JP2001156372A - レーザ加工装置 - Google Patents
レーザ加工装置Info
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- JP2001156372A JP2001156372A JP34046299A JP34046299A JP2001156372A JP 2001156372 A JP2001156372 A JP 2001156372A JP 34046299 A JP34046299 A JP 34046299A JP 34046299 A JP34046299 A JP 34046299A JP 2001156372 A JP2001156372 A JP 2001156372A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】多層構造のICの薄膜を選択的に除去するのに
適したレーザ加工装置を提供することである。 【解決手段】レーザ加工装置2の制御部52により、電
動レボルバ36により縮小投影レンズを切り換えた後
に、シャッタ28を閉じセンサ20により検出された電
動可変アッテネータ18から出力されるレーザ光のエネ
ルギ密度及び切り換えられた縮小投影レンズの条件に基
づいて、IC38の加工部に対して照射されるレーザ光
が所定のエネルギ密度となるのように電動可変アッテネ
ータ18の出力を制御し、制御終了後シャッタ28を開
く。
適したレーザ加工装置を提供することである。 【解決手段】レーザ加工装置2の制御部52により、電
動レボルバ36により縮小投影レンズを切り換えた後
に、シャッタ28を閉じセンサ20により検出された電
動可変アッテネータ18から出力されるレーザ光のエネ
ルギ密度及び切り換えられた縮小投影レンズの条件に基
づいて、IC38の加工部に対して照射されるレーザ光
が所定のエネルギ密度となるのように電動可変アッテネ
ータ18の出力を制御し、制御終了後シャッタ28を開
く。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、多層構造のIC
の薄膜をレーザ光のエネルギ密度とレーザショット数を
変更することにより選択的に除去するレーザ加工装置に
関するものである。
の薄膜をレーザ光のエネルギ密度とレーザショット数を
変更することにより選択的に除去するレーザ加工装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、アッテネータと露光装置との間
に、アッテネータから出力されたパルス光のパルスエネ
ルギを検出するためのビームスプリッタ、パルスエネル
ギ検出回路及びシャッタ等を設け、パルスエネルギ検出
回路により検出されたパルスエネルギに基づいて、この
パルスエネルギが適正値となるように補正を加えるパル
スレーザ装置が存在する(特開平8−274399号公
報)。
に、アッテネータから出力されたパルス光のパルスエネ
ルギを検出するためのビームスプリッタ、パルスエネル
ギ検出回路及びシャッタ等を設け、パルスエネルギ検出
回路により検出されたパルスエネルギに基づいて、この
パルスエネルギが適正値となるように補正を加えるパル
スレーザ装置が存在する(特開平8−274399号公
報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
レーザパルス装置は、各レーザパルス相互間のパルスエ
ネルギのばらつきを補正する装置であることから、多層
構造のICの薄膜を選択的に除去する装置としては十分
な機能を備えていない。即ち多層構造のICの薄膜を選
択的に除去する場合には、薄膜の種類、薄膜を除去する
範囲等を変更するときに投影レンズの切り換えが行われ
るが、投影レンズを切り換えた場合には、レンズの透過
率及び倍率等が異なることから加工対象物(加工サンプ
ル)に照射されるエネルギ密度が変化する。この投影レ
ンズの切り換えによるエネルギ密度の変化は、レーザ発
振器自体の出力変動に基づくエネルギ密度の変化に比較
して相当大きいものである。そこで投影レンズの切り換
えを行う毎に適正なエネルギ密度となるように加工対象
物を加工台から外し代わりにエネルギ調整用サンプルを
載せて、このエネルギ調整用サンプルにレーザを照射し
