JP2001155146A - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置及び画像処理方法

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JP2001155146A JP33549599A JP33549599A JP2001155146A JP 2001155146 A JP2001155146 A JP 2001155146A JP 33549599 A JP33549599 A JP 33549599A JP 33549599 A JP33549599 A JP 33549599A JP 2001155146 A JP2001155146 A JP 2001155146A
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    • G06V30/10Character recognition

Abstract

(57)【要約】 【課題】多値画像を処理する画像処理装置において、従
来の局所的二値化処理で問題であったごま塩状ノイズを
低い計算コストで除去できる方式を提供する。 【解決手段】 背景判別手段101と局所的二値化手段
102を備え、多値画像を入力とし、各画素毎に背景判
別手段が背景画素であるか否かを判別し、背景でなかっ
た場合にのみ局所的二値化手段が局所的二値化を行い、
背景かまたは文字、罫線などを構成するストロークであ
るかを判別して、二値画像を出力するように構成する。
局所的二値化を行う前に、背景判別手段101が大まか
に対象画素が背景であるか否かを判別するため、低い計
算コストでごま塩状ノイズの発生を抑制することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多値画像処理技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、非接触型画像入力装置(Over Head
Reader:OHR)を用いた帳票認識技術が金融OCR(O
ptical Character Reader)商談獲得の鍵となってきてい
る。非接触型画像入力装置(OHR)とは、ラインある
いはエリアCCDを撮像素子として備える、図26に示
すようなスタンド型の画像入力装置である。従来のイメ
ージスキャナなどの接触型画像入力装置と比較して、O
HRを用いることによって、ユーザが画像入力を行いな
がら帳票への記入が行える、帳票の表を見たまま画像入
力が行える、といった作業の快適さを享受できる。
【0003】一方、OHRにて取得した画像(以降OH
R画像と呼ぶ)はスキャナにて取得した画像(以降スキ
ャナ画像と呼ぶ)と比較して、濃淡むら、影、画像の歪
みなどの画像の劣化が見られる。
【0004】図27にスキャナ画像の例、図28にOH
R画像の例を示す。図28のOHR画像は、机、壁、人
間などの影を含んでおらず、OHRで取得できる画像と
しては比較的品質の良い画像であるが、図27に比べ
て、濃淡むらの度合いが強く、文字線がよりぼけてしま
っている。また、OHRを用いる場合、机、壁、人間な
どの影が画像に含まれてしまう可能性があり、図29に
示すような影ありのOHR画像を取り扱う場合も発生す
る。図29に示すOHR画像は、影の影響でグラデーシ
ョンがかかったように、画像の右から左に向けて暗くな
っている。OHRを用いるためには、このような画像の
劣化を克服する基盤技術の開発が重要な課題となる。
【0005】OHR画像に対して高精度な二値化方式を
構築するためには、影、濃淡むらに対して安定した文字
輪郭を得る必要があり、一定閾値二値化では不十分で、
Niblackの局所的二値化(文献1:IEEE Transactions o
n Pattern Analysis and Machine Intelligence, Vol.1
7, No.12, p.1191-1202, 1995. 参照)などを導入する
必要がある。
【0006】Niblack の局所的二値化とは、各画素の閾
値T=E+Kσ(E:対象画素の近傍領域の画素濃度の
平均、σ:対象画素の近傍領域の画素濃度の標準偏差、
K:所定の定数)として、画素毎に二値化を実行する方
式である。画素の近傍領域として、対象画素を中心とす
るN×N(Nは定数)の矩形領域を用いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、Niblac
k の二値化などの従来方式をそのまま適用すると、背景
及び太い線の内部において、画素近傍の全ての画素が一
様な濃度であるため、ごま塩状ノイズが発生してしま
う。
【0008】図30に示すOHR画像にNiblack の局所
的二値化(N=7、K=−0.1)を施した二値画像を
図31に示す。図31のように、従来の二値化方式では
ごま塩状ノイズが発生する。このようなごま塩状ノイズ
を除去する必要がある。
【0009】Niblack の局所的二値化を採用した場合に
発生するごま塩状ノイズを除去する方法は、先の文献1
