JP2001155574A

JP2001155574A - スイッチ入力処理モジュール

Info

Publication number: JP2001155574A
Application number: JP33298199A
Authority: JP
Inventors: Toshiyuki Hoshi; 敏行星; Ken Mizuta; 謙水田; Takeshi Shibazaki; 健柴崎
Original assignee: Alps Electric Co Ltd
Current assignee: Alps Alpine Co Ltd
Priority date: 1999-11-24
Filing date: 1999-11-24
Publication date: 2001-06-08
Also published as: US6704829B1

Abstract

(57)【要約】【課題】アナログ信号とシリアル信号に共通の外部接
続端子１１₃ を用い、簡単な構成変更によりアナログ信
号とシリアル信号を選択受領処理できる、構成が簡単
で、製造コストが安価なスイッチ入力処理モジュールを
提供する。【解決手段】制御部８、アナログ信号系のアナログ信
号またはシリアル信号系のシリアル信号が供給される第
１外部接続端子１１₃ 、第１外部接続端子１１₃と制御
部８間に配置されたアナログ信号伝送路及びシリアル信
号伝送路９、外部接続端子１１₃ にアナログ信号系が接
続されたかまたはシリアル信号系が接続されたかを表す
判定信号が供給される第２外部接続端子１１₂ を備え、
制御部８は、判定信号がシリアル信号系の接続を表すも
のであると判定したとき、シリアル信号伝送路９を導通
状態に設定し、判定信号がアナログ信号系の接続を表す
ものであると判定したとき、シリアル信号伝送路８を非
導通状態に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチ入力処理
モジュールに係わり、特に、外部接続端子にアナログ信
号系またはシリアル信号系が選択的に接続され、アナロ
グ信号またはシリアル信号が供給される際に、供給され
る信号種別に応じてシリアル信号伝送路の信号伝送状態
を切り換えるスイッチ入力処理モジュールに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、自動車に搭載される装置の１つと
して、ステアリング機構上またはその近傍に配置され、
各種の信号伝送を行うステアリング回りの信号伝送装置
が知られている。このステアリング回りの信号伝送装置
は、ステアリングホイール上に配置された各種の手動操
作スイッチと、ステアリングホイール内に配置され、各
種の手動操作スイッチの操作状態に対応した信号を発生
する信号源と、ホイールシャフト保持部に固定配置さ
れ、信号源からの出力信号に対応するスイッチ入力処理
モジュール（ベースモジュール）と、信号源とスイッチ
入力処理モジュールとを接続するケーブルリールとを備
えている。この場合、ケーブルリールは、ホイールシャ
フトとステアリングホイールとの結合部に近いホイール
シャフトの周囲に配置されるもので、回転するステアリ
ングホイールに装着された信号源とホイールシャフト保
持部に固定配置されたスイッチ入力処理モジュールとを
結合するために、渦巻き状に巻回された可撓性ケーブル
等によって構成されている。

【０００３】このステアリング回りの信号伝送装置は、
概要、次のように動作する。

【０００４】ステアリングホイールに上に配置されてい
る各種の手動操作スイッチの中のいずれか１つの手動操
作スイッチを操作した場合に、信号源は、その手動操作
スイッチの操作に対応した信号を出力し、得られた信号
がケーブルリールを介してスイッチ入力処理モジュール
の信号入力ポートに供給される。スイッチ入力処理モジ
ュールは、供給された信号に応答して、操作した手動操
作スイッチに関連する車載機器、例えばオーディオ機器
等について、その手動操作スイッチの操作状態に対応し
た調整を行なう。

【０００５】ところで、既知のステアリング回りの信号
伝送装置においては、信号源としてアナログ信号を出力
するアナログ信号源と、シリアル信号を出力するシリア
ル信号源とがあり、自動車の車種等によってアナログ信
号源またはシリアル信号源のいずれか一方が選択的に用
いられる。この場合、アナログ信号源は、各種の手動操
作スイッチと、これらの手動操作スイッチの操作によっ
て得られた電圧をアナログ信号として出力するアナログ
マルチプレックス（アナログＭＰＸ）とを有するもので
あり、シリアル信号源は、各種の手動操作スイッチと、
これらの手動操作スイッチの操作状態を検出し、その検
出出力をシリアル信号として出力するシリアルマルチプ
レックス（シリアルＭＰＸ）とを有するものである。

【０００６】そして、信号源にアナログ信号源を使用す
るかまたはシリアル信号源を使用するかにより、使用さ
れるスイッチ入力処理モジュールの構成も異なってく
る。すなわち、アナログ信号源を使用した場合には、ア
ナログ信号を受領して処理できるアナログ信号型式のス
イッチ入力処理モジュールを使用する必要があり、一
方、シリアル信号源を使用した場合には、シリアル信号
を受領して処理できるシリアル信号型式のスイッチ入力
処理モジュールを使用する必要がある。

【０００７】このように、既知のステアリング回りの信
号伝送装置においては、信号源としてアナログ信号源が
使用されるかまたはシリアル信号源が使用されるかが選
択設定されるため、スイッチ入力処理モジュールにおい
ても、いずれの信号源が使用されても適応できるような
処理手段を講じている。この場合、処理手段の第１のも
のは、スイッチ入力処理モジュールとして、アナログ信
号型式のスイッチ入力処理モジュールとシリアル信号型
式のスイッチ入力処理モジュールとの２種類のものを用
意しておき、選択使用される信号源の種類に対応してス
イッチ入力処理モジュールの種類を選択するものであ
る。また、処理手段の第２のものは、スイッチ入力処理
モジュールとしてをアナログ信号型式のスイッチ入力処
理モジュールとシリアル信号型式のスイッチ入力処理モ
ジュールの双方の機能を兼ね備えている共用スイッチ入
力処理モジュールを用い、共用スイッチ入力処理モジュ
ールにアナログ信号源からのアナログ信号を受領可能な
外部接続端子と、シリアル信号源からのシリアル信号を
受領可能な外部接続端子とを設け、選択使用される信号
源の種類に対応して共用スイッチ入力処理モジュールの
外部接続端子を選択使用するものである。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】前記既知のステアリン
グ回りの信号伝送装置は、スイッチ入力処理モジュール
側に、アナログ信号源またはシリアル信号源のいずれか
が使用されても適応できるような処理手段を講じている
ものであるが、この処理手段の第１のものは、アナログ
信号型式のスイッチ入力処理モジュールとシリアル信号
型式のスイッチ入力処理モジュールとの２種類のものを
用意する必要があるため、スイッチ入力処理モジュール
の構成が全体的に複雑になるだけでなく、その製造コス
トが大幅に増大するようになる。これに対して、処理手
段の第２のものは、アナログ信号を受領可能な外部接続
端子とシリアル信号を受領可能な外部接続端子とを設け
た共用スイッチ入力処理モジュールを用いているため、
第１のものに比べれば、構成の複雑さや製造コストの増
大を若干回避することができるものの、２種類の信号に
対応可能であって、２種類の信号を個別に受領可能な外
部接続端子とを設けた共用スイッチ入力処理モジュール
を得ることは容易なことではなく、依然としてスイッチ
入力処理モジュールの構成が全体的に複雑になるととも
に、その製造コストが増大するようになる。

