JP4259950B2 - 画像認識装置、画像認識プログラムおよび記録媒体 - Google Patents
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理論的には、低解像度・多階調(あるいは多値)画像と高解像度・2値画像との間に、、サンプリング間隔、量子化レベル数、PSF(点広がり関数:point spread function)のぼけ効果に関して、ある関係が成り立てば、同じ情報量を持つことが知られている(非特許文献10)。
まず、(1)のビットマップのクラスタリングと平均化の方法では、同一の文書画像上に同じ文字について十分な数のサンプルが存在することを仮定している。この仮定は、ヨーロッパ系の言語のように、文字種が少ない場合(アルファベット、数字、記号等を合計しても高々100種類程度)には成立するが、東洋系の言語のように文字種が多い場合(たとえば漢字の場合には数千〜数万)には成立しない場合が多い。
また、前記地形的特徴は、輝度曲面を実際の地形に対応させたときに、周囲よりも輝度が低い「谷または窪地」、周囲よりも輝度が高い「尾根または山頂」、「谷または窪地」と「尾根または山頂」との間に位置する「山腹または鞍部」である。
また、さらに、色復元手段を備え、前記色復元手段は、前記文字・線図認識手段が認識した前記文字・線図または更に背景の色彩が、前記原画像取得手段が取得した前記原画像における色に近似させて復元されているものである。
また、前記原画像取得手段は、前記原画像がカラー画像であるときは、当該原画像をグレイスケール多値画像に変換するカラー/グレイスケール変換手段を備えたものである。
また、前記地形的特徴は、輝度曲面を実際の地形に対応させたときに、周囲よりも輝度が低い「谷または窪地」、周囲よりも輝度が高い「尾根または山頂」、「谷または窪地」と「尾根または山頂」との間に位置する「山腹または鞍部」である。
また、さらに、色復元手段を備え、前記色復元手段は、前記文字・線図認識手段が認識した前記文字・線図または更に背景の色彩が、前記原画像取得手段が取得した前記原画像における色に近似させて復元されているものである。
また、前記原画像取得手段は、前記原画像がカラー画像であるときは、当該原画像をグレイスケール多値画像に変換するカラー/グレイスケール変換手段を備えたものである。
図1において、パーソナルコンピュータ(PC)110は画像認識装置として動作するもので、CPU111と、メモリ112(ROM1121とRAM1122とからなる)と、ハードディスク装置113と、リムーバブルディスク装置114と、ディスプレイ・インタフェース115と、プリンタ・インタフェース116と、キーボード117と、通信回線100に接続されたネットワーク・インタフェース118とがバス119に接続されて構成されている。
本発明では、画像解析によって得られる多様な特徴を統合して、補間と局所統計量により生成した基本画像を修正する手法を採用することで精度の高い画像認識ができる。
本発明における処理は、(1)の処理に(2)〜(5)の処理を組み合わせて構成することができる。
処理対象画像(多値ビットマップの原画像)から、輝度曲面z=f(x,y)を形成する。この輝度曲面z=f(x,y)の地形的特徴(尾根、峡谷、山頂、窪地、山腹、鞍部)を調べる。なお、原画像がカラービットマップ画像である場合には、原画像をグレイスケールの多値ビットマップ画像に変換し、これを処理対象画像とする。
多値ビットマップ画像中の日本語4文字(C1,C2,C3,C4)を3レベル(高,中,低)で表した場合、当該多値ビットマップ画像が低解像度(たとえば、200dpi程度)でも、文字の特徴は欠落することなく保存されている。
したがって、特に、上述した漢字のように複雑な構造を持つ画像からストロークを抽出するような場合に、上記輝度曲面のレベルを参照することは、極めて効果的である。
たとえば、図9に示したような地形特徴図GioCの「峡谷」部分(黒の部分)は、極小部分が線状または帯状に連続する領域であり「ストロークの長い線分」に相当する。また、「窪地」部分は、極小部分が局在する領域であり「点あるいはストロークが短い線分」に相当する。