にも記されているが、その方法は複雑で、処理が重く、
計算コストが高いという問題がある。
【0010】本発明の課題は、従来の二値化方式の問題
点であるごま塩状ノイズをできるだけ低い計算コストで
除去できるようにすることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明では、対象とする画素の近傍領域から得
られる情報を元に、各対象画素が背景画素であるか否か
を判別する背景判別手段を導入し、Niblack 等の局所的
二値化と組み合わせて用いるようにした。
【0012】本発明の一態様によれば、背景判別手段と
局所的二値化手段を備え、多値画像を入力とし、画素ご
とに背景判別手段が背景画素であるか否かを判別し、背
景でなかった場合にのみ局所的二値化手段が局所的二値
化を行い、背景であるかまたは文字、罫線などを構成す
るストロークであるかを判別して、二値画像を出力する
ように構成する。
【0013】また、本発明の一態様によれば、背景判別
手段と局所的二値化手段と線素制約手段を備える。多値
画像を入力とし、画素ごとに背景判別手段が背景画素で
あるか否かを判別し、背景でなかった場合にのみ局所的
二値化手段が局所的二値化を行い、背景かストロークか
を判別して二値画像を得て、得た二値画像に対して、線
素制約手段が対象画素を含む形状の固定された線素マス
ク中の黒画素の割合が一定以上の場合のみ、その黒画素
を黒画素として残す、あるいは線素マスク中の全画素を
黒画素に変更する。
【0014】また、本発明の一態様によれば、背景判別
手段と局所的二値化手段と線素制約手段とストローク分
離手段を備える。多値画像を入力とし、画素ごとに背景
判別手段が背景画素であるか否かを判別し、背景でなか
った場合にのみ局所的二値化手段が局所的二値化を行
い、背景かストロークかを判別して二値画像を得て、得
た二値画像に対して、線素制約手段が対象画素を含む形
状の固定された線素マスク中の黒画素の割合が一定以上
の場合のみ、その黒画素を黒画素として残す、あるいは
線素マスク中の全画素を黒画素に変更し、ストローク分
離手段が黒画素連結成分に対応する濃淡画像中の部分パ
ターンに二値化を適用し、濃度の異なるストロークを分
離する。
【0015】上記の構成のいずれにおいても、局所的二
値化を施す前に、背景判別手段が大まかに対象画素が背
景であるか否かを判別するため、低い計算コストでごま
塩状ノイズの発生を抑制することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1実施例
における画像処理装置の構成図である。背景判別手段1
01と局所的二値化手段102を備える。多値画像を入
力とし、画素ごとに背景判別手段101が背景画素であ
るか否かを判別し、背景でなかった場合にのみ局所的二
値化手段102が局所的二値化を行い、背景であるかス
トロークであるかを判別して、二値画像を出力する。
【0017】図2は、本発明の第2実施例における画像
処理装置の構成図である。標準偏差による背景判別手段
201と局所的二値化手段202を備える。多値画像を
入力とし、画素ごとに標準偏差による背景判別手段20
1が背景画素であるか否かを判別し、背景でなかった場
合にのみ局所的二値化手段202が局所的二値化を行
い、背景かストロークかを判別して二値画像を出力す
る。
【0018】標準偏差による背景判別手段201は、対
象画素の近傍領域内にある画素の濃度の標準偏差σの値
を用いて、対象画素が背景画素であるか否かを判別す
る。すなわち、σ<σmin(あらかじめ決められた定
数)の場合、対象画素の近傍の濃度が一様であると考え
られ、この条件を満たすとき背景画素であると判断す
る。尚、対象画素の近傍領域とは、対象画素を含む連結
領域である画素の近傍のことで、図3に一例を示す。図
3では、対象画素301を中心とするN×Nの矩形領域
(図3ではN=7)を画素の近傍領域302としてい
る。近傍領域の形状は矩形に限らず、円形、ひし形など
適当な形状でよい。また、対象画素301は近傍領域の
中心に位置しなくてもかまわない。近傍領域302内の
画素濃度の標準偏差が、対象画素301の標準偏差σと
して割り当てられる。
【0019】そして、標準偏差による背景判別手段20
1において背景でないと判断された画素についてのみ、
局所的二値化手段202においてNiblack の局所的二値
化を実行する。Niblack の二値化は、各画素の二値化閾
値Tとして、対象画素の近傍領域の画素濃度の平均Eと
標準偏差σを用いて、T=E+Kσで求められる量を用
いる二値化方式である。
【0020】図30に示すOHR画像を、Niblack の局
所的二値化によって処理した結果を図31に、本発明第
2実施例における画像処理装置によって処理した結果を
図4に示す。図31と図4を比較すると、標準偏差によ
る背景判別を行ってからNiblack の局所的二値化を行っ
た本発明第2の実施例の処理結果では、ごま塩状ノイズ
をほぼ除去できたことが分かる。尚、図4の結果を得る
ための処理では、近傍領域として対象画素を中心とする
7×7の矩形領域を用い、σmin=10、K=−0.
