JP2001154173A - 表示装置およびそれを備えた電子機器 - Google Patents

表示装置およびそれを備えた電子機器

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JP2001154173A
JP2001154173A JP33641799A JP33641799A JP2001154173A JP 2001154173 A JP2001154173 A JP 2001154173A JP 33641799 A JP33641799 A JP 33641799A JP 33641799 A JP33641799 A JP 33641799A JP 2001154173 A JP2001154173 A JP 2001154173A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パネル固定枠、液晶パネル、スペーサ、バッ
クライトユニットおよびバックライト固定枠を短い工数
で高精度に位置合わせして製造でき、しかも小型軽量で
信頼性の高い表示装置およびそれを用いた電子機器を提
供する。 【解決手段】 パネル固定枠12とスペーサ30、スペ
ーサ30とバックライト固定枠56、およびバックライ
ト固定枠56とシールドケース64が、それぞれ一辺を
共通にして折り曲げ可能に金属材料により一体形成され
ている。それぞれの共通な一辺の境界線には切り込み部
が設けられている。液晶パネル14は、パネル固定枠1
2とスペーサ30との間において、スペーサ30の位置
決め部30dによって枠部30aとほぼ平行な面内の所
定位置に位置決めされて固定される。バックライトユニ
ット40は、スペーサ30とバックライト固定枠56と
の間においてバックライト固定枠56の位置決め部58
によって底面部57とほぼ平行な面内の所定位置に位置
決めされて固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示装置およびそ
れを備えた電子機器に関する。
【0002】
【背景技術および発明が解決しようとする課題】表示パ
ネルと、その背面側に設けられるバックライトユニット
とを備える表示装置においては、表示パネルとバックラ
イトユニットとの間に配置される固定枠であるスペーサ
と、バックライトユニットの背面側に配置されるバック
ライト固定枠と、備えて表示装置が形成されることが一
般的である。そして、表示パネルがその背面側において
両面テープなどを用いてスペーサに固定され、バックラ
イトユニットがその前面側において両面テープなどを用
いてスペーサに固定されて、表示パネルとバックライト
ユニットとの一体性が保たれて、それらが所定の位置関
係になるようにされている。
【0003】ところが、このような表示装置において
は、表示パネルの表示領域、表示パネルの背面に配置さ
れるスペーサに設けられた開口部、およびバックライト
ユニットを正確に位置合わせして、バックライトユニッ
トからの光が表示パネルの表示領域の全域に及んで、表
示領域全体が良好に目視可能となるようにする必要があ
る。そのため、表示パネルやバックライトユニットのス
ペーサへの両面テープなどによる固定は、微妙な位置合
わせ伴うものとなり、工数が長くなるにもかかわらず、
位置合わせ精度が高くないという問題があった。
【0004】また、表示パネルやバックライトユニット
を両面テープなどによってスペーサに固定すると、両面
テープなどを用いた領域が表示に使用できない領域とな
る。したがって、所定の表示面積を確保するためには、
表示パネルの外形を大きくする必要が生じる。これは電
子機器において要求されることが多い小型軽量化に逆行
してしまう。また、両面テープなどを用いることによ
り、その厚さ分だけ表示装置の厚さが増すとともに、重
量も両面テープ分だけ増加してしまう。さらには、高温
高湿環境下や低温環境下での使用または経時変化等によ
り両面テープの粘着力が低下して、両面テープの剥がれ
が発生し、それによって表示パネルとスペーサやバック
ライトユニットなどとの間で位置ずれが生じて、表示領
域の一部が見えない状態となる可能性もあり、信頼性の
面でも問題であった。
【0005】さらに、スペーサとバックライト固定枠と
の間において位置ずれが起きないように、スペーサおよ
びバックライト固定枠の少なくとも一方の端部を垂直に
折り返して他方の端部と重ね合わせることが行われてい
る。しかしながら、このように端部を折り返して重ね合
わせると、パネル固定枠またはスペーサを形成する板材
の厚さ分だけ、形成された表示装置の額縁領域が増加し
てしまう。
【0006】本発明は、上記のような点に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、下記の少なくとも一つの課
題を解決することができる、表示装置およびそれを用い
た電子機器を提供することにある。
【0007】1)スペーサとバックライト固定枠とを短
い工数で高精度に位置合わせして、製造できる。
【0008】2)表示パネルとスペーサとを短い工数で
高精度に位置合わせして、製造できる。
【0009】3)スペーサとバックライトユニットとを
短い工数で高精度に位置合わせして、製造できる。
【0010】4)外形や重量の増加を伴わずに、短い工
数で高精度に位置合わせして、製造できる。
【0011】5)高い信頼性を備える。
【0012】
【課題を解決するための手段】(1) 本発明に係る表
示装置は、表示パネルと、前記表示パネルの背面側に配
置され、前記表示パネルに向けて光を放射するバックラ
イトユニットと、第2枠部を備え、前記表示パネルを背
面側から固定し、かつ、前記バックライトユニットを前
面側から固定するスペーサと、底面部を備え、前記バッ
クライトユニットを背面側から固定するバックライト固
定枠と、を有し、前記スペーサと前記バックライト固定
枠とが一体形成されていることを特徴とする。
【0013】本発明によれば、スペーサとバックライト
固定枠とが一体形成されているため、殆ど工数を要する
ことなく、高精度に、スペーサとバックライト固定枠と
の間を位置合わせして製造できる表示装置が得られる。
【0014】(2) 本発明に係る表示装置は、前記ス
ペーサと前記バックライト固定枠とに共通な一辺を有
し、前記共通な一辺には、前記スペーサと前記バックラ
イト固定枠との境界線に切り込み部が形成されているこ
とを特徴とする。
【0015】本発明によれば、スペーサとバックライト
固定枠に共通な一辺における、スペーサとバックライト
固定枠の境界線に切り込み部が形成されているため、境
界線において容易に折り曲げることによって、スペーサ
とバックライト固定枠とを所定の位置関係として表示装
置を製造することができる。
【0016】(3) 本発明に係る表示装置は、前記ス
ペーサが、前記バックライトユニットの方向に向けて前
記第2枠部から突出する第2突出部を有することを特徴
とする。
【0017】本発明によれば、スペーサおよびバックラ
イトユニットを所定の位置関係とした後、スペーサに設
けられた第2突出部をバックライトユニットの背後に回
り込むようにして折り曲げることによって、高い信頼性
で一体化された表示装置を容易に形成することができ
る。
【0018】(4) 本発明に係る表示装置は、前記ス
ペーサが、前記第2枠部から立設されて前記表示パネル
の端面に当接して、前記表示パネルを前記第2枠部とほ
ぼ平行な面内の所定位置に位置決めする複数の第2位置
決め部を有することを特徴とする。
【0019】本発明によれば、スペーサに設けられた複
数の第2位置決め部によって、表示パネルを第2枠部と
ほぼ平行な面内の所定位置に位置決めすることができる
ため、表示パネルとスペーサとの間を短い工数で高精度
に位置合わせして製造できる表示装置が得られる。ま
た、表示パネルとスペーサとの位置決めを、両面テープ
などを用いずに行うことができるため、両面テープの貼
付などのために表示が行われない額縁領域ひいては外形
が増加することがなく、両面テープなどによって重量や
厚さが増加することもない。
【0020】(5) 本発明に係る表示装置は、前記ス
ペーサおよび前記バックライト固定枠が、金属で形成さ
