JP2001150145A - ストリップ接続装置及び方法 - Google Patents

ストリップ接続装置及び方法

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JP2001150145A
JP2001150145A JP34210799A JP34210799A JP2001150145A JP 2001150145 A JP2001150145 A JP 2001150145A JP 34210799 A JP34210799 A JP 34210799A JP 34210799 A JP34210799 A JP 34210799A JP 2001150145 A JP2001150145 A JP 2001150145A
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strip
welding
cutting
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surface film
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Akimichi Takeda
明通 武田
Keishi Sodeno
恵嗣 袖野
Masaru Yoshida
勝 吉田
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Mitsubishi Electric Corp
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    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • B23K11/00Resistance welding; Severing by resistance heating
    • B23K11/06Resistance welding; Severing by resistance heating using roller electrodes
    • B23K11/061Resistance welding; Severing by resistance heating using roller electrodes for welding rectilinear seams
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K2101/00Articles made by soldering, welding or cutting
    • B23K2101/16Bands or sheets of indefinite length

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  • Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価で、溶接時間が短く、且つ溶接品質が高
い、ストリップ接続装置及び方法を提供する。 【解決手段】 ストリップ接続装置は、先行ストリップ
と後行ストリップの溶接予定端部の絶縁性表面皮膜をそ
れらストリップの切断前に除去する表面皮膜除去装置
と、前記先行ストリップ及び後行ストリップの溶接予定
端部を切断する切断装置と、前記先行ストリップ及び後
行ストリップの切断端部同士を重ね合わせて、該切断端
部同士をシーム溶接する溶接装置とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ストリップの端部
同士をシーム溶接により接続するストリップ接続装置及
び方法に関するもので、特に、ストリップ表面にスケー
ル等の絶縁被膜・メッキ被膜・表面塗装等の絶縁性表面
皮膜が存在するストリップの端部同士を重ね合わせてシ
ーム溶接する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】絶縁性表面皮膜が存在するストリップを
安定して溶接するためには、絶縁性表面皮膜の除去が必
要である。絶縁性表面皮膜を除去する方法として、下記
の公知例がある。 (1)溶接材料に酸化皮膜が存在する場合、ワイヤブラ
シによってこすって除去する(特開平5−104252
号公報外)。 (2)ラミネート鋼板を溶接する場合に、鋼板表面の樹
脂皮膜を除去する(特開平5−177764号公報)。 (3)塗装鋼板の塗装皮膜を除去する手段として、レー
ザビームやエレクトロンビーム等の高エネルギー密度ビ
