JP2001149331A - 磁気共鳴信号受信装置および磁気共鳴撮像装置 - Google Patents

磁気共鳴信号受信装置および磁気共鳴撮像装置

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JP2001149331A
JP2001149331A JP32907199A JP32907199A JP2001149331A JP 2001149331 A JP2001149331 A JP 2001149331A JP 32907199 A JP32907199 A JP 32907199A JP 32907199 A JP32907199 A JP 32907199A JP 2001149331 A JP2001149331 A JP 2001149331A
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unit
magnetic resonance
receiving
receiving coils
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Yasushi Kato
康司 加藤
Takashi Ishiguro
孝至 石黒
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GE Medical Systems Global Technology Co LLC
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    • A61B5/055Detecting, measuring or recording for diagnosis by means of electric currents or magnetic fields; Measuring using microwaves or radio waves  involving electronic [EMR] or nuclear [NMR] magnetic resonance, e.g. magnetic resonance imaging
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コイルループ選択手段の構成を簡素化した磁
気共鳴信号受信装置、および、そのような磁気共鳴信号
受信装置を用いる磁気共鳴撮像装置を実現する。 【解決手段】 フェーズドアレイをなす複数の受信コイ
ル220〜380に、ダイオード228によるアクティ
ブディスエーブル回路と、1対の逆並列ダイオード23
4,234’を介してキャパシタ226に並列接続した
インダクタ232によるパッシブディスエーブル回路を
設け、アクティブディスエーブル回路をバイアス制御手
段120で制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気共鳴信号受信
装置および磁気共鳴撮像装置に関し、特に、フェーズド
アレイ(phased array)をなす複数の受信
コイル(coil)を用いる磁気共鳴信号受信装置、お
よび、そのような磁気共鳴信号受信装置を用いる磁気共
鳴撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気共鳴撮像装置では、撮像対象に近接
して受信コイルを設置し、撮像部位にできるだけ近い位
置で磁気共鳴信号を測定して信号のS/N(signa
l to noise ratio)を良くするように
している。
【0003】この種の受信コイルの典型例として、脊髄
(スパイン:spine)撮像に用いられる受信コイル
がある。受信コイルはフェーズドアレイをなす複数のコ
イルループ(coil loop)により構成される。
フェーズドアレイをなすことにより、個々のコイルルー
プはそれぞれあたかも単独のコイルのように動作するの
で、撮像範囲に応じて適宜のコイルループの組み合わせ
を選択し、例えば頸部脊髄(Cスパイン:cervic
al spine)、胸部脊髄(Tスパイン:thor
acic spine)または腰部脊髄(Lスパイン:
lumbarspine)等、所望のスパイン部分を撮
像する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような受信コイ
ルでは、コイルループの組み合わせを選択する選択手段
の構成が複雑であるという問題があった。
【0005】本発明は上記の問題点を解決するためにな
されたもので、その目的は、コイルループ選択手段の構
成を簡素化した磁気共鳴信号受信装置、および、そのよ
うな磁気共鳴信号受信装置を用いる磁気共鳴撮像装置を
実現することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】(1)上記の課題を解決
するための第1の観点での発明は、フェーズドアレイを
なす複数の受信コイルと、前記複数の受信コイルのルー
プ中に直列にそれぞれ設けたキャパシタと、互いに逆極
性で並列な1対のダイオードを介して前記キャパシタに
並列にそれぞれ接続したインダクタと、前記複数の受信
コイルのループ中に直列にそれぞれ設けたダイオード
と、前記ダイオードのバイアスを個々に制御することに
より、前記複数の受信コイルの中から選択した受信コイ
ルをイネーブル状態とし他をディスエーブル状態とする
バイアス制御手段とを具備することを特徴とする磁気共
