JP2004001562A - インクジェット式記録装置 - Google Patents

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細野 聡
Kenji Okita
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Abstract

【課題】 インク滴の吐出を安定化する。
【解決手段】 駆動信号発生回路から発生させるミドルドットパルスPS3を、最低電位VLから第2最高電位VH2まで一定の勾配で電圧を上昇させる第3充電要素P9と、第2最高電位VH2を圧力室の固有振動周期で定められる所定時間に亘って保持する第4ホールド要素P10と、第2最高電位VH2から最低電位VLまで一定の勾配で電圧を下降させる第4放電要素P11とからなる台形状のパルス信号によって構成する。
【選択図】 図4

Description

 本発明は、インクジェット式記録ヘッドにより画像や文字等を記録媒体上に記録するインクジェット式記録装置に関する。
 プリンタやプロッタ等の記録装置には、インクジェット式の記録ヘッドが用いられたものがある。そして、この記録ヘッドには、圧力室内のインク圧力を変化させることでノズル開口からインク滴を吐出させるようにしたものがある。この記録ヘッドは、例えば、圧電振動子の変形により圧力室の容積を変化させ、インク圧力を変化させる。このため、圧電振動子に供給するパルス信号の波形形状を変えることで、インク圧力を制御することができ、所望のインク量や飛翔速度等が得られる。
 このパルス信号は、例えば、マイクロドットに対応するマイクロドットパルスと、ミドルドットに対応するミドルドットパルスである。このミドルドットパルスは、例えば、基準電位から膨張電位までインク滴を吐出させない程度の一定勾配で電位を上昇させる膨張要素と、膨張電位を極く短時間(1.0マイクロ秒程度)保持する膨張ホールド要素と、膨張電位から基準電位まで短時間で電位を下降させる吐出要素とから構成される(例えば、特許文献1参照。)。
 このミドルドットパルスが縦振動モードの圧電振動子に供給されると、膨張要素の供給に伴って圧力室が比較的ゆっくりと膨張して圧力室内が減圧される。そして、膨張ホールド要素が瞬間的に供給された後、吐出要素が供給されて圧力室が急激に収縮し、この収縮に伴って圧力室内のインク圧力が上昇してノズル開口からミドルドットに対応する所定量のインク滴が吐出される。
特開2000−280475号公報(第7頁,第7図)
 ところで、この種の記録装置では、インク滴の吐出を安定させることが求められている。
 しかしながら、従来のミドルドットパルスでは、膨張要素が供給された後、極く短時間で吐出要素が供給されることになり、駆動パルス供給直後におけるメニスカスの振動が大きくなってしまう。また、吐出要素の電位差(基準電位から膨張電位までの電位差)も比較的大きくなりがちであり、この点でも供給直後におけるメニスカスの振動が大きくなってしまう。このため、駆動パルスを連続的に供給するとインク滴の吐出が不安定になってしまう虞、例えば、インク滴の量や飛翔方向がばらついてしまう虞がある。
 本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、インク滴の吐出を安定化できるインクジェット式記録装置を提供することにある。
 本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであり、ノズル開口に連通した圧力室及びこの圧力室内のインク圧力を変化させる圧電振動子を有する記録ヘッドと、駆動パルスを含んだ一連の駆動信号を発生する駆動信号発生手段と、駆動信号から駆動パルスを選択して圧電振動子に供給可能なパルス供給手段とを備え、駆動パルスの供給により圧電振動子を作動させてノズル開口からインク滴を吐出させるようにしたインクジェット式記録装置において、
 前記駆動信号発生手段は、圧力室を膨張させる膨張要素、膨張要素による膨張状態を保持する膨張ホールド要素、及び膨張ホールド要素によって膨張状態が維持された圧力室を収縮してインク滴を吐出させる吐出要素を備えた第1駆動パルスを含む駆動信号を発生し、
 該第1駆動パルスにおける膨張ホールド要素の供給時間を圧力室内のインクの固有振動周期に揃え、前記膨張要素の供給時間を圧力室内のインクの固有振動周期に揃えたことを特徴とする。
 上記発明において、前記吐出要素の供給時間を圧電振動子の固有振動周期に揃えることが好ましい。
 上記発明において、膨張ホールド要素の供給時間を、圧力室内のインクの固有振動周期の80%〜120%の範囲内に設定することが好ましい。
 上記発明において、前記駆動信号発生手段は、一記録周期内に複数の駆動パルスを含んだ駆動信号を発生し、パルス供給手段は、ノズル開口から吐出させるインク滴の量に応じて、駆動パルスを選択的に供給する構成が好ましい。
 上記発明において、一記録周期内に含まれる複数の駆動パルスを、第1駆動パルスと、吐出されるインク滴の量が第1駆動パルスとは異なる他の駆動パルスとから構成することが好ましい。
 上記発明において、前記他の駆動パルスを、吐出されるインク滴の量が第1駆動パルスよりも少ない第2駆動パルスによって構成することが好ましい。
 上記発明において、前記他の駆動パルスは、第1駆動パルスよりも前に発生される構成が好ましい。
 上記発明において、一記録周期内に含まれる複数の駆動パルスを第1駆動パルスによって構成することが好ましい。
 上記構成の本発明によれば、次の効果を奏する。即ち、圧力室を膨張させる膨張要素、膨張要素による膨張状態を保持する膨張ホールド要素、及び膨張ホールド要素によって膨張状態が維持された圧力室を収縮してインク滴を吐出させる吐出要素を含んだ第1駆動パルスを含んだ駆動信号を駆動信号発生手段から発生させ、第1駆動パルスにおける膨張ホールド要素の供給時間を圧力室内のインクの固有振動周期に揃えたので、膨張ホールド要素の供給期間中においてはメニスカスが自由振動をしており、吐出要素の供給開始時点においてノズル開口がインクで満たされた状態になる。そして、この状態から圧力室の収縮が開始するので、いわゆる押し打ちに近い状態でインク滴の吐出が行え、ノズル開口に充填されたインクの分だけ、圧電振動子の駆動電圧を低くしても所要量のインク滴を吐出させることができる。これにより、圧力室に加える外力を少なくできるので、インク滴の吐出時におけるインク滴の量や飛翔方向の安定化が図れる。加えて、膨張要素の供給時間を、圧力室内のインクの固有振動周期に揃えたので、膨張要素の供給時において、圧電振動子の収縮を圧力室の膨張速度に同調させることができ、圧力室を効率良く膨張させることができる。これにより、メニスカスの無駄な振動を極力低く抑えることができる。
