JP2001150708A - 感熱式印刷装置 - Google Patents

感熱式印刷装置

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JP2001150708A
JP2001150708A JP33276399A JP33276399A JP2001150708A JP 2001150708 A JP2001150708 A JP 2001150708A JP 33276399 A JP33276399 A JP 33276399A JP 33276399 A JP33276399 A JP 33276399A JP 2001150708 A JP2001150708 A JP 2001150708A
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thermal head
pressure
deposit
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printing apparatus
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Masato Iso
正人 磯
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Abstract

(57)【要約】 【課題】サーマルヘッドに付着した付着物を除去する。 【解決手段】所定の熱量を与えられることにより発色す
る感熱記録材料18に、所望する画像を所定の熱量を与
えて形成する印刷装置であって、感熱記録材料18を搬
送する搬送装置24,26と、感熱記録材料18に所定
の熱量を与えるサーマルヘッド10と、サーマルヘッド
10に感熱記録材料18を所定の圧力で押圧する圧力付
加部20と、サーマルヘッド10に付着した付着物を除
去する除去機構23とを備えることを特徴とする印刷装
置を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感熱式印刷装置に
関する。特に本発明は、サーマルヘッドに付着した付着
物を除去する除去機構及び除去方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図1(a)は、感熱式印刷装置のサーマ
ルヘッド部分の斜示図である。感熱式印刷装置は、サー
マルヘッド10を用いて感熱記録材料18に所望の画像
を印刷する。感熱記録材料18は所定の熱量を与えると
発色する。発色した色は所定の波長の紫外線を与えるこ
とで定着する。サーマルヘッド10は、発熱素子12を
一方向に配列して有し、発熱素子12を発熱させること
により、感熱記録材料18に熱量を与える。感熱記録材
料18が、発熱したサーマルヘッド10に所定の圧力で
押圧されながら移動することにより、所定の画像が感熱
記録材料18に印刷される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】感熱記録材料18に画
像を印刷しているとき、感熱記録層が溶融されるので、
サーマルヘッド10に溶融物が付着してしまう。図1
(b)は、サーマルヘッド10に付着した付着物17を
示す。サーマルヘッド10に付着した付着物17は、次
第に硬化するので、除去することが困難になってしま
う。また、付着物17によりサーマルヘッド10に感熱
記録材料18が密着しなくなり印刷画像が不鮮明になっ
てしまう。こうした、付着物17を除去する公知技術と
して、特開平7−227976及び特開平9−2954
29が開示されている。特開平7−227976は、感
熱記録材料18への印刷後に感熱記録材料18の保護シ
ートをサーマルヘッド10に押し当てながら移動するこ
とで付着物17を除去する方法を開示している。特開平
9−295429は、発熱素子12を発熱させずに感熱
記録材料18をサーマルヘッド10に押し当てながら移
動することで付着物17を除去する方法を開示してい
る。しかしながら、これら公知技術では、付着物17の
除去の為に感熱記録材料18または保護シートが必要で
あった。また、硬化が進んだ付着物17を取り除くこと
は難しかった。
【0004】そこで本発明は、上記の課題を解決するこ
とのできる感熱式印刷装置を提供することを目的とす
