷で行い、また−2℃から8℃
まで加熱する解凍工程を徐熱で行うようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は弁当の製造方法に関
し、さらに詳しくは、米飯/惣菜の詰合せ弁当を味の低
下や雑菌の混入が発生しないないように冷凍保存及び解
凍する弁当の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に駅の売店や弁当販売店等で販売さ
れる弁当は、一度に多量の数を供給するため、予め多量
に作った米飯や惣菜を冷凍保管しておき、出荷するとき
必要な量を解凍して容器に詰め合わせるようにしてい
る。しかし、米飯/惣菜の詰合せ弁当の場合には、初め
から米飯と惣菜とを詰め合わせた状態にして冷凍工程や
解凍工程に付すと、これら冷凍・解凍工程において米飯
や惣菜の一部に品質低下が起こるため、美味しく食べら
れなくなるという問題があった。
【0003】そのため従来の米飯/惣菜の詰合せ弁当の
製造方法では、米飯と惣菜の各々を別々に冷凍保存して
おき、弁当として出荷するときそれぞれを個別に解凍し
て、弁当容器に詰め合わせるという方法が採用されてい
る。しかし、上記弁当の製造方法では、冷凍惣菜等を解
凍した時点から空気や光に曝す時間が長くなり、また手
で容器に盛りつける際に雑菌が付着することがあるた
め、駅の売店などに陳列できる時間が短くならざるを得
ない問題がある。また、陳列時間が短いために売れ残り
も多く生じやすく、それを生ゴミとして廃棄処分するこ
とを余儀なくされる問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、米飯
/惣菜の詰合せ弁当を味の低下や雑菌の付着を生じない
ようにする弁当の製造方法を提供することにある。
【0005】本発明の他の目的は、売店等への陳列時間
を延長可能にする弁当の製造方法を提供することにあ
る。
【0006】本発明の更に他の目的は、弁当の腐敗によ
る廃棄数を低減し、生ゴミの発生を低減できるようにす
る弁当の製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の弁当の製造方法は、調理後の米飯と惣菜とを詰め合
せた容器を該米飯と惣菜との中心温度の平均値が−10
℃以下になるまで冷却した後、それを樹脂フィルムで被
覆状態にして冷凍保存し、次いで弁当として出荷する際
に、前記樹脂フィルムに被覆状態のまま前記中心温度の
平均値が10℃以上になるまで加熱解凍した後、25℃
以下の温度に保持する弁当の製造方法であって、前記冷
凍工程を、前記中心温度の平均値が略0℃になるまでの
第1冷却工程を急速冷却し、−2℃から−10℃までの
第2冷却工程を前記第1冷却工程よりも遅い冷却速度で
25分以上かけて徐冷し、次いで−10℃から冷凍保存
温度までの第3冷却工程を前記第2工程と略同一又は速
い冷却速度で冷却するように実施し、前記解凍工程を、
冷凍保存中の容器内の米飯と惣菜との中心温度の平均値
が略−2℃になるまでの第1解凍工程を急速加熱し、−
2℃から8℃までの第2解凍工程を前記第1解凍工程よ
り遅い加熱速度で徐熱し、次いで10℃以上にする第3
解凍工程を前記第2解凍工程と同一又は速い加熱速度で
加熱し、該急速加熱を前記中心温度の平均値が15℃に
達する前に停止するように実施することを特徴とするも
のである。
【0008】米飯/惣菜を詰め合せた容器を冷凍工程に
付す前に樹脂フィルムで被覆し、それを冷却すると、米
飯/惣菜が保持していた熱により樹脂フィルムの内面に
水滴が付着する。その水滴は解凍工程で融解するとき
に、米飯/惣菜に斑になって部分吸着することにより味
を変質させることがある。
【0009】しかし、上記のように冷凍工程において初
めから米飯/惣菜の詰合せ容器を樹脂フィルムで被覆せ
ず、裸のままで冷凍工程に付すようにし、米飯/惣菜の
中心温度の平均値が−10℃以下になるまで冷却した後
に、はじめて樹脂フィルムで被覆することにより、樹脂
