JP2004165969A - 画像処理装置および画像処理プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】縦横の解像度が異なる画像が入力された場合であっても、適切に傾き補正処理を行なうことのできる画像処理装置を提供する。
【解決手段】画像処理装置は、ステップS101で入力した画像データより解像度データを抽出し(S103)、画像の縦横の解像度が異なる場合は(S105でNO)、入力した画像データに対して、縦横の解像度を一致させるような解像度変換処理を実行する(S107)。次に、縦横の解像度が一致した画像より、画像の傾きを検出し(S109)、傾きに応じて、縦横の解像度が一致した画像データを回転する(S111)。そして、回転させた画像データに対して、再度、縦横の解像度を元の解像度に戻すための解像度変換処理を実行する(S113)。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は画像処理装置および画像処理プログラムに関し、特に、入力された画像データに対して傾き補正処理を行なう画像処理装置および画像処理プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
スキャナだけではなく、ファクシミリから読込まれた画像データについても、コンピュータ上で取扱う機会が増加している。
【0003】
ファクシミリから読込まれた画像データは、ファクシミリの画像読込モードによって縦横の解像度が異なる場合がある。例えば、スーパーファインモードで読込んだファクシミリ画像の縦横の解像度は、200dpi×400dpiとなっている。
【0004】
また、スキャナから読込まれた画像の縦横の解像度は一致していることが多いが、縦横の読取解像度をそれぞれ個別に設定できるものもある。
【0005】
従来より、このように読込まれた画像データの傾きを補正する傾き補正の処理として様々な方法が提案されている。例えば、特許文献1は、様々な走査方向において、読込まれた画像のラインごとの累積ヒストグラムを作成して、「走査方法と傾き角度とが一致した場合は累積ヒストグラムに明確なピークが発生する」という性質を利用して傾き角度を検出する。そして、検出された傾き角度に基づいて読込まれた画像を回転することによって傾きを補正する傾き補正装置について開示している。
【0006】
また、特許文献2もまた、同様の方法で傾き角度を検出し、読込まれた画像の傾き補正を行なうファクシミリ装置について開示している。
【0007】
また、特許文献3は、読取った画像データから矩形領域となる罫線を検出し、この罫線の角度ずれを検出することで傾き角度を検出し、傾きを補正するファクシミリ装置について開示している。
【0008】
上述の特許文献1〜3などに開示されている傾き補正の処理は、読込まれた画像の縦横の解像度が一致している、すなわち、読込まれた画像の横方向の傾き角度と縦方向の傾き角度とが一致していることを前提とする処理である。例えば、読込まれた画像の傾き角度が、図20のようになっている場合、画像を時計まわりに角度θだけ回転することによって、縦方向および横方向の傾きを同時に補正できる。
【0009】
【特許文献1】
特公昭62−52337号公報
【0010】
【特許文献2】
特開平8−23439号公報
【0011】
【特許文献3】
特開2001−320554号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図21に示すように、読込まれた画像の縦方向の解像度が横方向の解像度の1/2である場合には、横方向の傾き角度は(θ−α)、縦方向の傾き角度は(θ+β)と、縦横方向の傾き角度が異なっている。このような画像に対して上述の傾き補正の処理を行なった場合、つまり、横方向の傾きを補正するように画像を角度(θ−α)だけ回転させても、縦方向の傾きは、(θ+β)−(θ−α)=(α+β)だけ残ったままになってしまうという問題がある。また、縦方向の傾きを補正するように画像を回転した場合も同様の問題がある。
【0013】
上述の処理について、具体例として実際の画像の適用した場合について図を挙げて説明する。図22は、縦横の解像度が異なった、傾いた画像の具体例を示す図である。図22は、具体的には、ファクシミリで読込んだ縦横の解像度が200dpi×400dpiの画像であって、傾いている場合の画像の図である。このような縦横の解像度が異なった傾いている画像に対して、上述のような傾き補正の処理を行なった結果の画像の具体例を、図23に示す。図23を参照して、図22に示す縦横の解像度が異なった傾いている画像に対して上述の傾き補正の処理を行なうことで、横方向の傾きは解消される。しかしながら、縦方向の傾き(ずれ)は解消されないという問題が発生する。
【0014】
なお、このような場合、図23に示される補正後の画像に対して、さらに行もしくはブロック単位で横方向に少しずつシフトすることによって、縦方向の傾きを補正することも可能である。しかし、この方法では、もともと斜めになっている文字や線を単純に横にシフトさせるだけであるので、画質が劣化するという問題もある。