【０００９】本発明は、このような技術的背景に鑑みて
なされたもので、その目的は、アナログ信号とシリアル
信号に共通の外部接続端子を用い、簡単な構成変更によ
りアナログ信号とシリアル信号を選択的に受領処理する
ことが可能な、構成が簡単で、製造コストが安価なスイ
ッチ入力処理モジュールを提供することにある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明によるスイッチ入力処理モジュールは、制御
部と、アナログ信号系からのアナログ信号またはシリア
ル信号系からのシリアル信号が供給される第１外部接続
端子と、第１外部接続端子と制御部との間に配置された
アナログ信号伝送路及びシリアル信号伝送路と、第１外
部接続端子にアナログ信号系が接続されたかまたはシリ
アル信号系が接続されたかを表す判定信号が供給される
第２外部接続端子とを備え、制御部は、判定信号がシリ
アル信号系の接続を表すものであると判定したとき、シ
リアル信号伝送路を導通状態に設定し、判定信号がアナ
ログ信号系の接続を表すものであると判定したとき、シ
リアル信号伝送路を非導通状態に設定する構成を備え
る。

【００１１】このような構成によれば、供給される信号
がアナログ信号であるかシリアル信号であるかを表す判
定信号を、アナログ信号またはシリアル信号の供給に先
立って制御部に供給し、制御部は、供給された判定信号
がアナログ信号であることを表すものであれば、シリア
ル信号伝送路を非導通状態に設定してアナログ信号をア
ナログ信号供給ポートに専用供給し、供給された判定信
号がシリアル信号であることを表すものであれば、シリ
アル信号伝送路を導通状態に設定し、シリアル信号をシ
リアル信号伝送路を通してシリアル信号供給ポートに専
用供給しているので、簡単な構成変更を行うことによ
り、スイッチ入力処理モジュールをアナログ信号とシリ
アル信号に共用させることができ、その結果、構成が簡
単で、製造コストが安価なスイッチ入力処理モジュール
を得ることができる。

【００１２】また、本発明は、第１外部接続端子と第２
外部接続端子とが異なる接続端子になるようにしてもよ
い。

【００１３】このような構成によれば、判定信号が供給
される外部接続端子を、アナログ信号またはシリアル信
号が供給される外部接続端子と異ならせることができ、
判定信号をアナログ信号またはシリアル信号とは独立に
形成することができる。

【００１４】さらに、本発明は、第１外部接続端子と第
２外部接続端子とが同一の接続端子になるようにしても
よい。

【００１５】このような構成によれば、判定信号が供給
される外部接続端子を別個に設ける必要がないので、外
部接続端子の利用が効率化される。

【００１６】また、本発明は、判定信号として、シリア
ル信号系の接続を表すものであるとき基準電圧に等しい
電圧信号を用い、アナログ信号系の接続を表すものであ
るとき基準電圧以下の電圧信号を用いることが好適であ
る。

【００１７】このような構成によれば、制御部で判定信
号を判定する際に、基準電圧との一致または基準電圧未
満を見るだけでよいので、判定信号を簡単に判定するこ
とが可能になる。

【００１８】さらに、本発明は、判定信号がシリアル信
号系の接続を表すものであるとき、予め決められたパル
ス幅及び／またはパルス数を有するパルス信号を用いる
ことが好ましい。

【００１９】このような構成によれば、制御部は、シリ
アル信号の供給に先立って判定信号を形成することが容
易になり、また、制御部で判定信号を判定する際に、パ
ルス幅及び／またはパルス数をクロック信号のカウント
で測定すればよいので、判定信号のを簡単に判定するこ
とが可能になる。

【００２０】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。

【００２１】図１は、本発明によるスイッチ入力処理モ
ジュールを用いたステアリング回りの信号伝送装置の要
部構成を示すブロック図である。

【００２２】図１に示されるように、このステアリング
回りの信号伝送装置は、スイッチ入力処理モジュール
（ベースモジュール）１と、アナログマルチプレックス
（アナログＭＰＸ）２またはシリアルマルチプレックス
（シリアルＭＰＸ）３と、ケーブルリール４と、第１コ
ネクタ５と、第２コネクタ６と、第３コネクタ７とを備
えている。

【００２３】この場合、アナログマルチプレックス２と
シリアルマルチプレックス３は、自動車の車種等によっ
ていずれか一方を選択的に使用しているもので、アナロ
グマルチプレックス２が使用されるとき、アナログマル
チプレックス２が第１コネクタ５に接続され、スイッチ
入力処理モジュール１がケーブルリール４及び第１コネ
クタ５を介してアナログマルチプレックス２に結合さ
れ、一方、シリアルマルチプレックス３が使用されると
き、シリアルマルチプレックス３が第２コネクタ６に接
続され、スイッチ入力処理モジュール１がケーブルリー
ル４及び第２コネクタ６を介してシリアルマルチプレッ
クス３に結合される。また、図１に図示されていない
が、アナログマルチプレックス２に関連する手動操作ス
イッチはアナログマルチプレックス２内に配置されてお
り、シリアルマルチプレックス３に関連する手動操作ス
イッチはシリアルマルチプレックス３内に配置されてい
る。

【００２４】このステアリング回りの信号伝送装置にお
いて、スイッチ入力処理モジュール１は、ホイールシャ
フト保持部に固定配置されており、アナログマルチプレ
ックス２またはシリアルマルチプレックス３は、回転す
るステアリングホイールに装着されている。また、ケー
ブルリール４は、ホイールシャフトとステアリングホイ
ールとの結合部にホイールシャフトの周囲に配置されて
いるもので、渦巻き状に巻回された可撓性ケーブルによ
って構成され、固定位置にあるスイッチ入力処理モジュ
ール１と、テアリングホイールとともに回転するアナロ
グマルチプレックス２またはシリアルマルチプレックス
３との結合に用いられている。

【００２５】ここで、図２は、図１に図示のステアリン
グ回りの信号伝送装置に用いられるスイッチ入力処理モ
ジュール１の構成に係わる一つの実施の態様を示す回路
図であり、図３は、同じ図１に図示のステアリング回り
の信号伝送装置に用いられるアナログマルチプレックス
２の構成に係わる一つの回路図であり、図４は、同じ図
１に図示のステアリング回りの信号伝送装置に用いられ
るシリアルマルチプレクックス３の構成に係わる一つの
回路図である。