フィルム内面に水滴が付着することがないので、水滴に
伴う種々の問題を解消することができる。
【0010】また、米飯/惣菜の詰合せ容器を樹脂フィ
ルムで被覆状態のまま冷凍保存し、解凍時に手を触れる
ことなく被覆状態を維持したまま解凍するため食材に雑
菌が付着することがなく、腐蝕の発生を遅延させること
ができる。したがって、解凍後の弁当の店頭陳列時間を
長くすることができる。また、弁当の腐敗数を低減でき
るため、生ゴミとする廃棄数も低減することができる。
【0011】上記製造方法において、冷凍工程を、前記
中心温度の平均値が略0℃になるまでの第1冷却工程を
急速冷却し、−2℃から−10℃までの第2冷却工程を
前記第1冷却工程よりも遅い冷却速度で25分以上かけ
て徐冷し、次いで−10℃から冷凍保存温度までの第3
冷却工程を前記第2工程と略同一又は速い冷却速度で冷
却するように実施することにより、食材中における水分
の移動を抑制しながら冷凍することができ、食材の味の
低下を防止する。
【0012】また、解凍工程を、冷凍保存中の容器内の
米飯と惣菜との中心温度の平均値が略−2℃になるまで
の第1解凍工程を急速加熱し、−2℃から8℃までの第
2解凍工程を前記第1解凍工程より遅い加熱速度で徐熱
し、次いで10℃以上にする第3解凍工程を前記第2解
凍工程と同一又は速い加熱速度で加熱し、該急速加熱を
前記中心温度の平均値が15℃に達する前に停止するよ
うに実施することにより、同じく食材中における水分の
移動を抑制しながら解凍し、水分の分布を均一に維持す
るため冷凍前の味を低下させずに維持することができ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の弁当の製造方法は、米飯
と惣菜を初めから弁当容器に詰め合せた状態にして、冷
凍工程と解凍工程とを行う。このように米飯/惣菜を初
めから詰め合せ状態にして製造を行うため、従来のよう
に食材毎に分離して冷凍と解凍を行い、出荷時に容器へ
の詰め込みを行う従来方法に比べて作業が簡略化され、
効率的に行うことができる。
【0014】本発明において、米飯/惣菜の詰合わせ弁
当の種類としては特に限定されないが、例えば(1)白
飯と野菜の煮物、天ぷら、焼魚、玉子焼、ゼリー、漬物
を詰合わせた幕の内弁当、(2)一部に海苔を巻いたむ
すびと里芋、ゴボウ、しいたけ、はんぺん、昆布等の煮
物、海老の天ぷら、ハンバーグ、梅干しなどを詰め合わ
せた俵むすび弁当、(3)栗おこわ弁当、(4)押し鮨
弁当、(5)いなり鮨弁当などを挙げることができる。
【0015】本発明の製造方法において、冷凍工程は、
調理後の米飯と惣菜を容器に詰め合せ、容器に入れた状
態のままで−10℃以下まで冷却する。このように−1
0℃以下の冷凍温度にした後、ここで初めて樹脂フィル
ムで被覆する。
【0016】これに対して、従来のように、調理後の米
飯と惣菜を冷凍工程に付す前に、初めから樹脂フィルム
で被覆してしまうと、冷却の途中で米飯や惣菜が持って
いる熱により樹脂フィルムの内側に水滴が付着し、その
状態のまま凍結するため、その氷滴が解凍工程で融解す
るとき、米飯等に部分的に斑状になって付着するため味
を変化させてしまうことになる。また融解水分が多量の
場合には、外側に滲出して周辺を汚すことになる。しか
し、本発明では、上記のように樹脂フィルムで被覆しな
い裸状態で冷却を実施し、冷凍後に初めて樹脂フィルム
を被覆するようにするため、上記のような問題を生ずる
ことはない。
【0017】図1は、本発明において、各種の弁当を冷
凍工程に付したときの温度−時間関係を例示したグラフ
である。
【0018】グラフAは、白飯と野菜(レンコン、ゴボ
ウ、シイタケ、人参、里芋)の煮物、黒豆の甘炊き、ホ
ウレン草のゴマ和え、エビの天ぷら、漬物(瓜の粕漬)
の詰め合わせた幕の内弁当を冷凍するときの冷凍工程を
示し、Bは一部に海苔を巻いた俵むすびと野菜(里芋、
ゴボウ、レンコン、人参、コンニャク、シイタケ、タケ
ノコ)の煮物、サバの照焼、エビの天ぷら、肉だんご