【0015】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであって、縦横の解像度が異なる画像が入力された場合であっても、画質を劣化させることなく適切に傾き補正処理を行なうことのできる画像処理装置および画像処理プログラムを提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のある局面に従うと、画像処理装置は、入力された画像の縦と横との解像度を抽出する抽出手段と、抽出された画像の縦と横との解像度が等しいか否かを判別し、縦と横との解像度が異なる場合、縦と横との解像度が等しくなるように、縦と横とのいずれか一方の解像度を他方の解像度と同じ解像度に解像度変換する第1の解像度変換手段と、入力された画像の傾きを検出する検出手段と、第1の解像度変換手段で解像度変換された画像を、検出手段で検出された画像の傾きに応じて回転させて傾き補正する傾き補正手段と、傾き補正手段で傾き補正された画像の、第1の解像度変換手段で解像度変換された一方の解像度を、元の解像度に解像度変換する第2の解像度変換手段とを備える。
【0017】
上記目的を達成するために、本発明の他の局面に従うと、画像処理装置は、入力された画像の縦と横との解像度を抽出する抽出手段と、抽出された画像の縦と横との解像度が等しいか否かを判別し、縦と横との解像度が異なる場合、縦と横との解像度が等しくなるように、縦と横とのいずれか一方の解像度を他方の解像度と同じ解像度に解像度変換する第1の解像度変換手段と、入力された画像の傾きを検出する検出手段と、第1の解像度変換手段で解像度変換された画像を、検出手段で検出された画像の傾きに応じて回転させて傾き補正する傾き補正手段と、傾き補正手段で傾き補正された画像の、第1の解像度変換手段で解像度変換された一方の解像度を、所望の解像度に解像度変換する第2の解像度変換手段とを備える。
【0018】
また、上述の第1の解像度変換手段は、画像の縦と横との解像度のうち低い方の解像度が所定の解像度よりも低い場合、低い方の解像度を他方の解像度と同じ解像度に解像度変換し、低い方の解像度が所定の解像度よりも高い場合、高い方の解像度を低い方の解像度と同じ解像度に解像度変換することが望ましい。
【0019】
上記目的を達成するために、本発明のさらに他の局面に従うと、画像処理装置は、入力された画像の縦と横との解像度を抽出する抽出手段と、抽出された画像の縦と横との解像度が等しいか否かを判別し、縦と横との解像度が異なる場合、縦と横との解像度を、各々予め定められた特定の解像度に解像度変換する第1の解像度変換手段と、入力された画像の傾きを検出する検出手段と、第1の解像度変換手段で解像度変換された画像を、検出手段で検出された画像の傾き角度分、検出された傾きに対して逆方向に回転させて傾き補正する傾き補正手段と、傾き補正手段で傾き補正された画像の、第1の解像度変換手段で解像度変換された縦と横との解像度を、各々元の解像度に解像度変換する第2の解像度変換手段とを備える。
【0020】
上記目的を達成するために、本発明のさらに他の局面に従うと、画像処理プログラムは、入力された画像の縦と横との解像度を抽出する抽出ステップと、抽出された画像の縦と横との解像度が等しいか否かを判別し、縦と横との解像度が異なる場合、縦と横との解像度が等しくなるように、縦と横とのいずれか一方の解像度を他方の解像度と同じ解像度に解像度変換する第1の解像度変換ステップと、第1の解像度変換ステップで解像度変換された画像を、所定の角度回転させて傾き補正する傾き補正ステップと、傾き補正ステップで傾き補正された画像の、第1の解像度変換ステップで解像度変換された一方の解像度を、元の解像度に解像度変換する第2の解像度変換ステップとをコンピュータに実行させる。
【0021】
上記目的を達成するために、本発明のさらに他の局面に従うと、画像処理プログラムは、入力された画像の縦と横との解像度を抽出する抽出ステップと、抽出された画像の縦と横との解像度が等しいか否かを判別し、縦と横との解像度が異なる場合、縦と横との解像度を、各々予め定められた特定の解像度に解像度変換する第1の解像度変換ステップと、第1の解像度変換ステップで解像度変換された画像を、所定の傾き角度分回転させて傾き補正する傾き補正ステップと、傾き補正ステップで傾き補正された画像の、第1の解像度変換ステップで解像度変換された縦と横との解像度を、各々元の解像度に解像度変換する第2の解像度変換ステップとをコンピュータに実行させる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
【0023】
図1は、本発明の実施の形態における画像処理システムの構成の具体例を示す図である。図1を参照して、本実施の形態における画像処理システムは、画像入力装置100と、画像処理装置200と、画像記憶装置300と、画像出力装置400とを含み、それぞれの装置は通信回線を介してデータのやり取りを行なう。
【0024】
スキャナ等に代表される画像入力装置100で読込まれた画像データは、コンピュータ等に代表される画像処理装置200に送られる。次に、画像処理装置200において、画像データに対して傾き補正等の適切な処理が施され、ハードディスク等に代表される画像記憶装置300に記憶される。あるいは、プリンタ等に代表される画像出力装置400に送られ、画像出力装置400から出力される。
【0025】
本実施の形態における画像処理システムは、図1に示す4つの装置を含むシステムであるものとして以降の説明を行なうが、上の4つの装置は、各々独立した装置に限定されず、例えばファクシミリ装置やスキャナや複写機やMFP(Multi Function Peripherals)等の、1つの装置に含まれていても構わない。
【0026】
図2は、図1に示される画像処理装置200の構成を示すブロック図である。図2に示されるように、画像処理装置200は、CPU(Central Processing Unit)201によって制御され、I/F(インタフェース)207を介して画像入力装置100から入力された画像データの処理を行なう。また、I/F207を介して、処理を施した画像データを画像記憶装置300や画像出力装置400へ出力する。
