JP2001153071A - スクロール流体機械 - Google Patents

スクロール流体機械

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JP2001153071A
JP2001153071A JP33094999A JP33094999A JP2001153071A JP 2001153071 A JP2001153071 A JP 2001153071A JP 33094999 A JP33094999 A JP 33094999A JP 33094999 A JP33094999 A JP 33094999A JP 2001153071 A JP2001153071 A JP 2001153071A
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scroll
compression space
discharge
space
compression
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Application number
JP33094999A
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English (en)
Inventor
Takeshi Tsuchiya
豪 土屋
Isao Hayase
功 早瀬
Shin Kurita
慎 栗田
Kazuo Sakurai
和夫 櫻井
Hiroyuki Imamura
浩幸 今村
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Hitachi Ltd
Hitachi Shimizu Engineering Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Shimizu Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】スクロール流体機械において、吐出空間側から
外線側圧縮空間への逆流を防止しつつ、吐出時の流路抵
抗を低減し、エネルギー効率を向上すること。 【解決手段】スクロール流体機械において、固定スクロ
ール2と旋回スクロール3で形成した圧縮空間から圧縮
した作動流体を吐出空間16へ吐出する吐出口50と、
圧縮空間側の圧力が吐出空間側の圧力より大きい時に吐
出口50を開く吐出弁19を備え、最内周圧縮空間4c
とその外側の外線側圧縮空間4b2とが両ラップの側面
を介して連通される以前に外線側圧縮空間4b2に連通
する吐出口50とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スクロール流体機
械に係り、特に冷媒、空気、及びその他の圧縮性ガスを
取扱う吐出弁を具備したスクロール流体機械に好適なも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の吐出弁を具備したスクロール流体
機械としては、特開平3−134285号公報に示され
ているように、固定スクロール鏡板の吐出口の上部に吐
出弁(逆止弁)を取り付け、この吐出弁をリテーナと弁
部をなすリード弁タイプの薄いプレートとから構成し、
これによって高い運転圧力比域での運転確保、圧縮機動
力の低減効果を得ようとしたものがある(従来技術
1)。
【0003】また、従来の吐出弁を具備したスクロール
流体機械としては、特開平8−319973号公報に示
されているように、固定スクロールに形成された吐出ポ
ートの上部に特別な吐出弁装置を配設したことにより、
運転圧力比よりもラップの設計圧力比を小さくしても不
足圧縮損失が無く、吐出ポートに起因する再膨張損失を
無くそうとしたものがある(従来技術2)。
【0004】さらには、従来の吐出弁を具備しないスク
ロール流体機械において、作動流体吐出時の流路抵抗を
低減するために次のようなものが案出されている。
【0005】即ち、特開昭60−201092号公報で
は、吐出弁を具備しないスクロール流体機械において、
吐出開始時に流れる狭搾部に形成した吐出圧のオーバー
シュートを改善するための吐出流路を備えたスクロール
圧縮機の記載がある(従来技術3)。
【0006】また、特開昭61−226590号公報で
は、吐出弁を具備しないスクロール流体機械において、
終期圧縮空間の圧力が所望の圧力比を得る圧力となった
時に相手側翼の先端小半円弧またはこの小半円弧に連な
る半円弧の外周面と接触する接点を基点として小半円弧
側に向かう切欠部を設けたスクロール型圧縮機の記載が
ある(従来技術4)。
【0007】さらには、特開平6−346870号公報
では、吐出弁を具備しないスクロール流体機械におい
て、吐出孔の直径をラップ幅よりも大きく構成するとと
