JP2001147959A

JP2001147959A - 商品発注装置

Info

Publication number: JP2001147959A
Application number: JP33271399A
Authority: JP
Inventors: Nobuo Miyazaki; 紳夫宮崎
Original assignee: Fuji Photo Film Co Ltd
Current assignee: Fujifilm Holdings Corp
Priority date: 1999-11-24
Filing date: 1999-11-24
Publication date: 2001-05-29

Abstract

(57)【要約】【課題】利用者の体型に基づいて商品を発注する。【解決手段】複数の商品の中から特定の商品を発注す
る装置であって、人体形状を数値化して得られる人体形
状データを入力する人体形状データ入力部１０と、人体
形状データと商品の形状データとに基づいて商品を抽出
する抽出部３０と、抽出部が抽出した商品を発注する発
注部２４とを備えることを特徴とする商品発注装置を提
供する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、商品発注装置に関
する。特に本発明は、被服や帽子などの人間の体型に応
じて購入するサイズを決定される商品を発注する装置に
関する。

【０００２】

【従来の技術】被服や帽子などを通信販売やインターネ
ットを利用して購入する場合、購入する商品は、商品に
対応付けられた表示サイズ、例えば、Ｓ、Ｍ、Ｌ、ＬＬ
などに基づいて選択する。しかしながら、商品の表示サ
イズに基づいて商品を選択した場合、商品により、サイ
ズが大きすぎたり、小さすぎたりすることがあった。利
用者が商品のサイズを確かめた後で、商品のサイズを選
択できる装置として特開平６−４１８０５が開示されて
いる。特開平６−４１８０５は、利用者が着用した圧力
服の圧力を変化させることで、被服を着用した際に人体
に生じる圧力を実際に感じることができる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
６−４１８０５で開示される装置では、圧力服が必要な
ので圧力服のコストがかかってしまう。また、利用者装
置毎に利用者の体型に合った圧力服が必要になるので大
変大きなコストがかかってしまう。更に、本発明者は以
下の課題を認識するに至った。それは、特開平６−４１
８０５で開示される装置では、購入の度に圧力服を着る
必要があるので利用者にとって面倒であるという課題で
ある。

【０００４】そこで本発明は、上記の課題を解決するこ
とのできる商品発注装置を提供することを目的とする。
この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴
の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の
更なる有利な具体例を規定する。

【０００５】

【課題を解決するための手段】発明者は、購入者自身の
体型を数値化した人体形状データと、商品の形状データ
に基づいて仮想的な試着または試乗をコンピュータによ
って行うことで、上記課題を解決する手段を提供する。

【０００６】上記課題を解決するために、本発明の第１
の形態は、複数の商品の中から特定の商品を発注する装
置であって、人体の形状を数値化して得られる人体形状
データを入力する人体形状データ入力部と、人体形状デ
ータと複数の商品の形状データとに基づいて特定の商品
を抽出する抽出部と、抽出部が抽出した商品を発注する
発注部とを備えることを特徴とする商品発注装置を提供
する。例えば、商品は、被服や、帽子、手袋、自転車な
どの人体の大きさに応じて、その人体に適切なサイズが
決定されるような商品である。

【０００７】また、商品は被服であって、抽出部は被服
の形状を数値化した被服形状データと、人体形状データ
に基づいて仮想的に被服を人体に試着させる仮想試着部
を有してもよい。また、仮想試着部は、被服形状の所定
の位置を、当該位置に対応する人体形状における位置に
対応付ける位置調整部を有してもよい。また、仮想試着
部は、位置調整部により対応付けられた被服形状の位置
と人体形状の位置との距離に基づいて、被服が前記人体
に適切なサイズか否かの適合度を算出する判定部を更に
有してもよい。例えば、適合度は、位置調整部により対
応付けられた位置における、被服の表面から人体の表面
までの距離であってよく、この距離を数値化して表した
ものであってよい。

【０００８】また、仮想試着部は適合度に基づいて被服
の形状データを変形する変形処理部と、変形処理部によ
り変形された被服形状データと人体形状データに基づい
て試着画像を生成する試着画像生成部とを更に有しても
よい。抽出部は、被服の選択に関するアドバイスを格納
するアドバイスデータベースと、適合度に基づいてアド
バイスデータベースから適合度に応じたアドバイスを選
択する試着判定部とを更に有してもよい。例えば、アド
バイスは、選択された被服は試着した場合に少しきつく
感じることが予想されることなどを利用者に伝えるメッ
セージである。また、抽出部は被服の種類に基づいて、
被服の種類と異なる商品を選択するコーディネート部を
更に有してもよい。例えば、仮想試着の対象として被服
としてセーターが選択されていた場合、コーディネート
部は、ズボンや靴などを選択する。