れていることを特徴とする。
【0021】本発明によれば、スペーサおよびバックラ
イト固定枠が金属で形成されているため、薄型で十分な
強度を持ち、放熱性の高いスペーサおよびバックライト
固定枠を備えた表示装置が得られる。
【0022】(6) 本発明に係る表示装置は、(5)
において、 前記スペーサまたは前記バックライト固定
枠のいずれかが一点で接地されていることを特徴とす
る。
【0023】本発明によれば、一辺を共通にして一体形
成されているスペーサとバックライト固定枠が、いずれ
かの一点で接地されているため、一点接地により得られ
る高いノイズ低減効果により、パネル表示品位および信
頼性を高めることができる。
【0024】(7) 本発明に係る表示装置は、前記ス
ペーサおよび前記バックライト固定枠は、樹脂で形成さ
れていることを特徴とする。
【0025】本発明によれば、スペーサおよびバックラ
イト固定枠が樹脂で形成されているため、スペーサまた
はバックライト固定枠を介した熱の伝導が少なく、ま
た、それらによって電気的に絶縁された表示装置が得ら
れる。
【0026】(8) 本発明に係る表示装置は、前記表
示パネルが、表示領域と、前記表示領域の周囲に形成さ
れた周辺回路領域と、を備え、前記スペーサの前記第2
枠部は、前記周辺回路領域に対応する位置に形成されて
いることを特徴とする。
【0027】本発明によれば、表示パネルとバックライ
トユニットとの間に位置するスペーサの第2枠部が、表
示領域の周辺回路領域に対応する位置に形成されている
ため、バックライトユニットから周辺回路領域に及ぶ光
や熱を、第2枠部によって少なくとも部分的に遮断する
ことができる。したがって、周辺回路領域に形成された
回路に光や熱が及んでリーク電流が発生する可能性を低
減することができる。
【0028】(9) 本発明に係る表示装置は、(8)
において、前記スペーサが、前記第2枠部と前記表示パ
ネルとの間隔を保ち、かつ、前記バックライトユニット
から前記周辺回路領域への光漏れを防ぐ壁部を備えるこ
とを特徴とする。
【0029】本発明によれば、スペーサに設けられた壁
部によって表示パネルとバックライトユニットの間の距
離が広がることになるため、バックライトユニットの熱
による表示パネルに対する影響をさらに低減することが
できる。また、バックライトユニットと液晶パネルと
が、スペーサに設けられた壁部によってさらに隔てられ
るため、バックライトユニットと液晶パネルとの間の接
触などによって互いに傷つく可能性も低下する。さら
に、液晶パネルとバックライトユニットとの間でモワレ
が発生したり、液晶パネルとバックライトユニットの間
で干渉縞が発生したりすることを、凸部の高さを適切に
設定することにより防止できる。従って、スペーサーに
設けられた壁部及び凸部は、バックライトからの光や熱
による表示パネルの周辺回路の誤動作、あるいは劣化を
防ぐことができ、信頼性を向上させることができる。
【0030】(10) 本発明に係る表示装置は、前記
バックライト固定枠が、前記底面部から前記バックライ
トユニットの端面に沿って立設されて、前記バックライ
トユニットを所定位置に位置決めする、複数の第3位置
決め部を有することを特徴とする。
【0031】本発明によれば、バックライト固定枠に設
けられた複数の第3位置決め部によって、バックライト
ユニットをバックライト固定枠の所定位置に位置決めす
ることができるため、バックライトユニットとバックラ
イト固定枠およびスペーサとの間を短い工数で高精度に
位置合わせして製造できる表示装置が得られる。また、
バックライトユニットとバックライト固定枠との位置決
めを、両面テープなどを用いずに行うことができるた
め、両面テープの貼付などのために発光面として用いる
ことができない額縁領域ひいては外形が増加することが
なく、両面テープなどによって重量や厚さが増加するこ
ともない。
【0032】(11) 本発明に係る表示装置は、前記
バックライトユニットが、導光板と、該導光板の一端面
に沿って配置された光源部と、該光源部の周囲を前記導
光板側を除いて覆うリフレクタとを備え、前記複数の第
3位置決め部が、前記バックライトユニットの前記光源
部が配置された辺以外に対応するものが、前記光源部が
配置された以外の前記導光板の端面を覆う平面状に形成
されていることを特徴とする。
【0033】本発明によれば、バックライトユニットの
光源部が配置された辺以外に対応する第3位置決め部
が、光源部が配置された以外の導光板の端面を覆う平面
状に形成されている。したがって、それら第3位置決め
部の導光板に面する側が十分な反射率を備えれば、それ
ら第3位置決め部によって光源部からの光利用効率を向
上させることができる。
【0034】また、第3位置決め部が遮光性を備えてい
れば、導光板から出射された光を液晶パネルの表示領域
のみに入射させ、周囲に光が漏れないようにすることが
できる。それによって、液晶パネルにおいて、表示領域
の周囲に形成されている回路領域、例えば駆動回路へ
の、バックライトユニットからの光の照射が阻止され
る。その結果、表示領域の周囲に形成されている回路領
域で光リーク電流などに起因する誤動作や劣化が起き
ず、電気光学装置の信頼性を高めることができる。
【0035】(12) 本発明に係る表示装置は、前記
バックライト固定枠の4辺により囲まれる面積が、前記
スペーサの4辺により囲まれる面積より小さいことを特
徴とする。
【0036】本発明は、スペーサが少なくとも表示パネ
ルの全領域に対応する平面形状を備える必要があり、バ
ックライト固定枠がほぼ表示パネルの表示領域に対応す
る平面形状を有するバックライトユニットに対応した平
面形状を持っていればよい点を利用して、バックライト
固定枠の平面形状をスペーサの平面形状より小さくした
ものである。これによって、バックライト固定枠が小型
となるため、表示領域の大きさに比し小型軽量の表示装
置が得られる。
【0037】(13) 本発明に係る表示装置は、第1
枠部を備え、前記表示パネルを前面側から固定するパネ
ル固定枠と、前記バックライト固定枠の背面側に配置さ
れ、前記バックライトユニットに電力を供給する電源
と、前記電源を背面側から覆うシールドケースと、をさ
らに備え、前記パネル固定枠と前記スペーサとが一辺を
共通にして一体形成されており、前記バックライト固定
枠と前記シールドケースとが一辺を共通にして一体形成
されていることを特徴とする。
【0038】本発明によれば、バックライト固定枠、ス
ペーサ、およびパネル固定枠が一体に形成されているた
め、殆ど工数を要することなく、高精度に、バックライ
ト固定枠、スペーサ、およびパネル固定枠のそれぞれの
間を位置合わせして製造できる表示装置が得られる。
【0039】(14) 本発明に係る表示装置は、(1
3)において、前記パネル固定枠が、前記バックライト
ユニットの方向に向けて前記第1枠部から突出する第1
突出部を有することを特徴とする。
【0040】本発明によれば、パネル固定枠、表示パネ
ル、スペーサ、バックライトユニット、およびバックラ
イト固定枠を所定の位置に配置した後、パネル固定枠に
設けられた第1突出部をバックライト固定枠の背後に回
り込むようにして折り曲げることによって、高い信頼性
で一体化された表示装置を容易に形成することができ
る。
【0041】(15) 本発明に係る電子機器は、前記
いずれかの表示装置を表示手段として有することを特徴
とする。
【0042】本発明によれば、表示装置について前述し
た作用効果を有し、信頼性の高い表示手段を備えた電子
機器が得られる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて、図面を参照しながら、さらに具体的に説明す
る。
【0044】1. <第1実施形態> 1.1 表示装置 本実施形態においては、本発明の表示装置の一例とし
て、液晶表示装置を用いて説明する。図1は、本実施形
態の表示装置としての液晶表示装置10を模式的に示す
分解斜視図である。また、図2(A)、(B)、
(C)、および(D)は、各部を所定位置に収めて液晶
表示装置を形成した状態を、図1に示したA、B、C、
およびDの各方向から見た図である。図1に示すよう
