JP2001160960A - デジタル放送課金装置及びデジタル放送システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 有料放送において、料金の選択肢を設け視聴
者の支払う視聴料に応じた品質の映像・音声を提供す
る。 【解決手段】 映像出力部８での受信表示、記録媒体１
４での記録時及び記録済み放送の再生時に映像、音声の
品質を変える手段６、９、１６、１０を設け、映像・音
声の品質に応じた視聴料を設定することを可能とする。
課金情報はネットワーク装置１２を介して放送事業者に
送信する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル放送の課
金制御に関し、特に、視聴者の支払う視聴料に応じた映
像・音声を提供するデジタル放送課金装置およびデジタ
ル放送システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の衛星放送、デジタル放送での有料
放送の課金においては、ｗｏｗｗｏｗなどのように月極
めで課金され契約によりスクランブルが解かれ視聴を可
能とする方式、ＳｋｙｐｅｒｔｅＴＶやＤｉｒｅｃＴＶ
などのようにチャンネルごとの月単位の事前の課金契約
を行いその情報を受信機に登録することで、視聴を可能
とする方式、番組単位に視聴した利用実績を受信機が記
録しサービス提供者に電話回線などを用いて送信し視聴
実績分だけ課金するペイパービューなどの方式がある。
また、有料放送の画質を変更して表示するものとしては
特開平９−２４７６１６号公報で提案されているように
プレビューとして視聴画質を変更する技術がある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の課金方式は、有
料放送に関して１つの番組には１つの価格のみしか設定
されておらず視聴者は該当料金を支払って視聴するか否
かの何れかの選択肢しかなく、同一番組に対して画質や
音質が多少悪くても低料金で視聴したいとか、視聴料金
が高くとも高画質・高音質で視聴したいというような視
聴者の多様な要望に対する選択肢を提供できるものでは
なかった。これは、１つの番組に複数の課金金額を設定
するには課金金額毎に他の金額とのなんらかの差別要因
が必要であるが、従来の機器では１つの番組に対して課
金金額の差別化を行える機能を有していないことによ
る。

【０００４】また、従来、映像や音声の品質による課金
制御を行なう仕組みを持っていないため、高品位（ＨＤ
ＴＶ）放送等を通常のＮＴＳＣ用ＴＶでみるなど映像・
音声の品質を落とした状態で視聴・記録しても、高品位
放送と同様の課金がかかり、課金方式として不公平感が
伴うという点でも問題があった。

【０００５】（発明の目的）本発明の目的は、映像・音
声の視聴品質の選択と視聴品質に応じた課金金額の設定
を可能とし、一つの番組の課金に複数金額の選択肢を有
するデジタル放送課金装置及びデジタル放送システムを
提供することにある。

【０００６】本発明の目的は、放送番組の表示、記録、
記録済み番組の再生の際に、映像・音声の品質を変更す
ることができ、かつ映像・音声の視聴品質毎の課金金額
の設定を可能にし、一つの番組の課金に複数金額の選択
肢を有するデジタル放送課金装置及びデジタル放送シス
テムを提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明のデジタル放送課
金装置は、符号化された映像データ・音声データと前記
映像データ・音声データの視聴品質に応じた課金情報デ
ータとからなる放送データを受信し、視聴品質に応じた
課金処理を行うデジタル放送課金装置であって、受信し
た放送データから課金情報データ、符号化された映像デ
ータ・音声データを取り出し復号化する手段と、復号化
された映像データ・音声データの品質（解像度やビット
レート）を変換する手段と、使用者が視聴する際の映像
・音声の品質（解像度やビットレート）を指定する手段
と、課金部署に対して課金実績を蓄積・送信する手段と
から構成され、使用者の視聴の際に指定した画質・音質
により異なった金額の課金処理を行なうこと、又は、受
信した放送データから課金情報データ、符号化された映
像データ・音声データを取り出す手段と、放送データか
ら取り出された映像データ・音声データを品質（解像度
・ビットレート）が異なる符号データに変換する手段
と、映像データ・音声データの変換後の品質（解像度、
ビットレート、圧縮方式）を指定する手段と、映像デー
タ・音声データを記録する手段と、課金部署に対して課
金実績を蓄積・送信する手段とから構成され、使用者が
映像データ・音声データの記録の際に指定した画質・音
質により異なった金額の課金処理を行なうこと、又は、
受信した放送データを記録する手段と、記録された放送
データの再生時に課金情報データ、符号化された映像デ
ータ・音声データを取り出し復号化する手段と、復号化
された映像データ・音声データの品質（解像度やビット
レート）を変換する手段と、使用者が視聴する際の映像
・音声の品質（解像度やビットレート）を指定する手段
と、課金部署に対して課金実績を蓄積・送信する手段と
から構成され、記録した放送データを再生視聴する際に
使用者が指定した画質・音質により異なった金額の課金
処理を行なうこと、を特徴とする。