【０００９】また、抽出部は、被服と関連付けられた商
品の情報を格納する被服データベースを更に有し、コー
ディネート部は、被服データベースに格納された被服と
関連付けられた商品の情報に基づいて被服の種類と異な
る商品を選択してもよい。また、抽出部は、人体形状デ
ータと、被服形状データと、コーディネート部により選
択された商品とを合成して画像を生成する表示画像生成
部を更に有してもよい。また、判定部は、被服を人体形
状データとほぼ同一の形状の体型に着せた場合に、体型
に生じる圧力を距離に基づいて算出してもよい。

【００１０】本発明の第２の形態は、ネットワークを介
して端末装置から入力された要求に基づいて、複数の商
品の中から特定の商品を発注する商品発注サーバであっ
て、人体の形状を数値化して得られる人体形状データを
特定する情報を端末装置から受け取る人体形状データ入
力部と、人体形状データと複数の商品の形状データとに
基づいて特定の商品を抽出し、抽出した特定の商品を端
末装置に表示させる抽出部と、抽出部が抽出した特定の
商品を発注することを端末装置から指定された場合に、
特定の商品を発注する発注部とを備えることを特徴とす
る商品発注サーバを提供する。

【００１１】なお上記の発明の概要は、本発明の必要な
特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群の
サブコンビネーションも又発明となりうる。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を通じて
本発明を説明するが、以下の実施形態はクレームにかか
る発明を限定するものではなく、又実施形態の中で説明
されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に
必須であるとは限らない。

【００１３】図１は、商品発注装置５００の機能ブロッ
ク図である。商品発注装置５００は、人体形状データ入
力部１０、抽出部３０及び発注部２４を備える。人体形
状データ入力部１０は、人体形状データを入力する。人
体形状データは、購入者の体型を３次元形状として数値
化したデータである。また、人体形状データ入力部１０
は、人体形状データをＣＤ−ＲＯＭ、ＤＶＤなどの光記
憶媒体、ＭＯなどの光磁気記録媒体、フロッピーディス
クなどの磁気記録媒体、メモリカード、不揮発性メモリ
などの半導体記憶媒体などの記憶媒体を介して入力する
手段を有する。また、人体形状データ入力部１０は、電
話回線、ネットワーク回線などの通信回線を介して人体
形状データを入力する手段を有してもよい。また、人体
形状を測定する装置から供給される人体形状データを入
力する手段を有してもよい。

【００１４】抽出部３０は、人体形状データ入力部１０
から供給される人体形状データに基づいて商品を選択し
発注部２４に出力する。発注部２４は、抽出部３０から
供給された商品データに基づいて商品を受注部３６に発
注する。受注部３６は、商品データに基づいて商品を購
入者に配送する手段を有する。例えば、受注部３６がイ
ンターネット網に設けられた受注サーバである場合、発
注部２４は、インターネット網を介して受注サーバに商
品データを出力する。受注サーバは、商品データを、例
えば、商品を配送する配送センターのコンピュータに送
信する。配送センターのコンピュータは、商品を購入者
の手元に配送させる。また、商品を販売する自動販売機
の場合、受注部３６は、商品を格納する商品格納部から
商品を取り出し購入者へ搬送する搬送機構を制御する制
御部である。

【００１５】抽出部３０における、機能ブロックの説明
をする。抽出部３０は、合成部１２、試着判定部１４、
選択部１６、コーディネート部１８、表示画面生成部２
０、ユーザインタフェイス２２、被服データベース２
６、アドバイスデータベース２８、商品データベース３
２及び背景データベース３４を有する。選択部１６は、
被服データベース２６に格納されている被服を選択して
被服形状データを合成部１２に出力する。被服形状デー
タは、被服形状を３次元形状として数値化したデータで
ある。合成部１２は、人体形状データ入力部１０から供
給される人体形状データと被服形状データに基づいて所
定の処理をして処理結果を試着判定部１４に出力する。
所定の処理は、人体形状データと被服形状データとに基
づいて仮想の試着をする処理であって、例えば、被服の
所定の位置と人体形状の所定の位置とを対応付ける処理
と、被服を試着した場合に、人体に生じる圧力を算出す
る処理であってよい。所定の処理を行う構成について
は、図２を用いて後で説明する。

【００１６】試着判定部１４は、合成部１２から供給さ
れる処理結果に基づいて試着の判定を行い、判定結果に
基づいてアドバイスデータベース２８に格納されている
アドバースデータを選択する。例えば、被服のサイズ
が、利用者の体型に対して小さすぎると試着判定部１４
が判定した場合、試着判定部１４は、被服サイズが小さ
すぎることを購入者にアドバイスするアドバイスデータ
をアドバイスデータベース２８から選択する。また、試
着判定部１４は、選択したアドバイスデータを表示画面
生成部２０に出力し、仮想試着をおこった被服のデータ
をコーディネート部１８に出力する。