1とした。
【0021】図5は、本発明の第3実施例における画像
処理装置の構成図である。平均濃度差による背景判別手
段501と局所的二値化手段502を備える。多値画像
を入力とし、画素ごとに平均濃度差による背景判別手段
501が背景画素であるか否かを判別し、背景でなかっ
た場合にのみ局所的二値化手段502が局所的二値化を
行い、背景かストロークかを判別して二値画像を出力す
る。
【0022】平均濃度差による背景判別手段501は、
対象画素の近傍領域内の平均濃度差Δgを用いて、対象
画素が背景画素であるか否かを判別する。ここで、平均
濃度差Δgは、Δg=近傍領域内の白画素の平均濃度−
近傍領域内の黒画素の平均濃度、で定義される量であ
る。なお、式中の「近傍領域内の白画素」、「近傍領域
内の黒画素」とは、仮の二値化閾値T’によって、仮に
決定されるものである。
【0023】平均濃度差Δgを、図6を用いて説明す
る。まず、対象画素mの近傍領域601において、閾値
T’によって画素a〜βが白画素に、画素A〜Uが黒画
素に、仮に決定される。そして、それぞれ白画素a〜β
の平均濃度、黒画素A〜Uの平均濃度を求め、その
差(平均濃度−平均濃度)から平均濃度差Δgが求
められる。求められたΔgは対象画素mの平均濃度差Δ
gとして割り当てられる。
【0024】近傍領域内に背景領域とストローク領域が
両方含まれている場合、平均濃度差Δgは大きくなり、
背景領域のみまたはストローク領域のみの場合、平均濃
度差Δgは小さくなる。したがって、平均濃度差による
背景判別手段501において平均濃度差Δg<Δgmi
n(あらかじめ決められた定数)の場合、対象画素が背
景画素であると判断する。そして、局所的二値化手段5
02で、平均濃度差による背景判別手段501において
背景でないと判断された画素についてのみNiblack の局
所的二値化を実行する。
【0025】図29に示すOHR画像を、本発明の第2
実施例における画像処理装置(標準偏差による背景判別
手段を備える)によって処理した結果を図7に、本発明
の第3実施例における画像処理装置(平均濃度差による
背景判別手段を備える)によって処理した結果を図8に
示す。尚、図7、8の結果を得るための処理では、近傍
領域として対象画素を中心とする7×7の矩形領域を用
い、σmin=10、K=−0.1、Δgmin=8と
した。
【0026】図29は影のあるOHR画像のため、影の
部分では背景領域であっても黒画素と判断される可能性
があり、ストロークと背景の濃度差が小さくなる。その
ため標準偏差による背景判別手段を備えた画像処理装置
では、図7に示すように、ストロークが十分に抽出でき
ず、かすれるが、平均濃度差による背景判別手段を備え
た画像処理装置では、図8に示すように、ストロークを
かすれなしで抽出することができ、またノイズが少ない
良好な二値化結果を得ることができる。
【0027】尚、本発明第3の実施例における平均濃度
差による背景判別手段501は、平均濃度差Δg<Δg
min(あらかじめ決められた定数)の場合に対象画素
が背景画素であると判断するが、近傍領域内がストロー
ク領域のみに該当してしまった場合にも平均濃度差Δg
は小さくなるため、本来ストロークと認識されるべき画
素が背景画素であると判断されてしまう場合もある。例
えば、原画像である図29の「静岡10」の文字は黒文
字であるが、本発明第3の実施例における処理結果であ
る図8では「静岡10」の文字は白抜きになってしまっ
ている。これを防ぐために、本発明第3の実施例におけ
る平均濃度差による背景判別手段501において、先に
説明したように対象画素が背景画素であるか否かを判断
した後に、更に、対象画素の濃度をもとに、対象画素が
黒画素か白画素かの判定を行う処理を追加する。この処
理によりストロークが白抜きになってしまうことを防ぐ
ことができる。
【0028】図9は、本発明の第4実施例における画像
処理装置の構成図である。rによる背景判別手段901
と局所的二値化手段902を備える。多値画像を入力と
し、各画素ごとにrによる背景判別手段901が背景画
素であるか否かを判別し、背景でなかった場合にのみ局
所的二値化手段902が局所的二値化を行い、背景かス
トロークかを判別して二値画像を出力する。
【0029】rによる背景判別手段901におけるr
は、対象画素近傍領域内にある画素濃度の標準偏差を
σ、対象画素の均分領域内の濃度差をΔgとすると、r
=σ/Δgで求められる。rによる背景判別手段901
は、求められたrを用いて対象画素が背景画素であるか
否かを判別する。
【0030】ここで、図10、図11を用いてrについ
て説明する。図10はある多値画像の一例で、対象画素
1001、近傍領域1002、近傍領域の黒領域100
3、近傍領域の白領域1004、ストローク1005、
背景1006を示している。
【0031】近傍領域の黒領域1003の平均濃度をg
1、近傍領域の白領域1004の平均濃度をg2とす
る。すると標準偏差σについて、σ=r│g1−g2│
=rΔgが成り立つ。すなわちr=σ/Δgとなる。ま
た、近傍領域内の黒画素比率t(0≦t≦1)とする
と、(1)式のようになり、rと黒画素比率tは図11
に示すような関係になる。
【0032】
【数1】
【0033】よって、rが小さな値の場合、黒画素比率
tが小さな値を取りうる。黒画素比率tが小さい場合、
すなわち黒領域が狭いまたはほとんどないということだ
から、その対象画素を背景であると判断することができ
る。従って、r<rmin(あらかじめ決められた定
数)の場合、対象画素を背景であると判断する。尚、r
は二次関数なのでrとtは一対一には決定しない。従っ
