JP2001148127A - 対物レンズ駆動装置 - Google Patents

対物レンズ駆動装置

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JP2001148127A
JP2001148127A JP33049599A JP33049599A JP2001148127A JP 2001148127 A JP2001148127 A JP 2001148127A JP 33049599 A JP33049599 A JP 33049599A JP 33049599 A JP33049599 A JP 33049599A JP 2001148127 A JP2001148127 A JP 2001148127A
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objective lens
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lens holder
lens
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Hideo Nagasaka
英夫 長坂
Yasuo Osada
靖夫 長田
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンズホルダの駆動時に回転モーメントが発
生することを防止する。 【解決手段】 レンズホルダ21に設けられた一組の駆
動用マグネット35a,35bと、ホルダ支持部材22
に設けられた駆動用コイル36と、レンズホルダ21に
設けられて磁路を形成するヨーク37とを有し、レンズ
ホルダ21をフォーカシング方向及びトラッキング方向
に駆動する電磁回路部25を備える。そして、電磁回路
部25は、一組の駆動用マグネット35a,35bが対
向する位置にそれぞれ配設されるとともに、一組の駆動
用マグネット35a,35bの磁気ギャップの中心に位
置して駆動用コイル36の中心が位置するように配設さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクや光磁
気ディスク等の光学ディスクの記録領域にビーム光を合
焦させる対物レンズを駆動する対物レンズ駆動装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば、光ディスクや光磁気ディスク等
の光学ディスクに対して情報の記録及び/又は再生を行
う光ピックアップが知られている。
【0003】この種の光ピックアップは、対物レンズを
有する光学系と、対物レンズの光軸に平行な方向及び対
物レンズの光軸に直交する方向に対物レンズを駆動変位
する対物レンズ駆動装置を有している。
【0004】光学系は、レーザ光を出射する光源と、光
学ディスクの記録領域にレーザ光を照射する対物レンズ
と、光学ディスクの記録領域からの戻り光を受光するデ
ィテクタと、光学系を構成する各種光学部品とを有して
いる。
【0005】対物レンズ駆動装置は、例えば、対物レン
ズを保持するレンズホルダと、このレンズホルダを変位
可能に支持するホルダ支持部材と、レンズホルダを弾性
変位可能とする複数の弾性支持部材と、レンズホルダを
対物レンズの光軸に平行なフォーカシング方向及び対物
レンズの光軸に直交するトラッキング方向に駆動変位す
る電磁回路部とを有している。
【0006】レンズホルダは、例えば樹脂材料によって
形成されており、対物レンズを保持するレンズ保持部を
有している。ホルダ支持部材は、レンズホルダを支持す
る支持部が形成されるとともに、主面上に、対物レンズ
の光軸が通過する開口が形成されている。
【0007】弾性支持部材は、弾性を有する金属材料に
より線状に形成されている。弾性支持部材は、一端がレ
ンズホルダに固定されるとともに、他端がホルダ支持部
材の支持部に固定されている。したがって、レンズホル
ダは、複数の弾性支持部材を介して、ホルダ支持部材に
弾性変位可能に支持されている。
【0008】電磁回路部は、電磁駆動力を発生する駆動
用マグネット及び駆動用コイルと、磁路を構成するヨー
クとを有している。駆動用コイルは、フォーカシング方
向及びトラッキング方向の駆動力をそれぞれ発生するた
めのフォーカシング用コイル及びトラッキング用コイル
を有している。
【0009】この電磁回路部としては、可動部であるレ
ンズホルダに駆動用マグネットが配設される構成(以
下、ムービング・マグネット型と称する。)と、レンズ
ホルダに駆動用コイルが配設される構成(以下、ムービ
ング・コイル型と称する。)とが知られている。
