JP2001146003A - インクジェット式記録装置 - Google Patents

インクジェット式記録装置

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JP2001146003A
JP2001146003A JP32846099A JP32846099A JP2001146003A JP 2001146003 A JP2001146003 A JP 2001146003A JP 32846099 A JP32846099 A JP 32846099A JP 32846099 A JP32846099 A JP 32846099A JP 2001146003 A JP2001146003 A JP 2001146003A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動信号の周期を短くし、記録速度の一層の
高速化を図る。 【解決手段】 圧力室の微振動状態を維持させる微振動
ホールド要素(P12)の少なくとも一部(P12a)
を印刷周期の初期に配置した駆動信号を発生し、印刷周
期の初期における微振動ホールド要素の発生期間中にラ
ッチ信号(LAT)や充電指令信号(NCHG)等の準
備信号を記録ヘッドに供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧力室内の圧力変
動によりノズル開口からインク滴を吐出させて画像等を
記録するインクジェット式記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット式プリンタやプロッタ等
のインクジェット式記録装置では、記録ヘッドを主走査
方向に沿って移動させ、記録紙等の印刷記録媒体を副走
査方向に沿って移動させ、これらの移動に連動して記録
ヘッドからインク滴を吐出させることで記録紙上に画像
や文字を記録する。このインクジェット式記録装置に用
いられる記録ヘッドは、インク滴を吐出させる複数のノ
ズル開口と、各ノズル開口毎に設けられた複数の圧力室
と、各圧力室に対応して形成されて圧力室内のインクに
圧力変動を生じさせる圧力発生素子とを備えている。そ
して、圧力発生素子に駆動パルスを印加すると、対応す
る圧力室内に圧力変動が生じてノズル開口からインク滴
が吐出される。
【0003】このインクジェット式記録装置には、画像
の高画質化と記録速度の向上とを両立させるため、異な
る大きさのドットを形成し得るインク滴を同一のノズル
開口から吐出させるようにしたものがある。この記録装
置では、例えば、1ドットを形成するための時間として
設定された一印刷周期内に、インク滴を吐出させるため
の駆動パルスを複数一連に含ませて駆動信号を構成し、
駆動パルスを選択的に圧力発生素子に供給することで記
録紙上に異なる大きさのドットを記録する。
【0004】また、上記の記録ヘッドは、ノズル開口で
インクが空気に曝されているので、時間の経過に伴って
インク溶媒(例えば、水)が徐々に蒸発する。そして、
インクの粘度が過度に上昇すると、吐出されたインク滴
が正規の方向からずれた方向に飛翔してしまう。このた
め、インクジェット式記録装置では、インク滴が吐出し
ない程度にメニスカス(ノズル開口にて露出したインク
の自由表面)を微振動させることでノズル開口付近のイ
ンクを攪拌し、インクの増粘を防止している。このよう
なインクの攪拌は記録動作に連動してなされ、1行の記
録期間中においても印字内微振動として行われる。例え
ば、一印刷周期内に、メニスカスの微振動を生じさせる
波形形状に設定された微振動パルスと上記の駆動パルス
とを一連に含ませて駆動信号を構成し、インク滴を吐出
しないノズル開口の圧力発生素子には微振動パルスを供
給する。
【0005】上記の駆動パルスや微振動パルスの選択
は、例えば、印字データに基づいてなされる。すなわ
ち、駆動信号を複数のパルス信号から構成し、印字デー
タに基づいて必要なパルス信号を選択的に圧力発生素子
に供給する。このため、圧力発生素子の作動制御に先立
って当該ドットの階調データをラッチ回路にラッチさせ
ている。
【0006】さらにまた、圧力発生素子として圧電振動
子を用いた記録ヘッドでは、この圧電振動子に対して長
時間に亘って駆動信号が供給されなかった場合、圧電振
動子の電荷が放電により減少し、圧電振動子の電位レベ
ルが下がってしまう。このため、一印刷周期の初期で充
電指令信号を記録ヘッドに供給して圧電振動子を充電
し、圧電振動子の電位レベルの過剰な低下を防止するよ
うにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種のイ
ンクジェット式記録装置では、記録速度の一層の向上が
求められており、1ドットを記録するために設定された
一印刷周期を短くする試みがなされている。
【0008】この場合、一印刷周期の全域に亘って上記
の駆動パルスや微振動パルスを配置することにより周期
を短くすることができるが、駆動パルスや微振動パルス
を全域に亘って配置してしまうと、上記の充電指令信号
や記録するドットのラッチ信号といった準備信号、つま
り、圧電振動子の作動制御に先立って記録ヘッドに供給
される信号の供給時間を確保することが困難となってし
まう。
【0009】本発明は、このような問題点を解消するた
めになされたものであり、駆動信号の周期を短くでき、
記録速度の一層の高速化が図れるインクジェット式記録
装置提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために提案されたものであり、請求項1に記載の
発明は、複数のノズル開口の各々に対応して設けられた
圧力発生素子及びノズル開口に連通する圧力室とを備え
た記録ヘッドと、インク滴を吐出させるべく圧力発生素
子を作動させる駆動パルス及びインク滴を吐出させない
程度に圧力発生素子を作動させる微振動パルスを含んだ
一連の駆動信号を発生する駆動信号発生手段とを有し、
駆動パルスを圧力発生素子に印加することで圧力室に圧
力変動を生じさせ、この圧力変動によりノズル開口から
インク滴を吐出させるインクジェット式記録装置におい