なお、「峡谷」の端部近傍に、他の「峡谷」や「窪地」が存在していれば、当該「峡谷」は他の「峡谷」や「窪地」と連続するはずであり、「窪地」の端部近傍に、他の「区窪地」や「峡谷」が存在していれば、当該「窪地」は他の「窪地」や「峡谷」と連続するはずである。したがって、「峡谷」や「峡谷」の周囲画素を参照することで、ストロークを正確に、または改善して作成することもできる。
Wang等の文献(L. Wang and T. Pavlidis、 Direct gray-scale extraction of features for character recognition、 IEEE Transactions on Pattern Analysis and Machine Intelligence、 vol. 15、 no. 10、 pp. 1053-1067、 1993.)で述べられているように、地形的特徴を考察することは、特に、低解像度の画像において有効である。
計算が簡単であり、扱う対象が限定されない(すなわち、どのような文字,線図をも扱うことができる)という一般性を考慮し、以下の処理を施す。
(i)補間により原画像から高解像度多値ビットマップ画像を生成し、この画像に(1)の地形的特徴による欠落ストロークの補完処理を施すことができる。
(ii)原画像から局所統計量による基本画像を生成し、この画像に(1)の地形的特徴による欠落ストロークの補完処理を施すことができる。基本画像とは、図11(A)のように、各画素の輝度値は3レベルの値をとることができ、「ON」(文字・線図を構成する画素、ここでは、z=f(x,y)=1とする)を黒の領域、「OFF」(文字・線図を構成しない画素、ここでは、z=f(x,y)=0とする)を白の領域、「TBD」(文字・線図を構成するか否かが確定されていない画素、ここでは、z=f(x,y)=−1とする)をグレイの領域とした画像である。
(iii)補間により原画像から高解像度多値ビットマップ画像を生成し、この画像から局所統計量による基本画像を生成する。そして、この基本画像に(1)の地形的特徴による欠落ストロークの補完処理を施すことができる。
(1),(2)により欠落したストロークを補完できたとしても、輪郭線がなめらかでないため、文字画像の品質としては、貧弱となることがある。
なめらかな輪郭線の基準として、曲率が小さい(曲率半径が大きい)ことが必要となる。また、輪郭線は、輝度勾配量が極大となるような画素(すなわち、白領域と黒領域との境界)を通過することが前提となる。
そこで、現在では画像処理の標準的手法となっている、Active Contour Model、またはSnakeの手法(D. Williams and M. Shah、 A fast algorithm for active contours and curvature estimation、 CVGIP: Image Understanding、 vol. 55、 no. 1、 pp. 14-26、 1992.)を用いて輪郭線を修正する(図20の修正結果参照)。
人間の視覚にとって気になる点である、水平・垂直方向の線のがたつきや、垂直線と水平線の交差部分の鈍りを補正するために、輪郭の第2の修正を行うこともできる。
(5)画像認識
文字・線図の輪郭が復元または改善されている画像の文字・線図認識を行なう。
《第1実施形態》
図2に第1実施形態の画像認識装置2Aの構成を示す。
第1実施形態では、画像認識装置2Aは、原画像取得手段201、高解像度多値画像生成手段202、基本画像生成手段203、輝度曲面生成手段204、地形的特徴抽出手段205、地形的特徴組み込み手段206、輝度勾配量検出手段207、第1の輪郭修正手段2081、および文字・線図認識手段209を備えている。
原画像取得手段201は原画像取得プログラムにより、高解像度多値画像生成手段202は高解像度多値画像生成プログラムにより、基本画像生成手段203は基本画像生成プログラムにより、輝度曲面生成手段204は輝度曲面生成プログラムにより、地形的特徴抽出手段205は地形的特徴抽出プログラムにより、地形的特徴組み込み手段206は地形的特徴組み込みプログラムにより、輝度勾配量検出手段207は輝度勾配量検出プログラムにより、第1の輪郭修正手段2081は第1の輪郭修正プログラムにより、文字・線図認識手段209(パターン認識手段2091,パターン保存手段2092)は文字・線図認識プログラムにより、それぞれ実現することができる。