【0010】以上のように構成された光ピックアップ
は、対物レンズ駆動装置によって、対物レンズを保持す
るレンズホルダがフォーカシング方向及びトラッキング
方向にそれぞれ駆動されて、光学ディスクの記録領域の
任意の記録トラック上にレーザ光が合焦されて、光学デ
ィスクに対する情報の記録再生が行われる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のムー
ビング・マグネット型の対物レンズ駆動装置は、上述し
たムービング・コイル型の対物レンズ駆動装置に比し
て、電磁回路部の駆動用コイルに電力を供給する給電線
が、可動部であるレンズホルダから引き出されるように
設けることが不要となるため、給電線によってレンズホ
ルダの移動が阻害されることを回避することが可能とさ
れる利点がある。そして、光学ディスクの回転数の高速
化に伴って、ムービング・マグネット型の対物レンズ駆
動装置が利用されることが増加している。
【0012】しかしながら、ムービング・マグネット型
の対物レンズ駆動装置は、可動部の重量が比較的大きく
なるために回転モーメントが発生し易いという問題点が
ある。
【0013】このため、従来のムービング・マグネット
型の対物レンズ駆動装置は、回転モーメントによる影響
を抑制するために、可動部であるレンズホルダ全体の重
心位置が、対物レンズの光軸上に位置するように、レン
ズホルダ上に、対物レンズの光軸を挟んで両側に位置し
て電磁回路部がそれぞれ配設される構成(以下、バラン
ス型と称する。)とされることが多い。
【0014】すなわち、電磁回路部がバランス型とされ
たムービング・マグネット型の対物レンズ駆動装置は、
対物レンズの光軸を中心として対称位置となるように、
レンズホルダ上に駆動用マグネット及びヨークがそれぞ
れ配設されるとともに、ホルダ支持部材上に駆動用マグ
ネットに対向して駆動用コイルがそれぞれ配設される。
【0015】電磁回路部がバランス型とされたムービン
グ・マグネット型の対物レンズ駆動装置においては、レ
ンズホルダが摺回動軸を介して摺回動可能に支持される
構成である軸摺回動型とされる以外に、光学系の光軸を
折曲する折り曲げミラーを、対物レンズの光軸に対して
対称にそれぞれ配設された各電磁回路部の駆動用コイル
を迂回させて配設することが必要となるという問題があ
った。したがって、この対物レンズ駆動装置は、対物レ
ンズの光軸の直下に位置して折り曲げミラーを配設する
ことが不可能であるため、折り曲げミラーを有する光学
系が大きくなり、光ピックアップの小型化、薄型化を図
ることが困難であるという問題があった。
【0016】そこで、本発明は、レンズホルダを駆動す
る際に回転モーメントが発生することを防止するができ
る対物レンズ駆動装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、本発明に係る対物レンズ駆動装置は、対物レンズ
を保持するレンズホルダと、このレンズホルダを駆動変
位可能に支持するホルダ支持部材と、一端がレンズホル
ダに固定されるとともに他端がホルダ支持部材に固定さ
れてレンズホルダを弾性変位可能とする複数の弾性支持
部材とを備える。また、この対物レンズ駆動装置は、レ
ンズホルダに設けられた一組の駆動用マグネットと、ホ
ルダ支持部材に設けられた駆動用コイルと、レンズホル
ダに設けられて磁路を形成するヨークとを有し、レンズ
ホルダを対物レンズの光軸に平行なフォーカシング方向
及び対物レンズの光軸に直交するトラッキング方向の二
軸方向に駆動する電磁回路部を備える。そして、電磁回
路部は、一組の駆動用マグネットが対向する位置にそれ
ぞれ配設されるとともに、これら一組の駆動用マグネッ
トの磁気ギャップの中心に駆動用コイルの中心が一致さ
れて配設される。
【0018】以上のように構成した対物レンズ駆動装置
は、対向して配設された一組の駆動用マグネットが形成
する磁界の端部の磁力線が湾曲されているために、この
湾曲された磁力線によってフォーカシング方向又はトラ
ッキング方向に対して傾斜された方向に駆動力が発生す
る。しかしながら、この対物レンズ駆動装置によれば、
磁気回路部が、一組の駆動用マグネットが対向する位置
にそれぞれ配設されるとともに、これら一組の駆動用マ
グネットの磁気ギャップの中心に駆動用コイルの中心が
一致されて配設されたことによって、フォーカシング方
向又はトラッキング方向に対して傾斜された方向の駆動
力が、磁気ギャップの中心に対して対称にそれぞれ発生
する。このため、この対物レンズ駆動装置によれば、磁
気ギャップの中心に対して対称にそれぞれ発生された駆