ームによる熱的手段を用いることが可能であり、例え
ば、グラインダー或いはヤスリ又はサンドブラスト等の
機械的手段や、薬品やプラズマなどの化学的手段を用い
ることが可能である(実開平1−80277号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの公知例に見ら
れるように、表面に皮膜が存在する材料の溶接は難し
く、皮膜を如何に除去するかが課題となっている。
【0004】鉄鋼プロセスラインにおいても、例えば、
熱間圧延後のストリップを接合する手段として、フラッ
シュ溶接方法・M1G・T1G等のアーク溶接方法が採
用されていた。(これらの溶接方法は、絶縁性表面皮膜
の影響を受けないで溶接することが可能である(特開平
3−52778号公報参考)。
【0005】しかしながら、これらの溶接方法は装置が
高価であること、溶接時間が長いこと等の問題点があっ
た。そこで、これを解消するものとして、鋼帯の溶接方
法が提案されている(特開平3−52778号公報)。
【0006】この特開平3−52778号公報には、そ
れぞれ先行鋼帯(先行コイル)と後行鋼帯(後行コイ
ル)とを重ね合わせた状態で圧下ロール(スエージング
ロール)にて押し潰し、その過程で発生する加工熱によ
ってスケール被膜等の絶縁被膜を除去しようとするもの
である。
【0007】しかし、この方法は溶接接合部のスケール
を巻き込んだ状態にして溶接を完了するため、安定した
溶接品質を確保することができなかった。
【0008】また、ストリップの表面皮膜を除去する方
法として、図16及び図117に示す方法が知られてい
る。図16はストリップ1a,1bを切断した後、上下
一対ずつのブラシ11,12;13,14をストリップ
1a,1bの上下面にそれぞれ当接させて表面皮膜を除
去する方法を示すが、ブラシングを繰り返すと、図17
に示すように、円盤状のブラシ11〜14の外周部が偏
摩耗して安定した表面皮膜処理ができなくなるという問
題点がある。すなわち、図17に拡大して示すように、
ストリップ1a,1bの端縁をブラシングした際に、ブ
ラシ11〜14が偏摩耗して、ブラシ11〜14に段差
が発生して上部ブラシ11,12と下部ブラシ13,1
4の摩耗していない縁部A同士が当たり、肝心のストリ
ップ表面を削らないケースが発生する。
【0009】さらに、図18は、ストリップ切断後、2
枚のストリップの端部同士を突き合わせて、その状態で
上下一対の円盤状のブラシ41,42により表面皮膜を
除去する例を示しているが、図19に示すように、接続
すべき2枚のストリップ1a,1bの板厚に差がある場
合には、片方のストリップ(薄い方のストリップ)1b
の表面皮膜は除去できないという問題点がある。
【0010】そこで、本発明の目的は、上記従来の問題
点を解消して、安価で、溶接時間が短く、且つ溶接品質
が高い、ストリップ接続装置及び方法を提供することで
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るストリップ接続装置は、先行ストリッ
プと後行ストリップの溶接予定端部の絶縁性表面皮膜を
それらストリップの切断前に除去する表面皮膜除去装置
と、前記先行ストリップ及び後行ストリップの溶接予定
端部を切断する切断装置と、前記先行ストリップ及び後
行ストリップの切断端部同士を重ね合わせて、該切断端
部同士をシーム溶接する溶接装置とを備える。
【0012】また、本発明の一実施態様では、前記先行
ストリップ及び後行ストリップの溶接予定端部をそれぞ
れ切断する前記切断装置は、ロータリーシャーにより構
成される。
【0013】さらに、本発明の他の態様では、前記先行
ストリップ及び後行ストリップの溶接予定端部をそれぞ
れ切断する前記切断装置は、ギロチンシャーにより構成
される。
【0014】さらにまた、本発明の更に他の実施態様で
は、前記先行ストリップ及び後行ストリップの溶接予定
端部の絶縁性表面皮膜を除去する前記表面皮膜除去装置
は、前記先行ストリップの絶縁性表面皮膜を除去する第
1除去装置と、前記後行ストリップの絶縁性表面皮膜を
除去する第2除去装置とを備え、前記第1除去装置及び
第2除去装置はそれぞれ独立して設置される。
【0015】また、本発明の更に他の実施態様では、前
記表面皮膜除去装置と前記溶接装置とはコモンベース上
を移動しうる共通のキャリッジに設けられる。
【0016】さらに、本発明の更に他の実施態様では、
前記先行ストリップ及び後行ストリップの溶接予定端部
の絶縁性表面皮膜を除去する表面皮膜除去装置は、前記
先行ストリップ及び後行ストリップの表面に接触して切
削する研磨面を有する回転工具からなり、前記回転工具