【0027】
CPU201で実行されるプログラムは、記憶部であるHDD(Hard Disk Drive)202またはROM(Read Only Memory)203に記憶される。そして、RAM(Random Access Memory)204は、CPU201でプログラムが実行される際の一時的な作業領域となる。また、RAM204は、以下の処理で一時的な記憶領域であるメモリ領域ともなる。ユーザは、キーボードやマウス等の入力部(Input Unit)205から情報や指示を入力する。また、画像入力装置100から受付けた画像やその処理結果等はディスプレイ206に表示される。なお、図2に示される構成は一般的なパーソナルコンピュータの構成であって、画像処理装置200の構成は図2に示される構成に限定されない。
【0028】
図3は、図2に示す画像処理装置200の機能ブロック図であり、画像処理装置200におけるデータの流れを詳細に示した図である。図3において点線の矢印は画像データの流れを示し、実線の矢印はその他のデータの流れを示す。
【0029】
図3を参照して、画像入力装置100から入力された画像データは、I/F207で画像処理装置200に取込まれ、解像度抽出部211と第1の解像度変換部213とにそれぞれ送られる。
【0030】
解像度抽出部211は、I/F207から受取った画像データに基づいて、画像の縦横の解像度データを抽出する。そして、解像度抽出部211は、抽出した解像度データを解像度判定部212に送る。
【0031】
解像度判定部212は、解像度抽出部211から受取った解像度データに基づいて、縦方向と横方向との解像度が一致しているか否かを判定する。そして、解像度判定部212は、その判定結果を解像度判定データとして、第1の解像度変換部213および第2の解像度変換部216に送る。
【0032】
第1の解像度変換部213は、解像度判定部212から受取った解像度判定データに基づいて、画像の縦横の解像度が一致している場合には、I/F207から受取った画像データをそのまま傾き角度検出部214と画像回転部215とにそれぞれ送る。
【0033】
画像の縦横の解像度が異なっている場合には、I/F207から受取った画像データに対して解像度変換処理を行なう。そして、第1の解像度変換部213は、解像度変換処理を行なった画像データを、傾き角度検出部214と画像回転部215とにそれぞれ送る。
【0034】
傾き角度検出部214は、第1の解像度変換部213から受取った画像データを解析し、画像の傾き角度を検出する。そして、傾き角度検出部214は、検出した傾き角度を傾き角度データとして、画像回転部215に送る。
【0035】
画像回転部215は、傾き角度検出部214から受取った傾き角度データに基づいて、第1の解像度変換部213から受取った画像データを回転する。この処理によって、画像回転部215は、画像の回転による傾きを解消するように補正する。そして、画像回転部215は、傾き補正後の画像データを第2の解像度変換部216に送る。
【0036】
第2の解像度変換部216は、解像度判定部212から受取った解像度判定データに基づいて、画像回転部215から受取った傾き補正後の画像データを元の解像度に戻すための解像度変換処理を行なう。そして、第2の解像度変換部216は、解像度変換処理を行なった画像データを、画像記憶装置300に送る。あるいは、傾き補正後の画像データを画像出力装置400に送る。
【0037】
図4は、本発明における傾き補正処理を示すフローチャートである。図4のフローチャートに示される処理は、画像処理装置200のCPU201が、HDD202あるいはROM203に記憶されているプログラムを読出してRAM204上で実行し、図3に示される画像処理装置200の各部を機能させることによって実現される。
【0038】
図4を参照して、始めに、I/F207より、画像入力装置100で読込まれた画像データが入力される(S101)。
【0039】
次に、解像度抽出部211において、ステップS101で入力された画像データ(以降、元画像という)から解像度データが抽出される(S103)。画像の縦と横との解像度は、通常、ファイルのヘッダ部分に記載されている。そこで、ステップS103においては、解像度抽出部211は、画像データのファイルのヘッダ部分に記載されている情報を読取ることによって、当該画像の解像度データを抽出することができる。また、その他の方法で解像度データを抽出してもよい。なお、ステップS103における解像度抽出部211での解像度データの抽出方法は、本発明において限定されるものではない。
【0040】
次に、解像度判定部212において、ステップS103で抽出された解像度データに基づいて、画像の縦横の解像度が一致しているか否かが判定される(S105)。画像の縦横の解像度が異なる場合は(S105でNO)、第1の解像度変換部213において、元画像データに対して、縦横の解像度を一致させるような解像度変換処理が実行される(S107)。ステップS107における解像度変換処理としては様々な処理方法が挙げられ、ここでは、その方法については限定しない。なお、ステップS107における処理については、後にその具体的な処理についてサブルーチンを挙げて説明する。
【0041】
次に、傾き角度検出部214において、ステップS107で解像度変換処理が施され縦横の解像度が一致した画像より、画像の傾きが検出される(S109)。ステップS109における傾きの検出方法としては様々な検出方法が挙げられ、ここでは、その方法については限定しない。その一例として、特公昭62−52337号公報に開示されているような検出方法を用いることもできる。なお、ステップS109における処理については、後にその具体的な処理についてサブルーチンを挙げ、詳細な説明を行なう。