ながらエネルギ密度の調整を行っていた。
レーザパルス装置は、各レーザパルス相互間のパルスエ
ネルギのばらつきを補正する装置であることから、多層
構造のICの薄膜を選択的に除去する装置としては十分
な機能を備えていない。即ち多層構造のICの薄膜を選
択的に除去する場合には、薄膜の種類、薄膜を除去する
範囲等を変更するときに投影レンズの切り換えが行われ
るが、投影レンズを切り換えた場合には、レンズの透過
率及び倍率等が異なることから加工対象物(加工サンプ
ル)に照射されるエネルギ密度が変化する。この投影レ
ンズの切り換えによるエネルギ密度の変化は、レーザ発
振器自体の出力変動に基づくエネルギ密度の変化に比較
して相当大きいものである。そこで投影レンズの切り換
えを行う毎に適正なエネルギ密度となるように加工対象
物を加工台から外し代わりにエネルギ調整用サンプルを
載せて、このエネルギ調整用サンプルにレーザを照射し
ながらエネルギ密度の調整を行っていた。
【0004】従って、ICの上層の薄膜を除去した後に
下層の薄膜を順次除去するような場合には、加工対象物
を加工台から外し代わりにエネルギ調整用サンプルを載
せエネルギ密度の調整を行う作業を繰り返し行う必要が
あり多大な労力を要していた。
下層の薄膜を順次除去するような場合には、加工対象物
を加工台から外し代わりにエネルギ調整用サンプルを載
せエネルギ密度の調整を行う作業を繰り返し行う必要が
あり多大な労力を要していた。
【0005】この発明の課題は、多層構造のICの薄膜
を選択的に除去するのに適したレーザ加工装置を提供す
ることである。
を選択的に除去するのに適したレーザ加工装置を提供す
ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のレーザ加
工装置は、レーザ光を出力するレーザ発振部と、前記レ
ーザ発振部により出力されたレーザ光のエネルギ密度を
可変するエネルギ密度可変手段と、前記エネルギ密度可
変手段から出力されるレーザ光のエネルギ密度を検出す
るセンサと、倍率の異なる複数の投影レンズと、前記投
影レンズを切り換える切換手段と、前記投影レンズと前
記エネルギ密度可変手段との間の光路上に配置され、レ
ーザ光の前記投影レンズへの入射を制御するシャッタ
と、前記切換手段により前記投影レンズを切り換えた後
に、前記シャッタを閉じ前記センサにより検出された前
記エネルギ密度可変手段から出力されるレーザ光のエネ
ルギ密度及び前記切換手段により切り換えられた前記投
影レンズの条件に基づいて、加工部に対して照射される
レーザ光が所定のエネルギ密度となるように前記エネル
ギ密度可変手段の出力を制御し、制御終了後前記前記シ
ャッタを開く制御部とを備えることを特徴とする。
工装置は、レーザ光を出力するレーザ発振部と、前記レ
ーザ発振部により出力されたレーザ光のエネルギ密度を
可変するエネルギ密度可変手段と、前記エネルギ密度可
変手段から出力されるレーザ光のエネルギ密度を検出す
るセンサと、倍率の異なる複数の投影レンズと、前記投
影レンズを切り換える切換手段と、前記投影レンズと前
記エネルギ密度可変手段との間の光路上に配置され、レ
ーザ光の前記投影レンズへの入射を制御するシャッタ
と、前記切換手段により前記投影レンズを切り換えた後
に、前記シャッタを閉じ前記センサにより検出された前
記エネルギ密度可変手段から出力されるレーザ光のエネ
ルギ密度及び前記切換手段により切り換えられた前記投
影レンズの条件に基づいて、加工部に対して照射される
レーザ光が所定のエネルギ密度となるように前記エネル
ギ密度可変手段の出力を制御し、制御終了後前記前記シ
ャッタを開く制御部とを備えることを特徴とする。
【0007】また、請求項2記載のレーザ加工装置は、
請求項1記載のレーザ加工装置の前記エネルギ密度可変
手段が可変アッテネータにより構成されることを特徴と
する。
請求項1記載のレーザ加工装置の前記エネルギ密度可変
手段が可変アッテネータにより構成されることを特徴と
する。
【0008】また、請求項3記載のレーザ加工装置は、
請求項1記載のレーザ加工装置の前記切換手段が電動投
影レンズ切換装置により構成されることを特徴とする。
請求項1記載のレーザ加工装置の前記切換手段が電動投