鳴信号受信装置である。
【0007】(2)上記の課題を解決するための第2の
観点での発明は、前記選択する受信コイルは前記複数の
受信コイルのうちの半数であることを特徴とする(1)
に記載の磁気共鳴信号受信装置である。
【0008】(3)上記の課題を解決するための第3の
観点での発明は、前記複数の受信コイルの個数は5以上
であり、前記選択した受信コイルの個数は4以下である
ことを特徴とする(1)に記載の磁気共鳴信号受信装置
である。
【0009】(4)上記の課題を解決するための第4の
観点での発明は、撮像対象を収容した空間に静磁場を形
成する静磁場形成手段と、前記空間に勾配磁場を形成す
る勾配磁場形成手段と、前記空間に高周波磁場を形成す
る高周波磁場形成手段と、前記空間から磁気共鳴信号を
測定する測定手段と、前記測定した前記磁気共鳴信号に
基づいて画像を生成する画像生成手段とを有する磁気共
鳴撮像装置であって、前記測定手段は、フェーズドアレ
イをなす複数の受信コイルと、前記複数の受信コイルの
ループ中に直列にそれぞれ設けたキャパシタと、互いに
逆極性で並列な1対のダイオードを介して前記キャパシ
タに並列にそれぞれ接続したインダクタと、前記複数の
受信コイルのループ中に直列にそれぞれ設けたダイオー
ドと、前記ダイオードのバイアスを個々に制御すること
により、前記複数の受信コイルの中から選択した受信コ
イルをイネーブル状態とし他をディスエーブル状態とす
るバイアス制御手段とを具備することを特徴とする磁気
共鳴撮像装置である。
【0010】(5)上記の課題を解決するための第5の
観点での発明は、前記選択する受信コイルは前記複数の
受信コイルのうちの半数であることを特徴とする(4)
に記載の磁気共鳴撮像装置である。
【0011】(6)上記の課題を解決するための第6の
観点での発明は、前記複数の受信コイルの個数は5以上
であり、前記選択した受信コイルの個数は4以下である
ことを特徴とする(4)に記載の磁気共鳴撮像装置であ
る。
【0012】(7)上記の課題を解決するための他の観
点での発明は、前記複数の受信コイルは、それぞれ受信
信号出力部に実質的なLC並列回路を有することを特徴
とする(1)ないし(3)のうちのいずれか1つに記載
の磁気共鳴信号受信装置である。
【0013】(8)上記の課題を解決するための他の観
点での発明は、前記複数の受信コイルは、隣り合うもの
同士のループ面が部分的に重複していることを特徴とす
る(1)ないし(3)のうちのいずれか1つに記載の磁
気共鳴信号受信装置である。
【0014】(9)上記の課題を解決するための他の観
点での発明は、前記複数の受信コイルは、隣り合うもの
同士がキャパシタで結合していることを特徴とする
(1)ないし(3)のうちのいずれか1つに記載の磁気
共鳴信号受信装置である。
【0015】(10)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、前記複数の受信コイルは、それぞれ受
信信号出力部に実質的なLC並列回路を有することを特
徴とする(4)ないし(6)のうちのいずれか1つに記
載の磁気共鳴撮像装置である。
【0016】(11)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、前記複数の受信コイルは、隣り合うも
の同士のループ面が部分的に重複していることを特徴と
する(4)ないし(6)のうちのいずれか1つに記載の
磁気共鳴撮像装置である。
【0017】(12)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、前記複数の受信コイルは、隣り合うも
の同士がキャパシタで結合していることを特徴とする
(4)ないし(6)のうちのいずれか1つに記載の磁気
共鳴撮像装置である。
【0018】(作用)本発明では、ダイオードに印加す
るバイアスによりRF励起時および磁気共鳴信号受信時
における個々の受信コイルのイネーブル/ディスエーブ
ルを制御し、磁気共鳴信号の受信に有効な受信コイルの
組み合わせを選択する。また、キャパシタとインダクタ
の並列共振回路が、RF励起時に個々の受信コイルをデ
ィスエーブルにする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は実施の形態
に限定されるものではない。図1に磁気共鳴撮像装置の
ブロック(block)図を示す。本装置は本発明の実
施の形態の一例である。本装置の構成によって、本発明
の装置に関する実施の形態の一例が示される。
【0020】図1に示すように、本装置はマグネットシ
ステム(magnet system)100を有す
る。マグネットシステム100は主磁場コイル部10
2、勾配コイル部106およびRF(radio fr
equency)コイル部108を有する。これら各コ
イル部は概ね円筒状の外形を有し、互いに同軸的に配置
されている。マグネットシステム100の内部空間に、
撮像対象300がクレードル(cradle)500に
搭載されて図示しない搬送手段により搬入および搬出さ
れる。
【0021】クレードル500には受信コイル部110
が設けられている。受信コイル部110は概ね板状の外
形を有し、クレードル500の上面に設置されている。
撮像対象300は受信コイル部110の上に仰臥する姿
勢で搭載される。これによって、受信コイル部110は
撮像対象300の脊髄部に接近したものとなる。受信コ