に、本実施形態の液晶表示装置10は、表示パネルとし
ての液晶パネル14と、液晶パネル14の背面側に配置
されるバックライトユニット40と、バックライトユニ
ット40の背面側に配置されるインバータ60とを備え
ている。
【0045】さらに、液晶表示装置10は、上述した各
部を保護して所定の位置関係に保つ枠部材として、液晶
パネル14の前面側に配置されるパネル固定枠12と、
液晶パネル14とバックライトユニットとの間に配置さ
れるスペーサ30と、バックライトユニット40の背面
に配置されるバックライト固定枠56と、インバータの
背面側に配置されるシールドケース64とを備えてい
る。なお、本実施形態においては、パネル固定枠12と
スペーサ30、スペーサ30とバックライト固定枠5
6、および、バックライト固定枠56とシールドケース
64が、それぞれ一辺を共通にして折り曲げ可能に一体
形成されている。また、パネル固定枠12、スペーサ3
0、バックライト固定枠56、およびシールドケース6
4は、金属、例えば、燐青銅などの銅系材料、スズメッ
キ鋼板(通称ブリキ)、またはアルミ材料などからなる
1枚の金属板にプレス加工などを施すことにより形成さ
れている。燐青銅は比抵抗が小さく強度、弾性、耐食性
などの点でも優れており、特に好ましい。またスズメッ
キ鋼板は材料自体が安価に入手できる。またアルミ材料
は軽量化において優れている。このように、パネル固定
枠12、スペーサ30、バックライト固定枠56、およ
びシールドケース64が金属で形成されているため、こ
れら枠部材は、薄型でありながら十分な強度と、高い放
熱性を備えることができる。
【0046】また、一体形成された、パネル固定枠1
2、スペーサ30、バックライト固定枠56、およびシ
ールドケース64は、いずれかの1箇所に接続されたリ
ード線によって一括接地される。このように、枠部材、
すなわちパネル固定枠12、スペーサ30、バックライ
ト固定枠56、およびシールドケース64は、金属で形
成されているため接地してシールド効果を持たせること
ができる。しかも、それらは一体形成されているため、
その一点にリード線などを接続することによって、容易
に一点接地でき、インバータ60、蛍光管50、周辺回
路領域、または外部環境などから発生するノイズによる
液晶パネルの表示品質に対する影響を、枠部材を個々に
接地する場合に比べて、さらに低下させることができ
る。
【0047】そして、パネル固定枠12とスペーサ3
0、スペーサ30とバックライト固定枠56、および、
バックライト固定枠56とシールドケース64のそれぞ
れの対において、共通な一辺の境界線には予め切り込み
部が形成されている。例えば、図3は、パネル固定枠1
2とスペーサ30との共通な一辺の境界線付近を折り曲
げ前の状態として示す断面図である。この図に示すよう
に、共通な一辺における境界線には切り込み部38が形
成されており、例えば厚さ0.25mmのスズメッキ鋼
板(通称ブリキ)でパネル固定枠12とスペーサ30を
形成した場合は、材厚に対し、2/3程度の深さを持つ
切り込み部38が適切であることが確認されている。な
お、切欠き部38は、図3に断面図として示したよう
に、V字型に切り欠かれていることが望ましい。これに
よって、一体形成されたパネル固定枠12とスペーサ3
0とをそれらの境界線で容易に折り曲げ加工して、パネ
ル固定枠12とスペーサ30とを所定の位置関係にする
ことができる。なお、切り込み部38の深さは、用いら
れる材料とその厚さによって適宜決定される。また、切
り込み部38が形成された折り曲げ箇所を事前に所定の
折り曲げ量の半分程折り曲げておくことにより、組立時
における折り曲げが容易になるとともに、折り曲げ位置
の精度を高めることができる。また、ここではパネル固
定枠12とスペーサ30との共通な一辺における境界線
に形成された切り込み部38について説明したが、スペ
ーサ30とバックライト固定枠56、および、バックラ
イト固定枠56とシールドケース64の各対において
も、境界線には同様に切り込み部が形成されている。な
お、切り込み部は、図3に示したように断面V字形状で
連続したものでなく、例えば、ミシン目状に、貫通また
は非貫通の切り込みを設けるようにしてもよい。
【0048】液晶パネル14は、図1に示したようにパ
ネル固定枠12とスペーサ30との間に配置される。液
晶パネル14は、アクティブマトリクス基板15と対向
基板24との間に液晶が封入され、それら基板15,2
4の外面側に偏光板85(背面側の偏光板は図示せず)
が貼付されて形成されている。また、液晶パネル14
は、液晶注入後に液晶を密封するために、例えばUV硬
化樹脂などからなる封止部22を一つの端面に備えてい
る。封止部22は、信頼性の高い封止を実現するため
に、例えば液晶パネル14の端面23と封止部22との
接触面積を多くして外部からの空気等の侵入を防止する
ことを目的として端面23から盛り上がった形状の突出
部として形成されている。そして、液晶パネル14に
は、その端子部に配線基板82、例えばFPC(可撓性
配線基板)が接続されている。
【0049】また、後に詳述するが、液晶パネル14
は、表示領域と、表示領域の周囲に形成された周辺回路
領域とを備えて形成されている。周辺回路領域には、例
えばアクティブマトリクス基板15上に形成されたポリ
シリコン層に、液晶パネル14の各画素を駆動する駆動
回路、液晶パネル14に表示する画像情報を生成する信
号回路、および検査回路などの少なくともいずれかが形
成されている。
【0050】バックライトユニット40は、図1に示し
たようにスペーサ30とバックライト固定枠56との間
に配置される。バックライトユニット40は、光源部と
しての蛍光管50、導光板44、リフレクタ54、レン
ズシート(図示せず)、および反射シート(図示せず)
を備えて形成されている。蛍光管50には所定電圧の電
源を接続するための接続部51を介してインバータ60
の出力が接続される。導光板44は、その一端面45に
沿って蛍光管50が配置され、蛍光管50からの光を液
晶パネル14の全表示領域に向けて導く。導光板は、蛍
光管50の側において厚さが厚い、くさび状の断面形状
に形成されている。導光板44がこのようにくさび形状
を備えることによって、導光板44から液晶パネル14
に向けて放射される光量が蛍光管50の付近と蛍光管5
0から離れた位置とで均一化される。リフレクタ54
は、蛍光管50の周囲を導光板44の側を除いて覆う。
レンズシートは、導光板44の前面側に配置されて光利
用効率を向上させる。反射シートは、導光板44の背面
に配置されて導光板44から背面側に漏れた光を前面側
に反射させる。
【0051】電源としてのインバータ60は、バックラ
イト固定枠56とシールドケース64との間に配置さ
れ、バックライトユニット40の蛍光管50に電力を供
給する。インバータ60は、例えば入力された5Vの直
流電圧を、250V、100kHzの交流電圧として出
力して蛍光管50に供給する。インバータ50はバック
ライト固定枠56を挟んでバックライトユニット40の
すぐ背面側、しかも蛍光管50が配置される位置に近く
配置されるため、蛍光管50の接続部51までの配線を
短くすることができる。これによって、インバータ60
と蛍光管50との間の配線からのリーク電流が小さくな
り、高いエネルギー効率で蛍光管50を発光させること
ができる。また、配線が短くなるため、配線による寄生
容量を小さくすることができる。
【0052】図4は、図1に示したIV方向から見た斜
視図である。パネル固定枠12は、第1枠部としての枠
部12aを備え、液晶パネル14を前面側から固定し物
理的に保護している。枠部12aには、液晶パネル14
の表示領域に対応した大きさの表示窓13が設けられて
いる。パネル固定枠12は、前述したようにスペーサ3
0と一辺を共通にして一体形成されており、パネル固定
枠12とスペーサ30との間に液晶パネル14が収めら
れ、共通な一辺の境界線で折り曲げられて、図2
(A)、(B)、(C)、および(D)に示したよう
に、液晶パネル14およびスペーサ30と所定の位置関
係となる。このように、液晶表示装置10は、パネル固
