JP2001155336A - 磁気転写用マスター担体 - Google Patents

磁気転写用マスター担体

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JP2001155336A
JP2001155336A JP33365399A JP33365399A JP2001155336A JP 2001155336 A JP2001155336 A JP 2001155336A JP 33365399 A JP33365399 A JP 33365399A JP 33365399 A JP33365399 A JP 33365399A JP 2001155336 A JP2001155336 A JP 2001155336A
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Makoto Nagao
信 長尾
Ryuji Sugita
龍二 杉田
Shoichi Nishikawa
正一 西川
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    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/86Re-recording, i.e. transcribing information from one magnetisable record carrier on to one or more similar or dissimilar record carriers
    • G11B5/865Re-recording, i.e. transcribing information from one magnetisable record carrier on to one or more similar or dissimilar record carriers by contact "printing"
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/58Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
    • G11B5/596Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following for track following on disks
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気転写によって、マスター担体からスレー
ブ媒体へ品位の高いパターンを転写する。 【解決手段】 基板の表面に転写用記録情報に応じた磁
性層が形成された磁気転写用マスター担体と、転写を受
ける磁気記録媒体であるスレーブ媒体とを接触して転写
用磁界を印加する転写方法において用いる磁気転写用マ
スター担体において、磁気転写用マスター担体の磁性層
の比透磁率が10〜1000である磁気転写用マスター
担体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大容量、高記録密
度の磁気記録再生装置用の磁気記録媒体への記録情報の
転写に使用する磁気転写用マスター担体に関し、特に大
容量、高記録密度の磁気記録媒体へのサーボ信号、アド
レス信号、その他通常の映像信号、音声信号、データ信
号等の記録に用いられる磁気転写用マスター担体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】デジタル画像の利用の進展等で、パソコ
ン等で取り扱う情報量が飛躍的に増加している。情報量
の増加によって、情報を記録する大容量で安価で、しか
も記録、読み出し時間の短い磁気記録媒体が求められて
いる。ハードディスク等の高密度記録媒体や、ZIP
(Iomega社)等の大容量のリムーバル型の磁気記
録媒体では、フロッピーディスクに比べて情報記録領域
は狭トラックで構成されており、狭いトラック幅を正確
に磁気ヘッドを走査し、信号の記録と再生を高S/N比
で行うためには、トラッキングサーボ技術を用いて正確
な走査を行うことが必要である。
【0003】そこで、ハードディスク、リムーバル型の