る。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の
特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発
明の更なる有利な具体例を規定する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の第1の形態は、所定の熱量を与えることによ
り、記録紙に所望する画像を印刷する印刷装置であっ
て、前記所定の熱量を発生させるサーマルヘッドと、前
記サーマルヘッドの方向へ前記記録紙を所定の圧力で押
圧する圧力付加部と、前記圧力付加部が前記付着物に加
える圧力を変化させることにより前記サーマルヘッドに
付着した付着物を除去する除去機構とを備えることを特
徴とする印刷装置を提供する。例えば、記録紙は、所定
の熱量を与えることにより発色し、所定の紫外線を照射
することで発色した色が定着する感熱記録材料で生成さ
れた感熱記録紙などの感熱式印刷装置用に生成された紙
である。圧力付加部は、例えば、プラテンローラやベル
トなどであって、弾力性があり、摩擦係数の大きい材質
であることが好ましい。
【0006】第1の形態の別の態様において、前記除去
機構は、前記サーマルヘッドまたは前記圧力付加部のい
ずれかを移動して前記サーマルヘッドと前記圧力付加部
の相対位置を変更することにより前記付着物に加える圧
力を変化させる移動機構を有してもよい。また、前記移
動機構は、前記記録紙の搬送方向に応じて前記圧力付加
部を第1の位置または第2の位置のいずれかに移動して
もよい。例えば、第1の位置は、記録紙に所望する画像
を印刷するときの位置であって、第2の位置は、付着物
を除去するときの位置である。また、前記記録紙の搬送
過程において、前記サーマルヘッドの前方及び後方にそ
れぞれ前記記録紙を正搬送方向に搬送する正方向搬送機
構と、前記記録紙を逆搬送方向に搬送する逆方向搬送機
構とを更に備えてもよい。
【0007】また、前記圧力付加部は研磨剤を含有し、
前記サーマルヘッドが所定の熱量を前記圧力負荷部に与
えた場合に、前記研磨剤を前記圧力付加部の表面から突
出させてもよい。また、前記除去機構は、前記突出した
前記研磨剤を連続して前記サーマルヘッドの表面にこす
りつける駆動部を有してもよい。
【0008】また、前記除去機構は、前記圧力付加部を
前記サーマルヘッドの長手方向に移動する長手方向移動
機構を有してもよい。また、前記長手方向移動機構は、
前記圧力付加部を前記長手方向に移動するカムと、前記
圧力付加部と前記カムが接するように、前記長手方向に
移動した前記圧力付加部に対して前記圧力付加部の移動
方向と逆の方向に力を与える反力供給部とを有してもよ
い。
【0009】本発明の第2の形態は、印刷装置のサーマ
ルヘッドに付着した付着物を除去する付着物除去方法に
おいて、前記付着物に加える圧力を印刷時より高い圧力
に変更する圧力変更ステップと、前記付着物に前記高い
圧力を加えた状態で、前記付着物をこすることで前記付
着物を除去するステップとを備えることを特徴とする付
着物除去方法を提供する。
【0010】また、第2の形態の別の態様において、前
記圧力変更ステップは、前記サーマルヘッドに与える圧
力の押圧中心の位置を変えるステップを含んでもよい。
また、前記圧力変更ステップは、前記付着物に加わる圧
力を局所的に高くするステップを含んでもよい。
【0011】なお上記の発明の概要は、本発明の必要な
特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群の
サブコンビネーションも又発明となりうる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を通じて
本発明を説明するが、以下の実施形態はクレームにかか
る発明を限定するものではなく、又実施形態の中で説明
されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に
必須であるとは限らない。
【0013】図2は、本実施形態における感熱式印刷装
置100の機能ブロック図である。入力部30は印刷デ
ータを入力して制御部28に出力する。感熱式印刷装置
100は、入力部30、制御部28、紫外線照射部1
