JP2001150645A - 印刷用ポンプ制御装置 - Google Patents

印刷用ポンプ制御装置

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JP2001150645A
JP2001150645A JP33643899A JP33643899A JP2001150645A JP 2001150645 A JP2001150645 A JP 2001150645A JP 33643899 A JP33643899 A JP 33643899A JP 33643899 A JP33643899 A JP 33643899A JP 2001150645 A JP2001150645 A JP 2001150645A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷用ポンプ制御装置に関し、コスト増を抑
えながら制御系の信号へノイズが極力入りこまないよう
にし、機械速度の変動に対してもインキ供給量や湿し水
供給量を適切に制御できるようにする。 【解決手段】 印刷用ポンプ装置のステッピングモータ
SPの回転を制御することにより印刷用ポンプIPから
のインキ供給量又は湿し水供給量をそれぞれ制御する印
刷用ポンプ制御装置であって、印刷用ポンプ装置SP,
IPが複数集まってなるグループ毎に設けられたローカ
ルCPU24をそなえ、ローカルCPU24は、印刷速
度に関する速度データと画線率データに基づくカラム調
整データとを通信データとして受信して、この通信デー
タに基づいて上記の各ステッピングモータSPの回転を
制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、輪転印刷機に備え
られるインキポンプ制御装置として用いて好適の印刷用
ポンプ制御装置に関し、特に、それぞれ複数の印刷用ポ
ンプ装置を有する複数の印刷装置と各印刷装置で印刷さ
れた印刷を処理する複数の折機とを選択的に組み合わせ
て使用するのに適した、印刷用ポンプ制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図7〜図10に基いて従来のインキポン
プ制御装置(印刷用ポンプ制御装置)について説明す
る。図7は輪転印刷機の代表的な例である新聞輪転機の
全体配置の例を示す。この新聞輪転機1では、給紙装置
5から供給されるウエブ8が、印刷装置2,3,4を通
って印刷を施された後、折機7に導入され折り・断裁を
行なわれ、計数・梱包システムへ排出されるようになっ
ている。
【0003】なお、この例では、印刷装置2は表裏1色
刷ユニットとして、印刷装置3は表裏4色刷ユニットと
して、印刷装置4は表4色,裏2色刷ユニットとしてそ
れぞれ構成される。図示する2つの印刷装置3について
は、互いに区別する場合は符号3にa,bを付して符号
3a,3bで示す。また、この例では、複数の折機7
a,7b,・・,7fがそなえられ、各折機7a,7
b,・・,7fはそれぞれ別の機械として運転される。
これらの折機7についても、互いに区別する場合は符号
7にa〜fを付して符号7a〜7fで示す。印刷装置2
〜4,折機7a,7b,・・,7f,ウエブ8等は、図
面の都合上、一部のみを図示している。
【0004】このような各折機7a〜7fに連結される
印刷ユニット2〜4等の運転状態は連結先の折機毎に異
なる。そこで、従来は、各折機7毎に運転グループを形
成できるように、印刷ユニット2,3,4等をクラッチ
等の断接手段により機械的に連結可能に構成していた。
そして、このクラッチの接続・切り離しを制御してい
た。例えば、横方向のどこかのクラッチを切ることによ
り、そこを運転グループの境目にして、所望の運転グル
ープを形成するようにしていた。
【0005】ところが、近年、1色表裏印刷装置又は1
色印刷装置毎に駆動モータを設け、機械的に連結しない
で電気的に同期させて運転するいわゆるシャフトレスの
輪転機が出現し、例えば図7の表裏4色刷ユニット3b
に示すように上部表裏2色を印刷したウエブ8は折機7
bのグループに属し速度V2で運転し、下部表裏2色を
印刷したウエブ8は折機7aのグループに属し速度V1
で運転するようなことが可能になった。この場合、他の
折機7に属するウエブ8はそれぞれの速度Vで(例えば
折機7に属するウエブ8は速度Vfで)運転することも
ある。これにより、印刷用供給ポンプとしてのインキポ
ンプの運転のしかたが複雑になってきた。
【0006】図8は表裏1色刷ユニット2について示す
もので、(A)はその側方から見た模式的な断面図、
(B)はその模式的な正面図〔図8(A)のA矢視
図〕、(C)はそのインキポンプユニット9の各インキ
ポンプ装置の構成を示す模式的な側面図である。図8に
示すように、一般に新聞輪転機用のウエブ8は4頁分の
幅がある。そこで、印刷装置2のインキ供給装置では、
上述の1頁単位にまとめたインキポンプユニット9から
インキを供給する。
【0007】ここでは、図8(B)に示すように、各イ
ンキポンプユニット9は幅方向を8分割し、図8(C)
に示すように、個々にインキポンプ15と駆動用ステッ
ピングモータ16とからなるインキポンプ装置を設けて
いる。即ち、インキポンプユニット9は8個のインキポ
ンプ15と8個のステッピングモータ16とから構成さ
れている。そして、インキはそれぞれのインキポンプ1
5からホース14を経由してインキレール13に送られ
る。
【0008】各インキポンプ15は、それが受け持つ領