 また、吐出要素の供給時間を圧電振動子の固有振動周期に揃えた場合には、吐出要素の供給時において、撓み等の無駄な動きをさせずに圧電振動子を確実に伸長させることができる。これにより、膨張状態の圧力室を確実に収縮させることができる。
 以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。ここで、図1は、代表的なインクジェット式記録装置であるインクジェットプリンタ1(以下、単にプリンタ1と称する。)を示し、その構造を示す斜視図である。図2は、このプリンタ1の電気的構成を説明するブロック図である。図3は、記録ヘッド2の構造を説明する断面図である。
 図1に示すように、プリンタ1は、記録ヘッド2が取り付けられたキャリッジ3と、キャリッジ3を主走査方向に沿って往復移動させるヘッド走査機構と、印刷記録媒体の一種である記録紙4を紙送り方向(副走査方向)に送り出す紙送り機構とを備えている。ヘッド走査機構は、ハウジング5の左右方向に架設されたガイド部材6と、パルスモータ7と、パルスモータ7の回転軸に接続されてこのパルスモータ7によって回転駆動される駆動プーリー8と、遊転プーリー9と、駆動プーリー8と遊転プーリー9との間に掛け渡され、キャリッジ3に接続されたタイミングベルト10と、パルスモータ7の回転を制御するプリンタコントローラ11(図2参照)とから構成してある。紙送り機構は、紙送りモータ12、この紙送りモータ12によって回転駆動される紙送りローラ13及びプリンタコントローラ11から構成され、記録紙4を記録動作に連動させて順次送り出す。
 上記の記録ヘッド2は、図3に示すように、内部に収容空部20を形成した箱体状のケース21と、収容空部20内に固定された振動子ユニット22と、ケース21の先端面に接合された流路ユニット23から構成されている。振動子ユニット22は、櫛歯状の圧電振動子24を固定板25上に片持ち梁の状態で接合した構成である。この圧電振動子24の自由端部の先端は、圧力室26とは反対側の振動板表面に設けた島部27に接合している。流路ユニット23は、複数(本実施形態では96個)のノズル開口30…が列状に穿設されたノズルプレート31と、圧力室26や共通インク室32を形成した流路形成基板33と、圧力室26や共通インク室32の一方の開口を封止する振動板34とを備え、ノズルプレート31を流路形成基板33の一方の面側に配置し、振動板34をノズルプレート31とは反対側となる他方の面側に配置して接合することで構成されている。
 そして、圧力室26と共通インク室32との間は、インク供給口35により連通されている。従って、この流路ユニット23には、共通インク室32から圧力室26を経てノズル開口30に至る一連の個別インク流路が、ノズル開口30に対応した複数形成される。
 上記構成の記録ヘッド2において、圧電振動子24の自由端部を振動子長手方向に伸長させると、圧電振動子24の先端に接合された島部27がノズルプレート31側に押される。これにより、振動板34の島部周辺部分が変形して圧力室26が収縮し、圧力室26内のインクが加圧される。また、伸長状態の圧電振動子24を収縮させると、弾性によって振動板34が戻り変形して圧力室26が膨張し、圧力室26内が減圧される。このように、圧電振動子24の伸縮状態を制御することで圧力室26内のインク圧力が制御できる。このため、この記録ヘッド2では、圧力室26内のインク圧力を制御することでノズル開口30からインク滴を吐出させることができる。
 このような構成の記録ヘッド2においては、単位長さあたりのインクの質量を示すイナータンス、単位圧力あたりの容積変化を示すコンプライアンス、インクの内部損失を示すレジスタンス、圧電振動子24が発生する圧力、及び、圧電振動子24やインク等の体積速度等をパラメータにして定めた等価回路に基づき、圧力室26内のインクの固有振動周期Tcや圧電振動子24の固有振動周期Ta等を求めることができる。そして、本実施形態の記録ヘッド2では、インクの固有振動周期Tcが8.4マイクロ秒であり、圧電振動子24の固有振動周期Taが4.5マイクロ秒であった。
 そして、画像や文字等を記録紙4上に記録する場合には、キャリッジ3を主走査方向に往復移動させ、この移動に連動して記録ヘッド2のノズル開口30…からインク滴を吐出させる。また、この主走査に連動して、紙送りモータ12は紙送りローラ13を回転させて記録紙4を紙送り方向に移動させる。
 次に、例示したプリンタ1の電気的構成について説明する。図2に示すように、このプリンタ1は、プリンタコントローラ11とプリントエンジン40とを備えている。プリンタコントローラ11は、図示しないホストコンピュータ等からの印刷データ等を受信するインターフェース41(以下、外部I/F41と称する。)と、各種データの記憶等を行うRAM42と、各種データ処理のためのルーチン等を記憶したROM43と、CPU等からなる制御部44と、クロック信号(CK)を発生する発振回路45と、記録ヘッド2へ供給する駆動信号(COM)を発生する駆動信号発生回路46と、ドットパターンデータ及び駆動信号等をプリントエンジン40に送信するためのインターフェース47(以下、内部I/F47という)とを備えている。
 駆動信号発生回路46は、本発明における駆動信号発生手段の一種であり、複数のパルスを含んだ一連の駆動信号を発生する。例えば、図4に示すように、微振動パルスPS1、マイクロドットパルスPS2、ミドルドットパルスPS3、及び、制振パルスPS4を一記録周期T内に含んだ一連の駆動信号COMを発生する。なお、この駆動信号については、後で詳しく説明する。
 外部I/F41は、例えばキャラクタコード、グラフィック関数、イメージデータのいずれか1つのデータ又は複数のデータからなる印刷データをホストコンピュータ等から受信する。また、外部I/F41は、ホストコンピュータに対してビジー信号(BUSY)やアクノレッジ信号(ACK)等を出力する。
 RAM42は、受信バッファ、中間バッファ、出力バッファ及びワークメモリ(図示せず)等として利用されるものである。受信バッファには、外部I/F41が受信したホストコンピュータからの印刷データが一時的に記憶される。中間バッファには、制御部44によって中間コードに変換された中間コードデータが記憶される。出力バッファには、ドット毎の階調データ、つまりドットパターンデータが展開される。ROM43は、制御部44によって実行される各種制御ルーチン、フォントデータ及びグラフィック関数、各種手続き等を記憶している。