もに、可動側ラップの渦巻開始先端が旋回運動により固
定側ラップと接触がはずれる最終圧縮状態で、吐出孔が
可動側ラップの外周縁より内側に入り、かつ内周縁より
外側に一部でる構成とし、可動側ラップの外周縁より外
側の空間と吐出孔との間を可動側ラップと固定スクロー
ルの鏡板によってシールしてなるスクロール圧縮機の記
載がある(従来技術5)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来技術1及
び2のものにおいては、両スクロールの中央に形成され
る最内周圧縮空間とその外側に形成される外線側圧縮空
間とが両ラップの側面を介して連通される前に外線側圧
縮空間に連通する大きな吐出口として、吐出時の流路抵
抗を低減し、エネルギー効率を向上することについては
記載されていないものである。
【0009】一方、従来技術3〜5のものにおいては、
両スクロールの中央に形成される最内周圧縮空間とその
外側に形成される外線側圧縮空間とが両ラップの側面を
介して連通された後に、吐出口より圧縮室側の流路抵抗
を低減するものに過ぎず、大きな吐出口として吐出時の
流路抵抗を低減することについては記載されていないも
のである。特に、吐出弁を具備しないスクロール流体機
械においては、両スクロールの中央に形成される最内周
圧縮空間とその外側に形成される外線側圧縮空間とが両
ラップの側面を介して連通される以前に、吐出口を外線
側圧縮空間に連通すると、外線側圧縮空間の圧力が吐出
空間の圧力より低い場合には、逆流を生じてしまうもの
であった。
【0010】本発明の目的は、吐出空間側から外線側圧
縮空間への逆流を防止しつつ、吐出時の流路抵抗を低減
し、エネルギー効率を向上することができるスクロール
流体機械を得ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の第1の特徴は、渦巻状のラップを立設した旋
回スクロールと、渦巻状のラップを立設した固定スクロ
ールと、前記旋回スクロールの旋回により前記両スクロ
ールの間に概略閉塞して容積が縮小するように形成され
る圧縮空間と、前記圧縮空間から圧縮した作動流体を吐
出空間へ吐出するように前記旋回スクロール及び固定ス
クロールの一方に形成された吐出口と、圧縮空間側の圧
力が吐出空間側の圧力より大きい時に前記吐出口を開く
吐出弁とを備え、前記両スクロールの中央に形成される
最内周圧縮空間とその外側に形成される外線側圧縮空間
とが両ラップの側面を介して連通される以前に前記外線
側圧縮空間に連通するように吐出口を形成したことにあ
る。
【0012】本発明の第2の特徴は、渦巻状のラップを
立設した旋回スクロールと、渦巻状のラップを立設した
固定スクロールと、前記旋回スクロールの旋回により前
記両スクロールの間に概略閉塞して容積が縮小するよう
に形成される圧縮室と、前記圧縮室から圧縮した作動流
体を吐出空間へ吐出するように前記旋回スクロール及び
固定スクロールの一方の中央部に形成された吐出口と、
圧縮空間側の圧力が吐出空間側の圧力より大きい時に前
記吐出口を開く吐出弁とを備え、前記吐出口を設けない
方のスクロールのラップが少なくとも前記吐出口の縁と
2カ所の交差部を構成する前記旋回スクロールの駆動区
間で、前記両スクロール中央に形成する概略閉塞した圧
縮空間と、この圧縮空間の1つ外側に形成する概略閉塞
した2つの圧縮空間とのスクロールラップ側面シール部
が少なくとも1つ存在する構成にしたことにある。
【0013】本発明の第3の特徴は、渦巻状のラップを
立設した旋回スクロールと、渦巻状のラップを立設した
固定スクロールと、前記旋回スクロールの旋回により前
記両スクロールの間に概略閉塞して容積が縮小するよう
に形成される圧縮空間と、前記圧縮空間から圧縮した作
動流体を吐出空間へ吐出するように前記旋回スクロール
及び固定スクロールの一方の中央部に形成された吐出口
と、圧縮空間側の圧力が吐出空間側の圧力より大きい時
に前記吐出口を開く吐出弁とを備え、前記両スクロール
中央に形成する概略閉塞した圧縮空間とこの圧縮空間の
1つ外側に形成する概略閉塞した2つの圧縮空間とのス
クロールラップ側面シール部であって、前記スクロール
ラップの最内周位置に前記スクロールラップ側面シール
部を形成する時の前記旋回スクロールの駆動位置で、前
記両スクロール中央に形成する概略閉塞した圧縮空間と
この圧縮空間の1つ外側に形成する概略閉塞した2つの
圧縮空間のうち前記吐出口を設けない前記スクロールの
スクロールラップ外側に構成する圧縮空間とに前記吐出
口が連通する構成にしたことにある。
【0014】本発明の第4の特徴は、渦巻状のラップを
立設した旋回スクロールと、渦巻状のラップを立設した
固定スクロールと、前記旋回スクロールの旋回により前
記両スクロールの間に概略閉塞して容積が縮小するよう