て、印刷周期内における圧力発生素子の作動制御に先立
って準備信号を記録ヘッドに供給する準備信号供給手段
を設け、前記微振動パルスを、圧力室を定常状態から微
振動状態に変化させる微振動変化要素と、微振動変化要
素に続いて印加されて圧力室の微振動状態を維持させる
微振動ホールド要素と、微振動ホールド要素に続いて印
加されて圧力室を微振動状態から定常状態に復帰させる
微振動復帰要素とを含ませて構成し、前記駆動信号発生
手段は、微振動ホールド要素の少なくとも一部を印刷周
期の初期に配置した駆動信号を発生し、前記準備信号供
給手段は、印刷周期初期における微振動ホールド要素の
発生期間中に上記準備信号を記録ヘッドに供給すること
を特徴とするインクジェット式記録装置である。
【0011】請求項2に記載の発明は、前記微振動パル
スを微振動ホールド要素の途中で前後に二分割し、駆動
信号発生手段は、微振動変化要素と微振動ホールド要素
の前側部分とを含む第1微振動波形を一印刷周期におけ
る最後に配置すると共に、微振動ホールド要素の後側部
分と微振動復帰要素とを含む第2微振動波形を一印刷周
期における最初に配置した駆動信号を発生し、先の印刷
周期における第1微振動波形と後の印刷周期における第
2微振動波形を連続して圧力発生素子に印加することに
より、圧力発生素子に微振動パルスを印加するように構
成したことを特徴とする請求項1に記載のインクジェッ
ト式記録装置である。
【0012】請求項3に記載の発明は、前記準備信号
を、ドット毎の階調データを取得させるためのラッチ信
号としたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載
のインクジェット式記録装置である。
【0013】請求項4に記載の発明は、前記圧力発生素
子を圧電振動子によって構成し、前記準備信号を、放電
に伴う圧電振動子の電位レベルの低下を防止するための
充電指令信号としたことを特徴とする請求項1から請求
項3の何れかに記載のインクジェット式記録装置であ
る。
【0014】請求項5に記載の発明は、前記駆動パルス
を印刷周期内に複数配置したことを特徴とする請求項1
から請求項4の何れかに記載のインクジェット式記録装
置である。
【0015】請求項6に記載の発明は、各駆動パルスの
波形形状を同一にしたことを特徴とする請求項5に記載
のインクジェット式記録装置である。
【0016】請求項7に記載の発明は、温度検出手段が
検出したインク温度情報に基づいて、微振動パルスの波
形形状を最適化する波形最適化手段を設けたことを特徴
とする請求項1から請求項6の何れかに記載のインクジ
ェット式記録装置である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態について詳細に説明する。図1は、代表的なイ
ンクジェット式記録装置であるインクジェット式プリン
タの機能ブロック図である。
【0018】例示したインクジェット式プリンタは、プ
リンタコントローラ1とプリントエンジン2とから構成
されている。
【0019】プリンタコントローラ1は、図示しないホ
ストコンピュータ等からの印刷データ等を受信するイン
ターフェース(以下、外部I/Fという)3と、各種デ
ータの記憶等を行うRAM4と、各種データ処理のため
のルーチン等を記憶したROM5と、CPU等からなる
制御部6と、発振回路7と、記録ヘッド8に印加するた
めの駆動信号(COM)を発生する駆動信号発生回路9
と、階調データや駆動信号等をプリントエンジン2に送
信するためのインターフェース(以下、内部I/Fとい
う)10とを備えている。
【0020】外部I/F3は、例えばキャラクタコー
ド、グラフィック関数、イメージデータのいずれか1つ
のデータ又は複数のデータからなる印刷データをホスト
コンピュータ等から受信する。また、外部I/F3から
は、ホストコンピュータに対してビジー信号(BUS
Y)やアクノレッジ信号(ACK)等を出力することが
できる。
【0021】RAM4は、受信バッファ、中間バッフ
ァ、出力バッファ及びワークメモリ(図示せず)等とし
て利用されるものである。受信バッファには、外部I/
F3が受信したホストコンピュータからの印刷データが
一時的に記憶される。中間バッファには、制御部6によ
って中間コードに変換された中間コードデータが記憶さ
れる。出力バッファには、ドット毎の階調データ(ドッ
トパターンデータ)が展開される。
【0022】ROM5は、制御部6によって実行される
各種制御ルーチンとフォントデータ、グラフィック関
数、及び、各種手続き等を記憶している。
【0023】制御部6は、受信バッファ内の印刷データ
を読み出して中間コードデータに変換し、この中間コー
ドデータを中間バッファに記憶する。また、制御部6
は、中間バッファから読み出した中間コードデータを解
析し、ROM5内のフォントデータ及びグラフィック関
数等を参照して中間コードデータをドット毎の階調デー
タ(ドットパターンデータ)に展開する。本実施形態に
おける階調データは、2ビットデータで構成してある。
【0024】この展開された階調データは出力バッファ
に記憶されて、記録ヘッド8の1行分に相当する階調デ
ータが得られると、この1行分の階調データは、内部I
/F10を介して記録ヘッド8にシリアル伝送される。
出力バッファから1行分の階調データが出力されると、
中間バッファの内容が消去されて、次の中間コードに対
する変換処理が行われる。
【0025】また、制御部6は、本願発明の準備信号供
給手段としても機能し、一印刷周期内における圧電振動
子13の作動制御に先立って準備信号を記録ヘッド8に
供給する。詳しくは、制御部6は、シフトレジスタ14
にセットされた階調データをラッチ回路15にラッチさ
せるためのラッチ信号(LAT)と、圧電振動子13の
電位レベルの過剰な低下を防止するための充電指令信号
(NCHG)とを発生し、記録ヘッド8に供給する。さ
らに、制御部6は、タイミング信号発生手段の一部を構
成し、上記のラッチ信号やチャンネル信号(CH)を、
駆動信号を構成する各パルスの供給開始タイミングで発
生する。
