JP2001150615A - 紙容器用積層体及びその積層体の製造方法並びに紙容器 - Google Patents

紙容器用積層体及びその積層体の製造方法並びに紙容器

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JP2001150615A
JP2001150615A JP33196499A JP33196499A JP2001150615A JP 2001150615 A JP2001150615 A JP 2001150615A JP 33196499 A JP33196499 A JP 33196499A JP 33196499 A JP33196499 A JP 33196499A JP 2001150615 A JP2001150615 A JP 2001150615A
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Nobuo Furusawa
伸夫 古沢
Hiroshi Umeyama
浩 梅山
Masayoshi Suzuta
昌由 鈴田
Tadashi Hongo
忠志 本郷
Mamoru Sekiguchi
守 関口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、紙層を主体とした多層積層基材から
なる紙容器用積層体及びその積層体からなる紙容器にお
いて、多層積層基材からのの低分子量成分などの内容物
への移行及び内容物の成分によるラミネート強度の低下
の少ない紙容器を提供することを目的とする。 【解決手段】前記多層積層基材のシーラント層が、下記
の樹脂組成物からなることを特徴とする紙容器用積層体
である。 [樹脂組成物] (A)ポリオレフイン樹脂、(B)カルボン酸またはそ
の酸無水物、あるいはカルボン酸イオン架橋物を少なく
とも一つ以上含むエチレン系共重合体、(C)分子中に
2個以上のエボキシ基を有する分子量3000以下のエ
ボキシ化合物からなる樹脂組成物であり、その配合比
が、(A)+(C)成分に対する(C)成分の含有量が
0.01〜5重量%であり、(B)成分が30重量%未
満である樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙層を主体とした
多層積層基材からなり、前記多層積層基材のシーラント
層が、易接着性樹脂からなり、積層に接着剤等のアンカ
ーコートを施す必要のない紙容器用積層体及びその製造
方法並びにその積層体からなる紙容器に関する。果汁飲
料、コーヒー、清酒や焼酎のような酒類などに使用され
る紙容器として使用できる。
【0002】
【従来の技術】従来、液体用紙容器として、紙とポリエ
チレンを貼り合わせた積層体が用いられており、例えば
牛乳やジュース等は、(外側)ポリエチレン/紙/ポリ
エチレン(接液側)の層構成をからなる液体用紙容器が
使用されている。また、清酒や焼酎といった酒類のよう
に浸透性の高い内容物や、液体洗剤等のように比較的長
期に保存され、かつ紙に浸透しやすい様な内容物、バリ
ア性を要求される内容物等については(外側)ポリエチ
レン/紙/ポリエチレン/バリア層/ポリエチレン(接
液側)、又は(外側)ポリエチレン/紙/ポリエチレン
/バリア層/2軸延伸ポリエチレンテレフタレート/ポ
リエチレン(接液側)の層構成からなる液体用紙容器が
使用されている。さらに、内容物の味覚維持のために接
液側のポリエチレンの代わりにポリエステル系の樹脂を
使用した液体用紙容器が使用されている。
【0003】これらの液体用紙容器において、接液側に
ポリエチレンを使用している構成のものは、内容物中の
有効成分、例えばジュースの香気成分であるリモネン
(limonen、C1016)などを吸着してしまい味
覚を低下させる問題があった。
【0004】また、内容物中の有効成分の吸着を抑える
ために、接液側にポリエステル系の樹脂を使用して味覚
を維持した構成があるが、値段がポリエチレンと比べて
高価であることと、積層する際の加工性や容器にすると
きの成形性が、接液側にポリエチレンを積層した構成よ
り劣るという問題がある。
【0005】さらに、バリア層や2軸延伸ポリエステル
とポリエチレンやポリエステル系の樹脂を貼り合わせる
場合には接着剤が必用となり、この接着剤成分が内容物
中に溶出して味覚等を劣化させることがある。
【0006】上記のように内容物の種類に応じて、外部
からの酸素および水分などの侵入防止や(ガスバリア
性)、内容物の香気成分の飛散防止(フレーバーバリア
性)のため、アルミニウム箔などの金属箔、エチレン−
ビニルアルコール共重合体樹脂のようなガスバリア性フ
ィルム、さらにはアルミニウムやシリカ、アルミナをポ
