JP2001160919A - 監視装置 - Google Patents

監視装置

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JP2001160919A JP2000056593A JP2000056593A JP2001160919A JP 2001160919 A JP2001160919 A JP 2001160919A JP 2000056593 A JP2000056593 A JP 2000056593A JP 2000056593 A JP2000056593 A JP 2000056593A JP 2001160919 A JP2001160919 A JP 2001160919A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 観測対象物の輝度の変化の幅が大きく、且
つ、時間や環境により輝度が変動しても、常に鮮明な画
像が得られる監視装置を提供する。 【解決手段】 結像レンズ7が前面に配置されたCCD
カメラ1と、特定の波長範囲の光を透過させる帯域フィ
ルター9と、該フィルター9を結像レンズ7の光軸に挿
入・離脱させて光軸に沿って進む光の量を2段階に変化
させるアクチュエータと、該光軸上に配置され、特定の
偏波方向の直線偏光波を透過させる2つの偏光板8、1
0と、偏光板10の偏光透過軸を偏光板8の偏光透過軸
に対し回転させ光軸に沿って進む光の量を調節するアク
チュエータとを備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業状況を監視す
る監視装置、特に、スパッタやヒューム等の物質や輻射
熱が発生する溶接工程等の悪環境下で使用できる遠隔監
視装置に関わる。
【0002】
【従来の技術】特開平8―150475号公報には、溶
融池、アーク、及び溶接中の開先の状態を撮像する溶接
状況遠隔監視装置が記載されている。この装置では、中
心波長が600〜800nm、波長幅が100nm以下の光
を透過する干渉フィルターをCCDカメラの前面に配置
するとともに、シャッタースピードを選択して切り替え
る制御装置により、上述の各対象に適したシャッタース
ピードによって撮像し、各対象物の画像を画像処理装置
により合成・表示することにより、開先線倣いを含む溶
接条件制御を可能にしている。
【0003】また、特開平8―25040号公報は、溶
接部を照射する赤外光発生手段、赤外光のみを透過する
赤外光透過フィルターを備えた溶接部撮影用監視カメ
ラ、及び該監視カメラから出力される映像信号を出力す
るモニタを備え、溶接状態を監視するシステムが示され
ている。
【0004】また、特開平2−303679号公報に
は、溶接時と非溶接時の大きな輝度差に対応するため、
カメラの前面に減光ガラスを出没自在に配置することを
記載している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】鮮明な画像を得るため
には、観測対象の輝度に応じて、CCD等に入射する光
の量を調節する必要がある。上記の従来の装置では、こ
のため、輝度の高い対象を撮像する場合は、特定の範囲
の波長の光を透過するフィルターや減光ガラスをカメラ
の光軸に挿入することによりCCDに入射する光の量を
減少させている。
【0006】しかしながら、アーク光や溶融池のような
高輝度の観測対象の輝度は一定ではなく、時間的に変化
あるいは溶接条件により変動する。上記の従来技術の装
置では、このような輝度の変動に対応してCCDに常に
最適な光量を入射させることはできず、十分に鮮明な画
像を得ることができない。
【0007】本発明の課題は、観測対象物の輝度の変化
の幅が大きく、且つ、時間や環境により輝度が変動して
も、常に鮮明な画像を得ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題は、結像レンズ
を有するカメラ本体と、特定の波長範囲の光を透過させ
るフィルターと、該フィルターを前記結像レンズの光軸
に挿入・離脱させて前記光軸に沿って進む光の量を2段
階に変化させる第1のアクチュエータと、該光軸上に配
置され、特定の偏波方向の直線偏光波を透過させる2つ
の偏光板と、一方の偏光板の偏光透過軸を他方の偏光板
の偏光透過軸に対し回転させ前記光軸に沿って進む光の
量を調節する第2のアクチュエータとを備えたことを特
徴とする監視装置によって解決される。
【0009】この監視装置によれば、フィルターを光軸
に挿入・離脱させることにより、結像レンズに入射する
光量を2段階に調節し、更に2枚のフィルターの偏光軸
のなす角度を変化させることにより、結像レンズに入射
する光量を連続的に微調整することができる。従って、