(ボール)、卵焼き、しば漬を詰め合わせた押し鮨弁当
を冷凍するときの冷凍工程を示し、Cはいなり寿司と漬
物をラミネート紙に詰め合わせたいなり寿司弁当を冷凍
するときの冷凍工程を示したものである。また、Eは冷
凍庫内の冷却温度を参考に示す。
【0019】いずれの弁当の冷凍工程も、容器内の米飯
と惣菜の中心温度の平均値が略0℃になるまでを第1冷
却工程とし、この工程を急速冷却するようにしている。
例えば、−0.7℃/分〜−1.3℃/分の冷却速度に
する。このように食材の中心温度の平均値が略0℃にな
るまでの冷凍は、急速冷却を行っても食材中において水
分の移動が発生しないので、味に変化を与えることはな
い。また、この第1冷却工程を急速冷却にすることによ
り冷却時間を短縮することができる。
【0020】第1冷却工程で米飯/惣菜の中心温度の平
均値が略0℃に達すると、食材の表面が凍結しはじめ
る。この後、中心温度の平均値が−2℃から−10℃に
変化するまでを第2冷却工程とし、第2冷却工程は第1
冷却工程よりも遅い冷却速度で、25分以上の時間をか
けてゆっくりと徐冷する。例えば、−0.2℃/分〜−
0.5℃/分の冷却速度にすることが好ましい。このよ
うな徐冷にすることにより、食材中で水分の移動を起こ
させないようにしながら、表面から順次内部にかけて冷
凍していくので、米飯及び惣菜の表面に水分が滲出して
霜状物を形成しないようにし、味の変質を抑制すること
ができる。
【0021】次いで、中心温度の平均値を−10℃から
目標の冷凍保存温度までを第3冷却工程とし、この第3
冷却工程を第2冷却工程と同一の冷却速度か又は速い冷
却速度で冷却する。例えば、冷却速度−0.5℃/分〜
−1.0℃/分で冷却することが好ましい。この第3冷
却工程では、弁当は−10℃以下の低温に冷凍されてい
るので、急速冷却しても食材中で水分の移動が起こるこ
とはない。したがって、第3冷却工程は必ずしも急速冷
却にする必要はないが、急速冷却にすれば第1冷却工程
のときと同様に冷却時間を短縮することができる。
【0022】上記のように第1冷却工程、第2冷却工
程、第3冷却工程を実施することにより、グラフ上にお
いて温度−時間曲線が略S字状の曲線を描くことにな
る。
【0023】上記第3冷却工程の後は、米飯/惣菜の詰
合せ弁当容器を樹脂フィルムで被覆し、その被覆状態の
ままで冷凍保存する。冷凍保存時の温度としては、−1
0℃以下であれば特に限定されないが、好ましくは−2
0℃〜−30℃の範囲で冷凍保存するとよい。
【0024】被覆用の樹脂フィルムは、少なくとも80
℃以下の温度では熱変性することがなく、かつ食材と反
応しないような安定した特性を有するものを使用するこ
とが好ましい。例えば、ポリエステル、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリアミドなどの重合体からなるフィ
ルムを挙げることができ、中でもポリエステルフィルム
は最適である。この樹脂フィルムは、フィルム単独で使
用してもよく、或いは樹脂フィルムを紙などの他の材料
にラミネートしたシート材を形成し、このシート材から
箱状容器や袋状容器にして、その中に被覆するようにし
てもよい。
【0025】樹脂フィルムで被覆状態にして冷凍保存し
た弁当は、出荷するときに解凍工程に付して、元の状態
に戻す。この解凍工程は、冷凍状態の弁当を樹脂フィル
ムに被覆した状態のまま解凍室に入れ、その被覆状態を
維持したまま温風の吹き込み等により10℃以上の温度
に加熱して解凍する。解凍後は、店頭陳列ケース等にお
いて25℃以下の温度に保持する。
【0026】このように途中で手を触れることなく、冷
凍保存時の樹脂フィルムによる被覆状態を維持したまま
解凍するため、食材に雑菌が付着することがない。した
がって、腐蝕の発生が遅延され店頭陳列時間を延長する
ことができる。また、弁当の腐敗数を低減するため生ゴ
ミとする数も低減する。
【0027】図2は、図1のように冷凍した各種の弁当