の研磨面は前記先行ストリップ及び後行ストリップの表
面に対して一定の位置になるように自動制御される。
【0017】さらにまた、本発明の更に他の実施態様で
は、前記回転工具の回転軸が前記先行ストリップ及び後
行ストリップの表面に平行に配置され、前記回転工具の
外周部が前記先行ストリップ及び後行ストリップの表面
に当接する。
【0018】また、本発明の更に他の実施態様では、前
記回転工具の回転軸が前記先行ストリップ及び後行スト
リップの表面に対して垂直な線に対して傾けて配置さ
れ、前記回転工具の外周部が前記先行ストリップ及び後
行ストリップの表面に当接する。
【0019】さらに、本発明の更に他の実施態様では、
前記切断装置は、前記溶接装置が取り付けられた、コモ
ンベース上を移動しうるキャリッジから独立して、前記
コモンベース上を移動し得るように設けられる。
【0020】また、本発明の更に他の実施態様では、前
記切断装置は、前記溶接装置が取り付けられた、コモン
ベース上を移動しうる共通のキャリッジに設けられる。
【0021】さらに、本発明の更に他の実施態様では、
前記溶接装置の溶接電極の表面を切削するドレッシング
装置を備える。
【0022】また、本発明に係るストリップ接続方法
は、先行ストリップ及び後行ストリップの溶接予定端部
の絶縁性表面皮膜を除去する表面皮膜除去工程と、前記
表面皮膜除去工程の後に、前記先行ストリップと後行ス
トリップの溶接予定端部を切断する切断工程と、前記先
行ストリップ及び後行ストリップの切断端部同士を重ね
合わせてシーム溶接する工程とを備える。
【0023】さらに、本発明の更に他の実施態様では、
前記先行ストリップ及び後行ストリップの切断端部同士
を重ね合わせて溶接する工程は、前記先行ストリップ及
び後行ストリップの切断端部同士を重ね合わせる板合わ
せ工程と、前記先行ストリップ及び後行ストリップの重
ね合わされた切断端部の重ね代を調整する重ね代調整工
程と、前記先行ストリップ及び後行ストリップの重ね合
わされた切断端部同士をシーム溶接する溶接工程とを備
える。
【0024】さらにまた、本発明の更に他の実施態様で
は、前記溶接工程の後に、シーム溶接を行う溶接電極の
表面を切削するドレッシング工程を更に備える。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて添付図面を参照して説明する。 実施の形態1.図1は本発明によるストリップ接続装置
の動作の概要を表すフローチャートである。図2乃至図
8は本発明の実施の形態1に係るストリップ接続方法を
実施するために使用するストリップ接続装置を示してい
る。図2乃至図4はそれぞれ、その正面図、待機位置に
おける側面図、シャー(切断)位置における側面図であ
る。
【0026】図2乃至図4において、先行ストリップ1
a及び後行ストリップ1bが流れており、ストリップ接
続装置はこれらの先行ストリップ1aと後行ストリップ
1bの隣接端部同士を接続するためのものである。
【0027】2はコの字型のコモンベースであり、装置
全体を支持しており、その上にキャリッジ3が搭載され
ている。このキャリッジ3には、シャー装置5、溶接装
置としてのシーム溶接装置7及びスエージング装置9が
支持されている。
【0028】シャー装置5は、上部シャー5a、上部シ
ャー作動シリンダ6a、下部シャー5b及び下部シャー
作動シリンダ6bにより構成されている。
【0029】シーム溶接装置7は、キャリッジ3の上部
に上下に移動可能に設けられた円盤状の上部溶接電極7
aと、キャリッジ3の下部に回転自在に支持され、上部
溶接電極7aと上下方向に対向して配置された円盤状の
下部溶接電極7bと、キャリッジ3の上部に取り付けら
れ、ピストンロッドの先端に上部溶接電極7aを回転自
在に取り付けたシーム溶接加圧用シリンダ8とを備え
る。
【0030】スエージング装置9は、キャリッジ3の上
部に上下に移動可能に設けられた上部スエージングロー
ル9aと、キャリッジ3の下部に回転自在に支持され、
上部ロール9aに上下方向に対向して配置された下部ス
エージングロール9bと、キャリッジ3の上部に取り付
けられ、ピストンロッドの先端に上部スエージングロー
ル9aを回転自在に取り付けたスエージングロール加圧
シリンダ10とを備える。
【0031】11〜14はストリップの表面皮膜を除去
する回転工具としてのブラシで、上部ブラシ11,12
は、キャリッジ3の上部に設けられた上部ブラシ昇降用
シリンダ15、16のピストンロッドの先端にそれぞれ
取り付けられており、また、下部ブラシ13,14は、
上部ブラシ11,12に上下方向に対向するように配置