この監視装置を用いれば、観測対象物の輝度が大きく変
化しても、瞬時にこれに対応して適切な光量を結像レン
ズに入射させることができ、且つ、観測対象物の輝度が
変動してもこれに追従することができる。
【0010】結像レンズを光軸に沿って移動させる第3
のアクチュエータを備えれば、焦点が正確に合った鮮明
な画像を得ることができる。また、監視装置の筐体内部
に、シール用気体及び冷却用流体を供給する手段を備え
れば、溶接工程のような過酷な環境で使用することがで
きる。
【0011】上記の監視装置と、該監視装置により得ら
れる画像内の特定の監視対象物の位置が該画像内の予め
定められた位置に一致するように該監視装置の位置を制
御する手段とを備えた遠隔監視装置は、カメラの位置を
自動的に観測対象物を最も良く観測できる位置に置くこ
とが可能であり、例えば、溶接工程の遠隔監視に使用す
ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を、図1
から図9を用いて説明する。図1は、本発明の監視装置
の一実施形態の概略構成図である。該監視装置は、CC
Dカメラ1、CCDカメラ1を取り付けるベース2、円
筒形状の筐体3、水冷式の冷却部材4、中央部に開孔
(図示せず)を有するカバー5を含んで構成される。耐
熱性ガラス等の透明な光学窓6が、カバー5に一体的に
取り付けられている。筐体3は、熱伝導性のパッキン1
1を介してベース2に取り付けられる。また、カバー5
は、同様のパッキン12を介して筐体3に取り付けられ
る。ベース2には、筐体内部を外部からシールするため
に、空気、CO2、Ar等のガスを注入するための注入
孔13が設けられている。CCDカメラは、前方に配置
された結像レンズ7、該結像レンズ7と一体的に取り付
けた第1の偏光板8、特定の波長域の光のみを透過する
バンドパスフィルター9、第2の偏光板10を備える。
【0013】図2は、図1の矢印M方向から見た冷却部
材4の平面図である。冷却部材4の後面には、冷却水注
入口14、冷却水排水口15が設けられている。冷却部
材内部には、水路13A、13B、及び13Cが設けられ
ている。水路13Bの端部は蓋16により閉鎖されてい
る。CCDカメラは制御信号ケーブル1aを介して外部
から送られる信号により制御される。ベース2側のガス
注入孔13は冷却部材側のガス注入孔17に連通する。
冷却部材4にはベース2を固定するための貫通孔18、
19が設けられている。この二つの貫通孔に対向するベ
ース2側には、各々ネジ溝が設けられている(図示せ
ず)。冷却部材4に冷却水を流すことにより、冷却部材
4が冷却され、さらに冷却部材4とベース2の接触面か
らの伝熱によりベース2やCCDカメラ1が冷却され
る。
【0014】図3は、図1に示した円筒状筐体3の中心
軸(Z)線上の任意の位置での直交断面を示す図であ
る。この図において、図1と同一の要素には同一の符号
を付している。光軸の周りに第1のDCモータ21、第
2のDCモータ22、第3のDCモータ23が配置され
ている。
【0015】この実施形態の遠隔監視装置の結像レンズ
7は、アクチュエータによってCCDカメラの光軸方向
に移動可能である。以下、この機構及びその動作につい
て図4を用いて説明する。図4は、図3のBB’に示す
方向での円筒状筐体3の断面図であり、後述するバンド
パスフィルター回転機構と偏光板回転機構を省略して示
したものである。図4において、第1のDCモータ21
は、結像レンズ7と非接触でベース2に固定されている
(図示せず)。リニアアクチュエータ24は、ボールネ
ジとローラガイドから構成されており、回転軸24aの
回転によりスライドテーブル24bが直進運動を行う。
リニアアクチュエータ24の支持体25、26はベース
2に固定されている。Vプーリ27は回転軸24aに一
体に取り付けられている。結像レンズ7の先端には第1
の偏光板がリング28を介して一体的に取り付けられ、
さらにこれらがアングル29に取り付けられている。ア
ングル29はスライドテーブル24bに固定されてい
る。一方、第1のDCモータ21の回転軸にはVプーリ
31が一体的に取り付けられている。Vプーリ31の回
転運動は、ベルト32によってVプーリ27の回転運動
に伝達される。すなわち、第1のDCモータ21の正
転、逆転の回転運動によって、結像レンズ7がCCDカ
メラ観測光軸上を直線移動することが可能となる。
【0016】結像レンズ7の直線方向移動によって観測
像の焦点位置が変化するので、何らかの原因で対象物体
とCCDカメラの相対的な距離変化が生じた場合でもC
CDカメラの取り付け位置を再調整すること無しに、遠
隔でCCDカメラの映像を表示するモニタTV等を見な
がら容易にピント位置を調整できる。
【0017】図5は、図3のCC’に示す方向での円筒
状筐体3の断面図であり、前述の結像レンズ7の直線運