【００２６】図２に示されるように、この実施の態様に
よるスイッチ入力処理モジュール１は、制御部（ＭＣ
Ｕ、マイクロコンピュータユニット）８と、シリア
ル信号伝送路９と、電源回路１０と、第１コネクタ部
（ＣＯＮ１）１１₁ と、第２コネクタ部（ＣＯＮ２）１
１₂ と、第３コネクタ部（ＣＯＮ３）１１₃ と、第４コ
ネクタ部（ＣＯＮ４）１１₄ と、抵抗１２₁ 、１２₂ 、
１２₃ とからなる。

【００２７】そして、制御部８において、第１入力ポー
トＡＤＣ１は第１コネクタ部１１₁と電源回路１０の出
力端子に接続され、第１スイッチポートＳＷ１は電源回
路１０のスイッチ端子に接続される。また、第２入力ポ
ートＡＤＣ２はコネクタ部１１₂ に接続され、シリアル
信号入力ポートＳＩはシリアル信号伝送路９の出力端子
に接続される。さらに、第１入力ポートＡＤＣ１は第３
コネクタ部１１₃ とシリアル信号伝送路９の入力端子に
接続され、第２スイッチポートＳＷ２はシリアル信号伝
送路９の制御端子に接続される。この他に、抵抗１２₁
は一端が電源端子＋５Ｖに接続され、他端が第１コネク
タ部１１₁ に接続される。抵抗１２₂ は、一端が電源端
子＋５Ｖに接続され、他端が第２コネクタ部１１₂ に接
続される。抵抗１２₃ は、一端が電源端子＋５Ｖに接続
され、他端が第３コネクタ部１１ ₃ に接続される。第４
コネクタ部１１₄ は、接地点に接続される。

【００２８】また、図３に示されるように、アナログマ
ルチプレックス２は、第１チャネル乃至第３チャネルの
３つのチャネル及び第４コネクタ部（ＣＯＮ４）１５₄
からなるもので、第１チャネル（ＣＨ１）は、抵抗１３
₁ 、１３₂ 、１３₃ と、スイッチ１４₁ 、１４₂ 、１４
₃ 、１４₄ と、第１コネクタ部（ＣＯＮ１）１５₁ とか
らなり、第２チャネル（ＣＨ２）は、抵抗１６₁ 、１６
₂ 、１６₃ 、１７と、スイッチ１８₁ 、１８₂ 、１８
₃ 、１８₄ と、第２コネクタ部（ＣＯＮ２）１５ ₂ とか
らなり、第３チャネル（ＣＨ３）は、抵抗１９₁ 、１９
₂ 、１９₃ と、２０₁ 、２０₂ 、２０₃ 、２０₄ と、第
３コネクタ部（ＣＯＮ３）１５₃ とからなっている。

【００２９】そして、第１チャネル（ＣＨ１）におい
て、３個の抵抗１３₁ 、１３₂ 、１３ ₃ が直列接続さ
れ、抵抗１３₁ の一端が第１コネクタ部１５₁ に接続さ
れるとともに、スイッチ１４₁ を介して接地点に接続さ
れ、抵抗１３₁ 、１３₂ の接続点がスイッチ１４₂ を介
して接地点に接続され、抵抗１３₂ 、１３₃ の接続点が
スイッチ１４₃ を介して接地点に接続され、抵抗１３₃
の他端がスイッチ１４₄ を介して接地点に接続される。
第２チャネル（ＣＨ２）において、３個の抵抗１６ ₁ 、
１６₂ 、１６₃ が直列接続され、抵抗１６₁ の一端が第
１コネクタ部１５₁に接続されるとともに、スイッチ１
８₁ と抵抗１７の並列接続回路を通して接地点に接続さ
れ、抵抗１６₁ 、１６₂ の接続点がスイッチ１８₂ を介
して接地点に接続され、抵抗１６₂ 、１６₃ の接続点が
スイッチ１８₃ を介して接地点に接続され、抵抗１６₃
の他端がスイッチ１８₄ を介して接地点に接続される。
第３チャネル（ＣＨ３）において、３個の抵抗１９₁ 、
１９₂ 、１９₃ が直列接続され、抵抗１９₁ の一端が第
３コネクタ部１５₃ に接続されるとともに、スイッチ２
０₁ を介して接地点に接続され、抵抗１９₁ 、１９₂ の
接続点がスイッチ２０₂を介して接地点に接続され、抵
抗１９₂ 、１９₃ の接続点がスイッチ２０₃ を介して接
地点に接続され、抵抗１９₃ の他端がスイッチ２０₄ を
介して接地点に接続される。この他に、第４コネクタ部
１５₄ は接地点に接続される。

【００３０】さらに、図３に示されるように、シリアル
マルチプレックス３は、制御部（ＭＣＵ、マイクロコ
ンピュータユニット）２１と、シリアル信号インター
フェイス（Ｉ／Ｆ）２２と、電源回路２３と、複数個の
スイッチ２４₁ 乃至２４₁₇と、第１コネクタ部（ＣＯＮ
１）２５₁ と、第２コネクタ部（ＣＯＮ２）２５₂ と、
第３コネクタ部（ＣＯＮ３）２５₃ と、第４コネクタ部
（ＣＯＮ４）２５₄ とからなっている。

【００３１】そして、制御部２１は、複数のスイッチポ
ートＳＷがそれぞれ個別のスイッチ２４₁ 乃至２４₁₇を
介して接地点に接続され、シリアル信号出力ポートＳＯ
がシリアル信号インターフェイス（Ｉ／Ｆ）２２の入力
端子に接続され、電源ポートＰＷが電源回路２３の出力
端子に接続される。シリアル信号インターフェイス２２
は、出力端子が第３コネクタ部２５₃ に接続され、電源
回路２３は、入力端子が第１コネクタ部２５₁ に接続さ
れる。この他に、第２コネクタ部２５₂ は開放接続さ
れ、第４コネクタ部２５₄ は接地点に接続される。

【００３２】ここで、スイッチ入力処理モジュール１が
図１に図示のケーブルリール４を介してアナログマルチ
プレックス２に接続される場合、スイッチ入力処理モジ
ュール１は、第１コネクタ部１１₁ がアナログマルチプ
レックス２の第１コネクタ部１５₁ に接続され、第２コ
ネクタ部１１₂ がアナログマルチプレックス２の第２コ
ネクタ部１５₂ に接続され、第３コネクタ部１１₃ がア
ナログマルチプレックス２の第３コネクタ部１５₃ に接
続され、第４コネクタ部１１₄ がアナログマルチプレッ
クス２の第４コネクタ部１５₄ 接続される。

【００３３】一方、スイッチ入力処理モジュール１が図
１に図示のケーブルリール４を介してシリアルマルチプ
レックス３に接続される場合、スイッチ入力処理モジュ
ール１は、第１コネクタ部１１₁ がシリアルマルチプレ
ックス３の第１コネクタ部２５₁ に接続され、第２ネク
タ部１１₂ がシリアルマルチプレックス３の第２コネク
タ部２５₂ に接続され、第３コネクタ部１１₃ がシリア
ルマルチプレックス３の第３コネクタ部２５₃ に接続さ
れ、第４コネクタ部１１₄ がシリアルマルチプレックス
３の第４コネクタ部２５₄ に接続される。