され、キャリッジ3の下部に設けられた下部ブラシ昇降
用シリンダ17、18のピストンロッドの先端にそれぞ
れ取り付けられている。
【0032】キャリッジ3の下部には、キャリッジ3を
コモンベース2に沿ってその長手方向に移動するよう案
内するキャリッジ走行ガイド19が設けられている。
【0033】INCLは入側クランプ機構を表してお
り、入側クランプ機構INCLは、コモンベース2上に
配置された入側クランプ20と、その入側クランプ 2
0を昇降させるための入側クランプシリンダ21と、入
側クランプ20に上下方向に対向して設けられた入側ク
ランプ架台22、入側クランプ20をコモンベース2を
横切る方向に前後進駆動する入側クランプ前後進用シリ
ンダ23と、入側クランプ20をコモンベース2の横断
方向に走行するよう案内する入側クランプ走行ガイド2
4とを備える。
【0034】OUTCLは出側クランプ機構を表してお
り、出側クランプ機構OUTCLは、入側クランプ20
にコモンベース2の横断方向に対向して、コモンベース
2上に配置された出側クランプ25と、その出側クラン
プ25に上下方向に対向して配置された出側クランプ架
台26、出側クランプ25を昇降させるための出側クラ
ンプシリンダ27と、出側クランプ25を回動軸29を
中心として傾動させる出側クランプ傾動用シリンダ28
とを備える。ブラシ11〜14は回転モータ30〜34
によりそれぞれ回転駆動される。
【0035】次いで、この実施の形態1の動作につい
て、図1のフローチャートを用いて説明する。図1は、
本発明装置の動作の概要を説明するためのフローチャー
トで、先行ストリップ1a及び後行ストリップ1bの停
止から再スタートまでの動作を表している。このフロー
チャートから分かるように、ストリップの溶接予定端の
切断動作の前工程において、ストリップの表面皮膜を除
去している。
【0036】図2に示すように、先行ストリップ1aの
尾端及び後行ストリップ1bの先端がそれぞれ溶接位置
に停止すると(図1のステップS1)、出側クランプシ
リンダ27によって出側クランプ25を下動させて、先
行ストリップ1aを出側クランプ25と出側クランプ架
台26とにより保持し、同様に、入側クランプシリンダ
21によって入側クランプ20を下動させて、後行スト
リップ1bを入側クランプ20と入側クランプ架台22
とにより保持する(ステップS2)。このようにしてク
ランプ保持された先行及び後行ストリップ1a、1bに
対して、キャリッジ3は図3に示す位置に配置されてい
る。
【0037】この状態で、上部ブラシ昇降用シリンダ1
5,16を作動させて,図5に示すように、上部ブラシ
11,12が先行及び後行ストリップ1a、1bの上面
まで下降させ、他方、下部ブラシ昇降用シリンダ17,
18を作動させて下部ブラシ13,14を先行及び後行
ストリップ1a、1bの下面までそれぞれ上昇させる。
そして、回転モータ30〜33を回転させながら、キャ
リッジ走行シリンダ4を作動させてキャリッジ3をコモ
ンベース2の長手方向に走行させ、ストリップ表面の皮
膜(すなわち溶接予定端部の皮膜)を除去する(ステッ
プS3)。
【0038】この表面皮膜除去工程において、図5に示
すように、ストリップ端面より所定長さδだけ離れた所
(切断部位置/溶接部位置)の表面皮膜を除去する。こ
のようにすることにより、上述した図16及び図17の
従来例で発生した、ブラシの偏摩耗により表面皮膜を充
分に除去できないという問題を解消することができる。
また、この長さδは、ストリップ1a,1bの停止精度
(位置決め精度)に応じて変わるものである。
【0039】表面皮膜の除去が完了すると、キャリッジ
3は図4の位置となる。この位置において、シャー装置
5によって先行ストリップ1a及び後行ストリップ1b
の端部を切断する(ステップS4)。その状態を図6に
示す。
【0040】シャー装置5により切断した後に、の出側
クランプ傾動用シリンダ28により先行ストリップ1a
を水平状態から少し傾動させる(ステップS5)。そし
て、図7に示すように、後行ストリップ1bを入側クラ
ンプ前後進用シリンダ23によってコモンベース2を横
切る方向に先行ストリップ1b側へ前進させて(ステッ
プS6)、先行ストリップ1a及び後行ストリップ1b
の端部同士を重ね合わせてその重ね代を調整する(ステ
ップS7)。
【0041】次いで、キャリッジ走行シリンダ4を作動
させてキャリッジ3をコモンベース2の長手方向に移動
させて、シーム溶接装置7の円盤状の溶接電極7a、7
bを先行ストリップ1a及び後行ストリップ1bの重ね
合わされた端部に位置させる。この状態で、シーム溶接