磁気記録媒体のような大容量の磁気記録媒体では、ディ
スクの1周に対して、一定の角度間隔でトラッキング用
サーボ信号やアドレス情報信号、再生クロック信号等が
記録された領域を設けており、磁気ヘッドは、一定間隔
でこれらの信号を再生することにより、ヘッドの位置を
確認、修正しながら正確にトラック上を走査している。
これらの信号は、磁気記録媒体の製造時にプリフォーマ
ットと称してあらかじめ磁気記録媒体に記録することが
行われている。トラッキング用サーボ信号やアドレス情
報信号、再生クロック信号等の記録には正確な位置決め
精度が要求されるので、磁気記録媒体をドライブに組み
込んだ後、専用のサーボ記録装置を用いて厳密に位置制
御された磁気ヘッドによりプリフォーマット記録が行わ
れている。
【0004】しかしながら、磁気ヘッドによるサーボ信
号やアドレス情報信号、再生クロック信号のプリフォー
マット記録においては、専用のサーボ記録装置を用いて
磁気ヘッドを厳密に位置制御しながら記録を行うため
に、プリフォーマット記録に多くの時間を要している。
また、磁気記録密度の増大に伴ってプリフォーマット記
録すべき信号量が多くなり、さらに多くの時間を要する
ことになる。また、ヘッドと磁気記録媒体との間のスペ
ーシング損失や記録ヘッドの形状に起因する記録磁界の
広がりのため、プリフォーマット記録されたトラック端
部の磁化遷移が急峻性に欠けるという点があった。
【0005】また、磁気転写用マスター担体からの転写
の際には、外部からの磁界で励磁しても磁気転写用マス
ター担体の磁化が消磁することがないように、被転写記
録媒体の保磁力(Hc)よりも3倍以上大きな保磁力を
持つものを用いる必要がある。平面状の磁性体を部分的
に磁化する場合には、高密度記録用の被転写記録媒体に
使用されている磁性体の抗磁力は159.1kA/m
(2000Oe)程度であるから、磁気転写用マスター
担体の保磁力は477.5kA/m(6000Oe)以
上となり、磁気ヘッドで精密に磁化することは事実上不
可能であった。
【0006】そこで、こうした従来の問題点を解決する
記録方法として、特開平10−40544号公報におい
て、基体の表面に情報信号に対応する凹凸形状が形成さ
れ、凹凸形状の少なくとも凸部表面に強磁性薄膜が形成
された磁気転写用マスター担体の表面を、強磁性薄膜あ
るいは強磁性粉塗布層が形成されたシート状もしくはデ
ィスク状磁気記録媒体の表面に接触、あるいはさらに交
流バイアス磁界、あるいは直流磁界を印加して凸部表面
を構成する強磁性材料を励磁することによって、凹凸形
状に対応する磁化パターンを磁気記録媒体に記録する方
法が提案されている。
【0007】この方法は、磁気転写用マスター担体の凸
部表面を、プリフォーマットすべき磁気記録媒体、すな
わちスレーブ媒体に密着させて同時に凸部を構成する強
磁性材料を励磁することにより、スレーブ媒体に所定の
フォーマットを形成する転写による方法であり、磁気転
写用マスター担体とスレーブ媒体との相対的な位置を変
化させることなく静的に記録を行うことができ、正確な
プリフォーマット記録が可能であるという特徴を有して
いる。しかも記録に要する時間も極めて短時間であると
いう特徴を有している。すなわち、前述した磁気ヘッド
から記録する方法では、通常数分から数十分は必要であ
り、且つ記録容量に比例して記録に要する時間はさらに
長くなるという問題があったが、この磁気転写法である
と、記録容量や記録密度に関係なく1秒以下で転写を完
了させることができるものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
記録方法によって転写を行うと情報信号品位が悪い部分
や、場所によって信号のむらが生じることがあった。本
発明は、磁気転写用マスター担体とスレーブ媒体とを密
着させて外部磁界を印加してプリフォーマットパターン
の転写によって作製したスレーブ媒体の転写パターンの
品位が低下してサーボ動作が不正確となる等の問題点を
防止することを課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の前記した課題
は、基板の表面に転写用記録情報に応じた磁性層が形成
された磁気転写用マスター担体と、転写を受ける磁気記
録媒体であるスレーブ媒体とを接触して転写用磁界を印