【０００８】本発明のデジタル放送システムは、符号化
された映像データ・音声データと前記映像データ・音声
データの視聴品質に応じた課金情報データとからなる放
送データを受信し、前記放送データを視聴品質を指定し
て受信し、視聴品質に応じた課金処理を行うデジタル放
送システムであって、受信した放送データから課金情報
データ、符号化された映像データ・音声データを取り出
し復号化する手段と、復号化された映像データ・音声デ
ータの品質（解像度やビットレート）を変換する手段
と、使用者が視聴する際の映像・音声の品質（解像度や
ビットレート）を指定する手段と、課金部署に対して課
金実績を蓄積・送信する手段とから構成され、使用者の
視聴の際に指定した画質・音質により異なった金額の課
金処理を行なうこと、又は、受信した放送データから課
金情報データ、符号化された映像データ・音声データを
取り出す手段と、放送から取り出された映像データ・音
声データを品質（解像度・ビットレート）が異なる符号
データに変換する手段と、映像データ・音声データの変
換後の品質（解像度、ビットレート、圧縮方式）を指定
する手段と、映像データ・音声データを記録する手段
と、課金部署に対して課金実績を蓄積・送信する手段と
から構成され、使用者が映像データ・音声データの記録
の際に指定した画質・音質により異なった金額の課金処
理を行なうこと、又は、受信した放送データを記録する
手段と、記録された放送データの再生時に課金情報デー
タ、符号化された映像データ・音声データを取り出し復
号化する手段と、復号化された映像データ・音声データ
の品質（解像度やビットレート）を変換する手段と、使
用者が視聴する際の映像・音声の品質（解像度やビット
レート）を指定する手段と、課金部署に対して課金実績
を蓄積・送信する手段とから構成され、記録した放送デ
ータを再生視聴する際に使用者が指定した画質・音質に
より異なった金額の課金処理を行なうこと、を特徴とす
る。

【０００９】本発明のより具体的構成は、受信した放送
番組データから課金情報データ、符号化された映像デー
タ、音声データを選別する手段と、使用者が視聴・記録
する際の映像・音声の品質（解像度、符号化方式、ビッ
トレート）を指定する手段と、選別された課金情報デー
タと使用者が指定した映像・音声品質（映像解像度、符
号化方式、ビットレート）より課金金額を決定し課金実
績情報を作成し番組の表示・記録動作の許可を行なう手
段と、課金実績を蓄積・送信する手段と、映像データ、
音声データを復号化する手段と、復号化された映像デー
タの解像度を使用者が指定した解像度に変換する手段
と、変換された映像と音声を使用者が指定した符号化方
式・ビットレートで符号化する手段と、符号化した映像
データ・音声データを記録媒体に記録・再生する手段か
ら構成される。

