JP2009141790A - 画像処理プログラム及び画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ディジタル画像を二値化するための画像処理プログラムであって、二値化後に残したい部分を識別しやすい状態で残すことができる画像処理プログラム等を提供する。
【解決手段】画素が多値の階調値を有する画像データを二値化するための画像処理プログラムが、階調値が所定の黒側閾値よりも低い画素を黒画素とする処理、及び又は、階調値が所定の白側閾値以上の画素を白画素とする処理を行なうステップと、二値化されていない画像データの各画素について、注目画素と階調値が一定差以上ある画素が1以上検知されるまで、注目画素に近い画素から各画素を走査し、走査した画素と注目画素の階調値の差分が一定差以上であるか否かを判定し、階調値が一定差以上ある画素の値に応じて注目画素の二値化後の値を決定するステップとをコンピュータに実行させる。
【選択図】図7

Description

本発明は、入力されたディジタル画像を二値化するための画像処理プログラム等に関し、特に、二値化後に残したい部分を識別しやすい状態で残すことができると共に、処理時間も抑えることのできる画像処理プログラム等に関する。
従来、各画素が多値の濃度階調値を有する画像データを二値化することが行なわれている。当該処理では、所定の閾値が設定されて、当該閾値より大きい濃度階調値を有する画素は白画素に、当該閾値より小さい濃度階調値を有する画素は黒画素に変換される。かかる画像の二値化処理は、画像をOCRで読み取る際に、帳票などを判別する際に、また、データ量を小さくして保存する際などに用いられる。
下記特許文献1には、帳票の濃度画像を安定して二値化するための装置が記載され、対象画像の濃度ヒストグラムにおいて所定の濃度値付近に位置する複数の極小値を検出し、この検出された極小値の中から最小値となる極小値の濃度値を二値化しきい値として選択する、ことが示されている。
下記特許文献2には、従来の単に一定閾値と比較して白黒を決定する方法での問題点に鑑み、文字の潰れやかすれがない品質の良い二値化データを得ることを目的とした二値化装置等が提案されている。具体的には、注目画素を中心にした所定領域内の最大階調値を求め、それと注目画素の値との差が閾値よりも小さければ白とし、閾値よりも大きければ黒とする処理が示されている。
特開2002−150276号公報 特開平7−325916号公報
上述した二値化処理において、処理対象のドキュメント(原稿)が比較的濃い色の背景の上に記載された文字や比較的薄い色の文字などを含む場合、処理対象画像の全体に対して単に一つの閾値を設定して白黒を決定する方法では、二値化に残したい部分を全て見やすい状態で残すのは難しい。
従って、上記特許文献1に記載された方法では、上述のような場合に常に適切な処理を実行するのは難しい。
また、上記特許文献2では、上述の通り、処理対象画素の局所的状態を考慮して処理を実行するが、広い範囲が黒く塗り潰されているような画像の場合、その画像の中の部分では、注目画素と周辺画素との差が小さいので白画素に変換されてしまい、いわゆる画像の中抜けという問題が発生してしまう。これに対し、所定の閾値によって二値化した画像と合成することが提案されているが、文字等の黒として残したい上記広く塗り潰された画像が、元々明るい色であった場合には、上記合成する二値化画像で中抜け部分を黒とするために、その閾値を高くする必要があり、その結果、不必要な部分まで黒として残ってしまう可能性が高く、やはり課題がある。
また、画像に突発的なノイズが存在することがあるが、当該ノイズは、上記注目画素を中心とした所定領域内で最大または最小階調値となりやすいので、上記方法はノイズの影響を受けやすい方法であり、判断を誤る可能性がある。
さらに、上述した処理対象画素の局所的状態を考慮した処理には一般的に時間がかかるという課題がある。
そこで、本発明の目的は、入力されたディジタル画像を二値化するための画像処理プログラムであって、二値化後に残したい部分を識別しやすい状態で残すことができると共に、処理時間も抑えることのできる画像処理プログラム、等を提供することである。
上記の目的を達成するために、本発明の一つの側面は、画素が多値の階調値を有する画像データを二値化する処理をコンピュータに実行させる画像処理プログラムが、前記階調値が所定の黒側閾値よりも低い前記画素を黒画素とする処理、及び又は、前記階調値が所定の白側閾値以上の前記画素を白画素とする処理を実行する前処理ステップと、前記前処理ステップで二値化されていない前記画像データの各画素について、処理対象の前記画素である注目画素と前記階調値が一定差以上ある画素が1以上検知されるまで、前記注目画素に近い前記画素から、概ね前記注目画素から離れていく方向に、各画素を走査し、当該走査した画素と前記注目画素の前記階調値の差分が前記一定差以上であるか否かを判定し、前記検知された階調値が一定差以上ある画素の値に応じて、前記注目画素の二値化後の値を決定する、中間領域処理ステップとを前記コンピュータに実行させる、ことである。
更に、上記の発明において、好ましい態様は、前記中間領域処理ステップにおける各画素の走査が、前記注目画素と階調値が一定差以上ある画素であって、前記注目画素の階調値よりも階調値の小さい画素が2以上検知されるまで、あるいは、前記注目画素と階調値が一定差以上ある画素であって、前記注目画素の階調値よりも階調値の大きい画素が2以上検知されるまで行なわれる、ことを特徴とする。
更に、上記の発明において、一つの態様は、前記前処理ステップにおける前記白側閾値が、前記階調値の所定値から、前記階調値の高い順番に前記画素を所定個数ずつグルーピングし、グループ内における最高階調値と最低階調値の差が所定値よりも大きくなる各グループにおいて、同じ階調値を有している前記画素の個数が最も少ない当該階調値を閾値候補として検出し、前記検出された閾値候補の中から選択される、ことを特徴とする。
更に、上記の発明において、一つの態様は、前記検出された閾値候補の中から、最も階調値の高い閾値候補が前記白側閾値として選択される、ことを特徴とする。
更にまた、上記の発明において、一つの態様は、前記検出された閾値候補の中で最も階調値の高い閾値候補の階調値が予め定められた所定値以上である場合には、前記階調値の低い画素の個数に応じて、2番目に階調値の高い前記閾値候補が前記白側閾値として選択される、ことを特徴とする。