を、解凍工程に付すときの温度−時間の関係を示すグラ
フである。グラフA,B,Cは、図1の冷凍工程の場合
と同じ弁当に対応する。また、E’は解凍室内の加熱温
度の変化を示すグラフである。解凍は熱風を供給しなが
ら実施するものである。
【0028】グラフA,B,Cのいずれの弁当の場合
も、容器内の米飯/惣菜の中心温度の平均値が略−2℃
になるまでを第1解凍工程とし、この工程を急速加熱で
実施する。例えば、0.7℃/分〜1.3℃/分の加熱
速度にすることが好ましい。このように中心温度の平均
値を略−2℃まで戻す解凍では、弁当内の米飯/惣菜は
まだ凍結状態であるので、急速加熱しても食材中で水分
の移動は起こらず、味を低下させることはない。むしろ
急速加熱により解凍時間を短縮する。
【0029】次いで、−2℃から8℃までを第2解凍工
程とし、この工程を第1解凍工程よりも遅い加熱速度で
ゆっくりと徐熱する。例えば、0.1℃/分〜0.5℃
/分程度の加熱速度にすることが好ましい。この第2解
凍工程は、解凍室に温風を緩やかに供給し、米飯/惣菜
の表面温度と中心温度との差を常に12℃未満に維持す
るように緩やかに徐熱するのがよい。この徐熱により、
米飯/惣菜の外層で解凍された水分が順次内層の冷凍部
を解凍するように作用し、水分を食材の内外層に均一分
布するようにすることができるため、味の低下を防止す
る。
【0030】すなわち、第2解凍工程を高温熱風によっ
て急速度で行うと、外層で解凍された水分が内層の解凍
に利用される以上に過剰に発生して、外表面にオーバー
フローするので、食材の味を低下させたり、弁当容器周
辺を汚したりする。
【0031】次いで、図2にグラフA,B,Cで示すよ
うに、米飯/惣菜の中心温度の平均値を10℃以上にす
る工程を第3解凍工程とする。この第3解凍工程は第2
解凍工程と同一の加熱速度か又は速い加熱速度にする。
例えば、0.1℃/分〜0.7℃/分の加熱速度が好ま
しい。
【0032】第3解凍工程における温風の供給(加熱)
は、米飯/惣菜の中心温度の平均値が15℃に達する前
に停止するようにする。このように中心温度の平均値が
10℃を越え、かつ15℃に到達する前に温風の供給を
停止すると、中心部の解凍に至るまで実質的に水分を外
側に放出することなく保持することができる。特に米飯
の場合には、内外層全体に含水率を62.5%±1.5
%の範囲に均一分布させることができる。
【0033】上記のように第1解凍工程、第2解凍工
程、第3解凍工程を実施することにより、図2に示すよ
うに温度−時間曲線はほぼS字曲線になる。
【0034】第3解凍工程の後は、米飯/惣菜の中心温
度の平均値が25℃を越えない温度に維持するものと
し、このように温度管理することにより腐敗の進行を抑
制し、長時間の店頭陳列が可能になる。この25℃を越
えない温度の管理は、店頭陳列の間中、弁当が販売され
るまで維持することが好ましい。解凍後の保持温度は2
5℃を越えない温度であれば特に限定されないが、特に
いなり鮨弁当の場合には、15℃を越えない温度に保持
することが好ましい。
【0035】本発明により上記のように解凍された弁当
は、冷凍処理前とほぼ同等の水分率を内外層全体に均一
に分布させることができ、表層部分に水分が偏在してベ
タつくとか、内側の具が水分不足になって乾燥するなど
がなく、風味を調理後の冷凍処理前に近い状態に復元す
ることができる。また、解凍水分により濡れることがな
いので含水率を均一に維持し、惣菜のもつ風味を保持す
ることができる。
【0036】上述した冷凍工程及び解凍工程は、食材の
中心温度の平均値が上記のような一定範囲になるように
制御されるが、制御条件は予め温度変化を検知した結果
に基づいて設定するようにすればよい。すなわち、制御
温度は、食材の中心温度の平均値が所定の温度に上昇し
た時点で熱風温度や風量を変更するというのではなく、
予め測定して蓄積したデータをもとに設定温度の範囲に
なるように制御すればよい。
【0037】
【発明の効果】上述したように本発明によれば、冷凍工