に形成される圧縮空間と、前記圧縮空間から圧縮した作
動流体を吐出空間へ吐出するように前記旋回スクロール
及び固定スクロールの一方に形成された吐出口と、圧縮
空間側の圧力が吐出空間側の圧力より大きい時に前記吐
出口を開く吐出弁とを備え、前記両スクロールの中央に
形成される最内周圧縮空間とその外側に形成される外線
側圧縮空間とが両ラップの側面を介して連通される以前
に前記外線側圧縮空間に連通するように吐出口を形成す
ると共に、前記最内周圧縮空間を形成するスクロールラ
ップ内側の少なくとも一部に切欠き部を形成したことに
ある。
【0015】本発明の第5の特徴は、渦巻状のラップを
立設した旋回スクロールと、渦巻状のラップを立設した
固定スクロールと、前記旋回スクロールの旋回により前
記両スクロールの間に概略閉塞して容積が縮小するよう
に形成される圧縮空間と、前記圧縮空間から圧縮した作
動流体を吐出空間へ吐出するように前記旋回スクロール
及び固定スクロールの一方に形成された吐出口と、圧縮
空間側の圧力が吐出空間側の圧力より大きい時に前記吐
出口を開く吐出弁とを備え、前記両スクロールの中央に
形成される最内周圧縮空間とその外側に形成される外線
側圧縮空間とが両ラップの側面を介して連通される以前
に前記外線側圧縮空間に連通するように吐出口を形成す
ると共に、吐出口を設けないスクロール側に前記最内周
圧縮空間とその外側に形成される内線側圧縮空間とを連
通する連通路を設けたことにある。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施例を図を用
いて説明する。なお、第2実施例以降の実施例において
は第1実施例と共通する構成を一部省略すると共に、重
複する説明を省略する。各実施例の図における同一符号
は同一物又は相当物を示す。
【0017】まず、本発明のスクロール流体機械の第1
実施例を図1から図3を用いて説明する。図1は本発明
の第1実施例のスクロール流体機械の吐出行程移行時に
おける固定スクロールと旋回スクロールの中央部を示す
横断面図、図2は本発明の第1実施例のスクロール流体
機械の全体構成を示す縦断面図、図3は図2のスクロー
ル流体機械の吐出行程移行時における固定スクロールと
旋回スクロール全体を示す横断面図である。
【0018】本発明の第1実施例のスクロール流体機械
の全体構成を図2を用いて説明する。
【0019】スクロール流体機械20は、圧縮部30と
駆動部40を密閉容器1に内蔵して備えている。圧縮部
20は、固定スクロール2と旋回スクロール3とフレー
ム7を備えている。このフレーム7は密閉容器1に固定
されている。
【0020】固定スクロール2は、渦巻形に形成された
ラップ2aを鏡板2bに立設し、ラップ歯底2cとラッ
プ歯先2dとを有する。また、固定スクロール2の中央
部には、吐出口50が形成されている。一方、旋回スク
ロール3は、渦巻形に形成されたラップ3aを鏡板3b
に立設し、ラップ歯底3cとラップ歯先3dを有してい
る。
【0021】旋回スクロール3を旋回駆動する駆動部4
0は、電動機であるステータ12、ロータ13と、クラ
ンク軸11と、旋回スクロール3の自転防止機構の主要
部品であるオルダムリング9と、フレーム7とクランク
軸11を回転自在に係合するクランク軸の支持部材18
と、旋回スクロール3とクランク軸11の偏芯ピン部1
1aとを回転軸方向であるスラスト方向に移動可能にか
つ回転自在に係合する旋回スクロール3の支持部材17
とを備えている。
【0022】オルダムリング9は旋回スクロール3と共
にフレーム7と固定スクロール2により構成した空間8
に配設され、オルダムリング9に形成される直交する2
組のキー部分の1組がフレーム7に構成したキー溝7a
を、残りの1組が旋回スクロールラップ3aの反対側に
構成したキー溝7bを滑動する。
【0023】また、給油系として、密閉容器1下部に留
めた潤滑油10を、クランク軸11に固定した給油パイ
プ14とクランク軸11内に設けた給油穴11aを経由
させて、圧縮部30や各支持部材17、18へと供給す
る。
【0024】ここで、係るスクロール流体機械の基本的
動作について説明する。
【0025】ステータ12に通電することによりステー
タ12は回転磁界を発生し、これによりロータ13は回
転力を与えられ、ロータ13に固定されたクランク軸1
1と共に回転する。旋回スクロール3は、スラスト方向
に移動可能にかつ回転自在にクランク軸11の偏芯ピン
部11aと係合しており、オルダムリング9などの自転
防止機構によりクランク軸11の回転運動が旋回スクロ
ール3の旋回運動へと変換される。固定スクロール2と
旋回スクロール3を噛合せて構成した圧縮空間4の容積
は、旋回スクロール3が旋回運動することにより減少す
る。これにより、圧縮空間4内の作動流体は、圧縮され
る。吐出口50には吐出空間16から圧縮空間4への作
