JP2001148971A - 釣竿及びリールシート - Google Patents

釣竿及びリールシート

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JP2001148971A
JP2001148971A JP33340899A JP33340899A JP2001148971A JP 2001148971 A JP2001148971 A JP 2001148971A JP 33340899 A JP33340899 A JP 33340899A JP 33340899 A JP33340899 A JP 33340899A JP 2001148971 A JP2001148971 A JP 2001148971A
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JP
Japan
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reel
fishing rod
fingertip
round hole
sheet
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JP33340899A
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English (en)
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Yasunori Hosoya
靖典 細谷
Shogo Hatsuda
尚吾 初田
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Shimano Inc
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Shimano Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リールシートに当接する指先の滑りを抑制す
ることを課題とする。 【解決手段】 リールを装着するためのリールシート1
を備えた釣竿において、リールシート1の左右両側面の
うちの少なくとも一方の側面には丸孔若しくは長孔が形
成されていることを解決手段とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はリールを釣竿に固定
するためのリールシート、及びそれを備えた釣竿に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の釣竿は、リールシートの
上面のリール装着面にリールが装着されて使用される。
尚、便宜上、リールが装着される側を上方と称すること
とする。そして、リールが装着された釣竿を把持してキ
ャスティングする際には、把持した手の指がリールシー
トに当接し、一般にはその指の指先はリールシートの側
面に当たることとなる。
【0003】ルアー用の釣竿を使用して行うルアー釣り
では、特にキャスティングの正確さが釣果に大きな影響
を及ぼす。そのため、キャスティングの際には、指先に
神経を集中させると共に、指先の力のいれ具合を極めて
微妙にコントロールすることにより、釣竿のキャスティ
ングスピードや方向等を高度に制御して、狙ったピンス
ポットに正確にキャストするのである。従って、この指
先の感覚がキャスティングの正確さを左右すると言え
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来のリー
ルシートは、その側面が平滑で指先の引っかかりとなる
部分がないので、側面に当たっている指先が微妙に滑る
おそれがあり、キャスティングの瞬間に滑りを防止しよ
うとして指先の力を僅かに強めると、その分だけコント
ロールがずれることにもなる。
【0005】このような指先の微妙な感覚は上級者ほど
重視する傾向にあり、特にキャスティングを重視する釣
り人からリールシートの更なる改良が求められていたの
である。
【0006】そこで、本発明は、上記従来の問題点に鑑
みて、リールシートに当接する指先の滑りを抑制するこ
とを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決すべくなされたものであり、本発明に係る釣竿は、リ
ールを装着するためのリールシート1を備えた釣竿にお
いて、リールシート1の左右両側面のうちの少なくとも
一方の側面には丸孔若しくは長孔が形成されていること
を特徴とする。尚、リールシート1のうちリールが装着
される側を上方とし、竿先側を前方に向けてこのリール
シート1を上方から見たとき(上面視)、軸方向と直交
する方向を左右方向とし、その左右方向の両側面を左右
両側面とする。
【0008】該釣竿にあっては、リールシート1に当接
した指の指先をリールシート1の側面の丸孔若しくは長
孔に当てて、その丸孔若しくは長孔を指先の引っかかり
とすることができる。従って、丸孔若しくは長孔に指先
を引っかけてキャスティングすることができ、丸孔若し
くは長孔への指先の引っかかり具合を指先の触感で確認
しつつ、指先に入れる力をより一層微妙にコントロール
してキャスティングのスピードや方向を制御することが
できる。
【0009】そして、魚が掛かった場合等でも、指先が
丸孔若しくは長孔に引っかかってその滑りが抑制されて
確実に把持することができ、汗や水に濡れた場合にも有
効である。
【0010】尚、丸孔には円形状の他に楕円形状も含む
ものとする。また、この丸孔や長孔を釣竿の軸方向に沿