 制御部44は、受信バッファ内の印刷データを読み出して中間コードに変換し、この中間コードデータを中間バッファに記憶する。また、制御部44は、中間バッファから読み出した中間コードデータを解析し、ROM43内のフォントデータ及びグラフィック関数等を参照して中間コードデータをドット毎の階調データに展開する。この階調データ(SI)は、例えば2ビットのデータで構成される。
 この展開された階調データは出力バッファに記憶されて、記録ヘッド2の1行分に相当する階調データが得られると、この1行分の階調データは、内部I/F47を介して記録ヘッド2にシリアル伝送される。出力バッファから1行分の階調データが出力されると、中間バッファの内容が消去されて、次の中間コードに対する変換が行われる。また、制御部44は、タイミング信号発生手段の一部を構成し、内部I/F47を通じて記録ヘッド2にラッチ信号(LAT)やチャンネル信号(CH)を供給する。これらのラッチ信号やチャンネル信号は、駆動信号(COM)を構成する各パルスの供給開始タイミングを規定する。
 プリントエンジン40は、記録ヘッド2の電気駆動系と、パルスモータ7と、紙送りモータ12とを備えている。
 記録ヘッド2の電気駆動系は、第1シフトレジスタ51及び第2シフトレジスタ52からなるシフトレジスタ回路と、第1ラッチ回路53及び第2ラッチ回路54からなるラッチ回路と、デコーダ55と、制御ロジック56と、レベルシフタ57と、スイッチ回路58と、圧電振動子24とを備えている。各シフトレジスタ51,52、各ラッチ回路53,54、デコーダ55、スイッチ回路58、及び、圧電振動子24は、それぞれ記録ヘッド2の各ノズル開口30に対応して複数設けられる。
 そして、この記録ヘッド2は、プリンタコントローラ11からの階調データ(SI)に基づいてインク滴を吐出させる。即ち、プリンタコントローラ11からの階調データは、発振回路45からのクロック信号(CK)に同期して、内部I/F47から第1シフトレジスタ51及び第2シフトレジスタ52にシリアル伝送される。プリンタコントローラ11からの階調データは、例えば、(10)、(01)等の2ビットデータであり、各ドット毎、即ち、各ノズル開口30毎に設定される。そして、全てのノズル開口30に関する下位ビット(ビット0)のデータが第1シフトレジスタ51に入力され、全てのノズル開口30に関する上位ビット(ビット1)のデータが第2シフトレジスタ52に入力される。
 第1シフトレジスタ51には第1ラッチ回路53が電気的に接続され、第2シフトレジスタ52には第2ラッチ回路54が電気的に接続されている。そして、プリンタコントローラ11からのラッチ信号(LAT)が各ラッチ回路53,54に入力されると、第1ラッチ回路53は階調データの下位ビットのデータをラッチし、第2ラッチ回路54は階調データの上位ビットをラッチする。このような動作をする第1シフトレジスタ51及び第1ラッチ回路53と、第2シフトレジスタ52及び第2ラッチ回路54の組は、それぞれが記憶回路を構成し、デコーダ55に入力される前の階調データを一時記憶する。
 各ラッチ回路53,54でラッチされた階調データは、デコーダ55に入力される。このデコーダ55は、2ビットの階調データを翻訳して4ビットの印字データを生成する。そして、このデコーダ55、上記の制御部44、シフトレジスタ51,52、及び、ラッチ回路53,54は、印字データ生成手段として機能し、階調データから印字データを生成する。
 この印字データの各ビットは、図8に示すように、駆動信号の各パルスPS1〜PS4に対応しており、各パルスの選択情報として機能する。また、デコーダ55には、制御ロジック56からのタイミング信号も入力されている。この制御ロジック56は、制御部44と共にタイミング信号発生手段として機能しており、ラッチ信号及びチャンネル信号に同期してタイミング信号を発生する。
 デコーダ55によって翻訳された4ビットの印字データは、タイミング信号によって規定されるタイミングで上位ビット側から順次レベルシフタ57に入力される。このレベルシフタ57は、電圧増幅器として機能し、印字データが「1」の場合には、スイッチ回路58を駆動できる電圧、例えば数十ボルト程度の電圧に昇圧された電気信号を出力する。
 レベルシフタ57で昇圧された「1」の印字データは、スイッチ手段として機能するスイッチ回路58に供給される。このスイッチ回路58の入力側には、駆動信号発生回路46からの駆動信号が供給されており、スイッチ回路58の出力側には圧電振動子24が接続されている。印字データは、スイッチ回路58の作動を制御する。例えば、スイッチ回路58に加わる印字データが「1」である期間中は、駆動信号が圧電振動子24に供給され、この駆動信号に応じて圧電振動子24は変形する。一方、スイッチ回路58に加わる印字データが「0」の期間中は、レベルシフタ57からはスイッチ回路58を作動させる電気信号が出力されないので、圧電振動子24へは駆動信号が供給されない。要するに、印字データ「1」が設定されたパルスが選択的に圧電振動子24に供給される。
 そして、以上の説明から分かるように、本実施形態では、制御部44、シフトレジスタ51,52、ラッチ回路53,54、デコーダ55、制御ロジック56、レベルシフタ57、及び、スイッチ回路58が、本発明のパルス供給手段として機能しており、必要なパルスを駆動信号から選択し、この選択したパルスを圧電振動子24に供給する。
 次に、駆動信号発生回路46が発生する駆動信号(COM)ついて説明する。図4に示すように駆動信号は、微振動パルスPS1、マイクロドットパルスPS2、ミドルドットパルスPS3、及び、制振パルスPS4を一記録周期T内に含む一連の信号である。そして、駆動信号発生回路46は、微振動パルスPS1を記録周期Tにおける初期のタイミングで発生し、その後、マイクロドットパルスPS2、ミドルドットパルスPS3、制振パルスPS4の順で発生する。