【0026】駆動信号発生回路9は、本願発明における
駆動信号発生手段として機能し、駆動パルスや微振動パ
ルスを構成する複数のパルス信号を一連に接続した駆動
信号を発生する。なお、この駆動信号については、後で
詳しく説明する。
【0027】プリントエンジン2は、紙送り機構17
と、キャリッジ機構18と、記録ヘッド8とを備えてい
る。
【0028】紙送り機構17は、紙送りモータ及び紙送
りローラ等からなり、記録紙等の印刷記録媒体を副走査
方向に順次送りだすものである。
【0029】キャリッジ機構18は、記録ヘッド8を搭
載するキャリッジと、このキャリッジを、タイミングベ
ルト等を介して走行させるパルスモータ等からなり、記
録ヘッド8を主走査方向に沿って移動させるものであ
る。
【0030】記録ヘッド8は、例えば、図2に示すよう
に、流路ユニット21とアクチュエータユニット22と
から概略構成される。
【0031】流路ユニット21は、インク供給口23と
なる通孔及び第1ノズル連通孔24となる通孔を開設し
たインク供給口形成基板25と、インク室26を形成す
る通孔及び第2ノズル連通孔27となる通孔を開設した
インク室形成基板28と、複数(例えば、64個)のノ
ズル開口29…を副走査方向に沿って開設したノズルプ
レート30等から構成してある。そして、インク室形成
基板28の前面側(図では下側)にノズルプレート30
を、裏面側(図では上側)にインク供給口形成基板25
をそれぞれ配置して、インク室形成基板28とノズルプ
レート30との間、及び、インク室形成基板28とイン
ク供給口形成基板25との間に接着層31を挟み、これ
らのインク供給口形成基板25、インク室形成基板28
及びノズルプレート30を一体化してある。
【0032】アクチュエータユニット22は、弾性板と
して機能する第1の蓋部材34と、圧力室35となる通
孔を開設したスペーサ部材36と、供給側連通孔37を
形成するための通孔及び第1ノズル連通孔24を形成す
るための通孔を開設した第2の蓋部材38と、本願発明
の圧力発生素子の一種である圧電振動子13等から構成
してある。そして、スペーサ部材36の裏面に第1の蓋
部材34を、前面に第2の蓋部材38をそれぞれ配置し
て第1の蓋部材34と第2の蓋部材38とでスペーサ部
材36を挟んで一体化してある。
【0033】圧電振動子13は、第1の蓋部材34の裏
面側に形成されている。例示した圧電振動子13は、た
わみ振動モードの圧電振動子13であり、充電により収
縮して容積を少なくするように圧力室35を変形させ、
放電により伸長して容積を増すように圧力室35を変形
させる。そして、この圧電振動子13は、第1の蓋部材
34の裏面に形成された共通電極39と、この共通電極
39の裏面に積層させて形成された圧電体層40と、各
圧電体層40の裏面に形成された駆動電極41とから構
成される。この圧電振動子13は、ノズル開口29に対
応して複数(例えば64個)形成されている。
【0034】このような構成を有する記録ヘッド8で
は、インク室26から圧力室35を通ってノズル開口2
9に至る一連のインク流路がノズル開口29毎に形成さ
れる。そして、圧電振動子13を充電したり放電したり
することで対応する圧力室35が収縮或いは膨張し、圧
力室35内のインクには圧力変動が生じる。この圧力室
35内におけるインク圧力を制御することで、ノズル開
口29からインク滴を吐出させたり、或いは、メニスカ
スを微振動させたりすることができる。
【0035】簡単に説明すると、圧電振動子13を充電
すると圧電振動子13は縮んで第1の蓋部材34が変形
し、この第1の蓋部材34の変形に伴って圧力室35が
収縮する。一方、充電された圧電振動子13を放電する
と、圧電振動子13が伸長して第1の蓋部材34が戻り
方向に変形し、圧力室35を膨張させる。そして、駆動
信号中の駆動パルス(後述)が印加されると、定常状態
にある圧力室35が一旦膨張された後に急激に収縮され
るため、圧力室35内におけるインク圧力が急激に上昇
し、ノズル開口29からインク滴が吐出される。また、
駆動信号中の微振動パルスが印加されると、インク滴が
吐出されない程度に圧力室35が膨張・収縮されて、メ
ニスカスがインク吐出方向、あるいはインク引き込み方
向に僅かに移動して微振動し、ノズル開口29付近のイ
ンクが攪拌されて、インクの増粘が防止される。
【0036】次に、図1及び図3を参照して記録ヘッド
8の電気的構成について説明する。なお、図3では、図
1に記載されている制御ロジック49やレベルシフタ5
0を省略している。
【0037】この記録ヘッド8は、第1シフトレジスタ
44及び第2シフトレジスタ45からなるシフトレジス
タ14と、第1ラッチ回路46及び第2ラッチ回路47
からなるラッチ回路15と、デコーダ48と、制御ロジ
ック49と、レベルシフタ50と、第1スイッチ回路5
1及び第2スイッチ回路52からなるスイッチ回路53
と、オア(OR)ゲート54と、圧電振動子13とを備
えている。
【0038】そして、シフトレジスタ14、ラッチ回路
15、デコーダ48、スイッチ回路53、及び、圧電振
動子13は、それぞれ記録ヘッド8の各ノズル開口29
…に対応して複数設けられる。例えば、図3に示すよう
に、第1シフトレジスタ素子44A〜44Nと、第2シ
フトレジスタ素子45A〜45N、第1ラッチ素子46
A〜46Nと、第2ラッチ素子47A〜47Nと、デコ
ーダ素子48A〜48Nと、第1スイッチ素子51A〜
51Nと、第2スイッチ素子52A〜52Nと、オアゲ
ート54A〜54Nと、圧電振動子13A〜13Nとか
ら構成される。
【0039】そして、この記録ヘッド8は、プリンタコ
ントローラ1からの階調データ(SI)に基づいてイン
ク滴を吐出したり、メニスカスを微振動させたりする。
【0040】即ち、プリンタコントローラ1からの階調
データ(SI)は、発振回路7からのクロック信号(C
K)に同期して、内部I/F10から第1シフトレジス
タ44及び第2シフトレジスタ45にシリアル伝送され
る。プリンタコントローラ1からの階調データは、例え
ば、(10)、(01)等の2ビットデータであり、各
ドット毎、即ち、各ノズル開口29毎に設定される。そ