【００１０】（作用）放送データから取り出した課金情
報データにより、映像の表示時、記録時、記録済み放送
の再生時の各映像・音声の品質での課金金額を使用者に
示し、使用者が指定した課金金額に応じた映像・音声の
品質での表示、記録、再生を行い、その課金実績を放送
事業者側に送信することで、同一番組に対して複数の課
金金額の設定の選択を可能とする。

【００１１】

【発明の実施の形態】（構成の説明）次に、本発明のデ
ジタル放送課金装置およびデジタル放送システムの一実
施の形態について図面を参照して詳細に説明する。

【００１２】図１は、本発明のデジタル放送課金装置及
びデジタル放送システムに係るデジタル放送受信機の一
実施の形態の構成を示すブロック図である。本実施の形
態では、放送局から送信された、デジタル符号化された
映像データ及び音声データ、前記映像データ・音声デー
タの視聴品質に応じた課金情報データ及び制御データを
含む放送データを受信し、デジタル放送受信機の使用者
が指定した画質・音質に応じて異なった金額の課金処理
を行なう。

【００１３】本実施の形態は、放送データを受信、復調
する復調器１、放送データ又はその映像データの解像度
等を変換した放送データを記録する記録制御部１３、復
調器１からのデータ又は記録制御部１３からの再生デー
タを入力し、映像データ、音声データ、視聴品質に対応
する課金情報データ及び制御データを分離する分離装置
（Ｄｅｍｕｘ）２、分離した映像データ及び音声データ
をデコードする映像デコーダ４及び音声デコーダ３、使
用者の指定により映像データの解像度を変換する解像度
変換部６、映像データ及び音声データを符号化する映像
エンコーダ９及び音声エンコーダ１０、映像データ、音
声データ、課金情報データ及び制御データを多重化する
データ合成装置（データｍｕｘ）１１、番組購入や復号
化された映像・音声の品質指定を行う入力部１５、映像
・音声デコーダ４、３、映像・音声エンコーダ９、１
０、映像出力部８、解像度変換部６、ネットワーク装置
１２を制御する制御部５等を備える。

【００１４】各部の機能概要は以下のとおりである。復
調器１は受信した放送データをデジタルデータに復調す
る。Ｄｅｍｕｘ２は復調されたデジタルデータを映像デ
ータ、音声データ、課金情報データ及び制御データに仕
分けする。音声デコーダ３は音声データを復号する。映
像デコーダ４は映像データを復号する。入力部１５は、
有料放送の購入及び希望する画質による視聴または録画
の選択等の入力を行う操作部であり、制御部５は、前記
入力部１５からの入力情報及び受信データからの制御デ
ータ等により装置の各部制御を行う。解像度変換部６は
復号された映像データの解像度の変換を行う。Ｄ／Ａ変
換部７は復号された音声データをアナログ変換して出力
する。映像出力部８は入力された映像データの表示、内
部で作成した有料放送の画質対視聴料等の表示画面との
合成表示等を行う。映像エンコーダ９は映像データの符
号化を行う。音声エンコーダ１０は音声データの符号化
を行う。データｍｕｘ１１は符号化映像データと符号化
音声データと課金情報データと制御データの合成を行
う。ネットワーク装置１２はモデムなどの装置で装置外
部の課金部署等と通信を行い蓄積した課金実績等を送信
する。記録制御部１３は記録媒体１４に対するデータの
記録再生の制御を行う。記録媒体１４には映像データ、
音声データ、課金情報データ及び制御データ等を合成し
た放送データの記録を行う。

【００１５】（動作の説明）次に、本実施の形態につい
て、放送を受信した場合の表示および課金処理について
図１を用いて説明する。

【００１６】放送の受信信号は復調器１において復調さ
れ、デジタル符号化されている映像データ、音声デー
タ、課金情報データ及び制御データから構成される一つ
のデジタルデータとして出力される。当該デジタルデー
タはＤｅｍｕｘ２において、映像データ、音声データ、
課金情報データ及び制御データに仕分けられ、映像デー
タは映像デコーダ４に、音声データは音声デコーダ３
に、課金情報データと制御データは制御部５に送られ
る。