動力が互いに逆向きに作用して相殺されるため、レンズ
ホルダを駆動する際に回転モーメントが発生することが
防止される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施形態
について、光ピックアップを図面を参照して説明する。
図1及び図2に示すように、光ピックアップ1は、対物
レンズ12を有する光学系5と、対物レンズ12を駆動
する対物レンズ駆動装置6とを備えている。
【0020】光学系5は、図1及び図2に示すように、
レーザ光を出射する光源11と、レーザ光を光学ディス
クの記録領域に照射する対物レンズ12と、光学ディス
クの記録領域からの戻り光を受光する図示しないディテ
クタと、対物レンズの光軸を折曲する図示しない折り曲
げミラー等の各種光学部品とを有している。
【0021】対物レンズ駆動装置6は、図1及び図2に
示すように、対物レンズ12を保持するレンズホルダ2
1と、このレンズホルダ21を駆動変位可能に支持する
ホルダ支持部材22と、レンズホルダ21を弾性変位可
能とする複数の弾性支持部材23,23,23,23
と、レンズホルダ21を対物レンズ12の光軸に平行な
フォーカシング方向及びこのフォーカシング方向に直交
するトラッキング方向の二軸方向に駆動変位するための
電磁回路部25とを有している。
【0022】レンズホルダ21は、図3及び図4に示す
ように、例えば熱可塑性樹脂等の樹脂材料によって形成
されており、樹脂材料に後述する電磁回路部25が有す
る金属製のヨーク37が一体にインサート形成されてい
る。したがって、レンズホルダ21は、金属製のヨーク
37が一体成形されることによって、ヨーク37が補強
部材として作用するため、機械的強度が確保されて剛性
が向上されて、高周波数帯域の共振周波数を高めること
が可能とされる。
【0023】また、レンズホルダ21には、ヨーク37
の外周部に位置して、対物レンズ12を保持する略円筒
状のレンズ保持部28が一体に形成されている。また、
レンズホルダ21には、ヨーク37を挟んでレンズ保持
部28に対向する位置に、可動部であるレンズホルダ2
1全体の重心位置を調整するための重心調整部29が一
体に突出形成されている。
【0024】ホルダ支持部材22は、例えば樹脂材料に
よって形成されており、レンズホルダ21を弾性支持部
材23を介して支持する支持部31が形成されている。
また、ホルダ支持部材22には、主面上に、対物レンズ
12の光軸が通過する開口32が形成されている。
【0025】弾性支持部材23は、弾性を有する金属材
料により線状に形成されている。各弾性支持部材23
は、例えば接着剤を介して、一端がレンズホルダ21の
外周部に固定されるとともに、他端がホルダ支持部材2
2の支持部31に固定されて、互いに平行に設けられて
いる。したがって、レンズホルダ21は、複数の弾性支
持部材23,23,23,23を介して、ホルダ支持部
材22の支持部31に弾性変位可能に支持されている。
【0026】電磁回路部25は、図1に示すように、レ
ンズホルダ21のレンズ保持部28に隣接する位置に配
設されている。この電磁駆動部25は、図1,図3及び
図5に示すように、電磁駆動力を発生する一組の駆動用
マグネット35a,35b及び駆動用コイル36と、閉
磁路を構成するヨーク37とを有している。駆動用マグ
ネット35a,35bは、例えばネオジミウム・マグネ
ットが用いられており、図3及び図4に示すように、レ
ンジホルダ21に設けられたヨーク37上に、互いに対
向する位置にそれぞれ配設されている。これら駆動用マ
グネット35a,35bは、例えば接着剤を介してヨー
ク37上にそれぞれ接合されて固定されている。
【0027】なお、レンズホルダ21は、図3及び図4
に示すように、ヨーク37が一体に形成されることによ
って、可動部であるレンズホルダ21に閉磁路が構成さ
れるため、駆動用マグネット35a,35bのパーミア
ンス係数を大きくすることができる。このため、駆動用
マグネット35a,35bとしては、温度上昇による磁
性が安定された耐熱性を有するマグネットを用いること
が可能とされるため、レンズホルダ21に一体にインサ
ート成形することも可能とされる。したがって、駆動用
マグネットは、ヨーク37に、接着剤等を介して接合す
る必要がなくなるため、再生時等の温度上昇によって接
合状態が弛んで駆動用マグネットの位置がずれることを
防止することができる。
【0028】駆動用コイル36は、樹脂材からなるホル
ダ支持部材22に一体にインサート形成されて固定され
ている。したがって、駆動用コイル36は、成形用金型
の位置精度によりホルダ支持部材22に対して位置決め
