JP2001161106A - 介装板付きロ−タリ耕耘装置 - Google Patents

介装板付きロ−タリ耕耘装置

Info

Publication number
JP2001161106A
JP2001161106A JP35039499A JP35039499A JP2001161106A JP 2001161106 A JP2001161106 A JP 2001161106A JP 35039499 A JP35039499 A JP 35039499A JP 35039499 A JP35039499 A JP 35039499A JP 2001161106 A JP2001161106 A JP 2001161106A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tilling
claw
shaft
rotary
claws
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP35039499A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3770018B2 (ja
Inventor
Masakuni Ishimaru
丸 雅 邦 石
Shoji Komoda
田 祥 二 菰
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Iseki and Co Ltd, Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd filed Critical Iseki and Co Ltd
Priority to JP35039499A priority Critical patent/JP3770018B2/ja
Publication of JP2001161106A publication Critical patent/JP2001161106A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3770018B2 publication Critical patent/JP3770018B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Soil Working Implements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】耕耘爪を取り付けた耕耘パイプで土壌表面の掘
削を行なうと、長い草藁等が耕耘爪軸の軸端から軸受部
材側(伝動ケ−ス等)間への巻き付いたり、耕耘爪自体
や耕耘パイプへの巻付きが発生し、極端な場合には軸受
部材のシール部から油漏れが起きるなどの課題がある。 【解決手段】複数の耕耘爪1,1..群を配列して取り
付けた耕耘爪軸2のうち左右両端部の耕耘爪1を夫れ夫
れ背面視で先端内向き爪とし、該耕耘爪軸2の一端側を
伝動装置3を内装した伝動ケ−ス4で支持し、耕耘爪軸
2の他端側を支持機枠8で回転自在に支持するサイドド
ライブロータリ耕耘装置20において、該伝動ケ−ス4
と前記耕耘爪軸端側の耕耘爪1との間、および支持機枠
8と前記耕耘爪軸端側の耕耘爪1との間に、耕耘爪1,
1...群の掘削外径と同程度の外径とした左右の回転
板5,5を夫々介装し、回転板5の略半分程度の直径の
略4等配位置で、該左右の回転板5,5間を4本のロッ
ド32で左右連結したことを特徴とする介装板付きロー
タリ耕耘装置とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ロ−タリ耕耘軸
の草巻付き防止装置に関する。この発明は、土壌表面を
耕耘しながら走行し、地表面に植生する雑草や圃場上に
散乱した作物の残滓を、耕耘と同時に耕耘土壌中に埋め
込もうとする際に、耕耘軸廻りにこれらの雑草や残滓等
を巻きつけず、耕耘土壌中に同時埋め込みしようとする
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来からロ−タリ耕耘機は、耕耘作業に
伴って、圃場に残っている長稈の草類やイグサ等が耕耘
爪の取付部や耕耘爪軸に巻き付くのを未然に防止する手