影レンズ切換装置により構成されることを特徴とする。
【0009】この請求項1〜請求項3記載のレーザ加工
装置によれば、制御部が切換手段により投影レンズを切
り換えた後に、シャッタを閉じセンサにより検出された
エネルギ密度可変手段から出力されるレーザ光のエネル
ギ密度及び切換手段により切り換えられた投影レンズの
条件、例えばレンズの透過率、倍率等の条件に基づい
て、加工部に対して照射されるレーザ光が所定のエネル
ギ密度となるのように可変アッテネータ等のエネルギ密
度可変手段の出力を制御し、制御終了後シャッタを開く
ことから、加工対象物に損傷を与えることなくレーザ光
のエネルギ密度を切り換えられた投影レンズに適したも
のに調整することができる。
装置によれば、制御部が切換手段により投影レンズを切
り換えた後に、シャッタを閉じセンサにより検出された
エネルギ密度可変手段から出力されるレーザ光のエネル
ギ密度及び切換手段により切り換えられた投影レンズの
条件、例えばレンズの透過率、倍率等の条件に基づい
て、加工部に対して照射されるレーザ光が所定のエネル
ギ密度となるのように可変アッテネータ等のエネルギ密
度可変手段の出力を制御し、制御終了後シャッタを開く
ことから、加工対象物に損傷を与えることなくレーザ光
のエネルギ密度を切り換えられた投影レンズに適したも
のに調整することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態に係るレーザ加工装置について説明する。
図1は、実施の形態に係るレーザ加工装置2のシステム
構成図である。
の実施の形態に係るレーザ加工装置について説明する。
図1は、実施の形態に係るレーザ加工装置2のシステム
構成図である。
【0011】このレーザ加工装置2は、主に、ICの薄
膜を除去するために用いられるものでありICの薄膜除
去を行う加工部4と、この加工部4を支える役割を有す
る電源部6とにより構成されている。
膜を除去するために用いられるものでありICの薄膜除
去を行う加工部4と、この加工部4を支える役割を有す
る電源部6とにより構成されている。
【0012】加工部4の底部には、基台として機能する
金属製の除振台10が設けられており、この除振台10
上には、レーザ発振部12が設けられている。このレー
ザ発振部12から出力されるレーザ光の光路A上には、
この光路Aを上方へ90°曲げて光路Bとする第1のミ
ラー14が配置されている。また、この第1のミラー1
4の上方の光路B上には、レーザ光の径を広げるビーム
整形光学系16、レーザ光の強度を落とす電動可変アッ
テネイタ18及びレーザ光をセンサ20に導くハーフミ
ラー22が配置されている。
金属製の除振台10が設けられており、この除振台10
上には、レーザ発振部12が設けられている。このレー
ザ発振部12から出力されるレーザ光の光路A上には、
この光路Aを上方へ90°曲げて光路Bとする第1のミ
ラー14が配置されている。また、この第1のミラー1
4の上方の光路B上には、レーザ光の径を広げるビーム
整形光学系16、レーザ光の強度を落とす電動可変アッ
テネイタ18及びレーザ光をセンサ20に導くハーフミ
ラー22が配置されている。
【0013】また、光路Bに対して45°の傾きを有
し、光路Bを光路Cとする第2のミラー24が設けられ
ている。この第2のミラー24の側方には、IC上のど
こにレーザ光が照射されるかを目視するためのマスク照
明26が配置されている。なお、このマスク照明26に
は、マスク照明用電源27により電源供給が行われる。
し、光路Bを光路Cとする第2のミラー24が設けられ
ている。この第2のミラー24の側方には、IC上のど
こにレーザ光が照射されるかを目視するためのマスク照
明26が配置されている。なお、このマスク照明26に
は、マスク照明用電源27により電源供給が行われる。
【0014】光路C上には、シャッタ28及びレーザ加
工サイズを所望の形に設定する電動可変スリット30が
配置されている。また、光路Cに対して45°の傾きを
有し、光路Cをステージ部32に向かう光路Dとする第
3のミラー34が配置されている。
工サイズを所望の形に設定する電動可変スリット30が
配置されている。また、光路Cに対して45°の傾きを
有し、光路Cをステージ部32に向かう光路Dとする第