 ここで、微振動パルスPS1は、ノズル開口30付近のインクを攪拌するためのパルス信号であり、マイクロドットパルスPS2は、マイクロドットに対応する極く少量のインク滴、例えば約3.0ピコリットル(以下pL)のインク滴をノズル開口30から吐出させるための駆動パルスである。また、ミドルドットパルスPS3は、ミドルドットに対応する少量のインク滴(例えば、約10pLのインク滴)をノズル開口30から吐出させるための駆動パルスである。制振パルスPS4は、ミドルドットパルスPS3の供給に伴うメニスカスの振動を短時間で収束させるためのパルス信号である。そして、ミドルドットパルスPS3は本発明の第1駆動パルスに相当し、マイクロドットパルスPS2は本発明の第2駆動パルスに相当する。なお、本実施形態では、後述するように、マイクロドットパルスPS2とミドルドットパルスPS3とを続けて圧電振動子24に供給することによって、ラージドットに対応する比較的多量のインク滴(約20pLのインク滴)を吐出させる。
 微振動パルスPS1は、接地電位に近い最低電位VLから微振動電位VM1まで一定の勾配で電圧を上昇させる第1充電要素P1と、微振動電位VM1を一定時間保持する第1ホールド要素P2と、微振動電位VM1から最低電位VLまで一定の勾配で電圧を下降させる第1放電要素P3とからなる台形状のパルスによって構成してある。そして、本実施形態では、微振動電位VM1を最高電位VH1の40%の電位に設定してある。
 このような微振動パルスPS1を圧電振動子24に供給することにより、圧電振動子24が素子長手方向に僅かに収縮及び伸長し、圧力室26が緩やかに膨張した後に収縮する。この膨張及び収縮に伴って圧力室26内に圧力変動が生じ、メニスカスが微振動する。即ち、微振動膨張要素としての第1充電要素P1が圧電振動子24に供給されると圧電振動子24が僅かに収縮し、圧力室26が緩やかに膨張して室内が減圧される。次に、微振動膨張ホールド要素としての第1ホールド要素P2が供給されると微振動電位VM1が保たれるので、圧力室26内の膨張状態が短い時間に亘って維持される。その後、微振動収縮要素としての第1放電要素P3が供給されると圧電振動子24が僅かに伸長し、圧力室26が緩やかに収縮して室内が少し加圧される。その結果、圧力室26内のインクが比較的緩やかに減圧及び加圧されてメニスカスが微振動する。
 マイクロドットパルスPS2は、本発明における他の駆動パルスの一つでもあり、ミドルドットパルスPS3よりも吐出されるインク滴の量が少ない。このマイクロドットパルスPS2は、最低電位VLから最高電位VH1まで比較的急峻な勾配で電圧を上昇させる第2充電要素P4と、最高電位VH1を極く短時間保持する第2ホールド要素P5と、最高電位VH1から中間電位VM2まで一定の勾配で電圧を下降させる第2放電要素P6と、中間電位VM2を極く短時間保持する第3ホールド要素P7と、中間電位VM2から最低電位VLまで一定の勾配で電圧を下降させる第3放電要素P8とからなり、2段放電部分を有するパルスによって構成してある。
 そして、本実施形態では、中間電位VM2を最高電位VH1の60%の電位に設定している。また、第2充電要素P4の供給時間を圧力室26内のインクの固有振動周期Tcに基づいて設定している。具体的には、第2充電要素P4の供給時間を、インクの固有振動周期Tc(8.4マイクロ秒)に略等しい8.0マイクロ秒に設定している。
 このようなマイクロドットパルスPS2を圧電振動子24に供給すると、第2充電要素P4の供給によってメニスカスが圧力室26の内部側に引き込まれる。そして、この引き込まれた際のメニスカスの挙動を利用して、マイクロドットに対応する極く微量のインク滴が吐出される。
 即ち、第2充電要素P4が圧電振動子24に供給されると、圧電振動子24が急速に収縮して圧力室26が大きく膨張される。これに伴い圧力室26内が大きく減圧されて、メニスカスが圧力室26側に大きく引き込まれる。このとき、メニスカスの中心部分については、圧力室26の減圧の影響を大きく受けて圧力室26側に引き込まれるが、その後反動によって吐出方向へ伸長する。従って、メニスカスの中心部分は吐出方向に柱状に延びる。続いて、第2放電要素P6が供給されて、圧電振動子24には伸長方向の力が付与される。その結果、圧力室26の収縮によってインクが加圧されてメニスカスの中心部分に生成されたインク柱がちぎれ、この部分が極く微量のインク滴として吐出される。
 ミドルドットパルスPS3は、最低電位VLから第2最高電位VH2まで一定の勾配で電圧を上昇させる第3充電要素P9(本発明の膨張要素に相当)と、第2最高電位VH2を所定時間に亘って保持する第4ホールド要素P10(本発明の膨張ホールド要素に相当)と、第2最高電位VH2から最低電位VLまで一定の勾配で電圧を下降させる第4放電要素P11(本発明の吐出要素に相当)とからなる台形状のパルス信号によって構成してある。
 そして、本実施形態では、第3充電要素P9の供給時間、及び、第4ホールド要素P10の供給時間については、圧力室26内のインクの固有振動周期Tcに揃えている。具体的には、第3充電要素P9の供給時間を8.0マイクロ秒に設定してあり、第4ホールド要素P10の供給時間は10.0マイクロ秒に設定してある。言い換えると、各要素の供給時間を、インクの固有振動周期Tc(8.4マイクロ秒)の80%である6.8マイクロ秒から固有振動周期Tcの120%である10.0マイクロ秒の範囲内に設定している。さらに、第4放電要素P11の供給時間は、圧電振動子24の固有振動周期Taと略等しい4.5マイクロ秒に設定している。
 このようなミドルドットパルスPS3を圧電振動子24に供給すると、第3充電要素P9の供給によって圧電振動子24が収縮して圧力室26が膨張し、第4ホールド要素P10の供給期間中に亘って圧力室26の膨張状態が維持される。そして、この期間においてはメニスカスが自由振動をする。その後、第4放電要素P11の供給によって圧電振動子24が伸長して圧力室26が収縮し、ミドルドットに対応する少量のインク滴が吐出される。
 このとき、ミドルドットパルスPS3を構成する第3充電要素P9、第4ホールド要素P10及び第4放電要素P11を上記の如く定めたので、所要量のインク滴を吐出させるための駆動電圧(第2最高電位VH2から最低電位VLまでの電位差。以下、駆動電圧VHMと称する。)を低くすることができる。さらに、クロストークの発生を防止したり、振動特性を向上させたりすることもできる。これにより、インク滴の吐出を安定化することができる。なお、この理由については、後で詳しく説明する。
 制振パルスPS4は、最低電位VLから制振電位VM3まで一定の勾配で電圧を上昇させる第4充電要素P12と、制振電位VM3を極く短時間保持する第5ホールド要素P13と、制振電位VM3から最低電位VLまで一定の勾配で電圧を下降させる第5放電要素P14とからなる台形状のパルス信号によって構成してある。そして、本実施形態では、制振電位VM3を最高電位VH1の30%の電位に設定してある。