段が考案され、実用化への試みがある。
【0003】公知技術の一例を述べると、特開平10−
150801号公報や特開平10−136706号公報
で示すように、耕耘爪軸に配列して取り付けられている
左右両端部の耕耘爪の間に、巻付き防止部材として線状
部材を耕耘爪軸と平行に一本または二本に分けて張り渡
した構成のものが公知である。
【0004】そして、上記一本または二本の巻付き防止
部材は、耕耘作業に際して耕耘爪軸から外方に隔たった
爪ホルダー近傍程度の小径位置で、その耕耘爪軸の外周
を平行を保って回転しながら巻き付こうとする草を排除
して、巻き付きを防止する構成になっており、左右両端
部の耕耘爪は巻付き防止部材よりも大きく外方に突出し
た大回転径で掘削を行なう構成としている。このような
構成では、圃場表面に長い草藁等が散乱し、所定耕耘幅
で走行中に隣の次回耕耘部側から草藁等の一部が今回の
耕耘幅内にあると、長い草藁等を左右両端部の耕耘爪が
引きずり込んで爪軸部に巻付き、巻きついた草藁等が大
形化していく。
【0005】草藁等が大形化すると、まず軸廻りのシー
ルを傷めるため、公知例では草切りの回転板(刃体)や
接近対応する筒体等の複雑な部材を取り付けているが、
巻付き草藁が内部では切断されても、その外周に新たに
どんどん草藁が巻きついていくので、回転抵抗が増え実
際には数メートル走行毎に、掃除をしないと実用性が無
い。
【0006】また、ナタ爪式の耕耘爪も側方から見た先
端後退角や、後方から見た爪先端の曲げ形状(曲げ半
径)や爪基部の倒れ角度等により、単純なナタ爪では中
間部の耕耘爪に草藁等が巻きつくものである。特に、休
耕田に植生する背高あわだち草やすすき等の長稈雑草
や、圃場表面に残るスイカやメロン等の蔓性の残稈や、
収穫作業後に圃場に捨てた長藁やイグサ等の長茎を同時
耕耘埋め込みする場合、耕耘爪の形状により巻付き防止
効果には大きな差を生じる。
【0007】さらに、圃場の一部に雑草や残滓や長い草
藁や堆肥等を集積している場合、巻付き防止のために
は、従来は人手により圃場に均等にばら散いた後耕耘し
ているが、集積物のばら散きは老人や婦女子には大変疲
れる作業であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、公知の上
述した巻付き防止装置であっても、短い草では耕耘爪軸
への草の巻付きはほとんど発生しないが、長い草藁等で
は耕耘爪軸の軸端から軸受部材側(伝動ケ−ス等)間へ
の巻付きや、耕耘爪自体への巻付きが発生し、極端な場
合には軸受部材のシール部から油漏れが起きるなどの課
題がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した課題
を解決するために、次の如き技術手段を講ずるものであ
る。即ち、第一の発明は、複数の耕耘爪1,1..群を
配列して取り付けた耕耘爪軸2のうち左右両端部の耕耘
爪1を夫れ夫れ背面視で先端内向き爪とし、該耕耘爪軸
2の一端側を伝動装置3を内装した伝動ケ−ス4で支持
し、耕耘爪軸2の他端側を支持機枠8で回転自在に支持
するサイドドライブロータリ耕耘装置20において、該
伝動ケ−ス4と前記耕耘爪軸端側の耕耘爪1との間、お
よび支持機枠8と前記耕耘爪軸端側の耕耘爪1との間
に、耕耘爪1,1...群の掘削外径と同程度の外径と
した左右の回転板5,5を夫々介装し、回転板5の略半
分程度の直径の略4等配位置で、該左右の回転板5,5
間を4本のロッド32で左右連結したことを特徴とする
介装板付きロータリ耕耘装置の構成とする。
【0010】第二の発明は、耕耘爪軸2に設けた、左右
方向両端部の爪ホルダー19aとその次の内方の爪ホル
ダー19bに取り付ける耕耘爪を先端内向き爪1aと
し、それ以外の左右方向中間部の爪ホルダー19,1
9..に取り付ける耕耘爪を内向き・外向き一対の耕耘
爪1,1としたことを特徴とする請求項1記載の介装板
付きロータリ耕耘装置の構成とする。
【0011】第三の発明は、耕耘爪軸2の上方を主カバ
ー35で覆い、該主カバー35の後部に設けた横方向の
支軸36を中心として耕耘爪軸2の後方を覆うリヤカバ
ー37を設けたもので、リヤカバー37下端に均平板1
8を取り付けたことを特徴とする請求項1または請求項