イル部110はフェーズドアレイコイルによって構成さ
れる。フェーズドアレイコイルについては後にあらため
て説明する。
【0022】主磁場コイル部102はマグネットシステ
ム100の内部空間に静磁場を形成する。主磁場コイル
部102は、本発明における静磁場形成手段の実施の形
態の一例である。静磁場の方向は概ね撮像対象300の
体軸方向に平行である。すなわちいわゆる水平磁場を形
成する。主磁場コイル部102は例えば超伝導コイルを
用いて構成される。なお、超伝導コイルに限らず常伝導
コイル等を用いて構成しても良いのはもちろんである。
【0023】勾配コイル部106は静磁場強度に勾配を
持たせるための勾配磁場を生じる。発生する勾配磁場
は、スライス(slice)勾配磁場、リードアウト
(read out)勾配磁場およびフェーズエンコー
ド(phase encode)勾配磁場の3種であ
り、これら3種類の勾配磁場に対応して勾配コイル部1
06は図示しない3系統の勾配コイルを有する。
【0024】RFコイル部108は静磁場空間に撮像対
象300の体内のスピン(spin)を励起するための
高周波磁場を形成する。以下、高周波磁場を形成するこ
とをRF励起信号の送信という。受信コイル部110
は、励起されたスピンが生じる電磁波すなわち磁気共鳴
信号を受信する。
【0025】勾配コイル部106には勾配駆動部130
が接続されている。勾配駆動部130は勾配コイル部1
06に駆動信号を与えて勾配磁場を発生させる。勾配コ
イル部106および勾配駆動部130からなる部分は、
本発明における勾配磁場形成手段の実施の形態の一例で
ある。勾配駆動部130は、勾配コイル部106におけ
る3系統の勾配コイルに対応する図示しない3系統の駆
動回路を有する。
【0026】RFコイル部108にはRF駆動部140
が接続されている。RF駆動部140はRFコイル部1
08に駆動信号を与えてRF励起信号を送信し、撮像対
象300の体内のスピンを励起する。RFコイル部10
8およびRF駆動部140からなる部分は、本発明にお
ける高周波磁場形成手段の実施の形態の一例である。
【0027】受信コイル部110にはデータ収集部15
0が接続されている。受信コイル部110およびデータ
収集部150からなる部分は、本発明における測定手段
の実施の形態の一例である。データ収集部150は受信
コイル部110が受信した受信信号を取り込み、それを
ディジタルデータ(digital data)として
収集する。
【0028】受信コイル部110には、また、バイアス
駆動部120が接続されている。バイアス駆動部120
は、受信コイル部110が有する後述のダイオードにバ
イアス信号を与えて、受信コイルのイネーブル/ディス
エーブル(enable/disable)の切換を行
う。
【0029】バイアス駆動部120、勾配駆動部13
0、RF駆動部140およびデータ収集部150には制
御部160が接続されている。制御部160は、バイア
ス駆動部120ないしデータ収集部150をそれぞれ制
御する。バイアス駆動部120および制御部160から
なる部分は、本発明におけるバイアス制御手段の実施の
形態の一例である。
【0030】データ収集部150の出力側はデータ処理
部170に接続されている。データ処理部170は、デ
ータ収集部150から取り込んだデータを図示しないメ
モリ(memory)に記憶する。メモリ内にはデータ
空間が形成される。データ空間は2次元フーリエ(Fo
urier)空間を構成する。データ処理部170は、
これら2次元フーリエ空間のデータを2次元逆フーリエ
変換して撮像対象300の画像を再構成する。データ処
理部170は、本発明における画像生成手段の実施の形
態の一例である。
【0031】データ処理部170は制御部160に接続
されている。データ処理部170は制御部160の上位
にあってそれを統括する。データ処理部170には、表
示部180および操作部190が接続されている。表示
部180は、データ処理部170から出力される再構成
画像および各種の情報を表示する。操作部190は、操
作者によって操作され、各種の指令や情報等をデータ処
理部170に入力する。
【0032】次に、受信コイル部110について説明す
る。先ず、受信コイル部110の主要部をなすフェーズ
ドアレイコイルについて説明する。フェーズドアレイコ
イルは、例えば図2に示すように、正方形のループをな
す2つの単位コイル110−1と110−2を、部分的
に重ね合わせて配置することにより、各単位コイルの出
力端子110−1a,110−1bおよび110−2
a,110−2bから相互干渉のない受信信号を得るよ
うにしたものである。
【0033】重ね合わせは、ループの1辺の長さをSと
したとき、両単位コイルの中心110−1c,110−
2c 間の距離Lが0.9Sとなるように定められる。
このように重ね合わせることにより、各ループにおい
て、隣のコイルからの鎖交磁束の積算値がループが重な
り合うところとそうでないところで互いに打ち消し合う
ので、相互干渉が除かれる。
【0034】なお、図2では2つの単位コイル110−
1および110−2が、縦方向に位置をずらして描かれ
ているが、これは図面上両コイルを識別し易くするため
であり、実際には縦方向のずれはない。また、重ね合わ
せ部において両コイルの間が電気的に絶縁されているこ
とはもちろんである。
【0035】コイルループ上の矢印は、コイル面に垂直
な方向の磁気共鳴信号を受信したときの、ある瞬時の電