程では初めから米飯/惣菜の詰合せ容器を樹脂フィルム
で被覆せず、裸のままで冷凍工程に付し、弁当の米飯/
惣菜の中心温度の平均値が−10℃以下になるまで冷却
した後に、はじめて樹脂フィルムで被覆するため樹脂フ
ィルム内面に水滴が付着させることなく、その水滴に伴
う味の低下など種々の問題を解消することができる。ま
た、米飯/惣菜の詰合せ容器を樹脂フィルムで被覆状態
のまま冷凍保存した後、その被覆状態のままで解凍する
ため食材に雑菌が付着することがなく、腐蝕の発生を遅
延させるため店頭陳列時間を延長することができる。ま
た、弁当の腐敗数を低減するため、生ゴミとして廃棄す
る数も低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における冷凍工程を各種の弁当の場合に
つき例示した温度−時間のグラフである。
【図2】本発明における解凍工程を各種の弁当の場合に
つき例示した温度−時間のグラフである。
【符号の説明】
A 幕の内弁当のグラフ B 押し鮨弁当のグラフ C いなり鮨弁当のグラフ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 成宮 正興 東京都江東区牡丹2丁目13番1号 株式会 社前川製作所内 Fターム(参考) 4B022 LA01 LB02 LF02 LN04 LP02 LQ03 4B036 LC04 LE05 LF15 LP17

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 調理後の米飯と惣菜とを詰め合せた容器
    を該米飯と惣菜との中心温度の平均値が−10℃以下に
    なるまで冷却した後、それを樹脂フィルムで被覆状態に
    して冷凍保存し、次いで弁当として出荷する際に、前記
    樹脂フィルムに被覆状態のまま前記中心温度の平均値が
    10℃以上になるまで加熱解凍した後、25℃以下の温
    度に保持する弁当の製造方法であって、 前記冷凍工程を、前記中心温度の平均値が略0℃になる
    までの第1冷却工程を急速冷却し、−2℃から−10℃
    までの第2冷却工程を前記第1冷却工程よりも遅い冷却
    速度で25分以上かけて徐冷し、次いで−10℃から冷
    凍保存温度までの第3冷却工程を前記第2工程と略同一
    又は速い冷却速度で冷却するように実施し、 前記解凍工程を、冷凍保存中の容器内の米飯と惣菜との
    中心温度の平均値が略−2℃になるまでの第1解凍工程
    を急速加熱し、−2℃から8℃までの第2解凍工程を前
    記第1解凍工程より遅い加熱速度で徐熱し、次いで10
    ℃以上にする第3解凍工程を前記第2解凍工程と同一又
    は速い加熱速度で加熱し、該急速加熱を前記中心温度の
    平均値が15℃に達する前に停止するように実施する弁
    当の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記弁当が幕の内弁当、押し鮨弁当又は
    いなり鮨弁当である請求項1に記載の弁当の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記いなり鮨弁当を解凍後15℃を越え
    ない温度に保持する請求項2に記載の弁当の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190109781A (ko) * 2018-03-19 2019-09-27 이우주 밀봉 도시락 제조방법 및 이에 의해 제조된 밀봉 도시락

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190109781A (ko) * 2018-03-19 2019-09-27 이우주 밀봉 도시락 제조방법 및 이에 의해 제조된 밀봉 도시락
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