域の印刷面の画線率(インキが付着すべき面積の度合
い)に応じ、かつ、機械速度(印刷速度)に応じたイン
キをインキレール13からインキローラ群10に供給す
る。これにより、インキはインキローラから版胴11の
表面に装着された刷版の画線部に転移され、更に、ブラ
ンケット胴12に転移された後ウエブ8に転移し印刷を
終了する。
【0009】図9はインキポンプ15の制御系統を示す
模式的構成図である。図9に示すように、インキポンプ
15を駆動するステッピングモータ16は、コントロー
ルユニットCUにより制御されるようになっている。つ
まり、コントロールユニットCUは、印刷速度を検出す
るパルス出力部18からのパルス信号,画線率に応じた
画線率データ,印刷結果を見てオペレータが操作した修
正釦によるカラム微調データ(カラム微調整データ)と
いった外部からの信号を取り込み、印刷速度に応じたパ
ルスを画線率データ及びカラム微調データに関連させた
パルスに変換し、ステッピングモータ16へ伝え、イン
キポンプ15のインキ吐出量を制御する。このような技
術は、例えば特公第2644181号等に開示されてい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に近年シャフトレスの輪転機が出現したことによって、
インキポンプ装置は多様な使い方がされるようになっ
た。例えば図10に示すように上下に積み重ねられた多
色の印刷装置(ここでは、一例として表裏4色刷ユニッ
ト3とする)の場合に、ラインW1上を走行するウェブ
8及びラインW2上を走行するウェブ8のそれぞれの印
刷装置3,3が別々の運転速度V1,V2で運転される可
能性がある。
【0011】ところが、このような場合に、従来の制御
方法で対応しようとすると、印刷速度を検出するパルス
出力部18を各表裏印刷装置毎に設けるか又は各折機7
に取り付けて配線で処理する必要がある。しかし、後者
のように、折機にパルス出力部18を設ける場合、複数
の印刷装置と複数の折機との間に切換装置を設けてこの
切換装置によって各印刷装置をどの折機(7a,7b,
・・7f)と接続するかを切り換える必要があり、この
ように切換装置を経由させると制御系の信号にノイズが
入り込む原因になる。
【0012】また、前者のように、印刷装置毎にパルス
出力部18を設ける構成では、パルス出力部18の数が
多くなるためコスト高になり、パルス出力部18の数に
応じて必要とするノイズ対策の数が増えてしまう不具合
や、ノイズによる障害が起こった場合の原因追求が複雑
になるという不具合も生じる。また、同じ画線率であっ
ても機械速度変化度合い(印刷速度の変化度合い)に応
じて出力パルス数を変えるような制御をすることは困難
であり、機械速度の増速時はインキが不足気味となる状
態を招き、減速時はインキが余り気味になる状態を招い
てしまう。
【0013】なお、版面に対して湿し水を供給する湿し
水給水手段として、上記のインキポンプと同様な印刷用
ポンプを使用することが考えられるが、この場合にも上
記と同様の課題が生じる。本発明は、上述の課題に鑑み
創案されたもので、コスト増を抑えながら制御系の信号
へノイズが極力入りこまないようにするとともに、機械
速度の変動に対してもインキ供給量や湿し水供給量を適
切に制御することができるようにした、印刷用ポンプ制
御装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の印刷用ポンプ制御装置は、印刷機の印刷装置
に備えられステッピングモータと該ステッピングモータ
により駆動される印刷用ポンプとからなる複数の印刷用
ポンプ装置に対して、該ステッピングモータの回転を制
御することにより該印刷用ポンプからのインキ供給量又
は湿し水供給量をそれぞれ制御する印刷用ポンプ制御装
置であって、上記印刷用ポンプ装置が複数集まってなる
グループ毎に設けられたローカルCPUをそなえ、該ロ
ーカルCPUは、印刷速度に関する速度データと画線率
データに基づくカラム調整データとを通信データとして
受信して、該通信データに基づいて上記の各ステッピン
グモータの回転を制御することを特徴としている。
【0015】請求項2記載の本発明の印刷用ポンプ制御
装置は、複数の印刷装置を有する印刷機の各印刷装置に
備えられステッピングモータと該ステッピングモータに
より駆動される印刷用ポンプとからなる複数の印刷用ポ
ンプ装置に対して、該ステッピングモータの回転を制御
することにより該印刷用ポンプからのインキ供給量又は
湿し水供給量をそれぞれ制御する印刷用ポンプ制御装置
であって、上記の各印刷装置が接続される折機に応じた
指定のデータと、該印刷装置に関連する折機の速度デー
タと、上記の各印刷用ポンプ毎に予め入力されたカラム
調整プリセットデータと、印刷結果に基づいてカラム調
整量を増減させるために入力されるカラム微調データと
を入力され、これらのデータに基づいて、印刷用ポンプ
の速度に対応させたポンプ速度データと、該カラム調整
プリセットデータと該カラム微調データを加減算したカ
ラム調整データとを作成し、上記の各印刷装置及び/又
は上記の各印刷用ポンプ装置に対して与えられたアドレ
ス毎にデータを送信するリモートCPUをそなえたこと
を特徴としている。
【0016】請求項3記載の本発明の印刷用ポンプ制御
装置は、請求項2記載の装置において、該アドレス毎に
送信するデータのフレームは、該当するアドレスに関連
する全ての該ポンプ速度データと、該当するアドレスに
