JP2660304B2 - 不耕起圃場の苗植付方法及び苗植付装置 - Google Patents

不耕起圃場の苗植付方法及び苗植付装置

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JP2660304B2 JP1310356A JP31035689A JP2660304B2 JP 2660304 B2 JP2660304 B2 JP 2660304B2 JP 1310356 A JP1310356 A JP 1310356A JP 31035689 A JP31035689 A JP 31035689A JP 2660304 B2 JP2660304 B2 JP 2660304B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は耕起しない圃場に苗を植付ける方法及び苗植
付装置に関する。
(ロ)従来技術 従来、穀稈を刈取った不耕起圃場に苗を植付ける際、
左右に間隔を隔てた少なくとも2本の耕耘爪を1組と
し、耕耘装置の耕耘軸に苗植付条間と等しい間隔を隔て
て上記耕耘爪を複数組取付け、これらの耕耘爪が耕耘軸
と共に回転することにより部分耕起した部分に苗を植付
けるようにした植付方法、及び部分耕起移植機は既に知
られている。
(ハ)発明が解決しようとする問題点 一般に不耕起圃場を耕耘爪により耕耘した場合、耕起
された土壌は荒打ち状態のままであり、代掻した圃場の
ような流動性及び粘度が殆どないところ、前記既知の部
分耕起移植機における耕耘爪による耕耘幅は苗の苗株は
もとより植付爪の幅より著しく広いので、植付爪が苗を
掻取って植付けた時、苗の直立保持作用が良好でなく苗
が倒れるとか浮き苗が発生するという問題点があった。
(ニ)問題点を解決するための手段。
そこでこのような問題点を解決すべく、コンバイン用
カッターの円盤刃を溝切り手段として利用したところ、
圃場面を線状に切断するのみで夾雑物を土中に押込む作
用がなく、溝幅が狭いため植付爪に過大な抵抗がかかる
と共に円盤刃の刃に藁屑や雑草が付着して溝切り不能に
なるという新たな問題点が発生した。
このような問題点を解決すべく更に研究を重ねた結
果、植付方法を、走行装置の後方に取付けられた昇降自
在な植付装置(8)に、進行方向前方側に延びる支持ス
テー(35,37)を介しかつ側面視後輪(3)の下方空間
内に横架軸(40)を配置し、該横架軸(40)に回転式の
溝切具(41)を、植付爪(12)の仮想延長線と対応する
位置毎に取付け、この溝切具(41)により不耕起圃場に
植付爪(12)の幅と略々等しい幅で、かつ植付爪(12)
の下降下限よりも深い溝を形成し、苗の根株を挟持した
植付爪(12)を上方から前記溝内に侵入させ、植付爪
(12)の下降下限の近傍で、押出し爪(12a)により植
付爪(12)の先端より下方の溝内に苗の根株を押込んで
植付けるようにし、 また、圃場に苗植付用の溝を形成する溝切りカッター
(41)と、該溝切りカッター(41)にて形成された溝に
苗を植付ける植付爪(12)とを有する苗植付装置(8)
において、前記溝切りカッター(41)は、円盤の外周に
後退角を有する多数の歯(47)を突設し、これらの歯
(47)に振分けアサリを付すに、左右に突出した歯(4
7)の先端外側間の幅を、前記植付爪(12)の外幅と略
々等しい幅に形成し、上記歯(47)により前記植付爪
(12)の幅と略々等しい幅で、かつ該植付爪(12)の下
降下限よりも深い溝を形成することにより、前途の問題
点を全て解決することができた。
なお、カッコ内の符号は便宜上のためのものであっ
て、本願発明を何ら限定するものではない。
(ホ)作用 昇降自在な植付装置の前部に、前記溝切カッターを植
付爪の幅と略々等しい幅で、かつ植付爪より深く侵入す
る程度の高さに横架回転自在に軸架した状態で進行させ
ると、溝切りカッターは回転しながら不耕起圃場の土壌
中に侵入して進行方向に対して正回転している時には夾
雑物を押込みながら、また、逆回転している時には掘り
起こしながら溝を形成する。
植付爪は苗載台上の苗を1株づつ把持して圃場の溝内
に植付ける。
その際、溝内カッターの外周に設けた歯は後退角を有
するので、圃場面に、藁屑、刈取脱穀中にカッターで切