【００３４】前記構成を有するスイッチ入力処理モジュ
ール１において、始めに、スイッチ入力処理モジュール
１にアナログマルチプレックス２が選択的に接続された
場合の動作について説明する。

【００３５】スイッチ入力処理モジュール１は、アナロ
グマルチプレックス２が接続された場合、第１スイッチ
ポートＳＷ１から電源回路１０の制御端子にスイッチオ
フ信号が供給され、電源回路１０をスイッチオフにし、
第１入力ポートＡＤＣ１から電源回路１０の出力端子側
を見たインピーダンスを高インピーダンスにする。そし
て、電源端子＋５Ｖの電源電圧は、抵抗１２₁ 、１２
₂ 、１２₃ を通してそれぞれ第１コネクタ部１１₁ 、第
２コネクタ部１１₂ 、第３コネクタ部１１₃ に供給さ
れ、図１に図示のケーブルリール４を通してアナログマ
ルチプレックス２の第１コネクタ部１５₁ 、第２コネク
タ部１５₂ 、第３コネクタ部１５₃ にそれぞれ伝送供給
される。

【００３６】このような状態のとき、アナログマルチプ
レックス２の第１チャネル（ＣＨ１）においては、各ス
イッチ１４₁ 、１４₂ 、１４₃ 、１４₄ のいずれも操作
されない場合、第１コネクタ部１５₁ に供給された電源
電圧が減衰しないので、スイッチ入力処理モジュール１
の第１コネクタ部１１₁ に供給された電源電圧（＋５
Ｖ）がそのまま制御部８の第１入力ポートＡＤＣ１に供
給され、制御部８は第１入力ポートＡＤＣ１へのアナロ
グ信号無入力状態を検出する。この場合、制御部８の第
１入力ポートＡＤＣ１は、アナログ信号処理専用のポー
トであって、後述するように、スイッチ入力処理モジュ
ール１にシリアルマルチプレックス３が接続されたと
き、第１入力ポートＡＤＣ１にシリアル信号が供給され
ない。

【００３７】また、第２チャネル（ＣＨ２）において
は、各スイッチ１８₁ 、１８₂ 、１８ ₃ 、１８₄ のいず
れも操作されない場合、電源端子＋５Ｖの電源電圧が抵
抗１２ ₂ と抵抗１７とによって分圧され、その分圧電圧
（例えば２．５Ｖ）が第２コネクタ部１５₂ に印加さ
れ、それと同じ分圧電圧がスイッチ入力処理モジュール
１の第２コネクタ部１１₂ に判定信号として印加され、
制御部８の第２入力ポートＡＤＣ２にこの判定信号が供
給される。制御部８は、第２入力ポートＡＤＣ２に判定
信号が供給されたとき、その判定信号をアナログ−デジ
タル変換してデジタル判定信号を形成し、得られたデジ
タル判定信号と内部メモリに予め収納しているデジタル
基準電圧値（例えば２．５Ｖ）とをデジタル比較する。
この比較によって、制御部８は、デジタル判定信号の電
圧値とデジタル基準電圧値とが等しいかそれ以下である
との判定を行い、第２スイッチポートＳＷ２からシリア
ル信号伝送路９の制御端子にスイッチオフ信号を供給
し、シリアル信号伝送路９を非導通状態にしてその入力
端子を高インピーダンス状態にする。

【００３８】さらに、第３チャネル（ＣＨ３）において
は、各スイッチ２０₁ 、２０₂ 、２０₃ 、２０₄ のいず
れも操作されない場合、第３コネクタ部１５₃ に供給さ
れた電源電圧が減衰しないので、スイッチ入力処理モジ
ュール１の第３コネクタ部１１₃ に供給された電源電圧
（＋５Ｖ）がそのまま制御部８の第３入力ポートＡＤＣ
３に供給され、制御部８は第３入力ポートＡＤＣ３への
アナログ信号無入力状態を検出する。なお、第３入力ポ
ートＡＤＣ３に供給された電源電圧は、シリアル信号伝
送路９の入力端子が高インピーダンス状態にあるので、
シリアル信号伝送路９側に流入することがない。

【００３９】これに対し、アナログマルチプレックス２
の第１チャネル（ＣＨ１）において、各スイッチ１４
₁ 、１４₂ 、１４₃ 、１４₄ の中のいずれかのスイッ
チ、例えばスイッチ１４₂ が操作され、その接点が閉じ
ると、第１コネクタ部１５₁ に供給された電源電圧（＋
５Ｖ）が抵抗１２₁ と抵抗１３₁ とによって分圧され、
第１コネクタ部１５₁ にこの分圧電圧が印加される。こ
のとき、スイッチ入力処理モジュール１の第１コネクタ
部１１₁ にもこの分圧電圧が印加され、同時に、制御部
８の第１入力ポートＡＤＣ１にこの分圧電圧が供給され
る。制御部８は、第１入力ポートＡＤＣ１に供給された
分圧電圧をアナログ−デジタル変換してデジタル信号を
形成し、得られたデジタル信号に対応した車載機器の制
御調整を行う。

【００４０】また、第２チャネル（ＣＨ２）において、
各スイッチ１８₁ 、１８₂ 、１８₃、１８₄ の中のいず
れかのスイッチ、例えばスイッチ１８₂ が操作され、そ
の接点が閉じると、抵抗１７に並列に抵抗１６₁ が接続
される。このとき、第２コネクタ部１５₂ に得られる分
圧電圧は、２．５Ｖの分圧電圧が得られたときよりも抵
抗１６₁ が接続された分だけ低い分圧電圧（例えば２．
０Ｖ）になり、それと同じ低い分圧電圧がスイッチ入力
処理モジュール１の第２コネクタ部１１₂ にアナログ信
号として印加され、制御部８の第２入力ポートＡＤＣ２
に低い分圧電圧が供給される。制御部８は、第２入力ポ
ートＡＤＣ２に低い分圧電圧が供給されると、低い分圧
電圧をアナログ−デジタル変換してデジタル信号を形成
し、得られたデジタル信号に対応した車載機器の制御調
整を行う。

【００４１】さらに、第３チャネル（ＣＨ３）におい
て、各スイッチ２０₁ 、２０₂ 、２０ ₃ 、２０₄ の中の
いずれかのスイッチ、例えばスイッチ２０₂ が操作さ
れ、その接点が閉じると、第３コネクタ部１５₃ に供給
された電源電圧（＋５Ｖ）が抵抗１２₃ と抵抗１９₁ と
によって分圧され、第３コネクタ部１５₃ にこの分圧電
圧が印加される。このとき、スイッチ入力処理モジュー
ル１の第３コネクタ部１１ ₃ にもこの分圧電圧が印加さ
れ、同時に、制御部８の第３入力ポートＡＤＣ３にこの
分圧電圧が供給される。制御部８は、第３入力ポートＡ
ＤＣ３に供給された分圧電圧をアナログ−デジタル変換
してデジタル信号を形成し、得られたデジタル信号に対
応した車載機器の制御調整を行う。