1、サーマルヘッド10、搬送部21及び除去機構23
を備える。制御部28は、印刷データに基づいてサーマ
ルヘッド10、紫外線照射部11、搬送部21及び除去
機構23をそれぞれ制御する。サーマルヘッド10は、
熱量を感熱記録材料に与えて、感熱記録材料を発色させ
る。紫外線照射部11は、紫外線を感熱記録材料に照射
して、感熱記録材料に発色した色を定着させる。搬送部
21は、感熱記録材料を搬送する。除去機構23は、サ
ーマルヘッド10に付着した付着物を除去する。付着物
は、圧力の低い部分に付着するので、本発明における除
去機構23は、付着物に加える圧力を変えることで付着
物を除去する。
【0014】図3は、除去機構23の第1の形態、搬送
部21、サーマルヘッド10及び紫外線照射部11を示
す。除去機構23はプラテンローラ20、移動機構2
2、プラテンローラ20を印刷時の位置に固定する印刷
位置固定部19a、及び付着物を除去する位置に固定す
る除去位置固定部19bを有する。搬送部21は、搬送
ローラ24、25、26及び27を備える。搬送ローラ
24及び25は、感熱記録材料18の搬送方向(図に示
す矢印Aの方向)において、サーマルヘッド10の前方
に設けられ、搬送ローラ26及び27は、サーマルヘッ
ド10の後方に設けられる。感熱記録材料18が搬送ロ
ーラ24、25、26及び27によって正方向(図に示
す矢印Aの方向)または逆方向(図に示す矢印Bの方
向)のいずれかの方向に搬送される。例えば、正方向は
感熱記録材料18を排出する方向である。サーマルヘッ
ド10は、感熱記録材料18に熱量を与えて画像を印刷
する。プラテンローラ20は、感熱記録材料18をサー
マルヘッド10の方向へ所定の圧力で押圧する。
【0015】移動機構22は、印刷位置固定部19aと
除去位置固定部19bの間を移動できる。また、移動機
構22は、滑らかに移動できることが好ましく、移動機
構22は、感熱記録材料18の搬送方向に応じてプラテ
ンローラ20を印刷時の位置と、除去時の位置とに移動
できる。プラテンローラ20が回転するのに必要な力
は、移動機構22が移動するのに必要な力より大きくな
っている。従って、感熱記録材料18が正方向に移動し
ている場合に、移動機構22は印刷位置固定部19aに
接するまでプラテンローラ20を回転せずに移動する。
移動機構22が印刷位置固定部19aに接した後、プラ
テンローラ20が回転を始める。感熱記録材料18が逆
方向に移動する場合に、移動機構22は除去位置固定部
19bに接するまでプラテンローラ20を回転せずに移
動する。移動機構22が除去位置固定部19bに接した
後、プラテンローラ20が回転を始める。この移動機構
22により、サーマルヘッド10にかかる押圧中心の位
置を変えることができる。他の形態において、移動機構
22は感熱記録材料18の搬送方向に関係なく、プラテ
ンローラ20を印刷時の位置と除去時の位置とに移動し
てもよい。
【0016】印刷時において、付着物は、押圧中心の圧
力より低い圧力の位置に生じるので、プラテンローラ2
0とサーマルヘッド10の相対位置を変えることで、プ
ラテンローラ20は、印刷時と除去時にそれぞれ異なる
圧力を付着物に加えることができる。付着物を除去する
場合に、移動機構22は印刷時より高い圧力が付着物に
加わるようにプラテンローラ20を移動する。紫外線照
射部11は、感熱記録材料18に所定の波長の紫外線を
照射して、発色を定着する。
【0017】図4(a)は、図2を用いて説明したサー
マルヘッド10及び除去機構23の第2の形態を示す。
除去機構23は、プラテンローラ20を保持する保持板
36、保持板36を移動する駆動力を伝達する駆動力伝
達棒32及び駆動力伝達棒32を駆動する駆動源34を
有する。保持板36は、保持板36の一端にローラ回転
軸38を中心として回転できるようにプラテンローラ2
0を保持する。また、保持板36は、プラテンローラ2
0を保持した状態で、保持板36の中央付近に設けられ
た保持板回転軸40を中心として所定の回転角度だけ回
転できるようにサーマルヘッド10とリンクされてい
る。また、保持板36は、保持板36の他端にもうけら
れたリンク軸42を介して駆動力伝達棒32とリンクさ
れている。保持板36は、保持板回転軸40を回転中心
として所定の角度だけ回転できるので、駆動力伝達棒3