なお、図2には、文字・線図認識手段209には、文字・線図認識手段209が認識した画像を出力する画像出力手段30が接続されている。
第1実施形態では、高解像度多値画像生成手段202は、原画像抽出手段11が取得した原画像から、当該原画像の解像度よりも高い解像度の多値画像を生成することができる。
基本画像生成手段203は、高解像度多値画像生成手段202が生成した多値画像から、各画素の周囲画素を参照した統計情報に基づき、(a)文字・線図を構成する画素と、(b)文字・線図を構成しない画素と、(c)文字・線図を構成するか否かが確定されていない画素とから基本画像を生成することができる。
地形的特徴抽出手段205は、輝度曲面生成手段204が生成した輝度曲面f(x,y)の地形的特徴(尾根、峡谷、山頂、窪地、山腹)を抽出することができる。
そして、地形的特徴組み込み手段206は、(c)文字・線図を構成するか否かが確定されていない画素が、輝度曲面f(x,y)のうち「峡谷」(極小部分が線状または帯状に連続する領域)または「窪地」(極小部分が局在する領域)に含まれるときは、当該画素が文字・線図を構成するものとして、文字・線図を再現または改善した2値画像を生成することができる。
第1の輪郭修正手段2081は、輝度勾配量検出手段207が検出した各画素の輝度勾配量により地形的特徴組み込み手段206が作成した文字・線図を再現または改善した2値画像中の文字・線図の輪郭を修正することができる。
文字・線図認識手段209は、第1の輪郭修正手段2081により文字・線図の輪郭が修正された画像の文字・線図認識を行なう。すなわち、パターン認識手段2091は、パターン保存手段2092に保存された文字・線図パターンを参照して文字・線図認識を行なう。
画像出力手段30は、表示装置、印刷装置またはネットワークを介して接続された外部装置に出力することができる。
図3に第2実施形態の画像認識装置2Bの構成を示す。
第2実施形態では、画像認識装置2Bは、画像認識装置2Aの各構成要素に加えて、第1の輪郭修正手段2081の直後に第2の輪郭修正手段2082を備えている。第2の輪郭修正手段2082は第2の輪郭修正プログラムにより実現することができる。
図4に第3実施形態の画像認識装置2Cの構成を示す。
第3実施形態では、画像認識装置2Cは、画像認識装置2Bの各構成要素に加えて、原画像保存手段210および色復元手段211を備えている。原画像保存手段210は、ハードウェアとしての記憶装置と原画像保存プログラムとにより構成され、色復元手段211は色復元プログラムにより実現することができる。
図5に第4実施形態の画像認識装置2Dの構成を示す。
第4実施形態では、画像認識装置2Dは、画像認識装置2Aと同様、原画像取得手段201、高解像度多値画像生成手段202、基本画像生成手段203、輝度曲面生成手段204、地形的特徴抽出手段205、地形的特徴組み込み手段206、輝度勾配量検出手段207、第1の輪郭修正手段2081、および文字・線図認識手段209を備えている。
本実施形態では、輝度曲面生成手段204は、高解像度多値画像生成手段202が生成した多値画像から、輝度曲面f(x,y)を生成する。
図6に第5実施形態の画像認識装置2Eの構成を示す。
第5実施形態では、画像認識装置2Eは、画像認識装置2Dの各構成要素に加えて、第1の輪郭修正手段2081の直後に第2の輪郭修正手段2082を備えている。
図7に第6実施形態の画像認識装置2Fの構成を示す。
第6実施形態では、画像認識装置2Fは、画像認識装置2Eの各構成要素に加えて、原画像保存手段210および色復元手段211を備えている。
《補間と局所統計量による基本画像の生成》
基本画像の生成は、次のような手順で行われる。
まず、原画像取得手段201は、原画像(多値ビットマップ画像)を取得し(S101)、この取得した画像(多値ビットマップ画像)がグレイスケール画像であるならば(S102の「NO」)、これをそのまま処理対象画像とする。取得した画像がカラー画像ならば(S102の「YES」)、原画像をグレイスケール画像IOに変換する(S103)。
また、高解像度多値画像IHから、局所統計量をもとに基本画像FHを生成する(S106)。
FH(x,y)=1:「ON」(前景、あるいは、文字のストローク)、
FH(x,y)=0:「OFF」(背景)、
FH(x,y)=−1:「TBD」(「ON」の可能性があり、後で地形的特徴によって決定する)、