2記載の介装板付きロータリ耕耘装置の構成とする。
【0012】第四の発明は、耕耘爪軸2を中心に回転す
る耕耘爪1を、回転半径は略従来のままで、隣の爪ホル
ダー19側への寸法を1割以上大きくし、これにより耕
耘幅全体内の爪ホルダー19の取付ピッチの数を2個以
上削減したことを特徴とする請求項1乃至3記載の介装
板付きロータリ耕耘装置の構成とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて具体的に説明する。耕耘掘削作業中のサイド
ドライブロータリ耕耘装置20は、図2の側面図で示す
上下方向位置として、移動農機であるトラクタ等の後部
に三点リンク装置を介して吊持し、掘削作業を終えると
移動農機の後部上方に吊り上げる形態としている。
【0014】まず、上部伝動機枠6は、図1,図2に示
すように、左右方向中央部に中央伝動ケース21を配設
し、移動農機の後部PTO軸と接続する入力軸22に原
動側の駆動力を伝動し、この駆動力を上部伝動機枠6に
内装した伝動軸7に傘歯車23,24を介して伝えてい
る。上部伝動機枠6の左右方向一方側に伝動ケ−ス4を
連結し、他方側に支持機枠8を連結してそれぞれ垂下状
態にして構成し、垂下下端部間に耕耘爪軸2を配設して
いる。そして、伝動ケ−ス4には、図1に示すように、
上部を前述した伝動軸7の上部スプロケット9に係合
し、下部を駆動軸10に軸着した下部スプロケット11
に掛け渡して内装した伝動チエン12との3者で構成し
た伝動装置3を内装した構成としている。また、駆動軸
10の内端には取付フランジ14を設け、支持機枠8下
端の支持軸16には、同じく内端に取付フランジ17を
両者対向して設けている。
【0015】そして、耕耘爪軸2の両端部に設けた左右
の取付板13,13には、図1に示すように、介装板で
ある回転板5の小径立壁25,25を外側から重ね合わ
せて取付板13,13に介装取り付けしている。この部
分の駆動軸10側を図3で詳述する。耕耘爪軸2の両端
部に溶接等で一体的に設けた取付板13,13は、図4
の側面図で示すように、略長方形の外形状としており、
四個所の突出隅部に孔を開けている。そして、回転板5
は、バネ鋼から成り外径を耕耘爪1の回転軌跡と略同一
とした平板状の大径立壁28と、深皿状で一般鋼材を絞
り加工した小径立壁25とから成っており、小径立壁2
5の外周部を大径立壁28の側壁面に、溶接またはボル
ト等で取り付けて一体化している。また、大径立壁28
と小径立壁25の中心部には、夫々大小径の中央開口2
9,27を設けている。
【0016】図例では、大径立壁28を直径500mm
程度の円板とし、中央に前述した大径中央開口29を設
けている。また、図4で示す大径立壁28には、外周側
開口43,43...と内周側開口44,44...
が、略8等分配毎合計16個開口されており、大径立壁
28の対地回転抵抗や摩擦発熱減少を図っている。さら
に、小径立壁25には略円形の小径中央開口27と、そ
の外周に取付孔26,26...を設けており、この取
付孔26を前述した左右夫々の取付板13の長方形隅部
の孔に、ボルト15,15...によって着脱自由に締
め付け固着している。図5は、介装板である回転板5の
側面図であり、26の取付孔にボルト15を通してい
る。27は小径中央開口であって左右両端部の、取付フ
ランジ14または17が通過可能としている。また、小
径立壁25の取付孔26外周方には、夫々前後2個所づ
つ計8個の取付孔31,31..を開口しており、この
取付孔31にロッド32の夫々の端部を取り付けてい
る。取付孔31のどれに取り付けるかにより、ロッド3
2は耕耘爪軸2と平行状にまたは螺旋状に前進か後退角
を有して取り付け調整可能としている。大径中央開口2
9は、該ロッド32端を覆うように内方まで延長してい
るが、ロッド32端のナット等を締め付ける時見やすい
ように、ロッド32の外方部を円弧状に少し切り欠いて
いる。図例では、ロッド32の回転軌跡外径を250m
m程度としており、回転板5の略半分程度の径位置にロ
ッド32を配設している。
【0017】耕耘爪軸2には、軸上に配列して設けた複
数の爪ホルダ19に、夫々耕耘爪1,1..を取り付け
てサイドドライブロータリ耕耘装置20を構成してい
