JP2001155216A - Ａｔｍ用の簡易覗き見防止壁 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ＡＴＭの操作領域が斜め前方から覗き見され
るのを簡易に防止すること。 【解決手段】 一対の壁部から構成されるＡＴＭの操作
領域の覗き見を防止するための簡易覗き見防止壁を、一
対の壁部が操作領域を間に挟んで相互に対向して起立す
るように操作領域の両端付近に設置する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ディスプレイ画面
や操作キー等が位置するＡＴＭの操作領域を斜め前方か
ら覗き見できないようにするために、ＡＴＭに簡易に設
置可能な覗き見防止壁に関する。

【０００２】

【従来の技術】通常、複数台のＡＴＭが１列に設置され
る場合、ＡＴＭとＡＴＭとの境には仕切壁が設けられて
おり、暗証番号が入力されたり、残高が表示されたりす
るＡＴＭの操作領域が、隣の操作者によって横から覗き
見されないようになっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、仕切壁間の間
隔が広いため、ＡＴＭの前に操作者が立っていても、仕
切壁と操作者のわきとの間には間隔が開いてしまい、斜
め前方から操作領域を覗き見できてしまう。

【０００４】従って、本発明の目的は、ＡＴＭに関する
上述の問題点を解消して、ＡＴＭの操作領域が斜め前方
から覗き見されるのを簡易に防止することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の一つの観点によ
れば、一対の壁部から構成されるＡＴＭの操作領域の覗
き見を防止するための簡易覗き見防止壁であって、一対
の壁部は操作領域を間に挟んで相互に対向して起立する
ように操作領域の両端付近に設置されることを特徴とす
る簡易覗き見防止壁が提供される。

【０００６】本発明の一つの実施の形態によれば、一対
の壁部は、操作領域の周囲を取り囲むＡＴＭの枠面上に
着座する基底部を備える。基底部は、両面テープにより
枠面上に貼着される。

【０００７】本発明の別の実施の形態によれば、一対の
壁部は連結支持部材により相互に連結される。一対の壁
部と連結支持部材とはヒンジ機構により枢着される。

【０００８】本発明の更に別の実施の形態によれば、一
対の壁部はＡＴＭの前端まで延びる。

【０００９】本発明の更に別の実施の形態によれば、本
発明の簡易覗き見防止壁は、プラスチックから形成され
る。一対の壁部の壁面は色付透明であり、すりガラス状
に加工される。前記プラスチックはメタクリル酸メチル
である。

【００１０】本発明の別の観点によれば、上述のような
本発明に従う簡易覗き見防止壁を備えることを特徴とす
るＡＴＭが提供される。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施例を
図面に基づいて説明する。

【００１２】図１は、本発明に係る簡易覗き見防止壁の
一実施例を示す斜視図であり、図２は、その分解斜視図
である。図１及び図２に示されるように、本実施例の簡
易覗き見防止壁１は、一対のほぼ矩形の壁部２と連結支
持部材３とから構成されている。一対の壁部２の下端に
は、外方に向けて突出する基底部２ａが形成されてい
る。一対の壁部２は相互に対向して連結支持部材３の両
端に位置し、一対の壁部２と連結支持部材３とで凹形状
を成している。一対の壁部２の一側端と連結支持部材３
の両端とはヒンジ機構４により回動自在に枢着されてい
るので、本実施例の簡易覗き見防止壁１は、一対の壁部
２を内側に折り畳むことにより運搬容易な形状となる。

【００１３】このような簡易覗き見防止壁１は鉄板やプ
ラスチック等から製造されるが、特に、プラスチックか
ら製造されるのが好ましく、この場合、例えば、全体１
を色付透明にし、一対の壁部２の内壁面を、金型を用い
た腐食加工により、すりガラス状にするといったように
良好な外観のものを比較的安価に製造可能である。ま
た、プラスチックとしては、ポリスチレン、アクリロニ
トリル‐ブタジエン‐スチレン樹脂、スチレン樹脂‐ア
クリロニトリル、メタクリル酸メチル、ポリプロピレン
等が使用され得るが、特に、対候性に優れ、光沢を有
し、透明性が良好なメタクリル酸メチルが使用されるの
が好ましい。