【００１７】制御部５は、受信機全体の制御と課金に関
する制御を行う。制御部５では、Ｄｅｍｕｘ２からの制
御データより受信した放送が有料放送であることが判明
すると映像デコーダ４および音声デコーダ３での映像と
音声の復号を一度停止する。課金情報データから有料放
送に関する料金の情報を取り出し、映像出力部８を制御
して使用者に対して有料放送の購入、金額等に関する表
示を行う。

【００１８】図２は、有料放送受信時の課金処理を示す
フロー図であり、特に前記表示以降の処理動作を示す処
理フロー図である。図３は料金情報表示の表示例を示す
図である。

【００１９】図２の料金情報表示（ステップ２１）にお
いて、制御部５は映像出力部８を制御し、図３に示す表
示を行う。図３の表示では画質の種類表示５１と視聴時
の料金表示５２、録画時の料金表示５３の表示が含まれ
る。

【００２０】次に、使用者が映像出力部８の画面に表示
された料金を見て番組を購入する場合には、入力部１５
から希望する画質の視聴または録画を選択する入力操作
を行う。使用者入力（ステップ２２）の処理において入
力操作が検出されると、購入（ステップ２３）の処理に
おいて入力情報が、番組を視聴する番組購入であるかど
うかが判定され、番組購入の操作でない場合には表示停
止（ステップ３４）の処理により表示を終了する。番組
購入の操作である場合には視聴（ステップ２４）の処理
で視聴品質指定の有無について判定される。使用者から
の視聴品質指定がある場合には解像度変換部設定（ステ
ップ２５）の処理により使用者が指定した画質の解像度
になるよう解像度変換部６の解像度設定が行われる。

【００２１】次に、音声デコーダ設定（ステップ２６）
の処理において音声デコーダ３の設定が行われ、映像デ
コーダ設定（ステップ２７）の処理において映像デコー
ダ４の設定が行われる。これによりＤｅｍｕｘ２から映
像デコーダ４に入力された映像データは、映像デコーダ
４で復号され解像度変換部６に入力され、解像度変換部
６で指定の解像度に変換され、変換後の映像データは映
像出力部８に送られる。映像出力部８では解像度変換部
６から映像データを制御部５からの設定に基づき映像デ
ータの表示出力が開始される。

【００２２】次に、視聴実績記録（ステップ２８）の処
理において視聴実績が課金として記録される。また、視
聴（ステップ２４）の処理において視聴品質指定がなか
った場合、及び視聴実績記録（ステップ２８）における
視聴実績記録の開始処理等が終了した場合、録画（ステ
ップ２９）の処理において番組を録画する録画購入の指
定の確認が行われる。使用者の録画購入の指定がなかっ
た場合には処理を終了する。入力部１５からの録画購入
の指定があった場合には、映像エンコーダ設定（ステッ
プ３０）の処理において映像エンコーダ９のエンコード
時のビットレート、符号化方式（ｍｐｅｇ１，ｍｐｅｇ
２など）、ＧＯＰ構成などが使用者の視聴品質指定で指
定した録画品質指定に合わせて設定される。

【００２３】次に、音声エンコーダ設定（ステップ３
１）の処理において使用者の録画品質指定に合わせて音
声エンコーダ１０がビットレートや符号化方式が設定さ
れる。次に、記録制御設定（ステップ３２）の処理にお
いて、記録制御部１３が録画動作に設定される。映像エ
ンコーダ９には解像度変換部６から映像データが入力さ
れる。映像エンコーダ９はステップ３０で設定された内
容にしたがって入力された映像データの符号化を行い、
符号化したデータをデータｍｕｘ１１に出力する。音声
エンコーダ１０には音声デコーダから音声データが入力
される。入力された音声データは、ステップ３１におい
て設定された内容にしたがって音声データの符号化を行
い、符号化したデータをデータｍｕｘ１１に送る。