【0042】
次に、画像回転部215において、ステップS109で検出された傾き角度に応じて、ステップS107で解像度変換処理が施され縦横の解像度が一致した画像データが回転される(S111)。ステップS111では、画像回転部215は、縦横の解像度が一致した画像データを、ステップS109で検出された傾き角度分だけ、ステップS109で検出された傾き角度とは逆方向に回転させる。なお、ステップS111における画像の回転方法としては様々な方法が挙げられ、ここでは、その方法については限定しない。例えば、回転後の画像の各画素に対応する元の画像の画素位置を求め、回転後の画像と元の画像とのそれぞれの画素値を対応付けることによって回転後の画像データを取得する方法のような、一般的な方法を用いることができる。なお、ステップS111において回転後の画像の各画素値を計算する際に、さらに補間処理を行なうことで、文字や線の「がたつき」を防止することもできる。
【0043】
次に、第2の解像度変換部216において、ステップS103で抽出された解像度データに基づいて、ステップS111で回転された画像データに対して、再度、縦横の解像度を元の解像度に戻すための解像度変換処理が実行される(S113)。ステップS113における解像度変換処理としては、ステップS107で実行される解像度変換処理と同様の方法が考えられる。なお、ステップS113においては、元の解像度に限定されず、所望の解像度の設定をユーザから受付け、ステップS111で回転した画像データを受付けた所望の解像度にするための解像度変換処理を実行してもよい。
【0044】
さらに、上述のステップS105において、解像度判定部212で、ステップS101で入力した画像の縦横の解像度が一致していると判定された場合は(S105でYES)、傾き角度検出部214において、元画像の傾きが検出される(S115)。ステップS115における傾きの検出方法としては、ステップS109における傾きの検出方法と同様の方法が考えられる。
【0045】
次に、画像回転部215において、ステップS115で検出された傾き角度に応じて、元画像データが回転される(S117)。ステップS117における画像の回転方法としては、ステップS111における画像の回転方法と同様の方法が考えられる。
【0046】
そして、傾き補正処理後の画像データが、I/F207より画像記憶装置300あるいは画像出力装置400に出力され(S119)、処理が終了する。
【0047】
本実施の形態における画像処理装置200は、以上の傾き補正処理を実行することによって、上述のステップS101で図22に示すような縦横の解像度が異なった傾いた画像データが入力された場合、ステップS107において縦横の解像度を一致させるような解像度変換処理を実行し、図5に示すような画像に変換する。さらに、ステップS111では図5に示す画像について回転処理を実行し、図6に示す画像に変換する。そして、ステップS113では図6に示す画像の解像度を元の解像度に戻すための解像度変換処理を実行し、図7に示す画像に変換する。
【0048】
このような処理方法を適用することで、縦横の解像度が異なる画像が入力された場合であっても、傾き角度を正しく検出し、傾き補正を行なうことができる。また、画像の一方向の傾きを補正した後さらにもう一方の傾きを画像のシフトによって補正する方法に比べて、画質の劣化のない、良好な補正結果を得ることができる。
【0049】
次に、上述のステップS107における解像度変換処理について、その一例を図8にフローチャートを示す。
【0050】
図8を参照して、始めに、第1の解像度変換部213において、元画像の縦方向の解像度が予め設定した解像度(例えば200dpi)に等しいか否かが判定される(S201)。
【0051】
元画像の縦方向の解像度が予め設定した解像度に等しい場合には(S201でYES)、第1の解像度変換部213は、元画像の縦方向については変換処理を行なわず、ステップS209に処理を進める。
【0052】
元画像の縦方向の解像度が予め設定した解像度と異なる場合には(S201でNO)、第1の解像度変換部213は、元画像の縦方向の解像度と予め設定した解像度との大小関係に応じて(S203)、元画像の縦方向の解像度を予め設定した解像度に合わせるように元画像の縦方向について拡大あるいは縮小処理を行なう(S205あるいはS207)。
【0053】
さらに、第1の解像度変換部213において、元画像の横方向の解像度が予め設定した解像度に等しいか否かが判定される(S209)。
【0054】
元画像の横方向の解像度が予め設定した解像度に等しい場合には(S209でYES)、第1の解像度変換部213は、元画像の横方向については変換処理を行なわず、処理を終了する。
【0055】
元画像の横方向の解像度が予め設定した解像度と異なる場合には(S209でNO)、第1の解像度変換部213は、元画像の横方向の解像度と予め設定した解像度との大小関係に応じて(S211)、元画像の横方向の解像度を予め設定した解像度に合わせるように元画像の横方向について拡大あるいは縮小処理を行なう(S213あるいはS215)。
【0056】
なお、上述のステップS205、S207、S213あるいはS215で実行する拡大および縮小処理の方法としては、ニアレストネイバー法や線形補間法等の、一般的な方法を用いることができる。
【0057】