加圧シリンダ8を作動させて上部溶接電極7aを下動さ
せて、先行ストリップ1a及び後行ストリップ1bの重
ね合わされた端部を上下部溶接電極7a、7b間に圧着
させた状態にして、キャリッジ3をコモンベース2の長
手方向に被溶接端部に沿って移動させながら、それら電
極7a、7bに通電してシーム溶接を行う(ステップS
8)。この溶接の際、スエージング装置9を作動させて
溶接部のスエージングを行う。すなわち、スエージング
ロール加圧シリンダ10を作動させて上部スエージング
ロール9aを下動させておき、円盤状の溶接電極7a、
7bの移動により溶接しながら、その後をスエージング
ロール9a、9bが移動して溶接部を押し潰すようにし
ている。
【0042】溶接終了後に、シーム溶接装置7及びスエ
ージング装置9を図3,4に示す原初位置に復帰させる
と共に、入側クランプ20及び出側クランプ21を解放
して(ステップS9)、キャリッジ3を図3に示す原位
置に復帰させて、ラインを再スタートさせる(ステップ
S10)。
【0043】実施の形態2.以上は切断装置がギロチン
シャーの場合について説明したが、図9及び図10は、
切断装置をロータリシャーにより構成した本発明の実施
の形態2によるストリップ接続装置を示している。
【0044】これらの図において、34はロータリシャ
ー架台で、このロータリシャー架台34には、ロータリ
シャーヘッド35が取り付けられている。このロータリ
シャーヘッド35には、ロータリシャー刃40が取り付
けられており、このロータリシャー刃40はロータリシ
ャー転倒起立用シリンダ36により回動軸35aの回り
に回動されて転倒、起立される。ロータリシャー架台3
4はロータリシャー走行シリンダ37によってコモンベ
ース2の長手方向に走行駆動される。
【0045】コモンベース2にはその長手方向に沿って
リニヤベアリング38が取り付けられており、このリニ
ヤベアリング38の一端に接続したキャリッジ走行モー
タ39を作動させることにより、リニヤベアリング38
が回転してキャリッジ3をコモンベース2の長手方向に
走行させる。
【0046】次に、この実施の形態2の動作について説
明する。図9において、まず、ブラシ11〜14を図5
に示す位置に移動させる。すなわち、上部ブラシ11、
12はストリップ1a,1bの上面まで下降させ、下部
ブラシ13、14はストリップ1a,1bの下面まで上
昇させる。そして、回転モータ30〜33を回転させな
がら、キャリッジ3を図9で左から右に走行させて、ス
トリップの表面皮膜を除去する。
【0047】しかる後、図10に示すように、ロータリ
シャーヘッド35を左から右に走行させながら上下の一
対のロータリシャー刃40によりストリップ1a,1b
を切断する。切断が完了すると、ロータリシャーヘッド
35は、図10に一点鎖線で示す位置にて停止され、ロ
ータリシャーヘッド35はロータリシャー転倒起立シリ
ンダ36によって、回動軸35a回りに二点鎖線で示さ
れる転倒位置へ回動される。そして、このロータリシャ
ーヘッド35は切断完了後、ロータリシャー走行シリン
ダ37の作動によりストリップ1a,1bの下をくぐっ
て左側の原点位置に戻される。
【0048】切断終了後は、前記実施の形態1と同様
に、ストリップ1a,1bの端部同士を重ね合わせて、
溶接、スエージング(溶接部圧下)を行う。
【0049】実施の形態3.上記実施の形態1及び2に
おいて、ストリップ1a,1bの表面皮膜を除去する毎
に、ブラシ11〜14は消耗する。従って、所期の表面
皮膜除去効果を得るためには、ブラシ11〜14の消耗
の度合いに拘わらず、ストリップ1a,1bの表面とブ
ラシ11〜14の位置関係を一定にしておく必要があ
る。
【0050】図11は、ストリップ1a,1bの表面と
ブラシ11〜14の位置関係を一定に調整する機構を備
えた本発明の実施の形態3の要部を示す側面図である。
【0051】図11において、47〜50はブラシ位置
を光学的に検出するための検出器である。上部ブラシ1
1,12を下降させて、ブラシ位置がストリップ表面で
検出器47〜50により検出されたところで、ブラシ移
動を停止させて、ブラシ11,12をストリップ表面に
対して一定位置に確保するものである。
【0052】実施の形態4.図12は、ストリップ1
a,1bの表面とブラシ11〜14の位置関係を一定に
調整する機構を備えた本発明の実施の形態4の要部を示
す側面図である。この実施の形態4では、ブラシ位置決
め片51,54にブラシ11,12を当てて機械的に停
止させ、位置決めするものである。
【0053】図12において、ブラシ位置決め片51,