る。この耕耘幅方向の耕耘爪1,1...の取付ピッチ
を、図例に基づいて説明する。耕耘幅1,800mmの
ものでは、従来18等分19位置配列の爪ホルダー位置
に対し、本発明実施例では、詳細は後述するが耕耘爪1
のピッチ方向の寸法を一割程度大きくし、16等分17
位置配列の爪ホルダーヘとピッチを粗くして爪ホルダー
位置本数を幅方向位置を2箇所削減した。同様に1,7
00mm及び1,600mm耕耘幅のものを、従来の1
6等分17位置配列の爪ホルダー位置から、14等分1
5位置配列の爪ホルダー位置へとピッチを粗くして爪ホ
ルダー位置本数を幅方向位置2箇所削減している。ま
た、耕耘幅1,500mmのものも、従来14等分15
位置配列の爪ホルダー位置から、12等分13位置配列
の爪ホルダー位置へとピッチを粗くして、爪ホルダー位
置本数を幅方向位置2箇所さらに爪を4本削減してい
る。
【0018】そして、これらの耕耘爪1を取り付ける爪
ホルダー19,19..のうち、図1で示すように最外
端両側部の爪ホルダー19aは、側面視で上下方向に一
対2個設けられ、夫々の爪ホルダー19aに内向きに爪
先端側を傾斜させた通常ナタ爪1aと残耕処理ナタ爪1
bが取り付けられている。外端から2番目は、一個の爪
ホルダー19bと内向きに爪先端側を傾斜させた通常ナ
タ爪1aが取り付けられている。また、外方から第3番
目よりも内側以内の爪ホルダー19,19..が、上下
または前後方向に向けた一対づつ配設され、夫々の爪ホ
ルダー19,19に先端部が内向きのナタ爪と外向きの
ナタ爪を一対2本取り付けている。
【0019】前述した爪ホルダー19をピッチ方向で2
個所削減すると、耕耘爪1は一対2本×2個所で4本減
すことができ回転時の掘削抵抗の減少や、爪ホルダー1
9,19間の間隔を広げたことによる、草藁,イグサ等
の流れを良くしこれらの巻付き可能性も減ずることがで
きる。
【0020】回転板5は、一端最外側の耕耘爪1の外側
と伝動ケ−ス4内側間、および、他端最外側の耕耘爪1
の外側と支持部材8内側との間でこれらを隔離する構成
としており、回転円板5を壁側である伝動ケ−ス4や支
持部材8の内面側に最大でも15mm以下の間隙と成る
ように接近させて前述のように耕耘爪軸2の両端部に配
設している。
【0021】ロッド32は太さ10mm程度の丸棒鋼材
であって、両端部にネジ部を設けており、回転板5の小
径立壁25の外周近傍に設けた取付孔31に該ネジ部を
挿入し、小径立壁25の内外面にナット33,33を介
して固定しており、一方の小径立壁25に略90度等配
位置に4本取り付けると共に、ロッド32の他端部を他
方の小径立壁25にも略90度等配位置に取り付けてい
る。
【0022】耕耘爪軸2の上方には主カバー35が設け
られ、該主カバー35の後部に設けた横方向の支軸36
を中心として耕耘爪軸2の後方を覆うリヤカバー37の
後端部が上下揺動自在に取り付けられている。通常作業
時には、リヤカバー37は、45度程度に後端部を後方
に傾斜して掘削走行しており、加圧バネ40を介したプ
ッシュプルロッド41により、ある程度姿勢を保ちなが
ら上下揺動可能としている。リヤカバー37の下端部は
図2に示すように、円弧状の均し面37aとしており、
その下端縁を延長する略水平方向に加圧面を持つ均平板
18を取り付けている。均平板18には斜め下方に複数
本のツース18aを櫛歯状に突設し、草藁,イグサ等の
押し込み均平性を向上させる。
【0023】本発明では、図2の側面図で示すように支
軸36位置を従来のものよりも100mm程度後方に移
動し、耕耘爪1の回転軌跡後端とリヤカバー37の前面
間隔を広くして、耕耘爪1による草藁,イグサ等の持ち
回りを防止しながら、掘削土壌と同時に草藁,イグサ等
を後方の均平板18側に送りだしている。
【0024】次に、耕耘爪1について、従来品と比較し
て説明する。図6,図7で示すものが本発明に関するも
ので、図8,図9で示すものが夫々対応する従来品であ
る。耕耘爪軸2の軸心方向への爪の倒れ(掘削耕耘幅)
が、従来の耕耘爪1Jでは図8で示すように95mmで
あり、本発明では110mmへと変更している。これ
で、基準の爪ホルダー19に対し隣の爪ホルダー19の
間隔位置(ピッチ)を遠くすることが可能となり、耕耘