して、全てのノズル開口29…に関する下位ビット(ビ
ット0)のデータが第1シフトレジスタ素子44A〜4
4Nに入力され、全てのノズル開口29…に関する上位
ビット(ビット1)のデータが第2シフトレジスタ素子
45A〜45Nに入力される。
【0041】第1シフトレジスタ44には第1ラッチ回
路46が電気的に接続され、第2シフトレジスタ45に
は第2ラッチ回路47が電気的に接続されている。そし
て、プリンタコントローラ1からのラッチ信号(LA
T)がラッチ回路15に入力されると、第1ラッチ回路
46は階調データの下位ビットのデータをラッチし、第
2ラッチ回路47は階調データの上位ビットをラッチす
る。即ち、各シフトレジスタ素子44A〜44N,45
A〜45Nに入力された階調データは、各ラッチ素子4
6A〜46N,47A〜47Nにラッチされる。
【0042】ここで、上記のラッチ信号は、階調データ
(ドットパターンデータ)をラッチ回路15にラッチさ
せるために圧電振動子13の作動制御に先立って供給さ
れる信号であり、本願発明における準備信号の一種であ
る。また、上記の動作を行う第1シフトレジスタ44及
び第1ラッチ回路46と、第2シフトレジスタ45及び
第2ラッチ回路47の組は、それぞれが記憶回路を構成
し、デコーダ48に入力される前の階調データを一時記
憶する。
【0043】各ラッチ回路15でラッチされた階調デー
タは、デコーダ48、詳しくは、デコーダ素子48A〜
48Nに入力される。このデコーダ48は、2ビットの
階調データを翻訳して5ビットの印字データを生成す
る。そして、このデコーダ48は、印字データ生成手段
として機能し、階調データから印字データを生成する。
【0044】この印字データの各ビットは、図4に示す
駆動信号(COM)の第1パルス61〜第5パルス65
に対応しており、各パルス信号を選択するためのパルス
選択情報である。また、デコーダ48には、制御ロジッ
ク49からのタイミング信号も入力されている。この制
御ロジック49は、制御部6と共にタイミング信号発生
手段として機能しており、ラッチ信号(LAT)やチャ
ンネル信号(CH)に基づいてタイミング信号を発生す
る。つまり、ラッチ信号やチャンネル信号を受信する毎
にタイミング信号をデコーダ48に出力する。
【0045】デコーダ48によって翻訳された5ビット
の印字データは、制御ロジック49からのタイミング信
号によって規定されるタイミングで上位ビット側から順
次レベルシフタ50に入力される。このレベルシフタ5
0は、電圧増幅器として機能し、印字データが「1」の
場合には、スイッチ回路53を駆動できる電圧、例えば
数十ボルト程度の電圧に昇圧された電気信号を出力す
る。なお、印字データが「0」の場合には、昇圧された
電気信号の出力は行わない。レベルシフタ50で昇圧さ
れた「1」の印字データは、スイッチ手段として機能す
る第1スイッチ回路51に供給される。この第1スイッ
チ回路51の入力側には、駆動信号発生回路9からの駆
動信号(COM)が印加されており、第1スイッチ回路
51の出力側にはオアゲート54を介して圧電振動子1
3が接続されている。
【0046】この印字データは、第1スイッチ回路51
の作動を制御する。例えば、第1スイッチ回路51に加
わる印字データが「1」である期間中は、第1スイッチ
回路51が接続状態となって駆動信号が圧電振動子13
に印加され、この駆動信号に応じて圧電振動子13が変
形する。一方、第1スイッチ回路51に加わる印字デー
タが「0」の期間中は、レベルシフタ50からは第1ス
イッチ回路51を作動させるための電気信号が出力され
ないので、圧電振動子13へは駆動信号が印加されな
い。要するに、印字データ「1」が設定された第1パル
ス61〜第5パルス65が選択的に圧電振動子13に印
加される。
【0047】そして、以上の説明から分かるように、本
実施形態では、制御部6、シフトレジスタ14、ラッチ
回路15、デコーダ48、制御ロジック49、レベルシ
フタ50、及び、第1スイッチ回路51が、パルス供給
手段として機能しており、駆動信号を構成する各パルス
(第1パルス61〜第5パルス65)を適宜選択し、こ
の選択したパルスを圧電振動子13に供給する。
【0048】また、第2スイッチ回路52の入力側にも
駆動信号発生回路9からの駆動信号(COM)が印加さ
れており、第2スイッチ回路52の出力側にはオアゲー
ト54を介して圧電振動子13が接続されている。そし
て、プリンタコントローラ1の制御部6からの充電指令
信号(NCHG)が、図示しない電圧増幅器(例えば、
レベルシフタ等)によって第2スイッチ回路52を駆動
できる電圧、例えば数十ボルト程度の所定の電圧値まで
昇圧されて、第2スイッチ回路52に入力される。
【0049】この充電指令信号(NCHG)は、上記し
たように圧電振動子13を充電させるための制御信号、
つまり、放電等によって減少した圧電振動子13の電荷
を補わせるための制御信号であり、本願発明における準
備信号の一種である。例えば、印字データ「0」の状態
が長時間に亘って続くなどにより駆動信号が印加されな
い状態が長時間続いた場合には、圧電振動子13は少し
ずつ放電するため、振動子電位は時間の経過に伴って次
第に降下する。そして、電位が過度に低くなった状態の
圧電振動子13に対して駆動信号を印加すると、圧電振
動子13の電位と駆動信号の電位との差が大きいので圧
電振動子13の電位が急激に上昇してしまい、インク滴
の誤吐出や圧電振動子13の破壊を引き起こす虞があ
る。このため、充電指令信号を記録ヘッド8の第2スイ
ッチ回路52に供給することにより、圧電振動子13に
駆動信号を印加して圧電振動子13を駆動信号の電位レ
ベルまで充電するようにしている。
【0050】次に、駆動信号及び階調表現方法について
図4を参照して説明する。図4には、駆動信号の波形と
駆動信号を用いた階調表現の方法が示されている。
【0051】駆動信号発生回路9が発生する駆動信号
は、第1パルス61から第5パルス65までの各パルス
を一連に接続することで構成される。
【0052】ここで、第2パルス62、第3パルス63