されるため、ホルダ支持部材22の所定位置に高精度に
位置決めされて設けられている。
【0029】駆動用コイル36は、図5及び図6に示す
ように、フォーカシング方向及びトラッキング方向の駆
動力をそれぞれ発生するための一組のフォーカシング用
コイル41a,41b及び一組のトラッキング用コイル
42a,42bを有している。これら各フォーカシング
用コイル41a,41b及びトラッキング用コイル42
a,42bは、環状に巻回されて形成されて空芯とされ
ており、内周部に樹脂材が充填されてホルダ支持部材2
2に一体に形成されている。なお、駆動用コイル36
は、例えば導電性パターンが形成されたプリント回路に
より構成されてもよい。
【0030】フォーカシング用コイル41a,41b及
びトラッキング用コイル42a,42bは、空芯とさる
ことによって、インダクタンスを低く抑えることが可能
とされるため、サーボ帯域の位相回りが小さくなり、サ
ーボ系を構成を簡素化することが可能とされる。
【0031】駆動用コイル36は、図5、図6及び図7
に示すように、トラッキング用コイル42a,42bが
光軸に直交する方向に並んでそれぞれ配設されており、
これらトラッキング用コイル42a,42bを間に挟み
込むとともに対向する位置にフォーカシング用コイル4
1a,41bがそれぞれ配設されている。
【0032】トラッキング用コイル42a,42bは、
図7に示すように、厚み方向の中心が、一組の駆動用マ
グネット35a,35bの磁気ギャップの中心に一致さ
せてそれぞれ設けられている。フォーカシング用コイル
41a,41bは、図5及び図6に示すように、ホルダ
支持部材22の主面上に隣接されて、磁気ギャップの中
心に対して対称にそれぞれ配設されている。
【0033】そして、この対物レンズ駆動装置6は、レ
ンズホルダ21の重心調整部29によって、対物レンズ
12、ヨーク37及び駆動用マグネット35a,35b
がそれぞれ取り付けられた可動部であるレンズホルダ2
1全体の重心が、駆動用コイル36の中心であるトラッ
キング用コイル42a,42bの中心に一致されてい
る。また、換言すれば、駆動用コイル36は、トラッキ
ング用コイル42a,42bの厚み方向の中心が、可動
部であるレンズホルダ21全体の重心位置に一致するよ
うに、ホルダ支持部材22上に位置決めされて設けられ
ている。
【0034】したがって、対物レンズ駆動装置6は、レ
ンズホルダ21全体の重心と、駆動用コイル36の中心
とが一致することにより、駆動時の回転モーメントが発
生することをキャンセルされる。また、対物レンズ駆動
装置6は、フォーカシング用コイル41a,41bがト
ラッキング用コイル42a,42bを挟んで対称にそれ
ぞれ配設されることによって、磁界の端部の磁力線が湾
曲するように歪むことによる、駆動力の方向のずれが互
いに逆向きに作用して相殺することができる。
【0035】また、電磁回路部25は、駆動用コイル3
6に電力を供給するための接続端子44を有している。
この接続端子44は、図1、図5及び図6に示すよう
に、ホルダ支持部材22の側端部に位置して、接続端を
外方に突出させるようにホルダ支持部材に一体にインサ
ート成形されており、ホルダ支持部材22の内部で、一
組のフォーカシング用コイル41a,41b及び一組の
トラッキング用コイル42a,42bの各端部にそれぞ
れ結線されて電気的に接続されている。したがって、こ
の電磁回路部25は、接続端子44に接続された各端部
の断線等の破損が確実に防止されるとともに、組立工程
の簡素化が図られている。
【0036】ヨーク37は、例えばステンレス等の磁性
を有する金属板により略矩形をなす枠状に形成されてお
り、レンズホルダ21内にインサート成形されることに
より、レンズホルダ21の機械的強度を向上させて補強
部材として作用している。したがって、レンズホルダ2
1は、剛性を有するヨーク37が一体に形成されること
によって、フォーカシングサーボ及びトラッキングサー
ボ時に発生する高次共振の抑制が図られている。このヨ
ーク37の内面上の対向する位置には、一組の駆動用マ
グネット35a,35bがそれぞれ接合固定されてい
る。
【0037】なお、図示しないが、ヨーク37には、レ
ンズ保持部が一体に形成されてもよい。また、レンズホ
ルダ21には、樹脂材料により対物レンズ及び光学的絞
り部を一体に形成するように構成されてよい。
【0038】以上のように構成された対物レンズ駆動装
置6について、電磁回路部25の駆動用コイル36に作
用する電磁力を図面を参照して説明する。
【0039】図8及び図9(a),(b)に示すよう
に、電磁回路部25は、原理上、駆動用マグネット35