動流体の逆流を防ぐために吐出弁19が配設されてい
る。
【0026】次に、係るスクロール流体機械の基本的な
圧縮動作を図3を用いて説明する。
【0027】固定スクロール2と旋回スクロール3とで
構成される圧縮空間4は、対になった圧縮空間4a、4
bが形成されている。この圧縮空間4aは、外周側から
内周側へ複数の圧縮空間4a1、4a2を有する。同様
に、圧縮空間4bは、外周側から内周側へ複数の圧縮空
間4b1、4b2を有する。圧縮空間4a、4bは、旋
回スクロール3が旋回運動することで容積を減少させ、
内部の作動流体を圧縮する。
【0028】この圧縮動作では、旋回スクロール3の旋
回運動に伴って、作動流体が吸込口5、吸込空間15を
経由して圧縮空間4a、4bへ吸込まれる。吸込まれた
作動流体は、圧縮空間4a1、4a2及び4b1、4b
2のように順次容積を減少させられて、圧縮空間側が吐
出口50と連通し、かつ、吐出空間16の圧力より圧縮
空間圧力が高くなった時点で吐出弁19を開弁し、吐出
空間16、吐出口50を経由し吐出される。なお、固定
スクロール2と旋回スクロール3を噛合わせて旋回運動
させる際は、吸込空間15と圧縮空間4a1、4b1と
の間、圧縮空間4a1、4a2、4b1、4b2間、圧
縮空間4a2、4b2と吐出口50間に作動流体の漏れ
が極力生じない十分な気密性の確保が必要である。
【0029】次に、係る固定スクロール2と旋回スクロ
ール3の中央部の構成を図1を用いて詳細に説明する。
【0030】内周側の圧縮空間4a2は、固定スクロー
ル2及び旋回スクロール3のラップ2a、3a間の側面
シール部107及び109により形成される。また、内
周側の圧縮空間4b2は、固定スクロール2及び旋回ス
クロール3のラップ2a、3a間のシール部106及び
109により形成される。側面シール部106、107
は、図1の状態がスクロールラップ2a、3aの最内周
位置であり、これ以上に旋回スクロール3の旋回が進ん
だ場合には、側面シール部106、107は消滅し、二
つの圧縮空間4a2、4b2が最内周圧縮空間4cに連
通する。
【0031】スクロールラップ2a、3aの内周側の側
面シール部106、107により両スクロール2、3中
央に形成される概略閉塞した圧縮空間を最内周圧縮空間
4cと呼ぶこととする。また、最内周圧縮空間4cの1
つ外側に形成する概略閉塞した2つの圧縮空間のうち
で、吐出口50を設けていない方のスクロールラップ3
aの内側に構成される圧縮空間を内線側圧縮空間4a2
と呼ぶこととする。さらには、最内周圧縮空間4cの1
つ外側に形成する概略閉塞した2つの圧縮空間のうち
で、吐出口50を設けていない方のスクロールラップ3
a外側に構成する圧縮空間を外線側圧縮空間4b2と呼
ぶこととする。
【0032】本実施例の1つの特徴としては、旋回スク
ロールラップ3aが吐出口50の縁と2ヵ所50c、5
0dで交差する旋回駆動区間で、最内周圧縮空間4cと
その最内周圧縮空間4cの1つ外側の圧縮空間4a2、
4b2との間に側面シール部106、107が存在する
ことである。なお、この場合、側面シール部106、1
07はスクロールラップ最内周位置になくても良い。
【0033】本実施例のもう1つの特徴としては、最内
周圧縮空間4cとその1つ外側の圧縮空間4a2、4b
2との側面シール部106、107がスクロールラップ
最内周位置に形成される駆動位置で、吐出口50は、最
内周圧縮空間4cとの連通部50aを形成し、また、最
内周圧縮空間4cの1つ外側の圧縮空間であって吐出口
50を設けていない旋回スクロールラップ外側に構成す
る圧縮空間である外線側圧縮空間4b2との連通部50
bを形成することである。
【0034】また、図1に示す吐出口50、固定スクロ
ール2及び旋回スクロール3の配置及び形状では、側面
シール部106、107が概略同時に消滅して、最内周
圧縮空間4cと1つ外側の圧縮空間4a2、4b2とが
概略同時に連通するが、本発明では、側面シール部10
6、107が概略同時に消滅して最内周圧縮空間4cと
1つ外側の圧縮空間4a2、4b2が概略同時に連通す
ることを必須としているものではない。すなわち、旋回
スクロールラップ3aが吐出口50の縁と2ヵ所50
c、50dで交差する旋回駆動区間で、側面シール部1
06、107が少なくとも1つ存在すれば良い。また、
側面シール部106、107が概略同時にスクロールラ
ップ最内周位置に形成される駆動位置、あるいは、旋回
運動によりシール部106、107が概略同時に消滅し
ない場合、スクロールラップ最内周位置に遅く形成され
る側面シール部が存在する駆動位置で、吐出口50に連
通部50a、50bが形成されれば良い。
【0035】次に、係るスクロール流体機械の吐出行程
への移行時の動作を図1を用いて説明する。
【0036】圧縮動作は、前述したように、固定スクロ