及び第4パルス64は、インク滴を吐出させるために圧
電振動子13を作動させる駆動パルスである。これらの
各パルスは、何れも同一の波形形状をしており、基準電
位である中間電位Vmから最低電位VLまでインク滴を
吐出させない程度の一定勾配で電位を降下させる膨張要
素P1と、最低電位VLを所定時間保持する膨張ホール
ド要素P2と、最低電位VLから最大電位VPまで急勾
配で電位を上昇させる吐出要素P3と、最大電位VPを
所定時間保持する収縮ホールド要素P4と、最大電位V
Pから中間電位Vmまで電位を下降させる制振要素P5
とを含んで構成されている。
【0053】また、第2パルス62〜第4パルス64の
各パルスに関し、これらの各パルスは一定間隔で配置さ
れている。即ち、パルス同士の間隔が同じである。例え
ば、第2パルス62の膨張要素P1の始端から第3パル
ス63の膨張要素P1の始端までの時間と、第3パルス
63の膨張要素P1の始端から第4パルス64の膨張要
素P1の始端までの時間とを比較した場合に、これらの
時間が同じ時間となるように設定されている。そして、
このようなパルス信号(駆動パルス信号)を圧電振動子
13に印加すると、各パルスが印加される毎に所定量の
小インク滴がノズル開口29から吐出される。
【0054】また、第2パルス62よりも前に配置され
る第1パルス61と、第4パルス64よりも後に配置さ
れる第5パルス65は、インク滴を吐出しない程度に圧
電振動子13を作動させる微振動パルスを構成するパル
ス信号である。この微振動パルスは、圧電振動子13を
作動させてインク滴を吐出させない程度に圧力室35を
膨張・収縮し、メニスカスを微振動させることでノズル
開口29付近のインクを攪拌し、この部分におけるイン
ク粘度の過剰な増大を防止するために印加されるパルス
である。
【0055】この微振動パルスは、圧力室35の状態を
定常状態(例えば、中間電位Vmに対応する容積)から
微振動状態(例えば、微振動電位VPNに対応する容
積)まで比較的緩やかに変化させる第1微振動要素P1
1(本願発明の微振動変化要素)と、微振動状態を所定
時間に亘って保持する微振動ホールド要素P12と、微
振動ホールド要素P12によって微振動状態が維持され
た圧力室35を定常状態に復帰させる第2微振動要素P
13(本願発明の微振動復帰要素)とから構成される上
に凸の台形状のパルスである。
【0056】本実施形態では、微振動パルスを微振動ホ
ールド要素P12の途中で前後に二分割している。そし
て、第1微振動要素P11と微振動ホールド要素P12
の前側部分である第1微振動ホールド要素P12aとを
含む第5パルス65(本願発明の第1微振動波形)を一
印刷周期における最後に配置している。従って、一印刷
周期の終端部分には第1微振動ホールド要素P12aが
配置される。一方、微振動ホールド要素P12の後側部
分である第2微振動ホールド要素P12bと第2微振動
要素P13とを含む第1パルス61(本願発明の第2微
振動波形)を一印刷周期における最初に配置している。
従って、一印刷周期の先頭部分には第2微振動ホールド
要素P12bが配置される。
【0057】上記の第1パルス61の始端電位(第2微
振動ホールド要素P12bの電位)と第5パルス65の
終端電位(第1微振動ホールド要素P12aの電位)と
は同電位であり、第2微振動ホールド要素P12bの供
給時間は、圧電振動子13(圧力発生素子の一種)の作
動制御に先立って供給される準備信号、例えば、上記の
ラッチ信号(LAT)や充電指令信号(NCHG)を記
録ヘッド8に供給するために必要な時間以上の長さに設
定してある。
【0058】そして、印字内微振動を行わせる場合に
は、先の印刷周期における第5パルス65と、後の印刷
周期における第1パルス61とを連続的に圧電振動子1
3に印加する。言い換えれば、先の印刷周期における第
5パルス65(微振動パルスの前半部分)と、後の印刷
周期における第1パルス61(微振動パルスの後半部
分)とを連結して微振動パルスを構成し、この微振動パ
ルスを圧電振動子13に供給する。
【0059】次に、各パルスを選択して多階調の記録を
行う手順について図4〜図6に基づいて説明する。以下
の説明では、ドットを記録しないで(つまり、インク滴
の吐出を行わないで)メニスカスを微振動させる無ドッ
ト(階調値1)と、小インク滴を1回吐出させる小ドッ
ト(階調値2)と、小インク滴を2回吐出させる中ドッ
ト(階調値3)と、小インク滴を3回吐出させる大ドッ
ト(階調値4)の4パターンによって、階調表現を行う
場合について説明する。
【0060】この場合、階調値1を(00)、階調値2
を(01)、階調値3を(10)、階調値4を(11)
とすることで、各階調値を2ビットの階調データで表す
ことができる。
【0061】そして、階調値1の場合、つまり、メニス
カスを微振動させる場合には、第1パルス61と第5パ
ルス65とを順次圧電振動子13に印加する。即ち、階
調値1を示す階調データ(00)をデコーダ48によっ
て翻訳させ、5ビットの印字データ(10001)を生
成させる。そして、この印字データを構成する各ビット
のデータを、第1パルス61〜第5パルス65の発生タ
イミングに同期させて順次デコーダ48から出力させ
る。
【0062】この場合、まず、第1パルス61の供給開
始タイミングで制御部6(準備信号供給手段)はラッチ
信号(LAT)を発生して記録ヘッド8に供給する。こ
のラッチ信号に基づいてラッチ回路15はシフトレジス
タ14にセットされた階調データ(00)をラッチし、
デコーダ48はラッチされた階調データに基づいて印字
データ(10001)を生成する。また、このラッチ信
号を受信した制御ロジック49は一印刷周期における1
番目のタイミング信号をデコーダ48に供給する。制御
ロジック49からの1番目のタイミング信号を受信した
デコーダ48は、印字データの最上位ビットである印字
データ(1)を出力し、この印字データ(1)に基づい
て第1スイッチ回路51は接続状態になる。これによ
り、第1パルス61の供給が開始される。
【0063】次に、制御部6(準備信号供給手段)は、
第1パルス61の第2微振動ホールド要素P12bが発