上記の目的を達成するために、本発明の別の側面は、画素が多値の階調値を有する画像データを二値化する処理を実行する画像処理装置が、前記階調値が所定の黒側閾値よりも低い前記画素を黒画素とする処理、及び又は、前記階調値が所定の白側閾値以上の前記画素を白画素とする処理を実行し、当該処理で二値化されていない前記画像データの各画素について、処理対象の前記画素である注目画素と前記階調値が一定差以上ある画素が1以上検知されるまで、前記注目画素に近い前記画素から、概ね前記注目画素から離れていく方向に、各画素を走査し、当該走査した画素と前記注目画素の前記階調値の差分が前記一定差以上であるか否かを判定し、前記検知された階調値が一定差以上ある画素の値に応じて、前記注目画素の二値化後の値を決定する処理を実行する、ことである。
本発明の更なる目的及び、特徴は、以下に説明する発明の実施の形態から明らかになる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態例を説明する。しかしながら、かかる実施の形態例が、本発明の技術的範囲を限定するものではない。なお、図において、同一又は類似のものには同一の参照番号又は参照記号を付して説明する。
図1は、本発明を適用した画像処理装置の実施の形態例に係る機能構成図である。図1に示す画像処理装置2が本発明を適用した画像処理装置であり、処理対象画像において、黒側閾値よりも輝度の低い部分を黒画素とする処理、及び、白側閾値よりも輝度の高い部分を白画素とする処理を行った後に、未処理の輝度が中間的な値の部分について、
処理対象画素との輝度の差が所定値以上となる周辺画素が1以上検知されるまで、当該処理対象画素の近くに位置する画素から順番に、処理対象画素から概ね離れていく方向へ周辺画素を走査し、上記検知された輝度差が所定値以上となる周辺画素の値に応じて当該処理対象画素の二値化を実行し、二値化後に残したい部分を識別しやすい状態で残すと共に処理時間も抑えようとするものである。
図1に示す本実施の形態例に係るシステムは、二値化対象画像の原稿を読み取る、いわゆるスキャナである画像読み取り装置1と、そのホスト装置であるホストコンピュータ等に備えられる上記画像処理装置2とから構成される。
画像読み取り装置1は、ユーザ操作などに従って上記原稿の画像を光学的な方法により読み取り、読み取った画像をディジタル画像として出力する。このディジタル画像は、各画素が各色の濃度階調値を有する画像データとなっており、カラー画像として読み取った場合には、例えば、各画素がRGB各色の濃度階調値(例えば、0〜255の256階調)で表現される。また、グレースケールで読み取った場合には、1次元の濃度階調値(例えば、0〜255の256階調)で表現される。画像読み取り装置1では、このような画像データを画像処理装置2に供給する。
次に、画像処理装置2は、上述の通り、前記画像読み取り装置1のホストコンピュータ内に構築される。当該ホストコンピュータは、いわゆるパーソナルコンピュータなどで構成することができ、図示していないが、CPU、ROM、RAM、ハードディスク、他装置とのインターフェースなどを備える。
図1に示すとおり、画像処理装置2は、機能的には、ヒストグラム作成部21、黒側処理部22、白側処理部23、及び中間処理部27を有し、前記画像読み取り装置1から供給される画像データに対して、ユーザ指示等に基づき、二値化処理を実行し、その結果の出力画像を出力する。これら各部21〜27は、上記ホストコンピュータのROMに格納される各種プログラム、当該プログラムに従って処理を実行する上記CPU、及び上記RAM等で構成される。なお、当該プログラムが本発明を適用した画像処理プログラムに相当し、例えば、上記画像読み取り装置1のドライバプログラムとして備えられる。また、当該プログラムは、CDなどの記憶媒体に格納されているものをホストコンピュータにインストールする、あるいは、所定のサイトからインターネットなどを介してホストコンピュータにダウンロードする、ことによってホストコンピュータに備えることができる。
ヒストグラム作成部21は、上記画像読み取り装置1から供給され、上記RAMに格納される画像データについて、上記プログラムに従ったCPUの処理で、輝度値のヒストグラムを作成する部分である。具体的な処理については後述する。
黒側処理部22は、上記プログラムに従ったCPUの処理により、処理対象の画像データについて、色の濃い(上記ヒストグラムで輝度の低い部分)について、黒画素とする二値化を行う部分である。具体的な処理内容については後述する。
白側処理部23は、上記プログラムに従ったCPUの処理により、処理対象の画像データについて、色の薄い(上記ヒストグラムで輝度の高い部分)について、白画素とする二値化を行う部分である。当該白側処理部23は、図1に示すように、閾値候補検出部24、閾値択一部25、及び背景除去処理部26を有する。
閾値候補検出部24は、上記作成されたヒストグラムを用いて、閾値候補を検出し、当該検出した候補値を記憶する部分である。また、閾値択一部25は、上記検出された閾値候補の中から一つの閾値を選択する部分である。また、背景除去処理部26は、前記閾値択一部25により選択された閾値を利用して、黒画素として残す必要のない下地や背景の部分を除去する処理を実行する部分である。なお、白側処理部23の各部が行う具体的な処理内容については後述する。
次に、中間処理部27は、上記プログラムに従ったCPUの処理により、黒側処理部22及び白側処理部23によって処理されていない、上記画像データの中間的な輝度値の部分について、各画素の周辺状況を考慮した細密な二値化処理を実行する部分である。
当該中間処理部27は、図1に示すように、差分判定部28と二値化処理部29を有する。差分判定部28は、各画素の二値化を行うために、処理対象画素(注目画素)の周辺画素を順次走査し、注目画素と各周辺画素との濃度(輝度)階調値の差を所定の閾値と比較していく部分である。
二値化処理部29は、上記差分判定部28の判定結果に基づく各画素の二値化処理を実行する部分である。なお、中間処理部27の実行する具体的な内容については後述する。
以上説明したような構成を有する本実施の形態例に係る画像処理装置2では、以下に示すような内容で各処理が実行される。