定枠12とスペーサ30とが一辺を共通にして一体形成
されているため、殆ど工数を要することなく、パネル固
定枠12とスペーサ30とを高精度に位置合わせして製
造できる。
【0053】また、パネル固定枠12は、バックライト
ユニット40の方向に向けて枠部12aから突出する第
1突出部としての突出部12bを備えている。突出部1
2bは、図2(A)、(B)、(C)、および(D)に
示したように、その先端付近にほぼ半球状の凸部12c
を備えており、液晶表示装置10が組み立てられた後
に、図2(D)に対応する図面である図5に示すように
シールドケース64の背面側すなわちバックライトユニ
ット40の背面側に向けて折り曲げられて、凸部12c
がシールドケース64の背面側に当接する状態となる。
このように、突出部12bは、折り曲げた部分がシール
ドケース64の端部に当接してシールドケース64を押
圧するだけでなく、凸部12cもシールドケース64を
押圧することになるため、パネル固定枠12と、シール
ドケース64を含む他の部分との一体性をさらに確実に
保つことができる。
【0054】スペーサ30は、第2枠部としての枠部3
0aを備え、液晶パネル14とバックライトユニット4
0との間に配置されて、液晶パネル14を背面側から固
定し、バックライトユニット40を前面側から固定して
いる。このように、液晶パネル14とバックライトユニ
ット40との間にスペーサ30が配置されていることに
よって、枠部30aによって液晶パネル14とバックラ
イトユニット40との間に所定の間隙が形成され、干渉
縞の発生、および、液晶パネル14の画素とバックライ
トユニット40のレンズシートのストライプが光学的に
干渉することによって生じるモアレの発生を、防止して
いる。また、液晶パネル14とバックライトユニット4
0との間にスペーサ30を配置することによって、液晶
パネル14とバックライトユニット40との間に間隙を
設けたので液晶パネル14とレンズシートとが当接せ
ず、レンズシートの傷つきや破損を防止できる。
【0055】また、スペーサ30は、枠部30aから立
設された第2位置決め部としての位置決め部30dを複
数備えている。複数の位置決め部30dは、それぞれ液
晶パネル14の端面に当接して、液晶パネル14を第2
枠部とほぼ平行な面内の所定位置に位置決めする。位置
決め部30dは、図4に示したように、その先端付近に
ほぼ半球状の凸部を備えており、液晶パネルの側面を3
辺から弾性力により押圧することにより、短い工程で高
精度に液晶パネルを位置決め固定できる。このように、
スペーサ30に液晶パネル14を位置決めする複数の位
置決め部30dが設けられているため、スペーサ30と
液晶パネル14との位置ずれが生じて、枠部30aによ
ってバックライトユニット40からの光の一部が遮られ
たり、バックライトユニット40やパネル固定枠12の
表示窓13などと液晶パネル14との間に位置ずれが生
じたりして、表示の一部が見えない状態となることを防
止できる。さらに、液晶パネル14とスペーサ30との
位置決めを、両面テープなどを用いずに行うことができ
るため、両面テープの貼付などのために表示が行えない
額縁領域ひいては外形が増加することがなく、両面テー
プなどによって重量や厚さが増加することもない。
【0056】なお、液晶パネル14の封止部22がある
端面23に対向する位置決め部30dは、突出する封止
部22を避けた位置に設けられて、液晶パネル14の端
面23に当接している。したがって、突出している封止
部22の存在にも拘わらず、液晶パネル14は、スペー
サ30の枠部30aとほぼ平行な面内の所定位置に安定
して位置決めされて固定される。
【0057】さらに、スペーサ30は、図1および図4
に示すように、バックライトユニットの方向に向けて枠
部30aから突出する第2突出部としての突出部30b
を備えている。突出部30bは、その先端付近にほぼ半
球状の凸部を備えており、前述したパネル固定枠12の
突出部12bと同様に、シールドケース64の背面側す
なわちバックライトユニット40の背面側に向けて折り
曲げられて、凸部がシールドケース64の背面側に当接
する状態となる。このように、突出部30bは、折り曲
げた部分がシールドケース64の端部に当接してシール
ドケース64を押圧するだけでなく、凸部もシールドケ
ース64を押圧することになるため、スペーサ30と、
シールドケース64を含む他の部分との一体性をさらに
確実に保つことができる。
【0058】前述したように、スペーサ30は、バック
ライト固定枠56とも一辺を共通にして一体形成されて
おり、スペーサ30とバックライト固定枠56との間に
バックライトユニット40が収められ、共通な一辺の境
界線で折り曲げられて、図2(A)、(B)、(C)、
および(D)に示したように、バックライトユニット4
0およびバックライト固定枠56と所定の位置関係とな
る。また、この折り曲げは、前述したように、スペーサ
30とバックライト固定枠56に共通な一辺における、
スペーサ30とバックライト固定枠56の境界線に切り
込み部が形成されているため、境界線において容易に行
うことができる。このように、スペーサ30がバックラ
イト固定枠56と一体に形成されているため、殆ど工数
を要することなく、高精度に、スペーサ30とバックラ
イト固定枠56とを位置合わせできる。
【0059】図6は、液晶パネル14、スペーサ30、
およびバックライトユニット40を模式的に示す断面図
である。この図に示すように、スペーサ30において
は、液晶パネル14の前述した周辺回路領域170に対
応する位置に枠部30aが形成されている。このよう
に、液晶パネル14とバックライトユニット40との間
に位置するスペーサ30の枠部30aが、表示領域13
0の周囲に位置する周辺回路領域170に対応する位置
に形成されているため、バックライトユニット40から
周辺回路領域170に及ぶ光や熱を、枠部30aによっ
て遮断することができる。本実施形態の周辺回路領域1
70は、前述したように、基板16上に形成されたポリ
シリコン層に作り込まれているため、シリコン基板上に
形成されたものに比べ光や熱の影響を受けやすく、それ
らによりリーク電流などが発生しやすい。しかしなが
ら、スペーサ30の枠部30aが、上述のようにバック
ライトユニット40から周辺回路領域170に及ぶ光や
熱を遮蔽するように形成されているため、周辺回路領域
170に光や熱が及んでリーク電流が発生する可能性を
低減することができる。
【0060】なお、図4において右側に位置する突出部
12bには、その基端部付近に2つの開口部12dが設
けられている。これらの開口部12dは、やはり図4に
おいて右側に位置する位置決め部30dが、パネル固定
枠12とスペーサ30とが所定の位置関係とされたとき
に、図7に部分断面図として示すように、それら開口部
12d内に位置するように形成されている。したがっ
て、切り起こし形成されているため枠部30aの外周よ
りその板厚分だけはみ出している位置決め部30dの外
側に位置するように、突出部12bを形成する必要がな
くなる。したがって、パネル固定枠12の幅を板厚分だ
け小さくすることができる。
【0061】バックライト固定枠56は、底面部57を
備え、バックライトユニット40を背面側から固定す
る。前述したように、スペーサ30とバックライト固定
枠56とは、一辺を共通にして一体形成されている。ま
た、バックライト固定枠56は、図1に示したように、
底面部57から立設された第3位置決め部としての位置
決め部58を複数備えている。複数の位置決め部58
は、バックライトユニット40の対応する端面の形状に
合わせた形状を持ち、しかもバックライトユニット40
の端面に当接するように形成されており、それによって
バックライトユニット40を底面部57とほぼ平行な面
内の所定位置に位置決めする。したがって、バックライ
トユニット40とバックライト固定枠56を短い工数で
高精度に位置合わせできる。また、バックライトユニッ
ト40とバックライト固定枠56との位置決めを、両面
テープなどを用いずに行うことができるため、両面テー
プの貼付などのために発光面として用いることができな
い額縁領域ひいては外形が増加することがなく、両面テ