2からの駆動力によりプラテンローラ20のサーマルヘ
ッド10に対する位置を変更することができる。
【0018】図4(b)は、印刷時における、図4
(a)で説明したサーマルヘッド10の発熱素子12付
近の拡大図である。プラテンローラ20は、柔軟な材質
で形成されるので、サーマルヘッド10に押しつけられ
ることにより弾性変形をする。弾性変形することで、プ
ラテンローラ20は感熱記録材料18をサーマルヘッド
10に押しつけることができる。プラテンローラ20が
感熱記録材料18を押しつける押圧の押圧中心は、例え
ば、発熱素子12の中心から所定のオフセット量ずれた
位置になる。例えば、所定のオフセット量は、0.1か
ら0.9mm程度であってよい。付着物17は、圧力の
低いところに付着するので、押圧中心からずれた位置に
付着する。
【0019】図5(a)は、サーマルヘッド10に付着
した付着物17を除去する場合のサーマルヘッド10と
プラテンローラ20との位置関係を示す。プラテンロー
ラ20が印刷位置とは異なる位置に移動することで押圧
中心が移動する。
【0020】図5(b)は、付着物除去時における、図
5(a)で説明したサーマルヘッド10の発熱素子12
付近の拡大図である。例えば、除去位置は発熱素子12
の中心から、発熱素子12の素子長の半分程度ずれた位
置が好ましい。例えば、発熱素子12の素子長が170
ミクロンメートルの場合、除去位置は、発熱素子12の
中心から付着物17の方向に85ミクロンメートル程度
ずれた位置になることが好ましい。また除去位置は、ほ
ぼ印刷位置から所定のオフセット量と発熱素子12の素
子長の半分を加えた距離ずれた位置であることが好まし
い。押圧中心が移動することにより付着物17に高い圧
力が加えられた状態で、感熱記録材料18が移動するの
で、付着物17は感熱記録材料18に擦り付けられて除
去される。
【0021】図6(a)は、除去機構23の第3の形態
を示す。除去機構23の第3の形態は、サーマルヘッド
10に付着した付着物17を研磨材54を用いて研磨す
ることで除去する。除去機構23は、研磨材54を含有
したプラテンローラ44、プーリ46、ベルト48、プ
ーリ52及び駆動源50を有する。駆動源50はプーリ
52及びプーリ46を介してプラテンローラ44を回転
させる。プラテンローラ44は、プラテンローラ44に
与えられる熱量に応じて含有する研磨材54を表面から
突出させる。プラテンローラ44は、プラテンローラ4
4の表面温度が高温になると含有する研磨材54を表面
から突出させ、表面温度が低温になると含有する研磨材
54を表面より内部に納める。印刷時の表面温度のとき
に、プラテンローラ44は含有する研磨材54を表面よ
り内部に納め、サーマルヘッド10の熱量が感熱記録材
料18を介することなく、直接プラテンローラ44に与
えられるときに、プラテンローラ44は含有する研磨材
54を表面から突出させることが好ましい。
【0022】印刷時のプラテンローラ44の表面温度は
80度程度であり、サーマルヘッド10の熱量が感熱記
録材料18を介することなく、直接プラテンローラ44
に与えられた場合のプラテンローラ44の表面温度は1
50度程度である。従って、プラテンローラ44は、1
50度程度において、含有する研磨材54を表面から突
出させることが好ましい。例えば、プラテンローラ44
は、ゴム、形状記憶合金などの、温度によって形状を変
化することができる部材を有する。感熱記録材料18に
印刷する場合、プラテンローラ44の表面温度は、研磨
材54を突出させる温度より低いので、プラテンローラ
44は感熱記録材料18を所定の圧力でサーマルヘッド
10に押しつける。付着物17を除去する場合、サーマ
ルヘッド10の熱量を直接プラテンローラ44に与え
る。従って、プラテンローラ44の表面温度は、研磨材
54を突出させる温度より高いので、研磨材54が表面
から突出する。また、付着物17を除去する場合、駆動
源50は、プーリ46、52及びベルト48を介してプ
ラテンローラ44を回転させる。従って、プラテンロー
ラ44は研磨材54を表面から突出した状態で、サーマ
ルヘッド10を研磨することができる。研磨材54によ
り、付着物17は局所的に付着物17の圧力が高くなっ
た状態でこすられるのでサーマルヘッド10から除去さ
れる。
【0023】他の形態において、駆動源50は、プラテ