3のミラー34が配置されている。
【0015】光路D上には、レーザ光のビーム径を縮小
する第1縮小投影レンズ36a、第2縮小投影レンズ3
6b及び被加工体であるIC38を肉眼で観察するため
に用いられる観察レンズ36cを有する電動レボルバ3
6が配置されている。
する第1縮小投影レンズ36a、第2縮小投影レンズ3
6b及び被加工体であるIC38を肉眼で観察するため
に用いられる観察レンズ36cを有する電動レボルバ3
6が配置されている。
【0016】また、この電動レボルバ36の下部には、
被加工体であるIC38を所望の位置に移動させて固定
するステージ部32が配置されている。このステージ部
32は、XYステージ32a及びZステージ32bによ
り構成され、ステージコントローラ33により制御され
る。
被加工体であるIC38を所望の位置に移動させて固定
するステージ部32が配置されている。このステージ部
32は、XYステージ32a及びZステージ32bによ
り構成され、ステージコントローラ33により制御され
る。
【0017】また、上述の第3のミラー34の上方に
は、第4のミラー40を介してIC38の表面の状態を
撮像するCCDカメラ42が設けられており、第4のミ
ラー40の側方には、CCDカメラ42でIC38を観
察するために第4のミラー40を照明する観察照明44
が配置されている。なお、この観察照明44には、観察
照明用電源45により電源供給が行われる。
は、第4のミラー40を介してIC38の表面の状態を
撮像するCCDカメラ42が設けられており、第4のミ
ラー40の側方には、CCDカメラ42でIC38を観
察するために第4のミラー40を照明する観察照明44
が配置されている。なお、この観察照明44には、観察
照明用電源45により電源供給が行われる。
【0018】また、CCDカメラ42にはカメラコント
ローラ44を介して制御用コンピュータ48が接続さ
れ、制御用コンピュータ48に入力されたIC38の表
面の状態を示す画像がモニタ50に表示される。なお、
電源部6には、制御用コンピュータ48から加工部4の
制御部52に、加工対象、加工深さ、加工サイズ等の加
工データを入力するための制御I/F54が設けられて
いると共に、レーザ発振部12に電源供給を行うレーザ
電源部56が設けられている。
ローラ44を介して制御用コンピュータ48が接続さ
れ、制御用コンピュータ48に入力されたIC38の表
面の状態を示す画像がモニタ50に表示される。なお、
電源部6には、制御用コンピュータ48から加工部4の
制御部52に、加工対象、加工深さ、加工サイズ等の加
工データを入力するための制御I/F54が設けられて
いると共に、レーザ発振部12に電源供給を行うレーザ
電源部56が設けられている。
【0019】上述の電動可変アッテネータ18、シャッ
タ28、電動可変スリット30、ステージコントローラ
33、電動レボルバ36及びレーザ電源部56は、制御
部52からの制御信号に基づき制御される。一方、制御
部52には、センサ20により検出されたレーザ光のエ
ネルギ密度の関する検出値が入力される。
タ28、電動可変スリット30、ステージコントローラ
33、電動レボルバ36及びレーザ電源部56は、制御
部52からの制御信号に基づき制御される。一方、制御
部52には、センサ20により検出されたレーザ光のエ
ネルギ密度の関する検出値が入力される。
【0020】次に、図2を参照して、このレーザ加工装
置2により行われるIC薄膜除去について説明する。ま
ず、加工対象であるIC38をステージ部32にセット
した状態で、加工対象(材質)、加工深さ、加工サイ
ズ、加工位置等の加工データが制御用コンピュータ48
より、制御部I/F54を介して加工部4の制御部52
に入力されると(ステップS10)、制御部52は、入
力された加工データに基づいて使用レンズ、照射エネル
ギ密度、照射ショット数等を決定する(ステップS1
1)。
置2により行われるIC薄膜除去について説明する。ま
ず、加工対象であるIC38をステージ部32にセット
した状態で、加工対象(材質)、加工深さ、加工サイ
ズ、加工位置等の加工データが制御用コンピュータ48
より、制御部I/F54を介して加工部4の制御部52
に入力されると(ステップS10)、制御部52は、入