幅全体を考えると爪ホルダー19の数を減すことができ
る。そして、従来の耕耘爪1Jが、図9で示すように、
耕耘爪軸2の軸心Oに対する爪基部折り曲げ開始部まで
の直線部の長さSが70mmであったのを54mmと短
くし、耕耘爪1の掘削刃面1Cに沿っての草藁,イグサ
等の滑りを良くし、掘削時のその場反転性向上と爪軸空
間の確保を行なった。42は爪取付孔であって、爪ホル
ダー19にボルト締めする際の孔であり、軸心Oから7
0mmの位置に設けている。また、従来の耕耘爪1J
は、図9実線で示すように、爪先端部を曲げ半径12
3.5mmとして前述した幅95mm方向へ略曲げRの
部分で切り落としているのに対し、本発明の耕耘爪1
は、図9仮想線及び図7で示すように、爪基部と先端部
の直線部T,T間途中部を123.5mm半径のRでつ
ないだ後、先端側に70mm程度の直線部を設け、これ
によって、爪先端部形状の曲がりをなだらかにし、草
藁,イグサ等の滑りが良くなり、より巻き付き難くでき
た。耕耘爪軸2に対する耕耘爪1の掘削回転半径は24
5mmとし、爪ホルダー19の取付ボルト位置70mm
の寸法は従来も本発明も変更していないが、爪単体側面
図で示すように、本発明では掘削刃部1Cを全体的に掘
削回転半径245mm側に近づけて草藁,イグサ等の流
れを向上した。
【0025】
【実施例の作用及び効果】ロータリ耕耘装置は、春秋の
水田耕耘や、田植え前の代掻き、水田裏作の畝立て、さ
らに畠での耕耘と、年間を通じて広く利用され、日本の
農家には必要不可欠の作業機である。そして、ロータリ
耕耘装置には、駆動機構のレイアウトによりサイドドラ
イブ式ロータリと、センタードライブ式ロータリがあ
り、現在サイドドライブ式ロータリが主流となってお
り、本発明は、このサイドドライブ式ロータリ耕耘装置
20をイグサ収穫後の圃場の耕耘に使用するものであ
る。
【0026】イグサは、畳表の材料となる草である。生
産地では、温暖な気候を利用した二毛作として生産して
いる。即ち、イグサを6〜7月に収穫すると、数日後に
耕耘し代掻きを行って田植えの準備をする。米の収穫
は、10月〜11月初旬であり、両者の作業は非常に間
隔の無いものである。
【0027】イグサの収穫では、1.4m程度に成長し
たイグサのうち、長さが90cm以下のイグサは製品と
して使えないため、刈り取った直後に選別して圃場に捨
てる。この捨てたイグサは「すりイグサ」や「くずイグ
サ」と呼ばれ、このようなくずイグサ散乱状態の圃場
を、数日のうちに土壌耕耘し代掻きを行なうために通常
の耕耘爪で掘削作業を行なうと、くずイグサがすぐに爪
軸に巻きついて耕耘作業ができないものであった。
【0028】ここで、本発明では、耕耘爪軸2の左右両
端部に径大の介装板を一対取付け、左右介装板の中間外
径部左右間に亘って4本のロッド32から成る長草案内
押込装置を設け、耕耘爪1,1..による土壌掘削時
に、耕耘爪1先端に引っ掛かって爪ホルダー19や耕耘
爪軸2回りに絡みつこうとする草藁,イグサ等を長草案
内押込装置により、土壌中に速やかに案内すると共に、
所定耕耘幅外に散乱した草藁,イグサ等の本体途中部
を、介装板の外周縁部で土壌表面から土壌中に押圧しな
がら前進するから、所定耕耘幅外の草藁,イグサを耕耘
爪1が引きずり込むことなく走行でき、耕耘爪軸2の左
右端部にムダな草藁等の巻付きを生じる恐れがない。例
えば、介装板の直径を50cmとし、ロッド32の外周
端の直径を25cmとすると、ロッド対角辺の長さが2
5cmであるからロッド全周囲で70cm程度以上あ
り、長さ90cm以下の草藁,イグサ等が耕耘爪1によ
り長草案内押込装置廻りに引き込まれても、ロッド32
部全周に一巻き程度であるから外れ易く掘削土壌内に埋
め込み易い。
【0029】耕耘爪1,1..群の爪配列は、図6の斜
視図で示すように軸に対し爪ホルダー19,19を略1
80度反対向きに一対溶接している。そして、一対の爪
ホルダー19,19に先端側が内向きの耕耘爪1と外向
きの耕耘爪1が夫々取り付けられたものが、隣の爪ホル
ダー19溶接位置に対し螺旋延長状に略沿って配設され
ており、耕耘爪軸2の駆動回転時に一度に掘削抵抗がか
からないように配慮されている。ここで、介装板である
左右の回転板5,5に開口する取付孔31位置を、側面