【００１７】コーディネート部１８は、仮想試着をおこ
なった被服のデータに基づいて、他の被服や、商品を選
択してそれらの形状データを表示画面生成部２０に出力
する。例えば、利用者が上着の購入を希望している場
合、その上着に対して、ズボンや靴、鞄、腕時計などの
商品をコーディネートする。利用者が購入を希望する被
服に対してコーディネートされるので、利用者は被服を
着た場合の姿をイメージしやすい。イメージしやすいの
で、購入意識を高めることができる。更に、コーディネ
ートした商品を、利用者が購入する可能性も高くなる。

【００１８】表示画面生成部２０は、試着判定部１４及
びコーディネート部１８から供給される複数の形状デー
タに基づいてそれらを合成したデータを生成する。例え
ば、合成したデータは、人体形状データに選択された被
服や商品を合成して得られるデータであって、被服や商
品を身につけた場合の形状データである。表示画面生成
部２０は、合成した形状データを画像に変換して形状画
像を生成する。また、表示画面生成部２０は、背景デー
タベース３４から、被服の種類に応じた背景画像を選択
して、形状画像と合成して表示画像をユーザインタフェ
イス２２に出力する。例えば、利用者がセーターを購入
することを希望している場合、表示画面生成部２０は、
背景画像として、例えば、秋の並木道などのセーターを
着る時期をイメージできる画像を選択する。

【００１９】ユーザインタフェイス２２は、モニタなど
の表示装置及びプリンタなどの出力装置、キーボード、
タッチパネル、マウスなどの入力装置などの利用者と、
商品発注装置５００との情報のやりとりに使用する装置
を有する。商品発注装置５００は、出力装置により利用
者からの指示を仰ぎ、利用者は入力装置により商品発注
装置５００に指示を与えることができる。

【００２０】図２は、合成部１２の詳細な機能ブロック
図である。合成部１２は、データ入力部３８及び仮想試
着部１３を有する。データ入力部３８は、選択部１６か
ら供給される被服形状データと、人体形状データ入力部
１０から供給される人体形状データとを入力して仮想試
着部１３に出力する。仮想試着部１３は、人体形状デー
タと被服形状データとに基づいて仮想の試着をおこな
い、所定の処理をして処理結果を試着判定部１４に出力
する。

【００２１】仮想試着部１３は、位置調整部４０、判定
部４２、変形処理部４４、試着画像生成部４６及び圧力
画像生成部４８を有する。位置調整部４０は、データ入
力部３８から供給される人体形状データ及び被服形状デ
ータに基づいて、人体の所定の位置に被服を位置づける
処理をする。例えば、この処理は、被服形状の所定の部
分に対応する人体形状の所定の部分とを対応付ける処理
であってよい。例えば、被服が上着の場合、被服形状に
おける首の部分と人体形状の首の部分とを対応付ける。
位置調整部４０は、首、腕、肩、胸などの人体の代表的
な部分毎に対応付けてもよいし、更に細かく、被服形状
を構成する１点１点を人体形状に対応付けてもよい。

【００２２】判定部４２は、被服を着た場合に人体に生
じる圧力を判定する。例えば、この圧力は、位置調整部
４０により対応付けられた部分の、人体形状の表面から
被服形状の表面までの距離に基づいて算出してもよい。
また、被服のデータとして、被服を単位長さ伸ばすのに
必要な力を示す係数情報を被服データベース２６は更に
有し、判定部４２は、位置調整部４０により対応付けら
れた部分の距離と係数情報に基づいて圧力を算出しても
よい。

【００２３】判定部４２は、各部における圧力または距
離の情報を変形処理部４４及び圧力画像生成部４８に出
力する。変形処理部４４は、判定部４２から供給される
各部における圧力または距離の情報に基づいて、被服形
状データを変形する処理をおこなう。例えば、被服形状
の胸の部分の大きさが人体形状の胸の部分の大きさより
小さい場合、変形処理部４４は、人体形状の胸の部分の
形状に基づいて、被服形状の胸の部分を大きくする処理
をする。他の形態において、変形処理部４４は、被服を
単位長さ伸ばすのに必要な力を示す係数情報に基づいて
この変形処理をしてもよい。変形処理部４４は、変形処
理した結果を試着画像生成部４６に出力する。