流方向を示す。このコイルは、コイル面に垂直な方向に
最大の感度を有し、コイル面に平行な方向には感度を有
しない。すなわち、コイルループの縦の辺の方向をx、
横の辺の方向をz、コイル面に垂直な方向をyとする
と、z方向に最大の感度を有し、x方向およびy方向に
は感度を有しないという受信の指向性を持つ。
【0036】なお、各単位コイル110−1,110−
2は、実際は図3に示すような同調回路になっている。
すなわち、キャパシタCa,CbおよびCcがコイルル
ープに直列に接続されたLC同調回路である。そして、
受信出力信号はキャパシタCbの両端から導かれる。キ
ャパシタCa,Ccの個数および位置は適宜で良い。
【0037】各単位コイルの受信信号に相互干渉がない
ことを利用して、図4に示すように、多数の単位コイル
111,112,113,114,・・・を1列に並べ
て受信コイルのアレイ(フェーズドアレイ)を形成し、
その上にアレイ上に載置された撮像対象から各単位コイ
ルでそれぞれ磁気共鳴信号を受信する。
【0038】図5に、上記のようなフェーズドアレイコ
イルを用いる受信コイル部110のブロック図を、バイ
アス駆動部120およびデータ収集部150と関連づけ
て示す。受信コイル部110およびバイアス駆動部12
0からなる装置は、本発明の磁気共鳴信号受信装置の実
施の形態の一例である。
【0039】同図に示すように、受信コイル部110は
単位コイル220〜380を有する。単位コイル220
〜380は、いずれも、本発明における受信コイルの実
施の形態の一例である。このうち、単位コイル220〜
280は、図4に示したような配列で、1つの系統(A
系統)のフェーズドアレイコイルを構成する。この系統
は例えばCスパイン撮像用のフェースドアレイコイルと
なる。残りの単位コイル320〜380も同様にして他
の系統(B系統)のフェーズドアレイを構成する。この
系統は例えばT/Lスパイン撮像用のフェースドアレイ
コイルとなる。
【0040】単位コイル220〜380の回路構成は全
て同一になっている。そこで、単位コイル220の回路
を代表的に示す。単位コイル220は、キャパシタ22
2,224,226およびダイオード228を直列に有
する閉ループとなっている。キャパシタ222の両端か
らプリアンプ(preamplifier)を通じて受
信信号が出力される。
【0041】キャパシタ226には、インダクタ(in
ductor)232がダイオード234,234’の
逆極性並列回路を介して並列に接続されている。インダ
クタ232は、ダイオード234,234’の導通時に
キャパシタ226とともにLC並列回路を構成する。キ
ャパシタ226は、本発明におけるキャパシタの実施の
形態の一例である。インダクタ232は、本発明におけ
るインダクタの実施の形態の一例である。
【0042】ダイオード228にはインダクタ236,
236’を通じてバイアス駆動部120からバイアス信
号が与えられる。インダクタ236,236’はRFチ
ョーク(choke)回路として機能する。ダイオード
228は、本発明におけるダイオードの実施の形態の一
例である。
【0043】バイアス駆動部120は制御部160によ
る制御の下でダイオード228に順バイアスまたは逆バ
イアスを与える。順バイアスでダイオード228をオン
(on)にすることにより、単位コイル220のループ
が閉じて閉ループを構成する。逆バイアスでダイオード
228をオフ(off)にすることにより、単位コイル
220のループが断たれて開ループとなる。
【0044】閉ループ状態では、磁気共鳴信号の受信時
に誘起電圧による電流が流れ、キャパシタ222に両端
に生じる電圧がプリアンプ230に入力される。すなわ
ち、単位コイル220はイネーブルである。磁気共鳴信
号による誘起電圧はダイオード234,234’を導通
させるレベル(level)達しないので、インダクタ
232とキャパシタ226の並列回路は形成されない。
【0045】閉ループ状態でRF励起信号が送信された
ときは、それによる大きな誘起電圧によりダイオード2
34,234’が導通してインダクタ232とキャパシ
タ226のLC並列回路が形成される。LC並列回路の
共振周波数はRF励起信号の周波数に合わせてあるの
で、並列共振時の高インピーダンス(impedanc
e)により、閉ループに流れる電流が事実上阻止(ディ
スエーブル)され、RFコイル部108と単位コイル2
20間のデカップリング(decoupling)が行
われる。以下、このようなLC並列回路をパッシブディ
スエーブル(passive disable)回路と
いう。
【0046】ダイオード228の逆バイアスによる開ル
ープ状態では、磁気共鳴信号受信時に誘起電圧による電
流が阻止され、受信信号を得ることができない。すなわ
ち、単位コイル220はディスエーブルである。以下、
バイアス制御されるダイオード228をアクティブディ
スエーブル(active disable)回路とい
う。
【0047】他の単位コイル240〜380において
も、図示を省略した同様なダイオードにバイアス駆動部
120からバイアス信号がそれぞれ与えられる。なお、
バイアス駆動部120は2系統のフェーズドアレイコイ
ルに対応して2系統設けられ、それぞれ対応する系統を
駆動するようになっている。
【0048】プリアンプ230の出力信号は切換器42
0の一方の入力端子に入力される。A系統の他の単位コ
イル240,260,280における図示を省略したプ
