JP2001153229A - 中空金属oリング - Google Patents

中空金属oリング

Info

Publication number
JP2001153229A
JP2001153229A JP33999199A JP33999199A JP2001153229A JP 2001153229 A JP2001153229 A JP 2001153229A JP 33999199 A JP33999199 A JP 33999199A JP 33999199 A JP33999199 A JP 33999199A JP 2001153229 A JP2001153229 A JP 2001153229A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ring
hollow metal
outer diameter
tube
metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33999199A
Other languages
English (en)
Inventor
Ichiro Kubo
一郎 窪
Akinori Owaki
晃則 大脇
Kanji Hanashima
完治 花島
Hideaki Mori
英明 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichias Corp
Original Assignee
Nichias Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nichias Corp filed Critical Nichias Corp
Priority to JP33999199A priority Critical patent/JP2001153229A/ja
Publication of JP2001153229A publication Critical patent/JP2001153229A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Gasket Seals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ニッケル等軟質金属のメッキあるいは蒸着さ
れてなくても十分なシール性が確保でき、特に半導体製
造装置などの機器に使用した時に超高真空およびガスシ
ールが可能となる中空金属Oリングを提供する。 【解決手段】 金属チューブをリング状に湾曲し、その
両端を溶接して構成する中空金属Oリング1において、
その材質として真空2重溶解、真空3重溶解したステン
レス鋼を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機器の継手、配管
や高圧容器のフランジ、バルブボンネットなどに使わ
れ、特に、半導体製造装置などで使われる機器におい
て、流体の漏れを防止するために用いられる中空金属O
リングの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、中空金属Oリングは薄い肉厚の
ステンレス鋼や、モネル、インコネルなどの金属チュー
ブをリング状に湾曲し、その両端を溶接して作られてお
り、従来から高温度、高圧力あるいは高度の真空を得る
ためのガスケットとして用いられている。
【0003】この金属チューブの厚さはシールしようと
する流体によって異なり、ガスや揮発性の液体には肉厚
のものが用いられ、潤滑油等の粘度の高い液体には肉薄
のものが使用され、Oリングとフランジ面のなじみ性を
よくするために表面に銀やニッケルのメッキを施したも
のも多い。
【0004】そして、最近ではこの中空金属Oリング
を、高い気密性を得る目的で半導体製造装置の一部であ
る超高真空機器に使用することが多くなってきたが、こ
の用途に使用される中空金属Oリングにおいては、半導
体製造装置の高性能化およびコストダウンの影響を受け
て、軽量化および小サイズ化が要求されており、チュー
ブの外径が2mm以下、リングの外径が30mm以下のもの
が多用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この半導体
製造装置等に使用される中空金属Oリングは、チューブ
外径やリング外径が小さいために、前述したようにリン
グ状に曲げ加工した金属チューブの両端を相互に正確に
溶接することが非常に困難であり、また溶接の際に発生
するズレやバリを切削・研磨等によって滑らかになるよ
うに処理しているが、このような処理を行うとチューブ
の肉厚が多少不均一になることは避けられない。
【0006】また、この中空金属Oリングは小さな締め
付け荷重で相手面となじむことが必要なために、表面に
軟質金属をメッキあるいは蒸着させたものが多用されて
いるが、メッキあるいは蒸着時に付着したパーティクル
が半導体の製造に悪影響をおよぼす恐れがあるために、
耐食性の優れているSUS316Lのようなオーステナ
イト系ステンレス鋼の単一材が望まれている。
【0007】しかし、ニッケル等軟質金属がメッキある
いは蒸着されていないと、小さな締め付け荷重では中空
金属Oリングの変形が不十分なため、シール面の凹凸を
埋めることができなくなり、また、締め付けた時に溶接
部分の不均一な肉厚による圧縮強度のバラツキによっ
て、漏れを発生させることがある。
【0008】本発明は、以上のような中空金属Oリング
の問題点を解消するためになされたものであって、ニッ
ケル等軟質金属がメッキあるいは蒸着されていなくても
十分なシール性が確保できる中空金属Oリングを提供す
ることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明の中空金属Oリングは、材質が真空
2重溶解、真空3重溶解したステンレス鋼とされている
ことを要旨としている。
【0010】請求項2の発明の中空金属Oリングは、外
径がdmm、肉厚がtmmの中空金属チューブを溶接して、
外径Dmmのリング状に形成され、肉厚tが0.272d
+0.00354D−0.062から0.272d+
0.00354D+0.045の範囲となっていること
を要旨としている。