加する転写方法において用いる磁気転写用マスター担体
において、磁気転写用マスター担体の磁性層の比透磁率
が10〜1000であることを特徴とする磁気転写用マ
スター担体によって解決することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明は、転写される磁気信号の
品位が磁気転写用マスター担体の磁性層の比透磁率によ
って影響を受けることを見出し本発明を想到したもので
ある。図1は、本発明の磁気転写用マスター担体からス
レーブ媒体への転写方法を説明する図である。磁気転写
用マスター担体1に形成された、強磁性薄膜2の表面の
プリフォーマットに合わせて形成した凸部3からスレー
ブ媒体4の表面に密着して励磁磁界6を与えると、凸部
3はその方向に磁化され、スレーブ媒体5には、磁気転
写用マスター担体の凸部3の磁化7に応じて記録磁界8
が形成されてスレーブ媒体のプリフォーマットが行われ
る。このような磁気転写方法において、スレーブ担体へ
の転写不良が生じる場合について検討したところ、磁気
転写用マスター担体の磁性層の比透磁率が大きい場合に
転写不良が生じていることが明かとなった。
【0011】これは、転写用磁界を印加後に磁界を取り
除き、磁気転写用マスター担体とスレーブ媒体とを切り
離す際に、比透磁率が高いために、スレーブ媒体のパタ
ーンからの磁界で磁気転写用マスター担体が部分的に磁
化し、それがまたスレーブ媒体を磁化することが起こっ
たためと推察される。このような現象を生じさせないた
めには、マスター担体の磁性層の比透磁率は、1000
以下であることが必要であり、比透磁率が1000以下
の場合には、磁性層上の磁化はないか、あるいは転写用
磁界と同じ方向の磁化が形成される。
【0012】また、比透磁率が小さすぎると、転写用磁
界がマスター担体に吸収されないため、転写時にスレー
ブ媒体上にはいずれの部分でも同じ磁界が生じているた
め、マスター担体のパターンに応じた転写を行うことは
できない。したがって、マスター担体の磁性層の比透磁
率は、10〜1000が好ましく、更に好ましくは、5
0〜500である。
【0013】次に本発明の磁気転写用マスター担体の製
造方法を図面を参照して説明する。図2は、本発明の磁
気転写用マスター担体の製造方法を一例を工程順に説明
する図である。図2(A)に示すように、表面が平滑な
基板21にフォトレジスト22を塗布する。基板21と
しては、シリコン、石英板、ガラス、アルミニウム等の
非磁性金属または合金、セラミックス、合成樹脂等の表
面が平滑な板状体であり、エッチング、成膜工程での温
度等の処理環境に耐性を有するものを用いることができ
る。また、フォトレジストは、エッチング等の工程に応
じて任意のものを選択して用いることができる。図2
(B)に示すように、プリフォーマットのパターンに応
じたフォトマスク23を用いて露光24する。
【0014】次いで、図2(C)に示すように、現像し
てフォトレジスト22にプリフォーマットの情報に応じ
たパターン25を形成する。次いで、図2(D)に示す
ように、エッチング工程において、反応性エツチング、
物理的エッチング、エッチング液体を用いたエッチング
等の基板に応じたエッチング手段によって、パターンに
応じて基板に所定の深さの穴26を形成する。穴の深さ
は、転写情報記録部として形成する磁性層の厚さに相当
する深さとするが、20nm以上1000nm以下であ
ることが好ましい。厚すぎると磁界の広がり幅が大きく
なるので望ましくない。形成する穴は、底面が基板の表
面に平行な平面で形成されるような深さが均等な穴を形
成することが好ましい。また、孔の形状は、面に垂直な
トラック方向の断面が長方形の形状であることが好まし
い。
【0015】次いで、図2(E)に示すように、磁性材
料を真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティ
ング法等の真空成膜手段、めっき法により形成した穴に
対応した厚さで基板の表面まで磁性材料27を成膜す
る。転写情報記録部の磁気特性は、抗磁力(Hc)は1
98.9kA/m(2500Oe)以下、好ましくは
0.397kA/m〜119.4kA/m(5〜150
0Oe)であり、飽和磁束密度(Bs)としては、0.