【００２４】試着画像生成部４６は、変形処理した被服
形状データに基づいて試着画像を生成する。他の形態に
おいて、試着画像の生成は、表示画面生成部２０により
生成されてもよい。圧力画像生成部４８は、判定部４２
から供給される各部における圧力または距離の情報に基
づいて、各部における圧力または距離を視覚的にわかり
やすいように画像を生成して試着判定部１４に出力す
る。例えば、圧力毎に表示色を設定して、被服形状にお
ける圧力を測定した部分毎に圧力に応じた色を付けても
よい。位置調整部４０及び判定部４２により、仮想的な
試着をすることができる。

【００２５】人体形状データと被服形状データとに基づ
いて仮想の試着をするので、例えば、複数の被服を重ね
着するような場合においても、被服のサイズが適切か否
かを判定することができる。例えば、セーターの上にコ
ートを羽織る場合、仮想試着部１３は、人体形状データ
にセーターを着用した場合の人体形状を第一人体形状デ
ータとして生成する。次に、仮想試着部１３は、第一人
体形状データにコードを着用した場合の人体形状データ
を第二人体形状データとして生成する。圧力判定部４２
は、第二形状データに基づいて人体に生じる圧力を判定
する。従って、重ね着をした場合においても被服のサイ
ズが適切か否かを判定することができる。

【００２６】図３は、図１及び図２を用いて説明した商
品発注装置５００のフローチャートである。図３を用い
て商品発注装置５００の動作について説明する。図３の
フローチャートは、購入する被服の種類を利用者に選択
してもらう段階（Ｓ１０からＳ１８）と、その利用者に
応じた被服サイズを選択する段階（Ｓ２０からＳ２８）
の２つの段階を有し、被服の種類を選択する段階では、
合成部１２および試着判定部１４は、圧力判定などの処
理をしない。人体形状データ入力部１０は、人体形状デ
ータを入力する（Ｓ１０）。選択部１６は、被服を利用
者に選択してもらう画面を表示して、利用者が選択した
被服形状データを合成部１２及び試着判定部１４を介し
てコーディネート部１８に出力する。

【００２７】コーディネート部１８は、利用者が選択し
た被服に対応した商品をコーディネートする（Ｓ１
４）。表示画面生成部２０は、コーディネート部１８か
ら供給される商品形状データと、被服形状データ及び背
景データとを合成した表示画像を生成して表示する（Ｓ
１６）。利用者は、表示された画像をみて被服を購入す
るか否かを選択する（Ｓ１８）。購入することを選択し
た場合、商品発注装置５００は試着判定ステップ（Ｓ２
０）をおこなう。購入しないことを選択した場合、商品
発注装置５００は、被服選択ステップ（Ｓ１２）をおこ
なう。購入する被服の種類を利用者に選択してもらう段
階（Ｓ１０からＳ１８）を繰り返すことにより、利用者
は自分の気に入った被服を探し出すことができる。利用
者が気に入った被服を見つけると、次に被服のサイズを
選択する段階（Ｓ２０からＳ２８）の処理を開始する。

【００２８】合成部１２は、身体形状の各部における圧
力または距離を算出して算出結果を試着判定部１４に出
力する。試着判定部１４は、各部における圧力または距
離に基づいて試着の判定をする（Ｓ２０）。また、判定
結果に基づいて、適切なアドバイスをアドバイスデータ
ベース２８から選択する（Ｓ２２）。試着画像生成部４
６及び圧力画像生成部４８が生成する画像及び試着判定
部１４が生成したアドバイスとに基づいて判定画像を生
成して表示する（Ｓ２４）。

【００２９】判定結果に基づいてサイズ変更、色変更な
どをおこなった後、利用者は、最終的に被服を購入する
か否かを選択する（Ｓ２６）。利用者が購入することを
選択した場合、選択部１６は選択された被服のデータを
発注部２４に出力する。発注部２４は、被服データを受
注部３６に出力する（Ｓ２８）。利用者が購入しないこ
とを選択した場合、処理を終了する。

【００３０】図４は、被服選択ステップＳ１２における
表示画面の一例である。この被服選択表示画面は、分類
選択部５０、メーカ選択部５２、サイズ選択部５４、次
候補ボタン５６、前候補ボタン５８、ポインタ６０、コ
メント表示部６２及び商品６４ａ、６４ｂ、６４ｃを有
する。また、表示画面は、仮想的なボタンなどを有する
ＧＵＩ（グラフィカル・ユーザ・インタフェイス）であ
ることが好ましい。