ープなどによって重量や厚さが増加することもない。
【0062】また、複数の位置決め部58は、バックラ
イトユニット40の蛍光管50が配置された辺以外に対
応するものが、導光板44の端面のうち蛍光管50が配
置されていない端面47,46をそれぞれほぼ密着して
覆う平面状に形成されている。また、それら位置決め部
58の導光板44に面する側は、十分な光反射率を備え
て形成されているため、それら位置決め部58によって
蛍光管50からの光の利用効率を向上させることができ
る。
【0063】そして、バックライト固定枠56の4辺に
より囲まれる面積は、スペーサ30の4辺により囲まれ
る面積より小さく形成されている。これは、スペーサ3
0が、液晶パネル14を保持固定するために少なくとも
液晶パネル14の全領域に対応する平面形状を備える必
要があり、バックライト固定枠56が液晶パネル14の
表示領域に対応する平面形状を有するバックライトユニ
ット40に対応した平面形状を持っていればよいためで
ある。これによって、バックライト固定枠56をスペー
サ30とほぼ等しい平面形状とした場合に比べて、バッ
クライト固定枠56が小型となるため、液晶表示装置1
0を表示領域の大きさに比し小型軽量とすることができ
る。
【0064】シールドケース64は、インバータ60を
背面側から覆っている。したがって、インバータ60は
バックライト固定枠56とシールドケース64との間に
配置されることになる。前述したように、バックライト
固定枠56とシールドケース64は、一辺を共通にして
一体形成されており、バックライト固定枠56とシール
ドケース64との間にインバータ60が収められ、共通
な一辺の境界線で折り曲げられて、バックライト固定枠
56とシールドケース64とが所定の位置関係となる。
また、この折り曲げは、前述したように、バックライト
固定枠56とシールドケース64に共通な一辺におけ
る、バックライト固定枠56とシールドケース64の境
界線に切り込み部が形成されているため、境界線におい
て容易に行うことができる。このように、シールドケー
ス64がバックライト固定枠56と一体に形成されてい
るため、殆ど工数を要することなく、高精度に、シール
ドケース64とバックライト固定枠56とを位置合わせ
できる。
【0065】上述したように、本実施形態の表示装置と
しての液晶表示装置10においては、パネル固定枠12
とスペーサ30、スペーサ30とバックライト固定枠5
6、および、バックライト固定枠56とシールドケース
64が、それぞれ一辺を共通にして折り曲げ可能に一体
形成されている。そして、それら枠部材の間に液晶パネ
ル14、およびバックライトユニット40を、両面テー
プなどを用いることなく、位置決め部によって位置決め
し、突出部によって固定して形成できる。そのため、両
面テープなどを用いる場合のように、微妙な位置合わせ
を行う必要がなく、短い工数で高精度に位置合わせして
表示装置を製造することができる。また、固定に両面テ
ープなどを用いる場合のように、両面テープなどを用い
た領域が表示に使用できない領域となってしまうことが
ないため、表示装置の額縁領域を小さくすることができ
る。さらに、両面テープなどを用いないため、両面テー
プなどの分だけ表示装置の厚さが増したり、重量が増加
することがなく、小型軽量化できる。そして、両面テー
プなどを用いる場合のように、高温高湿環境下や低温環
境下での使用または経時変化等により粘着力が低下して
剥がれなどが発生することがないため、そのような原因
のために表示パネルとスペーサやバックライトユニット
などとの間で位置ずれが生じて、表示領域の一部が見え
ない状態となったりする可能性がなく、高い信頼性を備
えた表示装置が得られる。
【0066】1.2 表示パネル 図8は、本実施形態の表示パネルとしての液晶パネル1
4の平面図である。また、図9は、液晶パネル14の端
部付近(図8に示した線H−Iに沿った位置)における
詳細を示す部分断面図である。
【0067】これらの図に示すように、液晶パネル14
は、石英ガラスまたは耐熱ガラスなどで形成された基板
16の表面にITO(Indium Tin Oxide)膜からなる画
素電極17がマトリクス状に形成されたアクティブマト
リクス基板15と、やはり石英ガラスまたは耐熱ガラス
などで形成された基板25の表面に対向電極26が形成
された対向基板24と、これらの基板間に封入、挟持さ
れている液晶86とから概略構成されている。ここで、
アクティブマトリクス基板15では、基板16の表面の
うち、画素スイッチング用のTFT18が形成されてい
る領域の下層側には遮光膜19が形成され、その表面に
保護膜20が形成された後、TFT18および画素電極
17が形成された構成になっている。なお、この液晶パ
ネル14を用いてカラー表示を行う場合には、対向基板
24の各画素に対向する領域にカラーフィルタが形成さ
れる。
【0068】アクティブマトリクス基板15と対向基板
24とは、それらの間に分散配置されたギャップ材(図
示せず)によって所定間隔に保たれ、対向基板24の外
周縁に沿って配置されたシール材76によって貼り合わ
されている。このようにして、アクティブマトリクス基
板15、対向基板24、およびシール材76によって画
成された領域に、電気光学物質としての液晶86が封入
されている。ここで、シール材76は部分的に途切れて
配置されており、その途切れた部分が液晶注入口80と
なっている。このため、対向基板24とアクティブマト
リクス基板15とを貼り合わせた後、シール材76の内
側領域を減圧状態にすることによって、液晶注入口80
から液晶86を減圧注入することができる。液晶86を
封入した後、液晶注入口80は樹脂で封止され、封止部
22となる。
【0069】対向基板24はアクティブマトリクス基板
15よりも平面形状が小さく、アクティブマトリクス基
板15の周辺部分は、対向基板24の外周縁よりはみ出
た状態に貼り合わされる。アクティブマトリクス基板1
5においては、表示領域の周辺に位置する、このはみ出
した領域が周辺回路領域とされ、この領域に、画素スイ
ッチング用のTFT18と同時形成された駆動回路用の
TFT(図示せず)を用いて構成された走査線駆動回路
171やデータ線駆動回路174が形成されている。ま
た、アクティブマトリクス基板15の端部に形成された
入出力端子81も、対向基板24からはみ出した領域に
位置する。
【0070】対向基板24には、シール材76の形成領
域の内側であって表示領域でない領域を遮光する遮光膜
27、およびアクティブマトリクス基板15の各画素電
極17の境界領域に対応する領域を遮光する遮光膜28
が形成され、これらの遮光膜27、28の表面側に対向
電極26が形成されている。
【0071】また、液晶パネル14は、アクティブマト
リクス基板15および対向基板24の光入射側および光
出射側の面に、ノーマリホワイトモード/ノーマリブラ
ックモードの別に応じて、プラスチックシートを用いて
形成された偏光板84,85(偏光シート)が所定の向
きに配置される。
【0072】なお、本実施形態では、アクティブマトリ
クス基板15の方から光が入射して、対向基板24の方
から出射される構成になっているが、その逆に、対向基
板24の方から光が入射して、アクティブマトリクス基
板15の方から出射される構成であってもよい。
【0073】このように構成した液晶パネル14におい
て、アクティブマトリクス基板15では、データ線(図
示せず)およびTFT18を介して画素電極17に印加
した画像信号によって、画素電極17と対向電極26と
の間において液晶86の配向状態を画素毎に制御し、画
像信号に対応した所定の画像を表示する。例えば、液晶
パネル14をTNモードで構成した場合に、一対の基板
間(アクティブマトリクス基板15と対向基板24)の
各々に形成した配向膜21,29に対してラビング処理
を行う際にラビング方向を互いに直交する方向に設定す
ると、液晶86は、基板間で90°の角度をもって捩じ
れ配向する。このような捩じれ配向は、基板間で液晶8
6に電場をかけることによって解放される。したがっ
て、基板間に外部から電場を印加するか否かによって、