まず、ヒストグラム作成部21が、画像読み取り装置1から受け取ってRAM等に格納している画像データにつき、輝度値Yについてのヒストグラムを作成する。当該画像データがRGB色空間で表現されたデータである場合には、すなわち、前述したように各画素がRGBの各濃度階調値を有するデータである場合には、下記(1)式に従って、各画素の輝度値Yを求め、対象画像全体について、輝度値Y毎の画素数(度数)を求める。
Y=a×R+b×G+c×B (1)
但し、a、b、cは、3つの合計が1となる値であればよい係数であって、例えば、a=1/3、b=1/3、c=1/3とすることができる。また、R、G、Bは、各画素が有する上記各色の濃度階調値であり、例えば、それぞれ、0〜255のいずれかの値をとる。
また、前記画像データが、グレースケールで表現されたグレーデータである場合には、各画素の有する濃度階調値を、白側が大きい値となるようにして、そのまま輝度値Yとすることができる。この場合にも、同様に、輝度値Y毎の画素数(度数)を求めてヒストグラムを作成する。
図2は、生成されるヒストグラムを例示した図である。図2では、輝度が0〜255の256階調で表現されており、輝度が0(黒色)に近い側(黒色側)と輝度が255(白色)に近い側(白色側)にそれぞれヒストグラムの山が現れる例となっている。
このようにして作成されたヒストグラム(のデータ)は、RAM等に記憶される。
次に、黒側処理部22による処理が実行される。ここでは、処理対象画像データにおいて、二値化後に残すべき文字などの部分である可能性が極めて高い、輝度Yの低い部分について黒画素とする処理を行う。具体的には、予め定めた黒側閾値Tbより輝度値の低い画素について黒画素と決定し、該当する画素について黒画素を表す値を上記RAM等に記憶する。輝度値が黒側閾値Tb以上の画素については処理を行わない。図2に示す例では、ヒストグラムの黒側閾値Tbより左側に位置する画素について黒画素とする処理がなされる。
次に、白側処理部23による処理が実行される。ここでは、処理対象画像データにおいて、二値化後に残さなくてよい下地や背景などの部分について白画素とする処理を行う。すなわち、白側閾値Tを決定し、その閾値以上の画素については、二値化後に不要な下地や背景であるとみなし、除去する処理を行う。具体的には、白側処理部23の各部が以下のように処理を実行する。
まず、閾値候補検出部24による処理が実行される。ここでは、前述の通り、作成した輝度ヒストグラムにおいて、所定割合の度数を規定する輝度幅が所定幅以上になる部分から閾値候補を検出する処理を実行するが、具体的には、以下のような手順で処理が行われる。
まず、予め定められた白色側の輝度値Zから、上記作成されたヒストグラムの度数(画素数)を、輝度値が低くなる方向へ順番に積算していき、その積算値が、当該ヒストグラムの輝度値が0〜Zに入る全画素数に対して、予め定められた割合N%になった時点で、そこまでのヒストグラムの輝度幅を求める。すなわち、輝度値Zを始点としてその時点までに積算された画素を1グループとし、そのグループの最大輝度値(この場合にはZ)と最小輝度値との差である輝度幅を求める。
図2に示す例では、ヒストグラムの右側に設定されているZの位置から上記積算が開始され、上記N%となった時点で輝度幅yが求められる。輝度幅yのグループにおいてその右端の輝度値Zが上記最大輝度値であり、左端の輝度値が上記最小輝度値である。
その後、上記積算が終了した画素の次の画素、すなわち、ヒストグラムで輝度値が低くなる方向へ次の画素、を始点として、上記と同様の積算(グルーピング)及び輝度幅の算出を行う。図2に示す例では、当該処理の結果、yが求められる。
その後も同様の処理をヒストグラムの最後まで繰り返し実行し、その結果、各輝度幅を有する複数のグループ(ヒストグラムの範囲)が形成される。図2に示す例では、輝度幅Y、Y、・・・を有する各範囲が順次形成されていくことになる。
次に、上記形成された各範囲の輝度幅を予め定めた固定値Aと比較し、輝度幅が固定値Aよりも広くなっている範囲を選出する。そして、その選出された各範囲について、その範囲内の最小頻度(度数)の輝度値を求め、この輝度値を閾値候補として検出する。すなわち、各範囲でヒストグラムの高さが一番低い位置の輝度値を閾値候補とする。ここでは、上記固定値Aよりも広い輝度幅をY(輝度の高いほうから順番にn=1,2,3・・・とする)、上記検出された閾値候補をt(輝度の高いほうから順番にn=1,2,3・・・とする)とする。なお、輝度値0を含む上記範囲について閾値候補を検出しない。
図2に示す例では、矢印で示される固定幅Aと各輝度幅が比較され、Aより広い幅としてYとYが選出され、それらに対応する範囲から、それぞれ、閾値候補1としてtと閾値候補2としてtとが検出される。
このように閾値候補が検出されるが、上述の処理により、ヒストグラムにおいて輝度幅が狭い範囲、すなわち、度数が高い山となっている範囲、からは閾値候補が検出されず、輝度幅が広い範囲、すなわち、度数が低く谷や山の裾野となっている範囲、から閾値候補が検出さることになる。従って、画像を二つのグループに分けて表現するための二値化において、その閾値をヒストグラムの谷や山の裾野付近で選択することが相応しいことから、上述の処理により二値化処理において有効な閾値候補を検出することができ、また、画像の下地部分や背景部分を除去する(白画素とする)処理においても、これらの部分はヒストグラム上で山を形成するので、当該処理に対しても有効な閾値候補が検出されるといえる。
また、前述した処理の起点となる輝度値Zは、その値よりも輝度が高い部分の処理を行わないために設定されるものである。この輝度値Zが設定されず、最高輝度値(255)から上述の処理を行うと、殆ど下地の画像であるなど、輝度値の高い部分に殆どの画素が集中している画像の場合に、上述した画素数N%の区間が当該輝度値の高い部分に集中して複数形成され、それ以降、黒色側が殆ど形成されないという状態となって、上述した閾値候補を適切に検出できないことになってしまう。そこで、この輝度値Zが予め設定され、適切なN%の区間が形成されるようにしている。
このようにして検出した閾値候補tは、RAM等に記憶されて次工程で使用される。なお、上述した輝度値Z、固定幅A、画素数割合N%は、それぞれ、各種原稿を用いた実験等により予め相応しい値が求められて設定される。