所属する全ての該カラム調整データとを構成要素データ
とすることを特徴としている。請求項4記載の本発明の
印刷用ポンプ制御装置は、請求項2又は3記載の装置に
おいて、該アドレス毎にローカルCPUが設けられ、該
ローカルCPUは、該リモートCPUから送信されるデ
ータを受信し、送信された該データが自アドレスのデー
タのときは該当するポンプ速度データと各カラム調整デ
ータを取り込み、各ポンプを取り込んだデータに基づい
てポンプを回転させ、送信された該データが自アドレス
のデータでないときは該当するポンプ速度データのみを
取り込み、カラム調整データは前回と同じとみなして各
ポンプを回転させるよう制御することを特徴としてい
る。
【0017】請求項5記載の本発明の印刷用ポンプ制御
装置は、請求項2〜4のいずれかに記載の装置におい
て、該折機の速度データから該ポンプ速度データへの変
換を単純比例でない非線形の関数を用いるようにしたこ
とを特徴としている。請求項6記載の本発明の印刷用ポ
ンプ制御装置は、請求項2〜5のいずれかに記載の装置
において、予め入力された該カラム調整プリセットデー
タと該カラム微調データとを加減算した該カラム調整デ
ータを更に関数により変換して新たなカラム調整データ
を作成し、この新たなカラム調整データを送信データと
することを特徴としている。
【0018】請求項7記載の本発明の印刷用ポンプ制御
装置は、請求項2〜6のいずれかに記載の装置におい
て、該リモートCPUは、各アドレスのデータを送信し
ている際に、カラム微調がなされた場合には、カラム微
調がなされたアドレスのデータを、送信順序に関係なく
割り込みさせるように構成されていることを特徴として
いる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の実施
の形態について説明する。なお、後述の各実施形態で
は、制御対象である印刷用ポンプとしてインクポンプを
適用しているので、各実施形態では印刷用ポンプ制御装
置をインキポンプ制御装置とも称して説明する。
【0020】まず、本発明の第1実施形態について説明
すると、図1〜図5は本発明の第1実施形態としてのイ
ンキポンプ制御装置(印刷用ポンプ制御装置)を示すも
ので、図1はそのシステム構成図、図2はその要部シス
テム構成図、図3はその制御にかかるデータ構成図、図
4はその制御にかかる印刷速度に対するポンプ速度の関
係を示す図、図5はその制御を説明するフローチャート
である。
【0021】前述のように(図7参照)、印刷機(ここ
では、新聞輪転機等の輪転印刷機)には、複数の折機7
と、ウエブ8に印刷を施して設定された折機7に送る印
刷装置(印刷ユニット)2,3,4とがそなえられる。
本実施形態でも、複数(ここでは1番目からm番目まで
のm個)の印刷ユニットがそなえられており、各印刷ユ
ニットを制御するために、図1に示すように、各印刷ユ
ニット毎に(即ち、1番目からm番目までのm個の)印
刷ユニット制御装置221 〜22m (何番目の装置かを
区別しない場合には符号22と表記する)が設けられて
いる。本インキポンプ制御装置(印刷用ポンプ制御装
置)は、これらの印刷ユニット制御装置221 〜22m
と、後述するマスタCPU21とをそなえて構成されて
いる。
【0022】各印刷ユニット制御装置22は、複数(こ
こでは1胴目からn胴目までのn個)の印刷胴に対応す
るように、複数(n個)のインキポンプブロックIPB
1 〜IPBn (各インキポンプブロックを区別しない場
合はIPBと表記する)と、これらの各インキポンプブ
ロックIPBに制御信号を出力するリモートCPU23
とをそなえている。そして、各印刷ユニット制御装置2
2のリモートCPU23には、外部から、各印刷胴1〜
nが接続している折機7a〜7f(以下、各折機を区別
しない場合は単に7とも表記する)との関係データ,各
折機の速度データ(印刷速度データ)V1 〜Vf (以
下、各速度データを区別しない場合は単にVとも表記す
る),画線率データに基づくカラム調整用プリセットデ
ータ及びオペレータ操作(修正動作)によるカラム微調
データ等が入力されるようになっている。
【0023】なお、折機7a〜7fとの関係データ,各
折機の速度データ,画線率データに基づくカラム調整用
プリセットデータは、マスタCPU21を通じてリモー
トCPU23に入力され、カラム微調データは、オペレ
ータ操作に応じて直接リモートCPU23に入力され
る。各折機の速度データVには、オペレータにより指示
する速度に印刷機を制御するためにデータ化されたもの
が使用される。
【0024】このとき、マスタCPU21では、1胴目
からn胴目までの各印刷胴と接続する折機を指定する信
号(折機指定信号)を折機7a〜7fとの関係データ
(折機に応じた指定のデータ)に変換して出力し、各折
機への速度指示信号を折機の速度データ(印刷速度デー
タ)V1 〜Vf に変換して出力し、画線率データをカラ
ム調整用プリセットデータに変換して出力するようにな
っている。
【0025】リモートCPUでは、入力されたデータに
基づいて、印刷速度データV1 〜V f はインキポンプ駆
動モータ用のポンプ速度データv1 〜vf に変換し、カ
ラム調整プリセットデータとカラム微調データとはこれ
らを加減算してカラム調整データA111 〜AnkN に変換
する。さらに、こうして変換されたデータ(ポンプ速度
データv1 〜vf ,カラム調整データA111 〜AnkN )
は、リモートCPUから、各インキポンプブロックIP