液晶86の配向状態を画素電極17が形成されている領
域毎(画素毎)に制御することができる。そのため、透
過型の液晶パネル14であれば、光源すなわちバックラ
イトユニット40からの光は、入射側の偏光板84によ
って所定の直線偏光に揃えられた後、液晶86の層に入
射し、ある領域を透過する直線偏光は、透過偏光軸が捩
じられて出射される一方、他の領域を通過した直線偏光
は、透過偏光軸が捩じられることなく出射する。このた
め、入射側の偏光板84と出射側の偏光板85を互いの
透過偏光軸が直交するように配置しておけば(ノーマリ
ホワイト)、液晶パネル14の出射側に配置された偏光
板85を通過するのは、液晶86によって透過偏光軸が
捩じられた方の直線偏光のみである。これに対して、入
射側の偏光板84と透過偏光軸が平行になるように出射
側の偏光板85を配置しておけば(ノーマリブラッ
ク)、液晶パネル14の出射側に配置された偏光板85
を通過するのは、液晶86によって透過偏光軸が捩じら
れることのなかった直線偏光のみである。よって、液晶
86の配向状態を画素毎に制御すれば、任意の情報を表
示することができる。
【0074】したがって、アクティブマトリクス基板1
5では、データ線および画素スイッチング用のTFT1
8を介して画素電極17に画像信号を供給するととも
に、対向電極26にも所定の電位を印加する必要があ
る。そこで、液晶パネル14では、アクティブマトリク
ス基板15の表面のうち、対向基板24の各コーナー部
に対向する部分には、データ線などの形成プロセスを利
用してアルミニウム膜(遮光性材料)からなる上下導通
用の第1導通電極78が形成されている。一方、対向基
板24の各コーナー部には、対向電極26の形成プロセ
スを援用してITO膜(光透過性材料)からなる上下導
通用の第2導通電極79が形成されている。さらに、こ
れらの上下導通用の第1導通電極78と第2導通電極7
9とは、エポキシ樹脂系の接着剤成分に銀粉や金めっき
ファイバーなどの導電粒子が配合された導通材77によ
って電気的に導通している。そのため、液晶パネル14
では、アクティブマトリクス基板15および対向基板2
4のそれぞれにフレキシブル配線基板などを接続しなく
ても、アクティブマトリクス基板15のみにフレキシブ
ル配線基板82を接続するだけで、アクティブマトリク
ス基板15および対向基板24の双方に所定の信号を入
力することができる。
【0075】図10は、上述のような構造を持つ液晶パ
ネル14の電気的な構成を模式的に示すブロック図であ
る。この図に示すように、液晶パネル14には、表示領
域130と周辺回路領域170とが設けられている。
【0076】表示領域130には、データ線131およ
び走査線132と、データ線131および走査線132
に接続された画素スイッチング用のTFT18と、この
TFT18を介してデータ線131から画像信号が入力
される液晶セル135が存在する。また、TFT18と
液晶セル135とを含んで形成される各画素は、容量線
133との間に容量素子136を備え、この容量素子1
36は、液晶セル135における電荷の保持特性を高め
る機能を果たしている。
【0077】周辺回路領域170は、走査線駆動回路1
71およびデータ線駆動回路174を備えている。走査
線駆動回路171は、走査線132に接続され、シフト
レジスタ172およびレベルシフタ173を含んで構成
される。データ線駆動回路174は、データ線131に
接続され、シフトレジスタ175、レベルシフタ17
6、ビデオライン177、スイッチ178を含んで構成
される。
【0078】1.3 表示装置を備えた電子機器 図11(A)、(B)、および(C)は、本実施形態の
表示装置である液晶表示装置10を表示部として用いた
電子機器の例を示す外観図である。図11(A)は、携
帯電話機88であり、その前面上方に液晶表示装置10
を備えている。図11(B)は、腕時計92であり、本
体の前面中央に液晶表示装置10を用いた表示部が設け
られている。図11(C)は、携帯情報機器96であ
り、液晶表示装置10からなる表示部と入力部98とを
備えている。これらの電子機器は、液晶表示装置10の
他に、図示しないが、表示情報出力源、表示情報処理回
路、クロック発生回路などの様々な回路や、それらの回
路に電力を供給する電源回路などからなる表示信号生成
部を含んで構成される。表示部には、例えば携帯情報機
器の場合にあっては入力部98から入力された情報等に
基づき表示信号生成部によって生成された表示信号が供
給されることによって表示画像が形成される。
【0079】なお、本実施形態の液晶表示装置10が組
み込まれる電子機器としては、携帯電話機、腕時計、お
よび携帯情報機器に限らず、ノート型パソコン、電子手
帳、ページャ、電卓、POS端末、ICカード、ミニデ
ィスクプレーヤなど様々な電子機器が考えられる。
【0080】2. <第2実施形態> 第1実施形態においては、パネル固定枠12とスペーサ
30、スペーサ30とバックライト固定枠56、およ
び、バックライト固定枠56とシールドケース64が、
それぞれ一辺を共通にして折り曲げ可能に一体形成され
ている例を示した。本実施形態においては、パネル固定
枠12とスペーサ30、および、スペーサ30とバック
ライト固定枠が、それぞれ一辺を共通にして折り曲げ可
能に一体形成されている点は第1実施形態と同様であ
る。しかしながら、本実施形態においては、シールドケ
ースは別体として形成されている点が第1実施形態とは
異なる。それ以外については、第1実施形態と同様に構
成されており、その説明を省略する。また、図面におい
て、第1実施形態と同様な各部には、第1実施形態と同
一の符号を付す。
【0081】図12は、本実施形態の枠部材である、パ
ネル固定枠12、スペーサ30、バックライト固定枠1
16、およびシールドケース110を、液晶表示装置1
0の組立前の状態として示す分解斜視図である。この図
に示すように、本実施形態のパネル固定枠12、スペー
サ30、バックライト固定枠116は、第1実施形態の
場合と同様に、パネル固定枠12とスペーサ30、およ
び、スペーサ30とバックライト固定枠116が、それ
ぞれ一辺を共通にして折り曲げ可能に一体形成されてい
る。しかしながら、シールドケース110は、パネル固
定枠12、スペーサ30、およびバックライト固定枠1
16とは別体として形成されている。
【0082】また、シールドケース110が別体として
形成されていることに関連して、バックライト固定枠1
16は、その一辺の形状が第1実施形態のバックライト
固定枠56の場合とは異なる。すなわち、バックライト
固定枠116において、バックライトユニット40の蛍
光管50が配置される側の辺には、位置決め部58だけ
ではなく、2つの立設部117が形成されている。立設
部117には、外側に突出する半球状のリブ118が形
成されている。
【0083】シールドケース110は、上方に開口する
箱形状であり、矩形の底面部111の各辺からそれぞれ
立設する側面部112を備えている。底面部111の3
つの辺に対応する各側面部112には、側面部の内側に
おいて凹部となった半球状のリブ113が形成されてい
る。このリブ113は、液晶表示装置が組み立てられ
て、インバータ60を挟んでバックライト固定枠116
をシールドケース110内に位置させると、バックライ
ト固定枠116の立設部117に設けられたリブ11
8、およびパネル固定枠12の突出部12bに設けられ
たリブと係合し、バックライト固定枠116およびパネ
ル固定枠12と、シールドケース110との間の位置ず
れを防止する。また、リブ113は、縦方向に複数個形
成されているため、インバーターの高さに対応させて、
係合するリブ113を変化させるだけで、任意の高さの
インバーターを収納することができる。
【0084】本実施形態の表示装置としての液晶表示装
置においても、パネル固定枠12とスペーサ30、およ
び、スペーサ30とバックライト固定枠116が、それ
ぞれ一辺を共通にして折り曲げ可能に一体形成されてい
る。そして、それら枠部材の間に液晶パネル14、およ
びバックライトユニット40を、両面テープなどを用い
ることなく、位置決め部によって位置決めし、突出部に