リアンプの出力信号もそれぞれ切換器440,460,
480の一方の入力端子に入力される。
【0049】切換器420〜480の他方の入力端子に
は、B系統の単位コイル320〜380における図示を
省略したプリアンプの出力信号がそれぞれ入力される。
切換器420〜480は連動して切り換えられ、A系統
またはB系統の受信信号がデータ収集部150に入力さ
れる。
【0050】A系統のフェーズドアレイコイルおよびB
系統のフェーズドアレイコイルは、それぞれ識別信号発
生器620および630を有する。それらが発生する識
別信号は切換器520に2つの入力信号として与えられ
る。切換器520は、切換器420〜480に連動して
切り換えられ、切換によって選ばれた方の系統識別信号
を制御部160に入力する。制御部160は、入力され
た識別信号によってどちらの系統がデータ収集部150
に接続されているかを認識する。
【0051】切換器420〜520は、操作者により切
り換えられる。切換は受信コイル部110の設置個所で
の手動操作あるいは操作部190からの遠隔操作によっ
て行う。遠隔操作を行う場合は必ずしも識別信号を制御
部にフィードバック(feedback)する必要はな
い。また、切換器420〜520は機械的切換器または
電子的切換器のいずれであっても良い。
【0052】制御部160は、データ収集部150に接
続されている方をイネーブル側とし、接続されていない
方をディスエーブル側として、RF励起信号の送信時お
よび磁気共鳴信号の受信時に両系統のバイアス制御を行
う。
【0053】図6に、制御部160によるバイアス制御
のパターン(pattern)を示す。同図に示すよう
にバイアスの制御には3種類のパターンがある。パター
ン(a)では、送信時にイネーブル側(例えばA系統)
およびディスエーブル側(例えばB系統)をともにダイ
オードの順バイアスを行い、受信時にはイネーブル側を
順バイアスし、ディスエーブル側を逆バイアスする。
【0054】これによって、送信時には両系統において
各受信コイルは全て閉ループとなる。この状態でRF励
起信号が送信されると、誘起電圧により各受信コイル内
にLC並列回路が形成され、その並列共振による高イン
ピーダンスによりRFコイル部108とのデカップリン
グが行われる。
【0055】これに対して、受信時にはイネーブル側が
閉ループ、ディスエーブル側が開ループとなる。したが
って、磁気共鳴信号の受信はイネーブル側だけによって
行われる。
【0056】このようなパターン(a)では送信時に両
系統をともに順バイアスし、RFコイル部108とのデ
カップリングはパッシブディスエーブル回路で行うの
で、アクティブディスエーブル回路としてのダイオード
は耐電圧性が低い安価なもので済ますことができる。
【0057】パターン(b)では、送信時にはイネーブ
ル側を順バイアス、ディスエーブル側を逆バイアスと
し、受信時にはイネーブル側を順バイアス、ディスエー
ブル側を逆バイアスとする。
【0058】これによって、送信時にはイネーブル側の
受信コイルが閉ループとなり、ディスエーブル側の受信
コイルが開ループとなる。この状態でRF励起信号が送
信されると、イネーブル側ではパッシブディスエーブル
回路によってRFコイル部108とのデカップリングが
行われ、ディスエーブル側ではアクティブディスエーブ
ル回路によってRFコイル部108とのデカップリング
が行われる。
【0059】受信時にはパターン(a)と同様にイネー
ブル側が閉ループ、ディスエーブル側が開ループとな
る。したがって、磁気共鳴信号の受信はイネーブル側だ
けによって行われる。
【0060】パターン(b)では送信時にディスエーブ
ル側をアクティブディスエーブル回路でデカップリング
するのでパターン(a)の場合よりも徹底したデカップ
リングを行うことができる。
【0061】パターン(c)では、送信時に両系統をを
ともに逆バイアスし、受信時にイネーブル側を順バイア
ス、ディスエーブル側を逆バイアスとする。これによっ
て、送信時には両系統の受信コイルが全て開ループとな
る。この状態でRF励起信号が送信されると、両系統の
受信コイルはアクティブディスエーブル回路によってR
Fコイル部108とのデカップリングされる。
【0062】受信時にはパターン(a)と同様にイネー
ブル側が閉ループ、ディスエーブル側が開ループとな
る。したがって、磁気共鳴信号の受信はイネーブル側だ
けによって行われる。
【0063】パターン(c)では送信時に両系統ともア
クティブディスエーブル回路でデカップリングするので
パターン(b)よりもさらに徹底したデカップリングを
行うことができる。
【0064】上記いずれのパターンでも、受信系統の有
効化と無効化をダイオードのバイアス制御により行うの
で、受信系の選択手段を簡素な構成で実現することがで
きる。
【0065】受信コイル部110は必ずしも2系統に分
ける必要はなく、全体を1系統とし、その中から所望の
いくつかの単位コイルを選んで受信コイルとするように
しても良い。そのようにした受信コイル部110のブロ
ック図を図7に示す。
【0066】同図に示すように、切換器420〜480
により、イネーブルにする任意の4つ(またはそれ以
下)の単位コイルを選択する。そして、送受信時にはバ
イアス駆動部120で単位コイル220〜380のバイ
アスを個々に制御することにより該当する単位コイルを
イネーブルにし、他の単位コイルをディスエーブルとす
る。