54は入側クランプ架台22及び出側クランプ架台26
の上面にそれぞれ設けられている。これらのブラシ位置
決め片51,54はブラシ位置決め片移動用シリンダ5
2,55のピストンロッドの先端に接続されており、上
下面の一方を勾配形状(テーパ)に形成されている。5
3,56はブラシ位置決め片51,54の位置を検出す
る位置検出器をそれぞれ示している。
【0054】ブラシ位置決め片51,54はストリップ
1a,1bの板厚に応じた位置を選択して、ストリップ
表面とブラシとの位置関係を一定にするものである。
尚、ブラシ位置決め片は有段形状のものでもよい。
【0055】実施の形態5.上記実施の形態2では、ロ
ータリシャーはキャリッジ3と分離して設けられていた
が、本実施の形態3では、ロータリシャーRSは、キャ
リッジ3に、ブラシ11(12)、13(14)、溶接
装置7、スエージング装置9と共に設けられている。図
13に示すように、ロータリシャーRSは、ロータリシ
ャーヘッド35が図示しないロータリシャー傾動用シリ
ンダによりキャリッジ3に支持された回動軸35aを中
心として回動しうるようにキャリッジ3上に設けられて
おり、キャリッジ3と共にコモンベース2上を移動する
ように構成されている。その他の構成及び作用は、上記
実施の形態2と同様である。
【0056】実施の形態6.ところで、表面皮膜が存在
するストリップは、長時間ブラシングをすれば除去でき
るが、実際には表面皮膜を完全に除去することは難し
い。従って、ブラシング処理後に残存した表面皮膜は溶
接電極と融合して合金化する。溶接電極が合金化する
と、次に溶接をするときに、ストリップと電極面の導電
率が変化して安定した溶接ができなくなる。また、電極
面の硬度も低下して、溶接上好ましくない現象が発生す
る。
【0057】そこで、本実施の形態6では、図14に示
すように、上記実施の形態1の構成に、長期に渡って安
定した溶接を行うために、電極表面を切削して合金化し
た部分を除去するドレッシング装置60を設けたもので
ある。この実施の形態6では、ドレッシング装置60
は、キャリッジ3に設けた上下1対のシリンダ61のピ
ストンロッドの先端に、切削工具62を取り付けること
により構成される。溶接終了後に、必要に応じて、シリ
ンダ61の各ピストンロッドを伸張させてその先端の切
削工具62を円盤状の上部電極7a、下部電極7bに適
当な押圧力でそれぞれ当接させて、上部電極7a及び下
部電極7bをそれぞれ回転させることによりそれらの表
面の合金化した部分を切削して除去するものである。こ
のようにして、電極7a、7bを取り外さないで、効率
よく上下部電極7a、7bのドレッシングを行うことが
できる。この実施の形態6のその他の構成及び作用は、
上記実施の形態1と同様である。
【0058】また、実施の形態2や実施の形態3におい
ても、同様のドレッシング装置を設ければ、同様の効果
が得られることは言うまでもない。
【0059】実施の形態7.また、上記各実施の形態で
は、円盤状のブラシ11〜14をストリップ1a,1b
の表面に平行な回転軸の周りに回転することにより、ブ
ラシの外周部をストリップ表面に接触させて研磨を行っ
たが、本実施の形態7では、図15に示すように、ブラ
シとして円形の研磨面を有するブラシ70を用いて、ブ
ラシ70の回転軸71を、ストリップ1a(1b)の表
面に垂直な線から所定角度α傾けて配置したものであ
る。このような配置により、円盤状のブラシ70の外周
部のみがストリップ表面に接触するので、接触圧を大き
くして効率よくストリップ表面をブラシングすることが
できる。この場合、効率は悪くなるが、ブラシ70の回
転軸71をストリップ表面に垂直に配置して、ブラシ7
0の研磨面全体をストリップ1a(1b)の表面に接触
させるようにしても構わない。
【0060】以上の説明において、ストリップの端部同
士を接続するときには、板幅合わせが必要であるが、こ
れは切断前に行っても、切断後に行ってもよい。
【0061】また、本発明の表面皮膜を除去する工具と
してブラシを用いた場合について説明したが、このよう
な工具としては、ペーパーブラシ、ワイヤブラシ、樹脂
製ブラシ、バフ、砥石等を使用しても同じ効果を発揮す
るものである。
【0062】また、ブラシの回転駆動は、電動モータ、
空圧モータ、油圧モータ等を用いて行ってもよい。
【0063】さらに、ストリップを重ね合わせる方法と
しては、後行ストリップ(すなわち入側クランプ架台)
を移動させる方法を採用しているが、先行ストリップを
移動させて重ね合わせるように構成してもよい。
【0064】溶接後、溶接部を圧下するためのスエージ