3T(3000ガウス)以上、好ましくは0.5T(5
000ガウス)以上である。次いで、図2(F)に示す
ように、フォトレジストをリフトオフ法で除去し、表面
を研磨して、ばりがある場合は取り除くとともに、表面
を平坦化する。
【0016】以上の説明では、基板に穴を形成し、形成
した穴に磁性材料を成膜する方法について述べたが、基
板上の所定の箇所に、磁性材料を成膜して転写情報記録
部の凸部を形成した後に、凸部の間に非磁性材料を成膜
あるいは充填し、転写情報記録部と非磁性材料部の表面
を同一平面としても良い。
【0017】本発明において、転写情報記録部に用いる
ことができる磁性材料としては、比透磁率が、10〜1
000を示すものであり、鉄、クロム、コバルト合金等
をを挙げることができる。具体的には、CoPtCr、
CoCr、CoPtCrTa、CoPtCrNbTa、
CoCrB、CoNi、Fe、FeCo、FePt、F
eNi、FeNiMo、CoNb、CoNbZr、Fe
SiAl、FeTaN等を挙げることができる。特に、
これらなかでもFeCo(70:30)、FeNi、F
eNiMo(75:20:5)、CoNb、CoNbZ
r、FeSiAl、FeTaNが好ましい。
【0018】また、磁気材料に磁気異方性を形成するた
めには、非磁性の下地層を設けることが好ましく、結晶
構造と格子常数を磁性層と同様のものとすることが必要
である。具体的には、そのような下地層としては、C
r、CrTi、CoCr、CrTa、CrMo、NiA
l、Ru等をスパッタリングによって成膜することがで
きる。
【0019】本発明の磁気転写用マスター担体およびス
レーブ媒体は、転写情報記録部10に損傷が生じること
がないように、転写情報記録部には、ダンヤモンド状炭
素保護膜の形成によって充分な硬度を有していることが
好ましく、10GPa以上の硬度を有していることが好
ましい。さらに好ましくは20GPaである。10GP
aよりも小さい場合には、耐久性が小さくなるので好ま
しくない。
【0020】また、磁気転写用マスター担体の磁性層の
表面に形成する保護膜は、ダイヤモンド状構造炭素保護
膜を、メタン、エタン、プロパン、ブタン等のアルカ
ン、あるいはエチレン、プロピレン等のアルケン、また
はアセチレン等のアルキンをはじめとした炭素含有化合
物を原料としたプラズマCVDによって形成しても良
い。この際、基板に50〜400Vの負電圧を印加する
ことが望ましい。炭素保護膜は3〜30nmの厚さとす
ることが好ましく、5〜10nmとすることがより好ま
しい。さらに、炭素保護膜上には潤滑剤が存在すること
が好ましい。潤滑剤としては、パーフルオロアルキル基
を含む有機フッ素化合物等を潤滑剤と用いることが好ま
しい。潤滑剤の厚さは1〜10nmとすることが好まし
い。とくに潤滑剤が設けられた場合には、磁気転写用マ
スター担体とスレーブ媒体とが密着する際に生じる摩擦
による耐久性の低下を防止することが可能となる。
【0021】また、磁気転写用マスター担体の表面に、
塵埃が付着して磁気転写用マスター担体および被転写磁
気記録媒体の表面を破損したり、両者の間に空間が生じ
ることを防止することによって記録情報の転写を正確に
行うことが可能であることを見いだしたものである。
【0022】強磁性層が凸部のみにある磁気転写用マス
ター担体を用いた場合には、乱れがない磁化パターンを
スレーブ媒体上に転写することができる。しかし、多数
回の転写を繰り返すと、転写パターンに欠けが生じる欠
陥を有することがわかった。こうした問題は、磁気転写
用マスター担体とスレーブ媒体との繰り返し接触等によ
る帯電によって周囲から塵埃が集められたことによって
生じることが多い。
【0023】すなわち、磁気転写用マスター担体は、フ
ォトリソグラフィーの手法を使用して作製することが行
われているので、磁気転写用マスター担体の基板には、