【0067】図8に、磁気共鳴撮像装置のブロック図を
示す。本装置は本発明の実施の形態の一例である。本装
置の構成によって、本発明の装置に関する実施の形態の
一例が示される。
【0068】図8に示す装置は、図1に示した装置とは
異なるマグネットシステム100’および受信コイル部
110’を有する。それ以外は図1に示した装置と同様
な構成になっており、同様な部分に同一の符号を付して
説明を省略する。
【0069】マグネットシステム100’は主磁場マグ
ネット部102’、勾配コイル部106’およびRFコ
イル部108’を有する。これら主磁場マグネット部1
02’および各コイル部は、いずれも空間を挟んで互い
に対向する1対のものからなる。また、いずれも概ね円
盤状の外形を有し中心軸を共有して配置されている。マ
グネットシステム100’の内部空間に、撮像対象30
0がクレードル500に搭載されて図示しない搬送手段
により搬入および搬出される。
【0070】クレードル500には受信コイル部11
0’が設けられている。受信コイル部110’は概ね筒
状の外形を有し、クレードル500の上面に設置されて
いる。撮像対象300は受信コイル部110’の筒内に
仰臥する姿勢で搭載される。これによって、受信コイル
部110’は撮像対象300の脊髄部に接近したものと
なる。受信コイル部110’はフェーズドアレイコイル
によって構成される。フェーズドアレイコイルについて
は後にあらためて説明する。
【0071】主磁場マグネット部102’はマグネット
システム100’の内部空間に静磁場を形成する。静磁
場の方向は概ね撮像対象300の体軸方向と直交する。
すなわちいわゆる垂直磁場を形成する。主磁場マグネッ
ト部102’は例えば永久磁石等を用いて構成される。
なお、永久磁石に限らず超伝導電磁石あるいは常伝導電
磁石等を用いて構成しても良いのはもちろんである。
【0072】勾配コイル部106’は静磁場強度に勾配
を持たせるための勾配磁場を生じる。発生する勾配磁場
は、スライス勾配磁場、リードアウト勾配磁場およびフ
ェーズエンコード勾配磁場の3種であり、これら3種類
の勾配磁場に対応して勾配コイル部106’は図示しな
い3系統の勾配コイルを有する。
【0073】RFコイル部108’は静磁場空間に撮像
対象300の体内のスピンを励起するためのRF励起信
号を送信する。受信コイル部110’は、励起されたス
ピンが生じる磁気共鳴信号を受信する。
【0074】次に、受信コイル部110’について説明
する。先ず、受信コイル部110’の主要部をなすフェ
ーズドアレイコイルについて説明する。図9に、フェー
ズドアレイコイルの基本形を示す。同図に示すように、
単位コイル112はキャパシタ152を有する閉ループ
である。キャパシタ152以外の他のキャパシタがあっ
ても良い。単位コイル114はキャパシタ154を有す
る閉ループである。キャパシタ154以外の他のキャパ
シタがあっても良い。これら単位コイル112,114
の受信信号は、それぞれキャパシタ152,154両端
から取り出される。
【0075】単位コイル112のループと単位コイル1
14のループは、キャパシタ172,172’によって
接続され、両者は静電的に結合されている。ここで、キ
ャパシタ172,172’の静電容量は、それらを通じ
て両ループを流れる電流が、電磁的なカップリングによ
って両ループに流れる電流と相殺するように選ばれてい
る。このため、単位コイル112のループと単位コイル
114のループは相互にデカップリングされ、互いに相
手の影響を受けないものとなる。すなわち、単位コイル
112および単位コイル114はフェーズドアレイコイ
ルを構成する。このような関係の複数の単位コイルが、
ループ面を対向させてクレードル500上に所定の間隔
で配設されている。
【0076】図10に、フェーズドアレイ用の他の形式
の単位コイルの電気回路を示す。同図に示すように、単
位コイルはキャパシタ302と導体304の直列接続に
よって構成される。キャパシタおよび導体への符号付け
は1箇所で代表する。キャパシタ302の個数は図示し
たような4個に限るものではなく適宜で良い。
【0077】1つのキャパシタ302の両端には、単位
コイルが受信した磁気共鳴信号を増幅するプリアンプ3
06の入力回路がインダクタ308を通じて接続されて
いる。プリアンプ306としては入力回路のインピーダ
ンスが十分に低い増幅器、すなわち、低入力インピーダ
ンス増幅器が用いられる。
【0078】このような単位コイルでは、プリアンプ3
06が低入力インピーダンス増幅器であることにより、
実質的にキャパシタ302とインダクタ308によるL
C並列回路が形成される。ここで、LC並列回路の共振
周波数は磁気共鳴信号の周波数と一致するように選ばれ
ている。このため、磁気共鳴信号の受信時にはLC並列
回路が共振し、それによる高インピーダンスにより、単
位コイルは実質的に開ループ状態となる。
【0079】このような構成の単位コイルが、ループ面
を対向させてクレードル500上に所定の間隔で配設さ
れている。クレードル500上に配設された状態での複
数単位コイルの電気回路を図11に示す。なお、図11
は各コイルのループ面を斜めに見る角度から描いてあ
る。
【0080】いずれの単位コイルもLC回路の並列共振
による高インピーダンスにより実質的に開ループとな
る。このように受信時に全ての単位コイルが実質的に開
ループになるので、それらの間にカップリングが生じな