次に、閾値択一部25による処理が実行される。当該処理では、前記検出された閾値候補の中から実際に処理に用いる閾値を選択する処理を行うが、ここでは、前述の通り、二値化後に不要な、対象画像の下地部分や文字などの背景部分を除去する処理のための閾値Tを選択する。以下、そのための選択方法について説明する。
図3は、典型的なヒストグラム形状を例示した図である。各種原稿の画像データについて前記輝度ヒストグラムを作成すると、その形状は、概ね図3に示されるような4つのパターンに分けることができる。上記閾値の選択では、これら各パターンにおいて、上記目的に対して適切な閾値が選択されるようにする必要がある。
まず、図3の(a)に示すパターンは、二値化後に黒色として残す必要のある文字等の部分と原稿の下地部分とからなる原稿の場合である。すなわち、上記文字等に所定の色を有する背景がない場合である。このパターンでは、前述した閾値候補の検出処理において、図に示すように、下地からなる山の裾野に位置する閾値候補tと、谷(極小値)に位置するtが検出されることが予想される。
ここで、図中のA1で示す点線の範囲は、下地等の二値化後に不要な画素が存在すると考えられる範囲を示し、A2で示す破線の範囲は、文字等の二値化後に必要な画素が存在すると考えられる範囲を示している。従って、このパターンにおいて、上述した下地や背景を除去する目的の閾値としてtを選択すると、二値化後に必要な部分も除去してしまう危険性があり、当該パターンでは、tを選択するのが相応しい。
次に、図3の(b)に示すパターンは、二値化後に残す必要のある文字等に対して比較的濃い色の背景がある原稿の場合である。このパターンでは、前述した閾値候補の検出処理において、図に示すように、原稿の下地からなる山と上記背景からなる山の間の谷(極小値)に位置するtと、背景からなる山の裾野に位置するtが検出されることが予想される。
ここで、図中のA1及びA2は、図3の(a)と同様の範囲を示しており、従って、このパターンにおいて、上述した下地や背景を除去する目的の閾値としてtを選択すると、二値化後に必要な部分も除去してしまう危険性があり、当該パターンでも、tを選択するのが相応しい。
次に、図3の(c)に示すパターンは、二値化後に残す必要のある文字等に対して比較的薄い色の背景がある原稿の場合である。このパターンでは、前述した閾値候補の検出処理において、図に示すように、原稿の下地からなる山と上記背景からなる山の間の谷(極小値)に位置するtと、背景からなる山の裾野に位置するtが検出されることが予想される。
ここで、図中のA1及びA2は、図3の(a)と同様の範囲を示している。このパターンでは、A2の範囲に対して背景の山(tとtの間の山)の輝度が十分に高くなっており、この背景を除去しても残す必要のある部分を除去してしまう危険性が殆どないので、すなわち、上述した下地や背景を除去する目的の閾値としてtを選択しても二値化後に必要な部分を除去してしまう危険性が少ないので、当該パターンでは、下地と共に背景も除去できるtを選択するのが相応しい。
次に、図3の(d)に示すパターンは、二値化後に残す必要のある文字等に対して背景があり、黒い部分が少ない原稿の場合である。このパターンでは、前述した閾値候補の検出処理において、図に示すように、原稿の下地からなる山と上記背景からなる山の間の谷(極小値)に位置するtと、背景からなる山の裾野に位置するtが検出されることが予想される。
ここで、図中のA1及びA2は、図3の(a)と同様の範囲を示している。このパターンでは、黒側の画素数が少なく全体的に白っぽい画像であるため、文字等の必要な範囲A2の輝度と背景(tとtの間の山)の輝度にあまり差がなく、上述した下地や背景を除去する目的の閾値としてtを選択すると、二値化後に必要な部分も除去してしまう危険性があり、当該パターンでは、あえて背景は除去せずに下地のみを除去するようにtを選択するのが相応しい。
以上説明した各パターンに対する相応しい閾値が適確に選択されるように、閾値択一部25では、以下の条件で前記閾値候補から閾値を選択する。
まず、基本的にはtを閾値として選択するようにし、図3の(c)、(d)に示した場合のように、tが高い輝度値である場合には、すなわち、tが下地と背景の山の間の谷に位置すると考えられる場合には、tを選択できるか否かを判断する。当該判断では、黒側の状態を参照して原稿全体が白っぽい画像であるか否かを判定し、白っぽい画像であると判定した場合にはtを選択できないと判断してtを選択し、白っぽい画像でないと判定した場合にはtを選択できると判断してtを選択する。
なお、文字等の残す必要のある情報は概ね輝度の低い方に存在していることから、閾値が低くなりすぎて必要な情報を除去してしまうことを回避するために、一般的な条件として閾値の下限値(Tmin)を上記選択条件に加えて設けることが必要である。また、極めて白紙に近い原稿の場合など例外的なヒストグラム形状になって、上述した処理が有効に機能しない場合を考慮した条件も必要となる。
以上説明した条件で閾値が選択されるよう、閾値択一部25では、以下のような処理手順で選択処理を行う。図4は、閾値の選択処理の手順を例示したフローチャートである。
まず、閾値択一部25は、前工程で、すなわち、前述した閾値候補検出部24の処理で閾値候補tが検出されているか否かをチェックする(ステップS1)。その結果、閾値候補tが検出されていない場合には(ステップS1のNo)、前述した輝度値Zの値が、(予め定められた閾値Tの下限値Tmin+5)以下であるか否かをチェックし(ステップS2)、そうでなければ(ステップS2のNo)、輝度値Zを所定値(例えば、5)下げて(ステップS3)、再度、閾値候補検出部22における候補検出の処理を実行させる(ステップS4)。一方、輝度値Zの値が(閾値Tの下限値Tmin+5)以下である場合には(ステップS2のYes)、閾値Tを下限値Tminとする(ステップS10)。
一方、ステップS1において、閾値候補tが検出されている場合には(ステップS1のYes)、最も輝度値の高い閾値候補tが予め定めたTmaxよりも小さいか否かをチェックする(ステップS5)。このTmaxは、閾値候補tが高すぎるか否かを判定する定数であり、前述したt選択の判断を行うか否かを判定するために用いられる。当該チェックの結果、tがTmaxよりも小さい場合には(ステップS5のYes)、tが前記Tmin以上であるか否かをチェックする(ステップS6)。