【００２４】データｍｕｘ１１には、映像エンコーダ９
からの符号化された映像データと音声エンコーダ１０か
らの符号化された音声データと制御部５からの制御デー
タおよび課金に関する課金情報データが入力され、１つ
のデータに合成されて記録制御部１３に送られる。記録
制御部１３ではデータｍｕｘ１１より入力された符号化
された映像データと音声データおよび制御データと課金
情報データをステップ３２で設定された内容にしたがっ
て記録媒体１４に記録する。

【００２５】そして、録画実績記録（ステップ３３）の
処理では録画実績を記録して課金処理を行う。ステップ
２８およびステップ３３で蓄積された視聴実績および録
画実績は、ネットワーク装置１２によって放送事業者ま
たは番組提供者または料金徴収の代行会社等の課金部署
に送信され利用料金としての処理が行われる。

【００２６】次に、録画済みデータの再生時の課金処理
について図１、図４及び図５を用いて説明する。

【００２７】図４は、登録済み放送再生時の課金処理を
示すフロー図であり、図５は、前記放送再生時の料金情
報表示の表示例を示す図である。記録制御部１３により
記録媒体１４から読み出されたデータはＤｅｍｕｘ２に
送られる。Ｄｅｍｕｘ２では入力されたデータを映像符
号データと音声符号データと課金情報データと制御デー
タに区分けする。制御部５では入力された制御データよ
り記録媒体から再生するデータが有料放送データである
ことが確認されると、図４の料金情報表示（ステップ４
１）の処理において、映像出力部８を制御して図５のよ
うな番組の視聴料金についての表示を行う。

【００２８】次に、使用者が映像出力部８の画面に表示
された料金を見て番組を購入する場合には、入力部１５
から番組購入時の希望する品質指定の入力操作を行う。
使用者入力（ステップ４２）の処理において入力操作が
検出されると、購入（ステップ４３）の処理において番
組購入の処理の有無が確認され、番組購入でなかった場
合には再生停止（ステップ４９）の再生停止処理とな
り、記録制御部１３を制御し記録媒体１４からの録画済
みデータの再生を停止する。番組購入である場合、視聴
（ステップ４４）の処理において視聴品質指定があった
場合には、前記の受信放送の再生時と同様に解像度変換
部設定（ステップ４５）の処理で解像度変換部６の設定
を行い、音声デコーダ設定（ステップ４６）の処理で音
声デコーダ３の設定を行い、映像デコーダ設定（ステッ
プ４７）の処理で映像デコーダ４の設定を行って、録画
されていた映像と音声の再生を行い、視聴実績記録（ス
テップ４８）の処理で視聴実績を記録する。記録された
視聴実績は、前述の放送の受信視聴の視聴実績、録画実
績と同様にネットワーク装置１２を介して放送事業者ま
たは番組提供者または料金徴収の代行会社等の課金部署
に同様に送られ利用料金の処理が行われる。なお、ステ
ップ４４で視聴品質指定がなければ処理を終了する。

【００２９】（他の実施の形態）以上の実施の形態で
は、記録媒体１４に対する受信データとして、一端映像
・音声デコーダでデコードしたデータを解像度変換部
６、映像エンコーダ９及び音声エンコーダを介して記録
するように構成したが、他の実施の形態として、復調器
１から得られた受信データを直接記録するように構成す
ることができる。

【００３０】図６は、受信データを記録媒体に入力する
ように構成した実施の形態を示す図である。復調器から
得られる受信データを分岐して記録制御部に入力して、
入力部１５からの指定による制御部１５の制御により、
受信データを高品質のまま直接記録媒体１４に記録す
る。再生時には、入力部１５の入力操作により、番組購
入及び視聴品質指定を行って視聴する。また、この実施
の形態では、ビットレート変換器１６と、ビットレート
の変換後のデータをＤ／Ａ変換部７に出力して視聴する
ように構成し、画質に加えて音質をも選択事項とし使用
者による選択を可能に構成している。