生されている間に充電指令信号(NCHG)を発生し、
記録ヘッド8に供給する。この充電指令信号により、全
ての第2スイッチ回路52が充電指令信号の供給期間に
亘って接続状態になり、記録ヘッド8における全ての圧
電振動子13に駆動信号が印加される。従って、この充
電指令信号により、階調データが与えられていない圧電
振動子13、例えば、モノクロ記録時におけるカラー記
録用の圧電振動子13など記録動作に関与していない圧
電振動子13が、第2微振動ホールド要素P12bの電
位レベルVPNまで充電される。
【0064】第2パルス62の供給開始タイミングが到
来すると、制御部6はチャンネル信号(CH)を発生し
て記録ヘッド8に供給する。このチャンネル信号に基づ
いて制御ロジック49は一印刷周期における2番目のタ
イミング信号をデコーダ48に供給する。制御ロジック
49からの2番目のタイミング信号を受信したデコーダ
48は、印字データにおける上位から2ビット目の印字
データ(0)を出力し、この印字データ(0)に基づい
て第1スイッチ回路51は非接続状態に切り替わる。こ
れにより、駆動信号の圧電振動子13への印加が停止さ
れて圧電振動子13の電位レベルは、第1パルス61の
終端電位である中間電位Vmを保持する。
【0065】第3パルス63の供給開始タイミングが到
来すると、制御部6はチャンネル信号(CH)を発生し
て記録ヘッド8に供給し、制御ロジック49は3番目の
タイミング信号をデコーダ48に供給する。そして、デ
コーダ48は上位から3ビット目の印字データ(0)を
出力し、第1スイッチ回路51は非接続状態を維持す
る。従って、駆動信号の圧電振動子13への印加が停止
されたままとなり、圧電振動子13の電位レベルは、第
1パルス61の終端電位である中間電位Vmを保持す
る。
【0066】第4パルス64の供給開始タイミングが到
来すると、制御部6はチャンネル信号(CH)を発生し
て記録ヘッド8に供給し、制御ロジック49は4番目の
タイミング信号をデコーダ48に供給する。そして、デ
コーダ48は上位から4ビット目の印字データ(0)を
出力し、第1スイッチ回路51は非接続状態を維持す
る。従って、駆動信号の圧電振動子13への印加が停止
されたままとなり、圧電振動子13の電位レベルは、第
1パルス61の終端電位である中間電位Vmをさらに保
持する。
【0067】第5パルス65の供給開始タイミングが到
来すると、制御部6はチャンネル信号(CH)を発生し
て記録ヘッド8に供給する。そして、制御ロジック49
は5番目のタイミング信号をデコーダ48に供給する。
これにより、デコーダ48は最下位ビットの印字データ
(1)を出力するので、第1スイッチ回路51は接続状
態に切り替わり、駆動信号の圧電振動子13への印加が
再開される。つまり、圧電振動子13に第5パルス65
が印加される。
【0068】このように、階調値1(階調データ00)
の場合には、駆動信号の中から第1パルス61と第5パ
ルス65とが選択的に圧電振動子13に印加される。そ
して、先の印刷周期の第5パルス65と後の印刷周期の
第1パルス61とが連続的に圧電振動子13に印加され
ることで微振動パルスが圧電振動子13に印加され、こ
の微振動パルスによってメニスカスが微振動し、ノズル
開口29付近のインクが撹拌される。
【0069】また、階調値2の場合、つまり、小ドット
の記録を行う場合には、第1パルス61と第3パルス6
3(2番目の駆動パルス)と第5パルス65とを順次圧
電振動子13に印加する。即ち、階調値2を示す階調デ
ータ(01)をデコーダ48によって翻訳させ、5ビッ
トの印字データ(10101)を生成させる。そして、
この印字データの各ビットのデータを、第1パルス61
〜第5パルス65の発生タイミングに同期させて順次デ
コーダ48から出力させる。
【0070】この場合、第1パルス61の供給開始タイ
ミングで制御部6はラッチ信号(LAT)を記録ヘッド
8に供給し、ラッチ回路15は階調データ(00)をラ
ッチし、デコーダ48はラッチされた階調データに基づ
いて印字データ(10101)を生成する。また、制御
ロジック49はラッチ信号の受信により1番目のタイミ
ング信号をデコーダ48に供給し、デコーダ48は1番
目のタイミング信号の受信によって最上位ビットの印字
データ(1)を出力する。この印字データ(1)に基づ
いて第1スイッチ回路51は接続状態になり、第1パル
ス61の供給が開始される。
【0071】第2微振動ホールド要素P12bが供給さ
れている間に制御部6は、充電指令信号(NCHG)を
発生し、この充電指令信号によって階調データが与えら
れていない圧電振動子13が微振動電位VPNとなる。
【0072】そして、この階調値2では、第2パルス6
2の供給開始タイミングでデコーダ48が出力する印字
データが(0)となって第2パルス62は圧電振動子1
3に印加されず、第3パルス63の供給開始タイミング
で印字データが(1)となって第3パルス63が圧電振
動子13に印加され、第4パルス64の供給開始タイミ
ングで印字データが(0)となって第4パルス64は圧
電振動子13に印加されず、第5パルス65の供給開始
タイミングでデコーダ48が出力する印字データが
(1)となって第5パルス65が圧電振動子13に印加
される。
【0073】これにより、駆動信号の中から第1パルス
61、第3パルス63、及び、第5パルス65が選択的
に圧電振動子13に印加されて、第3パルス63に対応
する小インク滴が吐出されて、記録紙上に小ドットが形
成される。なお、このとき、第1パルス61と第5パル
ス65も印加されるが、インク滴の吐出には寄与しな
い。
【0074】同様に、階調値3の場合、つまり、中ドッ
トの記録を行う場合には、例えば、第1パルス61、第
2パルス62(1番目の駆動パルス)、第4パルス64
(3番目の駆動パルス)、及び、第5パルス65を圧電
振動子13に印加する。即ち、階調値3を示す階調デー
タ(10)をデコーダ48によって翻訳させ、5ビット
の印字データ(11011)を生成させる。そして、こ
の印字データの各ビットを、第1パルス61〜第5パル
ス65の発生タイミングに同期させて順次デコーダ48
