JP2001160198A - 交通信号灯器の灯具ユニット取付構造 - Google Patents

交通信号灯器の灯具ユニット取付構造

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JP2001160198A
JP2001160198A JP2000059020A JP2000059020A JP2001160198A JP 2001160198 A JP2001160198 A JP 2001160198A JP 2000059020 A JP2000059020 A JP 2000059020A JP 2000059020 A JP2000059020 A JP 2000059020A JP 2001160198 A JP2001160198 A JP 2001160198A
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mounting
lamp unit
traffic signal
signal light
lid
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JP2000059020A
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Eiji Okazaki
英治 岡崎
Akio Minamimoto
晃男 南本
Hiroyuki Kuragami
宏行 倉上
Shinya Munesawa
真也 宗澤
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Koito Industries Ltd
Original Assignee
Koito Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 取付け、取外し作業が容易で、光源やプリン
ト配線板の交換作業を容易に行う。 【解決手段】 蓋体1の前面開口部4にレンズ7を押え
金具12によって固定する。筐体21の内部に第1、第
2の取付金具30,31を配設する。取付板44の裏面
側にLED9を備えたプリント配線板8と、第3、第4
の取付金具46,47を配設する。第3の取付金具46
に設けたピン48を第1の取付金具30のU字状溝32
に係合し、第4の取付金具47に設けたピン54を第2
の取付金具31のU字状溝36と係止部材35に係合す
る。蓋体1に設けた固定金具27によって第4の取付金
具47を押圧しピン54をU字状溝36に押付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用道路、鉄
道等に用いられる交通信号灯器の灯具ユニット取付構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用道路の交差点に設置されている
交通信号灯器の種類としては、横型と縦型があり、また
一灯式、二灯式、三灯式などがある。このような交通信
号灯器は、一般に筐体と、この筐体の前面開口部を覆う
蓋体と、筐体と蓋体とによって形成される内部空間に収
納される灯具ユニット等で構成されている。
【0003】図16は従来のこのような交通信号灯器に
おける灯具ユニットの取付構造を示す断面図である。同
図において、1は図示しない筐体の前面開口部を覆う開
閉自在な蓋体、2は半円筒形のフード、3は蓋体1の前
面開口部4に内側から着脱可能に取付けられた灯具ユニ
ットである。灯具ユニット3は、灯体5を構成するハウ
ジング6およびレンズ7と、灯体5内に配設されたプリ
ント配線板8と、このプリント配線板8に実装された光
源としての多数のLED9(または白熱電球)と、ハウ
ジング6とレンズ7の接合部10に嵌着されたパッキン
11等からなり、このパッキン11が前記蓋体1の前面
開口部4に内側から嵌合され、複数個の押え金具12と
止めねじ14によって蓋体1の取付面13に固定されて
いる。
【0004】前記押え金具12は、止めねじ14によっ
て一端側が蓋体1の内面に固定され、他端側で前記パッ
キン11を蓋体1の取付面13に押付けることにより、
前記前面開口部4のシール性を確保している。灯具ユニ
ット3の交換、保守、点検、等を行うに当たっては、蓋
体1を前方に開いて下向きにし、止めねじ14を外すこ
とにより、灯具ユニット3を蓋体1から取り外してい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記したように従来の
交通信号灯器においては、複数個の押え金具12と止め
ねじ14によって灯具ユニット3を蓋体1の前面開口部
4に固定していた。しかしながら、このような灯具ユニ
ット3の取付構造においては、プリント配線板8の電子
回路やLED9が故障したとき、止めねじ14をドライ
バ等の工具により外して灯具ユニット3を蓋体1から取
り外し、さらに灯具ユニット3からパッキン11を外し
てハウジング6とレンズ7を分離し、しかる後内部のプ
リント配線板8とLED9を新しいものと交換する必要
がある。また、左折、右折等を矢印の向きによって誘導
する交通信号灯器(矢印灯)を現場に設置する場合、出
荷時に設置現場の道路の曲がり方向(鈍角、鋭角、直角
等)に合わせて矢印の向きを定めて灯具ユニット3を蓋
体1に固定しているが、実際に現場に設置すると、矢印
の向きが道路の曲がり具合と一致せず、向きを変更する
必要が生じることがある。このような場合も、上記した
通り止めねじ14を外して灯具ユニット3の取付け角度
を調整する必要がある。このため、プリント配線板8、
LED9等の交換作業、灯具ユニット3の角度調整作業
が煩わしく、長時間を要するという問題があった。ま
た、取り外した止めねじ14が落下すると紛失するおそ
れがあり作業に当たって必要以上な注意を要するという
問題もあった。
【0006】本発明は上記した従来の問題を解決するた