って所定の間隔をおいて複数設けると、釣り人の把持の
仕方のバラツキにも対応でき、当たる指の本数が増えて
より確実に把持でき、また、リールシート1の軽量化に
も効果的である。
【0011】更に、リールシート1の側面に上面視凹状
の部位を設けて、この上面視凹状の部位に丸孔若しくは
長孔を形成することが好ましい。即ち、上面視凹状とな
っていることで把持しやすいうえに、丸孔若しくは長孔
によってより一層確実なグリップが得られる。
【0012】また、リールシート1に、リールが装着さ
れるリール装着面7が上面に設けられ、指を引っかける
ためのトリガー9が下面に突設されている場合には、該
トリガー9の付け根部分に前記丸孔若しくは長孔を形成
することが好ましい。トリガー9に引っかけた指の指先
が付け根部分の丸孔若しくは長孔に当たるためであり、
主としてこのトリガー9に引っかける指の指先でキャス
ティングのコントロールを行うからである。
【0013】また、本発明に係るリールシートは、リー
ルを釣竿に装着するために釣竿の竿本体2に取り付けら
れるリールシートにおいて、左右両側面のうちの少なく
とも一方の側面には丸孔若しくは長孔が形成されている
ことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る釣竿及びリー
ルシートの一実施形態について、図面を参酌しつつ説明
する。図1に示す釣竿は、ルアー用の釣竿で、一般にベ
イトリールと称される同軸リールが取り付けられて使用
されるものであり、リールシート1もベイトリールが装
着されることを想定して構成されている。
【0015】該リールシート1は、全体としてパイプ状
に形成された、いわゆるパイプシートと称されるタイプ
のものであり、竿本体2に外装着されている。即ち、竿
本体2はリールシート1を軸方向の前後に貫通してい
る。そして、リールシート1は、その後方側のグリップ
3と共にハンドル部を構成し、釣竿の竿元に位置する。
【0016】このリールシート1の構成を説明すると、
グリップ3の前方に位置し、竿本体2に外嵌固定された
パイプ状のシート本体4と、該シート本体4の前方に位
置し竿本体2の軸方向に移動可能な筒状の可動押体5
と、竿本体2の外周面に装着されたパイプ状の雄ネジ部
材(図示しない)に螺合することにより、竿本体2の軸
方向の前後に移動可能でその後端部で前記可動押体5を
後方側に押圧して移動させる固定ナット6とを備えてい
る。
【0017】そして、シート本体4には、その上面にリ
ール50の座金部51が当接して設置されるリール装着
面7が設けられ、該リール装着面7の後方には、前方に
向けて開口する差込部8が一体的に形成されている。ま
た、後端部の下面には、指を引っかけるためのトリガー
9が突設されており、該トリガー9は、図1のようにリ
ールシート1を側面から見たときに、その中心線9aが
やや前方を向くように形成されている。
【0018】また、可動押体5には、その上方側に、後
方に向けて開口する差込部10が形成されており、シー
ト本体4の差込部8と共にリール50の座金部51を前
後に挟持する構成である。即ち、リール50を装着する
際には、座金部51の後方側の端部をシート本体4の差
込部8に差し込み、固定ナット6を締め込むことで可動
押体5を後方側に押圧して移動させて、座金部51の前
方側の端部を可動押体5の差込部10に差し込んで座金
部51を固定する。
【0019】一方、差込部8とトリガー9が一体的に形
成されたシート本体4は、図2のように、左右両側面4
a,4bが共に全体として上面視凹状に形成されてい
る。そして、リールシート1の側面のうち、上面視凹状
の部位であるシート本体4の側面4a,4bに、左右共
に丸孔11が形成されている。尚、シート本体4は側面
4a,4bを含めて主たる部分がアルミニウム製(金属
製)である。該丸孔11の上下方向の高さ位置は、図1
の如く、竿本体2の軸線2aと略同じ高さであり、軸方
向に沿って一定の間隔をおいて後端部から前端部にかけ
て合計8個形成されている。尚、丸孔11の直径は、略
2mm乃至8mm程度が好ましく、特に、3mm乃至5
mmが指先の引っかかり具合が良好で好ましい。
【0020】この丸孔11は左右両側面4a,4bに同
じ位置に同個数形成されており、左右対向した位置関係
を有している。従って、右利き、左利きによらず何れの
釣り人も同様の効果がある。
【0021】また、図1に二点破線にて指を表現してい
るが、このように一般に、キャスティングする際には、
親指をリール50のスプール上に位置させ、人差し指と
中指との間にトリガー9が位置するようにして釣竿を把
持する。この握り方は人によって多少異なり、人差し指
をトリガー9に引っかけるのではなく、中指と薬指との
間にトリガー9を位置させる、即ち、中指をトリガー9
に引っかける場合もある。何れにしても、キャスティン
グ時には、把持した手の指のうち、少なくとも数本はシ
ート本体4に当接することとなり、その当接した指の指
先はシート本体4の側面4a,4bに当たる。図1では
右利きの人の場合を示し、トリガー9に人差し指を引っ
かける場合を示しているので、左側面4aに人差し指の
指先の指紋部分が当たることとなる。
【0022】そして、その状態において、指先が当たる
箇所に前記丸孔11を形成している。即ち、トリガー9
の付け根部分に丸孔11を設けているので、トリガー9
に引っかけた指の指先がその丸孔11の開口縁部に引っ
かかる。特に、一番後方の丸孔11は、図の如く、トリ
ガー9の中心線9aと竿本体2の軸線2aとの交点にほ
ぼ位置しており、トリガー9にかけた指の指先の指紋部
分が引っかかる。尚、上述したように、トリガー9に引