 このような制振パルスPS4を圧電振動子24に供給することにより、ミドルドットパルスPS3の供給に伴うメニスカスの振動を短い時間で収束させることができる。
 即ち、制振膨張要素としての第4充電要素P12が圧電振動子24に供給されると、圧力室26が緩やかに膨張して室内が減圧される。その後、制振収縮要素としての第5放電要素P14が供給されると、圧力室26が緩やかに収縮して室内が少し加圧される。そして、この制振パルスPS4の供給タイミングは、ミドルドットパルスPS3の供給により振動しているメニスカスに対し、逆位相の振動を与え得るタイミングに規定されている。言い換えると、ミドルドットに対応するインク滴の吐出後における圧力室26の残留振動を打ち消し得るタイミングに規定されている。その結果、ミドルドットに対応するインク滴の吐出に伴うメニスカスの振動が短時間で収束される。
 次に、上記したミドルドットパルスPS3の作用について説明する。このミドルドットパルスPS3は、特に、第4ホールド要素P10が圧力室26内のインクの固有振動周期Tcに揃えられている点に特徴がある。以下、この相違点を中心に作用の説明をする。
 このミドルドットパルスPS3では、膨張要素である第3充電要素P9の供給により圧力室26を膨張させ、膨張ホールド要素である第4ホールド要素P10によってこの膨張状態を維持し、その後に、吐出要素である第4放電要素P11を供給して圧力室26を収縮させてインク滴を吐出させている。
 この一連の動作において、第3充電要素P9を固有振動周期Tcに略等しい8.0マイクロ秒に亘って圧電振動子24に供給しているので、圧電振動子24の収縮を圧力室26の膨張速度に同調させることができ、圧力室26を効率良く膨張させることができる。これにより、メニスカスの無駄な振動を極力低く抑えることができる。また、第4放電要素P11を圧電振動子24の固有振動周期Taに略等しい4.5マイクロ秒に設定しているので、撓み等の無駄な動きをさせずに圧電振動子24を確実に伸長させることができる。これにより、膨張状態の圧力室26を確実に収縮させることができる。
 また、上記の第4ホールド要素P10を固有振動周期Tcに略等しい10.0マイクロ秒に亘って圧電振動子24に供給した後、第4放電要素P11を供給している。ここで、第4放電要素P11の供給開始タイミングは、圧力室26内の減圧によって圧力室側に引き込まれたメニスカスが、その自由振動によって再度ノズル開口縁まで戻ってきたタイミングである。このため、ノズル開口30がインクで満たされた状態から圧力室26の収縮が開始し、いわゆる押し打ちに近い状態でインク滴の吐出が行われる。従って、ノズル開口30に充填されたインクの分だけ、駆動電圧VHMを低くしても所要量のインク滴を吐出させることができる。また、このタイミングでは、画像の記録に必要な適正速度でインク滴を飛翔させることができる。
 このことを、図5のグラフに基づいて説明する。この図5には、第4ホールド要素P10の供給時間〔Pwhm1〕を変化させた場合において、ミドルドットのインク滴を吐出させるために必要な駆動電圧VHMの変化を、丸印を付した線分で示してある。また、第4ホールド要素P10の供給時間を変化させた際におけるインク滴の飛翔速度を、四角印を付した線分で示してある。なお、この飛翔速度は、96個のノズル開口30…の全てからインク滴を吐出させた際の飛翔速度である。
 丸印の線分で示されるように、供給時間が1.0マイクロ秒の場合における駆動電圧VHMは23.4Vである。そして、この駆動電圧VHMは供給時間が長くなるほど大きくなり、供給時間が3.5〜4.0マイクロ秒の場合に駆動電圧VHMは最も大きくなって25.5Vとなる。それ以降は供給時間が長くなるほど駆動電圧VHMは低くなり、供給時間が8.0〜10.0マイクロ秒の場合に駆動電圧VHMは最も低くなって21.0Vで済む。さらに、この10.0マイクロ秒を越えると駆動電圧は再度高くなるが、そのピークは22.0V(11.5〜12.5マイクロ秒)であり、駆動電圧VHMの最大値より低い。
 また、四角印の線分で示されるように、供給時間が1.0マイクロ秒の場合における飛翔速度は最も速く12.69m/sである。そして、この飛翔速度は供給時間が長くなるほど遅くなり、供給時間が5.0マイクロ秒の場合に最も遅くなって7.17m/sとなる。そして、それ以降は供給時間が長くなるほど飛翔速度は速くなり、供給時間が7.5〜8.0マイクロ秒の場合の飛翔速度は8.66m/sとなる。さらに、それ以降は供給時間が長くなるほど飛翔速度は遅くなり、10.0マイクロ秒では飛翔速度が7.82m/sとなり、11.0〜13.0マイクロ秒では7.20m/s前後となる。
 これらの線分を見ると判るように、第4ホールド要素P10の供給時間の長さに応じて駆動電圧VHMは周期的に増減し、この周期がインクの固有振動周期Tcに略一致している。このことから、駆動電圧VHMは、第3充電要素P9の供給終了後におけるインク圧力の状態、つまり、メニスカスの状態に依存して変化すると考えられる。同様に、インク滴の飛翔速度も周期的に変化する傾向があるので、やはり、メニスカスの状態に依存して変化すると考えられる。そこで、第3充電要素P9の供給終了後におけるインク圧力の状態を、メニスカスの動きに基づいて考察する。
 まず、所定量のインク滴を吐出させるための駆動電圧VHMに関し、この駆動電圧は、圧力室26の収縮開始時点でのメニスカスの位置に応じて変化すると考えられる。即ち、同じ量のインク滴を吐出させる際において、収縮開始時点でのメニスカスの位置がノズル開口の開口縁に近い方が、遠いよりも駆動電圧VHMを低くすることができる。これは、ノズル開口内がインク液で満たされていると、圧力室26の収縮力がインク滴の吐出に直接的に作用するのに対し、ノズル開口内がインク液で満たされていないと、圧力室26の収縮力をメニスカスの移動にも使わなければならず、より大きく収縮させる必要があるからである。
 また、インク滴の飛翔速度に関し、この飛翔速度は、メニスカスの張力に応じて変化すると考えられる。即ち、メニスカスの張力が高い状態でインク滴を吐出させた方が、メニスカスの張力が低い状態でインク滴を吐出させた場合よりも飛翔速度が速くなる。これは、弓の弦を大きく引っ張った方が、小さく引っ張った時よりも、矢の飛翔速度が速くなるのと同じ理由である。