BのローカルCPU2411〜241k,・・・,24n1
24nk(各インキポンプブロックを区別しない場合は2
4と表記する)に送信されるようになっている。
【0026】なお、リモートCPU23と各ローカルC
PU24との間は、通信バス等の通信線で接続されてい
る。また、各ローカルCPU24の相互間にも通信線及
び電源が接続されている。また、外部から入力する折機
の速度データ(印刷速度データ)Vは、各折機7に指示
される速度値(デジタル値又はアナログ値)をマスタC
PU21でデータ化して輪転印刷機の各種制御に使用す
るものを、各リモートCPU23にも送るようにしてい
るものである。
【0027】また、カラム調整とは、各インキポンプI
1 〜IPN が分担している領域(この領域は新聞の頁
の縦方向の領域を意味するので、カラムと称する)のイ
ンキ量調整を行なうことであり、全面インキを付着させ
る100%からインキを着けない0%までを調整するも
のである。ここで、各インキポンプブロックIPBの構
成を説明すると、図2に示すように、インキポンプブロ
ックIPBには、印刷する頁(ここでは、1頁〜k頁あ
るものとする)に対応するようにして複数(k個)のロ
ーカルコントロールユニットLCU1 〜LCUk (各ロ
ーカルコントロールユニットを区別しない場合はLCU
と表記する)がそなえられる。
【0028】さらに、各ローカルコントロールユニット
LCUには、ローカル基板(ローカルCPU)上に設け
られた制御回路24A及び励磁信号出力部EX1 〜EX
N 及びモータドライバMD1 〜MDN と、複数(ここで
は、N個)のインキポンプ装置251 〜25N とをそな
えている。各インキポンプ装置251 〜25N は、印刷
する頁を幅方向を分割した領域(例えば8分割)毎に設
けられ、ステッピングモータSP1 〜SPN (図8の符
号16参照)とこのステッピングモータSP1〜SPN
により駆動されるインキポンプIP1 〜IPN (図8の
符号15参照)とから構成されている。なお、励磁信号
出力部,モータドライバ,インキポンプ装置,ステッピ
ングモータ,インキポンプについても複数あるものを区
別しない場合には、励磁信号出力部EX,モータドライ
バMD,インキポンプ装置25,ステッピングモータS
P,インキポンプIPと表記する。
【0029】リモートCPUでは、通信データを作成し
て、この通信データをアドレス順に各ローカルCPU2
4に送るようになっている。この通信データは、図3
(C)に例示するようなデータ構造、即ち、スタート符
号,アドレスデータ,ポンプ速度データ,カラム調整デ
ータ,訂正符号およびエンド符号等からなっている。な
お、アドレスは、図3(A)に示すように各印刷胴の各
頁毎に親アドレスを取り、頁内の各インクポンプに対し
て図3(A)に示すように子アドレスを取っている。ま
た、各アドレスのデータには、各印刷胴1〜nのポンプ
速度v1 〜v n が入っているが、カラム調整データAに
ついては該当アドレスのデータのみが入っていて他のア
ドレスのデータは入っていない。
【0030】そして、各インキポンプブロックIPB
(一胴分のコントロールブロック)の各ローカルコント
ロールユニットLCUに組込まれたローカルCPUは、
次々に送られてくるデータから自分の印刷胴のポンプ速
度データと、自分のアドレスのカラム調整データとを取
り込み、励磁信号出力部EX1 〜EXN にて、各々のス
テッピングモータSPの励磁信号EXk1〜EXkNを演算
し、この信号を対応するモータドライバMDへ送り、ス
テッピングモータSP,インキポンプIPを駆動して、
インキを吐出させるようになっている。このとき、送ら
れたデータが自アドレスのデータでない場合には、自胴
のポンプ速度データのみ取り込み、カラム調整データは
変化しないものとして速度修正するようにしている。
【0031】これは、速度修正は機械速度(印刷速度)
Vの変化に対応して常時(即ち、ごく短い周期で)変更
が必要であるが、カラム調整は常時行なう必要はなく、
調整が必要とされた場合のみ、即ち、自アドレスのデー
タが来た時だけ行なえばよいためである。これにより、
データ処理量の増大を抑制して効率よい制御によって、
より速やかに希望の印刷品質を達成できるようにしてい
るのである。
【0032】本発明の第1実施形態としてのインキポン
プ制御装置(印刷用ポンプ制御装置)は、上述のように
構成されているので、図5のフローチャートに示すよう
に、インキポンプの制御が行なわれる。まず、リモート
CPUでは、データ作成を行なう(ステップS10)。
つまり、リモートCPUでは、各印刷胴1〜nを接続す
る折機7に応じた指定のデータと、印刷速度データ(V
1 ,V2 ,・・,Vf )と、画線率データに基づくカラ
ム調整プリセットデータと、オペレータの操作によるカ
ラム微調データとを外部から取り込み、印刷速度データ
(V1 ,V2 ,・・,Vf )は印刷速度に対応させるポ
ンプ速度データ(v1 ,v2 ,・・,vf )に変換し、
カラム調整プリセットデータとカラム微調データとは両
方の値を加減算したカラム調整データ(A111,A1
12,・・,AnkN)に変換する。
【0033】そして、図3(c)に例示するようなデー
タ構造(即ち、スタート符号,アドレスデータ,ポンプ
速度データ,カラム調整データ,訂正符号およびエンド
符号等からなるデータ)に加工する。アドレスは予め例
えば図3(A),(B)に示すようにどこの印刷胴の何
番目の頁のどのポンプかが特定できるように設定する。