て、r<rminを満たしても対象画素が背景画素でな
い可能性もあるが、これは本発明3の実施例の平均濃度
差による背景判別手段501において、ストロークが白
抜きになってしまうのを防ぐための処理と同様の処理を
行うことで対処することができる。
【0034】局所的二値化手段902は、rによる背景
判別手段901において背景画素ではないと判断された
画素についてのみ、Niblack の局所的二値化を実行す
る。図12は、本発明の第5実施例における画像処理装
置の構成図である。背景判別手段1201と、局所的二
値化手段1202と線素制約手段(その1)1203を
備える。ストロークは画素が連結した線素から構成され
るため、線素制約手段(その1)1203で線素に満た
ないノイズを排除し、背景判別の精度をより向上するこ
とができる点が本実施例の特徴である。
【0035】図12の画像処理装置は、多値画像を入力
とし、画素ごとに背景判別手段1201が背景画素であ
るか否かを判別し、背景でなかった場合にのみ、局所的
二値化手段1202が局所的二値化を行い、背景かスト
ロークかを判別して二値画像を得て、得た二値画像に対
して、線素制約手段1203が、対象画像を含んだ形状
の固定された線素マスク中の画素が全て黒画素の場合、
線素マスクの全画素を黒画素とし、そうでない場合は線
素マスクの全画素を白画素に変更する。
【0036】ここで線素制約手段(その1)1203で
用いる線素マスクを対象画素を中心とした、横/縦1×
3あるいは横/縦3×1の矩形マスクとする。一般にス
トロークは3ドット以上あるため、1×3あるいは3×
1のマスクを使用することで、ストロークの太さには満
たないようなノイズを除去することができる。このこと
から、1ドットずつ交互に黒画素と白画素が並んだ市松
模様の上に描かれたストロークを抽出することが可能と
なる。1ドットずつ交互に黒画素と白画素が並んだ市松
模様は、人間の目からは灰色の面塗り領域と認識されて
いて、帳票を入力画像とする画像処理装置に求められる
技術である。
【0037】図13は、灰色の面塗り領域と認識される
市松模様上に「00230」という文字が描かれた帳票
をOHRで取得したOHR画像である。図13に示すO
HR画像に局所的二値化を施した結果を図14に、図1
3に示すOHR画像を本発明第5の実施例における画像
処理装置によって処理した結果を図15に示す。図14
では、背景領域にごま塩状ノイズが存在するが、図15
ではごま塩状ノイズはほとんど存在せず、ストロークが
きれいに抽出されている。
【0038】図16は、本発明の第6実施例における画
像処理装置の構成図である。背景判別手段1601と、
局所的二値化手段1602と線素制約手段(その2)1
603を備える。前記第5の実施例(図12)と本実施
例の構成(図16)はほぼ同様であるが、線素制約手段
(その2)における処理の詳細が異なる。
【0039】図16の画像処理装置は、多値画像を入力
とし、画素ごとに背景判別手段1601が背景画素であ
るか否かを判別し、背景でなかった場合にのみ、局所的
二値化手段1602が局所的二値化を行い、背景かスト
ロークかを判別して二値画像を得て、得た二値画像に対
して、線素制約手段1603が、対象画素を含んだ形状
の固定された線素マスク中の黒画素の割合が一定以上の
場合、その黒画素を黒画素として残す、あるいは線素マ
スクの全画素を黒画素に変更するようにし、線素マスク
中の黒画素の割合が一定未満の場合、線素マスクの全画
素を白画素に変更する。
【0040】ここで線素制約手段(その2)1603で
用いる線素マスクとして、対象画素を中心とする横/縦
13×1、横/縦1×13、横/縦5×3、横/縦3×
5の4種の矩形マスク及び、斜め5×3、斜め3×5の
2種の斜めマスク、の計6種類のマスクを使用する。図
17に、斜め5×3マスク1701を示す。線素制約手
段(その2)1603では、線素マスク中11画素が黒
画素の場合は線素マスクの全画素を黒画素とし、そうで
ない場合は線素マスクの全画素を白画素にする。この処
理により、ストロークの薄い部分からもストロークを良
好に抽出できるようになる。
【0041】尚、図16の画像処理装置は、背景判別手
段1601で背景判別をし、局所的二値化を行って得た
二値画像のごま塩状ノイズを線素制約手段1603で除
去するような構成をしているが、背景判別手段1601
による背景判別を行わずに、局所的二値化のみを行って
得た二値画像のごま塩状ノイズを線素制約手段1603
で除去するように構成してもよい。
【0042】図18は影ありOHR画像の例である。同
図の右下の罫線は薄くなってしまっている。図18に示
す画像に、本発明の第3実施例の処理(平均濃度差によ
る背景判別を行い、局所的二値化する)を施して得られ
る二値画像を図19に示す。同図右下の罫線を構成する
ストロークはかすれてしまっている。また、図18に示
す画像に、背景判別を行わずにNiblack の局所的二値化
処理だけ行った場合の二値画像を図20に示す。同図の
背景領域にはごま塩状ノイズが発生しているが、一方で
注目すべきなのは、罫線を構成するストロークがかすれ
ずに抽出されていることである。更に、図18に示す画
像に本発明の第6実施例の処理を施して得られた二値画
像を図21に示す。同図はノイズも含んでいるが、罫線
を構成するストロークはかすれずに抽出されている。後
段の処理で、罫線の長さの制約から、一定の長さに満た
ない線を除去するなどの処理を行うことで、良好な罫線
抽出を実現できる可能性がある。
【0043】図22は、本発明第7実施例における画像
処理装置の構成図である。背景判別手段2201と、局
所的二値化手段2202と線素制約手段2203とスト