その結果、tがTmin以上である場合には(ステップS6のYes)、閾値Tをtとする(ステップS7)。すなわち、閾値候補tの中から、下地除去用の閾値としてtを選択する。一方、tがTmin以上でない場合には(ステップS6のNo)、閾値TをTminとする(ステップS10)。すなわち、下地除去用の閾値をTminとする。
また、ステップS5において、tがTmaxよりも小さくない場合には(ステップS5のNo)、前述した、tを閾値として選択できるか否かの判断を行う。具体的には、まず、全体が白っぽい画像であるか否かを判定すべく、画像の黒成分の量を示すYminを前記ヒストグラムから求め、この値が予め定められた判定値Yよりも大きいか否かをチェックする(ステップS8)。
図5は、画像の黒成分の量を示すYmin等を説明するための図である。Yminは、図5に示すように、前記作成したヒストグラムにおいて、輝度0側から順番に画素を積算していき、その積算値の全画素数に対する割合が予め定めた一定値に達した時点の輝度値であり、この値が高ければ高いほど白っぽい画像であると判断する。また、上記判定値Yは、画像の白っぽさを判定するための値であり、例えば、図5に示すような位置の値であり、Yminがこの値よりも大きければ画像が白っぽいと判定する。なお、前述した定数Tmax、Tminは、例えば、図5に示すような位置の値である。
ステップS8のチェックにおいて、YminがYよりも大きければ(ステップS8のYes)、閾値Tをtとする(ステップS7)。すなわち、画像が白っぽいと判定し、tを閾値として選択するのは危険であるとして、下地除去用の閾値としてtを選択する。一方、YminがYよりも大きくなければ(ステップS8のNo)、2番目に輝度値の高い閾値候補tが前記下限値Tmin以下であるか否かをチェックする(ステップS9)。
が下限値Tmin以下である場合には(ステップS9のYes)、閾値TをTminとする(ステップS10)。すなわち、下地除去用の閾値をTminとする。一方、tが下限値Tmin以下でない場合には(ステップS9のNo)、閾値Tをtとする(ステップS11)。すなわち、閾値候補tの中から、下地除去用の閾値としてtを選択する。
以上のように使用する閾値Tとしていずれかの値が選択されると、最後に、選択された閾値Tが前述したYminよりも大きい値となっているか否かをチェックする(ステップS12)。ここで、一般的なヒストグラム形状の原稿の場合には、閾値TがYminよりも大きい値となるので(ステップS12のYes)、そのまま、当該閾値の選択処理を終了する。
一方、閾値TがYminよりも大きい値とならない場合には(ステップS12のNo)、例外的なヒストグラム形状の原稿であると判断し、例外処理を実行する(ステップS13)。具体的には、例えば、その時点で設定されている、前述した各種定数の値では、適切な閾値が選択されない旨のエラーメッセージを、ホストコンピュータの表示装置に表示させるなどの処理を実行する。その場合、ユーザによって各種定数の値を変更できるインターフェースを用意するようにしても良い。また、各種定数の値を自動的に変更させて、再度、閾値候補の検出から処理をやり直すようにしてもよい。
なお、上述した各定数、Tmin、Tmax、Y、Yminを求める画素数割合は、それぞれ、各種原稿を用いた実験等により予め相応しい値が求められて設定される。
以上のようにして、閾値が選択されると、当該閾値が背景除去処理部26に渡されて、対象とする画像データの輝度値が当該閾値以上の画素については、二値化後に不要な下地や背景であるとみなし、除去する処理を行う。具体的には、当該画素を白画素とする。また、当該閾値よりも低い輝度の画素については処理を行わない。
なお、上述の説明では、閾値候補tの全てを検出後にその中から採用する閾値Tを選出したが、上述の場合に様に、下地、背景除去の目的で閾値を決定する場合には、まず、閾値候補tのみを求めて、その値がTmax以上である場合に閾値候補tを求めるようにしても良い。そうすることにより、処理時間を短縮することが可能である。
次に、中間処理部27による処理が実行される。ここでは、処理対象画像データの、未だ処理されていない輝度値が中間的な部分について、細密な二値化処理を実行する。具体的には、差分判定部28及び二値化処理部29により、以下のように処理を実行する。
前記ヒストグラム作成部21により、処理対象画像データの各画素の輝度値(グレーデータ)が作成されて上記RAM等に格納されているので、当該画像データのうち、上記未だ処理がなされていない各画素について、差分判定部28及び二値化処理部29が以下の処理を実行する。なお、以下の処理は、例えば、所定の順番にて対象画素の全てについて実行される。
図6は、中間処理部27の処理対象を例示した図である。図6の左側に示す例には、薄い色の(階調値の高い)背景に黒ではないが濃い色の(階調値の低い)文字(ABC)が描かれており、また、右側に示す例には、濃い色の(階調値の低い)背景に薄い色の文字(ABC)が描かれている。
図7は、差分判定部28及び二値化処理部29が行なう差分判定及び二値化の処理を例示したフローチャートである。以下、図7に基づいて、1画素についての差分判定及び二値化の処理について説明する。
まず、処理対象画素が決定されると、差分判定部28は、当該処理対象画素(注目画素)の周辺画素を走査する(ステップS21)。この時点では、最初の周辺画素の走査であるので、注目画素に最も近い一つの周辺画素が走査される。当該周辺画素の走査(S21)は、後述するように、一つの注目画素に対して継続して複数回実行されることになるが、その走査は、注目画素からの距離が近いものから順番に行なわれる。
図8は、当該走査の順番を例示した図である。図8において、「0」で示す画素が注目画素であり、この例では、図中の矢印の順番で周辺画素が順次走査される。すなわち、画素に記した番号の順番で、注目画素に近い画素から走査される。
このようにして周辺画素の走査を行なうと、差分判定部28は、当該走査が走査限界を超えているか否かを判断する(ステップ22)。この走査限界は、当該注目画素についての周辺画素の走査をストップさせるための限界条件であり、対象とする全画素について走査が終了し上記周辺画素の走査で対象の画素がない場合、あるいは、予め定めた画素数の走査を終了しており上記周辺画素の走査でその数を超えている場合には、走査限界を超えていると判断する(ステップS22のYes)。