したがって、個々のインクポンプはアドレスで特定さ
れ、それぞれに対応するデータがわかる。
【0034】このように、データ作成が完了すると、リ
モートCPUは、データ送信を行なう(ステップS2
0)。つまり、1胴目のインキポンプブロックIPB1
の1頁目のローカルコントロールユニットLCU1に該
当するデータから順に通信バスに送出する。このデータ
は、全てのローカルコントロールユニットIPB1 (L
CU1 〜LCUk )〜IPBn (LCU1 〜LCUk
によって受信される(ステップS70)。
【0035】そして、各ローカルコントロールユニット
(LCU1 〜LCUk )のローカルCPUは、自アドレ
スのポンプ速度データの取り込みとポンプ速度の修正と
を行ない(ステップS80)、さらに、アドレスデータ
の参照を行ない受信したデータが自アドレス宛て(自ア
ドレス向)のものか否かを判定する(ステップS9
0)。受信したデータが自アドレス宛てのものであれ
ば、自アドレスのカラム調整データAを取り込んでカラ
ム調整を行なう(ステップS100)。
【0036】ポンプ速度の修正とカラム調整とは、自胴
に関係するポンプ速度データv及び自アドレスのカラム
調整データAから、次式(1)によりステッピングモー
タ回転速度Pを求め、励磁信号出力部(EX1 ,E
2 ,・・,EXN )、モータドライバ(MD1 ,MD
2 ,・・,MDN )を経由してステッピングモータ(S
1 ,SP2 ,・・,SPN )を回転させることで行な
う。
【0037】 P=(v/vMAX )×(A/AMAX )×C ・・・(1) ここで、vはポンプ速度データ、vMAX はポンプ速度デ
ータの最大値、Aはカラム調整データ、AMAX はカラム
調整データの最大値、Cはステッピングモータの必要最
大回転速度である。ローカルCPUは自アドレスのデー
タを受信完了すると受信応答を通信バスに送出する(ス
テップS110)。
【0038】この制御を行った後、ローカルCPUで
は、次に送られてくるデータの受信をする。なお、ロー
カルコントロールユニットLCUでは、次の受信データ
が自アドレスのものでない場合には、自胴のポンプ速度
データvのみ取り込み、式(1)中の(A/AMAX )の
値は自アドレス用として受信したカラム調整データの最
新値を保持したままで、(1)式により回転速度Pを求
め、この回転速度Pに基づいてステッピングモータSP
を駆動する。即ち、速度修正は常に行なうが、カラム調
整は自アドレスのデータが来た時だけ行なう。
【0039】これにより、折機の速度(印刷速度又は機
械速度)Vの変化に追従できるように、常時(即ち、ご
く短い周期で)変更が必要な速度修正は速やか且つ確実
に実行し、調整が必要なカラム調整については必要に応
じて実行することになり、データ処理量の増大を抑制し
て効率よい制御によって、より速やかに希望の印刷品質
を達成できるようになる。
【0040】そして、リモートCPUはデータの送信が
進み、応答受信(ステップS30)に基づいて、全ての
アドレスのデータ送信を確認できたら(ステップS4
0)、再び最初のアドレスのデータから送信を始め、こ
れを繰り返す。受信応答が無い場合はアラームを出しつ
つ、データ送信を繰り返す。なお、通信異常が有ったら
(ステップS50)、異常アラームを発生させる(ステ
ップS60)。
【0041】本インキポンプ制御装置はこのように動作
し、特に、前述のように、速度データVはオペレータに
より指示する速度に印刷機を制御するためにデータ化さ
れたものを使用するので、従来のようにインキポンプI
Pをコントロールするためのパルス出力部18が必要な
く、パルス配線系統も無いので外乱(ノイズ)の影響を
受けインキポンプのインキ吐出量が変動する頻度が大幅
に減少する効果があり、部品,配線の複雑さが無くな
り、初期価格、保守管理が容易になる効果がある。
【0042】また、データ通信で制御しているので、ノ
イズ等外乱の影響をなくすようにすることも容易にな
り、さらに、外乱の影響への対策も容易に行なえるよう
になる効果がある。加えて、全てのデータに各度胴のポ
ンプ速度(v1 〜vf )が有り、外部からの選択指定に
よって印刷胴毎に異なる速度で運転することも容易にで
きるので、シャフトレス輪転機への対応が容易である効
果がある。
【0043】なお、本実施形態では、印刷胴毎のポンプ
速度を毎回送信するデータに入れるようにしているが、
必ず表裏の印刷胴が一体的に運転される場合には、表裏
の印刷胴毎に(即ち、表裏の印刷胴をセットに考えて)
ポンプ速度データを入れるようにしてもよい。また、外
部からの画線率データによるカラム調整プリセットデー
タを入力するようにしているが、このカラム調整プリセ
ットデータは、印刷開始前にオペレータにより入力され
るカラム調整データであってもよい。
【0044】ところで、リモートCPUでのデータ作成
手法として、リモートCPUで作成するデータを単純比
例変換するのではなく特別の関係を付加させるようにす
ることが考えられる。例えば図4(A)は、印刷速度か
らインキポンプ速度に変換する関係を印刷機が定速状
態,加速状態,減速状態のいずれにえるかにより変換率
を変えた例を示す。図4(A)において、線aは印刷機
が定速状態の場合の変換率を、線a′は印刷機が加速状
態の場合の変換率を,線a″は印刷機が減速状態の場合
の変換率をそれぞれ示す。
【0045】つまり、印刷速度からインキポンプ速度へ
の変換を単純比例変換するのではなく、例えば印刷機が