ローク分離手段2204を備える。本実施例はストロー
ク分離手段2204において、濃度の異なる二つのスト
ロークが接触している場合に分離することを特徴とす
る。本実施例を用いると、罫線・文字接触の存在する濃
淡画像から高精度に文字抽出をすることができる。
【0044】多値画像を入力とし、画素ごとに背景判別
手段2201が背景画素であるか否かを判別し、背景で
なかった場合にのみ局所的二値化手段2202が局所的
二値化を行い、背景かストロークかを判別して二値画像
を得て、得た二値画像に対して、線素制約手段2203
が対象画素を含んだ形状の固定された線素マスク中の黒
画素の割合が一定以上の場合のみ、その黒画素を黒画素
として残す、あるいは線素マスクの全画素を黒画素に変
更する。そして、ストローク分離手段2204は、線素
制約手段により得た二値画像の黒画素連結成分を求め、
各連結成分に対応する入力濃淡画像中の部分パターンに
大津の二値化(文献2:電子情報通信学会論文誌'80/4
Vol.J63-D No.4, p.349-356, 1980.参照)を適用し、ク
ラス間分散一定値以上の場合、あるいは、分散比率(=
クラス内分散/クラス間分散)が一定値未満の場合に二
つのストロークに分離する。
【0045】図23にストローク分離手段2204の処
理の概念図を示す。線素制約手段2203によって得ら
れた部分パターン2301に対して、大津の二値化を施
す。部分パターン2301は、濃度の異なる二つのスト
ローク(文字ストローク2303、罫線ストローク23
02)から構成されるため、クラス間分散はある程度大
きな値となる。そこで、求めたクラス間分散が所定の値
より大きな場合、部分パターン2301を二つのストロ
ークに分離する。不図示であるが、仮に部分パターンが
濃度差の小さなストロークで構成される場合は、ストロ
ーク分離手段2204では、同一ストロークであると判
断され、ストローク分離は行われない。
【0046】尚、ストローク分離手段2204におい
て、クラス間分散の代わりに分散比率を用いる場合は、
分散比率が所定の値より小さな場合、部分パターン23
01を二つのストロークに分離するようにする。
【0047】ところで、上述した画像処理装置は、図2
4に示すような情報処理装置(コンピュータ)を用いて
構成することができる。図24の情報処理装置は、CP
U(中央処理装置)2401、メモリ2402、入力装
置2403、出力装置2404、外部記憶装置240
5、媒体駆動装置2406、およびネットワーク接続装
置2407を備え、それらはバス2408により互いに
接続されている。
【0048】メモリ2402は、例えばROM(read on
ly memory)、RAM(random accessmemory)等を含み、
処理に用いられるプログラムとデータを格納する。CP
U2401は、メモリ2402を利用してプログラムを
実行することにより、必要な処理を行う。つまり、本発
明の各実施例で述べた背景判別手段、局所的二値化手
段、線素制約手段、ストローク分離手段はメモリ240
2に格納されたプログラムで実現される。
【0049】帳票等の画像データは、OHR等の入力装
置2403を介して情報処理装置に取り込まれる。ま
た、出力装置2404は例えばディスプレイ、プリンタ
等であり、処理結果の出力等に用いられる。
【0050】外部記憶装置2405は、例えば磁気ディ
スク装置、光ディスク装置、光磁気ディスク装置などで
ある。情報処理装置はこの外部記憶装置2405に、上
述のプログラムとデータを保存しておき、必要に応じ
て、それらをメモリ2402にロードして使用すること
ができる。
【0051】媒体駆動装置2406は、可搬型記録媒体
2409としては、メモリカード、フロッピーディス
ク、CD−ROM(compact disk read only memory)、
光ディスク、光磁気ディスク等、任意のコンピュータ読
み取り可能な記録媒体が用いられる。この可搬記録媒体
2409に上述のプログラムとデータを格納しておき、
必要に応じてそれらをメモリ2402にロードして使用
することができる。
【0052】ネットワーク接続装置2407は、LAN
(local area network)等の任意のネットワーク(回線)
を介して外部の装置と通信し、通信に伴うデータ変換を
行う。情報処理装置は、必要に応じて、ネットワーク接
続装置2407を介して上述のプログラムとデータを外
部の装置から受け取り、それらをメモリ2402にロー
ドして使用することができる。なお、図24は情報処理
装置単体で示してあるが、複数のコンピュータからなる
処理装置やネットワークを介した複数の処理装置でも実
現が可能である。
【0053】また、図25は、本発明に係わる情報処理
装置で実行されるソフトウェアプログラム等の提供方法
を説明する図である。プログラム等は例えば以下の3つ
の方法の中の任意の方法により提供される。
【0054】(a)コンピュータ等の情報処理装置25
01にインストールされて提供される。この場合、プロ
グラム等は例えば出荷前にプレインストールされる。 (b)可搬型記録媒体2502に格納されて提供され
る。この場合、可搬型記憶媒体2502に格納されてい
るプログラム等は、コンピュータ等の情報処理装置25
01の外部記憶装置2405にインストールされる。
【0055】(c)ネットワーク2503上のサーバか
ら提供される。この場合、基本的には、コンピュータな
どの情報処理装置2501がサーバ2504に格納され
ているプログラム等をダウンロードすることによって、
そのプログラム等を取得する。