【００３１】

【発明の効果】本発明によれば、映像・音声を視聴する
際に、選択した映像・音声の品質に応じた番組の購入料
金を支払うことが可能であるから、視聴者の番組購入時
の選択肢が増え、視聴者に対して有料放送の視聴促進を
実現することが可能である。

【００３２】例えば、高品位放送（ＨＤＴＶ）の番組を
従来のＮＴＳＣ用ＴＶで表示するなど品質を落として見
ざるを得ない環境にある場合等に、課金情報データの設
定により、視聴環境に応じ画像・音声の品質にあわせた
料金を支払うように選択することを可能とするので、有
料放送における視聴者の利便性を高め、視聴促進が図れ
る。

【００３３】また、番組の記録においては、録画データ
の中に課金情報データも一緒に記録するように構成して
いるから、再生時に放送受信時と同様の課金処理ができ
るから、録画禁止にして放送する必要がなく、有料放送
のタイムシフト表示が可能になる。

【００３４】更に、記録されたデータの中に課金情報デ
ータが入っているため同様の機能を持つ他の装置で再生
した場合にも同様の課金処理、つまり高品質で録画した
番組を視聴料に応じた希望の品質で再生することがで
き、著作権を守ることができるため記録メディアの取り
外しが可能になる。

【００３５】本発明を受信機に適用することにより、視
聴者における以上の視聴形態の他に、有料放送を低料金
の品質でまず視聴しつつ高品質で録画し、気に入ったら
高品質で録画した番組を高画質で再生して視聴する等、
番組の視聴形態の多様なニーズに応えることが可能であ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のデジタル放送課金装置およびデジタル
放送システムの一実施の形態のブロック図である。

【図２】有料放送受信時の課金処理を示すフロー図であ
る。

【図３】有料放送受信時の料金情報表示の表示画面例を
示す図である。

【図４】録画済み放送再生時の課金処理を示すフロー図
である。

【図５】録画済み放送再生時の料金情報表示の表示画面
例を示す図である。

【図６】他の実施の形態を示すブロック図である。

【符号の説明】

１ 復調器 ２ Ｄｅｍｕｘ ３ 音声デコーダ ４ 映像デコーダ ５ 制御部 ６ 解像度変換部 ７ Ｄ／Ａ変換部 ８ 映像出力部 ９ 映像エンコーダ １０ 音声エンコーダ １１ データｍｕｘ １２ ネットワーク装置 １３ 記録制御部 １４ 記録媒体 １５ 入力部 １６ ビットレート変換部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 5C053 FA20 FA29 GA11 GB21 LA14 5C063 AB03 AB07 AC01 AC05 BA03 CA11 CA12 DA01 DA05 DA07 DA13 5C064 BA01 BB01 BB07 BC01 BC07 BC16 BC23 BC25 BD02 BD04 BD07 BD08