力された加工データに基づいて使用レンズ、照射エネル
ギ密度、照射ショット数等を決定する(ステップS1
1)。
【0021】次に、電動レボルバ36を制御して、決定
された使用レンズ、即ち第1縮小投影レンズ36a又は
第2縮小投影レンズ36bの何れかを選択し(ステップ
S12)、入力された加工位置、加工サイズ等に基づい
てステージコントローラ33に制御信号を出力し、ステ
ージ部32を移動させてIC38の位置を調整する(ス
テップS13)。
された使用レンズ、即ち第1縮小投影レンズ36a又は
第2縮小投影レンズ36bの何れかを選択し(ステップ
S12)、入力された加工位置、加工サイズ等に基づい
てステージコントローラ33に制御信号を出力し、ステ
ージ部32を移動させてIC38の位置を調整する(ス
テップS13)。
【0022】次に、シャッタ28に対して制御信号を出
力して、シャッタ28を閉じ(ステップS14)、レー
ザ電源部56に対して制御信号を出力して、レーザ発振
部12に対して電源の供給を開始する。これによりレー
ザ発振部12からレーザ光の照射を開始され(ステップ
S15)、レーザ発振部12から出射されたレーザ光
は、第1のミラー14により90°上方へ曲げられて、
光路B上を進む。そして、レーザ光は、ビーム整形光学
系16で径を広げられ、可変アッテネイタ18により強
度を落とされて第2のミラー24に到達する。またハー
フミラー22を介してセンサ20に到達する。第2のミ
ラー24に到達したレーザ光は、90°曲げられて、光
路C上を進むがシャッタ28によりその進行が妨げられ
る。
力して、シャッタ28を閉じ(ステップS14)、レー
ザ電源部56に対して制御信号を出力して、レーザ発振
部12に対して電源の供給を開始する。これによりレー
ザ発振部12からレーザ光の照射を開始され(ステップ
S15)、レーザ発振部12から出射されたレーザ光
は、第1のミラー14により90°上方へ曲げられて、
光路B上を進む。そして、レーザ光は、ビーム整形光学
系16で径を広げられ、可変アッテネイタ18により強
度を落とされて第2のミラー24に到達する。またハー
フミラー22を介してセンサ20に到達する。第2のミ
ラー24に到達したレーザ光は、90°曲げられて、光
路C上を進むがシャッタ28によりその進行が妨げられ
る。
【0023】制御部52は、センサ20により検出され
た値S1及び選択された投影レンズ毎に定められている
係数Lに基づいて、IC38の加工部におけるエネルギ
密度Sを演算し(S=S1/L)、加工部におけるエネ
ルギ密度Sと加工に適したエネルギ密度Eとの比較を行
う(ステップS16)。
た値S1及び選択された投影レンズ毎に定められている
係数Lに基づいて、IC38の加工部におけるエネルギ
密度Sを演算し(S=S1/L)、加工部におけるエネ
ルギ密度Sと加工に適したエネルギ密度Eとの比較を行
う(ステップS16)。
【0024】ここでS<Eと判断された場合には、電動
可変アッテネータ18によりレーザ密度を上げる(ステ
ップS17)。一方S>Eと判断された場合には、電動
可変アッテネータ18によりレーザ密度を下げる(ステ
ップS18)。
可変アッテネータ18によりレーザ密度を上げる(ステ
ップS17)。一方S>Eと判断された場合には、電動
可変アッテネータ18によりレーザ密度を下げる(ステ
ップS18)。
【0025】ステップS16においてS=Eと判断され
た場合には、レーザ電源部56に対して制御信号を出力
して、レーザ発振部12に対して電源の供給を停止して
レーザ光の照射を終了し(ステップS19)、シャッタ
28に対して制御信号を出力して、シャッタ28を開く
(ステップS20)。
た場合には、レーザ電源部56に対して制御信号を出力
して、レーザ発振部12に対して電源の供給を停止して
レーザ光の照射を終了し(ステップS19)、シャッタ
28に対して制御信号を出力して、シャッタ28を開く
(ステップS20)。
【0026】次に、レーザ電源部56に対して制御信号
を出力してレーザ発振部12により、決定された照射数
だけレーザ光を照射する。即ち、レーザ発振部12によ
り照射されたレーザ光は、第1のミラー14により90
°上方へ曲げられて、光路B上を進む。そして、レーザ
光は、ビーム整形光学系16で径を広げられ、電動可変