リエステルフィルムに蒸着した蒸着フィルムを介在させ
ているケースが多い。
【0007】ポリエチレン樹脂などポリオレフイン系樹
脂は、ヒートシール性や押出加工適性などの利点を有す
るが、このようなポリオレフィン系樹脂は本来非極性で
あるため、極性を有する異種材料、例えばポリエチレン
テレフタレート樹脂やエチレン−ビニルアルコール共重
合体樹脂のような極性材料との接着性に劣る。
【0008】これらの異種材料を積層させる際には、各
種接着剤をアンカーコート層として用いられているのが
一般的である。しかしながら、これらのアンカーコート
層は、(1)製品中の残留溶剤、(2)接着剤成分(低
分子量成分など)の内容物への移行、(3)作業環境の
悪化、(4)接着剤の調液の煩雑さ、(5)ポットライ
フによる接着強度の影響、(6)内容物の成分によるラ
ミネート強度の低下など、各種改善点が残されている。
【0009】特に、近年環境に対する消費者の意識が向
上してきたため、接着剤などのアンカーコート層をでき
るだけ低減、あるいは全く使用しないで作成された容器
が要求されるようになってきた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な問題点を鑑みてなされたものであり、紙層を主体とし
た多層積層基材の積層に接着剤等のアンカーコートを施
す必要のない紙容器用積層体及びその積層体の製造方
法、並びにその積層体からなる紙容器を提供することを
目的とするもので、これによって、接着剤等を用いない
ために紙容器を構成する基材となる多層積層体からの低
分子量成分などの内容物への移行が少なく、かつ内容物
の成分によるラミネート強度の低下の少ない紙容器を提
供することができる。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、即ち請求項1記載の発明は、紙層を主体
とした多層積層基材からなる紙容器用積層体において、
前記多層積層基材のシーラント層が、下記の樹脂組成物
からなることを特徴とする紙容器用積層体である。 [樹脂組成物] (A)ポリオレフィン樹脂、(B)カルボン酸またはそ
の酸無水物、あるいはカルボン酸イオン架橋物を少なく
とも一つ以上含むエチレン系共重合体、(C)分子中に
2個以上のエポキシ基を有する分子量3000以下のエ
ポキシ化合物からなる樹脂組成物であり、その配合比
が、(A)+(C)成分に対する(C)成分の含有量が
0.01〜5重量%であり、(B)成分が30重量%未
満である樹脂組成物。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の紙
容器用積層体において、前記多層積層基材が、紙層、ポ
リオレフィン層、バリア層、シーラント層が順次積層さ
れたことを特徴とする。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の紙容器用積層体において、前記バリア層が、金属
箔、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVO
H)、無機化合物からなる薄膜層が成形されたプラスチ
ックフィルムから選ばれる何れか1種からなることを特
徴とする。
【0014】請求項4記載の発明は、請求項1乃至3の
何れか1項に記載の紙容器用積層体において、前記シー
ラント層を前記バリア層上に積層する際に、該シーラン
ト層を240℃〜370℃の範囲の温度条件で押し出
し、積層することを特徴とする紙容器用積層体の製造方
法である。
【0015】請求項5記載の発明は、請求項1乃至3の
何れか1項に記載の紙容器用積層体において、前記シー
ラント層を前記バリア層上に積層する際に、該バリア層
の積層面を、1W・分/m2〜200W・分/m2の範囲
のコロナ出力条件でコロナ放電処理を施し、積層するこ
とを特徴とする紙容器用積層体の製造方法である。
【0016】請求項6記載の発明は、請求項1乃至3の
何れか1項に記載の紙容器用積層体において、前記シー
ラント層を前記バリア層上に積層する際に、該シーラン
ト層の積層面を、押し出し溶融状態で1mg/m3〜2
00mg/m3のオゾン処理を施し、積層することを特
徴とする紙容器用積層体の製造方法である。
【0017】請求項7記載の発明は、請求項1乃至3の
何れか1項に記載の紙容器用積層体を用いて、容器に成
形したことを特徴とする紙容器である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
について詳細に説明する。
【0019】本発明の紙容器用積層体は、紙層を主体と
した多層積層基材からなり、前記多層積層基材のシーラ