い。このようなデカップリングにより、各単位コイルは
独立に存在するのと同様になり、近隣の単位コイルの影
響を受けることなく磁気共鳴信号を個々に受信すること
ができる。すなわち、これら単位コイルは、フェーズド
アレイコイルを構成する。
【0081】受信コイル部110’は、図9に示した方
式または図11に示した方式のフェーズドアレイコイル
を用いて構成される。フェーズドアレイコイルは、図5
に示したように4個ずつの単位コイルで2系統構成す
る。そして各単位コイルに図5に示したようにLC並列
回路によるパッシブディスエーブル回路およびダイオー
ドとバイアス駆動部によるアクティブディスエーブル回
路を設け、バイアス駆動部120により前述のように制
御することにより、所望の系統による磁気共鳴信号の受
信を行う。
【0082】本装置の動作を説明する。なお、動作は図
1に示した装置も図8に示した装置も本質的な相違はな
い。本装置の動作は制御部160による制御の下で進行
する。制御部160は、識別信号に基づいて2系統のフ
ェーズドアレイコイルのうち使用する側を認識し、両系
統のイネーブル/ディスエーブルを上述のように制御し
ながら撮像を遂行する。
【0083】図12に、磁気共鳴撮像に用いるパルスシ
ーケンス(pulse sequence)の一例を示
す。このパルスシーケンスは、スピンエコー(SE:S
pin Echo)法のパルスシーケンスである。
【0084】すなわち、(1)はSE法におけるRF励
起用の90°パルスおよび180°パルスのシーケンス
であり、(2)、(3)、(4)および(5)は、同じ
くそれぞれ、スライス勾配Gs、リードアウト勾配G
r、フェーズエンコード勾配GpおよびスピンエコーM
Rのシーケンスである。なお、90°パルスおよび18
0°パルスはそれぞれ中心信号で代表する。パルスシー
ケンスは時間軸tに沿って左から右に進行する。
【0085】同図に示すように、90°パルスによりス
ピンの90°励起が行われる。このときスライス勾配G
sが印加され所定のスライスについての選択励起が行わ
れる。90°励起から所定の時間後に、180°パルス
による180°励起すなわちスピン反転が行われる。こ
のときもスライス勾配Gsが印加され、同じスライスに
ついての選択的反転が行われる。
【0086】90°励起とスピン反転の間の期間に、リ
ードアウト勾配Grおよびフェーズエンコード勾配Gp
が印加される。リードアウト勾配Grによりスピンのデ
ィフェーズ(dephase)が行われる。フェーズエ
ンコード勾配Gpによりスピンのフェーズエンコードが
行われる。
【0087】スピン反転後、リードアウト勾配Grでス
ピンをリフェーズ(rephase)してスピンエコー
MRを発生させる。スピンエコーMRは、エコー中心に
関して対称的な波形を持つRF信号となる。中心エコー
は90°励起からTE(echo time)後に生じ
る。スピンエコーMRはデータ収集部150によりビュ
ーデータ(view data)として収集される。こ
のようなパスルシーケンスが周期TR(repetit
ion time)で64〜512回繰り返される。繰
り返しのたびにフェーズエンコード勾配Gpを変更し、
毎回異なるフェーズエンコードを行う。これによって、
64〜512ビューのビューデータが得られる。
【0088】磁気共鳴撮像用パルスシーケンスの他の例
を図13に示す。このパルスシーケンスは、グラディエ
ントエコー(GRE:Gradient Echo)法
のパルスシーケンスである。
【0089】すなわち、(1)はGRE法におけるRF
励起用のα°パルスのシーケンスであり、(2)、
(3)、(4)および(5)は、同じくそれぞれ、スラ
イス勾配Gs、リードアウト勾配Gr、フェーズエンコ
ード勾配GpおよびスピンエコーMRのシーケンスであ
る。なお、α°パルスは中心信号で代表する。パルスシ
ーケンスは時間軸tに沿って左から右に進行する。
【0090】同図に示すように、α°パルスによりスピ
ンのα°励起が行われる。αは90以下である。このと
きスライス勾配Gsが印加され所定のスライスについて
の選択励起が行われる。
【0091】α°励起後、フェーズエンコード勾配Gp
によりスピンのフェーズエンコードが行われる。次に、
リードアウト勾配Grにより先ずスピンをディフェーズ
し、次いでスピンをリフェーズして、グラディエントエ
コーMRを発生させる。グラディエントエコーMRは、
エコー中心に関して対称的な波形を持つRF信号とな
る。中心エコーはα°励起からTE後に生じる。
【0092】グラディエントエコーMRはデータ収集部
150によりビューデータとして収集される。このよう
なパスルシーケンスが周期TRで64〜512回繰り返
される。繰り返しのたびにフェーズエンコード勾配Gp
を変更し、毎回異なるフェーズエンコードを行う。これ
によって、64〜512ビューのビューデータが得られ
る。
【0093】図12または図13のパルスシーケンスに
よって得られたビューデータが、データ処理部170の
メモリに収集される。なお、パルスシーケンスはSE法
またはGRE法に限るものではなく、例えばファースト
スピンエコー(FSE:Fast Spin Ech
o)法やエコープラナーイメージング(Echo Pl
anar Imaging)等、他の適宜の技法のもの
であって良いのはいうまでもない。
【0094】データ処理部170は、ビューデータを2
次元逆フーリエ変換して撮像対象300の断層像を再構