めになされたもので、その目的とするところは、取付
け、取外し作業が容易で、光源やプリント配線板の交換
作業、灯具ユニットの角度調整作業、結線作業、結線確
認作業等を容易に行うことができるようにした交通信号
灯器の灯具ユニット取付構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明は、筐体の前面開口部に開閉自在な蓋体
を取付け、内部に灯具ユニットを組み込んだ交通信号灯
器において、前記筐体内にそれぞれ係止部を有する第
1、第2の取付金具を固定し、前記灯具ユニットに前記
第1、第2の取付金具の係止部にそれぞれ係合する係合
部材を備えた第3、第4の取付金具を取付け、前記蓋体
によって前記第4の取付金具を押圧し前記第2の取付金
具に固定したものである。
【0008】第2の発明は、上記第1の発明において、
灯具ユニットを蓋体の前面開口部に取付けられるレンズ
と、光源と第3、第4の取付金具が取付けられ第1、第
2の取付金具に係止される取付板とで構成したものであ
る。
【0009】第3の発明は、筐体の前面開口部に開閉自
在な蓋体を取付け、内部に灯具ユニットを組み込んだ交
通信号灯器において、前記灯具ユニットをクランプ装置
によって前記蓋体の内面に着脱可能に取付けたものであ
る。
【0010】第4の発明は、上記第3の発明において、
灯具ユニットを蓋体の前面開口部に取付けられるレンズ
と、光源を収納しクランプ装置によって蓋体の内面に固
定されるハウジングとで構成し、前記クランプ装置をフ
ックと掛け金で構成したものである。
【0011】第5の発明は、筐体の前面開口部に開閉自
在な蓋体を取付け、内部に灯具ユニットを組み込んだ交
通信号灯器において、前記筐体内に取付台を設け、前記
灯具ユニットを取付部材に取付け、この取付部材を前記
取付台によって回動自在に枢支し、前記取付台と前記取
付部材間に前記灯具ユニットを装着位置と、この装着位
置から所要角度回動した開位置の2位置に選択的に係止
する角度設定機構を設けたものである。
【0012】第6の発明は、筐体の前面開口部に開閉自
在な蓋体を取付け、内部に灯具ユニットを組み込んだ交
通信号灯器において、前記灯具ユニットを光源と、この
光源が取付けられる取付板とで構成し、この取付板を前
記筐体内にクランプ装置によって着脱自在に連結したも
のである。
【0013】第7の発明は、上記第5の発明において、
前記灯具ユニットを光源と、この光源が取付けられる取
付板とで構成し、この取付板を取付部材にクランプ装置
によって着脱自在に連結したものである。
【0014】第8の発明は、上記第5の発明において、
角度設定機構を取付部材に回動自在に配設されるスタン
ドで構成し、取付台にこのスタンドを係止する係止部を
設けたものである。
【0015】第9の発明は、上記第8の発明において、
スタンドと取付台との弾性変形により灯具ユニットを装
着位置に係止するものである。
【0016】第10の発明は、上記第6または第7の発
明において、クランプ装置を金属板によって形成された
掛け金と、弾性変形自在な金属板によって形成され前記
掛け金に回動自在に取付けられるフックとで構成し、前
記掛け金に挿通孔と取付板の位置決め用孔に嵌合する突
起を設け、前記フックに前記挿通孔に挿通される折曲片
と、前記突起に係合する孔を有し前記取付板を前記掛け
金に押圧し固定する押圧片を設けたものである。
【0017】第1〜第4の発明において、第1の取付金
具は係止部によって第3の取付金具の係合部材を係止
し、第2の取付金具は係止部によって第4の取付金具の
係止部材を係止する。蓋体は第4の取付金具を第2の取
付金具に押付けて固定する。レンズは蓋体の前面開口部
に固定され、取付板は第1〜第4の取付金具によって筐
体に着脱可能に固定される。クランプ装置は灯具ユニッ
トのハウジングを蓋体に着脱可能に固定する。
【0018】第5〜第10の発明において、取付台は取
付部材を回動自在に枢支しているため、蓋体を開くと灯
具ユニットを前方に所要角度回動させることができる。
角度設定機構は回動自在なスタンドからなり、取付台に
設けた係止部に係止されることにより、灯具ユニットを
装着位置と開位置の2位置に係止できる。装着位置に係
止したとき、スタンドと取付台は弾性変形し、灯具ユニ
ットの装着位置への係止を確実にする。クランプ装置
は、金属板の折曲加工によって形成された掛け金とフッ
クからなり、フックの弾性変形による復元力で押圧板を
掛け金に押圧し固定する。位置決め用孔を取付板の円周
方向に複数個設けておくと、灯具ユニットの取付角度を
調整することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る交
通信号灯器の灯具ユニット取付構造の第1の実施の形態
を示す要部の断面図、図2は第1〜第4の取付金具の斜
視図、図3は灯具ユニットの要部の背面図、図4
(a)、(b)は第1の取付金具の側面図および平面
図、図5(a)、(b)は第2の取付金具の側面図およ
び平面図、図6は係止部材の側面図および背面図、図7
(a)、(b)は第3の取付金具の平面図および正面
図、図8は第4の取付金具の平面図および正面図であ
る。なお、従来技術の欄で示した構成部材と同一または
同等のものについては同一符号をもって示し、その説明
を適宜省略する。
【0020】図1において、交通信号灯器20は、筐体
21と、この筐体21の前面開口部22を覆う開閉自在
な蓋体1と、蓋体1と筐体21の内部にレンズ7を蓋体
1の前面開口部4から前方へ突出させて収納された灯具
ユニット23を備えている。
【0021】前記蓋体1の内面で前面開口部4の周囲に
は、4つの押え金具取付部24が周方向に等間隔おいて
一体に突設されている。これらの押え金具取付部24
は、前記前面開口部4の中心から垂直、水平線に対して
45°傾斜した方向に位置するように設けられている