ングロールは、装着しなくとも、本発明を実施すること
ができ、ほぼ同様の効果を得ることができる。
【0065】また、以上の実施の形態では、除去すべき
ストリップの表面皮膜を絶縁皮膜として説明したが、本
発明は、ストリップの表面にメッキが施された被溶接
材、表面塗装されたストリップ等にも適用できるもので
ある。何れの場合にも、溶接母材(ストリップ)の成分
と異なる表面皮膜を除去して安定した溶接を行うことが
できる。
【0066】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、次のよう
な優れた効果を奏するものである。ストリップを切断す
る前に表面皮膜を除去するようにしたので、通常のシー
ム溶接装置にブラシ装置を付加するだけで、安価なスト
リップ接続装置を提供することができ、従って、フラッ
シュ溶接装置のような高価な溶接機を使用する必要がな
い。従来におけるMIG・TIG溶接は、溶接速度が遅
く、ストリップを接続するための時間がかかっていた
が、本発明のストリップ接続装置及び方法では、ストリ
ップの絶縁性表面皮膜除去してからシーム溶接によりス
トリップを接続するので、短時間で接続作業を終了する
ことができる上、常に安定した溶接品質が得られる。ま
た、ストリップを切断する前に表面皮膜を除去するの
で、先行ストリップ及び後行ストリップの板厚が異なる
場合においても、ブラシの偏摩耗を招くことなく、安定
した表面皮膜の除去を行うことができる。さらに、表面
皮膜除去装置を構成する回転工具の研磨面をストリップ
表面に対して一定の位置になるように自動制御すること
により、回転工具の消耗の度合いに拘わらず、ストリッ
プ表面とブラシとの位置関係を一定にしておくことがで
き、常に所期の表面皮膜除去効果を得ることができる。
さらにまた、必要に応じて、電極表面を切削して合金化
した部分を除去することにより、長期に渡って安定した
溶接を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による装置の動作の概要を説明するフ
ローチャートである。
【図2】 本発明のストリップ接続装置の正面図であ
る。
【図3】 本発明のストリップ接続装置の待機位置を示
す側面図である。
【図4】 本発明のストリップ接続装置のシャー位置を
示す側面図である。
【図5】 本発明のブラシング工程を説明する図であ
る。
【図6】 本発明のシャー切断工程を説明する図であ
る。
【図7】 本発明の溶接工程を説明する図である。
【図8】 本発明のスエージング工程を説明する図であ
る。
【図9】 本発明の第2の実施の形態に係るストリップ
接続装置の待機位置を示す側面図である。
【図10】 本発明の第2の実施の形態に係るストリッ
プ接続装置のシャー位置を示す側面図である。
【図11】 本発明の実施の形態3におけるブラシ位置
制御を説明する図である。
【図12】 本発明の実施の形態4におけるブラシ位置
制御を説明する図である。
【図13】 本発明の実施の形態5に係るストリップ接
続装置の側面図である。
【図14】 本発明の実施の形態6に係るストリップ接
続装置の側面図である。
【図15】 本発明の実施の形態7におけるブラシの取
り付け状態を示す図である。
【図16】 従来のブラシング工程の一例を示す図であ
る。
【図17】 図16のブラシング工程におけるブラシの
偏摩耗状態を示す図である。
【図18】 従来のブラシング工程の他の例を示す図で
ある。
【図19】 図18のブラシング工程におけるブラシの
偏摩耗状態を示す図である。
【符号の説明】
1a 先行ストリップ、1b 後行ストリップ、2 コ
モンベース、3 キャリッジ、5 切断装置としてのシ
ャー装置、7 溶接装置としてのシーム溶接装置、11
〜14 表面皮膜除去装置の回転工具としてのブラシ、
60 ドレッシング装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 勝 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 3C039 AA12 AA22 AA31 AA35 AA42 AB07 CA01 CA07 3C058 AA06 AA09 AA14 AA16 AA18 AB03 CA01 CB01 CB03 CB05

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先行ストリップと後行ストリップの溶接
    予定端部の絶縁性表面皮膜をそれらストリップの切断前
    に除去する表面皮膜除去装置と、 前記先行ストリップ及び後行ストリップの溶接予定端部