ール2と旋回スクロール3との間に側面シール部106
〜109を有して圧縮空間4a2、4b2を形成し、旋
回スクロール3の旋回が進むことにより圧縮空間4a
2、4b2の容積が縮小して作動流体を圧縮するもので
ある。この旋回スクロール3の旋回が進んで行くと、吐
出口50の縁が旋回スクロール3のラップ3aに重なっ
た状態に至り、さらに旋回が進むと、吐出口50の縁は
外線側圧縮空間4b2に露出して外側線圧縮空間4b2
に連通する連通部50bを形成すると共に、ラップ3a
に2ヶ所で交差する交差部50c、50dを有した図1
の状態となる。なお、この状態で吐出口50の連通部5
0aは既に最内周圧縮空間4cに連通しているので、外
線側圧縮空間4b2と最内周圧縮空間4cとは連通部5
0b、50aを介して連通が開始される。
【0037】この状態から、旋回スクロール3の旋回が
さらに進むと、旋回スクロール3及び固定スクロール2
との側面シール部106、107が消滅し、これにより
外線側圧縮空間4b2及び内線側圧縮空間4a2が最内
周圧縮空間4cに直接連通することとなる。
【0038】さらに旋回が進んで最内周圧縮空間4cの
圧力が吐出空間16の圧力より高くなると、吐出弁19
が開弁して、外線側圧縮空間4b2内の作動流体が連通
部50a、50bを通して吐出空間16に吐出されると
共に、内線側圧縮空間4a2内の作動流体が連通部50
aを通して吐出空間16に吐出される。
【0039】本発明の実施例によれば、両スクロール
2、3の中央に形成される最内周圧縮空間4cとその外
側に形成される外線側圧縮空間4b2とが両ラップ2
a、3aの側面を介して連通される以前に外線側圧縮空
間4b2に連通するように吐出口50を形成しているの
で、吐出口50の形状を大きくすることができ、吐出時
の流路抵抗を大幅に低減することができると共に、圧縮
空間側の圧力が吐出空間16側の圧力より大きい時に吐
出口50を開く吐出弁19を備えているので、吐出口5
0の形状を大きくして外線側圧縮空間4b2に直接連通
しても吐出空間16側から外線側圧縮空間4b2へ逆流
することを防止できる。これにより、スクロール流体機
械のエネルギー効率を向上することができる。
【0040】次に、本発明の第2実施例を図4を用いて
説明する。図4は本発明の第2実施例のスクロール流体
機械の縦断面図である。
【0041】この第2実施例のものは、第1実施例のも
のと比較して、吐出弁19を吐出口50に内蔵した点に
て相違している。このように吐出弁19を吐出口50に
内蔵することにより、吐出口50の圧縮空間側の面と吐
出弁19の圧縮空間側の面の距離が調整可能となる。こ
れにより、吐出開始前に最内周圧縮空間4cと外線側圧
縮空間4bを連通させて吐出弁19の閉弁後に比較的高
圧になりやすい最内周圧縮空間4c内の圧力を減圧する
ことで、第1実施例と同様に吐出弁19の異常開弁を抑
制できる。この他、吐出弁19閉弁後に吐出口50内に
残存する高圧作動流体を減少させて再圧縮動力を低減す
ることができる。
【0042】次に、本発明の第3実施例を図5を用いて
説明する。図5は本発明の第3実施例のスクロール流体
機械の吐出行程移行時における固定スクロールと旋回ス
クロールの中央部を示す横断面図である。
【0043】この第3実施例のものは、第1実施例のも
のと比較して、固定スクロールラップ2aと旋回スクロ
ールラップ3aの巻始め部内側に切欠き部130、13
1を設けた点が相違している。図5に示す仮想線は切欠
く前の形状を示している。
【0044】なお、この切欠き部130、131は、ス
クロールラップ歯高さ方向について、スクロールラップ
2a、3a全体を切欠いた形状としても良いし、スクロ
ールラップ2a、3aの一部を切欠く形状としても良
い。また、切欠き部130、131は、側面シール部1
06、107によりラップ側面をシールされる圧縮空間
である最内周圧縮空間4cを構成する各スクロールラッ
プ2a、3aの内側のどの部分に設けても良く、側面シ
ール部106、107を基点とする必要はない。さら
に、切欠き部130、131は、任意の切欠き形状で良
いが、加工性から考えて円弧を用いることが簡単であ
る。図5の切欠き部130、131は、2つの円弧をつ
ないだ形状である。
【0045】この切欠き部130、131の機能につい
て説明する。
【0046】吐出弁19を開弁して吐出を行うときに
は、最内周圧縮空間4cと、1つ外側の圧縮空間である
内線側圧縮空間4a2と、外線側圧縮空間4b2とがほ
ぼ同レベルの圧力状態にあることが、吐出弁19の異常
開弁を抑制し、吐出弁機能を十分に引き出すために必要
となる。即ち、最内周圧縮空間4cと外線側圧縮空間4
b2の圧力がほぼ同レベルでない場合には、どちらか高
い方の圧力により吐出弁19が開口してしまう可能性が
ある。この場合、圧力の低い方の圧縮空間4c又は4b