(図3参照)。ただし、図1においては押え金具取付部
24の形状を理解し易くするために、上側の押え金具取
付部24aを前面開口部4の真上に移動させて図示して
いる。そして、4つの押え金具取付部24のうち、上側
の2つの押え金具取付部24aには、灯具ユニット23
のレンズ7を蓋体1に固定するための押え金具12のみ
が止めねじ14によって固定され、下側の2つの押え金
具取付部24bには、押え金具12と固定金具27が止
めねじ14によって共締め固定されている。
【0022】前記筐体21の内部には、前記灯具ユニッ
ト23の一構成部材である取付板44を着脱可能に固定
する第1、第2の取付金具30,31が固定されてい
る。第1の取付金具30は、図2および図4に示すよう
に細長い金属板のプレスおよび折曲加工によって形成さ
れることにより、本体30Aと、この本体30Aの一端
に筐体21の前方に向かって直角に折り曲げられた第1
の折曲片30Bと、本体30Aの他端に筐体21の後方
に向かって直角に折り曲げられた第2の折曲片30Cと
からなり、第1の折曲片30Bの前端側上縁に係止部と
してのU字状溝32が形成されている。一方、第2の折
曲片30Cの後端面にはボルト34が挿通するU字状の
溝33が形成されている。このような第1の取付金具3
0は、図2に示すように左右方向に対向するように2個
用いられ、第2の折曲片30Cが前記ボルト34によっ
て筐体21の内側面に固定されている。第1の取付金具
30の取付け高さは、前記蓋体1の上側の2つの押え金
具取付部24aと略同一高さである。
【0023】前記第2の取付金具31は、図2および図
5に示すように細長い金属板のプレスおよび折曲加工に
よって形成されることにより、本体31Aと、この本体
31Aの一端に筐体21の前方に向かって直角に折り曲
げられた第1の折曲片31Bと、本体31Aの他端に筐
体21の後方に向かって直角に折り曲げられた第2の折
曲片31Cとで構成されている。本体31Aの前面側に
は、係止部材35が前記第1の折曲片31Bの内側面に
沿って固定されている。第1の折曲片31Bの前端面に
は、係止部としてのU字状溝36が形成されている。第
2の折曲片31Cの後端面には、ボルト38が挿通する
U字状の溝37が形成されている。このような第2の取
付金具31は、図2に示すように左右方向に対向するよ
うに2個用いられ、第2の折曲片31Cが前記ボルト3
8によって筐体21の内側面に固定されている。第2の
取付金具31の取付け高さは、前記蓋体1の下側の2つ
の押え金具取付部24bと略同一高さである。
【0024】図2および図6において、前記係止部材3
5は、金属板のプレスおよび折曲加工によって側面視形
状がコ字状に形成されることにより、上下に対向する一
対の弾性片35a,35aと、これらの弾性片35a,
35aの後端を連結する連結板35bとで構成されてい
る。一対の弾性片35a,35aの前端部には、互いに
頂部が対向するようにV字状に折り曲げられた係止部3
9が設けられており、これらの係止部39の間隔dは前
記第2の取付金具31のU字状溝36の溝幅より小さく
設定されている。前記連結板35bは、中央にビス取付
用孔40を有し、このビス取付用孔40に挿通されるビ
ス41によって前記第2の取付金具31の本体31Aに
固定されている。
【0025】図1において、前記灯具ユニット23は、
所定色(赤色、黄色または青色)に着色された透光性を
有するレンズ7と、前記取付板44と、この取付板44
の裏面側に取付けられたプリント配線板8と、このプリ
ント配線板8に実装された多数のLED9とで構成され
ている。
【0026】前記レンズ7は、前記蓋体1の前面開口部
4に内側から嵌合されることにより外周縁部が蓋体1の
取付面13に密接され、前記押え金具12によって固定
されている。レンズ7と押え金具12との間には、リン
グ状のパッキン11が介在されており、これによって前
面開口部4の水密性を確保している。
【0027】前記取付板44は、前記レンズ7の外径と
略同一の大きさの円板状に形成され、LED9が貫通す
る多数の小孔を有している。また、取付板44の前面に
は、黒色塗料が塗布され、裏面側には前記第1、第2の
取付金具30,31によって係止される第3、第4の取
付金具46,47が固定されている。
【0028】前記第3の取付金具46は、図2および図
7に示すように金属板のプレスおよび折曲加工によって
平面視形状がコ字状に形成されることにより、左右方向
に長い本体46Aと、この本体46Aの両端に前方に向
かって直角に折り曲げられた一対の側板46B,46B
とで構成されている。各側板46Bの外側面には、取付
板44の取付時に前記第1の取付金具30のU字状溝3
2に上方から係合するピン(係合部材)48がそれぞれ
取付けられている。また、各側板46Bの前端には、外
側に直角に折り曲げられた固定部46Cが一体に設けら
れている。固定部46Cには、小孔49が形成されると
ともに背面側にナット50が小孔49と中心を一致させ
て溶接等により固定されている。そして、固定部46C
は、前記取付板44に設けたねじ取付穴より前記小孔4
9に挿通されナット50にねじ込まれるビス51によっ
て取付板44の裏面に、左右の側板46Bが一対からな
る第1の取付金具30,30の第1の折曲片30Bとそ
れぞれ近接して対向するように固定されている。
【0029】図2および図8において、前記第4の取付
金具47は、金属板のプレスおよび折曲加工によって前
記第3の取付金具46と略同一形状に形成されることに
より、左右方向に長い本体47Aと、この本体47Aの
両端に前方に向かって直角に折り曲げられた一対の側板
47B,47Bとで構成されている。各側板47Bの外
側面には、前記第2の取付金具31のU字状溝36と係
止部材35に前方から係合する係合部材としてのピン5
4がそれぞれ取付けられている。また、各側板47Bの
前端には外側に直角に折り曲げられた固定部47Cが設