ント層が、下記の樹脂組成物(以下、易接着性樹脂と称
する)からなることを特徴とするものである。 [樹脂組成物] (A)ポリオレフィン樹脂、(B)カルボン酸またはそ
の酸無水物、あるいはカルボン酸イオン架橋物を少なく
とも一つ以上含むエチレン系共重合体、(C)分子中に
2個以上のエポキシ基を有する分子量3000以下のエ
ポキシ化合物からなる樹脂組成物であり、その配合比
が、(A)+(C)成分に対する(C)成分の含有量が
0.01〜5重量%であり、(B)成分が30重量%未
満である樹脂組成物。
【0020】このような易接着性樹脂の例としては、特
開平8−188679号公報で開示されているように、
低密度ポリエチレンのようなオレフィン系樹脂に、エポ
キシ化合物がエポキシ化大豆油やエポキシ化亜麻仁油の
ようなエポキシ化植物油を用い、必要に応じてエポキシ
基と反応性を有する官能基(例えば酸無水物、カルポン
酸、カルポン酸イオン架橋物)を共重合した樹脂を配合
することで、各種極性基材に押出ラミネートする際に、
アンカーコートを用いること無しに、良好な接着が得ら
れることが提案されている。このような樹脂としては日
本ポリオレフィン(株)の商品名「JH707D」が挙
げられる。
【0021】また、本発明の紙容器用積層体は、前記多
層積層基材が、紙層、ポリオレフィン層、バリア層、シ
ーラント層が順次積層されたことを特徴とする。
【0022】易接着性樹脂からなるシーラント層を積層
する方法としては、基材上への押出しラミネート法が望
ましい。押出し温度としては、Tダイから押出された直
後の温度として、240℃〜370℃が望ましく、更に
好ましくは280℃〜330℃である。紙基材に直接貼
り合せる場合は、この押し出し条件で充分の接着強度が
得られるが、必要に応じて紙基材側にコロナ処理を行な
った後、易接着性樹脂からなるシーラント層を押出し積
層しても良い。
【0023】また、バリア層上に易接着性樹脂からなる
シーラント層を、押出し積層する場合においても前記押
出し条件で充分な接着強度が得られるが、バリア層の易
接着性樹脂からなるシーラント層と貼り合せる側にコロ
ナ出力1W・分/m2〜200W・分/m2、更に好まし
くは30W・分/m2〜100W・分/m2で処理を行な
った後、シーラント層を押し出し積層すると、さらに強
い接着強度が得られる。
【0024】更に易接着性樹脂からなるシーラント層の
溶融膜のバリア層との接着側に1mg/m3〜200m
g/m3でオゾン処理を行って基材と積層した場合でも
更に強い接着強度が得られる。この時のシーラント層の
押し出し温度は180℃〜340℃、好ましくは180
℃〜280℃がよい。押し出し温度を低くすることで、
樹脂の熱劣化による低分子量成分の内容物の溶出が少な
いために、味覚的にも良好である。
【0025】さらに、コロナ処理とオゾン処理を併用す
ると、更に接着強度が高くなる。
【0026】本発明に関わるバリア層に使用されるもの
としては、アルミニウム等の金属箔やアルミや酸化珪
素、アルミナの様な無機化合物が蒸着されたプラスチッ
クフィルム等が一般的である。さらにエチレン−ビニル
アルコール共重合体(EVOH)フィルムや塩化ビニリ
デンフィルムに代表されるバリアー剤がコーティングさ
れたプラスチックフィルムでもよい。これらの基材に対
して易接着性樹脂は良好な接着性を有する。
【0027】前期プラスチックフィルムとして、2軸延
伸されたポリエチレンテレフタレートや2軸延伸された
ナイロンが一般的であり、特に易接着性樹脂は2軸延伸
されたポリエチレンテレフタレートやナイロンフィルム
に対して強固に接着するので、蒸着層やコーティング層
を紙基材側にし、易接着性樹脂とポリエチレンテレフタ
レートまたはナイロンフィルムを貼り合わせた方が好ま
しい。
【0028】金属泊を用いる場合についても、内容物か
らの腐食防止も考慮して、金属泊/2軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレート/易接着性樹脂という構成で使用する
とより好ましい。
【0029】本発明の紙容器用積層体を用いて容器に成
形した紙容器は、リモネンなどの吸着が少ないことがわ
かった。これによって、従来の接液側にポリエチレンを
使用している構成の液体用紙容器において、内容物中の
有効成分、例えばジュースの香気成分であるリモネンな
どを吸着してしまい味覚を低下させる問題が解決でき
る。
【0030】上記の易接着性樹脂における接着効果と味
覚維持について詳細は不明であるが、Tダイから溶融押
し出しされた際に、空気中の酸素によりポリオレフィン
が酸化され、この酸化課程でエポキシ化合物との反応が
起こり、エポキシ化合物がポリオレフィンにグラフトさ