過渡状態(定速状態,加速状態又は減速状態)に応じ
て、最適な関数に基づいて印刷速度からインキポンプ速
度への変換を行なうことで、ポンプ速度をより適切に制
御することができるようになる。特に、印刷機の加速時
にはインキが不足気味となり、印刷機の減速時にはイン
キが余り気味になるが、これを考慮して、例えば図4
(A)に示す線a′,a″のように、印刷速度からイン
キポンプ速度への変換を行なうことで、機械速度(印刷
速度)Vの変動に対してもインキ供給量を適切に制御す
ることができるようになる。
【0046】また、図4(B)の線bに示すように、定
速状態での印刷速度とインキポンプ速度の関係を比例
(線形)ではない、曲線的な関係に設定するようにして
もよい。つまり、折機の速度データからポンプ速度デー
タへの変換を単純比例でない非線形の関数を用いるよう
にすることが考えられ、このような構成にすることによ
っても、ポンプ速度をより適切に制御することができる
ようになる。
【0047】これらの変換はリモートCPUへの入力が
デジタルデータであるので、変換テーブルを設けるだけ
で自由に作成できるものである。特に、印刷ユニット毎
に設けたリモートCPUは、入出力をデジタルデータに
しているので、上述したように変換関数を容易に付加で
きる利点がある。また、上述していないが、カラム調整
データも入力データに対し出力データを隣接データとの
差の影響を配慮し変換することなどが容易にできる。こ
のように容易に変換関数を設定できるので、上述の効果
に加えて、印刷機の特性に応じた関数を設定し、印刷品
質の向上や、早期安定化による損紙の低減を行なうこと
もできる。
【0048】次に、本発明の第2実施形態について説明
すると、図6は本発明の第2実施形態としてのインキポ
ンプ制御装置(印刷用ポンプ制御装置)による制御を説
明するフローチャートである。第1実施形態では、リモ
ートCPUにおいてデータを作成後、このデータをロー
カルCPUに送信し、受信確認後に順次親アドレス順に
データを送信していたが、これに対して、本実施形態で
は、順次送信している途中にカラム微調が行われた場
合、即ち、カラム微調値に変動が有った場合には、リモ
ートCPUから送信するデータを送信順序を無視して割
り込ませ、カラム微調値に変動が有ったアドレスのデー
タを送信するように構成している。
【0049】本発明の第2実施形態としてのインキポン
プ制御装置(印刷用ポンプ制御装置)は、上述のように
構成されているので、図6のフローチャートに示すよう
に、インキポンプの制御が行なわれる。なお、図6のフ
ローチャートにおいて図5と同ステップは同様の動作を
示すので、ここでは、図5に示されないステップS3
2,S34を中心に説明する。
【0050】リモートCPUでは、データ作成(ステッ
プS10)、データ送信(ステップS20)を行ない、
データの送信が進み応答受信(ステップS30)を受け
ている際、カラム微調値に変動が有ったか否かの判定
(ステップS32)に基づいて、カラム微調値に変動が
有った場合(途中でカラム微調が行われた場合)には、
リモートCPUから送信するデータを送信順序を無視し
て割り込ませ、カラム微調値に変動が有った親アドレス
のデータを送信する(ステップS34)。これ以外は、
第1実施形態と同様に動作する。
【0051】したがって、本実施形態では、上述のよう
にオペレータがカラム微調を行った時に、データ送信し
ている順序を無視して割り込みをし、修正を早く行なう
ので、早く希望の印刷品質にできる効果がある。なお、
本発明は、上述の各実施形態に限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施
しうるものである。
【0052】例えば、上述の各実施形態では、印刷機ポ
ンプ制御装置としてインキポンプを制御するインキポン
プ制御装置を例に説明したが、版面に対し供給する湿し
水の給水手段として本実施形態のインキポンプと同様な
構成の印刷用ポンプを使用することが考えられるが、こ
の場合にも本印刷機ポンプ制御装置を適用することによ
り上述と同様の効果が得られる。
【0053】また、上記の実施形態の一部のみを利用し
てもよく、上記の実施形態の各部構成を部分的に組み合
わせて構成してもよい。例えば、複数の印刷用ポンプ装
置からなるグループ毎にローカルCPUを設け、ローカ
ルCPUでは、印刷速度に関する速度データと画線率デ
ータに基づくカラム調整データとを通信データとして受
信して、この通信データに基づいてポンプの作動(ステ
ッピングモータの回転)を制御する構成のみを適用して
もよい。
【0054】さらに、各折機に応じた指定のデータ,各
印刷装置に関連する折機の速度データ,カラム調整プリ
セットデータ,カラム微調データをリモートCPUに入
力し、リモートCPUによりこれらのデータからポンプ
速度データ,カラム調整データを作成し、各印刷装置や
各印刷用ポンプ装置のアドレス毎にデータを送信する構
成のみを適用してもよい。
【0055】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明のインキポンプ制御装置によれば、印刷用ポンプ装
置を複数集めてなるグループ毎にローカルCPUを設
け、該ローカルCPUにより、印刷速度に関する速度デ
ータと画線率データに基づくカラム調整データとを通信
データとして受信して、この通信データに基づいて各印
刷用ポンプを駆動する各ステッピングモータの回転を制
御するので、従来のように印刷用ポンプを制御するため