けられている。固定部47Cには、小孔55が形成され
るとともに背面側にナット56が小孔55と中心を一致
させて溶接等により固定されている。そして、固定部4
7Cは、前記取付板44に設けたねじ取付穴より前記小
孔55に挿通されナット56にねじ込まれるビス57に
よって取付板44の裏面に、左右の側板47Bが一対か
らなる第2の取付金具31,31の第1の折曲片31B
とそれぞれ近接して対向するように固定されている。
【0030】次に、このような交通信号灯器20におけ
る灯具ユニット23の取付け手順について説明する。先
ず、蓋体1を前方に開いて下向きにし、レンズ7を蓋体
1の前面開口部4に上方から嵌合して外周縁部を取付面
13に密接する。次に、レンズ7の外周縁部の裏面側に
パッキン11を密接し、押え金具12を止めねじ14に
よって押え金具取付部24に固定し、これによりパッキ
ン11を押圧することにより、レンズ7を取付面13に
固定する。このとき、4個の押え金具取付部24のうち
下側の2つの押え金具取付部24bについては、固定金
具27を押え金具12とともに止めねじ14に固定して
おく。
【0031】次に、LED9が取付けられた取付板44
を筐体21に固定する。この取付板44の固定は、先
ず、第3の取付金具46のピン48を第1の取付金具3
0の係止部32に上方から係合させる。次に、このピン
48を回動中心として取付板44を後方側に回動させて
第4の取付金具47のピン54を第2の取付金具31の
U字状溝36に前方から係合させる。このとき、ピン5
4は、係止部材35の係止部39に当たって一対の弾性
片35a,35aを上下に弾性変形させ、係止部材35
内に挿入される。そして、ピン54が係止部材35内に
入ると、弾性片35aは元の状態に弾性復帰し、係止部
39によってピン54の抜けを防止する。
【0032】次に、レンズ7が取付けられた蓋体1を閉
じて筐体21の前面開口部22を覆う。蓋体1を閉じる
と、下側の2つの押え金具取付部24bに固定されてい
る固定金具27が図1に示すように第4の取付金具47
の固定部47Cを押圧してピン54を第2の取付金具3
1のU字状溝36に押付ける。このため、取付板44は
振動等によって前後方向にがたつくことがなく安定した
状態で筐体21に取付けられ、もって灯具ユニット23
の取付けを完了する。したがって、灯具ユニット23の
取付作業が容易である。
【0033】LED9やプリント配線板8の電子回路が
故障したときには、上記とは反対に蓋体1を開き、取付
板44を第3の取付金具46のピン48を回動中心とし
て前方側に回動させて第4の取付金具47のピン54を
U字状溝36および係止部材35から抜き出す。次に、
取付板44を上方に持ち上げてピン48をU字状溝32
から抜き出すと、取付板44を第1、第2の取付金具3
0,31から外すことができる。そして、プリント配線
板8とともにLED9を取付板44から外し、別のもの
と交換する。このとき、レンズ7は蓋体1から取り外す
必要がない。したがって、取付板44の取外し作業が容
易で、プリント配線板8やLED9を容易に交換するこ
とができる。
【0034】図9は本発明の第2の実施の形態を示す交
通信号灯器の要部の断面図、図10はクランプ装置の平
面図である。本実施の形態においては、灯具ユニット6
0を、蓋体1の前面開口部4に押え金具12によって固
定されるレンズ7と、ハウジング6と、このハウジング
6の前面開口部に止めねじ62によって固定される取付
板44と、この取付板44の裏面側に固定されるプリン
ト配線板8と、このプリント配線板8に実装された多数
のLED9等で構成し、ハウジング6の外周面の4箇所
をフック64と掛け金65とからなるクランプ装置66
によって蓋体1の内面に着脱可能に固定している。
【0035】前記フック64は、金属板のプレスおよび
折曲加工によって側面視L字状に形成されることによ
り、固定片64Aと、ハウジング6の外周面に沿って後
方に延在する係止片64Bとからなり、係止片64Bの
後端に前方側に半円形に湾曲した係止部64Cが一体に
設けられている。このようなフック64は、固定片64
Aが前記蓋体1の押え金具取付部24に押え金具12と
ともに止めねじ14によって固定されている。
【0036】前記掛け金65は、ハウジング6の外周面
に固定された本体65Aと、この本体65Aにピン67
によって回動自在に取付けられたレバー65Bと、この
レバー65Bに取付けられた金環65Cとで構成されて
いる。
【0037】前記ハウジング6の前面側開口部の外周面
には環状の鍔68が一体に突設されており、またこの鍔
68の前記押え金具取付部24に対応する箇所には前記
フック64が貫通する穴70が形成されている。
【0038】ハウジング6を蓋体1に取付けるには、蓋
体1を開いた状態にして鍔68を押え金具取付部24の
押え金具12に接触させ、フック64を穴70に挿通す
る。次に、この状態で金環65Cをフック64の係止部
64Cに引っ掛けてレバー65Bを図9において矢印方
向に回動させると、ハウジング6が蓋体1側に引き締め
られて押え金具取付部24に固定される。
【0039】ハウジング6を蓋体1から取り外すとき
は、レバー65Bを上記とは反対方向に回動させて金環
65Cをフック64の係止部64Cから外せばよい。
【0040】このような灯具ユニット60の取付構造に
おいてもフック64と掛け金65とからなるクランプ装
置66を用いているので、ハウジング6の取付け、取外
し作業が容易である。また、クランプ装置66は市販の
ものを用いることができるので安価に入手することがで
きる。
【0041】図11は本発明の第3の実施の形態を示す
断面図、図12は蓋体を取り外して筐体内部を示す一部
破断正面図、図13は図12のA−A線断面図、図14
は取付台と角度設定機構の分解斜視図、図15はクラン
プ装置の分解斜視図である。これらの図において、本実
施の形態においては、多数のELD9によって右向きの