本実施の形態の画像処理装置200がステップS107において以上の解像度変換処理を行なうことで、例えば元画像の解像度が300dpi×150dpiであったとき、基準となる解像度を200dpiと設定することで、元画像は200dpi×200dpiに変換されて、元画像の縦横の解像度が一致する。
【0058】
なお、図8のフローチャートにおいては、予め設定した解像度(例えば200dpi)に元画像の縦横の解像度を合わせるように拡大あるいは縮小処理を行なう場合の解像度変換処理について示したが、上述の処理において、元画像の縦方向の解像度と横方向の解像度とが異なる場合にのみ、予め設定した解像度に元画像の縦横の解像度を合わせるように拡大あるいは縮小処理を行なってもよい。
【0059】
さらに、本発明において解像度変換処理の方法は図8に示した方法に限定されない。他の解像度変換処理の具体例として、図9、図10、および図11に示す解像度変換処理が挙げられる。
【0060】
具体的には、図9を参照して、他の解像度変換処理の方法として、元画像の縦方向の解像度と横方向の解像度とを比較して(S401)、縦横の解像度のうち小さい方の解像度に合わせるように、元画像の解像度の大きい方の方向について縮小処理を行なう(S403あるいはS405)方法が挙げられる。
【0061】
また、図10を参照して、他の解像度変換処理の方法として、元画像の縦方向の解像度と横方向の解像度とを比較して(S411)、縦横の解像度のうち大きい方の解像度に合わせるように、元画像の解像度の小さい方の方向について拡大処理を行なう(S413あるいはS415)方法が挙げられる。
【0062】
本実施の形態の画像処理装置200において、このような図9あるいは図10に示す解像度変換処理を行なうことで、元画像の縦方向あるいは横方向のいずれか一方向のみの解像度変換処理を行なうだけで、元画像の縦横の解像度を同じにすることができる。ただし、縦横の解像度を常に小さい方の解像度に合わせる変換処理を行なうと、変換処理後の画像の解像度が小さくなりすぎ、傾きの検出精度が低下する場合もある。また、縦横の解像度を常に大きい方の解像度に合わせる変換処理を行なうと、変換後の画像の解像度が大きくなりすぎ、傾きの補正処理に非常に時間がかかる場合もある。このため、図11に示すさらに他の解像度変換処理が挙げられる。
【0063】
図11を参照して、さらに他の解像度変換処理の方法として、元画像の縦方向の解像度と横方向の解像度とを比較して(S421)、さらに縦横の解像度のうち小さい方の解像度と一定値(例えば、200dpi)とを比較する(S421あるいはS429)。小さい方の解像度が一定値を超えている場合(S423でNO、あるいはS429でNO)、小さい方の解像度に合わせるように、元画像の解像度の大きい方の方向について縮小処理を行なう(S427あるいはS433)。また、小さい方の解像度が一定値未満である場合(S423でYES、あるいはS429でYES)、大きい方の解像度に合わせるように、元画像の解像度の小さい方の方向について拡大処理を行なう(S425あるいはS431)方法が挙げられる。
【0064】
本実施の形態の画像処理装置200において図11に示す解像度変換処理を行なうことで、基準となる解像度を200dpiと設定することで、例えば元画像が300dpi×150dpiであったとき元画像は300dpi×300dpiに変換され、元画像が300dpi×250dpiであったとき元画像は250dpi×250dpiに変換されて元画像の縦横の解像度が一致する。
【0065】
なお、一般的に、小さい方の解像度に合わせて解像度の大きい方の方向について縮小処理を行なうよりも、大きい方の解像度に合わせて解像度の小さい方の方向について拡大処理を行なう方が、補正後の画質がよい。そのため、図11に示す解像度変換処理の場合、図12に示すヒューマンインタフェースであるGUI(graphical user interface)をディスプレイ206等に表示して速度優先モードか画質優先モードかの処理モードの設定の指示をユーザから受付け、速度優先モードが選択された場合には前者の処理を、画質優先モードが選択された場合には後者の処理を行なうようにしてもよい。
【0066】
次に、上述のステップS109における傾きの検出処理について、その一例を図13および図14にフローチャートを示す。図13および図14に示す傾きの検出処理は、特公昭62−52337号公報に開示されている検出方法に若干修正を加えた処理である。
【0067】
始めに、図13を参照して、傾き角度検出部214において、元画像の明度(RGB成分)に基づいて、明度画像が作成される(S301)。ステップS301での明度画像の作成方法については一般的な作成方法を用いることができ、ここではその方法については限定しない。
【0068】
次に、ステップS301で作成された明度画像が縮小される(S303)。ステップS303における縮小処理方法としては様々な方法が挙げられ、ここでは、その方法については限定しない。その一例として、ステップS301で作成された明度画像を複数の矩形領域に分割し、それぞれの矩形領域を平均濃度値に応じて置換える処理方法が挙げられる。このとき、矩形領域のサイズは、解像度や画像の大きさに基づいて決定されることが好ましい。具体的には、矩形領域の短辺の長さが500〜1000画素程度になるように決定されることが好ましい。
【0069】