a,35bによる磁束による磁力線が平行成分のみの磁
界中の駆動用コイル36に、磁力線に直交する方向に電
流を流すことによって、フォーカシング方向及びトラッ
キング方向に駆動力をそれぞれ発生する。すなわち、図
9(a),(b)中に示すように、電磁回路部25は、
トラッキング用コイル41a,42bに、紙面に直交す
る方向に電流が流されることにより、トラッキング方向
Trに平行とされる駆動力F0 が発生する。
【0040】しかしながら、実際には、電磁回路部25
は、図10(a),(b)に示すように、磁力線が平行
成分のみの磁界を形成することが不可能であるため、磁
界の端部の磁力線が湾曲されている。このため、この電
磁回路部25は、磁界の端部の磁力線によって生じる駆
動力が、フォーカシング方向又はトラッキング方向に対
して傾斜された方向に作用するために、回転モーメント
が発生してしまう要因となる。すなわち、図10
(a),(b)に示すように、電磁回路部25は、磁界
の端部の磁力線により、トラッキング用コイル42a,
42bに紙面に直交する方向に電流が流されることによ
り、トラッキング方向Trに対して傾斜された駆動力F
1 が発生してしまう。
【0041】しかしながら、本発明に係る電磁回路部2
5は、一組の駆動用マグネット35a,35bが対向し
てそれぞれ配設されることによって、磁気ギャップ内の
磁界が、駆動用マグネット35a,35bの対向面に平
行且つ各対向面から等距離の平面である、いわゆる磁気
ギャップの中心に対して対称に形成される。
【0042】このため、本発明に係る電磁回路部25
は、図11(a),(b)に示すように、駆動用マグネ
ット35a,35bが形成する磁界中の中心に駆動用コ
イル36が配設されることにより、フォーカシング方向
又はトラッキング方向に対して傾斜された方向に生じる
駆動力が、磁気ギャップの中心線Lに対して対称にそれ
ぞれ発生して互いに相殺されるため、フォーカシング方
向及びトラッキング方向の駆動力のみを発生することが
できる。すなわち、図11(a),(b)に示すよう
に、電磁回路部25は、フォーカシング用コイル41
a,41bに紙面に直交する方向に電流が流されること
により、駆動力F2 ,F3 がそれぞれ発生するが、これ
ら各駆動力F2 ,F3 の成分F4 ,F5 が互いに逆向き
に作用するために相殺されて、フォーカシング方向Fc
に平行とされる各駆動力F2 ,F3 の成分F6 ,F7
みが残る。
【0043】以上のように構成された光ピックアップ1
は、対物レンズ駆動装置6によって、対物レンズ12を
保持するレンズホルダ21がフォーカシング方向及びト
ラッキング方向にそれぞれ駆動されて、光学ディスクの
記録領域の任意の記録トラック上にレーザ光が合焦され
て、光学ディスクに対する情報の記録再生が行われる。
【0044】上述したように、電磁回路部25は、対向
して配設された一組の駆動用マグネット35a,35b
の磁気ギャップの中心に、駆動用コイル36の中心が一
致するように配設されることによって、一組の駆動用マ
グネット35a,35bが形成する磁界の端部の磁力線
が湾曲されて歪んでいることによる悪影響が相殺される
ため、回転モーメントが発生することを確実に防止さ
れ、共振が生じることを抑制することができる。
【0045】また、電磁回路部25は、可動部であるレ
ンズホルダ21の重心位置に、駆動用コイル36の中心
が一致されることにより、可動部の重心点と駆動用コイ
ル36の駆動点が一致するため、レンズホルダ21の駆
動時に回転モーメントが発生することを防止することが
できる。
【0046】上述したように、対物レンズ駆動装置6
は、対向して配設された一組の駆動用マグネット35
a,35bの磁気ギャップの中心線L上に、駆動用コイ
ル36の中心が位置された電磁回路部25を備えること
によって、磁界の端部の磁力線による悪影響が打ち消さ
れるため、フォーカシングサーボ及びトラッキングサー
ボ時に回転モーメントが発生することが防止されて、レ
ンズホルダ21に高次共振が発生することが防止でき
る。
【0047】また、この対物レンズ駆動装置6によれ
ば、従来のバランス型の対物レンズ駆動装置に比して、
対物レンズ12の光軸に対して一方側のみに位置して電
磁回路部25が設けられる構成であるアンバランス型と
されることによって、レンズホルダ21に保持された対
物レンズ12の直下に位置して、対物レンズ12の光軸
を折曲する折り曲げミラーを配設することができるた
め、光ピックアップ1全体の小型化、薄型化を図ること
が可能とされる。
【0048】また、この対物レンズ駆動装置6によれ
ば、ホルダ支持部材22に駆動用コイル36を一体にイ