矢印(→)71を表示することにより右折を誘導する矢
印灯70に適用した例を示す。
【0042】前記矢印灯70は、前面が開放した箱型の
筐体21と、この筐体21の前面開口部22を覆う蓋体
1と、前記筐体21内に組み込まれた灯具ユニット72
等を備えている。前記筐体21の前面には環状溝74が
形成され、この環状溝74にはパッキン75が嵌着され
ている。また、筐体21の上面には前記蓋体1の上端を
回動自在に枢支するための蓋体取付部76が一体に突設
され、下面側には蓋体1の下端を固定するための蓋体固
定部77が一体に突設されている。
【0043】前記蓋体1は、上端が前記筐体21の蓋体
取付部76に図示を省略した軸によって回動自在に枢支
され、下端側が前記蓋体固定部77に図示しないボルト
によって固定されることにより、後端側開口端面が前記
パッキン75に圧接され、筐体21の前面開口部22を
水密に閉塞している。
【0044】前記灯具ユニット72は、所定色に着色さ
れ前記蓋体1の前面開口部4を覆う透光性のレンズ7
と、前記筐体21側に固定される取付板44と、この取
付板44の背面側にスペーサ79を介してねじ止めされ
るプリント配線板8と、このプリント配線板8に実装さ
れた多数のLED9等を備え、左右一対の取付部材81
にクランプ装置82を介して着脱自在にかつ回転方向の
取付角度を調整可能に取付けられている。
【0045】前記レンズ7は、前記蓋体1の前面開口部
4に内側から嵌合されることにより外周縁部が蓋体1の
取付面13に密接され、上記した第1、第2の実施の形
態と同様に蓋体1の内面4箇所に設けた押え金具取付部
24に押え金具12と止めねじ14によって固定されて
いる(図1参照)。
【0046】前記プリント配線板8は、前記取付板44
より小さい八角形に形成され、前面に前記LED9が3
列に前記矢印71を表示するように所要の間隔おいて実
装されている。
【0047】前記取付板44は、前記レンズ7と略同一
の外径を有する円板状に形成され、前記各LED9が貫
通する多数の小孔80(図11)を有し、表面全体に黒
色塗料が塗布されている。また、取付板44の外周縁部
には、複数個の位置決め用孔83が周方向に等間隔おい
て形成されている。この位置決め用孔83は、数が多い
ほど灯具ユニット72の回転方向の取付角度をきめ細か
く調整することができる。
【0048】図14において、前記一対の取付部材81
は、SUS304等の金属板の折曲加工によって平面視
形状がL字型で上下方向に長く形成されることにより、
左右方向と平行な前板部81aと、前後方向と平行な後
板部81bとからなり、後板部81bが2本の連結棒9
3,94と、スタンド95によって互いに連結されてい
る。一対の連結棒93,94は、後板部81bの上下端
部に設けられている。前記スタンド95は、灯具ユニッ
ト72を装着位置と前方に所要角度回動した開位置の2
位置に選択的に係止する角度設定機構を構成するもの
で、SUS304等の丸棒によってコ字状に形成される
ことにより、左右方向に長い本体95aと、この本体9
5aの両端部に同方向に直角に折り曲げ形成された一対
のアーム95b,95bと、各アーム95b,95bの
先端に内側に直角に折り曲げ形成された一対の軸部95
c,95cとからなり、これらの軸部95c,95cが
前記各取付部材81の後板部81bの下端部寄りに設け
た軸受孔96に回動自在に挿通されている。また、後板
部81の後端面には、前記本体95aが係合し得る水平
な長溝97が形成されている。
【0049】図15において、前記クランプ装置82
は、それぞれSUS304等の金属板によって形成され
た掛け金100とフック101とで構成され、前記各取
付部材81の上下端部にそれぞれ2個ずつ(合計4個)
取付けられている。掛け金100は、側面視コ字状に形
成されることにより、固定部100aと、この固定部1
00aの前方に延在する脚部100bと、この脚部10
0bと直交する受部100cとからなり、固定部100
aが前記取付板81の前板部81aの前面端部寄りに2
本の止めねじ104によって固定されている。この場
合、掛け金100は、脚部100bの表面が前記取付板
44に対する接線と略一致するように前記前板部81a
に対して斜めに固定されている。前記脚部100bの後
端部には幅方向に長い挿通孔105が形成されている。
前記受部100cは、前記取付板44の裏面外周部を受
け止めるもので、前記位置決め用孔83に嵌合する突起
106が突設されている。
【0050】前記フック101は、前記掛け金100よ
り薄い弾性変形自在な金属板によって形成されることに
より、脚部101aと、この脚部101aの後端に折り
曲げ形成され前記挿通孔105に挿通される折曲片10
1bと、前記脚部101aの前端に直角に折り曲げ形成
され前記取付板44の表面外周部を前記受部100cの
表面に押圧し固定する押圧片101cと、この押圧片1
01cの先端にL字状に折り曲げられた操作部101d
とで構成されている。前記折曲片101bは、フック1
01を掛け金100に取付ける以前は挿通孔105への
挿入を容易にするために脚部101aと略直交してお
り、挿通孔105に挿通されると、抜けを防止するため
に図15に示すように鋭角に折り曲げられる。前記押圧
片101cは、前記突起106が係合する孔107を有
している。前記折曲片101bの基端から押圧片101
cまでの長さは、前記脚部100bの長さに取付板44
の板厚を加えた長さと略等しく設定されている。これ
は、押圧片101cによって前記押圧板44を受部10
0cに固定するとき、押圧片101c自体の板厚方向の
弾性変形による復元力を利用して押圧板44を圧接する
ためである。前記操作部101dは、指を引っ掛けて押
圧片101cを前方側に弾性変形させるためのものであ
る。
【0051】前記押圧板44をクランプ装置82によっ
て取付部材81に固定するには、先ず押圧板44の外周