 そして、第3充電要素P9の供給終了後から2.0マイクロ秒が経過した時点で第4放電要素P11を供給した場合、つまり、第4ホールド要素P10の供給時間を2.0マイクロ秒に設定した場合には、インク滴の飛翔速度Vmは9.67m/sと速く、必要な駆動電圧VHMは24.8Vとこのグラフの範囲内で比較的高いレベルにある。このことから、図6(a)に示すように、メニスカスは、中心部分がノズル開口30の開口面から圧力室26側に大きく引き込まれた状態と考えられる。従って、このタイミングで圧力室26の収縮を開始すると、メニスカスが引き込まれている分、駆動電圧VHMを比較的大きく設定しないと所要量のインク滴が吐出できない。また、メニスカスの張力が高いレベルにあるので、インク滴の飛翔速度も速くなっている。
 第4ホールド要素P10の供給時間を3.0マイクロ秒に設定した場合には、インク滴の飛翔速度Vmは8.15m/sであり、供給時間が2.0マイクロ秒のときよりも遅くなっている。一方、必要な駆動電圧VHMは25.4Vであり、供給時間が2.0マイクロ秒のときよりも高くなっている。このことから、図6(b)に示すように、メニスカスは、周縁部分が中心部分に追いつき、圧力室側に大きく凹んだ状態になっていると考えられる。従って、このタイミングで圧力室26の収縮を開始すると、メニスカスが引き込まれている分、駆動電圧VHMを比較的大きく設定しないと所要量のインク滴が吐出できない。また、メニスカスは、吐出する側に移動方向を変えようとしているので張力が下がり、供給時間が2.0マイクロ秒の場合よりもインク滴の飛翔速度が遅くなっている。
 第4ホールド要素P10の供給時間を4.0〜5.0マイクロ秒に設定した場合には、インク滴の飛翔速度Vmは7.47m/s(4.0マイクロ秒),7.17m/s(5.0マイクロ秒)であり、供給時間が3.0マイクロ秒のときよりも遅くなっている。一方、必要な駆動電圧VHMは25.5V(4.0マイクロ秒),24.4V(5.0マイクロ秒)であり、下がる傾向が見られている。このことから、図6(c),(d)に示すように、メニスカスは、依然として大きく凹んだ状態にあって、吐出方向に移動を開始した状態であると考えられる。なお、この状態において、メニスカスは、中心部分の方が周縁部分に比べて動きやすいので、反動で中心部分が周縁部分から僅かに盛り上がった状態になっていると考えられる。
 第4ホールド要素P10の供給時間を6.0〜7.0マイクロ秒に設定した場合には、インク滴の飛翔速度Vmは7.86m/s(6.0マイクロ秒),8.48m/s(7.0マイクロ秒)であり、供給時間が5.0マイクロ秒のときよりも速くなっている。一方、必要な駆動電圧VHMは22.9V(6.0マイクロ秒),21.8V(7.0マイクロ秒)であり、供給時間が5.0マイクロ秒のときよりも、さらに低くなっている。このことから、図6(e),(f)に示すように、メニスカスは、ノズル開口の途中を開口縁に向かって移動している最中であると考えられる。
 第4ホールド要素P10の供給時間を8.0マイクロ秒と、固有振動周期Tcと略等しく設定した場合には、インク滴の飛翔速度Vmは8.66m/sであり、供給時間が7.0マイクロ秒のときよりも少し速くなっている。一方、必要な駆動電圧VHMは21.0Vであり、供給時間が7.0マイクロ秒のときよりも、さらに低くなっている。このことから、図6(g)に示すように、引き込まれたメニスカスが、その自由振動によってノズル開口30の開口縁から吐出側に少し盛り上がった状態と考えられる。従って、この状態から圧力室26の収縮を開始した場合には、ノズル開口30の開口縁までインクが満たされているので、上記したように駆動電圧VHMを低く設定しても所要量のインク滴を吐出させることができる。さらに、この場合においてメニスカスは、定常状態、即ち、ノズル開口の開口縁付近で静定している状態よりも吐出側(外側)に盛り上がった状態になっている。このため、定常状態から圧力室26を収縮させる所謂押し打ちよりも効率よく、つまり、低い駆動電圧で所望量のインク滴を吐出させることができる。
 第4ホールド要素P10の供給時間を9.0〜10.0マイクロ秒に設定した場合には、インク滴の飛翔速度Vmは8.48m/s(9.0マイクロ秒),7.82m/s(10.0マイクロ秒)である。一方、必要な駆動電圧VHMは20.9V(9.0マイクロ秒),21.0V(10.0マイクロ秒)である。このことから、図6(g)に示すように、メニスカスは、依然としてノズル開口30の開口縁から吐出側に少し盛り上がった状態にあると考えられる。また、メニスカスは、移動方向を変えている最中であると考えられる。従って、供給時間が9.0〜10.0マイクロ秒の場合にも、駆動電圧VHMを低く設定しても所要量のインク滴を吐出させることができる。
 なお、供給時間を11.5〜12.5マイクロ秒に設定した場合には、第3充電要素P9の供給後からの経過時間が固有振動周期Tcの1.5倍程度であるが、振動の減衰等によってメニスカスの引き込み量は、3.5〜4.0マイクロ秒の場合よりも少ない。従って、このタイミングで圧力室26の収縮を開始すると、メニスカスが引き込まれている分、駆動電圧VHMを、8.0〜10.0マイクロ秒の場合よりも多少大きく設定することで所要量のインク滴が吐出される。
 そして、本実施形態のミドルドットパルスPS3は、第4ホールド要素P10の供給時間が10.0マイクロ秒であるので駆動電圧VHMは21.0Vで済む。これに対し、従来のミドルドットパルスは、膨張ホールド要素の供給時間が1.0マイクロ秒なので23.4Vと高い駆動電圧VHMが必要であった。このように、所要量のインク滴を吐出させるのに必要な駆動電圧VHMを低くできると、プリンタ1の省電力化が図れて好ましい。また、圧力室26(振動板34)に加える外力を少なくできるので、インク滴の吐出時におけるインク滴の量や飛翔方向の安定化にも寄与する。
 また、本実施形態では、第4ホールド要素P10の供給時間を10.0マイクロ秒と比較的長めに設定しているので、膨張に伴う圧力室26の振動が少し収まってからインク滴を吐出させることができる。この点でも、インク滴の安定吐出が図れる。
 さらに、駆動電圧VHMを低くできたことにより、インク滴の飛翔速度の最適化も図れる。一般に、インク滴の飛翔速度には最適値があると考えられている。即ち、飛翔速度が速すぎるとインク滴の飛翔方向や量が不安定になると考えられ、遅すぎると印刷記録媒体への着弾位置が不安定になってしまうと考えられている。これらの諸条件を考慮すると、インク滴の飛翔速度は8m/s前後が最適であると考えられる。