の3値の何れかをとる画像を生成する。
具体的には、高解像度多値画像IH(x,y)について、処理対象となる画素を中心とするウィンドウ(処理領域:たとえば3×3画素,5×5画素等)内で計算される、輝度の平均μ(x,y)と標準偏差σ(x,y)をもとに、基本画像FH(x,y)を次のような規則で設定する。
(2)μ(x,y)+k0σ(x,y)<IH(x,y)<μ(x,y)+k1σ(x,y)(ただし、k0<k1)で、かつ、(x,y)の近傍にFH(x,y)が「ON」の画素が存在するならば、FH(x,y)=−1(「TBD」に設定)とする。
(3)その他の場合には、FH(x,y)=0(「OFF」に設定)とする。
実際には、同じストロークでもサンプリング位置により、輝度が大きく異なる。図12(B),(C)は図12(A)に示したグレイスケール原画像Ioの垂直方向のスキャンラインA,Bに沿った輝度のプロファイルである。図12(B),(C)に示されるように、特に、水平方向のストロークが密集している個所で、その傾向が著しい。したがって、(2)の場合(FH(x,y)=−1(「TBD」))には、IH(x,y)からFH(x,y)を決定するための処理領域(ウィンドウ)の大きさは、その上下左右t画素以内(tは解像度の拡大率に応じて決められるパラメータ)とすればよい。
処理対象となるグレイスケール画像(多値画像)IOから、輝度曲面z=f(x,y)を生成して(S107)、輝度曲面z=f(x,y)上の地形的特徴(尾根、峡谷、山頂、窪地、山腹)を抽出する(S108)。
ここでは、白が黒よりもzの値が大きいものとして定義する。ストロークの補完にとって重要な特徴は、zの値が局所的に小さい部分、すなわち、峡谷(f(x,y)が1方向で極小)と窪地(f(x,y)が全ての方向で極小)である。
基本画像FH(x,y)が値「TBD」を持つ画素について、グレイスケール画像(多値画像)IOでの対応する画素が、「峡谷」または「窪地」であれば、基本画像FH(x,y)を「ON」に、そうでなければ「OFF」に設定しなおす。すなわち、輝度曲面z=f(x,y)から得られる特徴を、基本画像FH(x,y)から得られる画像に優先させている。
しかし、図13の画像では、文字のストロークは十分に復元されているが、輪郭がなめらかでないため、文字画像の品質としては、明らかに貧弱である。
すでに述べたように、なめらかな輪郭線の基準として、曲率が小さい(曲率半径が大きい)ことが必要となる。また、輪郭線は、輝度勾配量が極大となるような画素(すなわち、白領域と黒領域との境界)を通過することが前提となる。
ここで、Econt(≧0)は曲線の収縮を防ぎ点列が等間隔に配置されるようにするための項、Ecurv(≧0)は点列の曲率が小さくなるようにするための項、Eimage(≦0)は画像IH上の勾配量を大きくするための項で、初めに計算しておいた輝度勾配量GHを使って、−GH(v(s))と表わすことができる。図14に輝度勾配量GHの例を示す。図14では、輝度勾配量GHが大きくなればなるほど高濃度となるように表示してある。図14に示されるように、文字の輪郭部分の輝度勾配量が大きくなっていることがわかる。
基本画像FHから得られる輪郭線(「ON」画素の境界)のそれぞれにActive Contourアルゴリズムを使って、輪郭を修正する。全ての輪郭線について修正を行った後、ベクトル−ラスター変換によって、輪郭線から2値画像を生成する。
Active Contourのアルゴリズムによって文字画像の品質は格段に向上するが、水平・垂直方向の線のがたつきや、垂直線と水平線の交差部分の鈍りが観察される。
いま、処理対象の閉輪郭線を点列P=(p(0),p(1),・・・,p(n−1))で表わすものとする。ただし、点列Pのpの括弧内の添え字は、便宜上付したものである。すなわち、点p(i)の添え字値iは、一般には、0〜n−1とならならないことを考慮して、i>nならばp(i)=p(i−n)、i<0、ならばp(i)=p(i+n))とする。
(jπ/2)−δ≦θ≦(jπ/2)+δ
(ただし、δはπ/2に比べて十分に小さいパラメータ、j=0,1,2,3)
ならば、L(i)=jとする。すなわち、点p(i)の接線方向が、ほぼ0°,90°,180°,270°に近ければ、点p(i)にL(i)=0,1,2,3の値を与える。