【0011】請求項3の発明の中空金属Oリングは、外
径がdmm、肉厚がtmmの中空金属チューブを溶接して、
外径Dmmのリング状に形成され、肉厚tが0.272d
+0.00354D−0.062から0.272d+
0.00354D+0.045の範囲となっており、か
つ材質が真空2重溶解、真空3重溶解したステンレス鋼
とされていることを要旨としている。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態とし
ては、例えばチューブ外径0.89mm、肉厚0.30mm
の真空2重溶解したSUS316L製金属中空チューブ
を長さ54.9mmに切断し、その金属チューブをリング
状に湾曲し、その両端を突き合わせ、この突き合わせ部
を溶接にて結合した後、溶接の際に生じるズレを研削・
研磨等によって滑らかにし、外径17.48mmの中空金
属Oリングを構成する。
【0013】本発明者らは中空金属Oリングの形状・材
質・加工方法について鋭意検討した結果、チューブの外
径が2mm以下の半導体製造装置等に用いられる中空金属
Oリングにおいて、チューブの材質として真空2重溶
解、真空3重溶解したステンレス鋼を用いると、溶接の
時にズレが少なく、研削・研磨等によって滑らかにした
時にチューブの肉厚の差の少ないものが得られることを
見出した。
【0014】これは、真空2重溶解材、真空3重溶解材
は、汚染の原因となる各種化学成分を低減させる目的
で、真空中で2回から3回精練を行っているため不純物
が少なく、低い圧力で抵抗溶接が可能となり、バリの発
生や圧力によるチューブのズレが少なくなることによる
ものと推定している。
【0015】また、中空金属Oリングの外径がDmm、チ
ューブの外径がdmmの時に、肉厚tmmを0.272d+
0.00354D−0.062から0.272d+0.
00354D+0.045の範囲にすることによってシ
ール性の良い中空金属Oリングが得られることも判っ
た。
【0016】これは、肉厚tが0.272d+0.00
354D−0.062の値よりも小さいと締め付けによ
ってガスをシールするのに必要な圧縮強度が得られず、
0.272d+0.00354D+0.045の値より
も大きいと圧縮強度が大きくなりすぎるために通常の締
め付けではフランジの凹凸を埋めるだけ変形させること
ができないことによるものである。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を具体的に説明する
が、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
【0018】以下の実施例は、図1および図2に示した
中空金属Oリングである。同図において、1は中空金属
Oリング部材、2は溶接部、Dはリング部材の外径、d
はチューブの外径、tはチューブの肉厚を示す。
【0019】実施例1 本実施例の中空金属Oリングの製造方法は、チューブ外
径(d)0.89mm、肉厚(t)0.23mmの真空3重
溶解したSUS316L製金属中空チューブを長さ5
4.9mmに切断し、その金属チューブをリング状に湾曲
し、その両端を突き合わせ、この突き合わせ部を溶接に
て結合した後、溶接の際に生じるズレやバリを切削・研
磨にて取り除き、外径(D)17.48mmの中空金属O
リングを得る。この時、チューブ外径(d)の最大値は
0.89mm、最小値は0.83mmである。
【0020】実施例2 実施例2は、金属チューブの肉厚tが0.30mmで、材
質がSUS316Lであること以外は実施例1と同様の
中空金属Oリングであり、この時のチューブ外径dの最
大値は0.89mm、最小値は0.83mmである。
【0021】実施例3 実施例3は、金属チューブの肉厚tが0.30mmである
こと以外は実施例1と同様の中空金属Oリングであり、
この時のチューブ外径dの最大値は0.89mm、最小値
は0.85mmである。
【0022】比較例1 比較例1は、金属チューブの材質がSUS316Lであ
ること以外は実施例1と同様の中空金属Oリングであ
り、この時のチューブ外径dの最大値は0.89mm、最
小値は0.81mmである。
【0023】比較例2 比較例2は、金属チューブの肉厚が0.35mmで、材質
がSUS316Lであること以外は実施例1と同様の中
空金属Oリングであり、この時のチューブ外径dの最大
値は0.89mm、最小値は0.83mmである。
【0024】上記実施例1〜3および比較例1〜2のの
シール性を比較するために、図3に示すシール試験機に
よってシール試験を行った。図中、3,4はフランジ、
5は中空金属Oリングを支持するリテーナ、6は締め付
けボルト、1は供試体となる中空金属Oリング部材であ
る。
【0025】試験は、フランジ3,4間に中空金属Oリ
ングを装着してリテーナ(厚さ0.7mm)とフランジと
が密着するまで締め付け、フランジ外部をヘリウム雰囲
気中に置き、フランジ内部を吸引し、ヘリウムリークデ
ィテクターを用いて漏れ量を測定した。シール試験結果
を表1に示す。
【0026】
【表1】
【0027】表1から明らかなように、実施例1,2,
3による中空金属Oリングは比較例1,2よりもシール
性が良いことが確認された。
【0028】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、ニッケル等軟質金属がメッキあるいは蒸着さ
れてなくても充分なシール性が確保できる中空金属Oリ
ングが得られる。特に、本発明による中空金属Oリング
は、半導体製造装置などの機器に使用した時に超高真空
およびガスシールが可能になるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す中空金属Oリングの平
面図である。
【図2】上記中空金属Oリングの断面図である。
【図3】中空金属Oリングをシール試験機に装着した状
態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 中空金属Oリング部材 2 溶接部 3,4 フランジ 5 リテーナ 6 締め付けボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J040 AA01 AA12 BA02 EA18 FA02 HA30