【００３１】分類選択部５０は、被服の分類を選択する
部分であって、例えば、セーター、ジャケット、スー
ツ、ジーパン、スカートなどを選択する部分である。メ
ーカ選択部５２は、被服のブランドを指定する部分であ
る。利用者が、購入したブランドを指定することができ
る。サイズ選択部５４は、被服のサイズを選択する部分
である。選択部１６は、分類選択部５０、メーカ選択部
５２及びサイズ選択部５４に基づいて、被服データベー
ス２６から被服を選択する。選択された被服は、商品６
４ａ、６４ｂ、６４ｃとして表示される。他の形態にお
いて、被服の選択に用いる分類選択部５０、メーカ選択
部５２及びサイズ選択部５４などは、取り扱う商品に応
じて変更することが好ましい。

【００３２】次候補ボタン５６及び前候補ボタン５８
は、選択された被服が多い場合に画面に表示されていな
い被服を表示させるときに用いるボタンである。ポイン
タ６０は、画面上のボタンなどを選択するときに用い
る。例えば、ポインタ６０を商品６４ａの位置に移動す
ると、コメント表示部６２に商品６４ａに関する情報が
表示される。例えば、コメント表示部６２に表示される
情報は、被服の特徴や、着用時期、着こなし方などの情
報であってもよい。これらの情報は、被服データベース
２６に格納されていることが好ましい。コメント表示部
６２に商品に関するコメントが表示されるので、利用者
は商品の情報を知ることができる。

【００３３】図５（ａ）は、表示画面生成部２０におけ
る合成データ７６の生成を模式化した図である。表示画
面生成部２０は、人体形状データ６６、被服データ６
８、被服データ７０及び商品データ７２を合成して合成
データ７６を生成する。そして、合成データ７６を背景
データ７４に合成する。

【００３４】図５（ｂ）は、図３を用いて説明した画像
表示ステップＳ１６における表示画面の一例である。こ
の表示画面は、合成画像７８、抽出商品表示部８０ａ、
８０ｂ、８０ｃ、８０ｄ及びイメージプリントボタン８
６を有する。また、表示画面は、仮想的なボタンなどを
有するＧＵＩ（グラフィカル・ユーザ・インタフェイ
ス）であることが好ましい。

【００３５】抽出商品表示部８０は、人体形状データ６
６に合成された形状データの数だけ表示されることが好
ましい。利用者が購入を希望した被服の抽出商品表示部
８０ａは、被服形状、その情報及び値段を表示すると共
に、変更ボタン８２及び購入ボタン８４を有する。被服
が気に入らない場合、利用者は変更ボタン８２を押すこ
とで被服を変更することができる。また、被服が気に入
った場合は、利用者は購入ボタン８４を押す。購入ボタ
ン８４が押されると、商品発注装置５００は試着判定ス
テップＳ２０の処理をする。

【００３６】コーディネート部１８が選択した商品の抽
出商品表示部８０ｂ及び８０ｃは、商品の形状、その情
報及び値段を表示すると共に詳細ボタン８５及び購入ボ
タン８４を有する。利用者が詳細ボタン８５を押した場
合、商品発注装置５００は商品の詳細な情報を表示す
る。背景の情報を表示する抽出商品表示部８０ｃは、背
景の場所についての情報を表示すると共に、詳細な情報
を表示する詳細ボタン８５を有する。例えば、交通案内
などを表示してもよい。

【００３７】イメージプリントボタン８６は、合成画像
７８をプリントアウトするボタンであって、ユーザイン
タフェイス２２がプリンタを有する場合に、合成画像７
８及び図５（ｂ）に示す表示画面をプリントアウトさせ
る。具体的には、利用者が選んだ被服形状データ６８と
コーディネートされた商品とを身につけた場合の画像
と、被服形状データ６８及びコーディネートされた商品
の形状や、名称、製造メーカ、価格などの商品に関する
情報をプリントアウトさせる。これらの情報をプリント
アウトすることで、利用者がそのとき被服を購入しなく
とも、後日、その合成画像７８を見ることによって、被
服を購入したいという購買意識を生じさせることができ
る。また、商品の名称や、製造メーカなどの情報もプリ
ントされているので、後日それを見ることで商品につい
て思い出すことができる。更に、プリントされている情
報をもとに商品を購入することができる。

【００３８】図６は、被服データベース２６に格納され
ている被服データの一例である。被服データは、被服の
番号、分類、製造メーカ、形状データ、判定基準、着こ
なしアドバイス、コーディネートする商品及び背景の情
報を、被服毎に格納している。分類は、被服の分類を示
す情報であって、セーターやジーパンなどの情報であ
る。また、この分類が図４を用いて説明した分類選択部
５０に表示される。製造メーカは、被服を製造したメー
カの情報であって、例えばメーカ名が格納される。ま
た、この製造メーカが、図４を用いて説明したメーカ選
択部５２に表示される。形状データは、被服の３次元形
状を示す被服形状データであって、被服形状データのフ
ァイル名が格納される。