部裏面を受部100cの表面に密接して位置決め用孔8
3を突起106に嵌合する。次に、フック101を回動
させて脚部101aを掛け金100の脚部100bに密
接させる。このとき、操作部101dを前方に引張って
押圧片101cを前方に弾性変形させた状態で押圧板4
4の表面に重ね、突起106に孔107を係合させる。
そして、操作部101dから手を離すと、押圧片101
cが弾性復帰し、押圧板44を受部100cに押し付
け、もって押圧板44がクランプ装置82によって取付
部材81に固定される。なお、押圧板44の固定に際し
ては、矢印71の向きが右折の方向と一致するように、
取付板44の回転方向の取付角度を調整して位置決め用
孔83を突起106に嵌合すればよい。
【0052】前記筐体21の内部上方には、前記一対の
取付部材81を固定するための取付台110が配設され
ている。この取付台110は、筐体21の内部上方に配
設された第1の取付台111と、筐体21の内部下方に
配設された第2の取付台112とで構成されている。第
1の取付台111は、図14に示すようにSUS304
等の細長い金属板をプレスおよび折曲加工によって平面
視形状がコ字状を呈するように形成されることにより、
水平で前後方向に延在する左右一対の側板111A,1
11Aと、これらの側板111A,111Aの後端を連
結する連結板111Bとで構成され、この連結板111
Bの両端部が前記筐体21の内面に設けた固定部113
(図11)に止めねじ114によって固定されている。
各側板111Aの前端部には、前記連結棒93の端部を
回動自在にかつ着脱自在に軸支する軸受部115が形成
されている。この軸受部115は、前記側板111Aの
上面に開放する略U字状の溝からなり、上端開口部が前
方で斜め上方を指向するように屈曲している。このた
め、溝の前壁と後壁の上部は、略平行な斜面115aを
形成しており、これによって前記連結棒93の軸受部1
15への脱着操作を容易にしている。
【0053】前記第2の取付台112は、前記第1の取
付台111と同様にSUS304等の金属板をプレスお
よび折曲加工によって平面視形状がコ字状を呈するよう
に形成されることにより、前後方向に延在する左右一対
の側板112A,112Aと、これらの側板112A,
112Aの後端を連結する連結板112Bとで構成さ
れ、止めねじ99を連結板112Bの長孔98に挿通し
て前記筐体21の内面に突設した固定部84にねじ込む
ことにより高さ調整可能に固定されている。
【0054】前記各側板112Aは側面視形状が略L字
状に形成されることにより、前後方向に延在する水平板
部112aと、この水平板部112aの上面前端部に突
設された突起部112bとからなり、また、この突起部
112bの前端面には2つの凹部117,118が上下
に離間して形成されている。上方側の凹部117は、直
角三角形に形成されることにより、略垂直な前壁117
aと、傾斜した後壁1117bと、水平な底壁117c
とからなり、前壁117aと底壁117cの接続部が突
起部112bの前方で開放されており、これにより前記
スタンド95の本体95aの凹部117内への挿入を可
能にしている。前記前壁117aと後壁117bの接続
部は、前記スタンド95の本体95aを係止する第1の
係止部120を形成している。この係止部120は凹部
117の頂部に連通する逆U字状の溝からなり、前記本
体95aが係入すると、前記灯具ユニット72は図11
の実線で示す装着位置に係止される。この状態におい
て、灯具ユニット72は、前方に3°傾斜している。こ
のとき、灯具ユニット72を装着位置に安定した状態で
係止するために、スタンド95の本体95aが突っ張っ
て第1の係止部120を突き上げている。このため、本
体95aは下方に弾性変形してアーム95bを撓ませ、
第2の取付台112の突起部112bを上方に僅かでは
あるが弾性変形させている。このようなスタンド本体9
5の突っ張った状態での係止は、第2の取付台112の
取付け高さを調整することにより容易に得られる。また
このとき、前記本体95aは取付部材81の長孔97に
係入し、回動端である軸部95cより前方に位置してい
る。
【0055】前記後壁117bと底壁117cの接続部
には、前記スタンド95の本体95aを係止する第2の
係止部121が形成されている。この第2の係止部12
1は矩形の凹部からなり、前記本体95aが係入する
と、前記灯具ユニット72は図11の二点鎖線で示すよ
うに前方に所要角度回動(25〜30°)した開位置に
係止される。
【0056】前記凹部118は、灯具ユニット72を装
着位置に係止したとき前記スタンド95を逃がし突起部
112bの前端面に接触しないようにするために設けら
れるもので、前記凹部117よりも後方に位置してい
る。
【0057】このような矢印灯70においては、灯具ユ
ニット72を筐体21内に着脱自在にかつ回動自在に組
込むことができる。すなわち、蓋体1を上方に開いて灯
具ユニット72を後方に所要角度傾斜させた状態で筐体
21内に挿入し、上側の連結棒93を第1の取付台11
1の軸受部115に上方から係入し、スタンド95の本
体95aを第2の取付台112の凹部117内にその開
放部117d(図14)から挿入する。そして、灯具ユ
ニット72の下端部を後方に回動させてスタンド95の
本体95aを凹部117の後壁117bに沿って上方に
移動させ、第1の係止部120に係合させると、装着位
置に係止することができる。この状態から、灯具ユニッ
ト72を取り外す場合は、灯具ユニット72の下端部を
手前側に引っ張って連結棒93を中心に図11において
時計方向に回動させると、スタンド95の本体95aが
第1の係止部120から外れて凹部117の後壁117
bに沿って第2の係止部121の位置まで下降する。そ
して、灯具ユニット72を持ち上げて連結棒93を軸受
部115から外し、本体95aを凹部117から引き出