ガラス、石英、シリコン等のように、エッチング、真空
下での成膜に好適な物質が用いられている。
【0024】これらの物質は導電性が小さく、スレーブ
媒体も一般には、合成樹脂製基板上に形成されているの
で導電性が小さい。そのために、磁気転写用マスター担
体をスレーブ媒体へ多数回の接触を行っていると、磁気
転写用マスター担体が帯電することとなり、大気中から
の塵埃が静電気によって磁気転写用マスター担体の凸部
にも付着し、磁気転写用マスター担体とスレーブ媒体と
の間にスペーシングロスが生じたり、あるいは磁気転写
用マスター担体とスレーブ媒体との接触時に付着した塵
埃によって、凸部に欠損が生じたり、あるいはスレーブ
媒体に損傷が生じるのである。その結果、凸部の角部の
磁化が正確に転写されなかったり、転写された磁化の角
部が乱れたり、あるいは付着固形物によって凸部とスレ
ーブ媒体との距離が大きくなってスレーブ媒体の記録が
欠けたりすることが起こるものとみられる。
【0025】本発明において使用可能なスレーブ媒体
は、基材として合成樹脂フィルムを用いることが好まし
く、具体的には、ポリエチレンテレフタレート、ポリエ
チレンナフタレート、アラミド、ポリイミド、ポリフェ
ニレンベンズビスオキサザール等を挙げることができ
る。
【0026】スレーブ媒体に形成する磁性層は、強磁性
金属薄膜から構成されたものの場合には高記録密度を有
する磁気記録媒体が得られるので好ましいが、強磁性金
属粉末を、結合剤中に分散した組成物を塗布することに
よって形成した磁性層を有するものであっても良い。そ
の場合には、磁性層の形成に使用する組成物中に混合す
る研磨剤の種類、あるいは量を調整することによって所
定の硬度のものを得ることができる。また、スレーブ媒
体が強磁性金属薄膜を形成したものである場合には、磁
性層表面に、ダンヤモンド状炭素保護膜を形成し、さら
に潤滑剤層を形成することが好ましい。
【0027】磁気転写用マスター担体からスレーブ媒体
への磁気記録情報の転写の際には、磁気転写用マスター
担体とスレーブ媒体とを密着することが好ましく、密着
はゴム板を挟んでアルミニウム板等の非磁性体上から加
圧することが好ましく、磁気転写用マスター担体とスレ
ーブ媒体とを重ね合わせてその間に介在する空気を減圧
下で吸引する方法が有効である。
【0028】また、本発明の磁気転写用マスター担体
は、ハードディスク、大容量リムーバル型磁気記録媒体
等のディスク型磁気記録媒体への磁気記録情報の転写の
みではなく、カード型磁気記録媒体、テープ型磁気記録
媒体への磁気記録情報の転写に用いることができる。
【0029】また、本発明においては、磁気転写用マス
ター担体からスレーブ媒体への磁気転写をプリフォーマ
ットを例に説明したが、プリフォーマットに限らず、任
意の磁気記録情報の転写にも同様に適用することがで
き、短時間に大量な磁気記録情報を正確に転写すること
が可能である。
【0030】また、磁気転写用マスター担体とスレーブ
媒体の、転写時の位置関係はどちらが上または下になっ
ても良く、密着方法は、固定した磁気転写用マスター担
体上へスレーブ媒体を載置して押さえつける方法、ある
いは空気の吸引で密着する方法などが挙げられる。
【0031】
【実施例】以下に、本発明の実施例を示し本発明を説明
する。 実施例1−1〜1−5および比較例1−1〜1−3 (マスター担体の作製)ガラス基板上に、アルゴンから
なる雰囲気を表1に記載の圧力としてスパッタリング法
で、表1に記載の組成の磁性層を厚さ180nmに形成
した。次いで、フォトファブリケーション法で、3μm
のライン部とスペース部を円周方向に一列に作製し、面
内方向に直流磁化して比透磁率の異なる磁気転写用マス
ター担体A〜Gを作製した。 (磁気転写方法)作製した磁気転写用マスター担体A〜
Gをスレーブ媒体(富士写真フイルム製ZIP100用
磁気記録媒体)とを重ね合わせて、円周方向に318.