次に、傾き角度検出部214は、ステップS303で縮小された明度画像に対して、特定のしきい値を用いて2値化処理を行ない、背景画素を0とした、0と1とからなる2値画像を作成する(S305)。ステップS305における2値化処理は、Sobelオペレータ等のオペレータ(フィルタ)を用いて、明度画像に含まれるエッジ成分であるエッジ画素を検出し、検出された全てのエッジ画素に対応する明度の平均値をしきい値として2値化することによって実行される。この方法は、2値化のしきい値となる明度値は文字や図形と背景との境界部分に存在する可能性が高いという性質を利用した方法である。ただし、2値化の方法として、p−タイル法やモード法など一般的な手法を用いてもよい。
【0070】
次に、傾き角度検出部214は、ステップS305で作成された2値画像の中から、文字成分を最も多く含む正方形領域を抽出し、その領域を傾き検出領域とする(S307)。ステップS307において、2値画像の中から正方形領域を抽出することで、その領域を90度回転させることにより、当該画像処理装置200は、同じ傾き角度検出基準を用いて横書き原稿だけでなく縦書き原稿についても傾き補正処理を行なうことができる。また、傾き検出領域のサイズは、縦横500画素程度であることが好ましい。
【0071】
また、ステップS307において正方形領域を抽出する際に、含まれる成分が文字成分であるか否かを判定する方法としては、一般的な領域識別方法を用いることもできる。しかし、本実施の形態においては、文字領域には多くのエッジが含まれるという性質を利用して、エッジ成分を最も多く含む正方形領域を傾き検出領域として抽出することが好ましい。エッジ成分は、上述のステップS305において2値化処理のしきい値を決定する際にすでに抽出されているため、ステップS307ではそのすでに抽出されているエッジ成分を最も多く含む正方形領域を抽出することで、処理を高速化することができる。
【0072】
次に、傾き角度検出部214は、ステップS307で抽出された傾き検出領域内において、検出角度s方向のラインごとに「1」の数をカウントし、各ラインに対する累積ヒストグラムを計算する(S309)。なお、ここでの傾き角度sは、プラス/マイナス10〜15度程度までとして各ラインに対する累積ヒストグラムを計算することが好ましい。一般的に、上述の範囲外の傾きはあり得ないものとされるからである。また、各検出角度s間のピッチとしては、0.2度程度であることが好ましい。
【0073】
さらに、傾き角度検出部214は、ステップS309で計算された累積ヒストグラムに基づいて、検出角度sごとにヒストグラムの起伏度UD1(s)を計算する(S311)。なお、ヒストグラムの起伏度UD1(s)は、次式によって求められる。
【0074】
Figure 2004165969
ただし、上式においてf(i)は、第iライン目における累積カウント数を表わす。
【0075】
傾き角度検出部214は、上述のステップS309,S311の計算を全ての検出角度sについて実行すると(S313でYES)、次に、図14を参照して、傾き検出領域を90度回転する(S321)。
【0076】
次に、傾き角度検出部214は、上述のステップS309,S311と同様の計算を、ステップS321で90度回転した傾き検出領域に対して、全ての検出角度sについて実行し(S323〜S327)、検出角度sごとにヒストグラムの起伏度UD2(s)を得る。
【0077】
そして、傾き角度検出部214は、元の方向の傾き検出領域と90度回転した傾き検出領域とに対して、検出角度sごとに計算された全てのヒストグラムの起伏度UD1(s),UD2(s)の中から最大の値を抽出し、最大のヒストグラムの起伏度となるときの検出角度sを、画像の傾き角度として検出する(S329)。
【0078】
本実施の形態の画像処理装置200において以上の傾きの検出処理を実行することで、横書き原稿だけでなく縦書き原稿についても傾き角度を検出できる。
【0079】
なお、図13および図14に示される傾き検出処理は、元画像がフルカラー画像であってRGB成分を含む画像であることを前提とした場合の処理である。そこで、元画像がRGB成分を含む画像でない場合の傾き検出処理について、処理の具体例を挙げて説明する。
【0080】
図15は、元画像がグレースケール画像である場合の傾き検出処理を示すフローチャートである。図15を参照して、元画像がグレースケール画像である場合は、図13のステップS301で実行される明度画像への変換処理が不要となる。以降の元画像がグレースケール画像である場合の傾き検出処理は、元画像がRGB成分を含む画像である場合の、図13および図14に示される処理と同様の処理である。
【0081】
一方、図16は、元画像がモノクロ2値画像である場合の傾き検出処理を示すフローチャートである。図16を参照して、元画像がモノクロ2値画像である場合は、図13のステップS301に示される明度画像への変換処理に替えて、ステップS301で、傾き角度検出部214において元画像が256階調の画像に変換される。そして、以降の元画像がモノクロ2値画像である場合の傾き検出処理においては、変換された256階調の画像が明度画像と同様に扱われ、図13および図14に示される処理と同様の縮小処理やエッジ抽出処理が実行される。
【0082】
本実施の形態の画像処理装置200においてこのような傾き検出処理を実行することで、元画像がグレースケール画像の場合も、モノクロ2値画像の場合も、フルカラー画像の場合と同様に傾きを検出することができる。また、画像縮小時にはスムージングと同様の効果があるため、ディザ法あるいは誤差拡散法等によるハーフトーン画像のような、傾きを誤検出しやすいモノクロ2値画像に対しても、正しく傾き補正処理を行なうことができる。
【0083】