【0056】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、OHR等の入力装置から取得された帳票等の画
像データを処理する場合に、従来技術で発生する背景領
域のごま塩状ノイズを除去でき、高精度な二値化を実現
することができる。
【0057】本発明の一態様によれば、背景判別手段と
局所的二値化手段を備え、多値画像を入力とし、画素ご
とに背景判別手段が背景画素であるか否かを判別し、背
景でなかった場合にのみ局所的二値化手段が局所的二値
化を行い、背景かまたは文字、罫線などを構成するスト
ロークであるかを判別して、二値画像を出力するように
構成する。このような構成をとることにより、背景判別
手段が大まかに対象画素が背景であるか否かを判別する
ため、ごま塩状ノイズの発生を抑制する効果がある。
【0058】また、本発明の一態様によれば、背景判別
手段と局所的二値化手段と線素制約手段を備える。多値
画像を入力とし、画素ごとに背景判別手段が背景画素で
あるか否かを判別し、背景でなかった場合にのみ局所的
二値化手段が局所的二値化を行い、背景かストロークか
を判別して二値画像を得て、得た二値画像に対して、線
素制約手段が対象画素を含む形状の固定された線素マス
ク中の黒画素の割合が一定以上の場合のみ、その黒画素
を黒画素として残す、あるいは線素マスクの全画素を黒
画素に変更するように構成する。このような構成をとる
ことにより、線素制約手段が線素に満たないノイズを除
去し、背景判別の精度をより向上することができる。
【0059】また、本発明の一態様によれば、背景判別
手段と局所的二値化手段と線素制約手段とストローク分
離手段を備える。多値画像を入力とし、画素ごとに背景
判別手段が背景画素であるか否かを判別し、背景でなか
った場合にのみ局所的二値化手段が局所的二値化を行
い、背景かストロークかを判別して二値画像を得て、得
た二値画像に対して、線素制約手段が対象画素を含む形
状の固定された線素マスク中の黒画素の割合が一定以上
の場合のみ、その黒画素を黒画素として残す、あるいは
線素マスクの全画素を黒画素に変更し、ストローク分離
手段が黒画素連結成分に対応する濃淡画像中の部分パタ
ーンに二値化を適用し、濃度の異なるストロークを分離
するように構成する。このような構成をとることによ
り、ストローク分離手段が、罫線・文字などの複数のス
トローク接触の存在する濃淡画像から高精度に文字抽出
をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施例に係わる画像処理装置の構成
を示す図である。
【図2】本発明第2実施例に係わる画像処理装置の構成
を示す図である。
【図3】対象画素の近傍領域の例を示す図である。
【図4】図30に示すOHR画像の例に本発明第2の実
施例の処理を施して得られる二値画像を示す図である。
【図5】本発明第3実施例に係わる画像処理装置の構成
を示す図である。
【図6】平均濃度差の説明に用いる図である。
【図7】図29に示すOHR画像の例に本発明第2の実
施例の処理を施して得られる二値画像を示す図である。
【図8】図29に示すOHR画像の例に本発明第3の実
施例の処理を施して得られる二値画像を示す図である。
【図9】本発明第4実施例に係わる画像処理装置の構成
を示す図である。
【図10】本発明第4実施例で用いるrの説明に用いる
図である。
【図11】本発明第4実施例で用いるrと黒画素比率t
の関係を示す図である。
【図12】本発明第5実施例に係わる画像処理装置の構
成を示す図である。
【図13】OHR画像の例を示す図である。
【図14】図13に示すOHR画像の例に、局所的二値
化を施して得られる二値画像を示す図である。
【図15】図13に示すOHR画像の例に本発明第5の
実施例の処理を施して得られる二値画像を示す図であ
る。
【図16】本発明第6実施例に係わる画像処理装置の構
成を示す図である。
【図17】斜めマスクの例を示す図である。
【図18】OHR画像の例を示す図である。
【図19】図18に示すOHR画像の例に本発明第3の
実施例の処理を施して得られる二値画像を示す図であ
る。
【図20】図18に示すOHR画像の例にNiblack局所
的二値化を施して得られる二値画像を示す図である。
【図21】図18に示すOHR画像の例に本発明第6の
実施例の処理を施して得られる二値画像を示す図であ
る。
【図22】本発明第7実施例に係わる画像処理装置の構
成を示す図である。
【図23】ストローク分離手段の処理の概要を説明する
図である。
【図24】本発明に係わる画像処理装置を構成するため
に用いる情報処理装置を示す図である。
【図25】本発明に係わるソフトウェアプログラム等の
提供方法を説明する図である。
【図26】非接触型画像入力装置(OHR)を示す図であ
る。
【図27】スキャナ画像の例を示す図である。
【図28】影なしOHR画像の例を示す図である。
【図29】影ありOHR画像の例を示す図である。
【図30】OHR画像の例を示す図である。
【図31】図30に示すOHR画像の例にNiblackの局
所的二値化を施して得られる二値画像を示す図である。
【符号の説明】