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 材質が真空2重溶解、真空3重溶解した
    ステンレス鋼とされていることを特徴とする中空金属O
    リング。
  2. 【請求項2】 外径がdmm、肉厚がtmmの中空金属チュ
    ーブを溶接して、外径Dmmのリング状にした中空金属O
    リングにおいて、肉厚tが0.272d+0.0035
    4D−0.062から0.272d+0.00354D
    +0.045の範囲となることを特徴とする中空金属O
    リング。
  3. 【請求項3】 外径がdmm、肉厚がtmmの中空金属チュ
    ーブを溶接して、外径Dmmのリング状にした中空金属O
    リングにおいて、肉厚tが0.272d+0.0035
    4D−0.062から0.272d+0.00354D
    +0.045の範囲にあり、かつ材質が真空2重溶解、
    真空3重溶解したステンレス鋼とされていることを特徴
    とする中空金属Oリング。
JP33999199A 1999-11-30 1999-11-30 中空金属oリング Pending JP2001153229A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33999199A JP2001153229A (ja) 1999-11-30 1999-11-30 中空金属oリング

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33999199A JP2001153229A (ja) 1999-11-30 1999-11-30 中空金属oリング

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001153229A true JP2001153229A (ja) 2001-06-08

Family

ID=18332708

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33999199A Pending JP2001153229A (ja) 1999-11-30 1999-11-30 中空金属oリング

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001153229A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008190675A (ja) * 2007-02-07 2008-08-21 Hitachi Metals Ltd メタルoリング
JP2008231515A (ja) * 2007-03-20 2008-10-02 Tokyo Electron Ltd 気化器,気化モジュール,成膜装置
US20120134614A1 (en) * 2009-08-06 2012-05-31 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Method for producing a flanged disk for a spherical roller bearing and spherical roller bearing having a flanged disk produced according to the method
CN104708181A (zh) * 2013-12-17 2015-06-17 北京有色金属研究总院 一种铝合金空心圆环件的焊接方法
CN107781549A (zh) * 2017-11-21 2018-03-09 航天材料及工艺研究所 一种空心金属密封结构

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008190675A (ja) * 2007-02-07 2008-08-21 Hitachi Metals Ltd メタルoリング
JP2008231515A (ja) * 2007-03-20 2008-10-02 Tokyo Electron Ltd 気化器,気化モジュール,成膜装置
US20120134614A1 (en) * 2009-08-06 2012-05-31 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Method for producing a flanged disk for a spherical roller bearing and spherical roller bearing having a flanged disk produced according to the method
US8591119B2 (en) * 2009-08-06 2013-11-26 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Method for producing a flanged disk for a spherical roller bearing and spherical roller bearing having a flanged disk produced according to the method
CN104708181A (zh) * 2013-12-17 2015-06-17 北京有色金属研究总院 一种铝合金空心圆环件的焊接方法
CN107781549A (zh) * 2017-11-21 2018-03-09 航天材料及工艺研究所 一种空心金属密封结构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4556205B2 (ja) 金属ガスケット
US10982768B2 (en) Ultra-seal gasket for joining high purity fluid pathways
US7690695B2 (en) Sealing fitting and seal seat for stainless steel tubing
EP0470682A1 (en) Seal for aseptic fitting assembly
JPH11236652A (ja) ガスケットおよび管継手
JP2010159852A (ja) 金属製のこ歯形ガスケット及び組み合わせガスケット
JP4668704B2 (ja) Oリング及び真空装置用クランプ形継手
JP4668703B2 (ja) 真空装置用クランプ形継手
JP3876656B2 (ja) 管用ねじ継手
JP2001153229A (ja) 中空金属oリング
JP2013221525A (ja) 金属ガスケット
EP0470830A1 (en) Metallic hollow O-ring and process for producing same
JPH04331876A (ja) ジャケットガスケット
JP2003156147A (ja) メタルガスケット
US3755885A (en) Method of forming a sealing coating on a metallic member
JP2003194225A (ja) 金属ガスケット
JP4389241B2 (ja) 金属リングガスケット
JP2019019834A (ja) ガスケット
JP2000161491A (ja) リング付き中空金属oリング
JPH09264427A (ja) メタルガスケット
KR20100002034A (ko) 개스킷 및 이를 사용하는 파이프 조인트
JP2011007276A (ja) 渦巻形ガスケット
JP2008190675A (ja) メタルoリング
US20240131579A1 (en) High pressure filter apparatus and related methods
JP4454124B2 (ja) 気密性異材継手

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051129

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060130

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060425