なお、本実施の形態における画像処理装置200では、ステップS111あるいはS117において画像回転処理を行なう際に、1つの元画像に対して、元画像データを格納する領域と回転処理後の画像データを格納する領域との、2つの画像分のメモリ領域をRAM204のメモリ領域に用意することを前提としている。そこで、以下に、使用するメモリ領域を削減する方法について述べる。
【0084】
図17は、画像回転処理に用いるメモリ領域の割当処理を示すフローチャートである。図17を参照して、始めに、画像回転部215は、1行目から順に、回転処理後の画像データの行yを一時的に格納するメモリ領域を、RAM204のメモリ領域に1行分確保する(S501,S503)。回転処理後の画像データの行yを一時的に格納するメモリ領域について、図18に具体例を示す。図18を参照して、行yを一時的に格納する1行分のメモリ領域500は、回転処理後の画像データの行番号を格納する行番号領域501と、行番号に対応する回転処理後の画像データを格納するデータ領域502とから構成される。そして、画像回転部215は、回転処理後の画像データの行を示す行番号yを、行番号領域501に格納する(S505)。
【0085】
次に、画像回転部215は、回転処理後の行yに対応する元画像の行の座標を計算する(S507)。
【0086】
次に、画像回転部215は、回転処理後の行yに対応する元画像の行の画像データを、メモリ領域500のデータ領域502に格納する(S509)。
【0087】
次に、画像回転部215は、ステップS507で計算した回転処理後の行yに対応する元画像の行の左端のy座標を値ly、右端のy座標を値ryとする(S511,S513)。図19に、回転処理後の行y(図19においては、行yは1行目に示される)に対応する元画像の行の左端のy座標lyと、右端のy座標ryとの具体例を示す。
【0088】
次に、画像回転部215は、回転処理後の画像データの全ての行についてRAM204のメモリ領域に確保されているのメモリ領域の、全ての行番号領域から、値lyより小さく、かつ値ryより小さい全ての行を検索する(S515)。
【0089】
次に、画像回転部215は、検索された行について確保されているメモリ領域の、行番号領域を解放する(S517)。
【0090】
そして、画像回転部215は、回転処理後の画像データの各行に対応する回転処理後の画像データを格納するデータ領域を順次1行ずつ増やして(S519)元画像について全ての行の回転処理が終了するまで上述の処理を繰返し(S521でNO)、回転処理を行なった後の画像データを順次格納していく。
【0091】
本実施の形態の画像処理装置200で上述の画像回転処理に用いるメモリ領域の割当処理を実行することによって、画像回転処理に使用するメモリ領域を削減することができる。
【0092】
なお、本実施の形態においては、画像処理装置200に入力される画像の縦方向あるいは横方向の解像度は、画像全体として各々1種類の解像度であるものとしたが、入力される画像の解像度が、縦方向あるいは横方向に複数種類であってもよい。すなわち、入力される画像として、例えば、1つの画像中に部分的に異なる解像度の領域を含む画像であってもよい。この場合、画像処理装置200においては、各解像度ごとの各領域を抽出して、各領域ごとに個別に上述の傾き補正処理を行なった後に、再度傾き補正された各領域を合成するようにすればよい。
【0093】
さらに、上述の画像処理装置が行なう傾きの補正方法を、プログラムとして提供することもできる。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびメモリカードなどのコンピュータ読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
【0094】
提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどのプログラム格納部にインストールされて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
【0095】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における画像処理システムの構成の具体例を示す図である。
【図2】図1に示される画像処理装置200の構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示す画像処理装置200の機能ブロック図である。
【図4】本発明における傾き補正処理を示すフローチャートである。
【図5】解像度変換処理後の画像の具体例を示す図である。
【図6】回転処理後の画像の具体例を示す図である。
【図7】解像度を元の解像度に戻すための解像度変換処理後の画像の具体例を示す図である。
【図8】ステップS107における解像度変換処理の具体例を示すフローチャートである。
【図9】ステップS107における解像度変換処理の他の具体例を示すフローチャートである。
【図10】ステップS107における解像度変換処理の他の具体例を示すフローチャートである。
【図11】ステップS107における解像度変換処理の他の具体例を示すフローチャートである。
【図12】処理モードの設定をユーザから受付けるためのGUIの具体例を示す図である。
【図13】ステップS109における傾きの検出処理を示すフローチャートである。
【図14】ステップS109における傾きの検出処理を示すフローチャートである。
【図15】元画像がグレースケール画像である場合の傾き検出処理を示すフフローチャートである。
【図16】元画像がモノクロ2値画像である場合の傾き検出処理を示すフローチャートである。