2に吐出空間16の高圧力作動流体が逆流して必要動力
を増大させ、これによりエネルギー効率の低下を招く。
また、内線側圧縮空間4a2は、外線側圧縮空間4b2
に比べて、最内周圧縮空間4cと連通する際の旋回運動
に伴う流路面積増大率が低く、圧縮過剰になる可能性が
ある。内線側圧縮空間4a2の圧力が他に比べて高いと
なると、吐出弁19が常に開弁したまま、あるいはそれ
に近い状態に陥り、吐出弁19として機能しないおそれ
がある。
【0047】そこで、各圧縮空間4a2、4b2、4c
を吐出弁19が開弁する時にほぼ同レベルの圧力にする
ために切欠き部130、131を形成し、各圧縮空間4
a2、4b2、4cの連通性を向上させることにより、
必要なときにだけ吐出弁19を開弁させることができ
る。従って、第3実施例の切欠き部130、131を設
けたものでは、第1実施例の機能を併せ持ち、より的確
に吐出弁19を動作させることが可能となり、エネルギ
ー効率の向上を図ることができる。
【0048】次に、本発明の第4実施例を図6を用いて
説明する。図6は本発明の第4実施例のスクロール流体
機械の吐出行程移行時における固定スクロールと旋回ス
クロールの中央部を示す横断面図である。
【0049】この第4実施例のものは、第3実施例のも
のに比較して、旋回スクロール3の中央底面に連通路1
52を設けた点にて相違する。連通路152は、最内周
圧縮空間4cと内線側圧縮空間4a2を早期に連通させ
るために設けたものである。その連通させるタイミング
としては、旋回スクロールラップ3aが吐出口50の縁
と2ヵ所50c、50dで交差を始めた時に、連通路1
52により最内周圧縮空間4cと内線側圧縮空間4a2
の連通が開始するようにしている。あるいは、この連通
させるタイミングとしては、最内周圧縮空間4cと最内
周圧縮空間の1つ外側の圧縮空間である内線側圧縮空間
4a2と外線側圧縮空間4b2との側面シール部10
6、107がスクロールラップ最内周位置に形成される
旋回駆動位置で、吐出口50が、最内周圧縮空間4cと
の連通部50aと、最内周圧縮空間の1つ外側の圧縮空
間であって吐出口50を設けていない旋回スクロールラ
ップ外側に構成する圧縮空間である外線側圧縮空間4b
2との連通部50bの形成を始めた時に連通路152の
連通が開始するようにしてもよい。
【0050】この連通路152の機能について説明す
る。
【0051】前述したように、吐出時に最内周圧縮空間
4cとその外側の圧縮空間4a2、4b2に圧力差が極
力ないことが異常開弁を抑制し、吐出弁19を適正に機
能させるためには必要である。また、内線側圧縮空間4
a2は、外線側圧縮空間4b2に比べて最内周圧縮空間
4cへ連通する際の旋回運動に伴う流路面積増大率が低
く、圧縮過剰になる傾向にある。
【0052】そこで、連通路152を設けることによ
り、最内周圧縮空間4cと内線側圧縮空間4a2とを連
通路152を介して早期に連通し、これらの均圧化を図
ることができる。従って、第4実施例のものは、第3実
施例で説明した切欠き部130、131の機能を併せ持
ち、さらに的確な吐出弁19の動作を可能とし、エネル
ギー効率の向上を図ることができる。
【0053】次に、本発明の第5実施例を図7を用いて
説明する。図7は本発明の第5実施例のスクロール流体
機械の吐出行程移行時における固定スクロールと旋回ス
クロールの中央部を示す横断面図である。
【0054】この第5実施例のものは、第4実施例のも
のに比較して、固定スクロールラップ2aの巻始め部が
端部173で削除されている点にて相違する。即ち、巻
始め部を削除した固定スクロール2と旋回スクロール3
を噛合わせて圧縮空間4a2、4b2を構成し、スクロ
ールラップの側面シール部106、108、109を形
成する。具体的には、旋回スクロールラップ3aが吐出
口50の縁と2ヵ所50c、50dで交差する旋回駆動
区間で、最内周圧縮空間4cと外線側圧縮空間4b2と
の側面シール部106が存在し、最内周圧縮空間4cと
内線側圧縮空間4a2との側面シール部が存在しない。
【0055】なお、前記端部173は、スクロールラッ
プ歯高さ方向について、スクロールラップ全体を削除し
ても良いし、スクロールラップの一部を削除しても良
い。また、図7の吐出口50と各スクロール2a、3a
の配置と形状では、最内周圧縮空間4cと内線側圧縮空
間4a2が既に連通しているが、前述した実施例にて示
したような最内周圧縮空間4cが2つの側面シール部1
06、107を有する状態から図7に示す最内周圧縮空
間4cが1つの側面シール部106を有する状態へと旋
回運動に伴い変化するようにしても良い。
【0056】この端部173の機能について説明する。
端部173で固定スクロールラップ2aの巻始め部を削
除したことにより、第4実施例のものに比較して、最内
周圧縮空間4cと内線側圧縮空間4a2との連通が早く