101 背景判別手段 102 局所的二値化手段 201 標準偏差による背景判別手段 202 局所的二値化手段 301 対象画素 302 対象画素の近傍領域 501 平均濃度差による背景判別手段 502 局所的二値化手段 601 対象画素mの近傍領域 901 rによる背景判別手段 902 局所的二値化手段 1001 対象画素 1002 対象画素1001の近傍領域 1003 近傍領域1002の黒領域 1004 近傍領域1002の白領域 1005 ストローク 1006 背景 1201 背景判別手段 1202 局所的二値化手段 1203 線素制約手段(その1) 1601 背景判別手段 1602 局所的二値化手段 1603 線素制約手段(その2) 1701 斜めマスク 2201 背景判別手段 2202 局所的二値化手段 2203 線素制約手段 2204 ストローク分離手段 2301 部分パターン 2302 罫線ストローク 2303 文字ストローク 2401 CPU 2402 メモリ 2403 入力装置 2404 出力装置 2405 外部記憶装置 2406 媒体駆動装置 2407 ネットワーク接続装置 2408 バス 2409 可搬型記録媒体 2501 情報処理装置 2502 可搬型記録媒体 2503 ネットワーク 2504 サーバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 直井 聡 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 5B047 AA01 AB01 BA02 BB02 BB04 DA03 DB06 DC01 5B057 AA11 CA08 CA12 CB08 CB12 CC01 CE02 CE12 DB02 DB09 5C077 LL02 LL19 MM03 MM30 MP04 NP01 PP25 PP43 PP44 PP45 PP46 PP47 PP61 PP68 PQ12 PQ18 RR02 RR03 RR15 SS01

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多値画像を入力とし、対象画素の近傍領
    域の画素濃度の標準偏差を用いて、前記対象画素が背景
    画素であるか否かを判別する背景判別手段を備えること
    を特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 多値画像を入力とし、対象画素の近傍領
    域の画素濃度の濃度差及び標準偏差を用いて、前記対象
    画素が背景画素であるか否かを判別する背景判別手段を
    備えることを特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の装置であって、 前記濃度差は、前記対象画素の近傍領域の白画素の平均
    濃度と前記対象画素の近傍領域の黒画素の平均濃度の差
    に基づいて求められる量であることを特徴とする画像処
    理装置。
  4. 【請求項4】 多値画像を入力とし、対象画素ごとに背
    景画素であるか否かを判別する背景判別手段と、 前記背景判別手段によって背景でないと判別された場合
    に、局所的二値化を行い、背景かストロークかを判別し
    て二値画像を出力する局所的二値化手段を備えることを
    特徴とする画像処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の装置であって、 前記局所的二値化手段は、前記対象画素の二値化閾値と
    して、前記対象画素の近傍領域の画素濃度の平均と標準
    偏差に基づいて計算される量を用いることを特徴とする
    画像処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の装置であって、 前記対象画素の近傍領域の画素濃度の平均と標準偏差に
    基づいて計算される量が、平均と標準偏差の定数倍の和
    に基づいて求められることを特徴とする画像処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6記載の装置であって、 前記対象画素の近傍領域は、所定の画素数Nをもって、
    前記対象画素を中心とするN×Nの矩形領域であること
    を特徴とする画像処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項4記載の装置であって、 前記背景判別手段は、前記対象画素の近傍領域の標準偏
    差を用いて、前記対象画素が背景画素であるか否かを判
    別することを特徴とする画像処理装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の装置であって、 前記背景判別手段は、前記対象画素の近傍領域の標準偏
    差をσとした場合に、所定の定数σminをもって、σ
    <σminを背景判別条件として、前記対象画素が背景
    画素であるか否かを判別することを特徴とする画像処理
    装置。
  10. 【請求項10】 請求項4記載の装置であって、 前記背景判別手段は、前記対象画素の近傍領域の標準偏
    差及び濃度差を用いて、前記対象画素が背景画素である
    か否かを判別することを特徴とする画像処理装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の装置であって、 前記背景判別手段は、前記対象画素の画素近傍の標準偏
    差をσ、前記対象画素の近傍領域の濃度差をΔgとした
    場合に、所定の定数rminをもって、r=σ/Δg<
    rminを背景判別条件として、前記対象画素が背景画
    素であるか否かを判別することを特徴とする画像処理装
    置。
  12. 【請求項12】 請求項10記載の装置であって、 前記背景判別手段は、前記対象画素の近傍領域の濃度差
    をΔgとした場合に、所定の定数Δgminをもって、
    Δg<Δgminを背景判別条件として、前記対象画素
    が背景画素であるか否かを判別することを特徴とする画
    像処理装置。