アッテネイタ18により強度を落とされて第2のミラー
24に到達する。第2のミラー24に到達したレーザ光
は、90°曲げられて、光路C上を進み、シャッタ28
を通過し電動可変スリット30で所望の形に細く形成さ
れて、第3のミラー34に到達する。第3のミラー34
に到達したレーザ光は、90°曲げられて、光路D上を
進む。そして、縮小投影レンズ36a又は36bによ
り、電動可変スリット30で形成された形を維持したま
ま縮小されてIC38に到達し、IC38の薄膜を除去
する。IC38の表面の状態は、CCDカメラ42で撮
像され、撮像結果は、モニタ50に表示される。また、
観察レンズ36cによりIC38を観察することもでき
る。
を出力してレーザ発振部12により、決定された照射数
だけレーザ光を照射する。即ち、レーザ発振部12によ
り照射されたレーザ光は、第1のミラー14により90
°上方へ曲げられて、光路B上を進む。そして、レーザ
光は、ビーム整形光学系16で径を広げられ、電動可変
アッテネイタ18により強度を落とされて第2のミラー
24に到達する。第2のミラー24に到達したレーザ光
は、90°曲げられて、光路C上を進み、シャッタ28
を通過し電動可変スリット30で所望の形に細く形成さ
れて、第3のミラー34に到達する。第3のミラー34
に到達したレーザ光は、90°曲げられて、光路D上を
進む。そして、縮小投影レンズ36a又は36bによ
り、電動可変スリット30で形成された形を維持したま
ま縮小されてIC38に到達し、IC38の薄膜を除去
する。IC38の表面の状態は、CCDカメラ42で撮
像され、撮像結果は、モニタ50に表示される。また、
観察レンズ36cによりIC38を観察することもでき
る。
【0027】レーザー光を決定された照射数、照射して
IC38の加工が終了した後に、制御用コンピュータ4
8によりIC38の下層の加工が指示されている場合に
は、ステップS10処理に戻る(ステップS22)。ま
た、制御用コンピュータ48によりIC38の他の位置
の加工が指示されているか否かの判断を行い、指示され
ている場合には、ステップS10処理に戻る。
IC38の加工が終了した後に、制御用コンピュータ4
8によりIC38の下層の加工が指示されている場合に
は、ステップS10処理に戻る(ステップS22)。ま
た、制御用コンピュータ48によりIC38の他の位置
の加工が指示されているか否かの判断を行い、指示され
ている場合には、ステップS10処理に戻る。
【0028】この実施の形態に係るレーザ加工装置2に
よれば、加工対象であるIC38をステージ部32にセ
ットした状態で、制御部52が電動レボルバ36により
投影レンズを切り換えた後に、シャッタ28を閉じセン
サ20により検出された電動可変アッテネータ18から
出力されるレーザ光のエネルギ密度及び切り換えられた
投影レンズの条件、例えばレンズの透過率、倍率等の条
件に基づいて、IC38の加工部に対して照射されるレ
ーザ光が所定のエネルギ密度となるのように可変アッテ
ネータ18の出力を制御し、制御終了後シャッタ28を
開くことから、加工対象物であるIC38のセット、取
り外し等の手間を省くことができ、加工対象物に損傷を
与えることなくレーザ光のエネルギ密度を切り換えられ
た投影レンズに適したものに調整することができる。ま
た、電動可変アッテネータ18を通過したレーザ光をセ
ンサ20によりモニタしていることから、レーザ発振部
12で出力変動が起きた場合においても常に一定のエネ
ルギ密度で加工を行うことができる。
よれば、加工対象であるIC38をステージ部32にセ
ットした状態で、制御部52が電動レボルバ36により
投影レンズを切り換えた後に、シャッタ28を閉じセン
サ20により検出された電動可変アッテネータ18から
出力されるレーザ光のエネルギ密度及び切り換えられた
投影レンズの条件、例えばレンズの透過率、倍率等の条
件に基づいて、IC38の加工部に対して照射されるレ
ーザ光が所定のエネルギ密度となるのように可変アッテ
ネータ18の出力を制御し、制御終了後シャッタ28を
開くことから、加工対象物であるIC38のセット、取
り外し等の手間を省くことができ、加工対象物に損傷を
与えることなくレーザ光のエネルギ密度を切り換えられ
た投影レンズに適したものに調整することができる。ま