ンローラ44の回転方向を正回転、逆回転の2方向に回
転させて付着物17を除去してもよい。また、第2の除
去機構は、図3を用いて説明した移動機構22を有し、
プラテンローラ44のサーマルヘッド10に対する位置
を変え、かつ表面から研磨材54の突出したプラテンロ
ーラ44を回転させて付着物17を除去してもよい。図
6(b)は、図6(a)を用いて説明した第2の除去機
構の斜視図である。研磨材54は、プラテンローラ44
の表面上に一様に分布していることが好ましい。また、
図6(a)において、駆動源50からの駆動力はプーリ
46、52及びベルト48を介してプラテンローラ44
に伝達する形態を示したが、他の形態においては駆動源
50からの駆動力をギヤなどを介して伝達してもよい。
種々の駆動力の伝達手段は、当業者に明らかである。
【0024】図7は、除去機構23の第4の形態を示
す。除去機構23の第4の形態は、プラテンローラ56
をサーマルヘッド10の長手方向に移動して付着物17
を除去する。長手方向は、図1を用いて説明した発熱素
子12が配列されている方向であってよい。プラテンロ
ーラ56を長手方向に移動することで、図1(b)のよ
うに、サーマルヘッド10の段差部分に付着した付着物
17を除去しやすくなる。除去機構23は、プラテンロ
ーラ56、プラテンローラ56の回転軸であるローラ回
転軸60、軸受け58、反力伝達部62、バネ64、カ
ム回転軸68及びカム66を有する。軸受け58は、ロ
ーラ回転軸60を回転できるように、かつ長手方向に移
動できるように保持する。
【0025】バネ64は、一端を感熱式印刷装置100
の筐体に固定され、他端を反力伝達部62に接続されて
いる。反力伝達部62は、バネ64の延び縮みにより生
まれる力をローラ回転軸60に伝達する。また、反力伝
達部62とローラ回転軸60の一端の接触面積は、出来
る限り小さいことが好ましく、更に、ローラ回転軸60
の半径方向の断面の中心近傍で接触することが好まし
い。カム66は、カム回転軸68を回転軸として回転
し、ローラ回転軸60の他端に設けられる。ローラ回転
軸60は、プラテンローラ56の移動に方向に応じて、
反力伝達部62から常に反力を受けるので、常に一端を
カム66と接触することが出来る。従って、カム66の
回転に応じて、カム回転軸68からローラ回転軸60の
一端までの距離が変化するので、プラテンローラ56は
サーマルヘッド10の長手方向に移動することができ
る。
【0026】感熱記録材料18に印刷する場合、カム6
6は回転しない。従って、プラテンローラ56は、感熱
記録材料18をサーマルヘッド10に所定の圧力で押圧
することができる。付着物17を除去する場合、サーマ
ルヘッド10とプラテンローラ56の間にクリーニング
ペーパーや感熱記録材料18などを保持した状態で、カ
ム66が回転する。プラテンローラ56の長手方向の移
動に伴い、クリーニングペーパーを長手方向に動かすこ
とができるので、付着物17をクリーニングペーパーに
擦り付けることができる。例えば、クリーニングペーパ
ーは、付着物17除去のために専用に作られたものであ
ってもよく、感熱記録材料18であってもよい。また、
除去機構23は、図3を用いて説明した移動機構22を
有し、プラテンローラ56のサーマルヘッド10に対す
る位置を変えて、プラテンローラ56を長手方向に移動
してもよい。プラテンローラ56のサーマルヘッド10
に対する位置を変えることで、付着物17を除去しやす
くなる。
【0027】図8は、除去機構23を動作させる感熱記
録材料18における位置を示す。付着物17は、サーマ
ルヘッド10に付着した直後は柔らかく容易に除去する
ことができるので、印刷終了後に感熱記録材料18の余
白部分を用いて除去機構23を動作させてもよい。図7
を用いて説明した除去機構23は、サーマルヘッド10
の長手方向にプラテンローラ56を移動して付着物17
を除去するので、除去に必要な感熱記録材料18のスペ
ースが少なくてよい。従って、印刷後の感熱記録材料1
8の余白部分を使って付着物17の除去ができる。図8
において、斜線部分は印刷面を示す。矢印部分は、感熱
記録材料18の余白部分を使って付着物17の除去をす
る際の大体の位置を示す。図2を用いて説明した制御部
28は、入力部30を介して得られる印刷データに基づ
いて印刷処理をした後、付着物17を除去するために除