視でいずれか一方側を回転方向前側とし、4本のロッド
32,32..を螺旋方向にねじって取り付けることに
より、耕耘爪1の螺旋方向と長草案内押込装置のロッド
32の螺旋方向を同方向にすることもできる。
【0030】ロッド32は10mm程度の丸棒鋼材であ
りその長さを1,500mm〜1,800mmとし、図
1で示すように爪ホルダー19先端よりも大径部を左右
貫通しているので、取付時はしなりや変形を利用して耕
耘爪1,1群の間をぬって略水平方向に配設することが
できる。さらに横向きのロッド32が、掘削土壌の表面
近傍で図2の矢印「イ」方向に回転しているので、ロッ
ド32の背面全体により上部土壌を後方に飛ばし、土壌
表面の整地性を向上できると共に、耕耘爪1の掘削刃部
1Cに、草藁,イグサ等を案内する途中中継とすること
ができる。そのうえ、前述したように、ロッド32方向
と耕耘爪1の配列方向を螺旋方向にすると、掘削時に草
藁,イグサ等の横移動が大きくなり、さらに草藁,イグ
サ等が巻付き難くて外れやすい構成となる。
【0031】また、耕耘爪軸2の上方を主カバー35で
覆い、該主カバー35の後部に設けた横方向の支軸36
を中心として耕耘爪軸2の後方を覆うリヤカバー37を
設けたもので、側面視で該支軸36の位置を、回転板5
のロッド32取付孔31の何れの上方よりも後位置に設
けた構成とすることにより、耕耘爪1の回転軌跡後端部
とリヤカバー37の前面との間が広くなり、掘削土壌が
持ち回りされずに後方移動するから、掘削走行中に同時
に草藁,くずイグサ等も土壌中を後方移動し、耕耘爪1
でイグサを外部に掻きだすことがなく、リヤカバー37
とその下端後部の均平板18やツース18aにより高度
の均平性を保てる。
【0032】回転板5の大径立壁28を、バネ鋼で製作
したので土接触による耐久性が向上した。そして、小径
立壁25を深皿形状としたので、大径立壁28を伝動ケ
ース4内面や支持機枠8内面間との間隙を小間隙にで
き、駆動軸10の取付フランジ14外方廻りや、支持軸
16の取付フランジ17廻りへの、イグサ等長草の進入
を規制し回転部廻りの耐久性向上を図っている。
【0033】以上のように構成された耕耘装置20は、
機体側から伝動軸7に回転動力を伝動すると、耕耘爪軸
2が、上部スプロケット9、伝動チエン12、下部スプ
ロケット11、駆動軸10、取付フランジ14、取付板
13、回転板5の順に伝動され、耕耘爪1を駆動して耕
耘作業を開始する。作業速度は、1〜2Km/Hで、爪
軸回転数は300〜350r.p.mの範囲で作業する
と、草藁,イグサ等の埋め込み性が最良となる。
【0034】そのとき、耕耘爪1,1..によりロータ
リ耕耘部の幅外に散乱した草や長い稈やイグサ等は、耕
耘爪軸2側に引き寄せられるから、引き寄せ途中で草や
長い稈やイグサ等は、伝動ケ−ス4側駆動軸10の取付
フランジ14廻り、および支持機枠8側支持軸16の取
付フランジ17廻りに侵入しようとする。しかし回転円
板5,5により、圃場の掘削土壌表面から内方にロータ
リ耕耘部の幅外に散乱した草や長い稈やイグサ等は、実
体部を表土に押圧されるから、その移動を規制された
り、押圧切断されるから、一部が耕耘爪軸2に無理矢理
引かれて巻き付くことになったり、一部は短くなって幅
外の地表に残ったり、一部は振り飛ばされるように離れ
たりする。
【0035】このように、草や長い稈やイグサ等を回転
円板5の外周端縁で押圧しているので、草や稈やイグサ
等は耕耘爪1,1..に引っ張られて耕耘爪軸2中間部
に巻き付こうとすることはあっても、4本のロッドから
成る長草案内押込装置で振り飛ばされ、伝動ケ−ス4側
および支持機枠8側の耕耘爪軸2取付端部に侵入するこ
とも、耕耘爪軸2に巻きつくこともない。
【0036】以上のように、本発明は、耕耘爪軸2取付
端部に草や稈やイグサ等の侵入がほとんどないから、従
来のように、巻き付いた草のために伝動ケ−ス4や支持
機枠8の軸受部分のシール30から油漏れまで発展する
故障がない特徴を有する。
【0037】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したもので
あるから、耕耘爪や耕耘爪軸及び耕耘軸端部分や軸受部
材側(伝動ケ−スや支持部材)への草藁,イグサ等の巻