よって固定して液晶表示装置を形成できる。そのため、
両面テープなどを用いる場合のように、微妙な位置合わ
せを行う必要がなく、短い工数で高精度に位置合わせし
て表示装置を製造することができる。また、固定に両面
テープなどを用いる場合のように、両面テープなどを用
いた領域が表示に使用できない領域となってしまうこと
がないため、表示装置の額縁領域を小さくすることがで
きる。さらに、両面テープなどを用いないため、両面テ
ープなどの分だけ表示装置の厚さが増したり、重量が増
加することがなく、小型軽量化できる。そして、両面テ
ープなどを用いる場合のように、高温高湿環境下や低温
環境下での使用または経時変化等により粘着力が低下し
て剥がれなどが発生することがないため、そのような原
因のために表示パネルとスペーサやバックライトユニッ
トなどとの間で位置ずれが生じて、表示領域の一部が見
えない状態となったりする可能性がなく、高い信頼性を
備えた表示装置が得られる。
【0085】3. <第3実施形態> 第1実施形態においては、スペーサの枠部のほぼ全体が
液晶パネル14に接触する例を示した。本実施形態は、
スペーサが壁部を備え、その壁部によって、枠部と表示
パネルとの間隔を保ち、しかもバックライトユニットか
ら周辺回路領域への光漏れを防ぎ熱伝達を低減させる点
が、第1実施形態とは異なる。それ以外については、第
1実施形態と同様に構成されており、その説明を省略す
る。また、図面において、第1実施形態と同様な各部に
は、第1実施形態と同一の符号を付す。
【0086】3.1 スペーサ 図13は、便宜的に本実施形態のスペーサ180のみ
を、前面側すなわち液晶パネルに面する側から見た斜視
図である。また、図14は、液晶パネル14、スペーサ
180、およびバックライトユニット40を示す模式的
な分解断面図である。なお、これらの図においては、突
出部30bおよび位置決め部30dは省略して描いてあ
る。さらに、これらの図にはスペーサ180が単独で示
してあるが、スペーサ180は、第1実施形態の場合と
同様に、パネル固定枠12およびバックライト固定枠5
6と、それぞれ一辺を共有して一体形成され、境界線で
折り曲げられる。
【0087】これらの図に示すように、スペーサ180
は、枠部31aの内縁に沿って壁状に連続して形成され
た均一高の壁部181と、枠部31a上に壁部181と
同一高に形成された複数の凸部183とを備えている。
この壁部によって、囲まれる領域、すなわちスペーサの
開口領域182は、図14に示すように液晶パネル14
の表示領域130に対応している。スペーサ180は、
この位置関係で壁部181と凸部183とが液晶パネル
14に当接するように配置される。これによって、枠部
30aと表示パネル14との間隔は壁部181の高さに
保たれる。しかも、壁部181はスペーサ180の開口
領域182を囲んで連続した壁状に形成されているた
め、バックライトユニット40から、液晶パネル14の
周辺回路領域170への光漏れを防ぎ熱伝達を低減させ
ることができる。
【0088】本実施形態においては、スペーサ180に
設けられた壁部181と183によって、液晶パネル1
4とバックライトユニット40との間の距離が、壁部1
81の高さ分だけ広がることになるため、バックライト
ユニット40の熱による液晶パネル14に対する影響を
さらに低減することができる。また、モワレや干渉縞の
発生状況に合わせて壁部181の高さを適切に設定し
て、液晶パネル14とバックライトユニット40との隙
間を最適にしてモワレや干渉縞の発生を防止することが
可能である。しかも、壁部181はバックライトユニッ
ト40から周辺回路領域170への光漏れを防ぎ、熱の
伝達を低減するように、スペーサ180の開口領域18
2を囲んで連続した壁状に形成されているため、バック
ライトユニット40からの光や熱による液晶パネル14
特にその周辺回路領域170に対する影響も防ぐことが
できる。更に、弾性を有する部材を用いると、液晶パネ
ルとバックライトユニットの外部からの衝撃を吸収する
ことができるため、信頼性を向上させることができる。
【0089】3.2 第3実施形態の変形例 スペーサ180の壁部は、枠部31aの内周からのみで
はなく、例えば、液晶パネル14、スペーサ180、お
よびバックライトユニット40を示す模式的な分解断面
図である図15に示すように、樹脂材料などによって枠
部31a全体が厚さを増すように形成した壁部185と
してもよい。すなわち、壁部185が液晶パネル14の
周辺回路領域170に対応する平面形状をもって形成さ
れるようにしてもよい。これによっても、液晶パネル1
4とバックライトユニット40との間の距離が、壁部1
85の高さ分だけ広がることになるため、バックライト
ユニット40の熱による液晶パネル14に対する影響を
低減することができる。また、壁部185によってバッ
クライトユニット40から周辺回路領域170への光漏
れが防止され熱の伝達が低減されるため、バックライト
ユニット40からの光や熱による液晶パネル14に対す
る影響も防ぐことができる。
【0090】4. <他の変形例> ここで、前述した各実施形態に適用可能な変形例につい
て説明する。下記の各変形例においては前述した各実施
形態と異なる点のみ記載して説明する。
【0091】4.1 上記においては、パネル固定枠1
2、スペーサ30、バックライト固定枠56、およびシ
ールドケース64が金属で形成される例を示したが、こ
れらは、樹脂例えば、アクリル樹脂、ポリプロピレン、
または塩化ビニール樹脂などで形成してもよい。
【0092】このように、パネル固定枠12、スペーサ
30、バックライト固定枠56、およびシールドケース
64を樹脂で形成することによって、それらを介した熱
の伝導が少なく、それらによって電気的に絶縁された表
示装置を形成することができる。さらに、回路部分など
からリーク電流が、パネル固定枠12、スペーサ30、
バックライト固定枠56、またはシールドケース64に
流れ出すことも少ない。
【0093】4.2 前記においては、パネル固定枠1
2とスペーサ30、スペーサ30とバックライト固定枠
56、および、バックライト固定枠56とシールドケー
ス64の少なくともいずれかの対において、共通な一辺
の境界線に予め切り込み部を形成することによって、一
体形成された各枠部材をそれらの境界線で容易に折り曲
げ加工して形成するようにしていた。しかしながら、こ
のように切り込み部を設けずに、それぞれの境界線にお
いて、予め所定の角度より大きな角度で折り曲げプレス
を施して折り曲げ部を形成しておき、液晶パネル14、
バックライトユニット40、またはインバータ60を挟
み込んだ後に所定の角度まで折り曲げるようにしてもよ
い。このように、予め折り曲げ部を形成しておくことに
よって、その位置で容易に折り曲げて、パネル固定枠1
2とスペーサ30、スペーサ30とバックライト固定枠
56、および、バックライト固定枠56とシールドケー
ス64のそれぞれの対を所定の位置関係とすることがで
きる。
【0094】4.3 また、上記においては、表示パネ
ルとして透過型の液晶パネル14を用いた表示装置10
の例を示したが、表示パネルは透過型の液晶パネルに限
らず、反射型の液晶パネル、CRTパネル、プラズマパ
ネル、FED(Field Emission Display)パネルなどの、
他の表示パネルであってもよい。なお、表示パネルとし
て、CRTパネル、プラズマパネル、またはFEDパネ
ルなどの自己発光型の表示パネルを用いた場合、または
反射型の液晶パネルを用いた場合には、バックライトユ
ニットおよびバックライト固定枠56は不要となる。
【0095】4.4 さらに、前述した各実施形態にお
いては、光源部として冷陰極ランプなどの蛍光管を用い
る例を示したが、光源部として発光ダイオード(LE
D)などを用いてもよい。
【0096】4.5 以上、本発明の実施形態を説明し
たが、本発明は前述した各実施形態に限定されるもので
はなく、本発明の要旨の範囲内または特許請求の範囲の
均等範囲内でさらに各種の変形実施が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の液晶表示装置を示す模式的な分
解斜視図である。