去機構33を動作させることが好ましい。
【0028】図9は、感熱式印刷装置100の動作フロ
ーチャートを示す。感熱式印刷装置100の印刷から付
着物17の除去までの流れは次のようになる。まず、印
刷データが入力部30を介して入力される(S10)。
次に、制御部28は、印刷データに基づいて搬送部2
1、サーマルヘッド10及び紫外線照射部11を制御し
て感熱記録材料18に印刷する(S12)。次に、印刷
後にサーマルヘッド10に付着した付着物17の除去を
する(S14)。
【0029】図9は、図9を用いて説明した付着物除去
ステップ(S14)の詳細なフローチャートを示す。付
着物除去ステップ(S14)においては、感熱記録材料
18の余白部分を検出し(S20)、次に除去のために
プラテンローラを移動する(S22)。
【0030】第1の形態、第2の形態、第3の形態及び
第4の形態として示した除去機構23の実施形態によれ
ば、サーマルヘッド10に付着した付着物17を除去す
ることができる。
【0031】以上、本発明を実施の形態を用いて説明し
たが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範
囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又
は改良を加えることができる。その様な変更又は改良を
加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、
特許請求の範囲の記載から明らかである。そうした変更
例として以下のものがある。第1の変更例として、本発
明の付着物除去装置は、感熱式印刷装置のサーマルヘッ
ドに付着した付着物の除去に限らず、印刷ヘッドに付着
した付着物の除去機構、及び搬送経路中に付着した付着
物の除去機構としても利用してもよい。第2の変更例と
して、図6を用いて説明したプラテンローラ44は、温
度に応じて弾性が変化してもよい。例えば、プラテンロ
ーラ44の温度が低温の場合に、プラテンローラ44の
弾性が増して、プラテンローラ44の温度が高温の場合
に、プラテンローラ44の弾性が減じる。このようなプ
ラテンローラ44の表面に研磨材54を含有すること
で、プラテンローラ44が低温の場合に研磨材54に所
定の圧力を与えると研磨材54はプラテンローラ44の
内部に埋め込まれ、プラテンローラ44が高温の場合に
研磨材54に所定の圧力を与えてもプラテンローラ44
の内部に埋め込むことができなくなる。したがって、例
えば、150度程度になると弾性が減じるようなプラテ
ンローラ44の表面に研磨材54を含有することによ
り、除去時にプラテンローラ44を直接サーマルヘッド
10に接触させた状態でプラテンローラ44を回転させ
ることでサーマルヘッド10に付着した付着物17を除
去することができる。
【0032】
【発明の効果】上記説明から明らかなように、本発明に
よればサーマルヘッドに付着した付着物を除去すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】感熱式印刷装置のサーマルヘッド部分の斜示図
である。
【図2】感熱式印刷装置100の機能ブロック図であ
る。
【図3】除去機構23の第1の形態を示す。
【図4】除去機構23の第2の形態における、印刷時の
サーマルヘッド10とプラテンローラ20との位置関係
を示す。
【図5】除去機構23の第2の形態における、除去時の
サーマルヘッド10とプラテンローラ20との位置関係
を示す。
【図6】除去機構23の第3の形態を示す。
【図7】除去機構23の第4の形態を示す。
【図8】除去機構23を動作させる感熱記録材料18に
おける位置を示す。
【図9】感熱式印刷装置100の動作フローチャートを
示す。
【図10】付着物除去ステップ(S14)の詳細なフロ
ーチャートを示す。
【符号の説明】
10・・・サーマルヘッド、12・・・発熱素子、18
・・・感熱記録材料、20・・・プラテンローラ、22
・・・移動機構、24・・・搬送ローラ、26・・・搬
送ローラ、28・・・制御部、30・・・入力部、32
・・・駆動力伝達棒、34・・・駆動源、36・・・保
持板、38・・・ローラ回転軸、40・・・保持板回転
軸、42・・・リンク軸、44・・・プラテンローラ、