 そして、本実施形態では第4ホールド要素P10の供給時間が10.0マイクロ秒なので、飛翔速度は7.82m/sとなり、最適値である8.0m/sに近い値が得られる。なお、従来のミドルドットパルスでは膨張ホールド要素の供給時間が1.0マイクロ秒なので、飛翔速度は12.69m/sであり、最適値である8.0m/sよりもかなり速い速度になってしまう。
 ところで、第4ホールド要素P10の供給時間を固有振動周期Tcに揃えることにより、クロストークの発生を抑えることもできる。このクロストークは、1つのノズル開口30からインク滴を吐出させた時のインク滴の飛翔速度と、全てのノズル開口30からインク滴を吐出させた時のインク滴の飛翔速度との速度差で表すことができる。即ち、この速度差が大きいほどクロストークが大きいということができ、インク滴の吐出が不安定であるといえる。
 ここで、図7は、第4ホールド要素P10の供給時間〔Pwhm1〕を変化させた際におけるクロストークを示す図である。具体的には、1つのノズル開口30からインク滴を吐出させた時の飛翔速度を基準(100%)とした際において、全てのノズル開口30からインク滴を吐出させた時の飛翔速度の比率をC/T〔%〕で示している。例えば、この図でC/T〔%〕が0%ということは、1つのノズル開口30からインク滴を吐出させた時と、全てのノズル開口30からインク滴を吐出させた時とで、飛翔速度が等しいことを意味する。また、C/T〔%〕が−5%ということは、1つのノズル開口30からインク滴を吐出させた時よりも、全てのノズル開口30からインク滴を吐出させた時の方が、インク滴の飛翔速度が5%遅くなっていることを意味する。
 図7の線分で示されるように、供給時間が1.0マイクロ秒のC/T値は−5.7%であり、1.5マイクロ秒のC/T値は−3.3%であり、何れも良好な値を示している。このC/T値は供給時間が4.0〜7.0マイクロ秒の範囲で最も悪くなり、−25.0%以上になる。そして、供給時間がさらに長くなるとC/T値が向上され、供給時間が10.0マイクロ秒のC/T値は−6.2%となる。さらに、それ以降はC/T値は再び悪くなり、供給時間が13.0マイクロ秒のC/T値は−16.1%になる。
 そして、本実施形態のミドルドットパルスPS3では第4ホールド要素P10の供給時間が10.0マイクロ秒なのでC/T値は−6.2%である。一方、従来のミドルドットパルスでは膨張ホールド要素の供給時間が1.0マイクロ秒なのでC/T値は−5.7%である。即ち、クロストークに関しては、本実施形態のミドルドットパルスPS3も従来のミドルドットパルスも共に良好な値が得られる。
 ここで、第4ホールド要素P10の供給時間を固有振動周期Tcに揃えてもクロストークの発生が抑えられた理由について考察する。図5に四角印の線分で示したように、インク滴の飛翔速度は、第4ホールド要素P10の供給時間の長さに応じて周期的に変化する。この飛翔速度は、1つのノズル開口30からインク滴を吐出させた時と、全てのノズル開口30からインク滴を吐出させた時とで相違するが、飛翔速度の変動周期も1つのノズル開口30からインク滴を吐出させた時と全てのノズル開口30からインク滴を吐出させた時とで相違すると考えられる。そして、第4ホールド要素P10の供給時間を固有振動周期Tcにあわせることで、1つのノズル開口30からインク滴を吐出させた時の飛翔速度と全てのノズル開口30からインク滴を吐出させた時の飛翔速度の速度差が少なくなり、クロストークの発生が抑えられたと考えられる。
 次に、図8を参照して、上記の駆動信号から各パルスを選択して多階調の記録を行う手順について説明する。なお、以下の説明では、ドットを記録しないで(つまり、インク滴の吐出を行わないで)メニスカスを微振動させる無ドット(階調値1)と、極く少量のインク滴を吐出させて記録するマイクロドット(階調値2)と、少量のインク滴を吐出させて記録するミドルドット(階調値3)と、比較的多量のインク滴を吐出させて記録するラージドット(階調値4)の4パターンによって、階調表現を行う場合について説明する。
 この場合、階調値1を(00)、階調値2を(01)、階調値3を(10)、階調値4を(11)とすることで、各階調値を2ビットの階調データで表すことができる。そして、パルス供給手段(制御部44、シフトレジスタ51,52、ラッチ回路53,54、デコーダ55、制御ロジック56、レベルシフタ57、及び、スイッチ回路58)は、ノズル開口30から吐出させるインク滴の量に応じて、各パルスPS1〜PS4を選択的に圧電振動子24に供給する。
 階調値1の場合、つまり、メニスカスを微振動させる場合には、微振動パルスPS1を圧電振動子24に供給する。即ち、階調値1を示す階調データ(00)をデコーダ55によって翻訳させ、4ビットの印字データ(1000)を生成させる。そして、この印字データを構成する各ビットのデータを、微振動パルスPS1、マイクロドットパルスPS2、ミドルドットパルスPS3、制振パルスPS4の発生期間に亘って順次デコーダ55から出力させることで、データ「1」の期間中に亘ってスイッチ回路58を接続状態にする。これにより、駆動信号の中から微振動パルスPS1が選択的に圧電振動子24に供給され、メニスカスが微振動する。その結果、ノズル開口30付近のインクが撹拌される。
 階調値2の場合、つまり、マイクロドットを記録する場合には、マイクロドットパルスPS2を圧電振動子24に供給する。即ち、階調値2を示す階調データ(01)をデコーダ55によって翻訳させ、4ビットの印字データ(0100)を生成させる。そして、これらの各ビットのデータを、微振動パルスPS1〜制振パルスPS4の発生期間に亘って順次デコーダ55から出力させる。これにより、駆動信号の中からマイクロドットパルスPS2のみが選択的に圧電振動子24に供給され、極く少量のインク滴がノズル開口30から吐出される。その結果、記録紙4上には小ドットが記録される。
 階調値3の場合、つまり、ミドルドットを記録する場合には、ミドルドットパルスPS3と制振パルスPS4とを圧電振動子24に供給する。即ち、階調値3を示す階調データ(10)をデコーダ55によって翻訳させ、4ビットの印字データ(0011)を生成させる。そして、この印字データの各ビットを、微振動パルスPS1〜制振パルスPS4の発生期間に亘って順次デコーダ55から出力させる。これにより、駆動信号の中からミドルドットパルスPS3と制振パルスPS4とが選択的に圧電振動子24に供給され、記録紙4上にはミドルドットが記録される。