断散布した切り藁が散布されていたり、又は雑草が繁茂
していても、それら夾雑物が前記歯の後退角が形成され
ている斜面により2つ折りになって土中に押し込まれて
歯に引っ掛かることがなく、また、溝切カッターの幅は
植付爪の幅と略々等しい幅となっているので、苗を植付
ける時、植付爪は、粗雑面になった溝の側面を軽く削る
程度或は2つ折りになった夾雑物の間に侵入して過大な
抵抗を受けることがなく、更に植付けられた苗の根株
は、押出し爪により溝の側面間或は夾雑物の間に押し込
まれることとなり、倒伏しないように保持される。
(ヘ)実施例 本発明の一実施例を図面について説明すると、走行車
1は前輪2,2と後輪3,3とからなる走行装置を有し、エン
ジン4の動力はミッションケース5により走行装置と後
方へ突出したPTO軸とに分配される乗用田植機の本機
(又はトラクタ)であって、後方にはトップリンク6と
ロアリンク7,7とにより植付装置8を昇降可能に装着し
てあり、この植付装置8は従来のものと同様、入力軸が
PTO軸により中間軸9及び自在継手を介して駆動される
メイン伝動ケース10と、該メイン伝動ケース10により保
持筒11a内の横軸を介して伝動される複数の植付伝動ケ
ース11‥と、先端に植付爪12を有していて上下動する植
付体13‥と、左右に往復動する苗載台14とで構成されて
おり、両側端の植付伝動ケース11,11のみの下部には後
輪3の車輪後を滑走すると共にフロートからなる側部滑
走体15,15を後部はリンク16により昇降調節可能に枢支
し、前部はく字状リンク17にて昇降可能に連結し、中央
の植付伝動ケース11の下部には、側部滑走体15,15の接
地滑走、及び感知性能を阻害しないように前後長さが短
くかつ底面が側部滑走体15のそれより5〜10mm、例えば
7mm程度高くしたセンター滑走体15aを必要に応じて装着
してあり、前記側部滑走体15,15の前部を左右一体的に
連結した横杆18の中間部に固定したアーム20は、複数の
リンク19‥を介して植付装置8を昇降させるための油圧
シリンダの制御バルブに連動連結することにより側部滑
走体15,15の一体的な感知作動に連動して植付深さが一
定に制御される。
21は植付伝動ケース11,11から斜め前方上方に向けて
突設した縦枠板22,22とそれらの前部を連結したパイプ
からなる横枠23とで構成した連結枠であって、上記横枠
23の中央部から前方へ突出したローリング軸25には、連
結ブラケット26の下部に溶接したローリングパイプ27を
回動可能に嵌装してあり、前記苗載台14の下面の下部寄
りに固定されていてメイン伝動ケース10から突出したス
ライドバー28が連結されている横枠30の両側部と、連結
ブラケット26に立設したスプリングステー31とを左右一
対のスプリング32,32により連結して苗載台14が横移動
した時の荷重変動を吸収するようにしてあるが、乗用田
植機において一般的に採用されている前記スプリングス
テー31の下部両側と横枠23の両側部とを連結して植付装
置8を中立状態に付勢するするローリングばねは省略し
てあるので、植付装置8は下降して側部滑走体15,15が
接地状態では一定範囲内で左右両側部を側部滑走体15,1
5により支持された状態で圃場面に追従しながらローリ
ング軸25を中心として自由にローリングし、上昇位置し
た時には図示してないローリング規制装置で走行車に対
して平行状態でローリングロックされる。
また、前記左右両側端の植付伝動ケース11,11の外側
面には、後部ステー35,35を固定し、それらの前部に支
点ボルト36,36により回動可能に連結した前部ステー37,
37は長孔38,38を有し、後部ステー35の先端部に穿設し
た丸孔を上記長孔38とに押通した調節ボルト39を締め付
けることにより前部ステー37の前部の高さを昇降調節す
ることができ、これらの前部ステー37,37の前端部には
側面視が後輪3の下方空間内に六角軸からなる溝切軸40
を横架回転自在に支承し、該溝切り軸40の前記植付体13
‥により形成される植付条の仮想延長線と対応する位置
毎に、円盤状の溝切カッター41‥の中心に穿設された六
角孔を嵌合し、各溝切カッター41‥はそれの間に介装し
たスリーブ42により位置決めされ、中間に位置するスリ
ーブ42に下部が嵌合したセンターステー43は上部に上下
方向の長孔45を有し、この部分を前記ローリング軸25の
前端に重合してボルト46で締着することにより上下調節
可能にしてある。
而して、前記溝切カッター41は外周に第5図に示す如く
多数の歯47‥を有し、これらの歯47を交互に左右へ折曲
して振り分けアサリとなすと共に回転方向に対して後退
角を付し、前記歯47の先端の外幅を前記植付体13の植付
爪12の外幅よりもやや狭くしてある。例えば、植付爪12
の外幅を14mm、内幅を11mmとした場合、溝切カッター41
のアサリの外幅を8mmとし、左右に折曲した歯47‥の相
互の開き角を30度にした。この開き角は大き過ぎると藁
等の巻き付きが多くなり、また、小さいと所望の溝幅が
得られず、植付爪12の抵抗が大きくなる。
前述の移植機において、コンバイン等により穀稈を刈
取った不耕起圃場に水を導入して土壌に水が浸透した状
態又は適宜の湛水状態とし、植付深さは、レバーガイド
50の目盛りをみながら植付レバー48を上下回動すること
により側部滑走体15を上下動させて3〜5cmに設定し、
ボルト36,39,46を緩め、前部ステー37,37を上下傾動さ
せて溝の深さ(溝切カッター41の下端)が植付爪12の下
降下限より4cm程度深くなるようにして前記ボルト36,3
9,46を締め付け(但し、切り藁等、溝切カッター41の歯
47に絡み付くものが多い場所とか圃場面が固い場合等に
は更に溝が深くなるように設定することが可能であ
る)、側部滑走体15,15は感度調節レバー15bにより前部
が上昇した鈍感感知姿勢となし、苗載台14にはマット苗
を収納して植付装置8を駆動しながら機体を前進させる
と、側部滑走体15,15は車輪が刈株を土中に掻倒して押
込んだ部分を滑走し、溝切カッター41は自転すると共に
植付装置8の自重により土壌中に侵入して転動する。
その際、横方向に並設された溝切カッター41は溝切軸
40に一体的に装着されているので、同一状態で円滑に回
転し、更に溝切カッター41の歯47は後退角を有するの
で、地表面上に散布した切り藁、藁屑、又は雑草等の夾
雑物があってもそれらを回転方向前方の後退角を有する
面の左右交互の歯列にて土中に2つ折り状にして押込み
ながら溝を形成してから切り藁等が引っ掛からない状態
で脱出し、溝切軸40を内装したスリーブ42は前輪2又は
後輪3が掻き上げて堆積した土を押し均すと共に高い刈
株又は雑草があるとそれを押し倒すので側部滑走体15及
びセンター滑走体15aは安定した滑走を行なう。
このような刈株、雑草等の押し倒しにより植付苗への
通風性及び採光性を良好にして植付後の成育を良くす
る。
また、溝の側面は交互に逆方向へ突出した歯47‥によ
り段々状の粗雑面になると共に溝側面の土壌が変形して
溝内に侵入することもあるが、歯47‥のアサリの出が大
きく、溝幅が溝切カッター41の厚さよりも充分に広く交
互に片側へ突出しているので抵抗がきわめて少なく、夾
雑物が2つ折れになって押し込まれている場合には溝の
変形、崩れも少なくなり、苗を溝に円滑に侵入させて植
付けることができる。
植付体13は上下動する間にその植付爪12により横方向
に往復動している苗載台14中のマット苗を1株分ずつ掻
き取って前記溝切カッター41が形成した溝に上方より侵
入し、その下降下端近傍で押出し爪12aが押出して植付
ける。
その際、上記溝の幅は、溝切カッター41の歯47‥のア
サリ幅が植付爪12の外幅より狭くなっているので、溝切
カッター41により形成された溝の幅は、植付爪の外幅よ
りも狭くなり、植付爪12が上記溝に侵入して苗を植付け
る場合、植付爪12の外側縁が溝の側面を僅かに削り取る
が、溝の内側の土は泥土化しているのでスムーズに侵入
し、植付けられた苗、特にその根株の両側面は粗雑面と
なった溝の側面、又は植付爪12が溝の側面に形成した溝
に当接すると共に押出し爪12aは苗の根株を植付爪12の
先端より下方の狭い溝内に強制的に押し込むので、根株
の両側面が溝の両側面により狭持されることとなり、苗
離れが良く、かつ苗は整然とした起立姿勢に保持され
る。上記の場合は夾雑物が比較的少ない状態であるが、
切り藁や長藁等の夾雑物が多い場合夾雑物を2つ折りに
に折り込んで溝を形成し、夾雑物の間に苗を侵入させて
植付けることができる。なお、アサリ幅が植付爪12の外
幅と略等しい場合でも溝切カッター41により形成した溝
幅は土の崩れ等によるためか歯47のアサリ幅より狭くな
ることと、溝の側面が粗雑になることと、根株が押出し
爪12aによる植付爪12の先端から押出された際に側方へ
膨出すること等が相俟って上記溝側面或は溝側面と夾雑
物との挟持による保持作用を得ることができる。
側部滑走体15は植付条間が刈株の条間と等しい場合は
刈株が車輪により土中に押し込まれている部位を滑走
し、圃場面に高低差があると、左右の側部滑走体5,15の
一体的昇降作用で均平し、それ以上の昇降量は機幅の中
央にて平均値として検出され、この検出結果はリンク19
‥を介して制御バルブに伝達されるので、油圧シリンダ
が作動してトップリンク6及びロアリンク7、7が上下
揺動し、植付装置8が圃場面の高低に追従して昇降す
る。
この場合、油圧の感度調節は側部滑走体15,15が全面
的に深く沈み込む状態の最鈍感側に設定され、また、ロ
ーリング軸25回りのローリングを規制せずに一定範囲で
自由状態にローリング可能にしているので、植付装置8
は、側部滑走体15,15を確実に田面に押し付けるように
して進行し、溝切カッター41の浮き上がりを阻止して適
正な作溝植付が可能になる。
また、一行程の植付が終り、枕地にて機体回行を行う
時、溝切軸40及びそれに取付けた複数の溝切カッター41
等からなる溝切装置を植付装置8の前部で、かつ側面視
後輪3の下方空間内に装着するだけで機体の全長に変化
がなく、増加する重量もそれほど大きくないので、乗用
田植機と略同様な操作性及び回行半径で機体回行を行な
うことができる。
更に、本装置により畑にて植付を行なった場合、収穫
後の水田に比し溝の側壁が崩壊し易いが、前述のように
溝切カッター41により形成される溝の幅が植付爪12の外
幅より僅かに狭くなっているので、苗が転倒することが
なく、整然とした起立姿勢にして植付けることができ
る。
第6図及び第7図は他の実施例を示すもので、この移
植機は、前記溝切カッター41…を強制的に回転駆動する
ようになっており、一側の縦枠板22に横方向の支軸51を
溶接し、この支軸51に回転自在に遊嵌して位置決めした
ボスに2つのスプロケット52,53を取付け、一方のスプ
ロケット52と前記保持筒11a内の横軸11bに取付けたスプ
ロケット55とにチエン56を掛け、他方のスプロケット53
と前記溝切カッター41の溝切軸40に取付けたスプロケッ
ト57とにチエン58を掛けて減速しながら前記横軸11bに
より溝切軸40を駆動するようになっており、溝切カッタ
ー41を正転(第6図において反時計方向)させる場合
は、その周速を走行速度の1.3倍程度とし、このように
溝切カッター41‥を強制駆動すると、溝切カッター41の
喰い込みが良く溝をより一層的確な深さ及び幅に形成す
ることができるから溝の深さを植付爪12の軌跡の最下点
よりも2cm深くなる程度にする。
また、溝切カッター41を昇降調節する時に前部ステー
37の回動中心になる支点ボルト36と支軸51の位置が異な
るので、チエン58にテンションローラーを付設するか、
又は、後部ステー35を上向きにすると共に支点ボルト36
の位置の側面視で支軸51と一致させる。
尚、図示は省略するが、溝切カッター41の装着を逆に
して逆転(第6図において時計方向)させる場合は、そ
の周速を走行速度と同程度にする。逆転駆動の場合には
更に圃場面への喰い込みが良くなるので、植付爪12の軌
跡の最下点よりちょっと深くなる程度にセットする。
第8図及び第9図は植付体13の他の実施例を示すもの
で、この植付体13の押出し爪12aはその中間部が植付爪1
2の中間の下向きに開口したスリット13a内にその背面側
から一部侵入し、それより下部は背面側へ戻るように折
曲して植付時に植付爪12が挟持した苗の根部の上面に第
9図に示す如く当接して下方へ押出すようになってい
る。
この押出し爪12aを用いた場合には、植付体13のスリ
ット13a内の泥詰まりを確実に防止し、また、背面の突
出部が溝侵入時に苗根部の保護を図り、苗の腰折れ等の
損傷を防止して不耕起圃場の溝内に確実に植付けること
ができる。
(ト)発明の効果 前述のように、本発明の苗植付け方法においては、昇
降自在な植付装置8の前方側で側面視後輪3の下方空間
内に横架軸40を配置し、この横架軸40に植付爪12の幅と
略々等しい幅の溝切カッター41を、植付爪12の仮想延長
線と対応する位置毎に回転自在に取り付け、苗の根株を
狭い溝に押し込んで植付けることより植付爪からの苗離
れを良くすると共に転び苗を防止しながら整然とした起
立姿勢にして植付けることができる。
すなわち、植付爪にて溝内に植付けられる苗は、植付
爪の幅と略々等しい幅の溝の内側面に当接して支えられ
るため、回転する溝切りカッターによる溝成形時に溝内
の跳ね上げがあったとしても転び苗の発生を有効に防止
することができる。
更に、本発明によれば、植付装置から進行方向前方側
に延びる支持ステーを介して、該植付装置に溝切りカッ
ターを取付けたので、植付装置の昇降による植付深さの
調節に伴い、溝切りカッターによる溝深さの調節も同時
に行うことができる。
また、本発明に係る苗植付装置において、圃場に苗植
付用の溝を形成する溝切りカッターは、溝切手段として
円盤刃を採用したにも拘らず、アサリが広いので溝切抵
抗が極めて小さく、更に、左右に突出した歯幅を植付爪
の幅と略々等しく形成しているので、苗の根株の両側面
が溝の両側面に挟持され、苗離れが良くかつ苗は整然と
した起立姿勢に保持される。更にまた、不耕起圃場に切
り藁や雑草等の夾雑物が多くてもそれを溝切カッター41
の歯47‥は後退角を有する面により上記切り藁等を、植
付爪の下降下限よりも深く溝内の土中に押し込むので、
苗の植付の障害になることがなく、また、歯47‥に切り
藁等が絡み付くことがなく、所定幅の溝を所定深さに的
確に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すものであって、第1図は
移植機の側面図、第2図は同上平面図、第3図は要部の
側面図、第4図は同上正面図、第5図(a)は溝切円盤
の側面図、同図(b)は同上断面図、第6図は他の実施
例の要部の側面図、第7図は同上正面図、第8図は植付
体の他の実施例を示す斜視図、第9図(a)、(b)植
付体の植付作用を示す断面図である。 8……植付装置、12……植付爪、12a……押出し爪、13
……植付体、15……側部滑走体、25……ローリング軸、
32……スプリング、41……溝切カッター、47……歯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大谷 貴則 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番 地1 三菱農機株式会社内 (72)発明者 石井 正三 山形県酒田市大字局字惣田15番地の内2 号 株式会社石井製作所内 (72)発明者 斎藤 正幸 山形県酒田市大字局字惣田15番地の内2 号 株式会社石井製作所内

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行装置の後方に取付けられた昇降自在な
    植付装置に、進行方向前方側に延びる支持ステーを介し
    かつ側面視後輪の下方空間内に横架軸を配置し、 該横架軸に回転式の溝切具を、植付爪の仮想延長線と対
    応する位置毎に取付け、 この溝切具により不耕起圃場に植付爪の幅と略々等しい
    幅で、かつ植付爪の下降下限よりも深い溝を形成し、 苗の根株を挟持した植付爪を上方から前記溝内に侵入さ
    せ、 植付爪の下降下限の近傍で、押出し爪により植付爪の先
    端より下方の溝内に苗の根株を押込んで植付ける、 ことを特徴とする不耕起圃場の苗植付方法。
  2. 【請求項2】圃場に苗植付用の溝を形成する溝切りカッ
    ターと、該溝切りカッターにて形成された溝に苗を植付
    ける植付爪とを有する苗植付装置において、 前記溝切りカッターは、円盤の外周に後退角を有する多
    数の歯を突設し、これらの歯に振分けアサリを付すに、
    左右に突出した歯の先端外側間の幅を、前記植付爪の外
    幅と略々等しい幅に形成し、 上記歯により前記植付爪の幅と略々等しい幅で、かつ該
    植付爪の下降下限よりも深い溝を形成する、 ことを特徴とする苗植付装置。
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