一方、そうでない場合には、走査限界に達していないと判断し(ステップS22のNo)、上記走査した周辺画素と注目画素との階調値Yの差分Ydを求める(ステップS23)。当該差分の計算は、例えば、下記(2)式によって行なう。
Yd=Y[i,j]−Y[i−n,j−m] (2)
なお、Y[i,j]は注目画素の階調値を、Y[i−n,j−m]は周辺画素の階調値を表す。また、iは画像の水平方向位置を、jは画像の垂直方向の位置を示し、n,mは、周辺画素の位置を指定するための変数である。
次に、差分判定部28は、上記求めた差分Ydを予め定めた閾値と比較する。具体的には、当該閾値は、注目画素を二値化において黒と判定するための閾値Thbと、注目画素を二値化において白と判定するための閾値Thwとがある。これらの閾値は、処理対象画像データの濃度階調値が0〜255の値で表されている場合には、例えば、Thb=−40、Thw=40とすることができる。
まず、上記求めた差分Ydが上記黒と判定するための閾値Thb以下であるか否かが判定される(ステップS24)。その結果、閾値Thb以下でない場合には(ステップS4のNo)、上記差分Ydが上記白と判定するための閾値Thw以上であるか否かが判定される(ステップS25)。その結果、閾値Thw以上でない場合には(ステップS25のNo)、すなわち、注目画素と当該周辺画素との濃度があまり変わらない場合には、ステップS21へ処理が戻る。そして、上述した走査順で次の周辺画素が走査され、同様の処理が繰り返される。
一方、上記ステップS24で、差分Ydが黒と判定するための閾値Thb以下であると判定された場合には(ステップS24のYes)、二値化処理部29が、黒判定回数Drbを1増やす(ステップS26)。この黒判定回数Drbは、当該注目画素について、差分Ydが閾値Thb以下である判定された累積回数である。
次に、二値化処理部29は、当該黒判定回数Drbを予め定められた判定回数(閾値)Cbと比較する(ステップS27)。この判定回数Cbは、所定の複数値であり、例えば、3回と定められている。そして、黒判定回数Drbが判定回数Cbよりも小さい場合には(ステップS27のNo)、ステップS21へ処理が戻る。そして、上述した走査順で次の周辺画素が走査され、同様の処理が繰り返される。
一方、黒判定回数Drbが判定回数Cb以上である場合には(ステップS27のYes)、二値化処理部29は、当該注目画素の二値化後の色を黒とする(ステップS28)。そして、黒を表す値を上記RAM等の所定箇所に格納する。
一方、上記ステップS25で、差分Ydが白と判定するための閾値Thw以上であると判定された場合には(ステップS25のYes)、二値化処理部29が、白判定回数Drwを1増やす(ステップS29)。この白判定回数Drwは、当該注目画素について、差分Ydが閾値Thw以上である判定された累積回数である。
次に、二値化処理部29は、当該白判定回数Drwを予め定められた判定回数(閾値)Cwと比較する(ステップS30)。この判定回数Cwは、所定の複数値であり、例えば、3回と定められている。そして、白判定回数Drwが判定回数Cwよりも小さい場合には(ステップS30のNo)、ステップS21へ処理が戻る。そして、上述した走査順で次の周辺画素が走査され、同様の処理が繰り返される。
一方、白判定回数Drwが判定回数Cw以上である場合には(ステップS30のYes)、二値化処理部29は、当該注目画素の二値化後の色を白とする(ステップS31)。そして、白を表す値を上記RAM等の所定箇所に格納する。
また、一方、前述したステップ22において、走査限界を超えていると判断した場合には(ステップS22のYes)、二値化処理部29は、当該注目画素の二値化後の色を事前に設定した黒又は白とする(ステップS22)。そして、決定した黒又は白を表す値を上記RAM等の所定箇所に格納する。なお、上記事前に設定される黒又は白の色は、処理対象とした画像データの内容や二値化の目的に応じて、適宜、黒又は白の色が決定される。
以上説明した処理が処理対象の全画素について実行されて、中間処理部27による処理が終了する。
図9は、中間処理部27による処理を説明するための図である。図9の(b)は、図6の左側に例示した処理対象画像であり、図9の(a)は、図9の(b)の画像のSで示すエリアを拡大した図である。
図9の(a)において、x1で示す画素を注目画素として、上述した処理を実行すると、図中の矢印で示す順番に周辺画素の走査が行なわれることになる。そして、周辺画素y11が走査されるまでは、注目画素x1と周辺画素との濃度差が小さいため、前述した黒判定回数Drd及び白判定回数Drwは0である。
その後、走査が周辺画素y11に達すると、注目画素x1と周辺画素y11との濃度差が閾値Thb以下となり、黒判定回数Drdが1となる。その後、周辺画素y12とy13において同様の処理が行なわれ、周辺画素y13の処理において、黒判定回数Drdが判定回数Cb(3回)以上となって、当該注目画素x1が黒画素とされる。
また、x2で示す画素を注目画素とした場合には、図中の矢印で示す順番に同様の処理が実行され、周辺画素y21、y22、及びy23で、注目画素x1と周辺画素y11との濃度差が閾値Thw以上となって、周辺画素y23の処理において、白判定回数Drwが判定回数Cw(3回)以上となり、当該注目画素x2が白画素とされる。
このように処理がなされることにより、二値化後に残したい文字の部分が黒として残り、二値化後に不要な背景の部分が消されることになる。
図10は、判定回数Cb及びCwを複数とする効果を説明するための図である。図10には、処理対象画像の一部を例示しており、Gで示すグレーの部分は文字などの二値化後に残したい領域であり、Wで示す白の部分は二値化後に不要な背景の部分である。また、z1で示す部分は黒色の突発的なノイズであり、上記グレーの部分よりも濃い色を有している。