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 符号化された映像データ・音声データと
   前記映像データ・音声データの視聴品質に応じた課金情
   報データとからなる放送データを受信し、視聴品質に応
   じた課金処理を行うデジタル放送課金装置であって、 受信した放送データから課金情報データ、符号化された
   映像データ・音声データを取り出し復号化する手段と、
   復号化された映像データ・音声データの品質を変換する
   手段と、使用者が視聴する際の映像・音声の品質を指定
   する手段と、課金部署に対して課金実績を蓄積・送信す
   る手段とから構成され、使用者の視聴の際に指定した画
   質・音質により異なった金額の課金処理を行なうことを
   特徴とするデジタル放送課金装置。
2. 【請求項２】 符号化された映像データ・音声データと
   前記映像データ・音声データの視聴品質に応じた課金情
   報データとからなる放送データを受信し、視聴品質に応
   じた課金処理を行うデジタル放送課金装置であって、 受信した放送データから課金情報データ、符号化された
   映像データ・音声データを取り出す手段と、放送データ
   から取り出された映像データ・音声データを品質が異な
   る符号データに変換する手段と、映像データ・音声デー
   タの変換後の品質を指定する手段と、映像データ・音声
   データを記録する手段と、課金部署に対して課金実績を
   蓄積・送信する手段とから構成され、使用者が映像デー
   タ・音声データの記録の際に指定した画質・音質により
   異なった金額の課金処理を行なうことを特徴とするデジ
   タル放送課金装置。
3. 【請求項３】 符号化された映像データ・音声データと
   前記映像データ・音声データの視聴品質に応じた課金情
   報データとからなる放送データを受信し、視聴品質に応
   じた課金処理を行うデジタル放送課金装置であって、 受信した放送データを記録する手段と、記録された放送
   データの再生時に課金情報データ、符号化された映像デ
   ータ・音声データを取り出し復号化する手段と、復号化
   された映像データ・音声データの品質を変換する手段
   と、使用者が視聴する際の映像・音声の品質を指定する
   手段と、課金部署に対して課金実績を蓄積・送信する手
   段とから構成され、記録した放送データを再生視聴する
   際に使用者が指定した画質・音質により異なった金額の
   課金処理を行なうことを特徴とするデジタル放送課金装
   置。
4. 【請求項４】 符号化された映像データ・音声データと
   前記映像データ・音声データの視聴品質に応じた課金情
   報データとからなる放送データを受信し、前記放送デー
   タを視聴品質を指定して受信し、視聴品質に応じた課金
   処理を行うデジタル放送システムであって、 受信した放送データから課金情報データ、符号化された
   映像データ・音声データを取り出し復号化する手段と、
   復号化された映像データ・音声データの品質を変換する
   手段と、使用者が視聴する際の映像・音声の品質を指定
   する手段と、課金部署に対して課金実績を蓄積・送信す
   る手段とから構成され、使用者の視聴の際に指定した画
   質・音質により異なった金額の課金処理を行なうことを
   特徴とするデジタル放送システム。
5. 【請求項５】 符号化された映像データ・音声データと
   前記映像データ・音声データの視聴品質に応じた課金情
   報データとからなる放送データを受信し、前記放送デー
   タを視聴品質を指定して受信し、視聴品質に応じた課金
   処理を行うデジタル放送システムであって、 受信した放送データから課金情報データ、符号化された
   映像データ・音声データを取り出す手段と、放送から取
   り出された映像データ・音声データを品質が異なる符号
   データに変換する手段と、映像データ・音声データの変
   換後の品質を指定する手段と、映像データ・音声データ
   を記録する手段と、課金部署に対して課金実績を蓄積・
   送信する手段とから構成され、使用者が映像データ・音
   声データの記録の際に指定した画質・音質により異なっ
   た金額の課金処理を行なうことを特徴とするデジタル放
   送システム。
6. 【請求項６】 符号化された映像データ・音声データと
   前記映像データ・音声データの視聴品質に応じた課金情
   報データとからなる放送データを受信し、前記放送デー
   タを視聴品質を指定して受信し、視聴品質に応じた課金
   処理を行うデジタル放送システムであって、 受信した放送データを記録する手段と、記録された放送
   データの再生時に課金情報データ、符号化された映像デ
   ータ・音声データを取り出し復号化する手段と、復号化
   された映像データ・音声データの品質を変換する手段
   と、使用者が視聴する際の映像・音声の品質を指定する
   手段と、課金部署に対して課金実績を蓄積・送信する手
   段とから構成され、記録した放送データを再生視聴する
   際に使用者が指定した画質・音質により異なった金額の
   課金処理を行なうことを特徴とするデジタル放送システ
   ム。