のパルス出力部が不要になり、パルス配線系統も不要と
なるので、制御信号への外乱(ノイズ)の影響を受け難
くなり、ノイズ等外乱への対策も容易にできる効果があ
る。さらに、例えばインキポンプのインキ吐出量が変動
する頻度が大幅に減少させることができる上、部品,配
線の複雑さが無くなり、初期価格、保守管理が容易にな
る効果がある。信号操作のみで容易に各種制御を設定変
更できるため、シャフトレス輪転機への対応が容易にな
り、機械速度(印刷速度)の変動に対してもインキ供給
量や湿し水供給量を適切に制御することが容易になる。
【0056】請求項2記載の本発明のインキポンプ制御
装置によれば、リモートCPUが、各印刷装置が接続さ
れる折機に応じた指定のデータと、各印刷装置に関連す
る折機の速度データと、各印刷用ポンプ毎に予め入力さ
れたカラム調整プリセットデータと、印刷結果に基づい
てカラム調整量を増減させるために入力されるカラム微
調データとを入力され、これらのデータに基づいて、印
刷用ポンプの速度に対応させたポンプ速度データと、カ
ラム調整プリセットデータとカラム微調データを加減算
したカラム調整データとを作成し、上記の各印刷装置及
び/又は上記の各印刷用ポンプ装置に対して与えられた
アドレス毎にデータを送信するので、従来のように印刷
用ポンプを制御するためのパルス出力部を不要にでき、
また、パルス配線系統も不要にできるので、制御信号へ
の外乱(ノイズ)の影響を受け難くなり、ノイズ等外乱
への対策も容易にできる効果があり、さらに、例えばイ
ンキポンプのインキ吐出量が変動する頻度が大幅に減少
させることができるうえ、部品,配線の複雑さが無くな
り、初期価格、保守管理が容易になる効果がある。ま
た、リモートCPUを通じて、外部からの選択指定によ
って印刷胴毎に異なる速度で運転することも容易にでき
るので、シャフトレス輪転機への対応が容易になる効果
がある。機械速度(印刷速度)の変動に対してもインキ
供給量や湿し水供給量を適切に制御することも容易にな
る。
【0057】請求項3記載の本発明のインキポンプ制御
装置によれば、アドレス毎に送信するデータのフレーム
を、該当するアドレスに関連する全てのポンプ速度デー
タと、該当するアドレスに所属する全てのカラム調整デ
ータとを構成要素データとするので、各アドレスに対し
てデータ送信の漏れを生じることなく確実にデータ送信
できる利点がある。
【0058】請求項4記載の本発明のインキポンプ制御
装置によれば、アドレス毎に設けられたローカルCPU
が、リモートCPUから送信されるデータを受信し、送
信されたデータが自アドレスのデータのときは該当する
ポンプ速度データと各カラム調整データを取り込み、各
ポンプを取り込んだデータに基づいてポンプを回転さ
せ、送信されたデータが自アドレスのデータでないとき
は該当するポンプ速度データのみを取り込み、カラム調
整データは前回と同じとみなして各ポンプを回転させる
よう制御するので、データ処理量の増大を抑制して効率
よい制御によって、機械速度(印刷速度)の変動にも適
切に対応して、より速やかに希望の印刷品質を達成でき
るようになる。
【0059】請求項5記載の本発明のインキポンプ制御
装置によれば、折機の速度データからポンプ速度データ
への変換を単純比例でない非線形の関数を用いるので、
機械速度(印刷速度)の変動にも容易に対応することが
でき、ポンプ速度をより適切に制御することができるよ
うになる。請求項6記載の本発明のインキポンプ制御装
置によれば、予め入力されたカラム調整プリセットデー
タとカラム微調データとを加減算したカラム調整データ
を更に関数により変換して新たなカラム調整データを作
成して送信データとするので、機械速度(印刷速度)の
変動にも容易に対応することができ、ポンプ速度をより
適切に制御することができるようになる。
【0060】請求項7記載の本発明のインキポンプ制御
装置によれば、リモートCPUは、各アドレスのデータ
を送信している際に、カラム微調がなされた場合には、
カラム微調がなされたアドレスのデータを、送信順序に
関係なく割り込みさせるので、希望の印刷品質をより早
く達成できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態としての印刷用ポンプ制
御装置を示すシステム構成図である。
【図2】本発明の第1実施形態としての印刷用ポンプ制
御装置を示す要部システム構成図である。
【図3】本発明の第1実施形態としての印刷用ポンプ制
御装置によるポンプ制御にかかるデータ構成図である。
【図4】本発明の第1実施形態としての印刷用ポンプ制
御装置によるポンプ制御の際の印刷速度に対するポンプ
速度の関係を示す図である。
【図5】本発明の第1実施形態としての印刷用ポンプ制
御装置によるポンプ制御を説明するフローチャートであ
る。
【図6】本発明の第2実施形態としての印刷用ポンプ制
御装置によるポンプ制御を説明するフローチャートであ
る。
【図7】従来の輪転印刷機の一例である新聞輪転機の全
体配置例を示す側面図である。
【図8】従来の印刷装置の一例である表裏1色刷ユニッ
トを示す模式図であり、(A)はその側方から見た模式
的な断面図、(B)はその模式的な正面図〔図8(A)
のA矢視図〕、(C)はそのインキポンプユニットの各
インキポンプ装置の構成を示す模式的な側面図である。
【図9】従来のインキポンプ(印刷用ポンプ)の制御系
統を示すシステム構成図である。
【図10】従来の多色の印刷装置の構成例を示す模式図