ンサート成形することによって、成形用金型の位置精度
により駆動用コイル36が位置決めされるため、駆動用
コイル36が接着剤等により接合される構成に比して、
駆動用コイル36の位置精度を向上することができる。
また、この対物レンズ駆動装置6によれば、ホルダ支持
部材22に駆動用コイル36が一体形成されることによ
り、組立性が向上されて製造コストを低減することがで
きる。また、この対物レンズ駆動装置6によれば、ホル
ダ支持部材22に一体に形成されることによって、取付
け位置に対して充分な接合強度が確保されるため、例え
ば再生時の環境変化等により駆動用コイル36の取付け
位置に位置ずれが生じること等が確実に防止される。
【0049】また、対物レンズ駆動装置6によれば、駆
動用コイル36がホルダ支持部材22に一体にインサー
ト形成されることによって、駆動用コイル36を接着剤
を介して接合することが不要とされるとともに、成型用
金型によって駆動用コイル36が高精度に位置決めされ
るため、駆動用コイル36の位置精度を向上することが
可能とされて、組立工程を簡素化することが可能とされ
る。
【0050】また、対物レンズ駆動装置6は、レンズホ
ルダ21にヨーク37が一体にインサート形成されたこ
とによって、レンズホルダ21の剛性が向上されるた
め、レンズホルダ21を駆動する際に、分割共振や高次
共振が発生することを抑制することができる。
【0051】
【発明の効果】上述したように本発明に係る対物レンズ
駆動装置によれば、電磁回路部が、レンズホルダをフォ
ーカシング方向及びトラッキング方向に駆動する際に、
回転モーメントが発生することを防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ピックアップを示す平面図であ
る。
【図2】上記光ピックアップを示す側面図である。
【図3】上記対物レンズ駆動装置が備えるレンズホルダ
を示す平面図である。
【図4】上記レンズホルダを示す縦断面図である。
【図5】上記対物レンズ駆動装置が備えるホルダ支持部
材及び電磁回路部を示す縦断面図である。
【図6】上記電磁回路部の駆動用コイルを示す正面図で
ある。
【図7】上記駆動用コイルが有するフォーカシング用コ
イル及びトラッキング用コイルを説明するために示す平
面図である。
【図8】上記電磁回路部のヨーク及び駆動用マグネット
を示す平面図である。
【図9】上記電磁回路部において駆動用コイルに作用す
る駆動力を説明するために示す模式図である。
【図10】上記電磁回路部の駆動用マグネットが形成す
る磁界の端部の磁力線を説明するために示す模式図であ
る。
【図11】上記駆動用マグネットが形成する磁界の端部
の磁力線による駆動力が相殺される作用を説明するため
に示す模式図である。
【符号の説明】
1 光ピックアップ、5 光学系、6 対物レンズ駆動
装置、12 対物レンズ、21 レンズホルダ、22
ホルダ支持部材、23 弾性支持部材、25電磁回路
部、35a,35b 駆動用マグネット、36 駆動用
コイル、37ヨーク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物レンズを保持するレンズホルダと、 上記レンズホルダを駆動変位可能に支持するホルダ支持
    部材と、 一端が上記レンズホルダに固定されるとともに他端が上
    記ホルダ支持部材に固定されて、上記レンズホルダを弾
    性変位可能とする複数の弾性支持部材と、 上記レンズホルダに設けられた一組の駆動用マグネット
    と、上記ホルダ支持部材に設けられた駆動用コイルと、
    上記レンズホルダに設けられて磁路を形成するヨークと
    を有し、上記レンズホルダを上記対物レンズの光軸に平
    行なフォーカシング方向及び上記対物レンズの光軸に直
    交するトラッキング方向の二軸方向に駆動する電磁回路
    部とを備え、 上記電磁回路部は、一組の上記駆動用マグネットが対向
    する位置にそれぞれ配設されるとともに、一組の上記駆
    動用マグネットの磁気ギャップの中心に上記駆動用コイ
    ルの中心が一致されて配設されたことを特徴とする対物
    レンズ駆動装置。
  2. 【請求項2】 上記駆動用コイルは、トラッキング方向
    に並んで設けられた一組のトラッキング用コイルを間に
    挟み込んで対向する位置に、一組のフォーカシング用コ
    イルがそれぞれ配設されたことを特徴とする請求項1に
    記載の対物レンズ駆動装置。
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