3kA/m(4000Oe)で初期直流磁化した後に、
159.2kA/m(2000Oe)の励磁磁界をスレ
ーブ媒体の磁化方向とは逆向きに印加して磁気転写用マ
スター担体からスレーブ媒体に磁気記録情報を転写し、
以下の評価方法によって、最大再生強度とエラー率を測
定し、その結果を表2に示す。
【0032】実施例2−1〜2−5および比較例2−1
〜2−3 スレーブ媒体(富士写真フイルム製 ZIP250用磁
気記録媒体)を用いるとともに、転写用の励磁磁界強度
を222.8kA/m(2800Oe)とした点を除
き、実施例1−1と同様に磁気転写を行い、同様に評価
を行いその結果を表3に示す。
【0033】(評価方法) (1)最大再生強度 電磁特性測定装置(共同電子製 SS−60)によりス
レーブ媒体の転写信号の評価を行った。ヘッドには、ヘ
ッドギャップ:0.4μm、再生トラック幅:3.5μ
mであるインダクティブヘッドを使用した。読み込み信
号をスペクトロアナライザーで周波数分解し、1次信号
のピーク強度を用い、比透磁率50の試料に対して相対
評価を行った。 (2)エラー率 上記の最大再生強度に対して70%未満の強度の信号を
エラーとし、全体の信号に対する割合をエラー率とし
た。
【0034】
【表1】 マスター 比透磁率 材 料 基板温度(℃) 圧 力担体 (Pa) A 2 CoCr(85:15) 200 1.07 B 5 CoCr(85:15) 150 0.40 C 10 CoCr(85:15) 25 0.13 D 50 FeCo(70:30) 25 0.40 E 200 FeCo(70:30) 25 0.13 F 1000 FeNiMo(75:20:5) 25 0.40 G 1600 FeNiMo(75:20:5) 25 0.13
【0035】
【表2】 マスター担体 比透磁率 最大再生強度比 エラー率(%) A 2 0.3 100 B 5 0.5 100 C 10 0.8 2 D 50 1 0 E 200 1 0 F 1000 1 0 G 1600 1 30
【0036】
【表3】 マスター担体 比透磁率 最大再生強度比 エラー率(%) A 2 0.2 100 B 5 0.4 100 C 10 0.8 4 D 50 1 0 E 200 1 0 F 1000 1 0 G 1600 1 30
【0037】
【発明の効果】本発明の磁気転写用マスター担体を用い
ることにより、ハードディスク、大容量リムーバブルデ
ィスク媒体、大容量フレキシブル媒体等のディスク状媒
体に、短時間に生産性良く、トラッキング用サーボ信号
やアドレス情報信号、再生クロック信号等のプリフォー
マット記録を高品位の信号で安定して行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の磁気転写用マスター担体から
スレーブ媒体への転写方法を説明する図である。
【図2】図2は、本発明の磁気転写用マスター担体の製
造方法を一例を工程順に説明する図である。
【符号の説明】
1…磁気転写用マスター担体、2…強磁性薄膜、3…凸
部、4…スレーブ媒体、5…励磁磁界、6…記録磁界、
7…磁化、8…記録磁界、21…基板、22…フォトレ
ジスト、23…フォトマスク、24…露光、25…パタ
ーン、26…穴、27…磁性材料
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年11月9日(2000.11.
9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 磁気転写用マスター担体
【手続補正書】
【提出日】平成12年12月13日(2000.12.
13)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】
【発明の実施の形態】本発明は、転写される磁気信号の
品位が磁気転写用マスター担体の磁性層の比透磁率によ
って影響を受けることを見出し本発明を想到したもので
ある。図1は、本発明の磁気転写用マスター担体からス
レーブ媒体への転写方法を説明する図である。磁気転写
用マスター担体1に形成された、強磁性薄膜2の表面の
プリフォーマットに合わせて形成した凸部3からスレー
ブ媒体4の表面に密着して励磁磁界5を与えると、凸部
3はその方向に磁化され、スレーブ媒体4には、磁気転
写用マスター担体の凸部3の磁化7に応じて記録磁界8
が形成されてスレーブ媒体のプリフォーマットが行われ
る。このような磁気転写方法において、スレーブ担体へ
の転写不良が生じる場合について検討したところ、磁気
転写用マスター担体の磁性層の比透磁率が大きい場合に
転写不良が生じていることが明かとなった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西川 正一 神奈川県小田原市扇町2丁目12番1号 富 士写真フイルム株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の表面に転写用記録情報に応じた磁
    性層が形成された磁気転写用マスター担体と、転写を受
    ける磁気記録媒体であるスレーブ媒体とを接触して転写
    用磁界を印加する転写方法において用いる磁気転写用マ
    スター担体において、磁気転写用マスター担体の磁性層
    の比透磁率が10〜1000であることを特徴とする磁
    気転写用マスター担体。
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