き付きを未然に防止できる効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例であって、一部破断した全体背
面図である。
【図2】本発明の実施例であって、全体側面図である。
【図3】本発明の実施例であって、図1要部の拡大図で
ある。
【図4】本発明の実施例であって、要部部材の拡大側面
図である。
【図5】本発明の実施例であって、介装板の側面図であ
る。
【図6】本発明の実施例であって、耕耘爪軸の部分拡大
斜視図である。
【図7】本発明の実施例であって、耕耘爪の部品図であ
る。
【図8】従来耕耘装置の、耕耘爪軸の部分拡大斜視図で
ある。
【図9】従来耕耘装置の、耕耘爪の部品図である。
【符号の説明】
1 耕耘爪 1a 先端内向き爪 2 耕耘爪軸 3 伝動装置 4 伝動ケ−ス 5 回転板 8 支持機枠 18 均平板 19 爪ホルダー 19a 最外側の爪ホルダー 19b 外方二番目の爪ホルダー 20 サイドドライブロータリ耕耘装置 31 取付板 32 ロッド 35 主カバー 36 支軸 37 リヤカバー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の耕耘爪1,1..群を配列して取
    り付けた耕耘爪軸2のうち左右両端部の耕耘爪1を夫れ
    夫れ背面視で先端内向き爪とし、該耕耘爪軸2の一端側
    を伝動装置3を内装した伝動ケ−ス4で支持し、耕耘爪
    軸2の他端側を支持機枠8で回転自在に支持するサイド
    ドライブロータリ耕耘装置20において、該伝動ケ−ス
    4と前記耕耘爪軸端側の耕耘爪1との間、および支持機
    枠8と前記耕耘爪軸端側の耕耘爪1との間に、耕耘爪
    1,1...群の掘削外径と同程度の外径とした左右の
    回転板5,5を夫々介装し、回転板5の略半分程度の直
    径の略4等配位置で、該左右の回転板5,5間を4本の
    ロッド32で左右連結したことを特徴とする介装板付き
    ロータリ耕耘装置。
  2. 【請求項2】耕耘爪軸2に設けた、左右方向両端部の爪
    ホルダー19aとその次の内方の爪ホルダー19bに取
    り付ける耕耘爪を先端内向き爪1aとし、それ以外の左
    右方向中間部の爪ホルダー19,19..に取り付ける
    耕耘爪を内向き・外向き一対の耕耘爪1,1としたこと
    を特徴とする請求項1記載の介装板付きロータリ耕耘装
    置。
  3. 【請求項3】 耕耘爪軸2の上方を主カバー35で覆
    い、該主カバー35の後部に設けた横方向の支軸36を
    中心として耕耘爪軸2の後方を覆うリヤカバー37を設
    けたもので、リヤカバー37下端に均平板18を取り付
    けたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の介
    装板付きロータリ耕耘装置。
  4. 【請求項4】 耕耘爪軸2を中心に回転する耕耘爪1
    を、回転半径は略従来のままで、隣の爪ホルダー19側
    への寸法を1割以上大きくし、これにより耕耘幅全体内
    の爪ホルダー19の取付ピッチの数を2個以上削減した
    ことを特徴とする請求項1乃至3記載の介装板付きロー
    タリ耕耘装置。
JP35039499A 1999-12-09 1999-12-09 ロータリ耕耘装置 Expired - Fee Related JP3770018B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35039499A JP3770018B2 (ja) 1999-12-09 1999-12-09 ロータリ耕耘装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35039499A JP3770018B2 (ja) 1999-12-09 1999-12-09 ロータリ耕耘装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001161106A true JP2001161106A (ja) 2001-06-19
JP3770018B2 JP3770018B2 (ja) 2006-04-26