から出力させる。これにより、駆動信号の中から第1パ
ルス61、第2パルス62、第4パルス64、及び、第
5パルス65が選択的に圧電振動子13に印加されて、
第2パルス62と第4パルス64とに対応して小インク
滴が2回吐出し、記録紙上に中ドットが形成される。
【0075】同様に、階調値4の場合、つまり、大ドッ
トの記録を行う場合には、例えば、第1パルス61から
第5パルス65までの全てのパルスを圧電振動子13に
印加する。即ち、階調値4を示す階調データ(11)を
デコーダ48によって翻訳させて5ビットの印字データ
(11111)を生成させる。そして、この印字データ
の各ビットを、第1パルス61〜第5パルス65の発生
タイミングに同期させて順次デコーダ48から出力させ
る。これにより、駆動信号を構成する全パルス(第1パ
ルス61〜第5パルス65)が圧電振動子13に印加さ
れ、第2パルス62と第3パルス63と第4パルス64
とに対応して小インク滴が3回吐出されて記録紙上に大
ドットが形成される。
【0076】このように、本実施形態では、一印刷周期
の初期に微振動ホールド要素P12の一部を構成する一
定電位の第2微振動ホールド要素P12bを配置してい
る。そして、この第2微振動ホールド要素P12bは、
圧電振動子13を変形(すなわち作動)させない波形要
素であるので、駆動信号発生回路9が第2微振動ホール
ド要素P12bを発生している期間を、準備信号供給手
段としての制御部6からの準備信号(ラッチ信号や充電
指令信号)の発生期間、つまり準備信号を記録ヘッド8
へ供給するための期間として使用することができる。こ
れにより、一印刷周期の全域に亘って駆動パルスや微振
動パルスを配置しても、準備信号供給用の時間を確保す
ることができる。従って、一印刷周期を短くすることが
でき、ひいては、記録速度の一層の高速化を図ることが
できる。
【0077】なお、以上の実施形態では、微振動パルス
として、圧力室35を定常状態から収縮させ、この収縮
状態を所定時間保持した後、膨張させて定常状態にさせ
るものについて説明したが、微振動パルスはこれに限ら
ない。例えば、圧力室35を定常状態から膨張させ、こ
の膨張状態を所定時間保持した後、収縮させて定常状態
にさせる微振動パルスであってもよい。この場合も微振
動パルスは、インク滴を吐出させない程度の微振動を与
えるものであるから、当該微振動パルスの微振動電位
は、駆動パルスにおける最低電位VLよりも少し高い電
位に設定される。
【0078】また、微振動ホールド要素P12に関し、
この微振動ホールド要素P12を途中で2分割し、後半
部分の第2微振動ホールド要素P12bを一印刷周期の
先頭に配置した駆動信号を例示したが、微振動ホールド
要素P12を分割せずに一印刷周期の先頭に配置するよ
うに構成してもよい。
【0079】また、準備信号に関し、ラッチ信号(LA
T)と充電指令信号(NCHG)とを例示したが、準備
信号もこれらの信号に限定されるものではない。この準
備信号は、一印刷周期における圧電振動子13(圧力発
生素子)の作動制御に先立って供給される信号であれば
よい。
【0080】なお、上述した本発明の要旨の範囲内で種
々の追加、変更等が可能である。例えば、記録ヘッド8
に温度センサ71及びA/D(アナログ・デジタル)変
換器72等によって構成した温度検出手段を設けてイン
ク温度や環境温度を検出し、この検出温度に基づいて微
振動パルスの波形形状を最適化するさせるようにしても
よい。即ち、この種の記録ヘッド8に用いられるインク
は、一般的に、温度が高くなると粘度が減少し、温度が
低くなると粘度が増大するという特性を有している。
【0081】そこで、制御部6(波形最適化手段)は、
駆動信号発生回路9に補正信号を出力し、検出温度に最
適な波形形状の微振動パルスを発生させるようにする。
例えば、検出温度が基準温度(例えば常温)よりも低い
場合には、中間電位Vmと微振動電位VPNの電位差を
大きくするなどしてメニスカスを積極的に振動させる。
一方、検出温度が基準温度よりも高い場合には中間電位
Vmと微振動電位VPNの電位差を小さくするなどして
圧電振動子13の変形量を少なくし、メニスカスの振動
を抑え気味にする。その結果、インクの粘度に対して最
適な微振動を与えることができる。
【0082】また、上記の実施形態では、デコーダ48
によって階調データを印字データに翻訳するようにした
ものを例示したが、これに限定されるものではない。例
えば、出力バッファに展開するドットパターンデータを
上記の印字データと同じ内容のデータとし、このドット
パターンデータをシフトレジスタ14にセットする構成
としてもよい。この場合、各パルスの供給開始タイミン
グ毎にラッチ信号を発生させ、ラッチ回路15でラッチ
したデータに基づいて第1スイッチ回路51をオンオフ
制御する。
【0083】また、上記の実施形態では、一印刷周期内
に3つの駆動パルスを配置した駆動信号を例示したが、
駆動パルスの数は3つに限定されるものではない。例え
ば、2つや5つなど複数の駆動パルスを配置した駆動信
号であってもよいし、1つの駆動パルスを配置した駆動
信号であってもよい。
【0084】また、圧力発生素子として、いわゆるたわ
み振動モードの圧電振動子13を使用したが、これに代
えて縦振動モードの圧電振動子を使用してもよい。な
お、この縦振動モードの圧電振動子は、充電すると圧力
室35を膨張させる方向に収縮し、放電すると圧力室3
5を収縮させる方向に伸長する振動子である。また、圧
力室35の容積を変化させる圧力発生素子は、圧電振動
子13に限定されるものではなく、圧電振動子13と同
様な変形特性を有する素子であればよい。すなわち、電
位に応じて作動状態が変化し、駆動信号の印加が停止さ
れた際には、最後に印加された駆動信号の電位を保持す
る素子であれば圧力発生素子として用いることができ
る。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
の効果を発揮する。すなわち、駆動信号発生手段は、圧
力室の微振動状態を維持させる微振動ホールド要素の少
なくとも一部を印刷周期の初期に配置した駆動信号を発