【図17】画像回転処理に用いるメモリ領域の割当処理を示すフローチャートである。
【図18】回転処理後の画像データの行yを一時的に格納するメモリ領域の具体例を示す図である。
【図19】回転処理後の行yに対応する元画像の行の左端のy座標lyと、右端のy座標ryとの具体例を示す図である。
【図20】読込まれた画像の縦横の解像度が一致している場合の、画像の傾き角度の具体例を示す図である。
【図21】読込まれた画像の縦横の解像度が異なっている場合の、画像の縦横方向の傾き角度の具体例を示す図である。
【図22】縦横の解像度が異なった、傾いた画像の具体例を示す図である。
【図23】縦横の解像度が異なった、傾いた画像に対して、従来の傾き補正の処理を行なった結果の画像の具体例を示す図である。
【符号の説明】
100 画像入力装置、200 画像処理装置、201 CPU、202 HDD、203 ROM、204 RAM、205 入力部、206 ディスプレイ、207 I/F、211 解像度抽出部、212 解像度判定部、213 第1の解像度変換部、214 傾き角度検出部、215 画像回転部、216 第2の解像度変換部、300 画像記憶装置、400 画像出力装置、500 メモリ領域、501 行番号領域、502 データ領域。

Claims (6)

  1. 入力された画像の縦と横との解像度を抽出する抽出手段と、前記抽出された前記画像の縦と横との解像度が等しいか否かを判別し、前記縦と横との解像度が異なる場合、前記縦と横との解像度が等しくなるように、前記縦と横とのいずれか一方の解像度を他方の解像度と同じ解像度に解像度変換する第1の解像度変換手段と、
    前記入力された画像の傾きを検出する検出手段と、
    前記第1の解像度変換手段で解像度変換された画像を、前記検出手段で検出された前記画像の傾きに応じて回転させて傾き補正する傾き補正手段と、
    前記傾き補正手段で傾き補正された画像の、前記第1の解像度変換手段で解像度変換された一方の解像度を、元の解像度に解像度変換する第2の解像度変換手段とを備える、画像処理装置。
  2. 入力された画像の縦と横との解像度を抽出する抽出手段と、前記抽出された前記画像の縦と横との解像度が等しいか否かを判別し、前記縦と横との解像度が異なる場合、前記縦と横との解像度が等しくなるように、前記縦と横とのいずれか一方の解像度を他方の解像度と同じ解像度に解像度変換する第1の解像度変換手段と、
    前記入力された画像の傾きを検出する検出手段と、
    前記第1の解像度変換手段で解像度変換された画像を、前記検出手段で検出された前記画像の傾きに応じて回転させて傾き補正する傾き補正手段と、
    前記傾き補正手段で傾き補正された画像の、前記第1の解像度変換手段で解像度変換された一方の解像度を、所望の解像度に解像度変換する第2の解像度変換手段とを備える、画像処理装置。
  3. 前記第1の解像度変換手段は、前記画像の縦と横との解像度のうち低い方の解像度が所定の解像度よりも低い場合、前記低い方の解像度を他方の解像度と同じ解像度に解像度変換し、前記低い方の解像度が前記所定の解像度よりも高い場合、高い方の解像度を前記低い方の解像度と同じ解像度に解像度変換する、請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 入力された画像の縦と横との解像度を抽出する抽出手段と、前記抽出された前記画像の縦と横との解像度が等しいか否かを判別し、前記縦と横との解像度が異なる場合、前記縦と横との解像度を、各々予め定められた特定の解像度に解像度変換する第1の解像度変換手段と、
    前記入力された画像の傾きを検出する検出手段と、
    前記第1の解像度変換手段で解像度変換された画像を、前記検出手段で検出された前記画像の傾き角度分、前記検出された傾きに対して逆方向に回転させて傾き補正する傾き補正手段と、
    前記傾き補正手段で傾き補正された画像の、前記第1の解像度変換手段で解像度変換された縦と横との解像度を、各々元の解像度に解像度変換する第2の解像度変換手段とを備える、画像処理装置。
  5. 入力された画像の縦と横との解像度を抽出する抽出ステップと、
    前記抽出された前記画像の縦と横との解像度が等しいか否かを判別し、前記縦と横との解像度が異なる場合、前記縦と横との解像度が等しくなるように、前記縦と横とのいずれか一方の解像度を他方の解像度と同じ解像度に解像度変換する第1の解像度変換ステップと、
    前記第1の解像度変換ステップで解像度変換された画像を、所定の角度回転させて傾き補正する傾き補正ステップと、
    前記傾き補正ステップで傾き補正された画像の、前記第1の解像度変換ステップで解像度変換された一方の解像度を、元の解像度に解像度変換する第2の解像度変換ステップとをコンピュータに実行させる、画像処理プログラム。
  6. 入力された画像の縦と横との解像度を抽出する抽出ステップと、
    前記抽出された前記画像の縦と横との解像度が等しいか否かを判別し、前記縦と横との解像度が異なる場合、前記縦と横との解像度を、各々予め定められた特定の解像度に解像度変換する第1の解像度変換ステップと、
    前記第1の解像度変換ステップで解像度変換された画像を、所定の傾き角度分回転させて傾き補正する傾き補正ステップと、
    前記傾き補正ステップで傾き補正された画像の、前記第1の解像度変換ステップで解像度変換された縦と横との解像度を、各々元の解像度に解像度変換する第2の解像度変換ステップとをコンピュータに実行させる、画像処理プログラム。
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