【００３９】判定基準は、被服のサイズを判定する基準
となる。試着判定部１４は、この判定基準に基づいて被
服のサイズを判定する。図６において、Ｃ−Ｍは、部分
毎に対応付けられた部分において、被服形状データから
人体形状データを減じて得られる距離を示す。例えば、
首２＜Ｃ−Ｍ＜５は、首の部分において、被服形状デー
タから人体形状データを減じて得られる距離が２ｃｍか
ら５ｃｍの範囲ならば適切なサイズであることを示す。
この範囲は、首、肩、腕などの部分毎に設けられること
が好ましく、更に、被服の種類に応じて設定されること
が好ましい。例えば、体に密着する着方をする被服の場
合は、判定基準として−１＜Ｃ−Ｍ＜０となる。

【００４０】着こなしアドバイスは、その被服の着こな
し方である。選択部１６は、この着こなしアドバイスに
基づいて、図４に示したコメント表示部６２に表示する
被服に関するコメントを生成する。コーディネート１、
２及び３は、コーディネートする場合の、被服形状デー
タ及び商品形状データのファイル名を格納する。コーデ
ィネート部１８は、コーディネート１、２及び３に基づ
いてコーディネートする。背景は、図５（ｂ）を用いて
説明した合成画像７８の背景の画像データのファイル名
である。

【００４１】図７は、商品データベース３２に格納され
ている商品データの一例である。商品データは、商品番
号、商品分類及び形状データに関する情報を格納する。
分類は、商品の分類を示し、例えば、リュック、鞄、
靴、カメラ、腕時計などである。形状データは、商品の
形状データを格納するファイル名である。また、形状デ
ータは、画像データであってもよい。

【００４２】図８は、背景データベース３４に格納され
ている背景データの一例である。背景データは、背景番
号、分類及び画像ファイルに関する情報を格納する。分
類は、背景の分類を示し、例えば、並木道、海岸、スキ
ー場、キャンプ場などである。画像ファイルは、背景画
像を格納するファイル名である。

【００４３】図９は、人体形状データと被服形状データ
の対応部分を示す。仮想試着部１３が有する位置調整部
４０は、被服データ６８の首周り１１０と人体形状デー
タ６６の首周り１００を対応付ける。また、位置調整部
４０は、被服データ６８の肩周り１１２と人体形状デー
タ６６の肩周り１０２を対応付ける。同様に、被服デー
タ６８の腕周り１１４、胸回り１１６及び腰回り１１８
を、人体形状データ６６の腕周り１０４、胸回り１０６
及び腰回り１０８のそれぞれに対応付ける。また、判定
部４２は、位置調整部４０により対応付けられた部分の
距離を算出して、被服を試着した場合に人体に生じる圧
力を算出する。この形態において、対応付けする部分
は、首周り１１０、肩周り１１２、腕周り１１４、胸回
り１１６及び腰回り１１８であるが、他の形態において
は更に分割して対応付けをしてもよい。

【００４４】図１０は、図３を用いて説明した判定画像
表示ステップＳ２６における表示画面の一例である。こ
の表示画面は、試着イメージ１２０、圧力イメージ１２
２、圧力表示色１２４ａ、１２４ｂ、１２４ｃ及びアド
バイス表示部１２６を有する。試着イメージ１２０は、
被服を試着した部分の試着イメージが表示される。この
試着イメージは、変形処理部４４により形状が変形され
た被服形状データに基づいて生成される。従って、利用
者は、被服を試着したときの様子を見ることができる。

【００４５】圧力イメージ１２２は、人体に生じる圧力
をわかりやすく表示したイメージである。この圧力イメ
ージ１２２は、圧力毎に色分けして人体に生じる圧力を
表示する。例えば、圧力表示色１２４ａは、被服が小さ
い（圧力は高い）ことを示し、被服の肩の周辺が人体形
状に対して小さいつまり、きついことを示している。ま
た、腹部は、少し大きめであることを示している。この
ように、色分けして圧力の分布状況を表示することで、
利用者は、どの部分が小さいのか、または大きいのかを
知ることができる。アドバイス表示部１２６は、試着判
定した判定結果を表示する。アドバイス表示部１２６に
表示されるアドバイスは、試着判定部１４により生成さ
れる。