た、電動可変アッテネータ18を通過したレーザ光をセ
ンサ20によりモニタしていることから、レーザ発振部
12で出力変動が起きた場合においても常に一定のエネ
ルギ密度で加工を行うことができる。
【0029】なお、上述の実施の形態においては、投影
レンズの選択に電動レボルバ36を用いているが、これ
に限らず手動レボルバを用いてもよい。このように手動
レボルバを用いる場合には、制御用コンピュータ等の入
力手段を用いて投影レンズの種類等を入力する必要があ
る。
レンズの選択に電動レボルバ36を用いているが、これ
に限らず手動レボルバを用いてもよい。このように手動
レボルバを用いる場合には、制御用コンピュータ等の入
力手段を用いて投影レンズの種類等を入力する必要があ
る。
【0030】また、上述の実施の形態においては、電動
可変アッテネータをエネルギ密度可変手段として用いて
いるが、レーザ電源部56からレーザ発振部12へ供給
される電源の大きさを制御することによりレーザ光のエ
ネルギ密度を変化させるようにしてもよい。
可変アッテネータをエネルギ密度可変手段として用いて
いるが、レーザ電源部56からレーザ発振部12へ供給
される電源の大きさを制御することによりレーザ光のエ
ネルギ密度を変化させるようにしてもよい。
【0031】
【発明の効果】この発明によれば、制御部が切換手段に
より投影レンズを切り換えた後に、シャッタを閉じセン
サにより検出されたエネルギ密度可変手段から出力され
るレーザ光のエネルギ密度及び切換手段により切り換え
られた投影レンズの条件に基づいて、加工部に対して照
射されるレーザ光が所定のエネルギ密度となるのように
エネルギ密度可変手段の出力を制御し、制御終了後シャ
ッタを開くことから、加工対象物に損傷を与えることな
くレーザ光のエネルギ密度を切り換えられた投影レンズ
に適したものに調整することができる。従って、加工対
象物に最適のエネルギー密度に調整することができるの
で、多層構造のICの薄膜の選択的除去を適切に行うこ
とができる。
より投影レンズを切り換えた後に、シャッタを閉じセン
サにより検出されたエネルギ密度可変手段から出力され
るレーザ光のエネルギ密度及び切換手段により切り換え
られた投影レンズの条件に基づいて、加工部に対して照
射されるレーザ光が所定のエネルギ密度となるのように
エネルギ密度可変手段の出力を制御し、制御終了後シャ
ッタを開くことから、加工対象物に損傷を与えることな
くレーザ光のエネルギ密度を切り換えられた投影レンズ
に適したものに調整することができる。従って、加工対
象物に最適のエネルギー密度に調整することができるの
で、多層構造のICの薄膜の選択的除去を適切に行うこ
とができる。
【図1】この発明の実施の形態に係るレーザ加工装置の
システム構成図である。
システム構成図である。
【図2】この発明の実施の形態に係るレーザ加工装置に
おけるICの薄膜除去作業を示すフローチャートであ
る。
おけるICの薄膜除去作業を示すフローチャートであ
る。
2…レーザ加工装置、4…加工部、6…電源部、10…
除振台、12…レーザ発振信、16…ビーム整形光学
系、18…電動可変アッテネータ、20…センサ、28
…シャッタ、30…電動可変スリット、36…電動レボ
ルバ、38…IC、42…CCDカメラ、48…制御用
コンピュータ、50…モニタ、52…制御部、56…レ
ーザ電源部。
除振台、12…レーザ発振信、16…ビーム整形光学
系、18…電動可変アッテネータ、20…センサ、28
…シャッタ、30…電動可変スリット、36…電動レボ
ルバ、38…IC、42…CCDカメラ、48…制御用
コンピュータ、50…モニタ、52…制御部、56…レ
ーザ電源部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 楠 昌好 静岡県浜松市市野町1126番地の1 浜松ホ トニクス株式会社内 Fターム(参考) 4E068 CA02 CD05 CD08 CD13 5F004 BA20 BB03 BB31 CA05 CA08 CB09 5F072 HH02 HH07 HH09 KK15 KK30 MM01 MM05 MM08 MM09 MM17 SS06 YY08
Claims (3)
- 【請求項1】 レーザ光を出力するレーザ発振部と、前