このような状態で、図中のx3を注目画素として上述の処理を実行すると、図中の矢印のように各周辺画素についての処理が進行し、画素z1の際に、前記差分Ydが閾値Thw以上となり白判定回数Drwが1となる。その後、背景に位置する画素y31、y32、及びy33において、前記差分Ydが閾値Thb以下となり、画素y33において黒判定回数Drbが3となる。従って、この時点で、注目画素x3は黒画素とされる。
このように、本画像処理装置2では、二値化の最終決定が、上記閾値Thb、Thwによる1回の判定で行なわれることなく、その判定が複数回なされた段階で行われるので、突発的なノイズが存在しても、その単発的な画素についての判断だけで処理がなされず、判断を誤る危険性が少ない。上述の図10に示した例では、画素z1の際の1回の判定で二値化の最終決定がなされてしまえば、注目画素x3は白画素とされてしまい好ましくない結果となるが、上述の通り、本画像処理装置2では、ノイズの影響を受けることなく正しい二値化が実現される。
図11は、中間処理部27による処理結果等を例示した図である。図11の(a)は、図6に例示した処理対象画像を中間処理部27により二値化処理した結果を例示している。また、図11の(b)は、同じ処理対象画像を従来装置で処理した場合の一例を示している。
図から明らかなように、本画像処理装置2によって二値化された画像は、文字の中央部分が抜けてしまう中抜けが発生しておらず、ノイズと思われるものも少なく抑えられている。
なお、上述の説明では、閾値Thb、Thwを異なるものとしたが、差分Ydの絶対値を一つの閾値Th(例えば、40)と比較し、注目画素と周辺画素との階調値の大小関係から黒判定回数Drb又は白判定回数Drwをインクリメントするようにしてもよい。
また、図8に示した走査順は一例であり、注目画素の近くからスタートして、概ね注目画素から離れていく方向へ走査するものであれば他の順番でも構わない。なお、図8に示した走査順は、注目画素からの直線距離で見ると、厳密にはその距離が短い順に走査されていないが、注目画素から周辺画素に到達するまでの画素数で見れば、その数が少ない順に走査が行なわれ、概ね注目画素から離れていく方向へ走査するものである。上記直線距離が短い順に走査するようにすることもできる。
また、前述した周辺画素の走査限界(図7のS22)について周辺画素の走査回数で設定する場合は、以下のようにして行なう。まず、事前に、上述した走査、差分の判定処理を1秒間で行なうことのできる回数を測定する。そして、当該測定回数と画像データ全体についての目標処理時間(秒)を掛け合わせ、その値を画像データの全画素数で割る。その結果得られた回数を上記走査限界の走査回数とする。
例えば、上記1秒間で処理可能な回数が70000000(回/秒)であり、上記目標処理時間が5(秒)であり、上記画像データの全画素数が1000000である場合には、1注目画素に対して可能な周辺画素の走査回数(走査限界)は350に設定される。
このように、走査限界を設定することにより、二値化処理を所定時間内に終了させることが可能であり、濃淡の差が小さく走査回数が増えるような画像に対してもむやみに処理時間を増やさないで済む。なお、処理対象画像の画素数に応じてこの走査限界回数を可変にするようにすりことにより、処理対象画像の相違による処理時間の差異を軽減することもできる。
また、上述の周辺画素の走査では、注目画素に近い画素から順番に画素を飛ばすことなく全ての画素を走査していったが、処理速度向上のために走査する周辺画素を間引くようにしても良い。図12は、処理速度向上のための走査順を例示した図である。図12の(a)に示す例は、1画素おきに間引きながら走査していく場合を示しており、注目画素(0)から画素に付された番号の順番で走査を行なう。番号の付されていない画素については走査されない。
また、図12の(b)は、注目画素近傍のある一定の範囲Mを越えた後は、注目画素の左右上下方向に位置する画素及び注目画素の四角の対角線方向に位置する画素に限定して走査を行なう。なお、上記一定の範囲M内においては、走査が停止しない限り全ての周辺画素について走査を行なう。
以上説明したように、中間処理部27の処理が終了すると、本画像処理装置2における二値化処理が終了し、二値化後の画像が出力される。その後、出力画像は、ホストコンピュータのRAM、ハードディスク等に記憶され、適宜、目的とする用途に使用される。
なお、上述した実施の形態例では、黒側処理部22と白側処理部23の両処理を実行したが、どちらか一方を実行するようにしてもよい。
以上説明したように本実施の形態例に係る画像処理装置2では、処理対象画像のうち、まず、明らかに黒とすべき部分と明らかに白とすべき部分について、輝度値(グレーデータの濃度階調値)が閾値よりも大きいか否かによって処理を行う単純な二値化処理を実行し、その後、残された輝度値が中間的な部分について、処理時間のかかる細密な二値化処理を実行する。従って、二値化の判断が比較的難しく細密な二値化処理を必要とする部分にのみ当該処理が用いられるので、処理時間を抑えることができる。
また、その判断の難しい中間的な輝度値の部分については、単に一つの閾値を用いて白黒を決定するのではなく、処理対象画素と周辺の相対的な関係に応じて白黒を決定するので、残したい文字等が薄い色の場合や、文字等の背景色が濃い色の場合等においても、文字を見やすい状態として二値化することができる。
また、その処理では、文字の中央部における画素についても、文字の外側の背景まで周辺画素の走査がなされて、上述した判定により黒色と判定されるので、従来の課題である中抜けの問題を解消することができる。
また、当該処理では、注目画素と周辺画素の濃度差が所定の閾値よりも大きくなる場合が1回発生した段階では注目画素の白黒を最終決定せず、かかる場合が複数回発生した時点で白黒を決定する。通常、画像に発生する突発的なノイズというものは周辺との濃度差が大きいが広い範囲に亘って存在しないので、ノイズの存在のみで注目画素と周辺画素の濃度差が所定の閾値よりも大きくなる場合が複数回発生する可能性は低い。従って、本画像処理装置2では、ノイズの悪影響を受けずらいという効果も得ることができる。
なお、上述のノイズについての効果が得られないが、注目画素と周辺画素の濃度差が所定の閾値よりも大きくなる場合が1回発生した時点で注目画素の白黒を判断するようにしても良い。この場合にも、中抜け防止という効果は得ることができる。