すなわち、水平方向に近い接線を持つ点pはラベル0または2、垂直方向に近い接線を持つ点はラベル1または3、それ以外の点はラベル−1を持つ。
このようにして、点列Pから、レベルの系列(L(0),L(1),・・・,L(n−1))が得られる。同じラベルを持つ一連の点を1つのクラスタとしてまとめることにより、図18(A)に示すように、点列Pをクラスタ分けできる。
Cj=(p(kj),p(kj+1),・・・,p(kj+mj−1))
とすると、
j−1番目とj+1番目のクラスタとの間には、
kj=kj−1+mj−1,kj+1=kj+mj
という関係があり、
L(kj−1+mj−1)≠L(kj)=L(kj+1)
=・・・=L(kj+mj−1)≠L(kj+1)
という性質を満たす。
クラスタCjについて、水平・垂直方向の線のがたつきを修正する。L(kj)=0,または、2、すなわち、水平方向に近い接線をもつクラスタならば、Cjの各点のy座標Y(kj+i)(i=0,1,・・・,mj−1)の分布から、そのモードMを求める。
L(kj)=1、または、3の場合は、x座標について同様の処理を行う。
次に、垂直線と水平線の交差部分の鈍りを整形する。接線方向が水平・垂直以外の点のクラスタCjが、互いに垂直な接線方向を持つ点のクラスタに囲まれている、すなわち、L(kj−1)≧0、L(kj)<0、L(kj+1)>0、L(kj−1)≠(kj+1)とする。
全ての輪郭線について修正を行った後、ベクトル−ラスター変換によって、輪郭線から2値画像を生成する。以上の処理フローを図17に示す。
図19(A)に示す処理前の輪郭線(画素列)の凹凸やコーナ部分(符号CNRで示す)の鈍りは、図19(B)に示す輪郭線では緩和されていることがわかる。
上記の処理を終えた画像を、画像認識プログラムGRPにより認識を行なう(S112)。
30 画像出力手段
100 通信回線
110 PC(パーソナルコンピュータ)
111 CPU
112 メモリ
113 ハードディスク装置
114 リムーバブルディスク装置
115 ディスプレイ
116 プリンタ
117 キーボード
118 ネットワーク・インタフェース
119 バス
201 原画像取得手段
202 高解像度多値画像生成手段
203 基本画像生成手段
204 輝度曲面生成手段
205 地形的特徴抽出手段
206 地形的特徴組み込み手段
207 輝度勾配量検出手段
209 文字・線図認識手段
210 原画像保存手段
211 色復元手段
1121 ROM
1122 RAM
2011 カラー/グレイスケール変換手段
2081 第1の輪郭修正手段
2082 第2の輪郭修正手段
2091 パターン認識手段
2092 パターン保存手段
Claims (10)
- 多値ビットマップの原画像を取得する原画像取得手段と、
前記原画像取得手段が取得した前記原画像から、当該原画像よりも高解像度の多値画像を生成する高解像度多値画像生成手段と、
前記原画像取得手段が取得した前記原画像から、xy座標が画素座標、z座標が輝度である曲面を生成する輝度曲面生成手段と、
前記輝度曲面生成手段が生成した輝度曲面の地形的特徴を抽出する地形的特徴抽出手段と、
前記高解像度多値画像の各画素における輝度勾配量を検出する輝度勾配量検出手段と、
前記高解像度多値画像から、当該高解像度多値画像の各画素の周囲画素を参照した統計情報に基づき、(a)文字・線図を構成する画素と、(b)文字・線図を構成しない画素と、(c)文字・線図を構成するか否かが確定されていない画素とからなる基本画像(地形的特徴の組み込みがなされる画像)を生成する基本画像生成手段と、
前記高解像度多値画像に含まれる文字・線図の輪郭を構成する画素であって、前記基本画像の前記(c)文字・線図を構成するか否かが確定されていない画素が、前記輝度曲面のうち極小部分が線状または帯状に連続する領域または前記極小部分が局在する領域に含まれるときは、当該画素を黒画素に設定し、前記領域に含まれないときには当該画素を白画素に設定して、2値画像を生成する地形的特徴組み込み手段と、
前記地形的特徴組み込み手段が生成した2値画像について、前記輝度勾配量検出手段が検出した各画素の輝度勾配量に基づいて、修正する第1の輪郭修正手段と、
前記第1の輪郭修正手段が修正した前記画像中の文字・線図の輪郭を構成する画素列を、接線方向に基づいてクラスタリングし、各クラスタについて前記輪郭を円滑化するとともに角部の角度を鮮明化し、前記輪郭を修正する第2の輪郭修正手段と、