Family

ID=18410199

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35039499A Expired - Fee Related JP3770018B2 (ja) 1999-12-09 1999-12-09 ロータリ耕耘装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3770018B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007209247A (ja) * 2006-02-09 2007-08-23 Kobashi Kogyo Co Ltd 耕耘爪
JP2007215467A (ja) * 2006-02-16 2007-08-30 Kobashi Kogyo Co Ltd 耕耘装置
JP2010075098A (ja) * 2008-09-26 2010-04-08 Kobashi Kogyo Co Ltd 耕耘爪
JP2014033627A (ja) * 2012-08-08 2014-02-24 Matsuyama Plow Mfg Co Ltd 農作業機

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57167602U (ja) * 1981-04-17 1982-10-22
JPS63196202A (ja) * 1987-02-09 1988-08-15 井関農機株式会社 耕耘装置
JPH08126403A (ja) * 1994-10-31 1996-05-21 Yanmar Agricult Equip Co Ltd 耕耘ロータリ作業機
JPH10150801A (ja) * 1996-11-26 1998-06-09 Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd ロータリ軸端部の巻付防止ガイド
JPH1146501A (ja) * 1997-08-04 1999-02-23 Iseki & Co Ltd ロータリ耕耘装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57167602U (ja) * 1981-04-17 1982-10-22
JPS63196202A (ja) * 1987-02-09 1988-08-15 井関農機株式会社 耕耘装置
JPH08126403A (ja) * 1994-10-31 1996-05-21 Yanmar Agricult Equip Co Ltd 耕耘ロータリ作業機
JPH10150801A (ja) * 1996-11-26 1998-06-09 Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd ロータリ軸端部の巻付防止ガイド
JPH1146501A (ja) * 1997-08-04 1999-02-23 Iseki & Co Ltd ロータリ耕耘装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007209247A (ja) * 2006-02-09 2007-08-23 Kobashi Kogyo Co Ltd 耕耘爪
JP2007215467A (ja) * 2006-02-16 2007-08-30 Kobashi Kogyo Co Ltd 耕耘装置
JP2010075098A (ja) * 2008-09-26 2010-04-08 Kobashi Kogyo Co Ltd 耕耘爪
JP2014033627A (ja) * 2012-08-08 2014-02-24 Matsuyama Plow Mfg Co Ltd 農作業機

Also Published As

Publication number Publication date
JP3770018B2 (ja) 2006-04-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4785890A (en) Ground-driven rotary row cleaner
EP2418929B1 (en) Reducing build up of crop residue on shanks
US4133390A (en) Tine arrangements for garden tillers
US4051902A (en) Soil cultivating implements
CA2096053A1 (en) Bearing protector for a rotary hoe
US4250968A (en) Minimum wrap bi-rotational cutter wheel for a tillage implement
US6926091B2 (en) Counter-rotating twin shaft system for gardening machines
JP2007097442A (ja) 歩行型耕耘機
JP2001161106A (ja) 介装板付きロ−タリ耕耘装置
US3705628A (en) Sod cultivator
US20180352715A1 (en) Attachable tilling device
KR100966623B1 (ko) 쟁기
JP3956041B2 (ja) ロータリ耕耘装置の草巻付き防止装置
JP3924997B2 (ja) ロータリ耕耘装置
KR100352742B1 (ko) 로터리 경운장치의 풀류 감김 방지장치
JP4918979B2 (ja) 植物抜根機
US4066130A (en) Dirt shield for roto tiller
JP3728430B2 (ja) 農作業機
CN209402991U (zh) 一种秸秆全量还田联合整地机
US2712785A (en) Rotary cultivator
JP2006197870A (ja) 除草装置
JP3924998B2 (ja) 耕耘装置
JP4055299B2 (ja) ロータリ耕耘軸の草巻付き防止装置
JP2660304B2 (ja) 不耕起圃場の苗植付方法及び苗植付装置
US1639837A (en) Cornstalk shredder

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040330

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050624

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050802

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051003

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060117

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060130

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090217

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120217

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120217

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140217

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees