JP3924997B2 - ロータリ耕耘装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロータリ耕耘装置に関し、特にロ−タリ耕耘軸の草巻付き防止装置に関するもので、農業機械の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来からロ−タリ耕耘機は、耕耘作業に伴って、圃場に残っている長稈の草類やイグサ等が耕耘爪の取付部や耕耘爪軸に巻き付くのを未然に防止する手段が考案され、実用化への試みがある。公知技術の一例を述べると、耕耘爪軸に配列して取り付けられている左右両端部の耕耘爪の間に、巻付き防止部材として線状部材を耕耘爪軸と平行に張り渡して構成したものがある。そして、上記巻付き防止部材は、耕耘作業に際して耕耘爪軸から外方に隔たった位置で、その耕耘爪軸の外周を平行を保って回転しながら巻き付こうとする草を排除して、巻き付きを防止する構成になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した巻付き防止手段は、耕耘爪軸への草の巻付きはほとんど発生しないが、耕耘爪軸の軸端から軸受部材側(伝動ケ−ス等)への巻付きが発生し、極端な場合には軸受部材のシール部から油漏れが起きるなどの課題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した課題を解決するために、次の如き技術手段を講ずるものである。すなわち、複数の耕耘爪(1,1…)を配列して取り付けた耕耘爪軸(2)の一端側を、伝動装置(3)を内装した伝動ケース(4)の下部に軸支され側方に突出する駆動軸(10)に取り付け、該耕耘爪軸(2)の他端側を支持機枠(8)で回転自在に支持するサイドドライブ型のロータリ耕耘装置において、該伝動ケース(4)と前記耕耘爪軸端側の耕耘爪(1,1…)との間、及び支持機枠(8)と前記耕耘爪軸端側の耕耘爪(1,1…)との間に、回転円板(5,5)を夫々上記耕耘爪軸(2)と一体的に回転すべく介装し、上記回転円板(5,5)の回転軌跡の外径と、耕耘爪(1,1…)の回転軌跡の外径を略同径とし、回転円板(5,5)の径方向途中部に、回転円板(5,5)の外周部を伝動ケース(4)方向又は支持機枠(8)方向に接近させるための中間円筒部(5a)を設け、上記中間円筒部(5a)が駆動軸(10)の突出外周を覆うよう構成したロータリ耕耘装置としたものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて具体的に説明する。まず、上部伝動機枠6は、図1に示すように、左右方向中央部に中央伝動ケース21を配設し、移動農機のPTO軸と接続する入力軸22に原動側の駆動力を伝動し、この駆動力を上部伝動機枠6に内装した伝動軸7に傘歯車23,24を介して伝えている。上部伝動機枠6の一方側に伝動ケ−ス4を連結し、他方側に支持機枠8を連結してそれぞれ垂下状態にして構成し、垂下下端部間に耕耘爪軸2を配設している。そして、伝動ケ−ス4には、図1に示すように、上部を前述した伝動軸7の上部スプロケット9に係合し、下部を駆動軸10に軸着した下部スプロケット11に掛け渡して内装した伝動チエン12との3者で構成した伝動装置3を内装した構成としている。
【0006】
そして、耕耘爪軸2は、図1に示すように、一方の端部を、回転円板5の小径立壁25と取付板13とを重ね合わせて従動軸10の取付フランジ14に、ボルト15によって着脱自由に締め付けて固着し、他方の端部も、同じように回転円板5の小径立壁25と取付板13とを重ね合わせてボルト15によって支持軸16の取付フランジ17に着脱自由に締め付けて固着している。図2において、26は取付孔であってボルト15を通し、27は開口であって耕耘爪軸2が通過する。実施例の回転円板5の構成では、回転円板5の後付けが面倒なので、図示しないが回転円板5を180度に2等分しておくと着脱が容易である。
【0007】
そして、耕耘爪軸2は、軸上に配列して設けた複数の爪ホルダ19に、夫々耕耘爪1,1..を取り付けて耕耘装置20を構成している。そして、回転円板5は、図例では図1に示すように、耕耘爪1の掘削時の回転半径と略同等の半径に形成された円盤であり、一端最外側の耕耘爪1側と伝動ケ−ス4側間および他端最外側の耕耘爪1側と支持部材8側との間で、これらを隔離する構成として、回転円板5を壁側である伝動ケ−ス4や支持部材8の内面側に接近させて取り付けている。また、後述の作用で詳述するが回転円板5の外径は、耕耘爪1の掘削時回転半径に対し、半径で略5cm程度少し小径から大径までは同様の目的と効果を奏する。
【0008】
図例の回転円板5は、前述したように取付板13に共締めする小径立壁25と、それよりも略平行状にずれた大径立壁28と、両者を接続する中間円筒部5aから成っており、大径立壁28の外周端縁部は薄肉状の平板であるから、90度に切り落すプレス型での打ち抜き切断端面としているが、図4,図5で示すように「V」字状に先端を尖らせた刃29としていてもよい。
【0009】
なお、図1に示す耕耘装置20は、サイドドライブ型を実施例にして説明したが、センタ−ドライブ型の耕耘装置でも、伝動ケ−スと耕耘爪との間に回転円板5を設けることによって、同一の作用・効果を発揮することができる。以上のように構成された耕耘装置20は、機体側から伝動軸7に回転動力を伝動すると、耕耘爪軸2が、上部スプロケット9、伝動チエン12、下部スプロケット11、駆動軸10、取付フランジ14、取付板13、回転円板5の順に伝動され、耕耘爪1を駆動して耕耘作業を開始する。
【0010】
すると、耕耘爪1,1..は、回転に伴って圃場の土壌を反転しながら進み、耕耘作業を行なうが、そのとき、生えている草や収穫後の圃場に残っている比較的長い稈などが、引っ掛かって持ち回りながら回転する。そのとき、耕耘爪1,1..によりロータリ耕耘部の幅外に散乱した草や長い稈やイグサ等は、耕耘爪軸2側に引き寄せられるから、引き寄せ途中で草や長い稈やイグサ等は、伝動ケ−ス4側駆動軸10の取付フランジ14廻り、および支持機枠8側支持軸16の取付フランジ17廻りに侵入しようとする。しかし回転円板5,5により、圃場の掘削土表面から内方にロータリ耕耘部の幅外に散乱した草や長い稈やイグサ等は、実体部を表土に押圧されるから、その移動を規制されたり、押圧切断されるから、一部が耕耘爪軸2に無理矢理引かれて巻き付くことになったり、一部は短くなって幅外の地表に残ったり、一部は振り飛ばされるように離れたりする。
【0011】
このように、草や長い稈やイグサ等を回転円板5の外周端縁で押圧しているので、草や稈やイグサ等は耕耘爪1,1..に引っ張られて耕耘爪軸2中間部に巻き付くことはあっても、伝動ケ−ス4側および支持機枠8側の耕耘爪軸2取付端部に侵入することはない。以上のように、本発明は、耕耘爪軸2取付端部に草や稈やイグサ等の侵入がほとんどないから、従来のように、巻き付いた草のために伝動ケ−ス4や支持機枠8の軸受部分のシール30から油漏れまで発展する故障がない特徴を有する。
【0012】
以下、別の構成例について説明する。まず、図4で示す回転円板5は、小径立壁25の外周近傍にロッドやワイヤーの取付孔31を4個所開口して設け、左右の回転円板5,5の取付孔31,31間に図5で示すように、ロッド32,32..を最大4本取付可能としている。図例では、草巻き付き防止としてロッド32を取り付けているが、ワイヤーを取り付けても良い。ロッド32やワイヤーの両端部にはネジ部が設けられ、ここにナット33,33を小径立壁25の内方と外方の2面から締め付けている。この構成により、該ロッド32や図示しないワイヤー等で、耕耘爪軸2に巻き付こうとする草,藁,イグサ等を該ロッド32やワイヤーで振り飛ばしたり、巻きついても空間部を大きくして取外し易くしている。また、小径立壁25の外周近傍にロッド32を取り付ける場合、回転円板5の左右方向の倒れに対する補強効果も有するし、外方のナット33の周りを中間円筒部5aで覆っているので草,藁,イグサ等が外方のナット33に巻き付くことも防止できる。
【0013】
また、図4で示す回転円板5の中間円筒部5aは、耕耘爪軸2の取付板13と駆動軸10の取付フランジ14外方を覆いながら、サイドカバー34側との間を大径立壁28で小間隙としているので、耕耘爪軸2の取付板13と駆動軸10の取付フランジ14外方廻りへの、草,藁,イグサ等の進入を規制し回転部廻りの耐久性向上を図っている。35は主カバーであって、耕耘軸2全体の上方を覆っており、左右両端部を左右のサイドカバー34に取り付けている。