開始する。即ち、外線側圧縮空間4b2に比べて最内周
圧縮空間4cと連通する際の旋回運動に伴う流路面積増
大率が低く圧縮過剰になる可能性がある内線側圧縮空間
4a2が、吐出弁19の閉弁後に比較的高圧になりやす
い最内周圧縮空間4cと早期に連通することで、開弁前
における最内周圧縮空間4cと内線側圧縮空間4a2の
均圧化を積極的に実行できる。従って、この第5実施例
のものは、第4実施例の機能を併せ持ち、さらに的確な
吐出弁19の動作を可能とし、エネルギー効率向上を図
ることができる。
【0057】なお、第3実施例から第5実施例における
スクロールラップ切欠き部150、151、連通路15
2及び削除した端部173を用いて均圧化を図る場合、
必要とする均圧化の程度に応じてこれらの何れか、また
は複数を取捨選択した構成としてもよい。
【0058】以上の各実施例においては、吐出口50を
固定スクロール2に設けたが、旋回スクロール3に設け
てもよい。この場合には、固定スクロールラップ2aを
基準とした内側線圧縮空間及び外側線圧縮空間となる。
【0059】また、固定スクロールが軸線方向に移動可
能な形式のスクロール流体機械であっても本発明を具現
化することができる。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、吐出空間側から外線側
圧縮空間への逆流を防止しつつ、吐出時の流路抵抗を低
減し、エネルギー効率を向上することができるスクロー
ル流体機械を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のスクロール流体機械の吐
出行程移行時における固定スクロールと旋回スクロール
の中央部を示す横断面図である。
【図2】本発明の第1実施例のスクロール流体機械の全
体構成を示す縦断面図である。
【図3】図2のスクロール流体機械の吐出行程移行時に
おける固定スクロールと旋回スクロール全体を示す横断
面図である。
【図4】本発明の第2実施例のスクロール流体機械の全
体構成を示す縦断面図である。
【図5】本発明の第3実施例のスクロール流体機械の吐
出行程移行時における固定スクロールと旋回スクロール
の中央部を示す横断面図である。
【図6】本発明の第4実施例のスクロール流体機械の吐
出行程移行時における固定スクロールと旋回スクロール
の中央部を示す横断面図である。
【図7】本発明の第5実施例のスクロール流体機械の吐
出行程移行時における固定スクロールと旋回スクロール
の中央部を示す横断面図である。
【符号の説明】
1…密閉容器、2…固定スクロール、2a…ラップ、2
b…鏡板、2c…ラップ歯底、2d…ラップ歯先、3…
旋回スクロール、3a…ラップ、3b…鏡板、3c…ラ
ップ歯底、3d…ラップ歯先、4、4a、4b、4b
1、4b2…圧縮空間、4a1、4a2…外線側圧縮空
間、4b1、4b2…内線側圧縮空間、4c…最内周圧
縮空間、7…フレーム、7a、7b…キー溝、8…空
間、9…オルダムリング、11…クランク軸、12…ス
テータ、13…ロータ、15…吸込空間、16…吐出空
間、17、18…支持部材、19…吐出弁、20…スク
ロール流体機械、30…圧縮部、40…駆動部、50…
吐出口、50a、50b…連通部、50c、50d…交
差部、106、107、108、109…側面シール
部、130、131…切欠き部、152…連通路、17
3…削除端部。
フロントページの続き (72)発明者 早瀬 功 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 栗田 慎 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 櫻井 和夫 静岡県清水市村松390番地 株式会社日立 空調システム清水生産本部内 (72)発明者 今村 浩幸 静岡県清水市村松390番地 日立清水エン ジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 3H039 AA06 BB28 CC29 CC30

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】渦巻状のラップを立設した旋回スクロール
    と、渦巻状のラップを立設した固定スクロールと、前記
    旋回スクロールの旋回により前記両スクロールの間に概
    略閉塞して容積が縮小するように形成される圧縮空間
    と、前記圧縮空間から圧縮した作動流体を吐出空間へ吐
    出するように前記旋回スクロール及び固定スクロールの
    一方に形成された吐出口と、圧縮空間側の圧力が吐出空
    間側の圧力より大きい時に前記吐出口を開く吐出弁とを
    備え、前記両スクロールの中央に形成される最内周圧縮
    空間とその外側に形成される外線側圧縮空間とが両ラッ