【００４２】なお、第１チャネル（ＣＨ１）において、
スイッチ１４₂ 以外の他のいずれかのスイッチ１４₁ 、
１４₃ 、１４₄ が操作されたとき、第２チャネル（ＣＨ
２）において、スイッチ１８₂ 以外の他のいずれかのス
イッチ１８₁ 、１８₃ 、１８ ₄ が操作されたとき、第３
チャネル（ＣＨ３）において、スイッチ２０₂ 以外の他
のいずれかのスイッチ２０₁ 、２０₃ 、２０₄ が操作さ
れたとき、第１コネクタ部１５₁ に得られる電圧値、第
２コネクタ部１５₂ に得られる電圧値、第３コネクタ部
１５₃ に得られる電圧値がそれぞれ異なるだけで、前述
の場合と同様の動作が行われる。

【００４３】次に、スイッチ入力処理モジュール１にシ
リアルマルチプレックス３が選択的に接続された場合の
動作について説明する。

【００４４】スイッチ入力処理モジュール１は、シリア
ルマルチプレックス３が接続された場合に、第１スイッ
チポートＳＷ１から電源回路１０のスイッチ端子にスイ
ッチオン信号が供給され、電源回路１０をスイッチオン
にし、電源端子＋５Ｖの電源電圧を電源回路１０を通し
て第１コネクタ部１１₁ に供給する。そして、電源端子
＋５Ｖの電源電圧は、電源回路１０、抵抗１２₂ 、１２
₃ を通してそれぞれ第１コネクタ部１１₁ 、第２コネク
タ部１１₂ 、第３コネクタ部１１₃ に供給され、図１に
図示のケーブルリール４を通してシリアルマルチプレッ
クス３の第１コネクタ部２５₁ 、第２コネクタ部２５
₂ 、第３コネクタ部２５₃ にそれぞれ供給される。

【００４５】そして、シリアルマルチプレックス３にお
いて、第１コネクタ部２５₁ に供給された電源電圧は、
電源回路２３を通して電圧調整された後、制御部２１の
電源ポートＰＷに供給され、それによって制御部２１が
駆動状態になる。また、第２コネクタ部２５₂ に供給さ
れた電源電圧は、第２コネクタ部２５₂ が開放接続され
ているので、第２コネクタ部１１₂ にも同じ電源電圧が
印加され、その電源電圧が判定信号として制御部８の第
２入力ポートＡＤＣ２に供給される。制御部８は、第２
入力ポートＡＤＣ２に判定信号が供給されると、この判
定信号をアナログ−デジタル変換してデジタル判定信号
を形成し、前述のように得られたデジタル判定信号とデ
ジタル基準電圧値とをデジタル比較する。この比較によ
って、制御部８は、デジタル判定信号の電圧値がデジタ
ル基準電圧値を超えているとの判定を行い、第２スイッ
チポートＳＷ２からシリアル信号伝送路９のスイッチ端
子にスイッチオン信号を供給し、シリアル信号伝送路９
を導通状態にする。さらに、第３コネクタ部２５₃ に供
給された電源電圧は、シリアル信号インターフェイス２
２の出力端子に供給され、シリアル信号インターフェイ
ス２２から出力されるシリアル信号の基準レベルを設定
する。

【００４６】この状態のとき、複数個のスイッチ２４₁
乃至２４₁₇の中のいずれかのスイッチが操作されると、
その操作されたスイッチの接点が閉じ、操作されたスイ
ッチが接続されている制御部２１のスイッチポートＳＷ
を接地レベルにする。このとき、制御部２１は、スイッ
チポートＳＷが接地レベルになったことに応答してその
スイッチポートＳＷに対応したシリアル信号を形成し、
シリアル信号をシリアル信号出力ポートＳＯからシリア
ル信号インターフェイス２２を通して第３コネクタ部２
５₃ に供給する。次いで、このシリアル信号は、第３コ
ネクタ部２５₃からスイッチ入力処理モジュール１の第
３コネクタ部１１₃ に伝送供給され、第３コネクタ部１
１₃ から導通状態にあるシリアル信号伝送路９を通して
制御部８のシリアル信号入力ポートＳＩに供給される。
制御部８は、シリアル信号が供給されると、そのシリア
ル信号に対応した車載機器の制御調整を行う。

【００４７】続く、図５は、図１に図示のステアリング
回りの信号伝送装置に用いられるスイッチ入力処理モジ
ュール１の構成に係わる他の実施の態様を示す回路図で
あり、図６は、同じ図１に図示のステアリング回りの信
号伝送装置に用いられるアナログマルチプレックス２の
構成に係わる他の回路図であり、図４は、同じ図１に図
示のステアリング回りの信号伝送装置に用いられるシリ
アルマルチプレックス３の構成に係わる他の回路図であ
る。

【００４８】図５に示されるように、この実施の態様に
よるスイッチ入力処理モジュール１は、制御部（マイク
ロコンピュータユニット、ＭＣＵ）２７と、シリア
ル信号伝送路２８と、クロック信号発生部２９と、送信
回路部３０と、第１コネクタ部（ＣＯＮ１）３１₁ と、
第２コネクタ部（ＣＯＮ２）３１₂ と、第３コネクタ部
（ＣＯＮ３）３１₃ と、第４コネクタ部（ＣＯＮ４）３
１₄ と、第５コネクタ部（ＣＯＮ５）３１₅ と、抵抗３
２₁ 、３２₂ 、３２₃ とを備える。

【００４９】そして、制御部２７において、第１入力ポ
ートＡＤＣ１は、第２コネクタ部３１₂ とクロック信号
発生部２９の出力端子とに接続され、クロックポートＣ
ＬＫはクロック信号発生部２９の制御端子に接続され
る。第２入力ポートＡＤＣ２は、第３コネクタ部３１₃
と送信回路部３０の出力端子に接続され、第１スイッチ
ポートＳＷ１は送信回路部３０の制御端子に接続され、
シリアル信号出力ポートＳＯは送信回路部３０の入力端
子に接続される。シリアル信号入力ポートＳＩはシリア
ル信号伝送路２８の出力端子に接続され、第２スイッチ
ポートＳＷ２はシリアル信号伝送路２８の制御端子に接
続され、第３入力ポートＡＤＣ３は、第４コネクタ部３
１₄ とシリアル信号伝送路２８の入力端子とに接続され
る。また、第１コネクタ部３１₁ は電源端子＋５Ｖに接
続され、第５コネクタ部３１₅ は接地点に接続される。
さらに、抵抗３２₁ は、一端が電源端子＋５Ｖに接続さ
れ、他端が第２コネクタ部３１₂ に接続される。抵抗３
２₂ は、一端が電源端子＋５Ｖに接続され、他端が第３
コネクタ部３１₃ に接続される。抵抗３２₃ は、一端が
電源端子＋５Ｖに接続され、他端が第４コネクタ部３１
₄ に接続される。なお、シリアル信号伝送路２８は、図
２に図示のシリアル信号伝送路９と同じ構成のものであ
る。