【0014】
図1で示す耕耘爪1aは、耕耘爪軸2上に取り付ける耕耘爪1,1..の内、左方の回転円板5に隣り合う爪を別構成としたものである。回転円板5に隣り合う爪の大径側を、爪基部1dに対し、伝動ケース4または支持機枠8側に刃部1bを偏位させた、残耕処理爪としている。図示しないが、右方の回転円板5に隣り合う爪も同様の耕耘爪1aとしても良い。
【0015】
この残耕処理爪形状を、回転円板5の断面形状に略沿って掘削幅を広げる方向に刃部1bを偏位させ、最大径部を内方に折り曲げた端縁刃1cとしたことにより、次のような作用効果を生じる。この残耕処理用の耕耘爪1aを回転円板5の大径立壁28近傍に偏位させたので、耕耘幅を広くしながら、草,藁,イグサ等を、残耕処理爪と回転円板5間にのみ巻きつけることなく、中央側の耕耘爪1,1..方向に引き込み案内でき、一部にのみ草,藁,イグサ等を巻きつけないから、除去掃除する回数を減じることができる。また、伝動ケース4や支持機枠8下部に近い部分の表土まで掘削でき、往復耕耘時の隣との未耕地が少なくなって、幅広掘削分、既耕地から離れた未耕地上を走れるから、農用トラクター等での運転が容易となる。
【0016】
【発明の効果】
本発明は、以上のように、回転円板(5)は、伝動ケース(4)と前記耕耘爪軸端側の耕耘爪(1,1…)との間、及び支持機枠(8)と前記耕耘爪軸端側の耕耘爪(1,1…)との間に壁側である伝動ケース(4)や支持部材(8)の内面側に接近させて取り付けたものであるから、耕耘爪軸の軸端部分や軸受部材側(伝動ケースや支持部材)への草の巻き付きを未然に防止することができる効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例であって、一部破断した全体背面図である。
【図2】 本発明の実施例であって、要部部材の側面図である。
【図3】 本発明の実施例であって、図2の破断した背面図である。
【図4】 本発明の別実施例であって、要部部材の側面図である。
【図5】 本発明の別実施例であって、図4の部材を組み込んだ背断面図である。
【符号の説明】
1 耕耘爪
2 耕耘爪軸
3 伝動装置
4 伝動ケ−ス
5 回転円板
8 支持機枠
10 駆動軸
Claims (1)
- 複数の耕耘爪(1,1…)を配列して取り付けた耕耘爪軸(2)の一端側を、伝動装置(3)を内装した伝動ケース(4)の下部に軸支され側方に突出する駆動軸(10)に取り付け、該耕耘爪軸(2)の他端側を支持機枠(8)で回転自在に支持するサイドドライブ型のロータリ耕耘装置において、該伝動ケース(4)と前記耕耘爪軸端側の耕耘爪(1,1…)との間、及び支持機枠(8)と前記耕耘爪軸端側の耕耘爪(1,1…)との間に、回転円板(5,5)を夫々上記耕耘爪軸(2)と一体的に回転すべく介装し、上記回転円板(5,5)の回転軌跡の外径と、耕耘爪(1,1…)の回転軌跡の外径を略同径とし、回転円板(5,5)の径方向途中部に、回転円板(5,5)の外周部を伝動ケース(4)方向又は支持機枠(8)方向に接近させるための中間円筒部(5a)を設け、上記中間円筒部(5a)が駆動軸(10)の突出外周を覆うよう構成したロータリ耕耘装置。
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JP20050499A Expired - Fee Related JP3924997B2 (ja) | 1999-07-14 | 1999-07-14 | ロータリ耕耘装置 |
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1999
- 1999-07-14 JP JP20050499A patent/JP3924997B2/ja not_active Expired - Fee Related
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