    プの側面を介して連通される以前に前記外線側圧縮空間
    に連通するように吐出口を形成したことを特徴とするス
    クロール流体機械。
  2. 【請求項2】渦巻状のラップを立設した旋回スクロール
    と、渦巻状のラップを立設した固定スクロールと、前記
    旋回スクロールの旋回により前記両スクロールの間に概
    略閉塞して容積が縮小するように形成される圧縮室と、
    前記圧縮室から圧縮した作動流体を吐出空間へ吐出する
    ように前記旋回スクロール及び固定スクロールの一方の
    中央部に形成された吐出口と、圧縮空間側の圧力が吐出
    空間側の圧力より大きい時に前記吐出口を開く吐出弁と
    を備え、前記吐出口を設けない方のスクロールのラップ
    が少なくとも前記吐出口の縁と2カ所の交差部を構成す
    る前記旋回スクロールの駆動区間で、前記両スクロール
    中央に形成する概略閉塞した圧縮空間と、この圧縮空間
    の1つ外側に形成する概略閉塞した2つの圧縮空間との
    スクロールラップ側面シール部が少なくとも1つ存在す
    ることを特徴とするスクロール流体機械。
  3. 【請求項3】渦巻状のラップを立設した旋回スクロール
    と、渦巻状のラップを立設した固定スクロールと、前記
    旋回スクロールの旋回により前記両スクロールの間に概
    略閉塞して容積が縮小するように形成される圧縮空間
    と、前記圧縮空間から圧縮した作動流体を吐出空間へ吐
    出するように前記旋回スクロール及び固定スクロールの
    一方の中央部に形成された吐出口と、圧縮空間側の圧力
    が吐出空間側の圧力より大きい時に前記吐出口を開く吐
    出弁とを備え、前記両スクロール中央に形成する概略閉
    塞した圧縮空間とこの圧縮空間の1つ外側に形成する概
    略閉塞した2つの圧縮空間とのスクロールラップ側面シ
    ール部であって、前記スクロールラップの最内周位置に
    前記スクロールラップ側面シール部を形成する時の前記
    旋回スクロールの駆動位置で、前記両スクロール中央に
    形成する概略閉塞した圧縮空間とこの圧縮空間の1つ外
    側に形成する概略閉塞した2つの圧縮空間のうち前記吐
    出口を設けない前記スクロールのスクロールラップ外側
    に構成する圧縮空間とに前記吐出口が連通することを特
    徴とするスクロール流体機械。
  4. 【請求項4】渦巻状のラップを立設した旋回スクロール
    と、渦巻状のラップを立設した固定スクロールと、前記
    旋回スクロールの旋回により前記両スクロールの間に概
    略閉塞して容積が縮小するように形成される圧縮空間
    と、前記圧縮空間から圧縮した作動流体を吐出空間へ吐
    出するように前記旋回スクロール及び固定スクロールの
    一方に形成された吐出口と、圧縮空間側の圧力が吐出空
    間側の圧力より大きい時に前記吐出口を開く吐出弁とを
    備え、前記両スクロールの中央に形成される最内周圧縮
    空間とその外側に形成される外線側圧縮空間とが両ラッ
    プの側面を介して連通される以前に前記外線側圧縮空間
    に連通するように吐出口を形成すると共に、前記最内周
    圧縮空間を形成するスクロールラップ内側の少なくとも
    一部に切欠き部を形成したことを特徴とするスクロール
    流体機械。
  5. 【請求項5】渦巻状のラップを立設した旋回スクロール
    と、渦巻状のラップを立設した固定スクロールと、前記
    旋回スクロールの旋回により前記両スクロールの間に概
    略閉塞して容積が縮小するように形成される圧縮空間
    と、前記圧縮空間から圧縮した作動流体を吐出空間へ吐
    出するように前記旋回スクロール及び固定スクロールの
    一方に形成された吐出口と、圧縮空間側の圧力が吐出空
    間側の圧力より大きい時に前記吐出口を開く吐出弁とを
    備え、前記両スクロールの中央に形成される最内周圧縮
    空間とその外側に形成される外線側圧縮空間とが両ラッ
    プの側面を介して連通される以前に前記外線側圧縮空間
    に連通するように吐出口を形成すると共に、吐出口を設
    けないスクロール側に前記最内周圧縮空間とその外側に
    形成される内線側圧縮空間とを連通する連通路を設けた
    ことを特徴とするスクロール流体機械。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101886628A (zh) * 2009-05-12 2010-11-17 松下电器产业株式会社 涡旋压缩机

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