    を切断する切断装置と、 前記先行ストリップ及び後行ストリップの切断端部同士
    を重ね合わせて、該切断端部同士をシーム溶接する溶接
    装置と、 を備えることを特徴とするストリップ接続装置。
  2. 【請求項2】 前記先行ストリップ及び後行ストリップ
    の溶接予定端部をそれぞれ切断する前記切断装置がロー
    タリーシャーであることを特徴とする請求項1記載のス
    トリップ接続装置。
  3. 【請求項3】 前記先行ストリップ及び後行ストリップ
    の溶接予定端部をそれぞれ切断する前記切断装置がギロ
    チンシャーであることを特徴とする請求項1記載のスト
    リップ接続装置。
  4. 【請求項4】 前記先行ストリップ及び後行ストリップ
    の溶接予定端部の絶縁性表面皮膜を除去する前記表面皮
    膜除去装置は、 前記先行ストリップの絶縁性表面皮膜を除去する第1除
    去装置と、 前記後行ストリップの絶縁性表面皮膜を除去する第2除
    去装置と、 を備え、 前記第1除去装置及び第2除去装置をそれぞれ独立して
    設置したことを特徴とする請求項1記載のストリップ接
    続装置。
  5. 【請求項5】 前記表面皮膜除去装置と前記溶接装置と
    をコモンベース上を移動しうる共通のキャリッジに設け
    たことを特徴とする請求項1記載のストリップ接続装
    置。
  6. 【請求項6】 前記先行ストリップ及び後行ストリップ
    の溶接予定端部の絶縁性表面皮膜を除去する表面皮膜除
    去装置は、前記先行ストリップ及び後行ストリップの表
    面に接触して切削する研磨面を有する回転工具からな
    り、前記回転工具の研磨面は前記先行ストリップ及び後
    行ストリップの表面に対して一定の位置になるように自
    動制御されることを特徴とする請求項1記載のストリッ
    プ接続装置。
  7. 【請求項7】 前記回転工具の回転軸を前記先行ストリ
    ップ及び後行ストリップの表面に平行に配置し、前記回
    転工具の外周部が前記先行ストリップ及び後行ストリッ
    プの表面に当接することを特徴とする請求項1記載のス
    トリップ接続装置。
  8. 【請求項8】 前記回転工具の回転軸を前記先行ストリ
    ップ及び後行ストリップの表面に対して垂直な線に対し
    て傾けて配置し、前記回転工具の外周部が前記先行スト
    リップ及び後行ストリップの表面に当接することを特徴
    とする請求項1記載のストリップ接続装置。
  9. 【請求項9】 前記切断装置は、前記溶接装置が取り付
    けられた、コモンベース上を移動しうるキャリッジから
    独立して、前記コモンベース上を移動し得るように設け
    られたことを特徴とする請求項1記載のストリップ接続
    装置。
  10. 【請求項10】 前記切断装置は、前記溶接装置が取り
    付けられた、コモンベース上を移動しうる共通のキャリ
    ッジに設けられたことを特徴とする請求項1記載のスト
    リップ接続装置。
  11. 【請求項11】 前記溶接装置の溶接電極の表面を切削
    するドレッシング装置を更に備えることを特徴とする請
    求項1記載のストリップ接続装置。
  12. 【請求項12】 先行ストリップ及び後行ストリップの
    溶接予定端部の表面皮膜を除去する表面皮膜除去工程
    と、 前記表面皮膜除去工程の後に、前記先行ストリップと後
    行ストリップの溶接予定端部を切断する切断工程と、 前記先行ストリップ及び後行ストリップの切断端部同士
    を重ね合わせてシーム溶接する工程と、 を備えることを特徴とするストリップ接続方法。
  13. 【請求項13】 前記先行ストリップ及び後行ストリッ
    プの切断端部同士を重ね合わせて溶接する工程は、 前記先行ストリップ及び後行ストリップの切断端部同士
    を重ね合わせる板合わせ工程と、 前記先行ストリップ及び後行ストリップの重ね合わされ
    た切断端部の重ね代を調整する重ね代調整工程と、 前記先行ストリップ及び後行ストリップの重ね合わされ
    た切断端部同士をシーム溶接する溶接工程と、 を備える請求項12記載のストリップ溶接方法。
  14. 【請求項14】 前記溶接工程の後に、シーム溶接を行
    う溶接電極の表面を切削するドレッシング工程を更に備
    えることを特徴とする請求項13記載のストリップ接続
    方法。
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