さらに、本画像処理装置2では、白側処理で、二値化対象画像の輝度(濃度)ヒストグラムにおいて、所定割合の度数を規定する輝度幅が所定幅以上になる部分から当該部分の最小頻度の輝度値を閾値候補として検出するので、ヒストグラムにおける谷部や山の裾野部を閾値候補として検出でき、二値化に有効な閾値を自動的に決定することが可能となる。
また、当該閾値候補を、二値化処理の下地除去処理のための閾値に用いることにより、ヒストグラムにおいて山を形成する、二値化後に不要な下地部分や背景部分を、適切に白画素化することが可能となる。
また、下地除去処理において、基本的に最も輝度値の高い閾値候補を閾値として採用し、画像の輝度ヒストグラムが輝度の高い側に偏っていないなど所定条件を満たしている場合に、さらに輝度値の低い閾値候補を閾値として採用するので、二値化後に必要な画像部分を除去してしまう危険を冒すことなく有効な下地除去を実行することができる。
また、下地除去処理において、予め適切な最低閾値Tminを設けてこれ以下の閾値を設定しないようにすることにより、二値化後に必要な部分を除去してしまう危険性を回避している。
以上のような各効果により、本画像処理装置2では、二値化後に残したい部分を識別しやすい状態で残すことができると共に処理時間も抑えた処理が可能となる。
なお、上述の説明では、ヒストグラム作成部21、黒側処理部22、白側処理部23、及び中間処理部27の処理がプログラムに基づいて実行されることとしたが、これらの処理部をハードウェアで構成するようにしても良い。
また、上記実施の形態例では、画像読み取り装置1及び画像処理装置2を含むホストコンピュータからなるシステム構成としたが、本発明に係る画像処理プログラム及び画像処理装置は、当該システム構成に限定されることなく適用することができる。
本発明の保護範囲は、上記の実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶものである。
本発明を適用した画像処理装置の実施の形態例に係る機能構成図である。 生成されるヒストグラムを例示した図である。 典型的なヒストグラム形状を例示した図である。 閾値の選択処理の手順を例示したフローチャートである。 画像の黒成分の量を示すYmin等を説明するための図である。 中間処理部27の処理対象を例示した図である。 差分判定部28及び二値化処理部29が行なう差分判定及び二値化の処理を例示したフローチャートである。 周辺画素の走査の順番を例示した図である。 中間処理部27による処理を説明するための図である。 判定回数Cb及びCwを複数とする効果を説明するための図である。 中間処理部27による処理結果等を例示した図である。 処理速度向上のための走査順を例示した図である。
符号の説明
1 画像読み取り装置、 2 画像処理装置、 21 ヒストグラム作成部、 22 黒側処理部、 23 白側処理部、 24 閾値候補検出部、 25 閾値択一部、 26 背景除去処理部、 27 中間処理部、 28 差分判定部、 29 二値化処理部

Claims (6)

  1. 画素が多値の階調値を有する画像データを二値化する処理をコンピュータに実行させる画像処理プログラムであって、
    前記階調値が所定の黒側閾値よりも低い前記画素を黒画素とする処理、及び又は、前記階調値が所定の白側閾値以上の前記画素を白画素とする処理を実行する前処理ステップと、
    前記前処理ステップで二値化されていない前記画像データの各画素について、処理対象の前記画素である注目画素と前記階調値が一定差以上ある画素が1以上検知されるまで、前記注目画素に近い前記画素から、概ね前記注目画素から離れていく方向に、各画素を走査し、当該走査した画素と前記注目画素の前記階調値の差分が前記一定差以上であるか否かを判定し、前記検知された階調値が一定差以上ある画素の値に応じて、前記注目画素の二値化後の値を決定する、中間領域処理ステップとを前記コンピュータに実行させる
    ことを特徴とする画像処理プログラム。
  2. 請求項1において、
    前記中間領域処理ステップにおける各画素の走査が、前記注目画素と階調値が一定差以上ある画素であって、前記注目画素の階調値よりも階調値の小さい画素が2以上検知されるまで、あるいは、前記注目画素と階調値が一定差以上ある画素であって、前記注目画素の階調値よりも階調値の大きい画素が2以上検知されるまで行なわれる
    ことを特徴とする画像処理プログラム。
  3. 請求項1あるいは請求項2において、
    前記前処理ステップにおける前記白側閾値が、
    前記階調値の所定値から、前記階調値の高い順番に前記画素を所定個数ずつグルーピングし、グループ内における最高階調値と最低階調値の差が所定値よりも大きくなる各グループにおいて、同じ階調値を有している前記画素の個数が最も少ない当該階調値を閾値候補として検出し、
    前記検出された閾値候補の中から選択される
    ことを特徴とする画像処理プログラム。
  4. 請求項3において、
    前記検出された閾値候補の中から、最も階調値の高い閾値候補が前記白側閾値として選択される
    ことを特徴とする画像処理プログラム。
  5. 請求項3において、
    前記検出された閾値候補の中で最も階調値の高い閾値候補の階調値が予め定められた所定値以上である場合には、前記階調値の低い画素の個数に応じて、2番目に階調値の高い前記閾値候補が前記白側閾値として選択される
    ことを特徴とする画像処理プログラム。
  6. 画素が多値の階調値を有する画像データを二値化する処理を実行する画像処理装置であって、
    前記階調値が所定の黒側閾値よりも低い前記画素を黒画素とする処理、及び又は、前記階調値が所定の白側閾値以上の前記画素を白画素とする処理を実行し、
    当該処理で二値化されていない前記画像データの各画素について、処理対象の前記画素である注目画素と前記階調値が一定差以上ある画素が1以上検知されるまで、前記注目画素に近い前記画素から、概ね前記注目画素から離れていく方向に、各画素を走査し、当該走査した画素と前記注目画素の前記階調値の差分が前記一定差以上であるか否かを判定し、前記検知された階調値が一定差以上ある画素の値に応じて、前記注目画素の二値化後の値を決定する処理を実行する
    ことを特徴とする画像処理装置。
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