【００１４】図３は、図１に示した簡易覗き見防止壁が
設置されたＡＴＭの一実施例を示す斜視図であり、図４
は、その上面図である。図３及び図４に示されるよう
に、本実施例のＡＴＭ５には、上述の簡易覗き見防止壁
１が、ＡＴＭ５のディスプレイ画面７を取り囲む枠面８
上に設置されている。一対の壁部２はディスプレイ画面
７の両端付近に位置し、ディスプレイ画面７を間に挟ん
で相互に対向して起立している。連結支持部材３はディ
スプレイ画面７の前端付近に沿って延びる。上述のよう
に、本実施例の一対の壁部２と連結支持部材３とはヒン
ジ機構４により回動自在に枢着されているので、一対の
壁部２の位置は、ディスプレイ画面７の大きさに応じて
内方もしくは外方に任意に調節可能である。基底部２ａ
は両面テープによりＡＴＭ５の枠面８上の所定位置に貼
着されている。

【００１５】従って、このようなＡＴＭ５によるなら
ば、ＡＴＭ５の前に操作者が立つと、ＡＴＭ５のディス
プレイ画面７は、ディスプレイ画面７の両端付近にディ
スプレイ画面７を間に挟んで相互に対向して起立する一
対の壁面２と操作者とによって取り囲まれることとなる
ため、ディスプレイ画面７が斜め前方から覗き見される
のを防止することができる。

【００１６】尚、本実施例では、一対の壁部２は、ディ
スプレイ画面７の両端付近に配置されるが、例えば、デ
ィスプレイ画面の周囲に操作キーが位置するようなＡＴ
Ｍの場合には、ディスプレイ画面及び操作キーが位置す
る領域の両端付近に配置されても良い。

【００１７】また、本実施例では、一対の壁部２はＡＴ
Ｍ５の前端まで延びていないが、ＡＴＭの前端まで延び
るようにして、より確実に一対の壁部とＡＴＭの前に立
つ操作者のわきとの間に間隔が開かないようにしても良
い。

【００１８】そしてまた、本実施例では連結支持部材３
が備えられているが、特に、本実施例のように簡易覗き
見防止壁がＡＴＭに固定して設置される場合には、連結
支持部材はなくても良い。

【００１９】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
例えばプラスチックから製造できるＡＴＭ用の簡易覗き
見防止壁が提供され、この簡易覗き見防止壁は、その一
対の壁部がＡＴＭの操作領域の両端付近に操作領域を間
に挟んで相互に対向して起立するようにＡＴＭに設置さ
れるので、操作領域が斜め前方から覗き見されるのを非
常に簡便かつ安価に防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る簡易覗き見防止壁の一実施例を示
す斜視図である。

【図２】図１に示した簡易覗き見防止壁の分解斜視図で
ある。

【図３】図１に示した簡易覗き見防止壁が設置されたＡ
ＴＭの一実施例を示す斜視図である。

【図４】図３に示したＡＴＭの上面図である。

【符号の説明】

１ 簡易覗き見防止壁 ２ 壁部 ２ａ 基底部 ３ 連結支持部材 ４ ヒンジ機構 ５ ＡＴＭ ６ 仕切壁 ７ ディスプレイ画面 ８ 枠面

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 一対の壁部から構成されるＡＴＭの操作
   領域の覗き見を防止するための簡易覗き見防止壁であっ
   て、 前記一対の壁部は前記操作領域を間に挟んで相互に対向
   して起立するように前記操作領域の両端付近に設置され
   ることを特徴とする簡易覗き見防止壁。
2. 【請求項２】 前記一対の壁部は、前記操作領域の周囲
   を取り囲むＡＴＭの枠面上に着座する基底部を備える請
   求項１に記載の簡易覗き見防止壁。
3. 【請求項３】 前記基底部は、両面テープにより前記枠
   面上に貼着される請求項２に記載の簡易覗き見防止壁。
4. 【請求項４】 前記一対の壁部は連結支持部材により相
   互に連結される請求項１から請求項３のいずれか１項に
   記載の簡易覗き見防止壁。
5. 【請求項５】 前記一対の壁部と前記連結支持部材とは
   ヒンジ機構により枢着される請求項４に記載の簡易覗き
   見防止壁。
6. 【請求項６】 前記一対の壁部はＡＴＭの前端まで延び
   る請求項１から請求項５のいずれか１項に記載の簡易覗
   き見防止壁。
7. 【請求項７】 プラスチックから形成される請求項１か
   ら請求項６のいずれか１項に記載の簡易覗き見防止壁。
8. 【請求項８】 前記一対の壁部の壁面は色付透明であ
   り、すりガラス状に加工される請求項７に記載の簡易覗
   き見防止壁。
9. 【請求項９】 前記プラスチックはメタクリル酸メチル
   である請求項７もしくは請求項８に記載の簡易覗き見防
   止壁。
10. 【請求項１０】 請求項１から請求項９のいずれか１項
    に記載した簡易覗き見防止壁を備えることを特徴とする
    ＡＴＭ。