生し、準備信号供給手段は、印刷周期の初期における微
振動ホールド要素の発生期間中に上記準備信号を記録ヘ
ッドに供給するので、印刷周期の初期の微振動ホールド
要素を発生している期間は、駆動信号によって圧力発生
素子は作動されず、この微振動ホールド要素の発生期間
を準備信号発生手段からの準備信号を供給するための期
間として使用することができる。これにより、印刷周期
の全域に亘って駆動パルスや微振動パルスを配置しても
準備信号供給用の時間を確保することができる。従っ
て、印刷周期を短くすることができ、ひいては、記録速
度の一層の高速化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェット式プリンタの全体構成を示す構
成説明図である。
【図2】記録ヘッドの機械的構造を示す構成説明図であ
る。
【図3】記録ヘッド駆動回路の要部を示す回路図であ
る。
【図4】駆動信号と階調値等との関係を示す説明図であ
る。
【図5】駆動信号の各駆動パルスと階調データの転送タ
イミング等との関係を示すタイムチャートである。
【図6】駆動パルスの選択パターンを示すタイムチャー
トである。
【符号の説明】
1 プリンタコントローラ 2 プリントエンジン 3 外部インターフェース 4 RAM 5 ROM 6 制御部 7 発振回路 8 記録ヘッド 9 駆動信号発生回路 10 内部I/F 13 圧電振動子 14 シフトレジスタ 15 ラッチ回路 17 紙送り機構 18 キャリッジ機構 21 流路ユニット 22 アクチュエータユニット 23 インク供給口 24 第1ノズル連通孔 25 インク供給口形成基板 26 インク室 27 第2ノズル連通孔 28 インク室形成基板 29 ノズル開口 30 ノズルプレート 31 接着層 34 第1の蓋部材 35 圧力室 36 スペーサ部材 37 供給側連通孔 38 第2の蓋部材 39 共通電極 40 圧電体層 41 駆動電極 44 第1シフトレジスタ 45 第2シフトレジスタ 46 第1ラッチ回路 47 第2ラッチ回路 48 デコーダ 49 制御ロジック 50 レベルシフタ 51 第1スイッチ回路 52 第2スイッチ回路 53 スイッチ回路 54 オアゲート 61 第1パルス 62 第2パルス 63 第3パルス 64 第4パルス 65 第5パルス 71 温度センサ 72 A/D変換器 P12 微振動ホールド要素 P12b 第2微振動ホールド要素

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のノズル開口の各々に対応して設け
    られた圧力発生素子及びノズル開口に連通する圧力室と
    を備えた記録ヘッドと、インク滴を吐出させるべく圧力
    発生素子を作動させる駆動パルス及びインク滴を吐出さ
    せない程度に圧力発生素子を作動させる微振動パルスを
    含んだ一連の駆動信号を発生する駆動信号発生手段とを
    有し、駆動パルスを圧力発生素子に印加することで圧力
    室に圧力変動を生じさせ、この圧力変動によりノズル開
    口からインク滴を吐出させるインクジェット式記録装置
    において、 印刷周期内における圧力発生素子の作動制御に先立って
    準備信号を記録ヘッドに供給する準備信号供給手段を設
    け、 前記微振動パルスを、圧力室を定常状態から微振動状態
    に変化させる微振動変化要素と、微振動変化要素に続い
    て印加されて圧力室の微振動状態を維持させる微振動ホ
    ールド要素と、微振動ホールド要素に続いて印加されて
    圧力室を微振動状態から定常状態に復帰させる微振動復
    帰要素とを含ませて構成し、 前記駆動信号発生手段は、微振動ホールド要素の少なく
    とも一部を印刷周期の初期に配置した駆動信号を発生
    し、 前記準備信号供給手段は、印刷周期初期における微振動
    ホールド要素の発生期間中に上記準備信号を記録ヘッド
    に供給することを特徴とするインクジェット式記録装
    置。
  2. 【請求項2】 前記微振動パルスを微振動ホールド要素
    の途中で前後に二分割し、 駆動信号発生手段は、微振動変化要素と微振動ホールド
    要素の前側部分とを含む第1微振動波形を一印刷周期に
    おける最後に配置すると共に、微振動ホールド要素の後
    側部分と微振動復帰要素とを含む第2微振動波形を一印
    刷周期における最初に配置した駆動信号を発生し、 先の印刷周期における第1微振動波形と後の印刷周期に
    おける第2微振動波形を連続して圧力発生素子に印加す
    ることにより、圧力発生素子に微振動パルスを印加する
    ように構成したことを特徴とする請求項1に記載のイン
    クジェット式記録装置。
  3. 【請求項3】 前記準備信号を、ドット毎の階調データ
    を取得させるためのラッチ信号としたことを特徴とする
    請求項1又は請求項2に記載のインクジェット式記録装
    置。
  4. 【請求項4】 前記圧力発生素子を圧電振動子によって
    構成し、 前記準備信号を、放電に伴う圧電振動子の電位レベルの
    低下を防止するための充電指令信号としたことを特徴と
    する請求項1から請求項3の何れかに記載のインクジェ
    ット式記録装置。
  5. 【請求項5】 前記駆動パルスを印刷周期内に複数配置
    したことを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに
    記載のインクジェット式記録装置。
  6. 【請求項6】 各駆動パルスの波形形状を同一にしたこ
    とを特徴とする請求項5に記載のインクジェット式記録
    装置。
  7. 【請求項7】 温度検出手段が検出したインク温度情報
    に基づいて、微振動パルスの波形形状を最適化する波形
    最適化手段を設けたことを特徴とする請求項1から請求
    項6の何れかに記載のインクジェット式記録装置。
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