れこのグラフとされたエポキシ化合物の分子内に残って
いる未反応のエポキシ基が樹脂表面に整理されることに
より、基材との強接着が得られるのと、無極性であるポ
リオレフィン表面が極性を帯びることで、リモネン等の
物質の吸着が抑えられると推察される。
【0031】
【実施例】以下の実施例に基づき本発明を具体的に記述
するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではな
い。
【0032】<実施例1>まず、図1に示した本実施例
の液体用紙容器の積層体を作成するために、坪量230
g/m2の板紙と7μm厚みのアルミニウム箔とを押し
出しラミネート法によって8μmの厚みでポリエチレン
を貼り合わせ、その紙面に20μmの厚みでポリエチレ
ンを押し出しラミネートし、また、アルミニウム箔面に
は易接着性樹脂(日本ポリオレフィン株式会社製の商品
名「JH707D」D)を40μmの厚みで320℃で
溶融積層し、(外側)ポリエチレン層/紙層/ポリエチ
レン層/アルミニウム箔層/易接着性樹脂層(接液側)
の積層体を作成した。この時、アルミニウム箔層と易接
着性樹脂層の接着強度は4N/15mmであった。
【0033】<実施例2>図2に示した本実施例の液体
用紙容器の積層体を作成するために、坪量230g/m
2の板紙とアルミを蒸着した2軸延伸ポリエチレンテレ
フタレートのアルミの蒸着面とを押し出しラミネート法
によって15μmの厚みでエチレン−メタクリル酸共重
合体を貼り合わせ、その紙面に20μmの厚みでポリエ
チレンを押し出しラミネートし、また、蒸着面と反対側
のポリエチレンテレフタレートフィルム面に40W・分
/m2でコロナ処理を行った後、易接着性樹脂(日本ポ
リオレフィン株式会社製の商品名「JH707D」 )
を40μmの厚みで320℃で溶融積層し、(外側)ポ
リエチレン層/紙層/エチレン−メタクリル酸共重合体
層/アルミ蒸着2軸延伸ポリエチレンテレフタレート層
/易接着性樹脂層(接液側)の積層体を作成した。この
時、アルミ蒸着2軸延伸ポリエチレンテレフタレート層
と易接着性樹脂層のラミネート強度は10N/15mm
であった。
【0034】実施例1及び2で作成したこれらの積層体
を打ち抜き機で打ち抜きと罫線入れを行い、ブランクを
作製し、これらの端面を折り返し、フレームシールによ
りスリーブを作製した。これらのスリーブを充填機に流
して、容器成形、充填、シールを行い、平面上の頂部を
有する300mlの液体紙容器を作製した。実施例1及
び実施例2の構成において、スリーブ作製及び容器成形
性とも良好であった。
【0035】<実施例3>2軸延伸ポリエチレンテレフ
タレートフィルムとアルミニウム箔をドライラミネート
し、アルミニウム箔側に易接着性樹脂(日本ポリオレフ
ィン株式会社製の商品名「JH707D」 )を40μ
mの厚みで320℃で押し出しラミネートした積層フィ
ルムを作製し、このフィルムを4方シールしてパウチを
作製した。
【0036】<比較例>実施例3の易接着性樹脂層の代
わりに40μmの厚みで密度0.920、メルトインデ
ックス(MI)=1.6の低密度ポリエチレンをドライ
ラミネートし、実施例3と同様にこのフィルムを4方シ
ールしてパウチを作製した。
【0037】これらのパウチに0.1%濃度となるよう
に果皮油を添加したみかん濃縮還元果汁を250mlを
充填し、20℃の雰囲気で7日間保存した。保存試験
後、内容物を取り出し、パウチ内面を水で洗浄後、10
0mlのジエチルエーテルで易接着性樹脂層及び低密度
ポリエチレン表面に吸着しているリモネンを抽出した。
ジエチルエーテル液は脱水、濃縮した後、ガスクロマト
グラフィーで測定した。
【0038】測定の結果、リモネンの回収量は易接着性
樹脂層では30ppm、低密度ポリエチレンでは110
ppmであり、易接着性樹脂層へのリモネンの吸着が少
ないことがわかった。
【0039】
【発明の効果】以上に説明したように、紙層を主体とし
た多層積層基材の積層に接着剤等のアンカーコートを施
す必要のない紙容器用積層体及びその積層体の製造方法
により、その積層体を用いて容器に成形してなる本発明
の紙容器を得ることができた。これによって、接着剤等
を用いないために紙容器を構成する基材となる多層積層
体からの低分子量成分などの内容物への移行が少なく、
かつ内容物の成分によるラミネート強度の低下の少ない
紙容器を提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の紙容器用積層体の構成の一実施例を示
した断面図である。
【図2】本発明の紙容器用積層体の構成の他の実施例を
示した断面図である。
【符号の説明】