動機構と後述する偏光板回転機構を省略して示したもの
である。図5において、第2のDCモータ22の回転軸
にはバンドパスフィルター9を配設したホルダー33が
一体的に取り付けられている。第2のDCモータ22の
支持体34、35はベース2に固定されている。
【0018】図6はホルダー33の構造を示したもので
ある。図6において、扇形状のホルダー33は、中心M
を対象に2個所の開孔が設けられている。一方の開孔側
のみにバンドパスフィルター9を実装する。第2のDC
モータ22の回転により、図で左側に回転するとバンド
パスフィルター9がCCDカメラの観測軸(同図のセン
タ)から外れ、さらに回転して扇形状の中心部が記号N
で示した位置で回転を停止すると開孔部33aがCCD
カメラの観測軸と一致する。ホルダー33の回転後の停
止の位置決めは、例えばリミットスイッチのようなもの
で行う(図示せず)。以上の機構によって、第2のDC
モータ22の回転と位置決めによって、CCDカメラの
観測光軸前面にバンドパスフィルター9をセットした
り、あるいは外したりすることが可能となる。
【0019】CCDカメラを用いて遠隔により溶接作業
を行う場合、溶接開始前に溶接すべき開先位置に溶接ト
ーチ先端部を正確に合わせて行う必要がある。また、溶
接中においては、溶接トーチ先端部が開先位置に正しく
位置決めされて溶接が行われているか否かの監視を行
い、不具合が生じたときに溶接トーチが取り付けられた
機構系を操作して溶接トーチ先端の狙い位置修正を行
う。さらに、溶接後のビードに欠陥が発生しているかど
うかの確認作業を行って溶接品質を確保する。このよう
な観測においては、溶接開始前、溶接中、及び溶接終了
後において、バンドパスフィルターの取り外し、取り付
け作業を繰り返す必要があるが、本発明の構成によっ
て、この作業を遠隔操作により容易に行うことができ
る。
【0020】図7は、図3のAA’に示す方向での円筒
状筐体3の断面図であり、前述の結像レンズ7の直線運
動機構とバンドパスフィルター回転機構を省略して示し
たものである。図7において、第3のDCモータ23の
回転軸には歯車36が一体的に取り付けられている。第
3のDCモータ23の支持体37、38はベース2に固
定されている。歯車36には、プレート39の中心軸中
心に回転可動に取り付けた歯車40が噛み合っている。
第2の偏光板10は、歯車40の内側に一体的に取り付
けられている。第3のDCモータ23の回転により、偏
光板10がCCDカメラの観測光軸中心に回転する。
【0021】偏光板は、互いに直交する偏光面を持つ2
つの直線偏光の一方をほぼ透過させ、他方をほとんど透
過させない材料でできている。従って、第1の偏光板と
第2の偏光板を透過する光の光量は、2つの偏光板の偏
光透過軸が互いに90°の角度をなすときに最も少なく
なる。この透過光量が最も少ない状態から、第1の偏光
板を固定し、第2の偏光板を回転させると徐々に透過光
量が多くなり、0°(又は180°)で最大透過光量と
なる。すなわち、第2の偏光板を回転させることによっ
て、CCDカメラで観測する画像の明るさを連続的に変
化させることが可能となる。これによって、溶接作業等
で溶接中に溶接電流等の溶接条件の変化により観測対象
の明るさが変化しても、例えばCCDカメラで得られる
映像の明るさを一定となるように調整することが可能と
なる。
【0022】図8は、本発明の監視装置を用いた溶接シ
ステムの概略構成図である。このシステムは、タングス
テン電極等の被消耗溶接電極(以下、電極と略す)41
の位置を制御するとともに、電極41、被溶接部材4
4、45、溶接開先(以下、溶接ビードも含む開先につ
いて開先と称す)43、電極先端部のアーク発生部46
を、本発明の監視装置50で撮像する際、該監視装置5
0の位置を制御し、鮮明な画像を得るものである。
【0023】監視装置50は、溶接進行方向側に配置さ
れ、開先の斜め前方から溶融池及び非消耗電極を観測
(撮像)する。監視装置には、CCDカメラを制御し、
外部にアナログ映像(画像)信号を出力する制御回路5
1、第1のDCモータ21を使用したCCDカメラ結像
位置制御回路47、第2のDCモータ22を使用したフ
ィルター切り替え制御回路48、第3のDCモータ23
を使用した第2偏光板回転制御回路49が含まれる。
【0024】該システムは電極位置制御機構54を含
む。電極位置制御機構54は、X走行軸55と該X走行
軸上を走行するX走行台車56と、X走行台車56上に
一体的に配設されたZ走行軸57と、該Z走行軸上を走
行するZ走行台車58と、Z走行台車58上に一体的に
配設されたY走行軸59及び該Y走行軸上を走行するY
走行台車60とで構成されている。
【0025】電極41はY走行台車60と一体に配置さ