【００４６】図１１は、アドバイスデータベース２８が
格納するアドバイスデータの一例である。アドバイスデ
ータは、判定箇所、判定及びアドバイスの情報を格納す
る。判定箇所は、判定した部分である。判定は、試着判
定部１４の判定結果である。例えば、試着判定部１４
が、肩の部分が小さめ、と判定した場合、試着判定部１
４は、「肩の周辺が少しきついかもしれません。」とい
うアドバイスを選択する。従って、試着判定部１４は、
判定結果に基づいてアドバイスを生成することができ
る。これらの構成、及びデータ構造により人体形状デー
タに基づいて商品を選択し、発注する装置を提供するこ
とができる。

【００４７】以上、本発明を実施の形態を用いて説明し
たが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範
囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又
は改良を加えることができる。その様な変更又は改良を
加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、
特許請求の範囲の記載から明らかである。こうした変更
例に以下のものがある。

【００４８】第１の変更例として、位置調整部４０は、
被服形状の所定の位置と人体形状の所定の位置とを対応
付けた後で、人体の腕や、足などの位置を移動してポー
ズを付ける処理をしてもよい。ポーズを付けることで、
自転車のサイズの選択などにも利用することができる。

【００４９】第２の変更例として、被服のサイズを人体
形状データに基づいて商品発注装置５００が自動的に選
択してもよい。

【００５０】第３の変更例として、コーディネート部１
８は、利用者に選択された被服の情報を随時格納し、格
納した被服の情報に基づいて利用者の好みを判定してコ
ーディネートしてもよい。

【００５１】第４の変更例として、コーディネート部１
８は、流行の被服の情報に基づいてコーディネートして
もよい。流行の被服の情報は、予め格納されていてもよ
く、ネットワークを介して販売ＰＯＳなどから情報を入
力してもよい。

【００５２】第５の変更例として、図５（ｂ）を用いて
説明した、背景の情報を表示する抽出商品表示部８０ｄ
において、利用者が詳細ボタン８５を押した場合、旅行
のプランを販売する画面に切り替わってもよい。

【００５３】第６の変更例として、判定部４２は、位置
調整部４０により対応付けられた部分における距離を人
体形状のポーズを変えて算出し、試着判定部１４は、そ
れぞれのポーズにおける距離の変化の大きさに基づい
て、選択されている被服が適切なサイズか否かを判定し
てもよい。例えば、被服としてワイシャツが選択されて
いる場合、人体の腕を下げた状態で、ワイシャツの手首
部分から人体の手首までの距離を算出し、次に人体の腕
を曲げた状態で、ワイシャツの手首部分から人体の手首
までの距離を算出して、それぞれを比べてもよい。例え
ば、人体に対して選択されたワイシャツが小さければ、
腕を曲げた場合のワイシャツの手首の部分から人体の手
首までの距離は長くなる。このように、試着判定部１４
は、人体のポーズを変えることにより、人体に適切な被
服サイズを判定してもよい。

【００５４】第７の変更例として、ユーザインタフェイ
ス２２は、該装置により生成された合成データ７６、選
択された商品の情報や、新しく生成された人体形状デー
タなどをＣＤ−Ｒ、ＣＤ−ＲＷ、読み書き可能なＤＶＤ
などの光記憶媒体、ＭＯなどの光磁気記録媒体、フロッ
ピーディスクなどの磁気記録媒体、メモリカード、不揮
発性メモリなどの半導体記憶媒体などの記憶媒体に出力
する手段を有してもよい。また、ユーザインタフェイス
２２は、電話回線、ネットワーク回線などの通信回線を
介して該装置により生成された合成データ７６、選択さ
れた商品の情報や、新しく生成された人体形状データな
どを出力する手段を有してもよい。これにより、利用者
は合成データ７６、選択された商品の情報をデータとし
て保持することができる。

【００５５】第８の変更例として、図５（ｂ）に示す表
示画面に、表示されている合成データ７６、選択された
商品の情報や、新しく生成された人体形状データなどを
外部記憶装置に格納することを指定するボタンを設けて
もよい。例えば、外部記憶装置は、ＣＤ−Ｒ、ＣＤ−Ｒ
Ｗ、読み書き可能なＤＶＤなどの光記憶媒体、ＭＯなど
の光磁気記録媒体、フロッピーディスクなどの磁気記録
媒体、メモリカード、不揮発性メモリなどの半導体記憶
媒体などの記憶媒体であってよい。また、電話回線、ネ
ットワーク回線などの通信回線を介して該装置により生
成された合成データ７６、選択された商品の情報や、新
しく生成された人体形状データなどを格納する装置であ
ってもよい。これにより、利用者は合成データ７６、選
択された商品の情報をデータとして保持することができ
る。

【００５６】

【発明の効果】上記説明から明らかなように、本発明に
よれば利用者の体型に合わせて商品を購入することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】商品発注装置５００の機能ブロック図である。