記レーザ発振部により出力されたレーザ光のエネルギ密
度を可変するエネルギ密度可変手段と、前記エネルギ密
度可変手段から出力されるレーザ光のエネルギ密度を検
出するセンサと、倍率の異なる複数の投影レンズと、前
記投影レンズを切り換える切換手段と、前記投影レンズ
と前記エネルギ密度可変手段との間の光路上に配置さ
れ、レーザ光の前記投影レンズへの入射を制御するシャ
ッタと、前記切換手段により前記投影レンズを切り換え
た後に、前記シャッタを閉じ前記センサにより検出され
た前記エネルギ密度可変手段から出力されるレーザ光の
エネルギ密度及び前記切換手段により切り換えられた前
記投影レンズの条件に基づいて、加工部に対して照射さ
れるレーザ光が所定のエネルギ密度となるように前記エ
ネルギ密度可変手段の出力を制御し、制御終了後前記前
記シャッタを開く制御手段とを備えることを特徴とする
レーザ加工装置。 - 【請求項2】 前記エネルギ密度可変手段は、可変アッ
テネータにより構成されることを特徴とする請求項1記
載のレーザ加工装置。 - 【請求項3】 前記切換手段は、電動投影レンズ切換装
置により構成されることを特徴とする請求項1記載のレ
ーザ加工装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34046299A JP2001156372A (ja) | 1999-11-30 | 1999-11-30 | レーザ加工装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34046299A JP2001156372A (ja) | 1999-11-30 | 1999-11-30 | レーザ加工装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001156372A true JP2001156372A (ja) | 2001-06-08 |
Family
ID=18337206
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34046299A Pending JP2001156372A (ja) | 1999-11-30 | 1999-11-30 | レーザ加工装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001156372A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020028885A (ja) * | 2018-08-20 | 2020-02-27 | 株式会社Subaru | レーザピーニング加工装置及びレーザピーニング加工方法 |
-
1999
- 1999-11-30 JP JP34046299A patent/JP2001156372A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020028885A (ja) * | 2018-08-20 | 2020-02-27 | 株式会社Subaru | レーザピーニング加工装置及びレーザピーニング加工方法 |
KR20200021394A (ko) * | 2018-08-20 | 2020-02-28 | 가부시키가이샤 수바루 | 레이저 피닝 가공 장치 및 레이저 피닝 가공 방법 |
JP7144234B2 (ja) | 2018-08-20 | 2022-09-29 | 株式会社Subaru | レーザピーニング加工装置及びレーザピーニング加工方法 |
KR102648518B1 (ko) * | 2018-08-20 | 2024-03-15 | 가부시키가이샤 수바루 | 레이저 피닝 가공 장치 및 레이저 피닝 가공 방법 |
US12076819B2 (en) | 2018-08-20 | 2024-09-03 | Subaru Corporation | Laser peening processing device and laser peening processing method |
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