【００５０】また、図６に示されるように、図５に図示
のスイッチ入力処理モジュール１とともに使用されるア
ナログマルチプレックス２は、図３に図示のアナログマ
ルチプレックス２と同じ第１チャネル（１ＣＨ）、第２
チャネル（２ＣＨ）、第３チャネル（３ＣＨ）からなる
３チャネルものであり、その構成は、第２チャネル（２
ＣＨ）において抵抗１７が接続されておらず、しかも、
第１チャネル（１ＣＨ）に第２コネクタ（ＣＯＮ２）１
５₂ が、第２チャネル（２ＣＨ）に第３コネクタ（ＣＯ
Ｎ３）１５₃ が、第３チャネル（３ＣＨ）に第４コネク
タ（ＣＯＮ４）１５₄ がそれぞれ接続され、かつ、接地
点に接続された第５コネクタ（ＣＯＮ５）１５₅ が別途
設けられている点を除けば、図３に図示のアナログマル
チプレックス２と同じである。このため、アナログマル
チプレクックス２の構成については、図３に図示のアナ
ログマルチプレックス２の構成要素と同じ構成要素につ
いて同じ符号を付け、その説明を省略する。

【００５１】さらに、図７に示されるように、図５に図
示のスイッチ入力処理モジュール１とともに使用される
シリアルマルチプレックス３は、制御部（マイクロコ
ンピュータユニット、ＭＣＵ）３３と、シリアル信号
インターフェイス（Ｉ／Ｆ）３４と、電源回路３５と、
クロック信号受信部３６と、受信回路部３７と、複数個
のスイッチ３８₁ 乃至３８₁₇と、第１コネクタ部（ＣＯ
Ｎ１）３９₁ と、第２コネクタ部（ＣＯＮ２）３９₂
と、第３コネクタ部（ＣＯＮ３）３９₃ と、第４コネク
タ部（ＣＯＮ４）３９₄ と、第５コネクタ部（ＣＯＮ
５）３９₅ とからなっている。

【００５２】そして、制御部３３において、複数のスイ
ッチポートＳＷはそれぞれ個別のスイッチ３８₁ 乃至３
８₁₇を介して接地点に接続され、シリアル信号出力ポー
トＳＯはシリアル信号インターフェイス（Ｉ／Ｆ）３４
の入力端子に接続される。電源ポートＰＷは電源回路３
５の出力端子に接続され、クロック入力ポートＣＬＲは
クロック信号受信部３６の出力端子に接続され、信号入
力ポートＳＲは受信回路部３７の出力端子に接続され
る。シリアル信号インターフェイス３４は出力端子が第
４コネクタ部３９₄ に接続され、電源回路３５は入力端
子が第１コネクタ部３９₁ に接続される。クロック信号
受信部３６は入力端子が第２コネクタ部３９₂ に接続さ
れ、受信回路部３７は入力端子が第３コネクタ部３９₃
に接続される。また、第５コネクタ部３９₅ は接地点に
接続される。この場合、シリアル信号インターフェイス
３４及び電源回路３５は、図４に図示されたシリアル信
号インターフェイス２２及び電源回路２３と同じ構成の
ものである。

【００５３】ここにおいて、スイッチ入力処理モジュー
ル１にアナログマルチプレックス２が選択的に接続され
た場合の動作について説明する。

【００５４】スイッチ入力処理モジュール１において、
電源端子＋５Ｖの電源電圧は、直接第１コネクタ部３１
₁ に供給されるとともに、抵抗３２₁ 、３２₂ 、３２₃
を通してそれぞれ第２コネクタ部３１₂ 、第３コネクタ
部３１₃ 、第４コネクタ部３１₄ に供給され、図１に図
示のケーブルリール４を通してアナログマルチプレック
ス２の第１コネクタ部３９₁ 、第２コネクタ部３９₂ 、
第３コネクタ部３９₃、第４コネクタ部３９₄ にそれぞ
れ供給される。

【００５５】一方、アナログマルチプレックス２におい
て、第１チャネル（ＣＨ１）の各スイッチ１４₁ 、１４
₂ 、１４₃ 、１４₄ がいずれも操作されない場合、第２
コネクタ部１５₂ に供給された電源電圧（＋５Ｖ）が減
衰せず、スイッチ入力処理モジュール１の第２コネクタ
部３１₂ にもこの電源電圧と同じ電源電圧が印加され、
この電源電圧が制御部２７の第１入力ポートＡＤＣ１に
供給される。これにより、制御部２７は、第１入力ポー
トＡＤＣ１にアナログ信号が無入力状態であることを検
出する。なお、アナログマルチプレックス２が接続され
ている場合、制御部２７は、クロックポートＣＬＫから
クロック信号発生部２９の制御端子に非駆動信号を供給
し、クロック信号発生部２９を非駆動状態にしている。

【００５６】また、第２チャネル（ＣＨ２）の各スイッ
チ１８₁ 、１８₂ 、１８₃ 、１８₄がいずれも操作され
ない場合、第３コネクタ部１５₃ に供給された電源電圧
（＋５Ｖ）が減衰せず、スイッチ入力処理モジュール１
の第３コネクタ部３１₃ にもこの電源電圧と同じ電源電
圧が印加され、この電源電圧が制御部２７の第２入力ポ
ートＡＤＣ２に供給される。これにより、制御部２７
は、第２入力ポートＡＤＣ２にアナログ信号が無入力状
態であることを検出する。なお、スイッチ入力処理モジ
ュール１にアナログマルチプレックス２が接続されてい
るとき、制御部２７は、第１スイッチポートＳＷ１から
送信回路３０の制御端子に駆動に非駆動信号を供給し、
送信回路３０を非駆動状態にしている。

【００５７】さらに、第３チャネル（ＣＨ３）の各スイ
ッチ２０₁ 、２０₂ 、２０₃ 、２０ ₄ がいずれも操作さ
れない場合、第４コネクタ部１５₄ に供給された電源電
圧が同じように減衰しないので、スイッチ入力処理モジ
ュール１の第４コネクタ部３１₄ に供給された電源電圧
（＋５Ｖ）が判定信号として制御部２７の第３入力ポー
トＡＤＣ３に供給される。このとき、制御部２７は、第
３入力ポートＡＤＣ３に供給された判定信号をアナログ
−デジタル変換してデジタル判定信号を形成し、得られ
たデジタル判定信号と内部メモリに予め収納しているデ
ジタル基準電圧値とをデジタル比較する。この比較によ
って、制御部２７は、デジタル判定信号の電圧値がデジ
タル基準電圧値を超えているとの判定を行い、第２スイ
ッチポートＳＷ２からシリアル信号伝送路２８の制御端
子にスイッチオフ信号を供給し、シリアル信号伝送路２
８を非導通状態にするとともに、第３入力ポートＡＤＣ
３へのアナログ信号の無入力状態を検出する。