10、20……紙容器用積層体 11、13、21……ポリエチレン層 12、22……紙層 14……アルミニウム箔 15、25……易接着樹脂層 26……エチレン−メタクリル酸共重合体層 27……アルミ蒸着2軸延伸ポリエチレンテレフタレー
トフィルム 28……アルミ蒸着層 29……2軸延伸ポリエチレンテレフタレート層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本郷 忠志 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 関口 守 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 Fターム(参考) 4F100 AA00C AB01C AB10 AB33C AK03B AK03D AK04 AK04D AK43D AK69C AL01D AR00C AR00D BA04 BA07 BA10A BA10D DA01 DG10A GB16 JD01C JK06 JL13D JM02C YY00D

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙層を主体とした多層積層基材からなる紙
    容器用積層体において、前記多層積層基材のシーラント
    層が、下記の樹脂組成物からなることを特徴とする紙容
    器用積層体。 [樹脂組成物] (A)ポリオレフィン樹脂、(B)カルボン酸またはそ
    の酸無水物、あるいはカルボン酸イオン架橋物を少なく
    とも一つ以上含むエチレン系共重合体、(C)分子中に
    2個以上のエポキシ基を有する分子量3000以下のエ
    ポキシ化合物からなる樹脂組成物であり、その配合比
    が、(A)+(C)成分に対する(C)成分の含有量が
    0.01〜5重量%であり、(B)成分が30重量%未
    満である樹脂組成物。
  2. 【請求項2】前記多層積層基材が、紙層、ポリオレフィ
    ン層、バリア層、シーラント層が順次積層されたことを
    特徴とする請求項1記載の紙容器用積層体。
  3. 【請求項3】前記バリア層が、金属箔、エチレン−ビニ
    ルアルコール共重合体(EVOH)、無機化合物からな
    る薄膜層が成形されたプラスチックフィルムから選ばれ
    る何れか1種からなることを特徴とする請求項1又は2
    記載の紙容器用積層体。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3の何れか1項に記載の紙容
    器用積層体において、前記シーラント層を前記バリア層
    上に積層する際に、該シーラント層を240℃〜370
    ℃の範囲の温度条件で押し出し、積層することを特徴と
    する紙容器用積層体の製造方法。
  5. 【請求項5】請求項1乃至3の何れか1項に記載の紙容
    器用積層体において、前記シーラント層を前記バリア層
    上に積層する際に、該バリア層の積層面を、1W・分/
    2〜200W・分/m2の範囲のコロナ出力条件でコロ
    ナ放電処理を施し、積層することを特徴とする紙容器用
    積層体の製造方法。
  6. 【請求項6】請求項1乃至3の何れか1項に記載の紙容
    器用積層体において、前記シーラント層を前記バリア層
    上に積層する際に、該シーラント層の積層面を、押し出
    し溶融状態で1mg/m3〜200mg/m3のオゾン処
    理を施し、積層することを特徴とする紙容器用積層体の
    製造方法。
  7. 【請求項7】請求項1乃至3の何れか1項に記載の紙容
    器用積層体を用いて、容器に成形したことを特徴とする
    紙容器。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010023238A (ja) * 2008-07-15 2010-02-04 Dainippon Printing Co Ltd ガスバリア性包装材およびその製造方法
JP2018001609A (ja) * 2016-07-01 2018-01-11 大日本印刷株式会社 ポリオレフィン樹脂層を備える積層体およびそれを備える包装製品
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JP2021169338A (ja) * 2016-07-01 2021-10-28 大日本印刷株式会社 ポリオレフィン樹脂層を備える積層体およびそれを備える包装製品

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