っかける指やその引っかけ方にも人によって多少のずれ
があるので、竿本体2の軸方向に沿って間隔をおいて複
数の丸孔11を形成することが好ましい。
【0023】このように、トリガー9に引っかけた指の
指先が丸孔に多少食い込むようになって把持することが
でき、丸孔11の開口縁部に指先が引っかかる感覚に基
づいて、指先の微妙な力加減をコントロールすることが
できる。また、指先に力を入れて釣竿をコントロールす
る場合に指先の滑りが抑制され、確実に釣竿をコントロ
ールすることが可能である。従って、従来のように側面
が平滑なものに比して、より一層キャスティング時のロ
ッドコントロールが容易でき且つ高精度に行え、狙った
ポイントに正確にキャストすることができる。しかも、
丸孔11を目安として常に同じ把持位置をとることがで
きるので、キャスティングのバラツキが抑制される利点
もある。
【0024】更に、キャストした後にルアーコントロー
ルする際には、一般に、キャストした手とは異なる手に
釣竿を持ち替えるが、その場合にもトリガー9に引っか
けた指の指先が右側面4bの丸孔11の開口縁部に引っ
かかるので、ルアーコントロールがより一層容易となる
うえに、微妙なアクションをさせることができて有効で
ある。
【0025】また、水に濡れたり汗をかいたりしても指
先が滑りにくくなるので、より確実に釣竿を把持するこ
とができ、魚が掛かっても安心且つ力強く引き寄せるこ
とができる。しかも、上面視凹状となったシート本体4
の側面4a,4bに丸孔11が形成されているので、リ
ールシート1をより確実に把持することができる。
【0026】そして、角孔ではなく丸孔11であるた
め、指先の当たりが柔らかである。即ち、丸孔11は円
弧状であって、角孔のように開口に直角等のエッジがな
いので、指先の当たりが柔らかく触感がより優れる。従
って、丸孔11のみならず長孔としてもよい。また、丸
孔11等の孔を設けることでアルミニウム製であっても
軽量化を図ることができ、特に、本実施形態のように複
数設けると効果が大きい。
【0027】尚、上記実施形態では同軸リールに対応し
たリールシート1、及びそれを取り付けた釣竿について
説明したが、図3のようにスピニングリールに対応した
構成であっても同様に効果が得られる。但し、図3のよ
うに、一般にはトリガー9の代わりにリールの脚52を
二本の指で挟むようにして把持することが多いので、シ
ート本体4の側面4a,4bに略全長に亘って、一定間
隔毎に複数の丸孔11を形成すると、より多くの指の指
先が丸孔11の開口縁部に当たる。従って、ベイトリー
ルに対応した図1のタイプに比して、複数の丸孔11を
軸方向に沿ってシート本体4の側面4a,4bの略全長
領域に設けた時の効果が大きい。尚、上記実施形態で
は、リールシート1の側面のうちでもシート本体4の側
面4a,4bに丸孔11等を設けているが、他の部材、
例えば、可動押体5の側面でもよい。
【0028】また、リールシート1の左右両側面のみな
らず、下面にも丸孔11を多数設けることも可能であ
る。例えば、図4のように、リールシート1の一方の側
面から下面を経て他方の側面まで略下面側半周に亘って
丸孔11を連続的に形成することもでき、この場合に
は、丸孔11の部分と設けない部分とで凹凸が形成さ
れ、グリップ力の確保の点で有利となる。
【0029】尚、上述の説明では、ルアー用の釣竿、及
びそれに使用されるリールシート1について説明した
が、他のリール装着タイプの釣竿やリールシート1にも
無論適応可能である。
【0030】
【発明の効果】以上のように、リールシートの側面に丸
孔若しくは長孔を設けたことにより、主としてキャステ
ィング時において指先を丸孔若しくは長孔に引っかける
ことができ、従来の平滑なものに比して指先の滑りを抑
制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における釣竿の要部を示す
側面図。
【図2】同釣竿の要部の平面図。
【図3】他の実施形態における釣竿の要部を示す側面
図。
【図4】他の実施形態における釣竿の要部を示す側面
図。
【符号の説明】
1…リールシート、2…竿本体、4…シート本体、7…
リール装着面、9…トリガー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リールを装着するためのリールシート
    (1)を備えた釣竿において、リールシート(1)の左
    右両側面のうちの少なくとも一方の側面には丸孔若しく
    は長孔が形成されていることを特徴とする釣竿。
  2. 【請求項2】 前記丸孔若しくは長孔が、釣竿の軸方向
    に沿って所定の間隔をおいて複数設けられている請求項
    1記載の釣竿。
  3. 【請求項3】 リールシート(1)の側面には上面視凹
    状の部位が設けられ、この上面視凹状の部位に丸孔若し
    くは長孔が形成されている請求項1記載の釣竿。
  4. 【請求項4】 リールシート(1)には、リールが装着
    されるリール装着面(7)が上面に設けられ、指を引っ
    かけるためのトリガー(9)が下面に突設されており、
    該トリガー(9)の付け根部分に前記丸孔若しくは長孔
    が形成されている請求項1記載の釣竿。
  5. 【請求項5】 リールを釣竿に装着するために釣竿の竿
    本体(2)に取り付けられるリールシートにおいて、左
    右両側面のうちの少なくとも一方の側面には丸孔若しく
    は長孔が形成されていることを特徴とするリールシー
    ト。
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