れ(図示せず)、かつ電極位置制御機構54を駆動する
ことにより開先45の上方において溶接線方向:X、溶
接線直交方向:Y、及び上下方向:Zに移動自在であ
る。また、監視装置も電極41と同様に、X走行台車5
6に搭載され、電極41の可動軸と別にX方向、Y方向
に自在に移動できる可動軸を備えている(図示せず)。
【0026】該システムは更に、画像処理装置52を含
み、該画像処理装置は、カメラ制御回路51から出力さ
れるアナログ画像信号をデジタル量にA/D変換して多
値画像データを入力する画像入力部、多値画像データを
記憶する多値画像記憶部、多値画像記憶部に記憶された
多値画像データから溶接電極先端位置及び溶融池の中心
位置を抽出する画像特徴量抽出処理部、予め決めておい
た画面基準位置から溶接電極先端位置及び溶融池の中心
位置の位置ずれを検出する演算部処理部、及びこれらを
統括的に制御する主制御部等で構成される。TVモニタ
ー53は、カメラ制御回路51からの出力映像信号の表
示や画像処理装置からの処理結果を出力表示する。
【0027】該システムは更に、電極位置制御機構54
を駆動制御する電極位置制御装置61、溶接電源62、
監視装置50をX方向、Y方向に移動制御する監視装置
位置制御装置63を含む。
【0028】上記した画像処理装置52、電極位置制御
装置61、監視装置位置制御装置63、及び溶接電源6
2は、パーソナルコンピュータ等で構成される全体制御
装置64で統括的に制御される。全体制御装置64は、
多層盛溶接を行うための被溶接部材に対する各溶接パス
での電極の倣い目標位置を予め記憶しておく機能、及び
電極位置と画像処理装置52から得られる電極ねらい位
置ずれ情報から電極の移動量を電極位置制御装置61へ
出力する溶接線倣い制御機能、画像処理装置52から得
られる電極先端の画面位置ずれ情報から監視装置の移動
量を監視ヘッド位置制御装置63へ出力する溶接線倣い
制御機能を有する。さらに、開先深さ、開先角度、段違
い等の開先基準形状の記憶、溶接パス数や各パス毎の基
準溶接電流、電圧、溶接速度、ワイヤ送給速度等の溶接
計画データ等の記憶ができると共に、溶接開始前あるい
は各溶接パスでの溶接開始前にこれらのデータの修正が
可能である。
【0029】図9は、図8に示す狭い開先で溶接する場
合のCCDカメラで撮像して得られた溶融池及び電極画
像の模式図であり、実際の画像とは白黒を反転、すなわ
ち明るい(輝度が高い)部分を黒、暗い(輝度が低い)
部分を白として表現している。図9には、電極の画像6
5、溶融池の画像66、アークの画像67、開先壁部の
画像44、45、開先壁部における開先底部と開先斜面
部の境界領域の画像44a、44b、開先壁部における開
先斜面部と開先表面の境界領域の画像45a、45bが
示されている。
【0030】開先壁部44、45も、溶接中のアーク光
に照らされるの輝度が高くなっている。図9は、電極像
65の先端部65aが画面中心点Oから左上側にずれて観
測される場合、即ち、CCDカメラの観測光軸中心と開
先中心との間に相対的な位置ずれがある場合を示すもの
である。
【0031】図8に示した被溶接部材の開先斜面部の傾
斜角度は同一であるが、上記の位置ずれのため、画像中
の開先壁部45の幅が狭く、開先壁部44の幅が広くな
っている。このずれがさらに大きくなれば、開先壁部4
5が画面から消失すると共に溶融プール画像66の右側
が欠けてしまう。このようになると、溶接電極を開先底
部中心に正しく倣わせることが困難となり、溶接品質の
低下につながる。
【0032】図9の画像において、通常、アーク画像6
7が最も明るく、以下、溶融池画像66、電極画像65
の順に明るい画像として撮像される。各画像の明るさの
差に基づき、まず電極画像を抽出し、次に電極先端部の
座標(i1,j1)を求める。そして、画面上の観測基準点
(i0,j0)との差を計算し、この差をCCDカメラの位
置ずれとする。この位置ずれ情報を利用し、監視装置位
置制御装置63を用いてカメラ位置を逐次に修正・制御
することで安定した画像を取得できる。観測基準点(i
0,j0)は、画面中心O(i=0,j=0)としても良いがこれ
に限定されるものではない。また、上記では、溶接電極
先端の位置ずれを基にカメラの倣い制御するようにして
いるが、溶融池の中心位置を使って倣い制御するように
することもできる。監視装置の倣い制御を、溶接線に対
する溶接電極の倣い制御から独立させることで常に良好
な溶接現象をモニターすることが可能となる。
【0033】以上説明した監視装置は、CCDカメラ本
体と、CCDカメラ本体を取り付けるベースと、該ベー
スに取り付けられる光学窓とカバーを前面に備えた筐体
とを備え、CCDカメラ本体を外気と遮断する構造であ
る。また、筐体内部へのガス注入口から空気等のガスを
注入することで内圧を高め外部からシールすることが可