【００５８】次いで、アナログマルチプレックス２の第
１チャネル（ＣＨ１）の各スイッチ１４₁ 、１４₂ 、１
４₃ 、１４₄ の中のいずれかのスイッチ、例えばスイッ
チ１４₂ が操作され、その接点が閉じると、電源電圧
（＋５Ｖ）が抵抗３２₁ と抵抗１３₁ とによって分圧さ
れ、この分圧電圧が第２コネクタ部１５₂ 及び第２コネ
クタ部３１₂ に印加される。そして、この分圧電圧が制
御部２７の第１入力ポートＡＤＣ１に供給されたとき、
制御部２７は、供給された分圧電圧をアナログ−デジタ
ル変換してデジタル信号を形成し、得られたデジタル信
号に対応した車載機器の制御調整を行う。

【００５９】また、第２チャネル（ＣＨ２）の各スイッ
チ１８₁ 、１８₂ 、１８₃ 、１８₄の中のいずれかのス
イッチ、例えばスイッチ１８₂ が操作され、その接点が
閉じると、電源電圧（＋５Ｖ）が抵抗３２₂ と抵抗１６
₁ とによって分圧され、この分圧電圧が第３コネクタ部
１５₃ 及び第３コネクタ部３１₃ に印加される。そし
て、この分圧電圧が制御部２７の第２入力ポートＡＤＣ
２に供給されたとき、制御部２７は、供給された分圧電
圧をアナログ−デジタル変換してデジタル信号を形成
し、得られたデジタル信号に対応した車載機器の制御調
整を行う。

【００６０】さらに、第３チャネル（ＣＨ３）の各スイ
ッチ２０₁ 、２０₂ 、２０₃ 、２０ ₄ の中のいずれかの
スイッチ、例えばスイッチ２０₂ が操作され、その接点
が閉じると、電源電圧（＋５Ｖ）が抵抗３２₃ と抵抗１
９₁ とによって分圧され、この分圧電圧が第４コネクタ
部１５₄ 及び第４コネクタ部３１₄ に印加される。そし
て、この分圧電圧が制御部２７の第３入力ポートＡＤＣ
３に供給されると、制御部２７は、供給された分圧電圧
をアナログ−デジタル変換してデジタル信号を形成し、
得られたデジタル信号に対応した車載機器の制御調整を
行う。

【００６１】なお、第１チャネル（ＣＨ１）において、
スイッチ１４₂ 以外の他のいずれかのスイッチ１４₁ 、
１４₃ 、１４₄ が操作されたとき、第２チャネル（ＣＨ
２）において、スイッチ１８₂ 以外の他のいずれかのス
イッチ１８₁ 、１８₃ 、１８ ₄ が操作されたとき、第３
チャネル（ＣＨ３）において、スイッチ２０₂ 以外の他
のいずれかのスイッチ２０₁ 、２０₃ 、２０₄ が操作さ
れたとき、第２コネクタ部１５₂ に得られる電圧値、第
３コネクタ部１５₃ に得られる電圧値、第４コネクタ部
１５₄ に得られる電圧値がそれぞれ異なるだけで、前述
の場合と同様の動作が行われる。

【００６２】続いて、スイッチ入力処理モジュール１に
シリアルマルチプレックス３が選択的に接続された場合
の動作を、図８を併用して説明する。ここで、図８は、
シリアルマルチプレックス３から出力される判定信号の
二つの例を示す波形図である。

【００６３】スイッチ入力処理モジュール１にシリアル
マルチプレックス３が接続された場合に、シリアルマル
チプレックス３は、スイッチ入力処理モジュール１を通
して電源電圧が投入されと間もなく、図８の上段波形図
に示すように、一定期間低レベル（レベル０）になるパ
ルス判定信号、または、図８の下段波形図に示すよう
に、一定の数の低レベル（レベル０）部分を持つパルス
判定信号を、シリアル信号出力ポートＳＯから出力す
る。このパルス判定信号は、シリアル信号インターフェ
イス３４及び第４コネクタ部１５₄ を通った後、第４コ
ネクタ部３１₄ から第３入力ポートＡＤＣ３に供給され
る。このとき、制御部２７は、供給されたパルス判定信
号の低レベル持続期間またはパルス判定信号の低レベル
数を検出し、その検出結果、予め決められた持続期間ま
たは低レベル数であるとの判定を行うと、クロックポー
トＣＬＫからクロック信号発生部２９の制御端子に駆動
信号を供給してクロック信号発生部２９を駆動状態に
し、第１スイッチポートＳＷ１から送信回路３０の制御
端子にスイッチオン信号を供給して送信回路３０を駆動
状態にし、第２スイッチポートＳＷ２からシリアル信号
伝送路２８の制御端子にスイッチオン信号を供給し、シ
リアル信号伝送路２８を導通状態にする。

【００６４】クロック信号発生部２９は、駆動状態にな
ったときクロック信号を発生し、このクロック信号は、
第２コネクタ部３１₂ からシリアルマルチプレックス３
の第２コネクタ部１５₂ に伝送され、クロック信号受信
部３６を通して制御部３３に供給される。制御部３３
は、供給されたクロック信号に同期したシリアル信号を
発生する。また、送信回路３０は、駆動状態になったと
き適当なタイミングで例えばシリアルマルチプレックス
３側の自己診断を要請する送信信号や、シリアルマルチ
プレックス３側の発光ダイオード（ＬＥＤ）を点灯また
は消灯させる送信信号を制御部３３に送信する。さら
に、シリアル信号伝送路２８は、導通状態に設定された
とき第４コネクタ部３１₄ に供給されたシリアル信号を
シリアル信号伝送路２８を通して制御部２７に伝送させ
る。

【００６５】そして、シリアルマルチプレックス３にお
いて、第１コネクタ部３９₁ に供給された電源電圧は、
電源回３５を通して電圧調整された後、制御部３３の電
源ポートＰＷに供給され、それによって制御部３３を駆
動状態にする。第２コネクタ部３９₂ に供給された電源
電圧は、第２コネクタ部３９₂ に供給されるクロック信
号の基準レベルを設定する。第３コネクタ部３９₃ に供
給された電源電圧は、も第３コネクタ部３９₃ に供給さ
れる送信信号の基準レベルを設定する。同じように、第
４コネクタ部３９₄ に供給された電源電圧は、シリアル
信号の基準レベルを設定する。