46・・・プーリ、48・・・ベルト、50・・・駆動
源、52・・・プーリ、54・・・研磨材、58・・・
軸受け、60・・・ローラ回転軸、62・・・反力伝達
部、64・・・バネ、66・・・カム、68・・・カム
回転軸、100・・・感熱式印刷装置

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の熱量を与えることにより、記録紙
    に所望する画像を印刷する印刷装置であって、 前記所定の熱量を発生させるサーマルヘッドと、 前記サーマルヘッドの方向へ前記記録紙を所定の圧力で
    押圧する圧力付加部と、 前記圧力付加部が前記付着物に加える圧力を変化させる
    ことにより前記サーマルヘッドに付着した付着物を除去
    する除去機構とを備えることを特徴とする印刷装置。
  2. 【請求項2】 前記除去機構は、前記サーマルヘッドま
    たは前記圧力付加部のいずれかを移動して前記サーマル
    ヘッドと前記圧力付加部の相対位置を変更することによ
    り前記付着物に加える圧力を変化させる移動機構を有す
    ることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 【請求項3】 前記移動機構は、前記記録紙の搬送方向
    に応じて前記圧力付加部を第1の位置または第2の位置
    のいずれかに移動することを特徴とする請求項2に記載
    の印刷装置。
  4. 【請求項4】 前記記録紙の搬送過程において、前記サ
    ーマルヘッドの前方及び後方にそれぞれ前記記録紙を正
    搬送方向に搬送する正方向搬送機構と、 前記記録紙を逆搬送方向に搬送する逆方向搬送機構とを
    更に備えることを特徴とする請求項3に記載の印刷装
    置。
  5. 【請求項5】 前記圧力付加部は研磨剤を含有し、前記
    サーマルヘッドが所定の熱量を前記圧力負荷部に与えた
    場合に、前記研磨剤を前記圧力付加部の表面から突出さ
    せることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  6. 【請求項6】 前記除去機構は、前記突出した前記研磨
    剤を連続して前記サーマルヘッドの表面に擦り付ける駆
    動部を有することを特徴とする請求項5に記載の印刷装
    置。
  7. 【請求項7】 前記除去機構は、前記圧力付加部を前記
    サーマルヘッドの長手方向に移動する長手方向移動機構
    を有することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  8. 【請求項8】 前記長手方向移動機構は、前記圧力付加
    部を前記長手方向に移動するカムと、 前記長手方向に移動した前記圧力付加部に対して、前記
    圧力付加部の移動方向と逆の方向に力を与える反力供給
    部とを有することを特徴とする請求項7に記載の印刷装
    置。
  9. 【請求項9】 印刷装置のサーマルヘッドに付着した付
    着物を除去する付着物除去方法において、 前記付着物に加える圧力を印刷時より高い圧力に変更す
    る圧力変更ステップと、 前記付着物に前記高い圧力を加えた状態で、前記付着物
    を擦ることで前記付着物を除去するステップとを備える
    ことを特徴とする付着物除去方法。
  10. 【請求項10】 前記圧力変更ステップは、前記サーマ
    ルヘッドに与える圧力の押圧中心の位置を変えるステッ
    プを含むことを特徴とする請求項9に記載の付着物除去
    方法。
  11. 【請求項11】 前記圧力変更ステップは、前記付着物
    に加わる圧力を局所的に高くするステップを含むことを
    特徴とする請求項9に記載の付着物除去方法。
JP33276399A 1999-11-24 1999-11-24 感熱式印刷装置 Pending JP2001150708A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013075500A (ja) * 2011-09-30 2013-04-25 Brother Industries Ltd 印刷装置

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