前記第2の輪郭修正手段により文字・線図の輪郭が修正された画像の、当該文字・線図を文字コード・ベクトル線図として認識する文字・線図認識手段と、
を備えたことを特徴とする画像認識装置。 - 前記地形的特徴は、輝度曲面を実際の地形に対応させたときに、周囲よりも輝度が低い「谷または窪地」、周囲よりも輝度が高い「尾根または山頂」、「谷または窪地」と「尾根または山頂」との間に位置する「山腹または鞍部」であることを特徴とする請求項1に記載の画像認識装置。
- さらに、色復元手段を備え、
前記色復元手段は、前記文字・線図認識手段が認識した前記文字・線図または更に背景の色彩が、前記原画像取得手段が取得した前記原画像における色に近似させて復元されていることを特徴とする請求項1または2に記載の画像認識装置。 - 前記原画像取得手段は、前記原画像がカラー画像であるときは、当該原画像をグレイスケール多値画像に変換するカラー/グレイスケール変換手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の画像認識装置。
- 多値ビットマップの原画像を取得する原画像取得手段と、
前記原画像取得手段が取得した前記原画像から、当該原画像よりも高解像度の多値画像を生成する高解像度多値画像生成手段と、
前記高解像度多値画像生成手段が生成した前記高解像度多値画像から、xy座標が画素座標、z座標が輝度である曲面を生成する輝度曲面生成手段と、
前記輝度曲面生成手段が生成した輝度曲面の地形的特徴を抽出する地形的特徴抽出手段と、
前記高解像度多値画像生成手段が生成した高解像度多値画像の各画素における輝度勾配量を検出する輝度勾配量検出手段と、
前記高解像度多値画像から、当該高解像度多値画像の各画素の周囲画素を参照した統計情報に基づき、(a)文字・線図を構成する画素と、(b)文字・線図を構成しない画素と、(c)文字・線図を構成するか否かが確定されていない画素とからなる基本画像(地形的特徴の組み込みがなされる画像)を生成する基本画像生成手段と、
前記高解像度多値画像に含まれる文字・線図の輪郭を構成する画素であって、前記基本画像の前記(c)文字・線図を構成するか否かが確定されていない画素が、前記輝度曲面のうち極小部分が線状または帯状に連続する領域または前記極小部分が局在する領域に含まれるときは、当該画素を黒画素に設定し、前記領域に含まれないときには当該画素を白画素に設定して、2値画像を生成する地形的特徴組み込み手段と、
前記地形的特徴組み込み手段が生成した2値画像について、前記輝度勾配量検出手段が検出した各画素の輝度勾配量に基づいて、修正する第1の輪郭修正手段と、
前記第1の輪郭修正手段が修正した前記画像中の文字・線図の輪郭を構成する画素列を、接線方向に基づいてクラスタリングし、各クラスタについて前記輪郭を円滑化するとともに角部の角度を鮮明化し、前記輪郭を修正する第2の輪郭修正手段と、
前記第2の輪郭修正手段により文字・線図の輪郭が修正された画像の、当該文字・線図を文字コード・ベクトル線図として認識する文字・線図認識手段と、
を備えたことを特徴とする画像認識装置。 - 前記地形的特徴は、輝度曲面を実際の地形に対応させたときに、周囲よりも輝度が低い「谷または窪地」、周囲よりも輝度が高い「尾根または山頂」、「谷または窪地」と「尾根または山頂」との間に位置する「山腹または鞍部」であることを特徴とする請求項5に記載の画像認識装置。
- さらに、色復元手段を備え、
前記色復元手段は、前記文字・線図認識手段が認識した前記文字・線図または更に背景の色彩が、前記原画像取得手段が取得した前記原画像における色に近似させて復元されていることを特徴とする請求項5または6に記載の画像認識装置。 - 前記原画像取得手段は、前記原画像がカラー画像であるときは、当該原画像をグレイスケール多値画像に変換するカラー/グレイスケール変換手段を備えたことを特徴とする請求項5乃至7の何れかに記載の画像認識装置。
- コンピュータを、請求項1乃至8に記載の各手段として機能させることを特徴とする画像認識プログラム。
- 請求項9に記載の画像認識プログラムを格納した記録媒体。
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