である。
【符号の説明】
1 新聞輪転機 2 表裏1色刷ユニット 3 表裏4色刷ユニット 4 表4色,裏2色刷ユニット 5 給紙装置 7 折機 8 ウエブ 9 インキポンプユニット(IPU) 10 インキローラ群 11 版胴 12 ブランケット胴 13 インキレール 14 ホース 15 インキポンプ 16 ステッピングモータ 17 インキ供給配管 18 パルス出力部 21 マスタCPU 22,221 〜22m 印刷ユニット制御装置 23 リモートCPU 24,2411〜241k,・・・,24n1〜24nk ロー
カルCPU 24A 制御回路 25,251 〜25N インキポンプ装置 EX,EX1 〜EXN 励磁信号出力部 IP,IP1 〜IPN インキポンプ IPB,IPB1 〜IPBn インキポンプブロック LCU,LCU1 〜LCUk ローカルコントロールユ
ニット MD,MD1 〜MDN モータドライバ SP,SP1 〜SPN ステッピングモータ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B41F 31/02 B41F 33/10 S 33/10 31/02 E 33/14 S 33/14 Z

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷機の印刷装置に備えられステッピン
    グモータと該ステッピングモータにより駆動される印刷
    用ポンプとからなる複数の印刷用ポンプ装置に対して、
    該ステッピングモータの回転を制御することにより該印
    刷用ポンプからのインキ供給量又は湿し水供給量をそれ
    ぞれ制御する印刷用ポンプ制御装置であって、 上記印刷用ポンプ装置が複数集まってなるグループ毎に
    設けられたローカルCPUをそなえ、 該ローカルCPUは、印刷速度に関する速度データと画
    線率データに基づくカラム調整データとを通信データと
    して受信して、該通信データに基づいて上記の各ステッ
    ピングモータの回転を制御することを特徴とする、印刷
    用ポンプ制御装置。
  2. 【請求項2】 複数の印刷装置を有する印刷機の各印刷
    装置に備えられステッピングモータと該ステッピングモ
    ータにより駆動される印刷用ポンプとからなる複数の印
    刷用ポンプ装置に対して、該ステッピングモータの回転
    を制御することにより該印刷用ポンプからのインキ供給
    量又は湿し水供給量をそれぞれ制御する印刷用ポンプ制
    御装置であって、 上記の各印刷装置が接続される折機に応じた指定のデー
    タと、該印刷装置に関連する折機の速度データと、上記
    の各印刷用ポンプ毎に予め入力されたカラム調整プリセ
    ットデータと、印刷結果に基づいてカラム調整量を増減
    させるために入力されるカラム微調データとを入力さ
    れ、これらのデータに基づいて、印刷用ポンプの速度に
    対応させたポンプ速度データと、該カラム調整プリセッ
    トデータと該カラム微調データを加減算したカラム調整
    データとを作成し、上記の各印刷装置及び/又は上記の
    各印刷用ポンプ装置に対して与えられたアドレス毎にデ
    ータを送信するリモートCPUをそなえたことを特徴と
    する、印刷用ポンプ制御装置。
  3. 【請求項3】 該アドレス毎に送信するデータのフレー
    ムは、該当するアドレスに関連する全ての該ポンプ速度
    データと、該当するアドレスに所属する全ての該カラム
    調整データとを構成要素データとすることを特徴とす
    る、請求項2記載の印刷用ポンプ制御装置。
  4. 【請求項4】 該アドレス毎にローカルCPUが設けら
    れ、 該ローカルCPUは、該リモートCPUから送信される
    データを受信し、送信された該データが自アドレスのデ
    ータのときは該当するポンプ速度データと各カラム調整
    データを取り込み、各ポンプを取り込んだデータに基づ
    いてポンプを回転させ、送信された該データが自アドレ
    スのデータでないときは該当するポンプ速度データのみ
    を取り込み、カラム調整データは前回と同じとみなして
    各ポンプを回転させるよう制御することを特徴とする、
    請求項2又は3記載の印刷用ポンプ制御装置。
  5. 【請求項5】 該折機の速度データから該ポンプ速度デ
    ータへの変換を単純比例でない非線形の関数を用いるよ
    うにしたことを特徴とする、請求項2〜4のいずれかに
    記載の印刷用ポンプ制御装置。
  6. 【請求項6】 予め入力された該カラム調整プリセット
    データと該カラム微調データとを加減算した該カラム調
    整データを更に関数により変換して新たなカラム調整デ
    ータを作成し、この新たなカラム調整データを送信デー
    タとすることを特徴とする、請求項2〜5のいずれかに
    記載の印刷用ポンプ制御装置。
  7. 【請求項7】 該リモートCPUは、各アドレスのデー
    タを送信している際に、カラム微調がなされた場合に
    は、カラム微調がなされたアドレスのデータを、送信順
    序に関係なく割り込みさせるように構成されていること
    を特徴とする、請求項2〜6のいずれかに記載の印刷用
    ポンプ制御装置。
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