 階調値4の場合、つまり、ラージドットの記録を行う場合には、マイクロドットパルスPS2、ミドルドットパルスPS3及び制振パルスPS4を圧電振動子24に供給する。即ち、階調値4を示す階調データ(11)をデコーダ55によって翻訳させ、4ビットの印字データ(0111)を生成させる。そして、この印字データの各ビットを、微振動パルスPS1〜制振パルスPS4の発生期間に亘って順次デコーダ55から出力させる。これにより、駆動信号の中からマイクロドットパルスPS2とミドルドットパルスPS3と制振パルスPS4とが選択的に圧電振動子24に供給され、マイクロドットパルスPS2に対応するインク滴と、ミドルドットパルスPS3に対応するインク滴とが続けてノズル開口30から吐出される。その結果、記録紙4上にはラージドットが記録される。
 そして、この場合において、ミドルドットの第4ホールド要素P10の供給時間を、固有振動周期Tcに揃えて比較的長く設定しているので、第4ホールド要素P10の供給時間をマイクロドットの供給に伴うメニスカスの振動の収束時間としても使用することができる。これにより、マイクロドットパルスPS2の発生終了時点からミドルドットパルスPS3の発生開始時点までの時間を短くしても、ミドルドットのインク滴を安定した状態で吐出させることができる。これにより、一記録周期を短くすることができ、記録速度の向上も図れる。
 ところで、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて種々の変形が可能である。例えば、第4ホールド要素P10の供給時間は、固有振動周期Tcに揃えられていればよく、固有振動周期Tcのn倍(nは2以上の自然数)であってもよい。また、記録ヘッド2に用いられる圧電振動子に関し、縦振動モードの圧電振動子24に代えて撓み振動モードの圧電振動子を用いてもよい。
 また、例示した駆動信号は、量が異なる複数種類のインク滴を吐出させる駆動パルス(マイクロドットパルスPS2、ミドルドットパルスPS3)を一記録周期T内に含んでいるが、この駆動信号に限定されるものではない。例えば、一記録周期T内に含まれる複数の駆動パルスを、複数のミドルドットパルスPS3(第1駆動パルス)によって構成し、このミドルドットパルスPS3の圧電振動子24への供給回数を異ならせることで、階調記録を行うようにしてもよい。
本発明に係るインクジェット式プリンタの構造を示す斜視図である。 プリンタの電気的構成を説明するブロック図である。 記録ヘッドの構成を説明する断面図である。 駆動信号を説明する図である。 所要量のインク滴を吐出させるための駆動電圧及びインク滴の飛翔速度と、第4ホールド要素の供給時間との関係を説明するチャートである。 (a)〜(g)は、インク滴の吐出時におけるメニスカスの時間毎の変化を説明する模式図である。 クロストークと第4ホールド要素の供給時間との関係を説明するチャートである。 駆動信号と階調値等との関係を説明する図である。
符号の説明
1…インクジェット式プリンタ,2…記録ヘッド,3…キャリッジ,4…記録紙,5…ハウジング,6…ガイド部材,7…パルスモータ,8…駆動プーリー,9…遊転プーリー,10…タイミングベルト,11…プリンタコントローラ,12…紙送りモータ,13…紙送りローラ,20…収容空部,21…ケース,22…振動子ユニット,23…流路ユニット,24…圧電振動子,25…固定板,26…圧力室,27…島部,30…ノズル開口,31…ノズルプレート,32…共通インク室,33…流路形成基板,34…振動板,35…インク供給口,40…プリントエンジン,41…外部インターフェース,42…ROM,43…RAM,44…制御部,45…発振回路,46…駆動信号発生回路,47…内部インターフェース,51…第1シフトレジスタ,52…第2シフトレジスタ,53…第1ラッチ回路,54…第2ラッチ回路,55…デコーダ,56…制御ロジック,57…レベルシフタ

Claims (8)

  1.  ノズル開口に連通した圧力室及びこの圧力室内のインク圧力を変化させる圧電振動子を有する記録ヘッドと、駆動パルスを含んだ一連の駆動信号を発生する駆動信号発生手段と、駆動信号から駆動パルスを選択して圧電振動子に供給可能なパルス供給手段とを備え、駆動パルスの供給により圧電振動子を作動させてノズル開口からインク滴を吐出させるようにしたインクジェット式記録装置において、
     前記駆動信号発生手段は、圧力室を膨張させる膨張要素、膨張要素による膨張状態を保持する膨張ホールド要素、及び膨張ホールド要素によって膨張状態が維持された圧力室を収縮してインク滴を吐出させる吐出要素を備えた第1駆動パルスを含む駆動信号を発生し、
     該第1駆動パルスにおける膨張ホールド要素の供給時間を圧力室内のインクの固有振動周期に揃え、前記膨張要素の供給時間を圧力室内のインクの固有振動周期に揃えたことを特徴とするインクジェット式記録装置。
  2.  前記吐出要素の供給時間を圧電振動子の固有振動周期に揃えたことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット式記録装置。
  3.  膨張ホールド要素の供給時間を、圧力室内のインクの固有振動周期の80%〜120%の範囲内に設定したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のインクジェット式記録装置。
  4.  前記駆動信号発生手段は、一記録周期内に複数の駆動パルスを含んだ駆動信号を発生し、
     パルス供給手段は、ノズル開口から吐出させるインク滴の量に応じて、駆動パルスを選択的に供給することを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載のインクジェット式記録装置。
  5.  一記録周期内に含まれる複数の駆動パルスを、第1駆動パルスと、吐出されるインク滴の量が第1駆動パルスとは異なる他の駆動パルスとから構成したことを特徴とする請求項4に記載のインクジェット式記録装置。
  6.  前記他の駆動パルスを、吐出されるインク滴の量が第1駆動パルスよりも少ない第2駆動パルスによって構成したことを特徴とする請求項5に記載のインクジェット式記録装置。
  7.  前記他の駆動パルスは、第1駆動パルスよりも前に発生されることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載のインクジェット式記録装置。
  8.  一記録周期内に含まれる複数の駆動パルスを第1駆動パルスによって構成したことを特徴とする請求項4に記載のインクジェット式記録装置。
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