【００６６】ここで、シリアルマルチプレックス３にお
ける複数個のスイッチ３８₁ 乃至３８₁₇の中のいずれか
のスイッチが操作されると、その操作されたスイッチの
接点が閉じ、操作されたスイッチが接続されている制御
部３３のスイッチポートＳＷを接地レベルにする。この
とき、制御部３３は、スイッチポートＳＷが接地レベル
になったことに応答し、接地されたスイッチポートＳＷ
に対応したシリアル信号を形成し、このシリアル信号を
シリアル信号出力ポートＳＯからシリアル信号インター
フェイス３４を通して第４コネクタ部３９₄ に供給す
る。次いで、このシリアル信号は、第４コネクタ部３９
₄ からスイッチ入力処理モジュール１の第４コネクタ部
３１₄ に伝送供給され、第４コネクタ部３１₄ から導通
状態にあるシリアル信号伝送路２８を通して制御部２７
のシリアル信号入力ポートＳＩに供給される。制御部２
７は、シリアル信号が供給されると、そのシリアル信号
に対応した車載機器の制御調整を行う。

【００６７】なお、ステアリング回りの信号伝送装置に
用いられるスイッチ入力処理モジュール１、及び、アナ
ログマルチプレックス２またはシリアルマルチプレック
ス３の構成は、前記各実施の形態に示したものに限られ
るものではなく、基本的な動作形態に変わりがないもの
であれば、他の構成を採用してもよい。

【００６８】また、判定信号の形式も、前記各実施の形
態に示したものに限られるものではなく、スイッチ入力
処理モジュール１側の制御部８、２７において比較的簡
単に判定することができるものであれば、他の形式の判
定信号を用いてもよい。

【００６９】

【発明の効果】以上のように、本発明によれば、供給さ
れる信号がアナログ信号であるかシリアル信号であるか
を表す判定信号を、アナログ信号またはシリアル信号の
供給に先立って制御部に供給し、制御部は、供給された
判定信号がアナログ信号であることを表すものであれ
ば、シリアル信号伝送路を非導通状態に設定してアナロ
グ信号をアナログ信号供給ポートに専用供給し、供給さ
れた判定信号がシリアル信号であることを表すものであ
れば、シリアル信号伝送路を導通状態に設定し、シリア
ル信号をシリアル信号伝送路を通してシリアル信号供給
ポートに専用供給しているので、簡単な構成変更を行う
ことにより、スイッチ入力処理モジュールをアナログ信
号とシリアル信号とに共用させることができ、その結
果、構成が簡単で、製造コストが安価なスイッチ入力処
理モジュールを得ることができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるスイッチ入力処理モジュールを用
いたステアリング回りの信号伝送装置の要部構成を示す
ブロック図である。

【図２】図１に図示のステアリング回りの信号伝送装置
に用いられるスイッチ入力処理モジュールの構成に係わ
る一つの実施の態様を示す回路図である。

【図３】図１に図示のステアリング回りの信号伝送装置
に用いられるアナログマルチプレックスの構成に係わる
一つの例を示す回路図である。

【図４】図１に図示のステアリング回りの信号伝送装置
に用いられるシリアルマルチプレックスの構成に係わる
一つの例を示す回路図である。

【図５】図１に図示のステアリング回りの信号伝送装置
に用いられるスイッチ入力処理モジュールの構成に係わ
る他の実施の態様を示す回路図である。

【図６】図１に図示のステアリング回りの信号伝送装置
に用いられるアナログマルチプレックスの構成に係わる
他の例を示す回路図である。

【図７】図１に図示のステアリング回りの信号伝送装置
に用いられるシリアルマルチプレックスの構成に係わる
他の例を示す回路図である。

【図８】シリアルマルチプレックスから出力される判定
信号の二つの例を示す波形図である。

【符号の説明】

１スイッチ入力処理モジュール（ベースモジュール）２アナログマルチプレックス（アナログＭＰＸ）３シリアルマルチプレックス（シリアルＭＰＸ）４ケーブルリール５第１コネクタ６第２コネクタ７第３コネクタ８、２１、２７、３３制御部（マイクロコンピュー
タユニット、ＭＣＵ）９、２８シリアル信号伝送路１０、２３、３５電源回路１１₁ 、１５₁ 、２５₁ 、３１₁ 第１コネクタ部（Ｃ
ＯＮ１）１１₂ 、１５₂ 、２５₂ 、３１₂ 第２コネクタ部（Ｃ
ＯＮ２）１１₃ 、１５₃ 、２５₃ 、３１₃ 第３コネクタ部（Ｃ
ＯＮ３）１１₄ 、１５₄ 、２５₄ 、３１₄ 第４コネクタ部（Ｃ
ＯＮ４）１２₁ 〜１２₃ 、１３₁ 〜１３₃ 、１６₁ 〜１６₃ 、１
７、１９₁ 〜１９₃ 、３２₁ 〜３２₃ 抵抗１４₁ 〜１４₄ 、１８₁ 〜１８₄ 、２０₁ 〜２０₄ 、２
４₁ 〜２４₁₇、３８₁〜３８₁₇ スイッチ１５₅ 第５コネクタ部（ＣＯＮ５）２２、３４シリアル信号インターフェイス（Ｉ／Ｆ）２９クロック信号発生部３０送信回路３６クロック信号受信部３７受信回路

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者柴崎健東京都大田区雪谷大塚町１番７号アルプス電気株式会社内Ｆターム(参考） 5G034 AB11 AC13

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】制御部と、アナログ信号系からのアナロ
グ信号またはシリアル信号系からのシリアル信号が供給
される第１外部接続端子と、前記第１外部接続端子と前
記制御部との間に配置されたアナログ信号伝送路及びシ
リアル信号伝送路と、前記第１外部接続端子に前記アナ
ログ信号系が接続されたかまたは前記シリアル信号系が
接続されたかを表す判定信号が供給される第２外部接続
端子とを備え、前記制御部は、前記判定信号が前記シリ
アル信号系の接続を表すものであると判定したとき、前
記シリアル信号伝送路を導通状態に設定し、前記判定信
号が前記アナログ信号系の接続を表すものであると判定
したとき、前記シリアル信号伝送路を非導通状態に設定
することを特徴とするスイッチ入力処理モジュール。
【請求項２】前記第１外部接続端子及び前記第２外部
接続端子は、異なる接続端子からなることを特徴とする
請求項１に記載のスイッチ入力処理モジュール。
【請求項３】前記第１外部接続端子及び前記第２外部
接続端子は、同一の接続端子からなることを特徴とする
請求項１に記載のスイッチ入力処理モジュール。
【請求項４】前記判定信号は、前記シリアル信号系の
接続を表すものであるとき基準電圧に等しい電圧信号で
あり、前記アナログ信号系の接続を表すものであるとき
基準電圧以下の電圧信号であることを特徴とする請求項
１に記載のスイッチ入力処理モジュール。
【請求項５】前記判定信号は、前記シリアル信号系の
接続を表すものであるとき予め決められたパルス幅及び
／またはパルス数を有するパルス信号であることを特徴
とする請求項１に記載のスイッチ入力処理モジュール。