【図２】合成部１２の詳細な機能ブロック図である。

【図３】商品発注装置５００のフローチャートである。

【図４】被服選択ステップＳ１２における表示画面の一
例である。

【図５】画像表示ステップＳ１６における表示画面の一
例である。

【図６】被服データの一例である。

【図７】商品データの一例である。

【図８】背景データの一例である。

【図９】人体形状データと被服形状データの対応部分を
示す。

【図１０】判定画像表示ステップＳ２６における表示画
面の一例である。

【図１１】アドバイスデータの一例である。

【符号の説明】

１０・・・人体形状データ入力部、１２・・・合成部、
１３・・・仮想試着部、１４・・・試着判定部、１６・
・・選択部、１８・・・コーディネート部、２０・・・
表示画面生成部、２２・・・ユーザインタフェイス、２
４・・・発注部、２６・・・被服データベース、２８・
・・アドバイスデータベース、３０・・・抽出部、３２
・・・商品データベース、３４・・・背景データベー
ス、３６・・・受注部、３８・・・データ入力部、４０
・・・位置調整部、４２・・・判定部、４４・・・変形
処理部、４６・・・試着画像生成部、４８・・・圧力画
像生成部、５００・・・商品発注装置

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】複数の商品の中から特定の商品を発注す
る装置であって、人体の形状を数値化して得られる人体形状データを入力
する人体形状データ入力部と、前記人体形状データと前記複数の商品の形状データとに
基づいて特定の前記商品を抽出する抽出部と、前記抽出部が抽出した特定の前記商品を発注する発注部
とを備えることを特徴とする商品発注装置。
【請求項２】前記商品は被服であって、前記抽出部は前記被服の形状を数値化した被服形状デー
タと、前記人体形状データに基づいて仮想的に前記被服
を前記人体に試着させる仮想試着部を有することを特徴
とする請求項１に記載の商品発注装置。
【請求項３】前記仮想試着部は、前記被服形状の所定
の位置を、当該位置に対応する前記人体形状における位
置に対応付ける位置調整部を有することを特徴とする請
求項２に記載の商品発注装置。
【請求項４】前記仮想試着部は、前記位置調整部によ
り対応付けられた前記被服形状の位置と前記人体形状の
位置との距離に基づいて、前記被服が前記人体に適切な
サイズか否かの適合度を算出する判定部を更に有するこ
とを特徴とする請求項３に記載の商品発注装置。
【請求項５】前記仮想試着部は前記適合度に基づいて
前記被服の形状データを変形する変形処理部と、前記変形処理部により変形された前記被服形状データと
前記人体形状データに基づいて試着画像を生成する試着
画像生成部とを更に有することを特徴とする請求項４に
記載の商品発注装置。
【請求項６】前記抽出部は、前記被服の選択に関する
アドバイスを格納するアドバイスデータベースと、前記適合度に基づいて前記アドバイスデータベースから
前記適合度に応じた前記アドバイスを選択する試着判定
部とを更に有する特徴とする請求項５に記載の商品発注
装置。
【請求項７】前記抽出部は前記被服の種類に基づい
て、前記被服の種類と異なる前記商品を選択するコーデ
ィネート部を更に有することを特徴とする請求項６に記
載の商品発注装置。
【請求項８】前記抽出部は、前記被服と関連付けられ
た商品の情報を格納する被服データベースを更に有し、前記コーディネート部は、前記被服データベースに格納
された前記被服と関連付けられた商品の情報に基づいて
前記被服の種類と異なる前記商品を選択することを特徴
とする請求項７に記載の商品発注装置。
【請求項９】前記抽出部は、前記人体形状データと、
前記被服形状データと、前記コーディネート部により選
択された前記商品とを合成して画像を生成する表示画像
生成部を更に有することを特徴とする請求項７または８
に記載の商品発注装置。
【請求項１０】前記判定部は、前記被服を前記人体形
状データとほぼ同一の形状の体型に着せた場合に、前記
体型に生じる圧力を前記距離に基づいて算出することを
特徴とする請求項４から９のいずれかに記載の商品発注
装置。
【請求項１１】ネットワークを介して端末装置から入
力された要求に基づいて、複数の商品の中から特定の商
品を発注する商品発注サーバであって、人体の形状を数値化して得られる人体形状データを特定
する情報を前記端末装置から受け取る人体形状データ入
力部と、前記人体形状データと前記複数の商品の形状データとに
基づいて特定の前記商品を抽出し、抽出した特定の前記
商品を前記端末装置に表示させる抽出部と、前記抽出部が抽出した特定の前記商品を発注することを
前記端末装置から指定された場合に、特定の前記商品を
発注する発注部とを備えることを特徴とする商品発注サ
ーバ。