  13. 【請求項13】 請求項10記載の装置であって、 前記濃度差は、前記対象画素の近傍領域の白画素の平均
    濃度と前記対象画素の近傍領域の黒画素の平均濃度の差
    に基づいて求められる量であることを特徴とする画像処
    理装置。
  14. 【請求項14】 請求項10記載の装置であって、 前記背景判別手段は、前記対象画素の近傍領域の標準偏
    差をσ、前記対象画素の近傍領域の濃度差をΔgとした
    場合に、所定の定数σmin、所定の定数rmin、所
    定の定数Δgminをもって、背景判別条件式σ<σm
    in、背景判別条件式r=σ/Δg<rmin、背景判
    別条件式Δg<Δgmin、の組み合わせを用いて前記
    対象画素が背景画素であるか否かを判別することを特徴
    とする画像処理装置。
  15. 【請求項15】 請求項4記載の装置であって、 得られた前記二値画像に対して、前記対象画素を含む形
    状の固定された線素マスク中の黒画素の割合に基づいて
    処理を施し、二値画像を出力する線素制約手段を更に備
    えることを特徴とする画像処理装置。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の装置であって、 前記線素制約手段は、前記線素マスク中の黒画素の割合
    が所定の割合以上の場合に、その黒画素を黒画素として
    残す処理を行うことを特徴とする画像処理装置。
  17. 【請求項17】 請求項15記載の装置であって、 前記線素制約手段は、前記線素マスク中の黒画素の割合
    が所定の割合以上の場合に、前記線素マスクの全画素を
    黒画素に変更する処理を行うことを特徴とする画像処理
    装置。
  18. 【請求項18】 請求項15記載の装置であって、 前記線素制約手段は、前記線素マスク中の黒画素の割合
    が所定の割合未満の場合に、前記線素マスクの全画素を
    白画素に変更する処理を行うことを特徴とする画像処理
    装置。
  19. 【請求項19】 請求項15記載の装置であって、 前記線素制約手段は複数の前記線素マスクを用いること
    を特徴とする画像処理装置。
  20. 【請求項20】 請求項4又は請求項15記載の装置で
    あって、 得られた前記二値画像に対して、黒画素連結成分に対応
    する濃淡画像中の部分パターンに二値化を適用し、濃度
    の異なるストロークを分離するストローク分離手段を更
    に備えることを特徴とする画像処理装置。
  21. 【請求項21】 請求項20記載の装置であって、 前記ストローク分離手段は、異なるストロークのクラス
    間分散あるいは分散比率を用いてストロークの分離を行
    うか否かを判別することを特徴とする画像処理装置。
  22. 【請求項22】 請求項4記載の装置であって、 前記背景判別手段で背景と判別された画素に対して、背
    景領域の画素であるかストローク領域の画素であるかを
    画素濃度から判定することを特徴とする画像処理装置。
  23. 【請求項23】 多値画像を入力とし、対象画素ごとに
    背景画素であるか否かを判別し、 前記対象画素が背景画素でないと判別された場合に局所
    的二値化を行い、背景かストロークかを判別して二値画
    像を出力することを特徴とする画像処理方法。
  24. 【請求項24】 請求項23記載の方法であって、 更に、得られた前記二値画像に対して、前記対象画素を
    含む形状の固定された線素マスク中の黒画素の割合に基
    づいて処理を施し、二値画像を出力することを特徴とす
    る画像処理方法。
  25. 【請求項25】 請求項23又は24記載の方法であっ
    て、 更に、得られた前記二値画像に対して、黒画素連結成分
    に対応する濃淡画像中の部分パターンを二値化し、濃度
    の異なるストロークを分離することを特徴とする画像処
    理方法。
  26. 【請求項26】 入力された多値画像に含まれるストロ
    ークを抽出するコンピュータのためのプログラムを記録
    した記録媒体であって、 多値画像を入力とし、対象画素ごとに背景画素であるか
    否かを判別し、 前記対象画素が背景画素でないと判別された場合に局所
    的二値化を行い、背景かストロークかを判別して、二値
    画像を出力する、 という処理を前記コンピュータに実行させるためのプロ
    グラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
    体。
  27. 【請求項27】 請求項26記載の記録媒体であって、 更に、得られた前記二値画像に対して、前記対象画素を
    含む形状の固定された線素マスク中の黒画素の割合に基
    づいて処理を施し、二値画像を出力する、 という処理を前記コンピュータに実行させるためのプロ
    グラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
    体。
  28. 【請求項28】 請求項26又は27記載の記録媒体で
    あって、 更に、得られた前記二値画像に対して、黒画素連結成分
    に対応する濃淡画像中の部分パターンを二値化し、濃度
    の異なるストロークを分離する、 という処理を前記コンピュータに実行させるためのプロ
    グラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
    体。
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