せばよい。したがって、灯具ユニット72の筐体21へ
の取付け、取外し作業が簡単かつ容易で、止めねじ等を
一切必要とせず、作業時間を短縮することができる。
【0058】また、スタンド95と第2の取付台112
の突起部112bの弾性変形によって灯具ユニット72
を装着位置に係止しているので、灯具ユニット72を強
固に固定でき、振動等によって灯具ユニット72ががた
ついたり、スタンド95の本体95aが第1の係止部1
20から外れたりするおそれがない。
【0059】また、灯具ユニット72をスタンド95に
より前方に所要角度開いた開位置に係止すると、筐体2
1の内部を灯具ユニット72の下方から視認することが
できるので、手を灯具ユニット72の下方から筐体21
内に差し込むと、筐体内部に配設してある図示しない端
子盤に灯具ユニット72の電線を結線することができ
る。したがって、電線の結線作業、結線作業の確認も容
易である。
【0060】また、灯具ユニット72は取付部材81に
対してクランプ装置82によって着脱自在に取付けられ
ているので、プリント配線板8やLED9を交換すると
き、灯具ユニット72を取付部材81から外すだけでよ
く、交換作業も容易で短時間に行うことができる。ま
た、クランプ装置82を構成する掛け金100とフック
101は、金属板の折曲加工によって形成されているの
で、安価に製作することができる。さらに、フック10
1の弾性変形による復元力を利用して取付板44を掛け
金100に固定しているので、取付板44を強固に固定
することができ、灯具ユニット72のがたつきを防止す
ることができる。
【0061】なお、上記した実施の形態においては、い
ずれも光源としてLED9を用いた交通信号灯器に適用
した例を示したが、本発明はこれに何ら限定されるもの
ではなく白熱電球を光源として用いたものであってもよ
い。また、第1、第2の取付金具30,31の係止部と
してU字状溝32,36を形成し、第3、第4の取付金
具46,47の係合部材としてピン48,54を用いた
例を示したが、これに限らず適宜変更することが可能で
あり、例えば第3、第4の取付金具46,47に突起を
一体に突設し、この突起を係合部材として第1、第2の
取付金具30,31の係止部に係合させるようにしても
よい。さらに、第3の実施の形態においては、第1の取
付台111の軸受部115を溝で構成し連結棒93を着
脱自在に枢支したが、これに限らず挿通孔で構成し、着
脱不能に軸支してもよい。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る交通信
号灯器の灯具ユニット取付構造によれば、筐体に取付け
た第1、第2の取付金具の係止部に取付板に取付けた第
3、第4の取付金具の係合部材を係合させることによ
り、取付板を筐体側にワンタッチで着脱可能に固定する
ことができる。したがって、取付板の取付け、取外し作
業が容易で、光源やプリント配線板が故障したとき迅速
に交換することができる。また、蓋体によって第4の取
付金具を第2の取付金具に押付けているので、取付板の
がたつきを防止することができる。
【0063】また、本発明は、灯具ユニットを取付部材
に取付け、この取付部材を筐体内に配設した取付台に対
して回動自在に取付け、角度設定機構によって略垂直な
装着位置と、前方に回動した開位置の2位置に選択的に
係止するように構成したので、筐体内部の端子盤に電線
を結線する際、灯具ユニットを取付部材から取り外す必
要がなく、結線作業を容易に行うことができる。また、
角度設定機構は、スタンドと、取付台に形成された係止
部とによって構成されたものであるため、部品点数とし
てはスタンドだけでよく、構造が簡単で安価に製作する
ことができる。さらに、スタンドと取付台の弾性を利用
して灯具ユニットを装着位置に固定しているので、灯具
ユニットのがたつきを防止することができる。
【0064】また、本発明はクランプ装置によってハウ
ジングを蓋体の内面に着脱可能に固定したので、ハウジ
ングの取付け、取外し作業が容易で、光源やプリント配
線板が故障したとき、迅速に交換することができる。ま
た、取付板を掛け金にフックの弾性を利用して押圧し固
定するようにしているので、押圧板を強固に固定でき、
がたつきを防止することができる。さらにまた、位置決
め用孔を取付板の円周方向に複数個設けておくと、灯具
ユニットの回転方向の取付角度を調整することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る交通信号灯器の灯具ユニット取
付構造の一実施の形態を示す要部の断面図である。
【図2】 第1〜第4の取付金具の斜視図である。
【図3】 灯具ユニットの要部の背面図である。
【図4】 (a)、(b)は第1の取付金具の側面図お
よび平面図である。
【図5】 (a)、(b)は第2の取付金具の側面図お
よび平面図である。
【図6】 係止部材の側面図および背面図である。
【図7】 (a)、(b)は第3の取付金具の平面図お
よび正面図である。
【図8】 第4の取付金具の平面図および正面図であ
る。
【図9】 本発明の他の実施の形態を示す交通信号灯器
の要部の断面図である。
【図10】 クランプ装置の平面図である。
【図11】 本発明の第3の実施の形態を示す断面図で
ある。
【図12】 蓋体を取り外して筐体内部を示す一部破断
正面図である。
【図13】 図12のA−A線断面図である。
【図14】 取付台と角度設定機構の分解斜視図であ
る。
【図15】 クランプ装置の分解斜視図である。
【図16】 従来の交通信号灯器における灯具ユニット
の取付構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1…蓋体、3…灯具ユニット、6…ハウジング、20…
交通信号灯器、21…筐体、30…第1の取付金具、3
1…第2の取付金具、32…U字状溝(係止部)、35