【図2】(A)、(B)、(C)、および(D)は、図
1に示したA、B、C、およびD方向から見た液晶表示
装置の側面図である。
【図3】パネル固定枠とスペーサとの共通な一辺の境界
線付近を折り曲げ前の状態として示す断面図である。
【図4】図1に示したIV方向から見たパネル固定枠お
よびスペーサの斜視図である。
【図5】パネル固定枠の突出部をシールドケースの背面
側に向けて折り曲げて液晶表示装置を形成した状態を示
す、図2(D)に対応する側面図である。
【図6】液晶パネル、スペーサ、およびバックライトユ
ニットの位置関係を模式的に示す断面図である。
【図7】パネル固定枠の突出部に設けられた開口部の作
用を説明するための部分断面図である。
【図8】第1実施形態の液晶パネルを示す平面図であ
る。
【図9】図8に示した線H−Iに沿った位置における部
分断面図である。
【図10】第1実施形態の液晶パネルの電気的構成を示
すブロック図である。
【図11】第1実施形態の液晶表示装置を用いた電子機
器を示す外観図であり、(A)は携帯電話機であり、
(B)は腕時計であり、(C)は携帯情報機器である。
【図12】第2実施形態のパネル固定枠、スペーサ、バ
ックライト固定枠、およびシールドケースを、液晶表示
装置の組立前の状態として示す分解斜視図である。
【図13】第3実施形態のスペーサのみを、前面側すな
わち液晶パネルに面する側から見た斜視図である。
【図14】第3実施形態における、液晶パネル、スペー
サ、およびバックライトユニットの位置関係を示す模式
的な分解断面図である。
【図15】第3実施形態の変形例における、液晶パネ
ル、スペーサ、およびバックライトユニットの位置関係
を示す模式的な分解断面図である。
【符号の説明】
10 液晶表示装置 12 パネル固定枠 12a 枠部(第1枠部) 12b 突出部(第1突出部) 14 液晶パネル 30,180 スペーサ 30a 枠部(第2枠部) 30b 突出部(第2突出部) 30d 位置決め部(第2位置決め部) 38 切り込み部 40 バックライトユニット 44 導光板 50 蛍光管(光源部) 54 リフレクタ 56,116 バックライト固定枠 57 底面部 58 位置決め部(第3位置決め部) 60 インバータ(電源) 64,110 シールドケース 88 携帯電話機(電子機器) 92 腕時計(電子機器) 96 携帯情報機器(電子機器) 130 表示領域 170 周辺回路領域 181,185 壁部

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示パネルと、 前記表示パネルの背面側に配置され、前記表示パネルに
    向けて光を放射するバックライトユニットと、 第2枠部を備え、前記表示パネルを背面側から固定し、
    かつ、前記バックライトユニットを前面側から固定する
    スペーサと、 底面部を備え、前記バックライトユニットを背面側から
    固定するバックライト固定枠と、 を有し、 前記スペーサと前記バックライト固定枠とが一体形成さ
    れていることを特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記スペーサと前記バックライト固定枠とに共通な一辺
    を有し、前記共通な一辺には、前記スペーサと前記バッ
    クライト固定枠との境界線に切り込み部が形成されてい
    ることを特徴とする表示装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、 前記スペーサは、前記バックライトユニットの方向に向
    けて前記第2枠部から突出する第2突出部を有すること
    を特徴とする表示装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかにお
    いて、 前記スペーサは、前記第2枠部から立設されて前記表示
    パネルの端面に当接して、前記表示パネルを前記第2枠
    部とほぼ平行な面内の所定位置に位置決めする複数の第
    2位置決め部を有することを特徴とする表示装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかにお
    いて、 前記スペーサおよび前記バックライト固定枠は、金属で
    形成されていることを特徴とする表示装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 前記スペーサまたは前記バックライト固定枠のいずれか
    で接地されていることを特徴とする表示装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項4のいずれかにお
    いて、 前記スペーサおよび前記バックライト固定枠は、樹脂で
    形成されていることを特徴とする表示装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし請求項7のいずれかにお
    いて、 前記表示パネルは、表示領域と、前記表示領域の周囲に
    形成された周辺回路領域と、を備え、 前記スペーサの前記第2枠部は、前記周辺回路領域に対
    応する位置に形成されていることを特徴とする表示装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項8において、 前記スペーサは、前記第2枠部と前記表示パネルとの間
    隔を保ち、かつ、前記バックライトユニットから前記周
    辺回路領域への光漏れを防ぐ壁部を備えることを特徴と
    する表示装置。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし請求項9のいずれかに
    おいて、 前記バックライト固定枠は、前記底面部から前記バック
    ライトユニットの端面に沿って立設されて、前記バック
    ライトユニットを所定位置に位置決めする、複数の第3
    位置決め部を有することを特徴とする表示装置。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし請求項10のいずれか
    において、 前記バックライトユニットは、導光板と、該導光板の一
    端面に沿って配置された光源部と、該光源部の周囲を前
    記導光板側を除いて覆うリフレクタとを備え、 前記複数の第3位置決め部は、前記バックライトユニッ
    トの前記光源部が配置された辺以外に対応するものが、
    前記光源部が配置された以外の前記導光板の端面を覆う
    平面状に形成されていることを特徴とする表示装置。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし請求項11のいずれか
    において、 前記バックライト固定枠の4辺により囲まれる面積は、
    前記スペーサの4辺により囲まれる面積より小さいこと
    を特徴とする表示装置。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし請求項12のいずれか
    において、 第1枠部を備え、前記表示パネルを前面側から固定する
    パネル固定枠と、 前記バックライト固定枠の背面側に配置され、前記バッ
    クライトユニットに電力を供給する電源と、 前記電源を背面側から覆うシールドケースと、 をさらに備え、 前記パネル固定枠と前記スペーサとが一辺を共通にして
    一体形成されており、 前記バックライト固定枠と前記シールドケースとが一辺
    を共通にして一体形成されていることを特徴とする表示
    装置。
  14. 【請求項14】 請求項13において、 前記パネル固定枠は、前記バックライトユニットの方向
    に向けて前記第1枠部から突出する第1突出部を有する
    ことを特徴とする表示装置。
  15. 【請求項15】 請求項1ないし請求項14のいずれか
    に記載の表示装置を表示手段として有することを特徴と
    する電子機器。
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