成する。再構成画像は表示部180により可視像として
表示される。表示部180には、例えばCスパインまた
はT/Lスパインの断層像が表示される。
【0095】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、コイルループ選択手段の構成を簡素化した磁気共
鳴信号受信装置、および、そのような磁気共鳴信号受信
装置を用いる磁気共鳴撮像装置を実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の装置のブロック図
である。
【図2】フェーズドアレイコイルの基本構成を示す電気
回路図である。
【図3】図2に示した単位コイルの電気回路図である。
【図4】フェーズドアレイコイルを示す電気回路図であ
る。
【図5】図1に示した装置における受信コイル部のブロ
ック図である。
【図6】図1に示したバイアス駆動部によるバイアス印
加のパターンを示す図である。
【図7】図1に示した装置における受信コイル部のブロ
ック図である。
【図8】本発明の実施の形態の一例の装置のブロック図
である。
【図9】フェーズドアレイコイルの基本構成を示す電気
回路図である。
【図10】フェーズドアレイコイルの基本構成を示す電
気回路図である。
【図11】フェーズドアレイコイルを示す電気回路図で
ある。
【図12】図1に示した装置が実行するパルスシーケン
スの一例を示す図である。
【図13】図1に示した装置が実行するパルスシーケン
スの一例を示す図である。
【符号の説明】
100,100’ マグネットシステム 102 主磁場コイル部 102’ 主磁場マグネット部 106,106’ 勾配コイル部 108,108’ RFコイル部 130 勾配駆動部 140 RF駆動部 150 データ収集部 160 制御部 170 データ処理部 180 表示部 190 操作部 300 撮像対象 500 クレードル 220 単位コイル 222,224,226 キャパシタ 228 ダイオード 232 インダクタ 234,234’ ダイオード 120 バイアス駆動部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 康司 東京都日野市旭が丘四丁目7番地の127 ジーイー横河メディカルシステム株式会社 内 (72)発明者 石黒 孝至 東京都日野市旭が丘四丁目7番地の127 ジーイー横河メディカルシステム株式会社 内 Fターム(参考) 4C096 AB42 AD10 CC06 CC16 CC17

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェーズドアレイをなす複数の受信コイ
    ルと、 前記複数の受信コイルのループ中に直列にそれぞれ設け
    たキャパシタと、 互いに逆極性で並列な1対のダイオードを介して前記キ
    ャパシタに並列にそれぞれ接続したインダクタと、 前記複数の受信コイルのループ中に直列にそれぞれ設け
    たダイオードと、 前記ダイオードのバイアスを個々に制御することによ
    り、前記複数の受信コイルの中から選択した受信コイル
    をイネーブル状態とし他をディスエーブル状態とするバ
    イアス制御手段と、を具備することを特徴とする磁気共
    鳴信号受信装置。
  2. 【請求項2】 前記選択する受信コイルは前記複数の受
    信コイルのうちの半数である、ことを特徴とする請求項
    1に記載の磁気共鳴信号受信装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の受信コイルの個数は5以上で
    あり、前記選択した受信コイルの個数は4以下である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の磁気共鳴信号受信装
    置。
  4. 【請求項4】 撮像対象を収容した空間に静磁場を形成
    する静磁場形成手段と、 前記空間に勾配磁場を形成する勾配磁場形成手段と、 前記空間に高周波磁場を形成する高周波磁場形成手段
    と、 前記空間から磁気共鳴信号を測定する測定手段と、 前記測定した前記磁気共鳴信号に基づいて画像を生成す
    る画像生成手段と、を有する磁気共鳴撮像装置であっ
    て、 前記測定手段は、 フェーズドアレイをなす複数の受信コイルと、 前記複数の受信コイルのループ中に直列にそれぞれ設け
    たキャパシタと、 互いに逆極性で並列な1対のダイオードを介して前記キ
    ャパシタに並列にそれぞれ接続したインダクタと、 前記複数の受信コイルのループ中に直列にそれぞれ設け
    たダイオードと、 前記ダイオードのバイアスを個々に制御することによ
    り、前記複数の受信コイルの中から選択した受信コイル
    をイネーブル状態とし他をディスエーブル状態とするバ
    イアス制御手段と、を具備することを特徴とする磁気共
    鳴撮像装置。
  5. 【請求項5】 前記選択する受信コイルは前記複数の受
    信コイルのうちの半数である、ことを特徴とする請求項
    4に記載の磁気共鳴撮像装置。
  6. 【請求項6】 前記複数の受信コイルの個数は5以上で
    あり、前記選択した受信コイルの個数は4以下である、
    ことを特徴とする請求項4に記載の磁気共鳴撮像装置。
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