能である。この結果、溶接等のスパッタやヒューム等が
内部に侵入しないため、内蔵部品が汚れることが無い。
さらに、CCDカメラが取り付けられるベース、全体を
覆っている筐体を冷却水により冷却される冷却部材を一
体的に取り付けている構造を採用しているため、高温の
溶接部材からの輻射熱を受ける場合でも耐久性に優れて
いる。本発明の監視装置は、アーク溶接作業だけでなく
レーザ溶接や切断作業、プラズマ切断作業等の高温や汚
れ等が発生する悪環境下で使用可能である。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、観測対象物の輝度の変
化の幅が大きく、且つ、時間や環境により輝度が変動し
ても、常に鮮明な画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の監視装置の一実施形態の概略構成図で
ある。
【図2】図1の装置の冷却部材の平面図である。
【図3】図1の装置の中心軸線上の直交断面図である。
【図4】図1の装置の結像レンズ直線移動機構を示す図
である。
【図5】図1の装置のバンドパスフィルター回転機構を
示す図である。
【図6】図1の装置のホルダー構造を示す図である。
【図7】図1の装置の偏光板回転機構を示す図ある。
【図8】本発明の監視装置を用いた溶接システムの概略
構成図である。
【図9】CCDカメラで撮像した溶融池及び電極画像の
模式図である。
【符号の説明】
1 CCDカメラ 2 取付けベース 3 筐体 4 冷却部材 5 カバー 6 光学窓 7 結像レンズ 8 第1の偏光板 9 バンドパスフィルター 10 第2の偏光板 14 冷却水注入口 15 冷却水排水口 17 ガス注入孔 21 第1のDCモータ 22 第2のDCモータ 23 第3のDCモータ 24 リニアアクチュエータ 27 Vプーリ 29 アングル 31 Vプーリ 32 ベルト 33 ホルダー 36 歯車 40 歯車 41 被消耗溶接電極 43 溶接開先 44 被溶接部材 45 被溶接部材 46 アーク発生部 47 CCDカメラ結像位置制御回路 48 フィルター切り替え制御回路 49 偏光板回転制御回路 50 監視ヘッド 51 CCDカメラ制御回路 52 画像処理装置 53 TVモニター 54 電極位置制御機構 55 X走行軸 56 X走行台車 57 Z走行軸 58 Z走行台車 59 Y走行軸 60 Y走行台車 61 電極位置制御装置 62 溶接電源 63 監視ヘッド位置制御装置 64 全体制御装置 65 電極画像 66 溶融プール画像 67 アーク画像 68 開先壁部画像 69 開先壁部画像
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和田 武 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所原子力事業部内 (72)発明者 玉井 康方 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所原子力事業部内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結像レンズを有するカメラ本体と、特定
    の波長範囲の光を透過させるフィルターと、該フィルタ
    ーを前記結像レンズの光軸に挿入・離脱させて前記光軸
    に沿って進む光の量を2段階に変化させる第1のアクチ
    ュエータと、該光軸上に配置され、特定の偏波方向の直
    線偏光波を透過させる2つの偏光板と、一方の偏光板の
    偏光透過軸を他方の偏光板の偏光透過軸に対し回転させ
    前記光軸に沿って進む光の量を調節する第2のアクチュ
    エータとを備えたことを特徴とする監視装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記結像レンズを前
    記光軸に沿って移動させる第3のアクチュエータを備え
    たことを特徴とする監視装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、監視装置の
    筐体内部に、シール用気体を供給する手段及び冷却用流
    体を供給する手段を備えたことを特徴とする監視装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載の監視
    装置と、該監視装置により得られた画像内の特定の監視
    対象物の位置が該画像内の予め定められた位置に一致す
    るように該監視装置の位置を制御する手段とを備えたこ
    とを特徴とする遠隔監視装置。
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