…係止部材、36…U字状溝(係止部)、44…取付
板、46…第3の取付金具、47…第4の取付金具、4
8…ピン(係合部材)、54…ピン(係合部材)、64
…フック、65…掛け金、66…クランプ装置、70…
矢印灯、72…灯具ユニット、81…取付部材、82…
クランプ装置、83…位置決め用孔、93…連結棒、9
5…スタンド、100…掛け金、101…フック、10
1a…折曲片、101c…押圧片、105…挿通孔、1
06…突起、107…孔、110…取付台、111…第
1の取付台、112…第2の取付台、120…第1の係
止部、121…第2の係止部。
フロントページの続き (72)発明者 倉上 宏行 神奈川県横浜市戸塚区前田町100番地 小 糸工業株式会社内 (72)発明者 宗澤 真也 神奈川県横浜市戸塚区前田町100番地 小 糸工業株式会社内 Fターム(参考) 5H180 GG19 HH14 HH18

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体の前面開口部に開閉自在な蓋体を取
    付け、内部に灯具ユニットを組み込んだ交通信号灯器に
    おいて、 前記筐体内にそれぞれ係止部を有する第1、第2の取付
    金具を固定し、前記灯具ユニットに前記第1、第2の取
    付金具の係止部にそれぞれ係合する係合部材を備えた第
    3、第4の取付金具を取付け、前記蓋体によって前記第
    4の取付金具を押圧し前記第2の取付金具に固定したこ
    とを特徴とする交通信号灯器の灯具ユニット取付構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の交通信号灯器において、 灯具ユニットを蓋体の前面開口部に取付けられるレンズ
    と、光源と第3、第4の取付金具が取付けられ第1、第
    2の取付金具に係止される取付板とで構成したことを特
    徴とする交通信号灯器の灯具ユニット取付構造。
  3. 【請求項3】 筐体の前面開口部に開閉自在な蓋体を取
    付け、内部に灯具ユニットを組み込んだ交通信号灯器に
    おいて、 前記灯具ユニットをクランプ装置によって前記蓋体の内
    面に着脱可能に取付けたことを特徴とする交通信号灯器
    の灯具ユニット取付構造。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の交通信号灯器において、 灯具ユニットを蓋体の前面開口部に取付けられるレンズ
    と、光源を収納しクランプ装置によって蓋体の内面に固
    定されるハウジングとで構成し、前記クランプ装置をフ
    ックと掛け金で構成したことを特徴とする交通信号灯器
    の灯具ユニット取付構造。
  5. 【請求項5】 筐体の前面開口部に開閉自在な蓋体を取
    付け、内部に灯具ユニットを組み込んだ交通信号灯器に
    おいて、 前記筐体内に取付台を設け、前記灯具ユニットを取付部
    材に取付け、この取付部材を前記取付台によって回動自
    在に枢支し、前記取付台と前記取付部材間に前記灯具ユ
    ニットを装着位置と、この装着位置から所要角度回動し
    た開位置の2位置に選択的に係止する角度設定機構を設
    けたことを特徴とする交通信号灯器の灯具ユニット取付
    構造。
  6. 【請求項6】 筐体の前面開口部に開閉自在な蓋体を取
    付け、内部に灯具ユニットを組み込んだ交通信号灯器に
    おいて、 前記灯具ユニットを光源と、この光源が取付けられる取
    付板とで構成し、この取付板を前記筐体内にクランプ装
    置によって着脱自在に連結したことを特徴とする交通信
    号灯器の灯具ユニット取付構造。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の交通信号灯器において、 前記灯具ユニットを光源と、この光源が取付けられる取
    付板とで構成し、この取付板を取付部材にクランプ装置
    によって着脱自在に連結したことを特徴とする交通信号
    灯器の灯具ユニット取付構造。
  8. 【請求項8】 請求項5記載の交通信号灯器において、 角度設定機構を取付部材に回動自在に配設されるスタン
    ドで構成し、取付台にこのスタンドを係止する係止部を
    設けたことを特徴とする交通信号灯器の灯具ユニット取
    付構造。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の交通信号灯器において、 スタンドと取付台との弾性変形により灯具ユニットを装
    着位置に係止することを特徴とする交通信号灯器の灯具
    ユニット取付構造。
  10. 【請求項10】 請求項6または7記載の交通信号灯器
    において、 クランプ装置を金属板によって形成された掛け金と、弾
    性変形自在な金属板によって形成され前記掛け金に回動
    自在に取付けられるフックとで構成し、前記掛け金に挿
    通孔と取付板の位置決め用孔に嵌合する突起を設け、前
    記フックに前記挿通孔に挿通される折曲片と、前記突起
    に係合する孔を有し前記取付板を前記掛け金に押圧し固
    定する押圧片を設けたことを特徴とする交通信号灯器の
    灯具ユニット取付構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006008033A (ja) * 2004-06-29 2006-01-12 Kyosan Electric Mfg Co Ltd 鉄道用信号機
JP2007173214A (ja) * 2005-12-21 2007-07-05 Leotek Electronics Corp 交通信号灯アセンブリ及びこれを取替える方法

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